カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGPで大きな勝利「一戦ずつ積み重ねていく」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGPで大きな勝利「一戦ずつ積み重ねていく」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ポールポジションからスタートしたオランダGP決勝を制し、選手権リードを広げた。スタート直後はソフトタイヤ勢のマックス・フェルスタッペンに激しく追われたが、冷静に対応し首位を守る。

    以降は複数回のセーフティカー、そして雨粒が落ち始める難しいコンディションにも動じず、終盤にはランド・ノリスのリタイアによる波乱を乗り越えてトップチェッカーを受けた。

    ゴール後のクールダウンルームでは、フェルスタッペンのスタートシーンを一緒に見て「外側は滑るとわかっていたけど、あそこまでとは」と互いに声を揃えて驚き合い、さらにアイザック・ハジャーとターン1での走りについて技術的な会話を交わすなど、終始リラックスした様子を見せた。

    「アイザックの後でここに立つのは難しいけど、僕も頑張って話すよ。1周目からコントロールできていると感じていて、必要なときにペースを使えた。ランドのことは残念だけど、チームとしては大きな成果になった」

    「週末の序盤は難しい展開に見えたけど、予選でまとめることができた。今日はセーフティカーもあってスパイスの効いた展開になったし、本当に大きなチームの努力だ。まだ先は長いし、一戦ずつ積み重ねていく」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP

  • マクラーレン ノリスvsピアストリ両雄F1タイトル対決に示す境界線

    マクラーレン ノリスvsピアストリ両雄F1タイトル対決に示す境界線

    2025年F1オランダGP予選でフロントローロックアウトを果たしたマクラーレン。チャンピオンシップを争うランド・ノリスとオスカー・ピアストリの戦いは、わずか0.012秒差という接戦の中で新たな緊張感を帯びている。

    しかし、チーム代表アンドレア・ステラは「完全な自由」ではなく「規律ある公正な戦い」を強調。トト・ヴォルフが「成り行きに任せるべき」と語ったのに対し、マクラーレンは両雄のタイトル争いに明確な境界線を示している。

    オランダGPでのフロントローロックアウトに続き、マクラーレンは2025年F1ドライバーズタイトルを争うドライバーたちに平等な機会を与える一方で、健全な境界線を設けるという微妙なバランスを取り続けている。

    メルセデスのトト・ヴォルフは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがドライバーズタイトルを争う中で、マクラーレンは「成り行きに任せるべきだ」と示唆したが、チーム代表のアンドレア・ステラは、平等な機会と無制限の自由との違いを明確にした。

    マクラーレンはオランダでの3戦中2度目となるフロントローロックアウトを達成し、ピアストリがタイトルライバルのノリスをわずか0.012秒差で上回り、わずか9ポイントのリードを守った。ザントフォールトのテクニカルなレイアウトで再びマクラーレンの2025年型マシンが明らかにフィールド最速であることを示したことで、ピアストリとノリスは日曜も自分たちのやり方でレースを進める可能性が高く、アブダビでの最終戦まで両者を公平に戦わせ続けるというマクラーレンの方針が最新の試練にさらされることになる。

    最後に同様の状況に置かれたのはメルセデスであり、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの当初は友好的だったパートナーシップは、2016年にアブダビで最終戦までもつれる険悪なタイトル争いへと発展した。勝利を収めたロズベルグはそのシーズン末に突然引退を発表し、メルセデスのトップであるトト・ヴォルフは、その後ハミルトンとの関係を修復しなければならなかった。

    その対決から得られた教訓を振り返りながら、ヴォルフは、コンストラクターズタイトルが保証されていた状況下で、自分であればアブダビのタイトル決戦でハミルトンに「ロズベルグを後続集団に引き込むのをやめて、容易なメルセデスの1-2を危うくするな」と指示するのではなく、シーズン最後までハミルトンとロズベルグをそのまま戦わせていただろうと語った。

    「より難しくなったのは、ルイスがマレーシアで首位を走っている時にエンジンブローを起こした時だった。彼にとっては非常に受け入れがたい出来事だった」とヴォルフは限られたメディアに語った。「そしてその後、我々が犯した間違いは、シーズンをできるだけ物議を醸さない形で終えようとしたことだった。本来ならこう言うべきだったのだ。『我々はすでにコンストラクターズもドライバーズもタイトルを獲得した。成り行きに任せよう』と。

    「それは、もしまたこのような恵まれた立場にいるならば、今日なら私が違うやり方をするかもしれない部分だ。時には他のマシンと戦う際には、残酷なほどにポイントを最大化する必要がある。しかし今日のマクラーレンの立場なら、ただ成り行きに任せればいいのだ」

    しかし、マクラーレンがノリスとピアストリを自由に戦わせたいと望んでいる一方で、両者がフェアに、接触せずに戦う限りにおいてであり、チームの総合的な結果を無視して彼らが完全に自由にやりたい放題にすることをアンドレア・ステラ代表は容認していない。

    「マクラーレンがレースに臨む方法は、我々がチーム全体、そして関わるドライバーたちと共に定義してきた原則と価値観を尊重することに基づいている」とステラは語った。「それはドライバーたちが好き勝手にやってよいという意味ではない。彼らはレースする自由を持つという意味であり、我々は彼らの才能、能力、志を発揮する機会を与えたい。しかしそれは常に、チームの利益を第一にするという枠組みの中で行われなければならない。

    『彼らは自由にレースでき、好きなことを何でもやれる』という状況は、マクラーレンの現在のレースのあり方ではなく、未来においてもそうはならないだろう。たとえ我々がコンストラクターズタイトルを獲得したとしても、それが完全に規制されないやり方で行われることはあり得ない。これはチームの利益だけでなく、彼ら自身の利益でもあると言える」

    ノリスとピアストリは、これまでのライバル関係への取り組み方でマクラーレンから信頼を得ており、両者とも長期契約を結んでいるため、チームは調和を維持したいと考えている。片方のドライバーがもう一方に「だまされた」と感じ、チームの結束を損ない、スター選手の1人が移籍を考えるような悪循環に陥ることは避けたいのだ。

    マクラーレン F1

    ハンガリーの再現はあり得るのか?
    これを日曜のオランダGPに当てはめると、ノリスは劣勢に立たされている状況ながら、なんとかしてピアストリを抜こうと必死になるだろう。マクラーレンの「列の2番手」として走ることになるからだ。

    ステラは、3番手スタートのマックス・フェルスタッペンが背後から脅威になることを警戒している。フェルスタッペンはソフトタイヤを1セット温存しており、予想される1ストップではなく2ストップの展開になった場合に、ワイルドカード的存在になる可能性があるからだ。ザントフォールトではトラックポジションが絶対的に重要であり、マクラーレンがどのような決定を下すにせよ、フェルスタッペンをカバーし、1-2フィニッシュの可能性を守る必要がある。

    「オーバーテイクの難しさや天候の可能性を踏まえると、まず第一に、ランドとオスカーでチームにとって最良の結果を確実にする必要がある」とステラは語った。「マックスを倒さなければならない。彼は我々から0.2秒しか離れていない」

    直近のハンガリーGPでは、序盤で順位を落としたノリスが予想されていた2ストップから1ストップ戦略への切り替えを許され、前を行くマシンの戦略をなぞって凡庸な結果に終わるのではなく、賭けに出ることができた。その決断は最終的にノリスの優勝につながった。ピアストリは簡単にレースをリードしていたにもかかわらず、2回目のストップ後に抜くことができなかった。

    ステラが指摘したように、両者が縦一列で走っている場合は状況がかなり異なる。イタリア人の彼は、マクラーレンの具体的なルールを明かそうとはしなかったが、理論上「隊列の2番手」(この場合ノリス)が単純にリードカーをアンダーカットすることは許されないのは明らかだ。

    「我々の2人のドライバーの間で戦略的観点から選択肢を検討する際には、いくつかのルールを設けている」と彼は付け加えた。「それがどのようなルールであるかは明かさないが、これまで戦略がどのように活用されてきたかを見れば分かるように、それは常に我々のルールに沿ったものだった」

    それにはブダペストでの事例も含まれる。マクラーレンはノリスの1ストップがピアストリを脅かすことになるとは予想していなかった。そのため、状況によっては2人のドライバーに戦略を分けさせるというマクラーレンの方針を、ノリスもピアストリも支持している。

    「戦略にばらつきがあるのは当然であり、それは必ずしもギャンブルではない。ハンガリーでの1ストップも完全に想定外ではなかった」と彼は説明した。「しかし、これは2人のドライバーにとって何の懸念も生じさせなかった。なぜなら、これはすべてフェアであり、我々が定めた原則の範囲内だったからだ。彼らはレースにおけるある程度の変動、必ずしも自分でコントロールできないシナリオのばらつきを受け入れている。

    そしてここでも戦略は1ストップと2ストップの間で大きく離れていない。だから今回も再び興味深いことになるだろう。2人のマクラーレンのドライバー間だけでなく、他のドライバーとの間でもだ。例えばマックスは予選で温存した新品のソフトを持っており、適切なタイミングで戦略的に投入できれば非常に強力な武器になる可能性がある」

  • マクラーレンF1 フェルスタッペンを脅威視「新品ソフトはレッドブルの武器」

    マクラーレンF1 フェルスタッペンを脅威視「新品ソフトはレッドブルの武器」

    アンドレア・ステラはオランダGPでのマックス・フェルスタッペンの勝利を排除していない。マクラーレンのチーム代表は、レッドブルにとって潜在的な「武器」となり得る新品ソフトタイヤに言及しているが、それが本当にどれほど決定的なものになり得るのだろうか。

    予想通り、マクラーレンはF1オランダGPのフロントローを独占した。しかしながら、その結果は2つの点でやや意外なものとなった。

    第一に、ランド・ノリスが全てのプラクティスセッションで優位に立っていたにもかかわらず、オスカー・ピアストリが最も重要な場面で結果を出したこと。第二に、FP3の後に予想されていたよりもマックス・フェルスタッペンとの差がかなり小さかったことである。その最終プラクティスセッションでは、マクラーレンはフィールド全体に対してほぼ1秒の差を広げていたが、予選ではフェルスタッペンがその差を大幅に縮めることに成功した。

    「最も興味深いのは、今朝はまだマクラーレンに対して8コンマ(0.8秒)遅れていたのに、今はわずか2コンマ(0.2秒)だということだ」と、ヘルムート・マルコは予選後にMotorsport.comに語った。「中古タイヤではさらに近づいている。だから私は、我々が日曜にマクラーレンを神経質にさせる立場にあると思っている」

    フェルスタッペン自身はより懐疑的で、3位を守り抜くことすら十分に厳しいと語った。「ちょっと未知数だが、今われわれのクルマに搭載しているものは、より安定しているはずだとは思っている。でも今季全体を通じて言えば、予選ラップと比較した場合の我々のレースペースは決してベストではなかった。少なくとも、後ろにいる連中を実際にレースで後ろに留めておけることを願うだけだ」

    フェルスタッペンの脅威を警戒するマクラーレン
    フェルスタッペン自身は、母国で再び勝利を狙うマクラーレンに挑むことはないだろうと見ている。しかしマクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、そのシナリオを排除していない。彼は、ハンガリーのようにマクラーレン勢が互いにだけ争うという想定を持たず、トラック上でも戦略上でも警戒すべき存在は他にもいると考えている。

    「戦略は、ランドとオスカーの間の競争が表れる変数のひとつだ」と彼は言った。「しかしまず言わせてもらえば、我々にはランドがいて、オスカーがいて、そしてマックス・フェルスタッペンがいる。チームの利益、ランドとオスカーの利益のためにまずやらなければならないことは、マックスを倒すことだ。彼は我々からそう遠くはない。わずか2コンマしか離れていない」

    1-2フィニッシュを確保することが、マクラーレン内部の戦いを考慮する前に最優先される。「面白くなると思うよ。それは2人のマクラーレンのドライバーの間だけではなく、他のドライバーともだ。例えばマックスは、予選で温存した新品ソフトを持っていて、それを戦略的に正しいタイミングで投入できれば、かなり強力な武器になり得る」

    マックス・フェルスタッペン F1 マクラーレン

    レッドブルに追加の柔軟性──だがそれは有効か?
    しかし問題は、その新品ソフトを実際のレースで使える現実性がどれほどあるかだ。金曜日にはマルコがすでに「我々は硬いコンパウンドの方が良い。確実にミディアム─ハードの1ストップのレースだ。だから我々の望みはその方向にある」と予想していた。

    タイヤサプライヤーのピレリも同じ見解を示している。今回ピットレーンの速度制限が60km/hから80km/hに引き上げられたとはいえだ。「理論上は、ミディアム─ハード─ハードが速い戦略であり、その場合さらにプッシュもできる。しかしここではオーバーテイクが非常に難しいことを考慮すれば、1ストップという可能性もある。自分のトラックポジションを守るのだ」とピレリのマリオ・イゾラは説明した。

    とはいえ、フェルスタッペンが持つ余分のソフトセットは理論的にはレッドブルにより多くの柔軟性を与える。もしチームが1ストップに固執するなら、そのソフトは依然としてレース終盤のために温存できる。例えば、フリーピットストップのチャンスが訪れた場合や、チームが攻撃に出たいと望む場合である。

    「ソフトというのは、レースのスティントのひとつで使えるコンパウンドであることが興味深い」とイゾラは続けた。「戦略をミディアム─ハードで始めて、スティントが十分に長くならないことに気づいた場合や、何らかの理由で追加スティントが必要になった場合、そのとき最後にソフトを投入できるのだ」

    一方で、もし最初から2ストップ戦略を計画するなら、イゾラは別のオプションを好む。「戦略を最初から2ストップで考えるのであれば、我々はソフト─ハード─ミディアムの方が良いと考えている。スタート時にソフトのグリップが与えるアドバンテージを得られるからだ。その後にハードとミディアムでレースを展開できる」

    しかしそのシナリオはあまり現実的ではないように思われる。マルコが1ストップを強調しているからだ。それでも適切な状況下では、その余分のソフトセットは役立つかもしれない。少なくともバルセロナの再現は防げるだろう。あのときレッドブルは終盤のセーフティカーで選択肢が尽き、新品ハードしか残っていなかった。そしてそれを履いたことが大失敗となり、フラストレーションを生み、最終的にジョージ・ラッセルとの接触につながった。

    オランダGPでは、レッドブルはジョーカーとして新品ソフトを手にしている。結論として、それはむしろプランBに近いものだ──つまり切り札として温存しているのである。それを実際に有効活用できるかどうかは、第一に天候、そして第二にマクラーレンのレースペース次第だ。もしウォーキングのチームが昨年のザントフォールトのように支配的で、ノリスが他を引き離したような走りを見せれば、競争相手にとってはいかなるタイヤの柔軟性も意味を持たないだろう。

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGP予選「正しいタイミングでピークに達した」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGP予選「正しいタイミングでピークに達した」

    オスカー・ピアストリは、F1オランダGP予選でマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスを抑えてポールポジションを獲得し、「まさに正しいタイミングでピークに達した」と振り返った。

    週末を通してノリスがザントフォールトで最速を記録し、予選に向けての3回のプラクティスすべてでトップに立っていた。

    ただし、選手権リーダーであるピアストリは予選Q1で優位を保ったものの、Q2ではノリスが0.090秒差でトップを奪い返し、状況を元に戻した。

    しかし最も重要な場面では、昨年ノリスが勝利を収めたサーキットでピアストリが前に出て、大きな一撃を与えた。

    Q3の最初のアタックでピアストリは1分08秒662を記録し暫定ポールを獲得。ノリスは0.012秒遅れで2番手に終わった。

    2回目のアタックでは風の影響で各ドライバーが苦戦し、ふたりとも最初のタイムを更新することはできなかった。

    ピアストリにとって、これは大きな巻き返しとなった。少なくとも、彼が最後にポールポジションを獲得したのは6月のスペイングランプリ以来だったからだ。

    予選後に語ったピアストリは、夏休み前の直近4戦で3勝を挙げ勢いに乗るチームメイトを抑え、必要なペースを引き出せた理由を説明した。

    「まさに正しいタイミングでピークに達したという定義だったね」と彼は語った。「週末を通して調子は良かったと思うけど、いくつかのコーナーでは速く走ることができなかったんだ。結局、そのコーナーでは本当に速くはならなかったけど、ほかの部分でタイムを見つけることができたんだ!」

    「この結果を出せて本当にうれしい。もちろんポイントは明日だからね。でも、ここまで少し難しい週末になりそうだったから、この結果で終えられて本当に興奮している」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP マクラーレン

    ピアストリは週末を通じて着実に進歩を遂げることで知られているが、今回は通常よりも改善に時間がかかったと認めた。

    最終的に24歳の彼は、FP3からQ3にかけて0.552秒を縮めることに成功したのに対し、ノリスの改善幅は0.298秒にとどまった。

    「今週末のペースはとても強かったと思う」と、ランキングで9ポイントのリードを持つピアストリは語った。

    「FP3では非常に良い感触があったし、クルマ自体が問題ではないと分かっていた。改善に時間がかかっているだけだったんだ」

    「だから、まず僕のためにクルマをいい状態に仕上げてくれたチームに感謝したいし、僕自身が改善できるように助けてくれたことも素晴らしかった」

    最速ラップでの比較では、中盤セクターで依然としてノリスが優勢で、0.048秒稼いでいた。

    しかしピアストリは第1セクターで重要なタイムを稼ぎ、さらにラップの終盤も強力な走りを見せたことで、今季5度目のポールを確定させた。

    週末序盤の苦戦が昨年の状況(決勝4位)と似ていたかどうか問われると、彼はこう答えた。

    「そうでもあり、そうでもないね。週末を通して少しずつ変化があった。昨日はFP2で前進できたと感じたけど、FP3ではそれほどでもなかった。そして一晩で風向きが少し変わったんだ。そのせいで、昨日は得意だったコーナーが少し弱点になったり、その逆になったりした」

    「今週末は中盤セクターがあまり得意じゃなかったけど、最終的には何とか仕上げられたと思う。1周の中で全部をまとめるのは簡単ではなかった」

    「去年よりも全体的に改善できたと感じているし、明らかに予選はより良い結果になった」

    「それに加えて、今年のザントフォールトは初めて普通の土曜日になった。ここ2年はFP3や予選序盤がウェットだったけど、今日はもっとリズムに乗ることができたし、それが助けになったと思う」

  • ランド・ノリス F1オランダGP予選「世界の終わりってわけじゃない」

    ランド・ノリス F1オランダGP予選「世界の終わりってわけじゃない」

    マクラーレンのランド・ノリスは、2025年F1オランダGPの予選後インタビューで、英F1 TV解説者ジョリオン・パーマーに対して冗談を交えた一言を放ち、会場を沸かせた。これは、パーマーが最近ノリスの今季の快進撃を「運」による部分もあると評したことを受けたものだ。

    今週末、プラクティス3回すべてで最速を記録してきたノリスは、僅差の勝負となった予選Q3でチームメイトのオスカー・ピアストリに0.012秒差で敗れ、ポールポジションを逃した。失望を抱きながらも、ノリスは笑いを忘れなかった。

    予選後のパルクフェルメインでパーマーを前にしたノリスは、皮肉を込めた一言を放った。

    「こんな風に風が強いと、かなり運次第なんだ。僕が最近ずっと持っている運の力もあるしね」と笑みを浮かべながら語り、パーマーの以前のコメントを引き合いに出した。

    その後、ノリスはQ3での僅差について説明を加えた。

    「厳しいよ。Q1では良いラップを走れたんだ。Q3ではストレートで少し向かい風があって、0.01秒失った。簡単にそこで差がつく」

    このやり取りは、週末を通じて続いた両者の応酬を締めくくるものとなった。ノリスは金曜の時点ですでに、自身の成果は運ではなくドライバーとしての成長によるものだと反論していた。

    ランド・ノリス F1 オランダGP

    あと一歩届かなかったポールポジション
    今年5度目のポール獲得をわずかに逃したノリスだが、2番手という結果に落胆しつつも冷静さを見せた。

    「そうでもあり、そうでもない。ずっと僅差なんだ。週末を通してどちらに転んでもおかしくない状況だった」とノリスは語る。

    「ポールじゃないのはちょっと残念だよ。でも接戦だったし、悪くないラップも出せた。だから世界の終わりってわけじゃない」

    この結果により、ノリスは日曜決勝で優勝争いに加わる有力候補の一人として臨むことになった。

    決勝を見据えて
    1年前、ノリスはザントフォールトでポールからスタートしたが、スタートでマックス・フェルスタッペンに先行を許したものの、すぐに首位を奪い返し、その後20秒以上の大差をつけて勝利を収めている。

    今回の見通しについて問われると、ノリスはスタートと天候が大きな鍵になると語った。

    「去年は僕とオスカーの2人ともスタートがひどかった」とノリスは振り返る。

    「イン側がすごく有利ってわけでもないと思う。レースは長いし、周回数も多い。あとは天候次第だね」

    予選でわずか0.012秒の差に収まったマクラーレン勢。決勝は再び手に汗握るチームメイト対決となりそうだ。ノリスは日曜、結果が「運」ではなく「実力」であることを再び証明するべく挑む。

  • ランド・ノリス F1オランダGP初日「ライバルが少し近づいてきている」

    ランド・ノリス F1オランダGP初日「ライバルが少し近づいてきている」

    ランド・ノリスは金曜の2回のプラクティスでトップタイムを記録したものの、ザントフォールトではマクラーレンのライバルたちの脅威を強く警戒している。

    ノリスはFP2で1分09秒890をマークしたが、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがマクラーレン勢の間に割って入り、タイム差は1/10秒未満だった。さらに、ジョージ・ラッセルだけが0.5秒以内に迫ったが、ノリスは他にも対抗馬が潜んでいると考えている。

    「今日は良い1日だった」とノリスはF1公式チャンネルに語った。「クルマのフィーリングは良かったし、FP1からFP2にかけていい改善ができたと思う」

    「でも同時に、他のチームが僕たちが望むよりも少し追いついてきているように感じた。アストンとフェルナンドもFP1とFP2の両方で速かったし、最近もずっと速かった。だからいいスタートだけど、現時点では彼らが僕たちの望むより少し近い位置にいるのは確かだ」

    ランド・ノリス マクラーレン F1 オランダGP

    前戦のハンガリーGPで今季最も強い週末を過ごしたアストンマーティンについて、ノリスは今回も好調を維持すると予想しているが、他にも警戒すべきチームがあると指摘した。

    「アストンはFP2ではそんなに離れていないことが多い。彼らは結構安定してFP2で良い走りをしているんだ。確実に良くなってきているし、ブダペストでもかなり速かったから、驚きではない。現時点では彼らが一番速そうに見える」

    「でもマックス(フェルスタッペン)も確実にそんなに離れていない。彼はより硬いタイヤを履いていて、あまり有利じゃなかった」

    「それにアストン、レッドブル……フェラーリは今日は少し苦しんでいたように見えたけど、彼らはいつもだいたいそうで、土曜日には持ち直してくる。だから僕たちは自分たちに集中して、明日どうなるかを見ていくだけだ」

  • オスカー・ピアストリ ラッセルとのF1ピットレーン接触未遂はペナルティ回避

    オスカー・ピアストリ ラッセルとのF1ピットレーン接触未遂はペナルティ回避

    オスカー・ピアストリは、F1オランダGP金曜フリー走行2回目で起きたジョージ・ラッセルとのピットレーン接触未遂について、最終的にペナルティを免れた。

    FP2でピアストリはピットインの際にファストレーンへ戻ってしまい、通過していたラッセルに急ブレーキと回避行動を強いる緊迫した場面を引き起こした。ピアストリは当初、マクラーレンの最初のピットクルーの前に停車しようとしたが、エンジニアに合図されて2つ目のピットクルーへ向かうことになった。その際に一瞬ファストレーンへ戻る形となり、潜在的に危険な状況となった。

    オーストラリア人ドライバーのオスカー・ピアストリは、F1オランダGP金曜フリー走行2回目で起きたジョージ・ラッセルとのピットレーン接触未遂について、最終的にペナルティを免れた。

    FP2でピアストリはピットインの際にファストレーンへ戻ってしまい、通過していたラッセルに急ブレーキと回避行動を強いる緊迫した場面を引き起こした。ピアストリは当初、マクラーレンの最初のピットクルーの前に停車しようとしたが、エンジニアに合図されて2つ目のピットクルーへ向かうことになった。その際に一瞬ファストレーンへ戻る形となり、潜在的に危険な状況となった。

    ラッセルは即座に無線で状況をチームに報告した。

    「ピアストリが自分のボックスに入ろうと曲がったんだが、僕は左側を通過していた。すると彼が突然僕の方に切り込んできた。声のトーンで分かると思うけど、まったく予期してなかった…。彼は自分のボックスを通り過ぎると思ったんだ」と語った。

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    FIAスチュワードは調査を行い、ピアストリとマクラーレン双方に非があると判断した。公式文書にはこう記されている。

    「81号車はフリー走行2回目の赤旗中にファストレーンを離れ、自身のピットボックスへ入ろうとした。ボックスに近づいた時、後部ジャッキを押すチームスタッフによって入口が塞がれていた。別のチームメンバーが81号車に次のピットエリアへ回るよう合図し、その通りにした。その際、81号車は一瞬ファストレーンへ戻り、その後ピットボックスへ進入した」

    「この一連の動作により、63号車は急ブレーキと回避行動を強いられた。衝突は発生しなかったが、発生する可能性はあった。またピットレーンにいた1人以上のチームスタッフが負傷する可能性もあった」

    スチュワードは、マクラーレン側がピアストリに事前の警告を出していなかったことを認めつつも、ピット進入をより慎重に管理すべきだったと指摘した。
    「我々は、チームが81号車のピットボックス進入を管理する際に、より注意を払うべきであったことで合意した」

    最終的に、スチュワードは国際スポーティングコード第12.2.1.h条に基づき、マクラーレンに5,000ユーロの罰金を科した。重大な事態につながりかねないものだったと強調しつつも、衝突や負傷がなかったことを考慮しての判断となった。

    F1 オランダGP

    セッション後、ラッセルはSky Sports F1に対し、冷静にこう振り返った。

    「彼は少し早く切り込んでからまた外に戻ったんだ。不運な出来事だった」

    「正直、ちょっと怖かった。サーキット上なら何が起きても準備しているけど、ピットレーンでは比較的スローでリラックスしている。だから突然『うわっ!』という感じで驚かされたんだ。本当に不意を突かれた」

  • ランド・ノリス F1前半戦「やり直したい瞬間もあるが後悔はない」

    ランド・ノリス F1前半戦「やり直したい瞬間もあるが後悔はない」

    ランド・ノリスは2025年シーズンについて「後悔はない」と強調しながらも、振り返れば「もう一度やり直したい瞬間」があったと認めた。

    マクラーレンのチームメイト、オスカー・ピアストリとはわずか9ポイント差でサマーブレイクを終え、F1はザントフォールトでのオランダGPに再開を迎える。小さなミスがチャンピオンシップを左右しかねない状況だ。

    ノリスはシーズン序盤の失敗を振り返り、次のように語った。

    「一番大きいのは中国のスプリント予選だったと思う。あの時の僕のラップは最終コーナーのヘアピンまではポールに十分な出来だった。でもブレーキでロックしてしまった。あの瞬間に『シーズンは長いんだから、ヒーローになろうとするな』って思えていれば、あんな結果にはならなかった。あそこで8ポイントを失った」

    「それからカナダ(ピアストリとのクラッシュ)も。もしやり直せるなら、もう少し賢く、リスクを抑えて走れば、あれほどポイントを失わずに済んだかもしれない」

    「でも、そういう場面を後悔しているとは言わない。もちろん変わってほしい、もっと良い結果であってほしい、やり直したいとも思う。けれど、当時の自分の判断を後悔しているわけじゃない。それが僕であり、人生であり、そういうものだと思うんだ」

    「時にはうまくいって運も味方するし、逆に最高の決断じゃなかったと思えることもある。でもそういう時にこそ多くを学べるし、将来のために自分を成長させてくれる」

    ランド・ノリス F1カナダGPでピアストリに仕掛けたオーバーテイクは判断を誤り、接触に至った

    ノリスは「生きて学ぶ」姿勢に誇りを持ちながらも、今後タイトル争いを続けるためにはミスを最小限に抑える必要があると強調した。その点で、リスクマネジメントはマクラーレンの両ドライバーにとってますます重要な要素になっている。チャンピオンシップ圏外のドライバーたちはより大胆にパパイヤカラーのマシンに挑むことができるからだ。

    「僕たちはレースに勝ちたいし、2位や3位を狙いたいと思う。でも一方で、ちょっとした場面でリスクをもっと取れる時もあっただろうし、そういう瞬間は少しあったと思う。ただ、しばらく前から僕たちはリスクというものを理解し始めている」

    「予選の時にはリスクを取らなきゃいけない場面があるのは分かっているし、レースでは1ポイントのためにはリスクを冒さないけど、勝利のためならもっとリスクを取ることもある。誰と戦っているかも大事な要素だ」

    ランド・ノリス F1 マクラーレンシーズンを通じ、マクラーレンの両ドライバーはリスクを取り続けてきた

    「それがレーシングドライバーというものだ。誰に対してリスクを取れるか、誰には取れないか、いつリスクを取るか、いつ取らないか、それを理解しなきゃならない。それは一般的なことだけど、チャンピオンシップを争うようになると、さらに理解を深めなきゃいけない部分だと思う」

    「もし中国で戻れるなら、あのリスクは取らなかったと思う。シーズン第2戦のあの時点では、すべてを完全に把握できていなかったし、必要なほど深く考えられていなかった。でもあの経験から学んだし、今はより良い判断ができるようになっている」

  • マクラーレンF1 マスターカードと冠スポンサー契約も「パパイヤカラーは継続」

    マクラーレンF1 マスターカードと冠スポンサー契約も「パパイヤカラーは継続」

    マクラーレンは10年以上ぶりにタイトルスポンサーを迎えることを発表した。その相手はマスターカードだ。しかし、CEOのザク・ブラウンは伝統的なパパイヤカラーのカラーリングが維持されることを強調した。

    「心配はいらない。クルマはちゃんと認識できる姿のままだ」とブラウンはアムステルダムで行われた発表会でオランダ紙『Algemeen Dagblad』に語った。

    この契約は1シーズンあたり1億ドル(約146億円)規模と見られており、F1史上、そしてマクラーレンにとっても最大のスポンサー契約になる可能性がある。タイトルスポンサーを獲得するのは、2013年にボーダフォンが離れて以来初めてのことだ。

    ブラウンは、このパートナーシップはファンを第一に考えたものだと説明した。

    マクラーレンの公式リリースは「我々にとって最も大切なのは素晴らしいファンの皆さんだ」という一文で始まり、女性ファンの写真を中心に据えていた。マスターカードは「チーム・プライスレス」という新しい取り組みを展開し、舞台裏へのアクセス、ホットラップ、グランプリでの特別体験などを提供する。

    マクラーレン F1 マスターカード

    ブラウンは次のように述べた。「マスターカードとのパートナーシップが次の章に進むことをこれ以上なく嬉しく思う。彼らは我々の情熱と価値観を共有しており、ネーミングパートナーとなることはオンでもオフでも前進を続けるための完璧な出発点だ」

    マスターカードのマーケティング責任者ラジャ・ラジャマナールもこう語った。「マクラーレン・レーシングは、革新、精密さ、パフォーマンスの頂点を象徴している。これらの価値は我々自身のものと一致する。ネーミングパートナーとなることで、我々の“ファンファースト”の取り組みは次の段階へと進む」

    元F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、この契約が「新しいマクラーレン時代」となり得ると称賛し、ザク・ブラウンを評価した。

    「ザク・ブラウンはとても良い仕事をしている」と彼はsport.deに語った。「以前彼にこう言ったことがある。“君はとても才能があるとは思わない。でも君の才能のひとつは、正しい人材を選んで一緒に仕事をすることだ”。彼は周囲に適切な人材を集め、それを維持している」

  • オスカー・ピアストリ F1タイトル争いで浮き沈みも「自信は揺るがない」

    オスカー・ピアストリ F1タイトル争いで浮き沈みも「自信は揺るがない」

    オスカー・ピアストリは、今季のF1で貴重なポイントを失った瞬間があったにもかかわらず、自分が「不当に扱われたとは思っていない」と語った。

    オーストラリア人ドライバーのピアストリは、今週末のF1オランダGPを前に、マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスに対してドライバーズ選手権でわずか9ポイントのリードを保っている。

    シーズン序盤にはノリスに対して大きなリードを築いていたものの、ヨーロッパラウンドで徐々にその差を縮められてきた。リードが縮まる大きな要因となったのはシルバーストンだった。セーフティカー導入中の激しいブレーキングにより10秒ペナルティを受け、これがノリスの勝利を後押しする結果となった。

    また前戦ハンガリーGPでは、ピアストリが2位、ノリスが1ストップ戦略で首位を守り優勝を果たしたことで、差はさらに縮まった。

    この結果、仮にそれらがなければ選手権争いで37ポイントのリードを築けていたのではないかと問われたピアストリは、そのような瞬間もこのスポーツの一部だと答えた。

    「いや、そうは思わない」と彼はMotorsport Weekを含むメディアに語った。

    「レースの中には、自分が納得できないことや思い通りにいかないことが必ずあるものだし、それもこのスポーツの一部だ。時には『なんでこのクソみたいなスポーツを選んだんだろう』と思うこともある!」

    「でも、不当に扱われているとはまったく思わない。僕たちが今年コントロールできることの多くはうまくできていると思う。厳しい瞬間や厳しい教訓もあったけど、自分の置かれている立場にはとても自信を持っている」

    オスカー・ピアストリ F1 マクラーレンシルバーストンでのピアストリは、勝利を失うペナルティでポイントを落とした。

    10戦を残して高まる自信
    ノリスが最終戦前のハンガリーで優勝し、差を詰めてきたことから、流れはノリスに傾いているように見えるのも事実だ。

    しかしピアストリは、これまでの自身のパフォーマンスと、特定の状況への対応を例に挙げ、自らの能力に揺るぎない自信を示した。

    「今年はうまく走れていると思うし、自分がコントロールできる多くのことを非常にうまくやれていると感じている」と彼は説明した。

    「だからもちろん、別の世界線では状況が大きく違って見えるかもしれない。でもそんなことは関係ない。僕はこれからの10戦に集中して、シーズン序盤と同じかそれ以上のパフォーマンスを発揮することに全力を注ぐ。それだけにフォーカスしている」