カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • オスカー・ピアストリ イエローフラッグ無視の疑いで調査も戒告処分

    オスカー・ピアストリ イエローフラッグ無視の疑いで調査も戒告処分

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、今週末のF1アゼルバイジャンGPフリー走行中に発生したイエローフラッグ無視の可能性についてスチュワードから調査を受けた。

    バクー市街地サーキットで行われたFP2で、イエローフラッグを無視した可能性があると判断されたピアストリは、同セッションを12番手で終えていた。判定を待つ緊張の時間を過ごしたが、最終的に科された処分は戒告にとどまった。

    タイトルリーダーであるピアストリにとって、これは今季2度目の戒告となる。2週間前のモンツァでは、赤旗中にピットのファストレーンへ進入した疑いで調査を受けたが、このときも追加のペナルティは免れている。

    スチュワードの文書には次のように記されている。

    「マーシャルポスト1.2でイエローフラッグが提示され、パネル3のライトに緑色が表示された。ドライバーには、たとえイエローフラッグを直接見ていなくても、緑色のライトを見た場合にはイエローフラッグ下で必要な行動を取らなければならないと指示されている」

    「今回のケースでは、ドライバーはイエローフラッグが初めて提示された時点でマーシャルポスト1.2をすでに通過していたが、パネル3の緑色のライトは視認できていた」

    「緑色のライトがドライバーから見えるようになった直後、1秒未満でイエローフラッグは取り下げられた」

    「したがって技術的には規則違反が発生したことになる。しかしながら、上記のような情状酌量の事情があるため、科されたペナルティは戒告に軽減された」

    「これは過去の類似の事例と一致するものである」

    オスカー・ピアストリ F1 アゼルバイジャンGPオスカー・ピアストリはアゼルバイジャンGPフリー走行で厳しい一日を過ごした

    戒告処分を受けたピアストリにとって、これは厳しい一日の締めくくりとなった。同じセッションでウォールに接触する場面もあり、さらにFP1ではチームメイトのランド・ノリスから大きく0.3秒も離されていた。

    一方で、マクラーレンは今週末にもコンストラクターズ選手権を決める可能性を残しており、フェラーリに対して9ポイント以上上回ればタイトル獲得が決まる。

  • オスカー・ピアストリ F1アゼルバイジャンGP会見「方針は共有済み」

    オスカー・ピアストリ F1アゼルバイジャンGP会見「方針は共有済み」

    マクラーレンはアゼルバイジャンGPでコンストラクターズ選手権を史上最速で決める可能性がある。オスカー・ピアストリは「今年は“必然性”を感じるシーズン」と語り、チームの完成度に手応えを示した。

    モンツァでのポジション交換については「議論を重ね、どう戦うかは全員で合意した」と強調。詳細は「公開しない」としつつ、個人の総括として「速さでは3位相当だった」と自己評価した。

    開幕からの強さについて、ピアストリは「去年とは全然違う。クルマが一段良く、チームも非常に良く機能している。どこか“必然性”を感じるシーズンだし、全員の努力の証拠だ。僕はそのクルマを運転するラッキーな立場にいるだけ。みんなを誇りに思う」と語った。

    モンツァの件を受けた今後の運用については「たくさん議論して多くを明確にした。どうレースするかは全員で合意している。だが僕らの情報を出してしまうと他チームに狙われやすくなるから、詳細はチーム内に留める」と説明した。

    「もし優勝が懸かった状況でも譲ったのか」との問いには「実際にはそうじゃなかった。仮定の話は難しい。難易度は上がったかもしれないが、結論が変わったかは分からない。そういう状況にならないようにする」とピアストリは語った。

    バクー攻略については「すごくユニーク。低速コーナーと長い直線、そしてブレーキングがとても重要。15コーナーから先は全開時間が長く、最長レベルの直線に感じる」と述べた。

    モンツァ当日の無線発言や“シナリオリスト”への言及に関しては「全てのケースを事前に列挙はできない。モンツァではスローピット以外に“ピット順”という要因もあった。そこは話せるが、他はチーム内の話だ」とした。

    レース後にマーク・ウェバーと交わしたやり取りについては「特に多くは話していない。僕自身の最大の教訓は、純粋な速さでは週末を通して3位相当だったこと。チームともマークとも話し合い、今後の方針で一致している」とピアストリは語った。

    外部の反発や自由度への懸念には「驚きはない。あれに“正解”はない。逆の判断でも半分のファンは不満を言っただろう。タイトル争いの自由度は十分ある」と言い切った。

    フォーマット変更案については「スプリント増自体は必ずしも悪くないが、毎戦は不要。リバースグリッドは競技の観点から望ましくない」と反対姿勢を示した。

    カルロス・サインツの再審請求が認められた件では「最終的に正しい判断がなされた。FIAとスチュワードがそれを示せたのは良いことだ」と評価。バクーの好み度合いについては「ど真ん中くらい。最上位でも最下位でもない」と位置づけた。

  • マクラーレン F1アゼルバイジャンGPで連覇王手 ピアストリvsノリス決戦へ

    マクラーレン F1アゼルバイジャンGPで連覇王手 ピアストリvsノリス決戦へ

    マクラーレンはアゼルバイジャンGPで2年連続となるコンストラクターズ選手権制覇の可能性を手にしており、同時にオスカー・ピアストリとランド・ノリスによる個人タイトル争いにも注目が集まっている。

    マクラーレンが昨年コンストラクターズタイトルを獲得した際、実に26年ぶりの栄冠だった。今年の彼らの支配的な戦いぶりを考えれば、次のタイトルはそれほど待たされるものではなく、「いつ」防衛するかの問題であり、「できるかどうか」ではない。

    バクーはカスピ海沿いに位置する壮麗な市街地サーキットで、旧市街を縫うようにレイアウトされ、復活したアゼルバイジャンGPの舞台となる。昨季ここでピアストリが勝利を挙げたことでマクラーレンは選手権首位に立ち、その座を最後まで守り抜いた。今回はさらに有利な状況でバクーに戻り、栄光を目前にしている。現在、フェラーリに対して337ポイントもの大差を築いており、今大会終了時点で残る最大ポイント数は346。つまり、フェラーリとの差を9点以上広げれば、タイブレークを含めても追いつかれることはなくなる。

    マクラーレンがチャンピオンとなる条件は、フェラーリに対して少なくとも9点上回ること、かつメルセデスに12点以上、レッドブルに33点以上上回られないこと。今年、その条件を満たせなかったのはカナダGPのみで、その時はノリスとピアストリが接触、ノリスはリタイア、ピアストリは4位に終わった。一方でメルセデスが1-3、フェラーリも上回った。その他のレースでは圧倒的な安定感を見せている。

    16戦中12勝を挙げ、そのうち7度は1-2フィニッシュ。表彰台獲得は32回中27回に達している。1-2、あるいは1-3でも十分にタイトル防衛を決められる。

    ランド・ノリスは木曜のバクーで「今シーズン、僕たちがどれだけ強かったかを考えれば、このポジションにいるのは当然だと思う。自信を持たずにいる方が間違いだ。ただ、先週も見た通り、ストリートやローダウンフォースのトラックでは接戦になることもある」と語った。

    「シーズンのこの段階で選手権を決めようとしているなんて、とてつもない成果だ。2年連続で取れれば、僕にとってもチームにとっても最高のこと。これはチームに関わるすべての人の人生そのものだから、僕とオスカーで今週末に達成できれば素晴らしいことだ」

    ピアストリも「チーム全員の努力の証だと思う。こんなに早い段階でコンストラクターズタイトルを口にできるなんて驚異的だ。僕自身にとっても誇らしい瞬間。チームの努力の結晶を運転するのが楽しみだ」と語った。

    マクラーレン F1アゼルバイジャンGP

    もし今週末に決めれば、史上最多となる残り7戦を残してチャンピオンとなる。これは2023年にレッドブルが打ち立てた6戦残しの記録を上回るもの。ただし、当時より今季はレース数が2戦多い点には注意が必要だ。

    さらにレッドブルの年間最多得点860を更新する可能性も高い(現時点で617)、また同じくレッドブルが2023年に記録した最大勝ち点差451(現在337差)も射程圏内にある。2016年にメルセデスが樹立したシーズン最多33回の表彰台記録も更新が見込まれる。

    後方ではフェラーリ、レッドブル、メルセデスが三つ巴となり、互いにポイントを奪い合っていることもマクラーレンに有利に働いた。それでもなお、10度目となるコンストラクターズタイトルは疑いなく相応しいものと言えるだろう。

    次に焦点が移るのはドライバーズ選手権だ。ピアストリとノリスの一騎打ちが続き、3位のフェルスタッペンはすでに94点差と遠ざかっている。マクラーレンはドライバー同士を公平に戦わせる方針を貫き、その結果、時に緊張を生む場面もあった。直近ではイタリアGPで、ピット作業の遅れで順位を落としたノリスに対し、ピアストリにポジションを戻すよう指示が出た。

    ピアストリは「モンツァの後、多くの話し合いをして、これからどう戦うのかを明確にした。それが一番大事だ」と語り、チーム内の理解は深まったと強調した。

    現在ピアストリはノリスに31点のリードを持ち、昨年のバクーでも勝利を収めている。ノリスも15番グリッドから4位まで追い上げた実績があり、逆転への自信を見せている。両者には今後も自由に戦う環境が与えられ、モンツァでの出来事はむしろ結束を強める結果となった。

    バクー・シティ・サーキットは6.003kmのレイアウトで、序盤は90度コーナーが連続するテクニカルセクション、旧市街を縫う狭い区間では壁に囲まれグリップも限られる。一方で、後半には約2kmの超高速ストレートが控えており、セッティングは難しい判断を迫られる。マクラーレンはこれまであらゆるタイプのサーキットで対応力を示し、ノリスとピアストリは拮抗したパフォーマンスを見せてきた。

    果たしてノリスが流れを引き寄せるのか、それともピアストリがタイトルへ一歩近づくのか。バクーはその答えを示す舞台となる。

  • オスカー・ピアストリ アイルトン・セナと並ぶマクラーレンF1年間8勝に王手

    オスカー・ピアストリ アイルトン・セナと並ぶマクラーレンF1年間8勝に王手

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が、伝説のアイルトン・セナに並ぶ歴史的偉業に挑もうとしている。今週末のF1アゼルバイジャンGPで勝利すれば、1988年のセナ以来となる「年間8勝」をマクラーレンのドライバーとして達成することになる。

    すでに今季7勝を挙げ選手権首位を独走するピアストリにとって、バクーは記録更新の大舞台となる。勝利すればセナ、ミカ・ハッキネンに並ぶだけでなく、アゼルバイジャンGPを複数回制した史上2人目のドライバーとなる。

    これまでに複数勝利を収めているのはセルジオ・ペレスのみで、快挙達成となればさらに歴史に名を刻むことになる。

    ピアストリは昨年のアゼルバイジャンGP覇者であり、今季ここまでランド・ノリスに31ポイント差をつけて残り8戦を迎えている。16戦で7勝という圧巻の成績を残しており、バクーで8勝目を挙げれば、セナ(1988年)とハッキネン(1998年)が打ち立てたマクラーレン年間最多勝記録に肩を並べる。

    しかも、セナとハッキネンが記録を達成したシーズンはいずれも全16戦だったのに対し、ピアストリは17戦目での到達となる。長丁場のシーズンで偉業を成し遂げれば、その価値は一層大きなものとなるだろう。

    以下は、マクラーレンのシーズン最多勝記録一覧である。

    マクラーレンのシーズン最多勝記録

    順位 ドライバー 勝利数 年 最終選手権順位
    1位 アイルトン・セナ 8 1988 1位
    1位 ミカ・ハッキネン 8 1998 1位
    3位 アラン・プロスト 7 1984 2位
    3位 アラン・プロスト 7 1988 2位
    3位 アイルトン・セナ 7 1991 1位
    3位 キミ・ライコネン 7 2005 2位
    3位 オスカー・ピアストリ 7* 2025 –
    8位 アイルトン・セナ 6 1989 2位
    8位 アイルトン・セナ 6 1990 1位
    10位 ニキ・ラウダ 5 1984 1位
    10位 アラン・プロスト 5 1985 1位
    10位 アイルトン・セナ 5 1993 2位
    10位 ミカ・ハッキネン 5 1999 1位
    10位 ルイス・ハミルトン 5 2008 1位
    10位 ランド・ノリス 5* 2025 –

    この記録に並ぶかどうか、ピアストリに注目が集まる。

  • マクラーレン F1アゼルバイジャンGPでコンストラクターズ王座獲得の条件

    マクラーレン F1アゼルバイジャンGPでコンストラクターズ王座獲得の条件

    マクラーレンは今週末のF1アゼルバイジャンGPで、1991年以来初めてコンストラクターズタイトルを防衛し、通算10度目の栄冠を手にする可能性がある。

    アイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーのコンビで1991年の王座を獲得して以来、マクラーレンがコンストラクターズを連覇したことはない。しかし、オスカー・ピアストリとランド・ノリスがバクーでそれを実現できれば、新たな記録も樹立することになる。

    もし今週末にタイトルを決めれば、残り7戦を残しての戴冠となり、レッドブルが2023年に打ち立てた「残り6戦での最速記録」を更新することになる。

    これまでの16戦で12勝、7度の1-2フィニッシュ、そして1戦を除くすべてで表彰台に上がるなど、圧倒的な成績を収めてきたマクラーレンは、シーズン終盤のフライアウェイに入る時点で2位以下に300ポイント以上の差をつけている。

    実際、今季ここまでのマクラーレンの獲得ポイントは617。これに対し、フェラーリは280、メルセデスは260、レッドブルは239にとどまっている。

    では、マクラーレンがバクー・シティ・サーキットでこの状況に終止符を打つには、どうすればいいのだろうか?以下に主要な数字とシナリオをまとめる。

    マクラーレン F1 コンストラクターズタイトルマクラーレンは今季、圧倒的なパフォーマンスを発揮してきた。

    残りのポイントは?
    2025年シーズンはアゼルバイジャンGPを含めて残り8戦。つまり、シーズン最終盤までに最大389ポイントがチームに与えられる可能性がある。

    これは通常の週末が5回あり(各43ポイント獲得可能)、スプリント週末が3回あるため(各58ポイント獲得可能)という内訳による。

    現時点でマクラーレンと2位フェラーリの差は337ポイント。この差を逆転するには、まさに数学的な奇跡が必要となる。

    マクラーレンはどうすればアゼルバイジャンでタイトルを決められる?
    単純に言えば、アゼルバイジャンGP終了時点でマクラーレンとフェラーリの差が346ポイント以上になれば、マクラーレンはチャンピオンに決定する。

    そのためには、マクラーレンはフェラーリを9ポイント上回る必要がある。

    仮にマクラーレンがレースで勝利し、さらに2位か3位を獲得できれば、フェラーリの結果に関係なく、その場でタイトルが確定する。

    マクラーレン F1 アゼルバイジャングランプリマクラーレンのライバルたちは細い望みにすがっている。

    メルセデスとレッドブルのわずかな希望は?
    フェラーリに加えて、理論上はメルセデスとレッドブルもまだコンストラクターズ選手権に残っているが、望みは極めて薄い。

    メルセデスは首位マクラーレンから357ポイント差をつけられており、この週末にマクラーレンを12ポイント上回らなければ可能性が潰える。

    一方のレッドブルは378ポイント差。こちらはマクラーレンを33ポイント上回らなければならない。

    つまり、マクラーレンは以下の条件を満たせばアゼルバイジャンで戴冠となる。
    ■ フェラーリに対して9ポイント以上上回る
    ■ メルセデスに12ポイント以上上回られない
    ■ レッドブルに33ポイント以上上回られない

    この条件を達成すれば、マクラーレンは通算10度目のコンストラクターズタイトルを獲得し、ウィリアムズを抜いて歴代単独2位となる。なお、最多記録はフェラーリの16回であり、最後の戴冠は2008年にさかのぼる。

    もしバクーでタイトル決定に至らなければ、次戦シンガポールGPへと持ち越されることになる。

  • MOTUL マクラーレンF1チームの2026年以降のオフィシャルサプライヤー就任

    MOTUL マクラーレンF1チームの2026年以降のオフィシャルサプライヤー就任

    マクラーレン・レーシングは2025年9月15日、高性能潤滑油の配合、製造、販売を専門とするグローバルブランドであるMotulを、2026年シーズン以降のマクラーレンF1チームのオフィシャルサプライヤーとして発表した。フランス・MOTUL(モチュール)および日本総輸入販売元であるMOTUL Japanは2026シーズン以降から3年間、マクラーレンF1チームに加わり、チームに高性能トランスミッションフルードを提供する。

    Motulは1971年にアンリ・ぺスカロロのマトラチームで300Vのテクニカルパートナーとして、また1974年にはフランク・ウィリアムズ・レーシングカーズでテクニカルパートナー兼スポンサーとして参戦して以来、50年以上ぶりのF1参戦となる。

    Motulは、最高水準の技術パフォーマンスを提供するというマクラーレンF1チームのコミットメントを共有する、世界的に信頼されるブランドだ。両ブランドの中核にイノベーションを据えたモチュールとマクラーレンは、それぞれの分野で卓越性の追求と誇り高い伝統によって団結している。

    マクラーレン・レーシングの共同最高商務責任者であるニック・マーティンは「MotulをマクラーレンF1チームに迎えることができてうれしく思います。Motulには、革新と卓越した技術的誇り高い歴史があり、その特性は私たち自身の伝統を忠実に反映しています。このエキサイティングなパートナーシップで協力できることを楽しみにしています。」は述べた。

    Motulの最高ブランド&コミュニケーション責任者であるAndreea Culceaは「マクラーレンとのこのパートナーシップは、MotulがF1に復帰したことを示しています。この分野は、私たちが歴史上最も爽快な瞬間のいくつかを書いてきました。これは、パフォーマンスとイノベーションの追求における両方の専門知識を組み合わせる絶好の機会です。私たちの液体が世界で最も権威のあるレーシングチームの1つの卓越したパフォーマンスに貢献していることを特に誇りに思っています。」とコメント。

    マクラーレン F1 MOTULマクラーレン・レーシングのCEO Zakary Brown/ザク・ブラウン氏(右)とMotul グループCEO Olivier Montange/オリビエ・モンタンジュ(左)

    ル・マン24時間でのGT3チームのサポートなど、マクラーレンの求める高い要求に応え相互の信頼関係を築いてきた。

    モチュールとマクラーレンのパートナーシップは長きにわたる。GT3でファクトリーサポートを受けるUnited Autosportsのサポートやその他の耐久レースまで、求められる高い要求に応え、相互の信頼関係を築いてきた。大胆な発想や挑戦に挑み、モータースポーツのサステナブルな未来を目指す姿勢でも共通する価値観を持っている。

    今回の契約は9か月に及ぶマクラーレンによる厳しいテストや競合他社との比較を経て決定されたもので、契約は技術的なパートナーシップであり、スポンサーシップではなくF1マシンにMotulのロゴを掲載するものではない。マクラーレンF1はメルセデスのエンジン供給を受けており、エンジンオイルは他社のものを使用し、Motulはトランスミッションやディファレンシャルのフルードを供給する。マクラーレンの高い要求は、現在のテクノロジーにおける極限の摩擦の低減と保護性能を求めるものだ。Motulがその期待に応えるべく挑戦を続け、最も過酷な実験場となるF1で試される新たなテクノロジーは、次世代の300Vをはじめとする製品の核となり、ユーザーの皆さまにお届けするすべてのMotulボトルに注ぎこまれる。今回の契約は両ブランドが描く未来のほんの始まりにすぎない。

    マクラーレン・レーシングについて
    マクラーレンレーシングは1963年にレーシングドライバーのブルース・マクラーレンによって設立された。チームは1966年に最初のF1レースに出場。それ以来、マクラーレンはF1世界選手権で21回、F1グランプリで200回以上、インディアナポリス500で3回、ル・マン24時間レースで初挑戦で優勝している。

    マクラーレン・レーシングは4つのレーシングシリーズに参戦している。チームはマクラーレンF1ドライバーのランド・ノリスとオスカー・ピアストリとともにFIAフォーミュラ1世界選手権、アロー・マクラーレンのドライバーであるパト・オワード、ノーラン・シーゲル、クリスチャン・ルンドガードとともにNTTインディカーシリーズ、ドライバー育成プログラムのメンバーであるエラ・ロイドとともにF1アカデミーに出場している。チームはマクラーレン・シャドウとしてF1シムレーシングチャンピオンシップにも参戦している。

    マクラーレンはスポーツにおけるサステナブルを追及しており、国連スポーツ・フォー・クライメート・アクション・コミットメントに署名している。2040年までにネットゼロを達成し、モータースポーツ業界における多様で包括的な文化を育むことにも取り組んでいる。

    Motul(モチュール)について
    1853年に設立されたMotulは、160か国に拠点を置く潤滑油のグローバルブランドだ。パワースポーツから乗用車、大型車両、産業用途まで、さまざまな用途でパフォーマンスを向上させる高品質潤滑剤の配合、製造、販売を専門としている。Motulは世界初の自動車用100%化学合成オイルの発売にはじまり、航空機用のエステルを初めて自動車用に採用したフラッグシップの300Vをはじめとする高性能エンジンオイルのブランドとして知られ、ル・マン24時間レース、WEC、MotoGP、ダカール、グッドウッド、UCIマウンテンバイクワールドシリーズなどの主要選手権のパフォーマンスをサポートする信頼できるパートナーとして確固たる評判を築いてきた。

    Motulは長年蓄積したテクノロジーに基づいて、現在は自動車、バイク、自転車のケア製品、電気自動車のバッテリーやデータセンターなどのデジタルインフラストラクチャの熱管理用の高度な流体に専門知識を拡大し、次世代の性能とサステナブルな課題に取り組んでいる。

  • マクラーレンF1 MOTULと2026年からオフィシャルサプライヤー契約

    マクラーレンF1 MOTULと2026年からオフィシャルサプライヤー契約

    マクラーレンは、2026年からモチュール(MOTUL)とF1チームのオフィシャルサプライヤー契約を結んだことを正式に発表した。

    高性能潤滑油の製造・供給を専門とするモチュールは、マクラーレンF1チームにトランスミッション用潤滑油を提供する。

    マクラーレンの共同チーフ・コマーシャル・オフィサーであるニック・マーティンは「マクラーレンF1チームにモチュールを迎えることを嬉しく思う」と語った。

    「モチュールは革新と技術的卓越性において誇るべき歴史を持っており、その特性は我々自身のレガシーと密接に重なるものだ。このエキサイティングなパートナーシップの中で共に歩むことを楽しみにしている」

    F1が2026年に新しいレギュレーション時代に突入する中、マクラーレンは2年連続となるコンストラクターズ選手権防衛に挑む可能性が高い。パパイヤカラーのチームは、目前に迫ったアゼルバイジャンGPでタイトル獲得に王手をかけている。

    一方のモチュールは、ル・マン24時間レース、WEC、MotoGP、ダカールラリー、そしてF1を含む数々の選手権でチームや大会に潤滑油を供給してきた豊かな歴史を持つ。

    モチュールのチーフ・ブランド&コミュニケーション・オフィサーであるアンドレア・クルシアは「今回のマクラーレンとのパートナーシップは、我々の歴史の中でも最もエキサイティングな瞬間のいくつかを書き記してきたF1への復帰を意味する」と付け加えた。

    「パフォーマンスと革新の追求において、我々双方の専門知識を結集できる絶好の機会だ。世界で最も名高いレーシングチームのひとつであるマクラーレンの卓越したパフォーマンスに、我々のフルードが貢献できることを特に誇りに思う」

  • オスカー・ピアストリ 「F1での短期的な成功よりマクラーレンとの未来を優先」

    オスカー・ピアストリ 「F1での短期的な成功よりマクラーレンとの未来を優先」

    オスカー・ピアストリは、マクラーレンの短期的な成功を追求するために強くプッシュするつもりはなく、むしろチームの未来、特に2026年シーズンを重視していると明言した。現在、彼はドライバーズ選手権をリードしているが、今季にリソースを集中させることは望んでいない。

    今季24歳のオーストラリア人ドライバーは非常に安定した走りを見せており、これまでに7勝を挙げている。

    その結果、ドライバーズ選手権をリードしているが、チームメイトのランド・ノリスも唯一のライバルとして存在し、今季のマクラーレンの支配を象徴する展開となっている。

    両者がシーズン終盤にはさらに接近することが予想される中でも、ピアストリは今季のタイトル獲得に向けてチームを強く追い込む考えはないと語る。メディアに対して彼は、2026年の新レギュレーションを見据えた長期的な目標を考慮していると明かした。

    「将来の成功を犠牲にしてまで、絶対にやらない」とピアストリはBBC Sportを通じて語った。「我々は今年だけの成功のチャンスなんて望んでいない。来年は大きなレギュレーション変更がある。どれほど競争力を持てるか分からないし、他のチームがどうなるかも分からない」

    さらにこう続けた。

    「最終的に、我々はF1ドライバーとしてできるだけ長くチャンピオンシップを獲得できる可能性を最大化したい。そして僕たちは二人とも、マクラーレンと長期的に契約している」

    今季ノリスとピアストリは共に高い競争力を示してきたが、一貫性ではピアストリが勝り、その差が選手権リードにつながっている。ただし、モンツァでの物議を醸したチームオーダーにより、そのアドバンテージは縮まった。

    オスカー・ピアストリ、モンツァでのノリスとの順位入れ替えを正当化
    2025年F1イタリアGPでは、ランド・ノリスがレース終盤にピットストップの遅れに見舞われ、直前にピットを済ませたピアストリにポジションを奪われる形となった。

    当初、先にピットへ入るよう指示されたのはノリスだったが、彼は「もう一方のマシンを先に入れるべきだ」と提案。チームはそれに従い、ノリスには「アンダーカットはない」と約束した。その結果、ピアストリは完璧なピット作業を受け、コースへ戻った際にはチームから「自由に戦える」と告げられていた。

    しかし、ノリスが遅いストップで順位を失った後、チームはピアストリにP2を返すよう指示。ピアストリはこれを受け入れた。最終結果は、マックス・フェルスタッペンが優勝し、ノリスが2位、ピアストリが3位という順位となった。

    レース後、オーストラリア人ドライバーはチームの判断を正当化し、ノリスがその位置にふさわしかったと主張した。

    「明らかに入れ替えには正当な理由があった」とピアストリはF1公式に語った。「ランドは予選で僕より前にいたし、レースでもずっと前を走っていたから理解できる。ただ、話し合うべきことはいくつかある」

    それでも、ピアストリは選手権リーダーの座を維持している。残り8戦、両者はともに初のタイトル獲得をかけた激しい戦いを繰り広げることになる。

  • ランド・ノリス 「マクラーレンF1にパパイヤ・ルールなんて最初から存在しない」

    ランド・ノリス 「マクラーレンF1にパパイヤ・ルールなんて最初から存在しない」

    ランド・ノリスは、マクラーレンのいわゆる「パパイヤ・ルール」をめぐる誇張された噂に冷や水を浴びせ、チームメイトのオスカー・ピアストリとの間に存在するとされる行動規範は、実際には神話にすぎないと主張した。

    この話題は、イタリアGPで緊張の瞬間があったことで再燃した。ノリスがピットストップでの作業遅れによって順位を落とし、チームからピアストリに2番手を譲り返すよう指示が出された場面だ。

    モンツァの表彰台ではファンからノリスにブーイングが浴びせられ、批判者たちは「マクラーレンはエースドライバーを守るためにルールを曲げている」と主張した。しかしノリスはすぐさま真実を明らかにした。

    「もうパパイヤ・ルールなんてない。最初から存在しなかった」とノリスはDAZNに語った。

    ポストイットに収まるルール
    チーム内のレース作法が複雑なものとされてきたことについて、ノリスは実際にはごくシンプルなものだと強調した。

    「ページ1枚にも満たないんだ」と彼は説明した。「重要なのは『フェア』と書かれていること。これが多くのことをカバーしていて、僕にとってもオスカーにとっても公平であることを意味している」

    「僕がこういうことを選んでいるわけじゃない。過去に何があったかは気にしない。ただ僕たちは正しいと思うことをやるだけなんだ」

    その明快さは、モンツァでの件にも直接当てはまるという。ホイールナットの不具合でピット作業が遅れたノリスは、コースに戻った時にはピアストリの後ろに位置していた。そこでマクラーレンはピアストリに順位を戻すよう指示し、ピット前のオーダーを再現した。

    「僕が望んだわけでもチームが望んだわけでもない。状況を複雑にしてしまうし、順位もややこしくなる」とノリスは認めた。

    「でも、それが僕たち全員、チームとして、両ドライバーとして正しいと決めたことなんだ。修正しなければならなかった。もしオスカーに同じことが起きていたら、僕たちは全く同じことをしていただろう」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    ピアストリも決定を支持
    ピアストリは当初チームラジオで不満を口にしたが、後にはこの決定の妥当性を支持し、短期的な痛みよりも長期的な公平性が重要だと強調した。

    「長い目で見ればベストな判断だったと思う」と彼はレース後に説明した。

    「ランドは週末を通して僕の前にいたし、その判断を理解している。だからほとんど即座に順位を入れ替えたんだ。まだ話し合うべきことはあるけど、僕にとっては問題なかった」

    この結果、ノリスは2位、ピアストリは3位でフィニッシュし、ノリスは選手権争いで残り8戦を前に31ポイント差にまで詰め寄った。

    両ドライバーが同じ見解を公に示したことで、マクラーレンの「ルール」はパパイヤ色の枷ではなく、「フェアに走る、クリーンに戦う、そしてチームを前進させる」という握手の合意にすぎないことが明らかになった。

  • 「マクラーレンはノリスをF1王者に仕立てたい」 エクレストンが痛烈批判

    「マクラーレンはノリスをF1王者に仕立てたい」 エクレストンが痛烈批判

    日曜日のモンツァで、マクラーレンがオスカー・ピアストリにチームメイトのランド・ノリスへ2位を譲るよう命じたことで、同チームは激しい批判に直面している。

    この指示によってノリスの選手権でのポイント差は34から31に縮まったが、チーム代表アンドレア・ステラは「哲学」に基づいた判断だと説明した。ピアストリは、ノリスがスローピットストップでタイムを失ったことでそのポジションを得ていたが、チームラジオではオーストラリア人の消極的な姿勢が明らかになった。

    「ラジオで言うべきことは言った」とピアストリはレース後に認めた。「2度目の要請を受けたとき、チームに逆らうつもりはなかった」

    この決定はイタリアの観客からブーイングを浴び、パドック内外から批判を集めている。

    元F1最高責任者バーニー・エクレストンは『Blick』に語った。「彼らは公平性について語り続けている。しかし、チームのミスでピアストリが罰を受けるのは公平か?違う。マクラーレンはランド・ノリスという名のワールドチャンピオンを望んでいると感じ始めている」

    元ハース代表ギュンター・シュタイナーは、この順位変更を「不要」と表現し、「オスカーはランドの遅いピットストップに責任を持つべきではなかった。自分ならそうはしなかった」と主張した。

    メルセデスのトト・ヴォルフは、長年マクラーレンのザク・ブラウンと親しい間柄だが、危険な前例を作ることを警告した。「一度前例を作れば、取り消すのは非常に難しい。もしチームがまたミスをしたら?再び順位を入れ替えるのか?答えはシーズンが熱くなったときに出るだろう」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    『Blick』のロジャー・ブノワは、ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーがプライベートでさらに厳しい言葉を口にしたと示唆した。『Viaplay』の解説者ヒード・ヴァン・デル・ガルデは率直に「もし自分がピアストリだったら、こう言っただろう。『クソくらえ、彼を先に行かせはしない』」と述べた。

    1996年のワールドチャンピオン、デイモン・ヒルもこの議論に加わり、冗談交じりにこう語った。「1993年に僕がイタリアGPで勝ったのは、アラン・プロストのルノーエンジンが壊れたからだ。今になってルノーが僕に結果を返せと言ってくるんじゃないかと心配している」

    ヒルのオンライン投票では、62%がマクラーレンの判断に「不満」と回答した。

    論争はNBAにも波及し、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのスター、ジョエル・エンビードがXに投稿した。「このパパイヤルールはヤバいな(笑)。オスカーは俺よりいい人間だ」

    それでもステラはマクラーレンの姿勢を擁護しつつ、内部での見直しを示唆した。「見直しは変更を意味しない。我々のレースの進め方について合意し確認することを意味する。それは卓越性を追求する上で根本的なことだ」