カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • 元F1王者ジェンソン・バトン、NASCARマシンでル・マンを完走「驚異的」

    元F1王者ジェンソン・バトン、NASCARマシンでル・マンを完走「驚異的」

    元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、ル・マン24時間を完走したヘンドリック・モータースポーツのガレージ56エントリーの功績を「驚異的」と称えた。

    NASCARカップのシボレー・カマロを流用したこのマシンは、毎年革新性を示すマシンに与えられる至宝の耐久レースのワイルドカードとしてエントリーされた。

    バトンは、NASCARカップシリーズで7度の優勝経験を持つジミー・ジョンソンと、ル・マンで優勝経験のあるマイク・ロッケンフェラーとともにこのプロジェクトに参加し、24号車は大奮闘の末、レースに出場した62台中39位でフィニッシュした。

    「最高だった」とバトンはEurosportに語った。

    「観客はル・マンに参加するすべての人を祝福するためにここにいるけど、僕たちのクルマが通り過ぎるときの歓声を聞くと…彼らにとって車を準備するのは長い旅であり、多大な時間がかかった」

    「でも、なんと素晴らしい人々のグループだ。このクルマで彼らが持っているものを生み出し、カップカーをル・マン用の耐久マシンに仕立てるというのは、驚異的なことで、この業界では最高だ」

    「このメンバーで仕事ができることを誇りに思う。僕たちは何のミスも犯さなかった」

    「我々はまだクルマをハードにプッシュしたいが、かなり運転しやすいクルマだった。寛容だ。ハードに運転すれば、速度は落ちるけど、本当に運転するには素晴らしいクルマだ」

  • 【動画】 2023年 ル・マン24時間レース 決勝ハイライト

    【動画】 2023年 ル・マン24時間レース 決勝ハイライト

    2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第91回ル・マン24時間レースの決勝が6月10日(土)~11日(日)にサルト・サーキットで行われた。

    記念すべき100周年大会となった2023年のル・マン24時間レース。現地時間10日(土)午後4時、30万人の大観衆が見守る前でスタートが切られた。

    1周目からアクシデントが頻発、コースの一部が豪雨に見舞われるなど、序盤から荒れた展開となったレースを制したのは、50年ぶりにル・マンのトップクラスにワークス復帰したフェラーリの51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツ)。ポール・トゥ・ウィンで記念すべき100周年大会で優勝した。

    2位にはトヨタの8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)。2018年から5連覇を達成してたトヨタの連勝記録が途絶えた。

    姉妹車のトヨタ7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)は、8時間が経過した頃、他社の接触事故に絡む不運でリタイアを喫した。

    3位にはキャデラック2号車(アール・バンバー/アレックス・リン/リチャード・ウェストブルック)が入り表彰台を獲得。4位にはキャデラック3号車(セバスチャン・ブルデー/レンガー・バン・デル・ザンデ/スコット・ディクソン)が続いた。

  • トヨタ 豊田章男会長 「今年のル・マンは“場外の戦い”が邪魔をしていた」

    トヨタ 豊田章男会長 「今年のル・マンは“場外の戦い”が邪魔をしていた」

    トヨタ自動車の豊田章男会長が、準優勝に終わった2023年のル・マン24時間レースについてコメント。“場外の戦い”がアスリートとしての戦いを邪魔していたと述べた。

    ル・マン直前、ルールで規定されていないタイミングでBalance of Performance(BoP/性能調整)が変更されて物議を醸した。チーム代表の小林可夢偉は主催者側と協議を続けたが、トヨタには37kgのウエイトハンデが科された。

    だが、ライバルで優勝したフェラーリも24kgの重量増となっており、開幕3戦で振るわなかったポルシェのためのBoPだと揶揄された。最終的に4台を投入したポルシェは全車リタイアという結果に終わっている。

    これまでル・マン24時間レースを5連覇していたトヨタは、8号車が2位、7号車がリタイアに終わり、100周年という記念すべき大会で50年ぶりにワークス復帰したフェラーリに主役の座を奪われた。

    「今年のル・マン24時間レースは”場外の戦い”が、みんなのアスリートとしての戦いを邪魔していました」とモリゾウこと豊田章男会長はコメント。

    「このことが本当に悔やまれて、残念で、申し訳ない気持ちです」

    「しかし、そんな中でチームのみんなは正々堂々と戦ってくれました」

    「2位完走の結果は本当に素晴らしいです。みんな、ありがとう。この準優勝をみんなで自慢しましょう!」

    「チームモリゾウ全員で戦った証として胸を張りましょう!」

    また、豊田章男会長に代わって、トヨタ自動車の社長に就任した佐藤恒治もコメントを発表。

    100周年という記念の年に、6連覇という大きなプレッシャーがかかる大会で、トヨタWECチームは全力を出し切りました。

    応援してくださった全ての皆様に、心から感謝申し上げます。

    チームと共に1年を歩んできて、私はチームの色々な姿を知っています。

    可夢偉代表が、日々チーム全員と対話し、闘いの意義やチームワークの大切さを現場で伝えてきたことを。

    マイク、ホセ、セブ、ブレンドン、亮、そしてドライバー可夢偉、ドライバー達が、アスリートとして自らを追い込み、速いクルマを創ってきたことを。

    メカニックが、この日のために一つひとつの作業を磨き、タイヤ交換の練習を毎日毎日、繰り返し行ってきたことを。

    一昨年と昨年のル・マンで起きたトラブルをエンジニアが見事に解決し、クルマの信頼性を格段に高めてくれたことを。

    みんなで思いをひとつにして、チームはモリゾウと共に、トヨタのWECへの挑戦を支え続けた内山田と共に、闘いに挑みました。

    どんな状況であっても、諦めずに努力を積み重ねて挑戦した結果だから、チーム全員を私は誇りに思います。全員がヒーローでした。

    私たちの挑戦には、いくつか失敗もあったかもしれません。しかし、失敗は挑戦をした者にしか起きないのです。限界を超える挑戦には、途方もない勇気が要ります。その勇気こそが、未来を変えていく原動力だと私は思います。

    「挑戦者たれ」。

    今年のル・マンは、次の100年をどのように迎えるべきなのかを私たちに教えてくれました。

    たくさんの応援をありがとうございました。私たちは、これからも闘い続けます。

  • ブレンドン・ハートレー、全力で攻めた平川亮を「全面的にサポートする」

    ブレンドン・ハートレー、全力で攻めた平川亮を「全面的にサポートする」

    2023年のル・マン24時間レースで2位になったブレンドン・ハートレーは、トヨタチームが日本の若手ドライバーである平川亮に、優勝したフェラーリに追いつくためにすべてを賭けるように指示したと語った。

    平川はレース最後のダブルスティントに起用されたが、最後の1時間にアルナージでスピンし、バリアにマシンのフロントとリアを当てて損傷し、ピットインする前にトラックに復帰するのに時間がかかり、勝利への挑戦の機会を失った。

    レース後、ハートレーは平川が「マキシマムアタック」の指示を受けて送り出されたことを明かしたが、同時に、その時のブレーキングジにマシンをコントロールするのが非常に難しかったことも説明した。

    「僕たちは全力を尽くした」とハートレーはEurosportに語った。「いろいろな感情があった。今日は劣勢だったし、レースの大部分で僕たちは遅いクルマの1台だった」

    「最後は路面温度が上がって少し調子が悪かったけど、最後の数スティントはこれまでで一番いい走りだった。とにかく予選ラップを重ねた。彼らに何らかのプレッシャーをかけることができるかどうかはわかっていたし、彼らがペースで有利であることもわかっていたけど、僕たちはあらゆる手を尽くし、すべてをぶつけた」

    「我々は亮を投入して『フルリスク、最大限のアタックだ。僕たちはレースに勝ちたい』と言った。そして彼はちょっとしたアクシデントに見舞われた。それは起こりうることだ。我々の誰にも起こりうることだし、24時間を通して多くの人に起こったことだ」

    「亮を全面的にサポートする。目標はマキシアムアタックをすることだったし、それが僕たちがやったことだ」

    ハートレーは、トヨタ8号車がギリギリのところで走るのがいかに難しいかを説明し、トラックで最も遅いコーナーであるアルナージュのブレーキングでは、自分でもその瞬間を経験したことを認めた。

    「ターン14では、僕も彼と同じように小さな問題がいくつかあった。大きな問題ではなかったと思う。決して諦めない姿勢を見せてくれたチーム全員に多大な感謝をしている」とハートレーは語った。

    「最後まで2位で走りきることができたのは、大きなチームワークのおかげだ。チームを誇りに思うと同時に、自分の仕事には満足しているけど、2位(表彰台)に立つのは少し厳しいね」


    夜に複数台の車両事故に巻き込まれ、自分のクルマはリスタートできなかったトヨタのWECチーム代表である小林可夢偉は、トヨタのチャンスを妨げた物議を醸したBalance of Performance(BoP/性能調整)の変更を踏まれば、チームの努力を誇りに思うと語った。

    「やれることは全部やれたと思います」と小林可夢偉は語った。

    「フェラーリは素晴らしい仕事をしたと思います。残念ながら、レースでは十分なペースがなかったし、僕の車も不運でした」

    「せっかくチームが頑張ってくれたのに、本当に残念です。でも、絶対に強くなって帰ってきます。勝てなかったのは本当に残念です」

  • ル・マン24時間レース:死闘も僅かに及ばず、トヨタ8号車が2位表彰台

    ル・マン24時間レース:死闘も僅かに及ばず、トヨタ8号車が2位表彰台

    2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第91回ル・マン24時間レースの長い戦いがフィニッシュを迎えた。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は深夜に7号車を失った後、孤軍奮闘の8号車が最後までフェラーリと僅差での首位争いを展開したが、惜しくも及ばず2位でフィニッシュ。目標の6連覇に届かず、ル・マン24時間連勝記録は、昼夜を通じて続いた壮絶なバトルの末に途絶えることとなった。

    5年連続でル・マンを制してきた、世界チャンピオンであるTGRは、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そして、ポルシェといった、これまでで最多となる16台のハイパーカーが競い合う伝統あるフランスのレース、ル・マン24時間の100周年大会で、6連覇に向けて挑んだ。

    チケットが即完売となったこのイベントでは、32万5千人もの大観衆が見守る、最後の最後までドラマティックな展開のバトルが繰り広げられた。

    昨年のル・マンウィナーであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、サバイバル戦となった今年のル・マンで最後までトップ争いに生き残り、フェラーリとの一騎打ちを繰り広げた。しかし、惜しくも勝利には届かず、24時間にわたる長い戦いの末、8号車は優勝したフェラーリ51号車と同一周回、かつ僅か1分21秒793差の2位でチェッカーを受けることとなった。

    この記念すべきル・マンに2台体制で挑んだGR010 HYBRIDだったが、チェッカーを受けたのは1台のみだった。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、スタート8時間後の深夜0時を過ぎたところで不運なアクシデントに見舞われ、勝利への望みは絶たれてしまった。小林がドライブしていた7号車は後続から追突され、修復不能なダメージを負ったため、リタイアを余儀なくされた。

    今回のレースにはチームオーナーであるモリゾウこと豊田章男も駆けつけた。決勝日の朝のチームブリーフィングで豊田は力強い言葉でチームを鼓舞し、チームの結束力をより確かなものに。WECチームに関わる全てのメンバーの気持ちをひとつにし、決勝レースへ臨んだ。

    10日(土)午後4時にスタートが切られたレースは、3番手からスタートを切ったブエミの8号車がすぐに首位に立ち、5番手スタートからコンウェイの7号車も表彰台圏内へと浮上した。

    レーススタートから1時間、上位10台ほどのハイパーカーがホイール・トゥ・ホイールでの激しい接近戦を展開。その後、2度にわたり豪雨に見舞われ、コンディションも順位もめまぐるしく変わったが、レース開始後3分の1の間、2台のGR010 HYBRIDは共に上位争いを繰り広げた。

    しかし、日付が変わった直後、2位で首位を追っていた7号車がテルトル・ルージュでストップ。時速80km制限のスローゾーンへと向かう直前、小林が速度を落としたところ、後方から2台の下位カテゴリーの車両に追突され、激しい衝撃によりGR010 HYBRID 7号車は車両後部にダメージ、ピットへ戻ってレースを継続することは不可能となってしった。

    ここでレースを終えることとなった7号車だったが、担当のメカニックとエンジニアは悔しさをバネに、チームスピリットと決意を新たに8号車のサポートに入り、共にTGRの戦いに加わった。

    レース前半上位を争っていたプジョー94号車とフェラーリ50号車が脱落すると、その後はTGRの8号車とフェラーリ51号車との一騎打ちとなった。夜が明ける頃には首位に立っていた8号車だったが、その後、フロントスプリッターにダメージを負うと共にリアタイヤのパンクに見舞われ、修復のためにピットへ向かい、2位へと後退した。

    それでも大きく差をつけられることなくコースに復帰した8号車とフェラーリ51号車は、僅差での首位争いを数時間にわたって続け、20時間を過ぎた時点でも、2台の差はわずか3秒。最後まで休む間のない争いが続いた。

    最後の2時間、8号車は4スティント連続走行という大健闘を見せたハートレーから、平川へと最後のステアリングが託された。この時点で2位につける8号車とトップとの差は16秒。この差を詰めるべく全力でアタックに入った平川は、アルナージュコーナーで痛恨のコースオフ。コース脇のバリアにヒットし、車両の前後にダメージを負ってしまった。この修復のために8号車は緊急ピットイン。メカニックの迅速な作業に助けられ、2位の座を守ったままコースへと復帰することに成功したが、トップとの差は3分に広がってしまった。

    平川はコース復帰後、着実に順位を守ってチェッカーを受け、ポイントを獲得することに優先度を切り替え、2位でチェッカー。レースは残念な結果に終わったが、8号車の3名は、リードするドライバーズタイトル争いで2位との差を25ポイントに拡げることとなった。

    マニュファクチャラーズタイトル争いでは、首位につけるTGRと2位フェラーリとの差は18ポイントに迫られることとなった。シーズンは残り3戦。次戦はわずか4週間後の7月9日(日)、イタリアのモンツァ6時間となる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    残念ながら、このル・マン100周年記念大会は我々のレースではありませんでした。7号車は私がドライブしているときに信じられないような不運に見舞われてしまいました。スローゾーンへ入る前の準備エリアで、前の車両が速度を落としたので、ペナルティを避けるためにこちらも速度を落としたところ、後方から追突されました。車両のダメージは大きく、ガレージに戻る術はありませんでした。それまで力強くレースが戦えていただけに、本当に厳しい結果となってしまいましたが、8号車は最後まで全力で戦い、2位でフィニッシュしてくれました。チームとしてできることは全てやりましたし、クルマから最大限のパフォーマンスを引き出し、ドライバーもベストを尽くしてくれました。このル・マン100周年記念大会では、チームが今までに無いほど団結して、みんなで勝利を目指し、共にレースを楽しみました。この無念を晴らすためにも、もっと強くなって戻ってこなくてはなりません。応援してくれた全ての方々に感謝いたします。本当にたくさんのメッセージを頂き、皆様の大きな支えがあることを感じました。これからもまた一緒に戦いましょう。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    8号車は100%の力を発揮し、本当によく頑張ったと思います。このレースウィークを通して素晴らしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝します。残念ながら我々のレースは早めに終わってしまいましたが、序盤の難コンディションの中でも健闘し、ミスも無く、上位争いに加わり続けました。最速ではなかったかも知れませんが、できる限りのことはしました。あのようなアクシデントでレースを終えることになってしまったのは残念ですが、スローゾーンなどではアクシデントが多発していました。悲しいことですが、あの時点で我々のレースが終わってしまいました。シリーズチャンピオンの可能性はかなり低くなってしまいましたが、残りのレースでは幾つか勝ちたいですし、次のレースへ向けて頑張ります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    またも我々7号車にとっては残念なル・マンとなってしまいました。私のスティントだけ振り返れば、ステアリングを受けとったときはトップ10の最後尾あたりにいましたが、3位まで順位を上げて戻ってこられたので、その部分では満足しています。スリックタイヤのまま雨の中を走らねばならず、リスク管理が肝となるサバイバル戦となっていました。厳しいレースでしたが、我々は全力を尽くしましたし、起こったことに対し可夢偉の責任はなく、また、彼のあの状況での判断にミスがあったわけではありません。もちろん今日の結果はとても残念ですが、我々はリタイア後もそばに残り、8号車を応援していました。彼らは全力で素晴らしいレースを戦い、我々にとって誇りです。毎回のことですが、ル・マンでは何が起こるかわからないので、最後までレースに留まることが重要だと教えてくれました。また戻ってくることを楽しみにしています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    タフなレースでした。レース序盤には、コンディションの急激な変化によりコース上に留まることすら容易ではありませんでした。我々には勝てるだけの圧倒的な速さはありませんでしたが、全力で戦い続け、最後までライバルを追い詰めました。フェラーリは我々よりも速かったので、彼らを追随するためにハードにプッシュする必要があり、それはマージン無しでのアタックを意味しました。勝つためにできることはやり尽くしたので、後悔はありません。優勝したフェラーリ、おめでとう。彼らは予選の時から印象的な速さを見せていました。ここからはチャンピオン争いへと切り替え、次戦へ向け、さらに強くなって戻ってくるべく努力していきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    今は様々な感情が渦巻いています。全てを出し切ったので、何も残っていないかのようです。パフォーマンスが明白だったわけではなかったですが、我々はフェラーリとの一騎打ちで最後まで彼らにプレッシャーをかけ続けました。最後は、流れが少し我々の方に向いたときにエキサイトしてしまいました。亮は最も大変な状況でのドライブでした。彼は首位フェラーリとのギャップを詰めるために最大限に攻めろと言われてコースへ向かい、リスク覚悟でアタックしたので、責められることはありません。今となっては、あそこまで追い詰めたが届かなかった、という気持ちです。フェラーリには最大の祝福を贈ります。彼らは速かったですし、ミスをすることもなく、良いレースを戦ったと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    まず本当に頑張ってくれたセバスチャンとブレンドンに感謝します。また、レースウィークを通して素晴らしい仕事で支えてくれたチームと、応援してくれた全てのサポーターの皆様、ありがとうございました。フェラーリとのバトルは本当に大変でしたが、決して諦めることなく、またル・マンで勝つために全力で戦いました。今日のレースを分析し、改善すべき点を見出さなくてはなりません。個人的には、自分自身のミスから学び、さらに強くなって戻って来たいと思います。シーズンはまだ3戦残っているので、ここからは世界チャンピオン獲得に集中します。

    トヨタ 2023年 ル・マン24時間レース

  • 元F1ドライバーのジョビナッツィ、ル・マン優勝に涙 「夢がかなった」

    元F1ドライバーのジョビナッツィ、ル・マン優勝に涙 「夢がかなった」

    アントニオ・ジョビナッツィは、フェラーリのワークスチームで2023年のル・マン24時間レースに優勝し、「夢がかなった」と涙した。

    アントニオ・ジョビナッツィは、F1でのキャリアにおいて決して大きな期待に応えることができなかった。アルファロメオで不安定な時期を過ごした後、長年テストドライバーやリザーブドライバーを務めてきたフェラーリへの移籍は検討されなかった。

    だが、ル・マン24時間レースでの勝利で、ジョビナッツィはフェラーリの歴史に名を刻むことになった。

    それは償いのようなものだろうか。アントニオ・ジョビナッツィを疑っていたすべての人に、鼻が高い気分だろうか。残りのキャリアがどうなろうと、ジョビナッツィは永遠にル・マン24時間レースの勝者となった。しかもフェラーリで…イタリア人にとって、これ以上の名誉はないだろう。

    「子供の頃、レーシングドライバーをしていると、いつも見ているレースがいくつかある」とジョビナッツィはキャリアで最も重要なトロフィーを手にしてから30分も経たないうちにル・マンのミックスゾーンでそう語った。

    「ル・マン24時間、インディアナポリス、そしてもちろん、僕にとってはモンツァF1が夢のひとつだった。今日、その夢がかなったんだ」

    ジョビナッツィは、レースの表彰台の常連ではない。F1ではポイント獲得で満足し、表彰台は現実的でなかった。アルファロメオF1を離れて参戦したフォーミュラEのシーズンは、大失敗に終わった。世界耐久選手権(WEC)でハイパーカーをドライブすることは、彼のキャリアを復活させる絶好の機会であり、関連するチームで成功するための最後のチャンスであったかもしれない。

    「表彰台に上ったのは、当時のGP2での2016年のスパ以来だ。2016年以来、レースで勝っていなかった。だから、表彰台、特にここル・マンで戻ってこれたことは、素晴らしいことだ。正直に言うと、泣いてしまった。なぜなら僕の人生において多くの犠牲を払ってきたからね。何年も失望に満ちていたけど、最後にはいつも自分の才能を信じていた。フェラーリが今日、ここで成し遂げたこと…昨年7月にこのクルマを初めてトラックに乗せ、そして今、ル・マンを制したのだから、チームとして誇りに思うべきだろう」とジョビナッツィは語った。

    レースはジョビナッツィの希望通りに進んだ。フェラーリに技術的な事故はほとんどなかったが、ピットストップ後に最も困難な状態に陥ったことが2度あった。

    イタリア人ドライバーは、このレースを笑顔で振り返る: 「残り30分で問題が発生し、心臓発作を起こしそうになったよ。でも結局、アレ(ピエール・グイディ)が乗っているときだったんだ。彼はエンジニアだから、きっとマシンをリセットして再始動してくれると信じていたんだ」。

    アントニオ・ジョビナッツィ ル・マン24時間レース

    レースはジョビナッツィの期待通りに進んだ。技術的な事故はほとんどありませんでしたが、フェラーリはピットストップ後に非常に困難を伴いながら場外に脱落したことが2回ありました。

    ジョビナッツィは今、笑顔で振り返る。

    「残り30分で問題が発生し、心臓発作を起こしそうになったよ。でも結局、アレ(ピエール・グイディ)が乗っているときだった。彼はエンジニアだから、きっとマシンをリセットして再始動してくれると信じていた」

    最初のル・マン24時間レースからちょうど100年後、フェラーリはファクトリーチームで優勝した。

    「ル・マンでの勝利は常に特別なものだと思うけど、ハイパーカーとメインカテゴリーでフェラーリとともに勝利することは特別なものだ。そしてもちろん、特別なレース、特別なイベントでもある。100年の歴史があるのだから、すべてが特別なものであり、ル・マンのチャンピオンとして、ここで皆さんとお話できることを本当に誇りに思いう」

  • シャルル・ルクレール、フェラーリの優勝に「いつか是非ル・マンに出たい」

    シャルル・ルクレール、フェラーリの優勝に「いつか是非ル・マンに出たい」

    シャルル・ルクレールは、トヨタに倒して歴史的な勝利を挙げたフェラーリAFコルセチームをサポートした後、ル・マン24時間レースでの栄光に照準を合わせた。

    アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツのフェラーリ499Pの51号車は、ル・マン24時間レースでのトヨタの支配に終止符を打ち、サルト・サーキットに戻ってきたフェラーリにとって1965年以来初の勝利を収めた。

    シャルル・ルクレールとF1チーム代表のフレデリック・バスールは、24時間を通してフェラーリのピットガレージに滞在し、何度もトップが入れ替わる劇的な100周年記念レースの雰囲気と緊張感を味わった。

    Eurosportの取材に応じたルクレールは「本当に素晴らしい気分だ」と語った。

    「長い年月を経て復帰してフェラーリが優勝するというのは信じられないほどの特別なエディションだだ」

    「2台のフェラーリにとっては不運なことに、1台のラジエーターに小さな石が当たって小さな衝撃を受けてしまい、大幅にタイムをロスしてしまったことだ」

    「でも、フェラーリが勝ってくれて本当にうれしい。信じられないような経験だった」

    将来的にル・マンに出場する可能性はあるかと質問されたルクレールは「なぜダメなの?ぜひ出場したい」と答えた。

    「信じられないようなイベントだ。人生のいつか必ずこのボックスにチェックを入れたいと思っている。でも、それはいつになるか?それはわからない」

    「改めてフェラーリが成し遂げたことを非常に誇りに思う。クレイジーだね」

  • ル・マン24時間レース:50年ぶりワークス復帰のフェラーリの51号車が優勝

    ル・マン24時間レース:50年ぶりワークス復帰のフェラーリの51号車が優勝

    2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦 第91回ル・マン24時間レースの決勝が6月10日(土)から11日(日)にかけて開催され、50年ぶりにル・マンのトップクラスにワークス復帰したフェラーリの51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツ)がポール・トゥ・ウィンで記念すべき100周年大会で優勝した。

    2位にはトヨタの8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)。2018年から5連覇を達成してたトヨタの連勝記録が途絶えた。

    姉妹車のトヨタ7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)は、8時間が経過した頃、他社の接触事故に絡む不運でリタイアを喫した。

    3位にはキャデラック2号車(アール・バンバー/アレックス・リン/リチャード・ウェストブルック)が入り表彰台を獲得。4位にはキャデラック3号車(セバスチャン・ブルデー/レンガー・バン・デル・ザンデ/スコット・ディクソン)が続いた。


    2023年 ル・マン24時間レース 結果

  • 【動画】2023年 ル・マン24時間レース 優勝セレモニー

    【動画】2023年 ル・マン24時間レース 優勝セレモニー

    2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦 第91回ル・マン24時間レースの決勝が6月10日(土)から11日(日)にかけて開催されタ。

    記念すべき100周年大会で優勝したノハ50年ぶりにル・マンのトップクラスにワークス復帰したフェラーリ。51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツ)がポール・トゥ・ウィンで勝利を収めた。

    2位にはトヨタの8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)。2018年から5連覇を達成してたトヨタの連勝記録が途絶えた。

    姉妹車のトヨタ7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)は、8時間が経過した頃、他社の接触事故に絡む不運でリタイアを喫した。

    3位にはギャデラック2号車(アール・バンバー/アレックス・リン/リチャード・ウェストブルック)が入り表彰台を獲得。4位にはキャデラック3号車(セバスチャン・ブルデー/レンガー・バン・デル・ザンデ/スコット・ディクソン)が続いた。

  • 小林可夢偉 「前のクルマを抜けばペナルティなのでブレーキをかけた」

    小林可夢偉 「前のクルマを抜けばペナルティなのでブレーキをかけた」

    小林可夢偉が、2023年のル・マン24時間レースでリタイアを喫することになった状況を説明した。

    8時間が経過する頃、小林可夢偉の駆るトヨタ7号車はアクシデントに巻き込まれた。LMP2のグラフレーシングの39号車とLMGTEPROのJMWモータースポーツの66号車が接触。すると低速で走行するトヨタ7号車にアルピーヌの35号車が追突してきた。

    小林可夢偉は、ミュルザンヌストレートでマシンを止め、レースをリタイアすることになった。

    「僕はスローゾーン前に備える“Next SLow”ノーゾンというエリアにいました。前のドライバーが何らかの理由でブレーキをかけました」と小林可夢偉は状況を説明。

    「そこで彼をオーバーテイクすれば、ペナルティを科されれることになるので、ブレーキをかけ、後ろのクルマが僕にぶつかってきました」

    「両方のリアタイヤがパンクして、左リアのドライブシャフトが壊れ、戻るための駆動がありませんでした。フラストレーションを感じています」

    「まだ1台のクルマが戦いっているので、彼らをサポートしていきます。僕はドライバーですが、チームプリンシパルでもありますからね」

    「僕たちはベストを尽くしていきます。これがル・マン24時間レースの厳しさですね」