カテゴリー: メルセデスF1

  • メルセデスF1 「W15の開発のために車高のスイートスポットを見つけた」

    メルセデスF1 「W15の開発のために車高のスイートスポットを見つけた」

    メルセデスF1は、過去2シーズンのマシンを適切な車高に収めることができなかったが、2024年型F1マシンの車高についてようやくスイートスポットを見つけたと考えている。

    2022年シーズンからグラウンドエフェクトカーに切り替わって以来、メルセデスF1は困難な時を過ごしてきた。

    昨年のW13はポーパシングに悩まされ、ダウンフォースを発生させるための車高ウインドウが小さく、事実上、地面に非常に近い位置での走行を余儀なくされた。

    このため、ダウンフォースレベルが上がるとバウンシングが発生しやすくなる一方で、サスペンションを硬くして走らなければならず、バンピーなトラックや縁石で問題が発生しやすくなるという二重苦があった。

    今年のW14では、チームはより幅広い車高域でダウンフォースを発揮することを目指しており、FIAがフロアエッジを15mm持ち上げることも有効だと考えられていた。

    しかし、メルセデスはその車高のアプローチに慎重すぎたようだ。地面に近い位置で走ることを敬遠していたメルセデスは、気がつけば他よりはるかに高い位置で走り、その結果パフォーマンスが台無しになった。

    これはテクニカル・ディレクターのジェームス・アリソンも認めており、この決定はポーポシング問題のリスクを回避するための決断だったと語っている。

    「昨年は大きな進歩を遂げたが、2023年はバウンシングを防ぐためのルール変更を全チームに提示した」とアリソンは語った。

    「冬の間、我々は、アグレッシブに攻め、ルール変更によるバウンシング対策と引き換えにパフォーマンスを上げるか、より慎重な道を選び、昨年のシーズンを台無しにしたようなポーシングを避けるかという選択を迫られた」

    「我々は、もし間違っていても修正する方がそれほど苦痛ではないと知っていたので、慎重な道を選んだ。これまでのところ、私たちの今年のストーリーのほとんどは、私たちが慎重になりすぎていたことを発見し、それを修正するために変更を加えるというものだった」

    フロア下の渦を利用する現世代のマシンは非常に複雑であるため、車高を根本的に変更することはエアロマップの全面的な見直しを意味し、これはシーズン中には実際には不可能なことである。

    メルセデスは、新車に目を向ける冬の間にしか対処できないことだと感じている。

    2022年は低すぎ、今年は高すぎたが、チーフテクニカルオフィサーのマイク・エリオットは、2024年のW15マシンに向けて適切な対処ができたと考えている。

    メルセデスF1はスイートスポットを特定できたと思うかと尋ねられたエリオットは 「本当の難しさは、エアロテストの制限を見れば、走行回数が限られていることだ。方向性を決めて、それを目指さなければならない」と語った。

    「車高が高いクルマ、低いクルマ、すべての車高をカバーできるクルマを開発したい、となると、いきなり週に3本ずつ走るようなことになり、どこにも行けなくなる」

    「だから、方向性を決めて、その方向に進むしかないんだ。その後、学習しながら、その方向性を微調整したり、少し動かしたりできるようになる。冬に向けて、自分たちは正しい場所にたどり着いたと思いたい」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

    メルセデスは現在、2024年型マシンの開発にほとんどの力を注いでいるが、エリオットは、W14の開発をできる限り止めるつもりはないと語る。

    「我々にできることはまだあると思うし、まだチャンピオンシップで2位を戦っている」とエリオットは語った。

    「我々は開発を続けるつもりだが、明らかに今の主な焦点は来年のクルマだ」

    エリオットは、今年のマシンを開発し続けることが、来シーズンに向けた努力を損なうとは感じていない。

    「基本的に、我々は世界選手権で優勝したいと思っている」とエリオットは語った。「それが我々の最大の焦点だと思いますし、それに全力を注ぐつもりだ」

    「まったく新しい車を開発しようとするとき、アーキテクチャに変更を加えるとき、風洞内でそのペースを維持するのは難しいと思う。したがって、実際のところ、今年のマシンのために我々が行っているランニングの一部は、来年のマシンに大きな影響を与えることなく、単なる有益な学習であり、サーキットでの学習にも役立つ」

  • メルセデスF1代表、ウィリアムズの設備投資に便乗を狙ったチームを批判

    メルセデスF1代表、ウィリアムズの設備投資に便乗を狙ったチームを批判

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ウィリアムズ・レーシングが申し出たインフラ整備のために予算上限に設備投資枠が合意に達しなかった件について、ライバルの“便乗”精神を激しく批判した。

    先週のF1委員会会議では、ルノーが要求したパワーユニットの均等化を含むあらゆる問題について合意に達することができなかった。

    宙に浮いたままになっているもうひとつの問題は資本支出で、「数カ月後」にさらなる話し合いが行われることになっている。

    ウィリアムズ・レーシングのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、真の意味で公平な競争環境を実現するためには、このコストキャップ規則を真剣に見直す必要があると主張している。

    彼は、ウィリアムズ・レーシングのグローブのインフラの多くが20年前のものであり、本格的な投資が必要であることを発見した後、この動きを求めた。

    「20年にわたる投資不足が、現在の状況を招いている」とボウルズは語った。

    「しかし、私は前任者たちがそうではなかった幸運な立場にいる。実際、ウィリアムズが競争力を取り戻すことを強く望んでいる。しかし、そのためには投資が必要だ。

    「コストキャップは2つに分かれている。運営費の上限は約1億4500万ドルで、これは誰もが知っているし、おそらく最も頻繁に話題にする。おそらくそれ以上に隠されているCapEx、つまり資本支出版のコストキャップがある。ちょっと複雑だが、3600万ドルが4年間に分散される」

    「毎年、均等に使えば、そのうちの600~700万ドルを使うことができる。支出が制限されるという点では良いことだ。しかし、多くの点で、現在の我々は、基本的なインフラにそのお金が消えていっている」

    「ウィリアムズにあったものを例に挙げると、これは非常に透明性の高いものだが、デザイナーがパーツをリリースすると、それはある種のブラックホールに入る。そして、自分の部品がどこにあるのか、どのようにアップグレードされるのか、どれくらいの大きさなのか、どれくらいの時間がかかるのかを知るために、製造の間でメールで行き来することになる。通常は、それを追跡できるデジタル・システムに取り込み、実際に車がどのように構成されているかが理解できる。1万7,000個ものコンポーネントがあり、設計者がこれを1万7,000回も繰り返していると、迷子になってしまいます。つまり、非効率なのだ」

    「それを修正するためのソフトウェアは、残念ながら100ポンドではなく、数百万ポンド、下手すれば数千万ポンドになる。つまり、今のところ、私の設備投資は、少なくともデザインスペースにどれくらいの時間がかかるかはわかりるようにするために、インフラを整えることに費やされている」

    「それはすべて公開されています。しかし、実際にカンパニーズ・ハウスを見に行けば、私たちがここで話している数字が、1,000万でも2,000万でもなく、数億であることがわかるだろう。現状のウィリアムズから、おそらくこのスポーツで見られるような極端な出費に追いつくには、数億ドルかかる」

    「これは大きな赤字です。そして、それが何をもたらしているかというと…F1、FIA、そして他のチームもこのことに協力的だが、我々が今求めているのは、スポーツ・エクイティ(公平性)を確保する能力であり、同業他社に匹敵するインフラを持つ能力である」

    「現時点で我々がいる状況では、その数は決して小さくない。実際、それらは恐ろしいほど大きく、サイトとインフラストラクチャに費やさなければならない金額だ…サイトは問題ない。興味深いことに、実際にはコスト上限の範囲外だが、例えば機械、シミュレーター、今言ったソフトウェア、コンポジット設備など、挙げればきりがない我々が求めているのは、現在の我々の状況、ベンチマーク、そしてそのベンチマークに追いつくための支出能力を示す能力だ」

    この問題は先月のF1委員会で正式に議論されたが、これまでと同様、大半のチームはこの状況をどう利用すれば自分たちの利益になるかにしか興味を示さず、結果として合意に達することはできなかった。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 ウィリアムズ・レーシング

    ウィリアムズ・レーシングの元エグゼクティブディレクターで2026年まで株主だったトト・ヴォルフは感心しなかった。

    「なぜ設備投資の話が持ち上がったかというと、ウィリアムズというチームが彼らのインフラは劣悪だと言ったからだ。それがすべての話し合いの出発点だった」とヴォルフは語った。

    「その結果、いくつかのチームが便乗して、自分たちも時差氏にはもう少し設備投資を増やしたいと言い出した。そして、その数字は5,000万ドルから6,000万ドル、7,000万ドル、9,000万ドルと上がっていき、突然、自由裁量権のようなものになった。しかし、そんなことをする理由はない。他のチームとは違う扱いをしなければならないチームが1つあると思う」

    「我々はリストを作成した。一部のビッグチームは、リストはいらない、ウィリアムズがアイテムを手に入れるなら、我々もソノアウテムを手に入れたいと主張した。そしてそれはあっさり却下された」

    「財政的な関係で、安定した規制が必要だ。2年ごとに設備投資の目標を変えるような自由裁量ではなく、有効なビジネスプランが必要だ。そのため、設備投資に関する議論は今回で終わりとなったが、ウィリアムズについては解決策が見つかるかもしれない」。

    ボウルズは「残念なことであり、失望している」と認めた。

    「またしても会談が堂々巡りになってしまったという状況だ」

    「そして、ある程度はそうなるだろう。あの部屋にいる全員が、他の誰よりも損をしていないことを確認したいのだからだ」

  • メルセデスF1 「2023年のレッドブルとの差に慣れるのに時間がかかった」

    メルセデスF1 「2023年のレッドブルとの差に慣れるのに時間がかかった」

    メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、2023年F1開幕時のレッドブルとの差は「慣れるのに時間がかかった」と語った。

    メルセデスF1は、2年連続で劣勢な状況でシーズンをスタートし、上位に食い込むことができなかった。チームは今年まだレースで勝利を収めておらず、レッドブルがこれまでの12戦すべてのグランプリ勝利している。

    メルセデスF1は、再び優勝争いに加わるためにアップグレードを続けており、フィールドで数回2番目に速いマシンを所有しているように見えた。

    しかし、シーズン開幕戦のバーレーンGPでは、アストンマーティンやフェラーリ、そして独走するレッドブルの後塵を拝していた。

    アリソンは、シーズン開幕戦のバーレーンGPでのペースに慣れるまでに時間がかかったと語った。

    「我々は大きな期待を持ってスタートした」とアリソンは語った。

    「当初は上位陣との相対的なポジションに慣れるのに時間がかかったが、その後のチームの反応は称賛に値するものだった」

    「かなり早い段階で、何が問題だったのかを把握し、それ以来、着実に問題を解決してきた」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスF1は、最初の12レースでいくつかの表彰台を獲得しており、現在コンストラクターズチャンピオンシップで2位につけている。

    2022年シーズン、メルセデスF1は終盤に向けて競争力を増し、ブラジルGPで優勝し、これがF1での最後の勝利となっている。

    メルセデスのチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるマイク・エリオットは、2023年の開幕時点でメルセデスの真のペースを見極めるのは困難だったと認めた。

    「昨年はシーズンを通して徐々に進歩を遂げた」とエリオットは語った。

    「我々は冬の間、ある程度自信を持ってシーズンをスタートできるようにしたいと考えていた」

    「そうでないとわかったときは、歯がゆい思いだった。でも、挽回の道筋が見えてきたのは良かった」

    「アストンやフェラーリと比較して、我々がどこからスタートし、現在どこにいるのかを見れば、我々は良い進歩を遂げている」

  • メルセデスF1、W14のボディワークに流行の“ウォータースライド”を採用

    メルセデスF1、W14のボディワークに流行の“ウォータースライド”を採用

    メルセデスF1は、スパ・フランコルシャンでW14のボディワークにもうひとつ大きなアップグレードを施し、ラジエーターのインレット形状をサイドポッド上部のオーバーハングに収束させた。

    アストンマーティンやアルピーヌで先駆的に採用され、その後他の車種でも見られるようになった流行の「ウォータースライド」をマイルドにしたボディワークだ。

    メルセデスF1は、吸気口が高くなったことでラジエーターへの空気の流れの質が改善され、一定の冷却レベルに対して空力を損なうボディワークのルーバーの数を減らすことが可能になったと主張している。

    車体全長に沿って新しいインレット形状を中心にしたボディワークは、サイドポッドの上部を通過する気流とその下のアンダーカットを通過する気流を分離する「チューブ」が形成されている。

    チューブセクションの上面は、「ウォータースライド」を形成するため、下り坂のスイープがより強化されている。これは基本的にリアの「コークボトル」セクションのアンダーカット効果を高めている。これらはすべて、リアウイングとディフューザーの両方で、リアに送り込まれる気流の速度を高めることを目的としている。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 W14 サイドポッド新しいラジエーターインレットは、モナコで導入されたものよりも背が高いが、放棄されたゼロポッドコンセプトの一部であったオリジナルの垂直インレットにはほど遠い。

    新しいボディワークと連動して、リア周りのフロアエッジも変更されており、ディフューザー周辺により多くのエネルギーを送り込もうとしている。これにより、フロア下の空気の流れの速度が向上し、パフォーマンスが向上するはずだ。その恩恵が低速コーナーと高速コーナーのどちらで感じられるかは、どの車高で最適化されるかで決まる。

    メルセデスF1はすでに、22年型と23年型マシンの「ゼロポッド」コンセプトを中心に形成された基本アーキテクチャのために、このマシンの開発には限界があることを認めている。

    メルセデスの最高技術責任者であるマイク・エリオットは、アップグレードがどのように機能するかを監督するためにスパに常駐していたが、これらは比較的小さな変更であり、その真の価値はチームの理解を深め、来年のクルマの構想に反映できることであることを熱心に強調した。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 W14この写真では、サイドポッド後部の新しい強化チューブが、リアタイヤとディフューザーの間の隙間への気流を引き寄せているのがわかる。

    「これはモナコに持ち込んだアップグレードを単に発展させたものであり、多くのパフォーマンスをもたらしたわけではありませんが、いくつかの異なる開発手段を検討することを可能にしました」とエリオットは説明した。「これはそれに対する返答だ」

    「昨年は、自分たちが置かれたポジションから抜け出すために大きな後退を余儀なくされた。一旦そうなってしまえば、あとは追いつくだけで、これはその一環だ。シャシーやギアボックスなど、大きな構造を大きく変更するのは常に難しい。冬の間の方がはるかに簡単だ。だが、我々が達成しようとしていることに関しては、今年のマシンでそれを学ぶことができる」

    「以前にも言ったが、我々が現状とマックス(フェルスタッペン)の状況を冠がれバ、今年のマシンから得られる教訓をすべて理解し、それを来年に向けて正しいものに変えていかなければならない」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 W14 リアウイングジョージ・ラッセルはハイダウンフォース仕様、ルイス・ハミルトンはローダウンフォース仕様の新リアウイングを装着。2台ともバウンシングに悩まされた。

    新しいロードラッグ仕様のリアウイングも登場。ルイス・ハミルトンはローダウンフォース仕様、ジョージ・ラッセルはややハイダウンフォース仕様を走らせた。2台とも高速での空力バウンシングに悩まされていた。この世代のマシンは常に身近にある現象だが、エリオットが言及している限界の核心はそこにある。

    新しい開発によってダウンフォースが十分に増加し、バウンシングが再び始まった可能性はある。リアサスペンションを大きく変更できないため、エアロ変更の効果に限界があるのかもしれない。

    しかし、コーナーでの荷重やダウンフォースのかかり方など、さまざまな局面での効果を確認することができれば、それはアーキテクチャーやサスペンションのピックアップポイントの位置が大きく異なることが予想される2024年型マシンを開発する上で貴重な情報となるだろう。

  • メルセデスF1代表 「デ・フリースは本来レッドブルの候補に入れる逸材」

    メルセデスF1代表 「デ・フリースは本来レッドブルの候補に入れる逸材」

    メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは、ニック・デ・フリースにもっと時間が与えられていれば、レッドブル・レーシングのF1シートの候補になっていたかもしれないと考えている。

    昨年のイタリアでのウィリアムズとの印象的なデビューに続き、アルファタウリは2023年シーズンに向けてデ・フリースと契約を結んだ。

    しかし、デ・フリースは、ルーキーF1シーズン開始からわずか10レースで解雇され、代わりにレッドブルへの復帰を目指しているベテランのダニエル・リカルドがシートを獲得した。

    アルファタウリと契約する前、デ・フリースはメルセデスの組織に組み込まれ、2021年にはフォーミュラEでワールドチャンピオンを獲得。F1チームのリザーブドライバーの1人としても活動し、昨年はメルセデスF1チームからFP1に2回出場している。

    ヴォルフは、デ・ブリースがF1に慣れるにはもっと時間だったし、それが将来的に大きなチャンスをもたらした可能性があると示唆した。

    「おそらく彼にはもっと時間が必要だった」とヴォルフはSky F1に語った。

    「もし彼にシーズンが与えられていたとしたら、どうなっていただろう?もしかしたら彼もレッドブルのシートの本当に良い候補者だったかもしれない」

    「彼らはリカルドでベンチマークを得たかったんだと思う。ダニエルが(セルジオ・ペレスの)シートを奪うことができるかどうかを確認するためにね」

    「一度その決断を下せず、当然、デ・ブリースはその隙間から漏れてしまうことになる」

    「私はデ・ブリースのファンだ。彼は車両開発において信じられないほど知的であり、常に多大な貢献をしてくれた」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 ニック・デ・フリース

    ペレスとレッドブルの契約が切れる2024年末には、レッドブルに空席が生じる。

    デ・フリースが時期尚早だったと感じているのはヴォルフだけではないようで、チームメイトの角田裕毅も解雇のタイミングについて驚いたと認めている。

    デ・フリースはまだ次のレースプランを発表していないが、今月末にはデモ走行の一環としてF2マシンに乗る予定だ。

  • メルセデスF1、ゼロポッド廃止が2023年シーズン序盤までずれ込んだ理由

    メルセデスF1、ゼロポッド廃止が2023年シーズン序盤までずれ込んだ理由

    メルセデスF1は、2022年にトラブルを抱えたゼロポッドのまま2023年シーズンを迎えた。チームの最高技術責任者である。マイク・エリオットは、その理由がチームが冬の間により良い「解決策を見つけられなかった」からだったと語った。

    昨シーズン、メルセデスは2回行われたプレシーズンのうち2回目に最小限のサイドポッドを装着したマシンで登場し、パドックに衝撃を与えた。

    だが、ゼロポッドと呼ばれたこのコンセプトは、極端なバウンシングに悩まされ、ダウンフォースとペースを失った。チャンピオンシップ終了時点でメルセデスF1はわずか1勝に終わったため、専門家はマシンの設計に疑問を呈した。

    それでもメルセデスは、ゼロポッドを装着したまま、2023年のシーズン開幕バーレーンGPでグリッドに戻ってきた。

    だが、明らかにレッドブルのペースから大きく引き離され、アストンマーティンにも劣勢に陥ったメルセデスF1は、最終的にゼロポッドを廃止し、よりレッドブルらしいダウンウォッシュコンセプトを採用する決断を下した。

    メルセデスF1のチーフテクニカルオフィサーであるエリオットは、ダウンウォッシュのコンセプトが、すでにクルマに搭載されているコンセプトよりも「優れている」と信じていなかったため、変更に時間がかかたっと語った。

    「冬の間、我々はボディワークのさまざまなコンセプトを検討したが、我々が持っていたものよりも優れた解決策は見つからなかった」とエリオットはメディアに語った。

    だが、ダウンウォッシュコンセプトを支持してゼロポッドを廃止するという決定を下したメルセデスは、外から見ている多くの人が期待していた利益を達成できなかった。

    しかし、メルセデスF1がベルギーGPで新しい外観のサイドポッドのアップデート版を発表したことで、W14の開発の道にさらなる扉が開かれた。

    「我々がこれまでやってきたことを考えると、彼らや他の誰かがやっているところに完全に飛び込んだわけではないのは明らかだ」とエリオットは語った。

    「我々がやろうとしているのは、自分たちが持っているものを取り入れ、それを適応させることだ」

    「したがって、同じ打撃を受けることはない。そして、時間の経過とともにそれが進化し、最終的にはより良い場所に到達することを願っている」

    「最初のバージョンを導入したときはかなりレベルの変化だったと思う。多くの追加パフォーマンスをもたらすようなものではなかったが、何か違うものに目を向ける機会はあった。だいぶ前進してきた」

    「私たちは常に進化を続け、より高いパフォーマンスを提供しようとしている。だから、これはもう少しだ。次のバージョンはもう少し上を目指しているし、冬の間も開発を続けていきたい」」

    サイドポッドからサスペンションに至るまで、メルセデスのアップグレードはアストンマーティンとのコンストラクターズ選手権2位争いで振り子を有利に動かし、現在、チームは51ポイント差につけている。

    「すべてを疑ってみることだ」とエリオットは付け加えた。「基本的な哲学が正しいかどうか、データを見るプロセスが正しいかどうかを疑ってみる」

    「何か特効薬が見つけたり、何か間違っている点があれば修正できると思いたいものだ。しかし、一般的に言って、それはすべてハードワークの賜物だと思う」

    「去年、我々が直面したクルマや問題を見てみると、これまでのポジションから脱け出すために、かなり大きな後退を余儀なくされた。そこに到達したら、あとは追いつくだけだ」

    「パフォーマンス面での我々の位置を見ると、アストンは冬の間に良い一歩を踏み出したと思うが、我々はそれなりの位置に到達した。残念ながら、マクラーレンも大きな一歩を踏み出すのを目にした」

    「それを目にするのは、我々にとって残念なことだが、一方では良いステップを踏むチャンスがあることを示していると言う必要があると思う」

  • メルセデスF1代表トト・ヴォルフ、夏休みに自転車事故で腕を骨折

    メルセデスF1代表トト・ヴォルフ、夏休みに自転車事故で腕を骨折

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1の夏休み中に腕を負傷した。

    妻で元ウィリアムズ・レーシングのF1開発ドライバーのスージー・ウルフが投稿した写真には、マウンテンバイクのダウンヒル中に肘を骨折した後、左腕にギプスを巻いたメルセデスF1のチーム代表の姿が写っている。

    ヴォルフはベルギーGP直後の月曜日にこのケガを負った。8月末にオランダでF1が再開されれば完全に回復すると予想されている。

    ヴォルフが自転車事故で負傷するのは2014年にハンガリーのドナウ川沿いでの事故で肘、肩、鎖骨、手首を骨折して以来2度目となる。

  • レッドブルF1代表 「トト・ヴォルフと私は“恐竜タイプ”のチーム代表」

    レッドブルF1代表 「トト・ヴォルフと私は“恐竜タイプ”のチーム代表」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、自身とメルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフを現在のF1チームプリンシパルの中で最後の“恐竜タイプ”のキャラクターだとユーモラスに表現した。

    ESPNのポッドキャスト『Unlapped』に出演したホーナーは、チーム代表の定義が2005年にグリッドについた当初とどう変わったかについて語った。

    「チーム代表会議で部屋を見渡すと、私が年を取っただけかもしれないが、そこにはより多くのマネジャーがいて、起業家的な側面よりも技術的な側面が強くなっている」とホーナーは語った。

    「だから、トトと私はおそらく、他のキャラクターに比べてより恐竜タイプのキャラクターだと思う。たとえ私がチーム代表としてはまだ若い側にいたとしてもね」

    「だが、最近のチーム代表のダイナミックさや定義は、私がこのスポーツに入ったばかりの頃とは大きく異なる」

    49歳のホーナーは、チーム代表会議は『Netlfix』に映し出されるような激しいものばかりではないと説明し、常にヴォルフに「自分のクソマシンを直せ」と言うわけではないと認めた。

    ただし、常にそうだったわけではない。ホーナーは、バーニー・エクレストン時代のF1がどのようなものであったかを明かし、会議がどのようなものだったのかを暴露した。

    「問題は、今部屋を見回すと、非常に異なる個性がいるということだ」とホーナーは語った。

    「私がこのスポーツに初めて入ったとき、ロン・デニスがいた。彼は自分が何を主張するかについて情熱を持っていた。フラビオ・ブリアトーレは偉大な人物だった。ロン・デニスが黒だと言うなら、彼は白だと言った」

    「ジャン・トッドは、フェラーリとフェラーリに関するあらゆるものを容赦なく守り、一切の妥協を許さなかった。バーニー・エクレストンがそれを取り仕切ると、バーニーは部屋を切り裂き、会議が始まる前にマックス・モズレーとすべてを整えてしまう」

    「フランク・ウィリアムズ……本当に偉大なキャラクターと個性の持ち主がたくさんいた」

  • メルセデスF1のラッセル 「W15は“栄光の時代”からインスピレーション」

    メルセデスF1のラッセル 「W15は“栄光の時代”からインスピレーション」

    ジョージ・ラッセルは、メルセデスF1チームが2024年のF1マシンのデザインに「栄光の時代」からインスピレーションを得て、トップに返り咲くため、たゆまぬ努力を続けていると語る。

    2014年から2021年までF1を支配していたメルセデスだが、昨年はF1のテクニカルレギュレーションが見直されたことで迷走状態に陥った。

    慢性的なポーポシングの問題や予測不可能な挙動によって弱体化したメルセデスF1チームの第1世代グラウンドエフェクトカーは、シーズン終盤のブラジルでラッセルがもたらした1勝のみだった。

    今年のW14と相次ぐアップデートによって一貫性が向上し、バウンシングも大幅に緩和された。しかし、その進歩にもかかわらず、メルセデスF1はライバルと同様にレッドブルのRB19から大きく離されたままだった。

    ルイス・ハミルトンが4位、ラッセルが6位でフィニッシュした先週末のベルギーGPでは、ポーシングが再び頭をもたげ、ラッセルはメルセデスのセットアップの方向性が間違っていたのではないかと考えている。

    「この週末は、おそらく最近のレースでセットアップで取ってきた方向性が正しいものではなかったことが証明されたと思う」とラッセルは語った。

    「今日、我々は大量のバウンシングに苦しんだ。僕たちほどではないにしても、多くのチームがそうだったけど、最高峰のスポーツとして、大多数のチームが未だにバウンシングに苦しんでいるのを見るのは明らかに少し残念だ」

    「この点については、将来的に何かが解決されることを願っている」

    ラッセルは、この問題はセットアップの変更ですぐに対処できると考えており、来年のデザインで完全に解決できることを願っている。

    「間違いなく微調整は可能だ。来年に向けて、我々は特性について懸命に取り組んでいるところだ」とラッセルは語った。

    「メルセデスが栄光の時代を過ごした前の世代のクルマがどうだったかをよく調べていて、それが歴史上最高のクルマの1つであったことは明らかなので、それを少しインスピレーションとして利用している」

    「僕たちがどこに挑戦し、目指すべきかについてのいくつかの指針が得られた」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

    F1の3週間の夏休みを前に、ラッセルはシーズン前半を振り返った。

    「シーズンは2つの半分からなる」とラッセルは語った。「最初の6レースは本当に強かったと思う。最後の6レースはそれほどではなかった。その理由を少し考えてみると、今シーズンはさまざまな理由でかなり多くのチャンスを逃した」

    「自分自身のミスによるものもあれば、オーストラリアでの故障などで多くのポイントを失ったものもある。それでも、それでも、ドライバーズ選手権でP1を争っていないのであれば、コンストラクターズ選手権で最大限の力を発揮したい」

    「シーズン後半は強くなると確信している。そして、ブレイク後には小さなことがいくつか導入される」

    「2番手のポジションを確保し、その差をさらに縮めることができると確信している」

  • メルセデスF1代表 「ハミルトンのアンバサダー契約は交渉に含まれない」

    メルセデスF1代表 「ハミルトンのアンバサダー契約は交渉に含まれない」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンがF1引退後にメルセデスのアンバサダーとしての役割を果たす可能性は契約交渉には含まれていないと語った。

    メルセデスとハミルトンは、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンが、長年にわたって彼の家族代わりとなってきたブラックリーのチームを離れるつもりはないと何度も主張しているにもかかわらず、1年の大半にわたって話し合いを続けている。

    しかし、両者の契約締結が長引いたことで、契約のある特定の側面が依然として難航しているとの憶測を呼んでいる。

    先週スパで語ったところによると、ヴォルフはハミルトンのF1引退後の人生は、将来的にハミルトンがどのような方向性を示すかは別として、両者の契約協議には含まれていないと断言。ヴォルフは、契約の “些細な “部分だけが両者の法務チームによって最終決定されることになると示唆した。

    「引退後のアンバサダー的な役割については話していないし、契約交渉の一部でもない」とヴォルフは説明した。

    「彼にはこのチームのドライバーとしてまだ何年も残っていると思うので、あとは契約上の整理をするだけだ」

    「少し不確実なように見えるのはわかっている。なぜこれが完了しないのか?なぜほこりを払わないのか?しかし、それは単に契約の中で片付ける必要のある些細なことに起因している」

    メルセデスとの契約状況に関するハミルトンの最近のコメントは、ハンガリーGPの週末ににまで遡る。

    「それは非常に近いところにある」とハミルトンは当時語った。「年末に発表されるかも知れない。待たせることになるかもしれない!」

    「正直に言って、これ以上皆さんにお伝えできる情報はない。引き続き弁護士との間でやり取りが続いている」

    ルイス・ハミルトン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1