カテゴリー: メルセデスF1

  • メルセデスF1 フェラーリ急接近を分析「アップグレードが機能している」

    メルセデスF1 フェラーリ急接近を分析「アップグレードが機能している」

    フェラーリはF1バルセロナ・カタルーニャGP予選で、ルイス・ハミルトンが2番手を獲得し、メルセデス勢に迫る速さを披露した。週末序盤は大きく後れを取っていたこともあり、その急激なパフォーマンス向上はパドックでも注目を集めている。

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは、フェラーリが投入した大規模アップグレードの効果を認める一方で、フリー走行で燃料搭載量を多くしていた可能性も指摘した。

    決勝ではハミルトンがフロントローからスタートするため、メルセデスにとって大きな脅威となりそうだ。

    フェラーリ躍進に驚くヴォルフ
    ジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得したものの、2番手のルイス・ハミルトンとの差はわずか0.064秒だった。

    メルセデスは週末を通じて優勢に見えていたが、予選ではフェラーリが一気に差を縮めた。ヴォルフはF1 TVの取材で、事前シミュレーションではフェラーリが大きく後れを取ると予測していたことを明かした。

    「我々の計算では、フェラーリは1周で0.5秒遅れているはずだった」

    「でも今回は盛り返してきた。おそらくアップグレードが機能しているんだろう」

    アップグレード成功説と燃料搭載量説
    フェラーリは今回のバルセロナ・カタルーニャGPに8項目に及ぶ大型アップグレードを投入した。

    特にマイアミGPで効果が不十分だったフロントウイングの改良が注目されており、予選結果を見る限り一定の成果を上げた可能性が高い。

    一方でヴォルフは、フェラーリがフリー走行で重い燃料搭載量を選択していた可能性もあると分析した。

    「もしかすると前のセッションでは、我々より多くの燃料を積んで走っていたのかもしれない」

    「だから我々はシートベルトを締め直さなければならない。あのアップグレードは本当に大規模だった」

    コストキャップ下での開発競争
    ヴォルフは、現在のF1ではコストキャップの影響で大型アップグレードを頻繁に投入することが難しいと説明した。

    そのためフェラーリが今回持ち込んだ開発パッケージを高く評価している。

    「今のコストキャップ時代では、我々はあれほど大きな開発を簡単にはできない」

    「彼らは本当に、本当に手強い挑戦者だ」

    決勝ではハミルトンも優勝候補
    決勝はラッセルがポールポジション、ハミルトンが2番手、ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリが3番手からスタートする。

    ヴォルフはメルセデスの2人がタイトル争いを続けるなか、ハミルトンも優勝争いに加わると予想している。

    「キミは自分こそがチャンピオン候補だと示したいだろうし、ジョージも『自分を忘れるな』と言いたいはずだ」

    「ルイスも非常に良い精神状態にあり、勝利を狙っている」

    「明日どうなるか分からない」

    メルセデス代表の最優先事項
    ヴォルフが最も警戒しているのは、タイトルを争うラッセルとアントネッリの同士討ちだ。

    「我々にとって最優先なのは接触しないことだ」

    「ただ、キミは後ろから良いスリップストリームを得られるだろう」

    「だから私の白髪はさらに増えそうだ」

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    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP 予選 結果・タイムシート

  • キミ・アントネッリに戒告処分 F1バルセロナGPでストロール妨害行為

    キミ・アントネッリに戒告処分 F1バルセロナGPでストロール妨害行為

    アンドレア・キミ・アントネッリが、F1バルセロナ・カタルーニャGPの予選前にスチュワードの調査対象となった。FP3終盤にランス・ストロールとの間で起きた一件について審議が行われた結果、メルセデスのアントネッリには戒告処分(リプリマンド)が科されることになった。

    ドライバーズランキング首位として週末を迎えているアントネッリだが、予選を前に思わぬ形でスチュワードルームに呼び出されることとなった。処分は比較的軽微なものにとどまったものの、自らの行動を認めて謝罪している。

    アントネッリがFP3で調査対象に
    FP3終盤、アントネッリはアタックラップに向けて走行していた際、複数のマシンに進路を妨げられた。その中にはアストンマーティンのランス・ストロールも含まれており、アントネッリは無線で不満を表明していた。

    その直後、アントネッリはストロールを追い抜いた後に前方で減速し、ストロールの追い越しを妨げたように見える動きを見せた。この行為が問題視され、スチュワードによる調査対象となった。

    スチュワードは「不規則な運転」と判断
    審議後に発表された裁定文では、アントネッリの行為について次のように説明された。

    「12号車はターン1へ向かう際に18号車の影響を受けた。その後、12号車は18号車を追い抜いたが、その直後に18号車の前でブレーキをかけ、追い越しを妨げた」

    スチュワードはこの行為を「不規則な運転(driving in an erratic manner)」と認定し、戒告処分を科した。

    アントネッリは苛立ちを認め謝罪
    裁定文によると、アントネッリは聴聞会で自身の行動について説明し、感情的になっていたことを認めた。

    スチュワードは「ドライバーは聴聞会において、フラストレーションから行動したことを認め、その行為について謝罪した」と記している。

    今回の処分は2026年シーズンにおけるアントネッリ初の戒告となる。グリッド降格などの追加ペナルティは科されず、予選および決勝への影響はない見込みだ。

  • キミ・アントネッリに“新しいタオル” キム・カーダシアンがモナコ騒動に粋な対応

    キミ・アントネッリに“新しいタオル” キム・カーダシアンがモナコ騒動に粋な対応

    アンドレア・キミ・アントネッリに、思わぬ形で“新しいタオル”が届けられた。モナコで話題となったキム・カーダシアンによるタオル騒動に対し、本人が特製タオルをプレゼントする形でユーモラスな結末を迎えた。

    モナコではルイス・ハミルトンのパートナーとしてパドックを訪れていたキム・カーダシアンが、メルセデスのガレージでアントネッリ用のタオルとは知らずに顔を拭く様子が撮影され、SNS上で話題となっていた。

    「僕のタオルはどこ?」が話題に
    当時の出来事をアントネッリは気にしていない様子だったが、今週に入るとTikTokで「僕のタオルはどこ?」と繰り返し探すユーモア動画を投稿。モナコGPの余韻とともにファンの間で大きな反響を呼んだ。

    18歳のイタリア人ドライバーは、2026年シーズンに入って圧倒的な強さを見せており、モナコでは史上最年少優勝を達成。さらに6連勝を記録してタイトル争いでも大きくリードしている。

    キム・カーダシアンが特製タオルを贈呈
    そして迎えたバルセロナ・カタルーニャGPの週末。メルセデスが公開したInstagram動画の中で、アントネッリは新たな白いタオルを受け取った。

    そのタオルには「To Kimi from Kim(キミへ キムより)」の刺繍が施されており、キム・カーダシアンからのプレゼントであることが明かされた。

    タオルを手渡されたアントネッリは笑顔で「ありがとう、キム!」とコメント。モナコで生まれた思わぬエピソードは、双方のユーモアによって微笑ましい話題として幕を閉じた。

    パドックを和ませた一幕
    F1のパドックには多くの著名人が訪れるが、今回のような出来事がここまで話題になるのは珍しい。モナコで“タオルを失った男”となったアントネッリだったが、結果的には世界的セレブから特製タオルを贈られるという思わぬ展開となった。

    サーキット外でも注目を集めるアントネッリは、バルセロナ・カタルーニャGPでも6連勝の勢いを維持できるかに注目が集まっている。

  • キミ・アントネッリ F1バルセロナGPで6連勝へ警戒「簡単ではない」

    キミ・アントネッリ F1バルセロナGPで6連勝へ警戒「簡単ではない」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、バルセロナ・カタルーニャGP初日の走行を終え、6連勝への挑戦は「簡単ではない」との見解を示した。FP1を欠場した影響もあり、金曜日は苦戦気味のスタートとなったが、予選と決勝に向けて挽回を目指している。

    現在ドライバーズ選手権で66ポイント差のリードを築くアントネッリは、5連勝中という勢いを維持して週末を迎えた。しかし、メルセデスのルーキー走行義務によりFP1ではフレデリック・ベスティにマシンを譲り、自身はFP2からの走行となった。

    その結果、FP2では5番手に留まり、チームメイトのジョージ・ラッセルから0.5秒以上遅れる結果となった。

    マクラーレンとラッセルの速さを警戒
    FP1で最速タイムを記録したラッセルは、FP2でもランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレン勢に割って入る2番手を記録。トップ3はわずか0.057秒差という接戦となった。

    アントネッリは、ライバル勢の競争力を認めながらも、土曜日に向けた改善に期待を寄せている。

    「ジョージはかなり速そうだし、マクラーレンもとても速く見える。だから簡単にはいかないと思う」

    「今夜の作業で状況を理解して、明日に向けてしっかり準備したい」

    また、自身の走行については特に予選シミュレーションで苦戦したことを明かした。

    「1周のアタックは少し難しかった。タイヤの作動ウインドウがとても狭くて、かなりオーバーヒートしている」

    「ベストなバランスを見つけようとしているけれど、1周しか走れない状況では難しい。それでもまだ改善の余地はかなりあると思うし、明日に向けては自信を持っている」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    タイヤ管理が週末の鍵に
    モナコやカナダの市街地サーキットを経て、F1は再び高速かつ伝統的なレイアウトを持つバルセロナ・カタルーニャ・サーキットへ戻ってきた。これにより、これまで優勢だったメルセデスに対し、マクラーレンが再び互角の戦いを演じている。

    メルセデスの副代表ブラッドリー・ロードは、今週末の最大のテーマがタイヤマネジメントになると分析する。

    「勢力図はモナコとは少し違って見える。おそらくマイアミで見た状況に近い」

    「我々とマクラーレンは非常に接近しているし、フェラーリも強そうだ。特にFP2でのシャルル・ルクレールのロングランは印象的だった」

    予選も決勝もタイヤとの戦い
    ロードは、土曜日の気温上昇によってタイヤの扱いがさらに難しくなると予想している。

    「予選では全員がタイヤのオーバーヒートについて不満を言うことになるだろう。重要なのはタイヤから1周だけ最大限のパフォーマンスを引き出すことだ」

    一方で、決勝ではレースペースも重要になると指摘した。

    「ここはレースペースが重要なサーキットだ。決勝では複数回のピットストップになる可能性もある」

    「予選で良い位置につけることはもちろん大切だが、それ以上にレースに向けたセットアップを正しく仕上げることが重要になる」

    5連勝中のアントネッリにとって、バルセロナ・カタルーニャGPは今季最大級の試練となりそうだ。マクラーレン、フェラーリ、そしてチームメイトのラッセルが迫る中、選手権リーダーが6連勝を達成できるか注目される。

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    ・キミ・アントネッリがスパイダーマンに変身 F1バルセロナGPの観客席に出没

  • キミ・アントネッリがスパイダーマンに変身 F1バルセロナGPの観客席に出没

    キミ・アントネッリがスパイダーマンに変身 F1バルセロナGPの観客席に出没

    2026年バルセロナ・カタルーニャGPのフリー走行1回目(FP1)で走行機会を譲ったアンドレア・キミ・アントネッリが、スパイダーマンのマスクを着用して観客席に紛れ込んでいたことが話題となった。

    ドライバーズランキング首位を走るアントネッリは、メルセデスのルーキー起用義務によりFP1を欠場。代わってリザーブドライバーのフレデリック・ベスティがW17をドライブした。

    スパイダーマン姿で観客席へ
    FP1開始直後はガレージ内でレースエンジニアのピーター・ボニントンとともに走行を見守っていたアントネッリだが、その後メインスタンドへ移動した。

    アントネッリはメルセデスのチームウェアにスパイダーマンのマスクを組み合わせ、さらにフードを被ることで正体を隠そうと試みた。

    しかしマスクは顔を完全には覆っておらず、さらに全身メルセデス仕様ということもあって完璧な変装とは言えなかった。それでも観客席ではほとんど注目を集めることなく、一般ファンに紛れてスタート/フィニッシュストレートを走るマシンを観察した。

    この様子は国際映像にも映し出され、SNSではすぐに「スパイダーマンの正体はアントネッリだ」と話題になった。

    今回の“潜入観戦”は、チームメイトのジョージ・ラッセルが2025年メキシコシティGPでルチャドールマスクを着けて観客席を訪れた際のエピソードを思わせるものとなった。


    FP2では5番手タイムを記録
    観客席での束の間の時間を終えたアントネッリは、FP2で再びW17のコクピットへ戻った。

    セッションでは5番手タイムを記録。メルセデス勢ではジョージ・ラッセルが2番手につけ、トップはマクラーレンのランド・ノリス、3番手にはオスカー・ピアストリが続いた。

    アントネッリは走行後、タイヤの作動温度管理に苦戦していることを認めながらも、予選に向けて前向きな見通しを示した。

    「1周のアタックは少し難しかった。タイヤの作動ウインドウがとても狭いんだ」

    「タイヤのオーバーヒートがかなり大きくて、1周の中で最適なバランスを見つけるのが難しい。新品タイヤでは毎回条件が変わるからね」

    「まだ改善すべき点はかなりあるけれど、明日に向けては自信を持っている」

    決勝ペースには手応え
    一方で、ロングランについては好感触を得ているという。

    「ロングランは良かった。それはポジティブな材料だ」

    「明日に向けていくつか変更を加える予定なので、それを試すのが楽しみだ」

    5連勝中でドライバーズランキング首位を走るアントネッリは、変装姿で束の間の観戦を楽しみながらも、週末の本番に向けて着実に準備を進めている。

  • メルセデスF1 モナコGP裁定に異議 ガスリー表彰台復活で救済措置を要求

    メルセデスF1 モナコGP裁定に異議 ガスリー表彰台復活で救済措置を要求

    ピエール・ガスリーのモナコGP表彰台が復活したことを受け、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルの結果についてもFIAが何らかの救済措置を検討すべきだと主張した。

    アルピーヌが提出した再審査請求(ライト・トゥ・レビュー)が認められたことで、ガスリーに科されていた2件の5秒ペナルティは取り消され、3位表彰台が復活した。一方で、この決定に対してマクラーレンとレッドブル・レーシングは控訴の意向を示している。

    ガスリー裁定の覆りが新たな波紋
    モナコGPでガスリーはピットレーン速度違反により2度の5秒ペナルティを受け、レース後に3位から降格していた。

    しかしアルピーヌは他チームから提供された追加証拠をもとに再審査を申請。その結果、スチュワードは当初の裁定を覆し、ガスリーの表彰台を復活させた。

    この決定により、当初3位となっていたアイザック・ハジャーは4位へ後退。さらにマクラーレンとレッドブル・レーシングは裁定取り消しに対して控訴手続きに入ったと報じられている。

    ラッセルのモナコGPは無得点に終わる
    一方、メルセデスにとってモナコGPは大きな痛手となった。

    ジョージ・ラッセルはレース中にガスリーと同様のペナルティを受けたが、チーム側の処理ミスにより適切なタイミングで消化できず、赤旗再開後にドライブスルーペナルティを受けることになった。

    その結果、ラッセルは13位まで後退してノーポイントに終わり、タイトル争いでも大きなダメージを受けた。

    ヴォルフは、この問題はレース当日に突然発生したものではなかったと指摘した。

    「非常に不運な状況だった。日曜日に突然起きたことではない。ピークレングス速度違反に関する問題は以前から指摘されていた」

    「チームにとっても、特にジョージにとっても大きな影響があった。予選では苦戦したが、彼はポジションを取り戻していた。ペナルティがなければ、そして我々が適切に処理できていれば、レース結果は全く違ったものになっていただろう」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスは法的可能性を検討
    ヴォルフは、ガスリーの裁定変更がラッセルのケースにどのような影響を与えるかを現在も検討していると明かした。

    「我々は今まさに、ガスリーのケースがジョージにどのような意味を持つのか評価している」

    「ガスリーの結果に対して控訴するつもりはない。しかしFIAには、ジョージのレースに対してどのような救済措置があり得るのか検討してほしい」

    さらに、すでにメルセデスの法務チームと協議していることも認めた。

    「我々は弁護士と電話で話し、ジョージのために何ができるか検討している」

    「ドライブスルーペナルティはレース終盤であれば約20秒のタイム損失に相当する。その20秒が結果にどんな影響を与えたのかを計算している」

    逆転の可能性は低いとの見方
    ただしヴォルフ自身も、結果が覆る可能性は極めて低いと認めている。

    「現実的に結果を覆せる可能性があるかと言われれば、そうは思わない」

    「だが、もし1ミリでも可能性があるなら試すべきだ。計算によって本来の順位に戻せる余地があるなら、その可能性を追求したい」

    ガスリーの表彰台復活によってモナコGPの裁定問題は新たな局面を迎えた。マクラーレンとレッドブル・レーシングの控訴に加え、メルセデスもラッセル救済の道を模索しており、モナコGPの最終結果を巡る議論は今後もしばらく続きそうだ。

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    ・ピエール・ガスリー表彰台復活に異議 レッドブルとマクラーレンが控訴手続き

  • ジョージ・ラッセル F1苦境脱出のヒントはナダルとロナウジーニョ

    ジョージ・ラッセル F1苦境脱出のヒントはナダルとロナウジーニョ

    ジョージ・ラッセルは、2026年シーズンの厳しい状況を乗り越えるヒントを、テニス界のレジェンドであるラファエル・ナダルとサッカー界のスターだったロナウジーニョのドキュメンタリーから得たと明かした。

    メルセデスのラッセルは開幕戦で勝利を挙げたものの、その後は不運にも見舞われ、ドライバーズランキングではチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリに68ポイント差をつけられている。

    しかし、自身の置かれた状況を冷静に受け止め、偉大なアスリートたちの歩みから前向きな考え方を学んでいるという。

    偉大な選手も順風満帆ではなかった
    ラッセルは現在も週ごとにパフォーマンス心理学の専門家と対話を続けているが、それに加えて最近はスポーツ界のレジェンドたちのドキュメンタリーを視聴していた。

    「毎週、パフォーマンス心理学者と話している。もう6年間続けていることだから特別なことではない」

    「自分が何を感じているのか、その感情をどう乗り越えるのか、そしてその感情が本当にパフォーマンスを反映しているのかを話し合うのはとても大切だ」

    その中でラッセルは、ラファエル・ナダルとロナウジーニョの人生に強い印象を受けたという。

    「最近、ラファのドキュメンタリーとロナウジーニョのドキュメンタリーを見た。本当に対照的な2人だけど、どちらも偉大な存在だ」

    「ロナウジーニョは僕のヒーローだった。でも彼にも苦しんだシーズンや試合、苦戦した時期がたくさんあったことを知らなかった」

    苦しい時期は誰にでもある
    ラッセルは、トップアスリートの成功だけが語られがちだと指摘する。

    「僕たちは偉大な選手たちのハイライトだけを覚えている」

    「でも誰もがこういう時期を経験する。パフォーマンスの問題かもしれないし、自分ではどうにもならないことやケガかもしれない」

    「今の僕は、まさにそういう状況なんだ」

    ランキングでは大きく後れを取っているものの、ラッセルは現在の状況を悲観していない。

    「もし純粋にパフォーマンスだけで60ポイント差をつけられていたら、今よりはるかに厳しい精神状態だったと思う」

    「でも、そのうち少なくとも45ポイントは自分ではどうすることもできなかったものだ」

    タイトル争いより目の前のレースへ
    カナダGPでは首位走行中のマシントラブルでリタイアし、続くモナコGPではノーポイントに終わったラッセル。それでも、自身のパフォーマンスには手応えを感じている。

    「今シーズン全体を振り返ると、不運も幸運もない普通のシーズンだったなら、表彰台があと3回は増えていたと思う」

    「その場合でもランキングではキミの後ろだったと思う。でも今とは全く違う状況だったはずだ」

    現在はタイトル争いへの意識を薄め、自分でコントロールできることだけに集中する考えだ。

    「エンジンが壊れることはどうにもできないし、不運なセーフティカーのタイミングも自分ではコントロールできない」

    「そういうことは自分の力では変えられない」

    「今はレースを楽しみ、速く走り、自分ができることをやるだけだ」

    アントネッリの快進撃によってタイトル争いでは苦しい立場に追い込まれているラッセルだが、ナダルやロナウジーニョが経験したような逆境も、トップアスリートのキャリアには欠かせない一部だと受け止めている。バルセロナ・カタルーニャGPから始まる反撃への第一歩は、まず現実を受け入れることから始まっている。

  • キミ・アントネッリ F1王者アイルトン・セナとの比較を一蹴「公平ではない」

    キミ・アントネッリ F1王者アイルトン・セナとの比較を一蹴「公平ではない」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、自身をF1史上屈指の名ドライバーであるアイルトン・セナと比較する声について、「公平ではない」と否定した。

    モナコGPで5連勝を達成したアントネッリは、チャンピオンシップで2番手のルイス・ハミルトンに66ポイント差をつけて首位を快走している。しかし本人は、偉大な先人との比較やタイトル争いを意識するのではなく、自らの成長とプロセスに集中する姿勢を強調した。

    セナとの比較は「公平ではない」
    19歳のアントネッリは、2025年にメルセデスからF1デビューを果たし、わずか2年目にしてタイトル争いの中心人物となった。モナコGPでの勝利は5連勝となり、その活躍ぶりからF1の歴史に残る名ドライバーたちとの比較も増えている。

    特にモナコは、アイルトン・セナが6勝と5回のポールポジションを記録した伝説的な舞台であり、両者を重ね合わせる声も上がった。

    しかしアントネッリは、その比較を快く思っていないという。

    「いや、その話は読んでいないし、正直なところ僕はそういう比較が好きではない。F1の歴史を築いた人物と比較されるべきだとは思わないからだ」

    「僕はまだ彼が成し遂げたことのほんの一部すら達成していない。だから比較するのは公平ではないと思う」

    アントネッリは幼少期から父親とともにセナの映像を見て育ち、自身のカーナンバー『12』もセナへの敬意を込めて選んだことを明かしている。それでも、自分をセナと同列に扱うことには強い違和感を抱いている。

    「彼は僕のアイドルだし、インスピレーションを与えてくれる存在だ。でも今の段階で比較されるのは適切ではないと思う」

    「僕のキャリアはまだ始まったばかりだ。達成すべきことも、やるべきことも、改善すべきこともたくさんある」

    「そして僕はまだ彼のレベルには遠く及ばないと思っている」

    タイトル争いよりもプロセスを重視
    アントネッリは現在ランキング首位を独走している。F1史上、これほど大きなポイントリードを築いてタイトルを逃した例はないものの、2026年シーズンはまだ16戦を残している。

    そのため、アントネッリは史上最年少チャンピオンの可能性についても冷静な姿勢を崩していない。

    「チャンピオンシップについては、それほど気にしていない」

    「もちろん、自分の前に大きなチャンスがあることは分かっているし、そのチャンスを最大限に生かしたいと思っている」

    一方で、そのプレッシャーを背負ってレースをするつもりはないと語る。

    「でも、それを考えながら走ったりレースをしたりしたくはない」

    「僕はただプロセスに集中したい。自分がやるべきことに集中し、そしてできるだけドライビングや週末そのものを楽しみたい」

    「とにかくできる限り速く走ることを目指す。そしてシーズンの終わりにどこへたどり着くのか見てみたい」

  • メルセデスF1 史上初の年間売上高10億ドル突破へ 王者返り咲きで現実味

    メルセデスF1 史上初の年間売上高10億ドル突破へ 王者返り咲きで現実味

    メルセデスF1が、F1チームとして史上初となる年間売上高10億ドル(約1600億円)突破に近づいていることが明らかになった。

    公開された2025年会計報告によると、同チームの売上高は6億3338万ポンド(約8億4600万ドル、約1354億円)に達しており、今季の好調な成績と大型スポンサー契約の効果によって、早ければ2026年にも大台到達が現実味を帯びている。

    売上高は過去最高水準を維持
    2025年12月31日までの会計年度で、メルセデスの売上高は6億3338万ポンドを記録した。前年の6億3211万ポンドからの増加幅は約130万ポンドと小幅だったが、依然としてF1チームとしては圧倒的な規模を維持している。

    収益の大部分を占めたのはスポンサーシップやライセンス収入などの商業収益で、総額4億1500万ポンドに達した。チームは近年、グローバルブランドとの提携拡大を積極的に進めており、安定した収益基盤を築いている。

    一方で売上の伸びが限定的だった背景には、F1特有の賞金分配システムがある。コンストラクターズ選手権の賞金は翌年に支払われるため、2025年の収益には2024年シーズンの成績が反映された。

    2026年決算で大幅増収の可能性
    メルセデスは2024年シーズンをコンストラクターズランキング4位で終えていたため、2025年決算ではその影響を受けた。

    しかし2025年シーズンはランキング2位で終えており、その賞金増額分は2026年の会計年度に反映される見通しだ。さらに今季はコンストラクターズタイトル獲得の有力候補となっており、優勝となれば商業権収入はさらに大きく増加する。

    そのため2026年決算では賞金収入だけでも大幅な上積みが期待されている。

    ハミルトン離脱とスポンサー拡大が利益を押し上げる
    利益面でもメルセデスは好調だった。

    営業利益は前年の1億5615万ポンドから1億6671万ポンドへ増加した。

    その要因のひとつがドライバー人件費の削減だ。ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍に伴い、高額契約が終了したことに加え、2025年にF1デビューしたアンドレア・キミ・アントネッリの起用によって人件費負担が軽減された。

    さらにスポンサー収入も拡大した。アディダス、Meta AI、ナスダックなどが新たにパートナーに加わり、メルセデスのプレミアムグローバルブランドは24社体制となった。

    2026年にはマイクロソフトとの大型契約も締結。この契約だけで年間約6000万ドル(約96億円)規模と推定されており、今後の売上拡大に大きく貢献するとみられている。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    10億ドル突破への最後の条件
    年間売上高10億ドル到達は目前に迫っているが、最終的にはチームがコントロールできない要素も存在する。

    そのひとつが中東ラウンドの開催状況だ。今季はバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となっており、シーズン終盤のカタールGPとアブダビGPについても不透明な状況が続いている。

    これらの開催料はF1全体の商業権収入に直結しており、各チームへの分配額にも大きな影響を与える。中東ラウンドに関連する収入は数千万ドル規模に及ぶとされており、10億ドル達成の可否を左右する重要な要素となりそうだ。

    それでも、コンストラクターズタイトル争いをリードする現在の勢いとスポンサー収入の拡大を考慮すれば、メルセデスがF1史上初の「年間売上高10億ドルチーム」となる日は近いとみられている。

  • マクラーレンF1 メルセデス継続を強調も将来的な自社PU検討に含み

    マクラーレンF1 メルセデス継続を強調も将来的な自社PU検討に含み

    マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、2026年F1パワーユニット時代におけるカスタマーチームの不利をめぐる議論が高まるなか、メルセデスとの関係を継続する姿勢を改めて明確にした。

    マクラーレンは2025年にカスタマーエンジンでドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを獲得したが、2026年は信頼性面のトラブルが目立っている。ランド・ノリスは技術的な問題に何度も見舞われており、その一部がメルセデス製パワーユニット・パッケージに関連しているのではないかとの見方も出ている。

    一方で、メルセデスのワークスチームは今季圧倒的な強さを見せており、カスタマーであるマクラーレンが同じ条件で戦えているのかという疑問も強まっている。

    カスタマーチームの限界をめぐる議論
    モナコGPの週末には、チーム代表のアンドレア・ステラが、2026年の新パワーユニットを統合し、開発していくうえで、メーカー系チームとカスタマーチームの間には制約があるとの見方を改めて示した。

    新世代パワーユニットでは、内燃機関と電動システムの統合、冷却、車体パッケージング、エネルギーマネジメントがこれまで以上に重要になっている。そのため、ワークスチームが設計段階からパワーユニットとシャシーを一体で最適化できる一方、カスタマーチームには情報や開発自由度の面で限界があるとされる。

    こうした背景から、マクラーレンが長期的にメルセデスとの関係を続けるのか、それとも将来的に自社パワーユニットの道を探るのかに注目が集まっている。

    ブラウン「メルセデスHPPにはとても満足している」
    しかしブラウンは、マクラーレンがメルセデスとの関係に不満を持っているとの見方を否定した。

    「まず強調したいのは、僕たちはメルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)にとても満足しているということだ」

    「カスタマーエンジンではワールドチャンピオンになれない、という話はよく聞いてきた。だが、僕たちはそれが可能だと証明した」

    マクラーレンは2025年にカスタマーチームとして両タイトルを獲得しており、ブラウンはその事実こそがメルセデスとの関係の強さを示していると強調した。

    現在、マクラーレンとメルセデスの契約は2030年末まで残っている。ブラウンは、少なくとも次の規則変更まではメルセデスとの関係を維持することが最優先だと語った。

    「僕たちの最優先事項は、新しいレギュレーションが導入されるまでメルセデスとともにいることだ。彼らは素晴らしいパートナーだった」

    さらにブラウンは、シーズン序盤に比べて状況は大きく改善しているとし、「近い将来、僕たちはさらに強くなるだけだと期待している」と述べた。

    将来的な自社パワーユニット製造は否定せず
    一方でブラウンは、F1が将来的によりシンプルなパワーユニット規則へ向かうのであれば、マクラーレンが自社エンジンの可能性を検討する余地があることも認めた。

    「新しいレギュレーションが出るたびに、僕たちはそれを検討し、技術的に興味深いものなのか、財政的に意味があるのかを見ることになる」

    「もしその時が来れば、僕たちはそのプロセスを進める。ただ、現時点ではメルセデスにとても満足しているし、今後も彼らと続けていくものと考えている」

    ブラウンの発言は、現時点でメルセデスから離れる計画がないことを示す一方で、F1の規則が変化すればマクラーレンがメーカーとしての道を検討する可能性を完全には閉ざしていないことも意味する。

    V8復活案には前向きな姿勢
    ブラウンは、F1が将来的に検討している方向性についても前向きな見解を示した。特に、より大きな内燃エンジン、持続可能燃料、バッテリー依存度の低下、そしてサウンドの回復という要素には好意的だ。

    「V8、より大きな内燃エンジン、持続可能燃料、バッテリーへの依存度の低下、そしてもっと大きな音。それはすべて良いことに聞こえる」

    「スポーツにとって良い方向性のように思う」

    F1では2026年規則をめぐり、電動出力の比率やレース中のエネルギーマネジメントに対する不満が広がっている。ブラウンも、現行の新規則には改善が必要だとの立場を取っている。

    「僕たちは、このレギュレーションを改善するためにはまだ変更が必要だと考えている」

    「人々は一度、自分たちの個人的な思惑を脇に置く必要がある。何が自分たちをより競争力のある状態にするのか、あるいは不利にするのかを考えるのではなく、全員で協力すべきだ」

    「変更が必要だという点では、良い合意があると思う。スポーツを改善するチャンスがあるのに、それを続けないとしたら残念なことだ」

    マクラーレンは現実路線を維持
    ブラウンの発言から見えるのは、マクラーレンが短期的にはメルセデスとの関係を揺るがせるつもりがない一方で、長期的にはF1の規則変化を慎重に見極めているという現実的な姿勢だ。

    2025年にカスタマーチームとして頂点に立ったマクラーレンにとって、メルセデスとの提携は成功の基盤だった。ただし、2026年の新時代では、信頼性、統合開発、ワークスチームとの差という新たな課題が浮上している。

    それでもブラウンは、現在の問題を理由に関係を見直すのではなく、メルセデスとの協力を深めながら競争力を高める道を選んでいる。将来的な自社パワーユニットの可能性は残しつつも、少なくとも今のマクラーレンにとって、メルセデスは依然として最も信頼できるパートナーである。