カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • ランド・ノリス F1イタリアGP会見「オランダのリタイアのことは忘れた」

    ランド・ノリス F1イタリアGP会見「オランダのリタイアのことは忘れた」

    マクラーレンのランド・ノリスは、F1オランダGPで表彰台目前の2位走行中にマシントラブルで無念のリタイアを喫した。それでもノリスは「すでに忘れた」と強調し、タイトル争いで大きく後れを取った状況でも目標は変わらないと語った。

    選手権リーダーのオスカー・ピアストリとは34ポイント差に広がったが、ノリスは「毎週末の目標は勝つこと」と断言。F1イタリアGPの舞台モンツァで勝利を狙い、失ったポイントを取り返す意欲を示した。

    ノリスは木曜のメディアデーで「もう忘れたよ。先週末のことは気にしていない。過去のことだし、ポイントを取り返すしかないけど、やることは変わらないんだ」と語った。

    「3ポイント差でも、10ポイント差でも、100ポイント差でも、僕の目標は今週末に勝つこと。できることはそれだけだ。大丈夫だし、また挑戦する準備はできている」

    さらに、連戦となるモンツァで再び走れることについても前向きな姿勢を見せた。

    「レースに勝ってポイントを取り返すチャンスがある。すぐにひっくり返せるわけじゃないけど、まだ十分にレースは残っている。だから失ったポイントを取り返すチャンスはあるんだ。それを考えるようにしている」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 イタリアグランプリ

    また、ピアストリとのタイトル争いにおいても、スタイルを変えるつもりはないという。

    「変える必要はない。毎週末勝つために挑んでいるし、それは変わらない。レースになれば簡単に譲ることはないけど、彼はチームメイトだから、お互いを尊重しなきゃいけない。僕たちはいつも限界で、でもフェアに戦っているし、それを続けるだけだ」

    チームによると、オランダGPでのリタイアはエンジンではなくシャシー関連のトラブルであり、すでに修正済み。ノリスとピアストリは今週末、計画通りパワーユニットを交換するがペナルティは発生しないという。

  • メルセデスF1代表トト・ヴォルフ マクラーレンの優位を「屈辱的」と表現

    メルセデスF1代表トト・ヴォルフ マクラーレンの優位を「屈辱的」と表現

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは、マクラーレンが日曜のF1オランダGPで今季12勝目を挙げたことを受け、同チームの他のトップチームに対する優位を「屈辱的だ」と表現した。

    昨年はレッドブルのマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得し、コンストラクターズではフェラーリとマクラーレンが争ったことで、2025年シーズンは近年で最も接戦になると広く予想されていた。

    しかし、シーズン前半15戦を終えた時点でマクラーレンは圧倒的に支配し、コンストラクターズ選手権では2位に324ポイント差をつけて首位に立っている。ドライバーズタイトルもオスカー・ピアストリとランド・ノリスの2人による内部対決の様相を呈している。

    その優位性は先週末のオランダGPでも明確に示された。両ドライバーは勝利を争ったが、最終的にノリスはオイル漏れによってリタイアに追い込まれた。

    ヴォルフは、ザントフォールトでの最後のセーフティカーリスタートを例に挙げ、ハードタイヤを履いたマクラーレンがソフトタイヤを履くライバル勢を容易に引き離したことを「屈辱」と語った。

    「最後に見ただろう。マクラーレンがハードタイヤで、我々はみんなニューソフトだった。それでもこうなった。これは全員にとって屈辱だ」とヴォルフは述べた。

    「見出しは決まったな?」

    さらにヴォルフはこう続けた。

    「本当に良いことじゃない。今週末、マックスとフェラーリと我々の間では少しバランスが取れていたと思う。マックスが最速だったが、フェラーリも同じようなものだった。満足できる状況じゃない」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    メルセデスは現在コンストラクターズランキング3位、マクラーレンとフェラーリに次ぐ位置につけている。

    ヴォルフの挑発的なコメントはオランダGP後、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールにも伝えられた。彼はマクラーレンの優位を認めつつも「屈辱」とまでは言わなかった。

    「最後のスティントだけじゃない。レース全体を見れば明らかだ。第2スティントの中盤、彼らがプッシュするかどうか決めたタイミングは分からないが、他の誰よりもずっと速かった」とバスールは語った。

    「第2スティントの最初の10周はVSC前にペースをコントロールしていて、プッシュすると決めたときには誰も近づけなかった。彼らは明らかに質の面で一歩先にいるし、それ以上の差もある。ただ『屈辱』という言葉までは使わない」

  • マクラーレン アレックス・ダンをF1イタリアGPのFP1で起用

    マクラーレン アレックス・ダンをF1イタリアGPのFP1で起用

    マクラーレンは、F2のプロテジェであるアレックス・ダンが今週末のイタリアGPで2度目のFP1セッションに出走すると発表した。

    F2タイトルを争うダンは、オーストリアGPでランド・ノリスに代わってF1セッションデビューを果たしており、これはシーズンを通じて義務付けられた4回の若手ドライバーセッションのうち最初のものだった。

    ノリスとオスカー・ピアストリはそれぞれ2回ずつMCL39を明け渡す必要があり、合計で4回となる。しかし、第16戦モンツァを前に、これまでに行われたのはオーストリアでのノリスの1回のみだった。

    マクラーレンはダンの起用を発表した動画の中で、モンツァで誰に代わるのかを明確にはしていなかったが、RacingNews365の理解では、ピアストリが今季初めてセッションを欠場することになるという。

    チームは以前、インディカーのスターであるパト・オワードが10月のメキシコシティGPでFP1に出走すると確認しており、これで合計3回となるため、残り1回のセッションが必要となる。

  • マクラーレンF1 トレンドマイクロがオフィシャルパートナーに就任

    マクラーレンF1 トレンドマイクロがオフィシャルパートナーに就任

    マクラーレンF1は、サイバーセキュリティのグローバルリーダーであるトレンドマイクロが、2025年シーズン残りとその先にわたり、チームのオフィシャルパートナーに就任した。

    トレンドはマクラーレン・レーシングのようなスピードを重視する組織が脅威に先んじて対応できるよう、オペレーションシステムや機密データを保護し、業務の安全性を確保している。

    マクラーレン・レーシング共同チーフ・コマーシャル・オフィサーのマット・デニングトンは次のように述べた。
    「トレンドがマクラーレンF1チームのオフィシャルパートナーとして加わってくれることを大変うれしく思う。彼らの専門知識は、我々が電動レースを戦う際に非常に貴重なものだったし、この強固な基盤の上に、次の章を一緒に築いていけることを楽しみにしている」

    現代のモータースポーツにおいて、サイバーセキュリティは極めて重要であり、ミリ秒やデータが勝敗を左右する。今回のパートナーシップは、革新を核とし、進化し続ける高速な環境を守るというコミットメントを共有する2つのブランドを結びつけるものとなる。

    トレンドのチーフ・オペレーティング・オフィサーであるケビン・シムザーはこう語った。
    「マクラーレン・レーシングとのパートナーシップは単なるスポンサーシップ以上のものだ。それは共通のマインドセットに基づいている。我々は双方とも自らの業界において最高であることを目指し、スピード、セキュリティ、そして顧客第一の体験によって持続的なインパクトを生むために革新の限界に挑んでいる。この旅を共にすること、そして急速に変化する世界の中で先頭を走り、自信を持ってリードすることの意味を非常に楽しみにしている」

    このパートナーシップの一環として、トレンドはF1シーズンを通じて顧客やパートナーを対象に、マクラーレンチームへのアクセスやサイバーセキュリティに関するイノベーションやリーダーシップについてより深く語り合う機会を組み合わせた、ユニークでハイタッチな体験を提供する。世界最高水準のホスピタリティと融合し、トレンドならではの体験を届けていく。

    トレンドマイクロについて
    トレンドマイクロは、デジタル情報の交換を安全にすることを使命とするサイバーセキュリティのグローバルリーダー。数十年にわたるセキュリティの専門知識、グローバルな脅威調査、継続的なイノベーションに支えられ、AIを活用したサイバーセキュリティプラットフォームを通じて、世界中の数十万の組織と数百万の個人をクラウド、ネットワーク、デバイス、エンドポイントにおいて保護している。クラウドやエンタープライズセキュリティのリーダーとして、AWS、Microsoft、Googleといった環境に最適化された高度な脅威防御技術を幅広く提供し、より迅速で優れた検知と対応を実現する集中可視化を提供する。70か国に7,000人の社員を擁し、トレンドマイクロは組織がつながる世界をシンプルかつ安全にすることを可能にしている。

    マクラーレン・レーシングについて
    マクラーレン・レーシングは1963年にレーシングドライバーのブルース・マクラーレンによって設立され、1966年に初めてF1レースに参戦した。以来、F1で21回の世界選手権、201回のグランプリ優勝、インディアナポリス500で3勝、そしてル・マン24時間レースでは初参戦で優勝を飾っている。

    マクラーレン・レーシングは現在4つのカテゴリーで活動している。FIA F1世界選手権にはランド・ノリスとオスカー・ピアストリを擁して参戦。NTTインディカー・シリーズにはパト・オワード、ノーラン・シーゲル、クリスチャン・ルンドガードを擁してアロー・マクラーレンとして参戦。また、F1アカデミーにはドライバー育成プログラムのメンバーであるエラ・ロイドを送り出し、さらにF1シムレーシング選手権にはマクラーレン・シャドウとして参戦している。

  • ピアストリ シューマッハとのF1比較に「同じ文脈で語られるのは良いこと」

    ピアストリ シューマッハとのF1比較に「同じ文脈で語られるのは良いこと」

    オランダ・ザントフォールトで行われたF1第13戦オランダGPで優勝したマクラーレンのオスカー・ピアストリは、7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハと自身が比較されたことについて反応を示した。

    ピアストリは今季7勝目を挙げただけでなく、初の「グランドスラム(ポールポジション・ファステストラップ・全周回リード・優勝)」を達成。マクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスが終盤にマシントラブルでリタイアを喫したため、ドライバーズ選手権でのリードを34ポイントに広げた。

    レース後の会見で「冷静沈着な走りがシューマッハを思わせる」との声が伝えられると、ピアストリはこう答えた。

    「ミハエル・シューマッハと同じ文脈で名前を出されるのは、いつだって良いことだと思う。彼のような存在と同じ空気で語られるには、僕はまだまだ長い道のりがあるけど、それでもうれしいよ」

    ミハエル・シューマッハ2000年日本GP・鈴鹿で王座を決めたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。通算7度の世界王者に輝いた

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、フェラーリ時代にパフォーマンスエンジニアとしてシューマッハの5連覇を支えた経験を持つ。そのステラはピアストリの走りを称賛した。

    「オスカーはいつも冷静で、それでいて速い。実行において正確だったし、勝利にふさわしい内容だった。彼は本当にシンプルに見せてしまうんだ」

    とはいえ、選手権争いについてピアストリ自身は慎重な姿勢を崩さない。

    残り9戦で34ポイント差となった状況を「安全圏」と見るか問われると、ピアストリは次のように答えた。

    「そうは思わない。これからもプッシュして勝ちを狙わないといけない。まだシーズンはこれだけ残っているし、1回のDNF(リタイア)で状況は一気に変わる。だから現時点では『快適な差』なんて言えないんだ」

  • マクラーレン・レーシング 評価額6000億円超:F1での成功が投資を後押し

    マクラーレン・レーシング 評価額6000億円超:F1での成功が投資を後押し

    マクラーレン・レーシングは、バーレーンの政府系ファンド「ムムタラカト」とアブダビのCYVNホールディングスが、すでに保有していない残り30%の株式を買い取ることで合意し、湾岸の出資者による完全所有下に入る見通しとなった。

    この取引はマクラーレン・レーシングの価値を30億ポンド(約5980万円)以上と評価するもので、わずか4年前の新型コロナウイルスのパンデミック時に緊急資金調達を余儀なくされていたチームにとって、驚くべき復活劇を意味する。

    英Sky Newsの報道によれば、現在買収される少数株主の持分は、米国拠点のMSPスポーツ・キャピタル、アレス・インベストメント・マネジメント、UBSオコナー、その他の小規模投資家から成るコンソーシアムが保有しているという。

    MSPは2020年に初めて出資し、当時約5億6000万ポンドの評価額でマクラーレン・レーシングの15%株式を取得した。これはマクラーレン・グループが資産売却や事業再編を通じて財務を安定化させようと奔走する中での生命線だった。

    だが今では、わずか4年でマクラーレン・レーシングの価値は5倍以上に急騰し、投資家たちは大きな利益を手にすることになる。関係筋によれば、この取引は今週中にも発表される可能性があり、ムムタラカトが支配株主の地位を確固たるものにするとみられている。

    レースの成功が価値を押し上げる
    この取引は、ザク・ブラウンCEOの下でマクラーレンがサーキット上で復活を遂げている時期に行われる。昨年コンストラクターズ選手権を制したチームは、2025年シーズンもここまで圧倒的な強さを見せており、オスカー・ピアストリがチームメイトのランド・ノリスに34ポイント差をつけてドライバーズ選手権をリードしている。

    こうした競技面での成功は、マクラーレン・オートモーティブをも統括するマクラーレン・グループ全体の財務体質強化と歩調を合わせている。所有構造の簡素化は、今後の事業運営のさらなる効率化と長期戦略の強化につながると期待されている。

    マクラーレン F1

    F1チームは数十億ドルの資産に
    マクラーレンの30億ポンド超の評価額は、競技力の復活だけでなく、現代におけるF1チームの価値高騰を反映している。

    スポーツ全体の人気はリバティ・メディアの所有下で急上昇しており、記録的なテレビ視聴者数、完売続きのレース週末、そしてNetflix『ドライブ・トゥ・サバイブ』が引き起こした商業的ブームが追い風となっている。

    チーム評価額の高騰はグリッド全体に広がっており、アストンマーティンも最近、チームを32億ドル相当と評価する株式売却計画を確認した。

    ムムタラカトとCYVNにとって、マクラーレン・レーシングの完全所有化は、名門モータースポーツ・ブランドおよび自動車ブランドの支配を強めることを意味し、1963年にブルース・マクラーレンが創設したチームへの影響力をさらに強固なものにする。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが競技面での快進撃を牽引する今、マクラーレンはサーキット上での支配力と高まる商業的魅力を武器に、その地位をF1のエリートの中で不動のものとする好機を迎えている。

  • ランド・ノリスはリタイアで「さらに強くなる」 マクラーレンF1代表が確信

    ランド・ノリスはリタイアで「さらに強くなる」 マクラーレンF1代表が確信

    マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、ランド・ノリスのF1オランダGPでのリタイアが、彼を「さらに良いバージョン」へと導くと見ている。

    ノリスは、ザントフォールトでのレース残り8周というところでメカニカルトラブルに見舞われ、レースを途中で終えることとなり、チャンピオンシップ争いに大きな打撃を受けた。オスカー・ピアストリが勝利を収めたことで、25ポイントの差がつき、残り9戦でチームメイトとの差は34ポイントに広がった。

    ノリス自身も逆転には厳しい戦いになると認めつつ、これからのレースを「失うものはない」という姿勢で臨めると主張した。

    しかしステラは、そのような心境がピアストリへの無理なアタックにつながり、チーム全体の結果を損なうことを懸念していない。

    「ランドについて話すと、彼は最もフェアでバランスが取れていて、ある意味、ドライバーである前に非常に信頼できる人物のひとりだ」とステラはMotorsport Weekを含むメディアに語った。

    「だから彼がフルコミットメントで行くとか、そういうことを言ったときは、それはつまり、自分の持っている驚異的な可能性からさらに多くを引き出そうとする、という意味にほかならない」

    「ランドがこの状況の中で何を表現することになるのか楽しみにしている。我々は彼の才能が途方もなく大きいことを知っているし、今回のチャンピオンシップの状況は、さらにそれを引き出すモチベーションになると確信している」

    「チームにとって重要なのは、これまで通りのやり方でレースを続けることだ。できる限り中立であり続け、ランドとオスカーの目標を公平に、スポーツマンシップをもって支援する。それが我々がこれからも続けていくことだ」

    「チームのアプローチが変わることはない。今回の状況によって内部で何かが変わるということはない」

    ランド・ノリス マクラーレンランド・ノリスはオランダGPでリタイアという大きな挫折を味わった

    またステラは、ノリスが大きな打撃を受けながらも「成熟した」対応を見せたことを称賛し、厳しい状況の中でさらに高みに到達できると期待を寄せた。

    ノリスを公平に扱うことを納得させるのは難しいかと問われると、ステラはこう答えた。

    「ランドはすでに、車の中で無線で発したメッセージによって、自分がこの状況をどう処理しているかを示していると思う。彼はすぐに建設的な姿勢を保った」

    「彼は、これは我々のコントロールを超えたことだ、ただの不運な出来事だと言った。何もできなかった、でも戦い続けると」

    「彼自身がそう言ったし、私はまったく驚かない。彼は非常に成熟した人物であり、先ほども言ったようにフェアでバランスの取れたドライバーだ」

    「我々は、彼が戦う気持ちを維持できるよう最大限のサポートをする」

    「ただ、これはごく自然にできることだと思うし、むしろランドのさらに良いバージョンを目にすることになるだろう。もしまだ可能性をさらに引き出せる部分があるなら、それをもっと引き出す時が来たのだ」

    「ランドがこれからのレースでどんな姿を見せてくれるのか楽しみにしている。これはF1にとって素晴らしい光景になるだろうし、オスカーとの戦いをさらに面白くすることは間違いない」

  • マクラーレン F1オランダGPのノリスのリタイアは「メルセデスに非はない」

    マクラーレン F1オランダGPのノリスのリタイアは「メルセデスに非はない」

    マクラーレンはオランダGPでのランド・ノリスのリタイアについて責任を認め、パワーユニット(PU)サプライヤーのメルセデスには非がないことを明らかにした。

    チーム代表アンドレア・ステラは日曜夜遅くに説明し、ノリスのMCL39について「シャシー側の問題を特定した」と語った。当初、ノリスのマシンに起きた致命的な問題はPU関連だと見られていた。これはいくつかの要素に基づいた妥当な推測だった。

    ノリス自身がエンジニアのウィル・ジョセフに対して「コクピットに煙が入ってきている」と無線で伝え、その直後にエンジンが「突然止まった」と報告したことに加え、今季はメルセデス自身のチームおよび顧客チームで度重なるPUトラブルが発生していたため、マクラーレンは幸運にもその影響を免れていたが、そうした状況も疑いを強めていた。

    しかし、ステラの明言により、それがマクラーレンのマシン自体に起因する珍しい故障であったことが最も具体的に示された。

    「シャシー側の問題を特定した。我々は次戦モンツァに向けて徹底的にレビューを行う」とイタリア人は語った。

    「長期にわたって完璧な信頼性を維持してきた後で、これはチームにとって初めての技術的問題だ」

    54歳のステラは、レース直後のメディア対応では意図的に断定を避け、責任の所在について明言しなかった。

    「マクラーレンにとって信頼性は長年の強みだ。今回は技術的な信頼性の問題のように見えるが、これは常に残念なことだ」とステラはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「チーム全体でこの事態を処理し、学びを得て、問題をレビューし、修正し、将来的に再び要因とならないようにする。もちろん今は残りの選手権が最優先だが、それだけにとどまらず、未来に向けても同じことだ」

    この信頼性の欠如は、ノリスとピアストリのマクラーレン内タイトル争いにおいて重大な影響を及ぼす可能性がある。

    25歳のノリスは、リタイアがなければタイトル争いでオーストラリア人との差が9点から16点へと広がるだけで済むはずだった。しかし、今回のリタイアにより残り9戦で34点差を背負うことになった。

    レース直後にさらに追及されたステラは次のように補足した。

    「データに基づいた初期の兆候はいくつかある。ただし、公平に言って、ランドのマシンに何が起きたかについての完全な証拠はまだない」

    「だから、シャシー側の問題か、エンジン側の問題かといった憶測は控えたい」

    「正直なところ、結果においては大きな違いはない。そして認識のされ方においても同じだ。私はこの機会を利用して、自分たちに思い出させたい。シャシーとエンジンは一体だということを。つまり一つのチームなんだ」

    「技術的にどこに問題があったのかを確認し、修正して、また前に進んでいく」

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリが、オランダGPでポール・トゥ・ウィンを飾った。幾度のセーフティカーやライバルの攻撃を切り抜け、最後はランド・ノリスの不運にも助けられてトップチェッカー。自身9勝目を挙げ、チームメイトに対して34ポイント差を築いた。

    ザントフォールトで昨年は苦戦を強いられたが、今年は改善を重ねて王者の走りを披露。序盤からレースを完全に掌握し、セーフティカー再スタートでも冷静に対応。盤石の勝利でシーズン後半戦を最高の形でスタートした。

    勝利直後、ピアストリは「いい気分だ。正直、ここに立つのはアイザックの方がドラマチックだったと思うから、僕の勝利は控えめに見えるけどね」と冗談めかして語った。

    「でもレースは常にコントロールできていた。ランドの不運は残念だったけど、僕は必要な時にペースを使って対応できた。昨年は苦戦したけど、1年かけて改善した成果だ」

    オープニングラップを振り返り、彼は次のように説明した。

    「最高のスタートじゃなかったけど、インを守った。マックスがソフトで来るのは分かっていた。ターン2から3で彼が大きく横滑りしているのをミラーで見て、ぶつからないように祈ったよ。うまく切り抜けられた」

    セーフティカーでの再スタートについては冷静に分析している。

    「最初の再スタートは完璧だった。2回目、3回目は変化をつけるのが難しかったけど、なんとか対応できた。最後の2回はうまくいったとは言えないけど、十分だった」

    記者会見では、お菓子が歯に挟まったと笑わせる一幕もあった。

    「最高の会見だよ。食べ物付きなんて(笑)。でもレースはずっとコントロールできていた。ランドのリタイアは残念だったけど、僕にとっては誇れる週末になった」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP

    1年前との違いについて問われると、ピアストリは大きな成長を実感していた。

    「昨年はランドに0.5秒遅れて予選4番手だった。だから今年は満足感が大きい。フリー走行では苦しい流れだったけど、少しずつ改善できた。クルマは文句ない状態だから、僕自身の運転を改善した。それがQ3で形になったし、決勝でも必要な時にペースを出せた」

    さらに「ノリスとの関係」や「シューマッハとの比較」についても質問が及んだ。

    「僕らの関係は去年と変わらない。むしろ今の方が良く分かり合えている。シューマッハと同じ文脈で語られるのは光栄だ。でも僕はまだまだそのレベルには達していない。ただ、そう言ってもらえるのはうれしいよ」

    そして、自身を支えてきたマーク・ウェバーへの感謝も口にした。

    「彼はキャリア全体を通して助けてくれている。特にF1に入ってからは本当に大きかった。僕が考えもしなかった質問をしてくれたり、心構えを作ってくれたりした。今も学ぶことばかりだけど、彼がそばにいるのは大きい」

    最後に、ポイントリードについては慎重な姿勢を崩さなかった。

    「まだ先は長いから、ポイント差を守ろうなんて考えない。常にプッシュして、勝利を狙いにいく。1回のリタイアで状況は一気に変わるから、全然安心できる差じゃない」

  • ランド・ノリス F1オランダGPリタイアに無念「僕のコントロール外だった」

    ランド・ノリス F1オランダGPリタイアに無念「僕のコントロール外だった」

    ランド・ノリスはオランダGPで大きなリタイアを喫し、それが「自分のコントロール外だった」と語った。チームメイトでありタイトルを争うオスカー・ピアストリとの差は一気に広がった。

    オープニングラップで2番手を失った後、すぐにマックス・フェルスタッペンを抜き返したノリスは、72周のレースの大半でピアストリを追走した。

    DRS圏内となる1秒以内に迫り、終盤にチャンスを狙える位置にいたが、残り8周で無線越しに「煙の匂いがする」と報告。その直後にマシンを止めることを余儀なくされ、今季2度目のリタイアとなった。前回はカナダGPでピアストリとの接触によるものだった。

    ピアストリがザントフォールトで今季7勝目を挙げた一方、ノリスは夏休み明けの初戦を前にわずか9点差まで迫っていたチャンピオンシップで、34点差に広げられる形となった。

    「ただタフなレースだった」とノリスは心境を問われて語った。

    「少しがっかりしたけど、最終的には自分ではどうしようもなかった。フラストレーションはあるけど、僕のコントロール外だったから、何もできなかった」

    ランド・ノリス F1 オランダGP マクラーレン

    ノリスは週末を通してピアストリより強さを示しており、前年のザントフォールトでの勝者でもあったが、ポールポジションは0.012秒差で逃した。
    決勝でもたびたび速さを見せたが、首位を奪うのは非常に困難だったと振り返る。

    「ここではあまり多くのことはできない。オスカーより少し速いと感じていたけど、ここで抜くには0.8秒速くないといけないし、僕は0.8秒速くはなかった」とノリスは語った。

    「ほぼ全レースで2秒以内でついていけたのはいい走りだった。正直、今日は2〜3秒以内で走れるとは思っていなかった。ダーティエアは4秒ぐらいから出始めるからね」

    「僕はいい仕事をしたと思うけど、それで多くの意味はない。ポイントを多く取れたわけでもないし、何かが変わるわけでもない。ただペースが強かったという安心感はある。次のレースに目を向けるだけだ」