カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • トヨタ、予選初日は4番手と6番手 (ル・マン24時間レース)

    トヨタ、予選初日は4番手と6番手 (ル・マン24時間レース)

    トヨタは、ル・マン24時間レースの予選初日を4番手と6番手で終えた。

    フランスのサルト・サーキットで、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースが開幕。6月19日(水)は初の走行セッションとなる公式練習と予選初日1回目が行われ、トヨタは、明日の予選2日目と22日(土)から23日(日)に決勝の行われる24時間レースへと更なるレベルアップへの準備作業をこなした。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴のTS030 HYBRID #7は4番手、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8は6番手につけ、最初の予選セッションを終えた。

    最終的な決勝レースへのスターティンググリッドは、明日20日(木)に2回行われる予選セッションで決定される。

    トヨタは今月初めに行われた公式テストデーに参加したものの、悪天候に見舞われて満足にこなせなかったプログラムのうち、セットアップとタイヤ評価の作業を再開した。

    今日の予選前に行われた公式練習はドライコンディションで始まり、#7は空力のセットアップ、#8はメカニカル・セットアップの作業に集中した。

    その後、公式練習セッションが始まって1時間ほどが経ったところで降雨に見舞われ、2度の赤旗中断もありセットアッププログラムは若干の影響を受けたが、トヨタ・レーシングは全ドライバーがスティントをこなした。

    予選初日におけるチームの目標は、24時間レースの決勝へ向けて2台のTS030 HYBRIDのセットアップを詰め、日曜日の夕方に最良の結果が得られるようにすることだった。

    午後10時、夜の闇に包まれてもまだ暖かいル・マンで、ドライコンディションの下、中嶋一貴とステファン・サラザンが各々予選初日セッションの最速ラップを目指し、タイムアタックを開始した。

    #7はニコラス・ラピエール、#8はアンソニー・デビッドソンが続くスティントを担当。続いて#8がセバスチャン・ブエミへとドライバー交代した直後、#8は駆動系のトラブルに見舞われコース上にストップしてしまった。

    それとほぼ同時期に、コースの別の場所でアクシデントがあり、セッションは赤旗中断。破損したガードレールの修復が行われたが予選初日終了の午前0時までには、間に合わず、予選初日のセッションは再開されることなく終了した。

    明日20日(木)は、午後7時(日本時間21日午前2時)からと午後10時(同午前5時)から2時間ずつ、1時間のインターバルを経て2回の予選が行われ、決勝レースのスターティンググリッドが決定される。決勝は22日(土)午後3時(日本時間午後10時)に長い24時間レースのスタートが切られる。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    公式練習:5番手(3分30秒866)40周
    予選1回目:4番手(3分26秒676)17周

    アレックス・ブルツ #7:
    予選が途中で赤旗中断になったことで、私は予選を走ることが出来なかった。公式練習では濡れた路面で走ったが、ドライコンディションではたった2周走っただけ。だから、あまりコメントはない。とにかく今は期待してレースを待つしかない。それには、24時間レースを戦うために万端の準備をしなければならないと言うことだ。明日はレースに向けてベストなセットアップを見つけなければならない。

    ニコラス・ラピエール #7:
    今日の予選初日の結果にはちょっとがっかりした。トップとの差が思ったより大きかった。明日は決勝レースに向けて満足のいくセットアップを見つけ、ステップアップしないといけない。1週間前のテストデーが雨に祟られてプログラムでやり残したことが多く、それを今日やりたかったのだが、赤旗のせいでそれも出来なかった。だから、明日のセッションはフルに使って、2台のTS030 HYBRIDをレースに向けて満足いくクルマに仕上げなければと思っている。

    中嶋一貴 #7:
    予選初日では良い走りが出来たけれど、もう少し行けたのではないかと思う。しかし、我々は予選よりレースでのパフォーマンスを重要視している。そのためにはやらなければいけないことがまだあるが、今日はどこを改善すべきか分かったので、まずまず満足出来たと言える。とにかくレースに集中すること。そうすると結果はおのずと付いてくるはずだ。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習:4番手(3分29秒573)39周
    予選1回目:6番手(3分30秒841)10周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    基本的には好感触だが、それだけに、ラップタイムが出せなかったのは残念だ。まだ望み通りのレベルには達していないが、レースウィークは長い。速度の違う車両が数多く走るコースで、どんなコンディションでも、自信を持ってドライブ出来るTS030 HYBRIDに仕上げたい。まだレースウィークは始まったばかりであり、決して悲観はしていないし、明日を楽しみにしている。

    ステファン・サラザン #8:
    我々はレースへ向けて、総力で予選に立ち向かったが、本当の予選アタックのチャンスには恵まれなかった。だが、TS030 HYBRIDのフィーリングは良かった。安定しており、我々全員が好みのバランスだった。私はレースに向けて、良いセットアップであると確信している。当然ながら、予選セッションを途中で終えるのは、決して好ましいことではないが、問題が決勝レースではなく、水曜日に発生したことが、せめてもの救いだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    基本的に予選初日を、たった10コーナーで終えてしまった。インディアナポリスでトラブルに見舞われた。従って、今夜はTS030 HYBRIDについて、多くを語ることは出来ないが、チームメイトは満足していた。残念なことに、我々は駆動系に問題を抱えてしまったが、実際には、ほぼ同じタイミングで赤旗が出されており、結果としてそれほど周回数を失うことにはならなかった。

  • ル・マン24時間レース、J SPORTSで計13時間以上のライブ中継

    ル・マン24時間レース、J SPORTSで計13時間以上のライブ中継

    J SPORTSは2013年「ル・マン24時間レース」をスタートからの8時間と、ゴールまでの5時間半の計13時間以上のボリュームで生中継。また、スカパー!オンデマンド経由で見られるJ SPORTS LIVE+オンデマンドでは、スタートからゴールまでの24時間全てをLIVE配信する。

    WEC世界耐久選手権は早くも今季の2戦を終え、いよいよシリーズのハイライトであるル・マン24時間耐久レースを迎える。

    F1モナコGP、インディ500と並び世界三大レースのひとつであるこのレースは今年が90周年。節目のレースとなるため、LMP1クラスにワークス参戦するアウディ、トヨタとも大きな力を注ぎ込み、勝利を狙っている。

    その前哨戦とも言える第2戦スパでは、アウディ勢が予選から優位にレースを展開。決勝では2013年仕様となった7号車TOYOTA TS030 HYBRIDがトップを走るシーンもあったものの、最終的にアウディが表彰台を独占。両陣営ともル・マンをにらむ展開となったが、実戦ではどうなるか。1周13kmを超える過酷なサルト・サーキットを舞台に、歴史に残るドラマが展開されるのは間違いない。

    また、ル・マンではヨーロッパやアメリカからふだんWECに参戦していないチームが登場するのも特徴。ヨーロッパの強豪が登場するLMP2クラスはもちろん、WEC参戦の3チームに加え、アメリカからシボレー、クライスラーSRTという2ワークスが参戦するLM−GTEプロクラスは激戦必至。昨年優勝したAFコルセに所属する小林可夢偉にとっても、厳しい戦いが訪れることが予想される。

    ■2013年 ル・マン24時間レース 放送予定 (J SPORTS 3)

    6月22日 (土) 21:30 – 30:00
    FIA 世界耐久選手権 2013 第3戦【スタート】

    6月23日 (日) 16:30 – 23:25
    FIA 世界耐久選手権 2013 第3戦【ゴール】

    <実況>
    中島秀之(レースアナウンサー)
    ピエール北川(レースアナウンサー)

    <解説>
    由良 拓也 (レーシングカーデザイナー)
    福山 英朗 (’00ル・マン24 LM-GTクラスウィナー)
    荒 聖治 (レーシングドライバー/’04ル・マン24 LMP900クラスウィナー)

    <ゲスト解説>
    長谷見 昌弘 (SUPER GTチーム監督/’86ル・マン24出場)
    岡部 哲也 (元アルペンスキー日本代表)
    フローラン・ダバディ (スポーツジャーナリスト)

    <リポーター>
    貝島 由美子 (モータースポーツジャーナリスト)
    高橋 二朗 (モータースポーツジャーナリスト)

  • カルン・チャンドック 「ル・マン24時間レースはF1モナコGPより手強い」

    カルン・チャンドック 「ル・マン24時間レースはF1モナコGPより手強い」

    カルン・チャンドックはル・マン24時間レースはF1モナコGPよりも手強いチャンレンジだと考えている。

    カルン・チャンドックは、2008年のGP2でモナコで表彰台を獲得。F1では、2010年にHRTでの14位が最高位となっている。

    WEC世界耐久選手権へ転向したカルン・チャンドックは、昨年インド人ドライバーとして初めてル・マン24時間レースに参戦。LMP1クラスにJRMから参戦し、総合5位でフィニッシュした。

    今年、カルン・チャンドックは、マーフィープロトタイプスからLMP2クラスに参戦する。

    「ル・マンに戻ることにとても興奮している」とカルン・チャンドックはコメント。

    「このレースは、名声という点でF1モナコGPと並ぶ一流のレースだ。でも、結果を出すという点ではずっと厳しいと思う」

    「かなり長いレースだし、クルマを確実に走らせなければならないので、24時間が非常に長く感じる」

    「去年ここでレースをして、歴史的な24時間レースに参戦し、フィニッシュした初のインド人になれたことは、僕のキャリアのハイライトのひとつだった」

    カルン・チャンドックは、LMP2クラスへの転向は、22台のエントリーと台数は多くなるものの、勝利の可能性は高くなっていると述べた。

    「去年はLMP1クラスにいたけど、問題は2つのメーカーチームにしか勝利のチャンスがないことだ」

    「LMP2では、全てのチームがプライベートチームであり、クラス優勝を争うリアルなチャンスがある」

  • 日産、2014年に参戦するガレージ56車両をル・マンで公開

    日産、2014年に参戦するガレージ56車両をル・マンで公開

    日産は、今年のル・マン24時間レースの会場で2014年にガレージ56枠として参戦するマシンのモックアップを公開する。

    日産は今年2月に2014年にガレージ56車両としてル・マンに復帰することを発表。ル・マン24時間レースがスタートする前の金曜日にプロジェクトの詳細を明らかにする。

    日産は、マシンが「電気テクノロジーを示すパイオニア的な日産レースカー」とだけ述べている。

    デルタウィングの精神を受け継いだガレージ56車両は、バッテリーの充電を助ける小型の内燃機関を備えており、各ホイールが独自の電気モーターで駆動するとされている。

  • ポルシェ、LMP1カーでの初テストを完了

    ポルシェ、LMP1カーでの初テストを完了

    ポルシェは、2014年からWEC世界耐久選手権およびル・マン24時間に参戦するLMP1カーの初テストを完了させた。

    ポルシェ LMP1ハイブリッドは、ドイツ・バイザッハにあるポルシェのテストコースでシェイクダウンを実施。ファクトリードライバーのティモ・ベルンハルトがステアリングを握った。

    ポルシェは、7月にポルシェ LMP1ハイブリッドのシェイクダウンすることを示唆していたが、予定よりも“数週間”早く実施された。

    公開されたクーペボディのポルシェ LMP1ハイブリッドには、ポルシェ、アディダス、ミシュラン、モービル1のロゴ以外には偽装のためにカモフラージュの模様が施された。

    ポルシェLMP1プロジェクトのディレクターを務めるフリッツ・エンツィンガーは「スケジュール通りに計画は進んでいます。私達が新たに編成したチームは、このきわめて複雑な車両を一刻も早くサーキットに送り出すため、最大限に集中して作業に取り組みました」とコメント。

    「その結果、さらなるテストおよび開発に充てる数週間を稼ぐことができました。2014年から、レギュレーションは効率に最重点を置いたものになります。これにより、エンジニア達の闘いはさらに興味深くなるのと同時に、私達にとっても、まったく新たな挑戦となります」

    ワークスとしてLMP1カーで最高峰のモータースポーツに復帰するという2011年中盤の決定以来、ヴァイザッハのモータースポーツセンターは大幅に拡充された。ワークショップおよび管理棟が建設され、LMP1カーの設計、組み立ておよび配備を担当する約200名の従業員が勤務している。このレーシングカーは、2014年シーズンからヴァイザッハを拠点としてワークスチームとともにWECへ参戦する。

    ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルトは「私は、すべてが白紙の状態からこのニューモデルの開発に関わってきました」と説明。

    「今日、この生まれたてのLMP1カーを最初に走らせることができ、とても誇りに思っています。そして、すでにこの車両からは素晴らしい感触を得ることができました。これからの数週間、そして数ヶ月、友人であり同僚でもあるロマン・デュマと共にこの車両をテストしていくのが楽しみです」

    ティモ・ベルンハルト(32)とロマン・デュマ(35)は、ポルシェのLMP1プロジェクトの最初のドライバーとして、世界各国のサーキットで行われるテストの大部分を担当する。

    ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツは「新型LMP1カーの開発中、私達は公道仕様の生産車と同じ課題に直面しました」語る。

    「私達の目標は、パフォーマンスに妥協することなく最高の効率を達成することです」。

    ポルシェAGの取締役社長であるマティアス・ミューラーは、ハイテクのレーシングカーの開発から得られる顧客の利益を特に強調していた。

    「エンジニア達は、今日ヴァイザッハのコースで初めてテストされた新型LMP1カーを何もないところから設計するだけでなく、レギュレーションの枠内で数多くの新たなテクノロジーを応用することができました。これは将来的に、公道仕様車両のお客様のメリットになります。このように、ポルシェの1台1台に、レーシングカーのテクノロジーが息づいているのです」

    ポルシェはまだ、新しいLMP1クーペがガソリンエンジンを搭載するということだけで、技術的な詳細、ネーミング、タイプ番号は明かしていない。

    ポルシェ LMP1 ポルシェ LMP1カー

  • トヨタ、ル・マン24時間レースへと準備万端

    トヨタ、ル・マン24時間レースへと準備万端

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)のハイライトとして来週6月22日、23日の両日、フランス・サルト・サーキットで行われる、第90回「ル・マン24時間レース」へと出場準備を整えた。

    昨年、ル・マン24時間レースへTS030 HYBRIDをデビューさせたトヨタ・レーシングは、今年も#7にアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、#8にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンという布陣の2台体制で臨む。

    WEC前戦のスパ6時間レースでは#7のみ2013年仕様の参戦となったが、ル・マン24時間レースでは、2台共に2013年仕様のTS030 HYBRIDとなる。

    先週、6月9日に行われたル・マン公式テストデーを含む、7回のテストを経て、2013年仕様のTS030 HYBRIDは、信頼性とパフォーマンスの確かな向上を示した。

    ル・マンへ向けた準備プログラムには、成功裏に終えた耐久テストも含まれ、TS030 HYBRIDとチームは、30時間以上にわたる連続走行への手応えを得た。

    トヨタ・レーシングの挑戦で要となるトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は、ル・マン24時間レースの場合、レースコースに7か所指定されたハイブリッド回生区間でブレーキにより得られたエネルギーをキャパシタに蓄電し、加速時に自動的に300馬力に値するパワーを付加する。

    先週日曜日に行われたル・マン公式テストデーでは、今週末へ向けた、TS030 HYBRIDとパワートレインのさらなる熟成と、タイヤの評価などを行い、多忙な一日となった。

    昨年、TS030 HYBRIDの#7は、#8が遅い車による接触に巻き込まれ激しくクラッシュする中、エンジンの不調に見舞われるまでの6時間にわたり、スリリングな首位争いへのバトルを展開した。

    今年のル・マン24時間レースは、トヨタ・レーシングにとっては2回目の参戦となるが、トヨタにとっては15回目の出場となる伝統的なレースでもあり、1992年、1994年、そして1999年に2位入賞を果たしている。

    トヨタ・レーシングにとっては、準優勝からさらなる高みへの挑戦となるが、それは24時間レースで表彰台の頂上を目指すことにほかならない。

    木下美明 チーム代表:
    我々は、ル・マン24時間レースをとても楽しみにしている。昨年のル・マンは、我々にとってTS030 HYBRIDでの初めての戦いであり、いくつかの困難に直面することは予想していた。今年は準備も整い、上手く行くことを期待している。昨年のル・マンで首位争いを展開し、WECで3勝を挙げられたことでも、成功への手応えを感じている。そして、我々の夢は、この伝統のレースで表彰台の頂上に立つことだ。我々は、とても強力なアウディというライバルに立ち向かう以上、確信は持つのは難しいが、出来ることは全てやったし、勝つために100%の力を出し切るつもりだ。長い1週間になるし、様々なことが起こるだろうが、この挑戦のための準備は整った。

    アレックス・ブルツ #7:
    例年同様、今年もル・マンにやって来ると興奮する。これは本当に私が好きなレースで、既にテストの時点で酔わせてくれるほど、ここに戻って来られて嬉しい。ル・マンは、輝かしい歴史と伝統的スタイルのモータースポーツ、それにハイブリッドシステムやクルマの空力といった先進技術が絶妙に渾然一体となっている。そこで勝ち、表彰台の頂上に上るのは格別な感覚だし、もう一度味わいたいと思う。だから私は戻って来るのだ。去年は我々にとって最初のレースで、本当に難しかった。出来る限り備えはしたが、例え一時的にトップを走っても、本当の意味で戦い通す事は出来なかった。今回は冬をまたいで集中プログラムを実施したし、ライバルも同じように改良してきたようだが、私はこの挑戦を楽しみにしている。

    ニコラス・ラピエール #7:
    ここに戻って来られてとても興奮している。チームは昨年よりもずっと準備が整っているのと同時に、すごく頼もしい。今年の最初の2レースで少し残念な部分もあったが、ここでは、特に戦績において進歩を見せられると思う。昨年よりもチームの準備は出来ているし、チームの誰もがより経験を積んでいるわけだから、良くなっているはずだ。ル・マンはとても特別なレースで、WECのシーズン中最も重要なレースだ。フランス人ドライバーとして大切だと思うのは、フランスで開催されるレースということではなく、誰にとっても世界で最も有名なレースのひとつだからだ。これまで少しばかりツキに見放され、私自身がここで表彰台の頂上に立ったことはまだないが、昨年はレースをリードする気分を味わえたので、今年こそラッキーで行きたい。

    中嶋一貴 #7:
    私にとって2回目のル・マン24時間は非常に楽しみだ。昨年のことがまだつい昨日のように思える。1年経つのは本当に早いし、とても忙しい1年だった。昨年のル・マン以降はとても良いシーズンだったし、富士では、優勝チームの一人として楽しめた。更に、フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンも獲得出来たのが良い記憶だ。昨年と比べると、準備はすごく出来ていると思うが、さらに、もう少し速さが欲しいし、レースに勝つための運も必要だと思う。個人的には、昨年の経験のお蔭でずっとリラックスしている。昨年は初めての経験で、その特別な雰囲気が印象的だった。ル・マンのコースは超高速でたくさんのドラマが生まれるが、昨年多くを学んだことで今年は心構えも出来ている。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    ル・マンに戻って来られて興奮しているし、昨年よりはずっと良い結果が出せることを期待している。12ヶ月前にル・マンにやって来て以来、いろんなことが起こった。チームは多くを学び、成熟したし、私自身もあのアクシデントの後のリハビリを完了した。あの記憶よりももっと素晴らしいことを成し遂げるつもりだし、体調は万全だ。チームには絶対の信頼を置いているし、チ−ムメイトはとても速い。過去の何ヶ月か、短期間集中プログラムをこなし、昨年からいかに進歩したかをテストデーでも見せることが出来て嬉しい。いくつかの試練が待ち構えていることも承知しているが、準備は出来ている。我々は出来うる最善の仕事をして、最良の結果を出すべく、プッシュし続ける。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    私にとって2回目のル・マン24時間レースであり、昨年の経験から、とても多くの事を学んだ。既に特別なコースであることは分かっていたが、初めてレースを戦ったことでさらに深く知ることが出来た。昨年、我々の#8はル・マンで初めてシェイクダウンを行ったが、理想的とは言えなかった。今回は、はるかに良い状況であり、全力で挑戦出来ることを願っている。もちろん、最も大事なことは、チェッカーフラッグを受けることだが、それすら過酷なレースでは容易なことではない。最終的に、我々は、トップでチェッカーフラッグを目指したいが、その前に、着実な積み重ねへと多くの仕事をこなすことが必要だ。チームは挑戦に何が必要かを知っており、とても信頼して良い仕事が出来る。しかし、ル・マンはル・マンであり、24時間はとても長い。

    ステファン・サラザン #8:
    私の夢はル・マン、そこでの勝利だ。レースは厳しく、このイベントへと万全の態勢を整え、毎年レースを待ちわびることが私の人生でもある。何回も表彰台に上がり、多くのリードをものにしたが、残念ながら未だに勝利を手にしていない。今年こそはと期待している。とても厳しい24時間にわたるレースだが、我々はテストプログラムとトレーニングプログラムのお蔭で準備は整った。ル・マンのコースは、ほとんどが公道を使用するとてもユニークなものだ。木々は近くに迫り、多くの逸話を残してきた。そして、我々は、通常のサーキットとの違いを感じている。私はこの雰囲気が好きで、このコースの1メートル1メートルを知り尽くしている。ということで、スタートが待ちきれない。

    6月19日(水)フリー走行(現地時間16:00−20:00)の後、予選1回目(22:00−00:00)、翌20日(木)の2回の予選(19:00−21:00、22:00−00:00)によって決勝レースのスターティンググリッドが決定。22日(土)の15:00に24時間レースのスタートが切られる。

  • 小林可夢偉、ル・マン24時間レースの初公式テストに困惑?!

    小林可夢偉、ル・マン24時間レースの初公式テストに困惑?!

    小林可夢偉は、9日(日)フランスのサルト・サーキットで行われたル・マン24時間レースの公式テストデーに参加。小林可夢偉のAFコルセ 71号車GTE Proカゴリーの12台中8番手タイムでセッションを終えた。

    今年のル・マン24時間レースのGTE Proカゴリーには、コルベット・レーシング、SRTモータースポーツが参戦し、激戦となっている。

    セッションでは、アストンマーチンの97号車がトップタイム、99号車が2番手タイムを記録。3番手にはポルシェの92号車が続いた。

    AFコルセは、アストンマーテン、ポルシェ、コルベットの後塵を拝し、小林可夢偉の71号車が8番手タイムを記録した。

    ル・マン24時間レース初参戦となる小林可夢偉は、初めての3名体制でのテストにやや困惑した様子をみせた。

    「ル・マンのテスト暇過ぎ! 3人で1台の車シェアは初体験ながらも、ずっとiphone触ってます。 次はいつ走れるのかな。。」と小林可夢偉はTwitterに投稿。

    「一周4分以上もかかったらラップタイム一生懸命追ってもイマイチ謎なんだよ。。」

    「ル・マンのGTクラスシケインカットはもはやシケインじゃなくて直線として見なす勢いでした! ハイ!勉強しました! これでレースウィークは1秒稼げるぞ^_^ あとは直線ですな。。(ー ー;)」と初のル・マンにやや戸惑いをみせた。

    Pos N° Car Driver Team Laps Gap Best lap Av speed Pits
    31 97 ASTON MARTIN VANTAGE V8 DUMBRECK P. ASTON MARTIN RACING 23 36.223 3:58.806 205.5 8
    32 99 ASTON MARTIN VANTAGE V8 MAKOWIECKI F. ASTON MARTIN RACING 33 36.565 3:59.148 205.2 11
    34 92 PORSCHE 911 RSR LIETZ R. PORSCHE AG TEAM MANTHEY 38 36.827 3:59.410 204.9 7
    35 91 PORSCHE 911 RSR BERNHARD T. PORSCHE AG TEAM MANTHEY 37 36.837 3:59.420 204.9 8
    36 73 CHEVROLET CORVETTE C6 ZR1 MAGNUSSEN J. CORVETTE RACING 42 36.908 3:59.491 204.9 9
    37 98 ASTON MARTIN VANTAGE V8 LAMY P. ASTON MARTIN RACING 35 36.991 3:59.574 204.8 7
    38 74 CHEVROLET CORVETTE C6 ZR1 WESTBROOK R. CORVETTE RACING 24 37.736 4:00.319 204.2 6
    39 71 FERRARI 458 ITALIA KOBAYASHI K. AF CORSE 28 37.873 4:00.456 204.0 6
    42 93 DODGE VIPER GTS-R KENDALL T. SRT MOTORSPORTS 19 39.148 4:01.731 203.0 7
    45 53 DODGE VIPER GTS-R FARNBACHER D. SRT MOTORSPORTS 26 40.698 4:03.281 201.7 8
    46 51 FERRARI 458 ITALIA FISICHELLA G. AF CORSE 20 40.911 4:03.494 201.5 4
    54 66 FERRARI 458 ITALIA JMW MOTORSPORT 37 45.544 4:08.127 197.7 7
  • アウディ、ル・マン24時間レースの公式テストでトップ3を独占

    アウディ、ル・マン24時間レースの公式テストでトップ3を独占

    アウディは、ル・マン24時間レースに先立って9日(日)にフランスのサルト・サーキットで行われた公式テストでトップ3を独占した。

    テスト中の大部分が雨に見舞われたものの、アウディは、一年で最も重要な耐久レースであるル・マン24時間レースの公式テストを無事に終了した。アウディスポーツ チームヨーストは2週間後に迫った24時間レース本戦に向け、ロングテイルバージョンのAudi R18 e-tron quattroで8時間に渡る高速コース実走テストを実施。

    過去11回の優勝を誇るアウディチームは、Audi R18 e-tron quattroで、様々なエアロダイナミクスのセットアップを実施。さらに、周回数やエア圧を何種類も変えて、レインタイヤの走行テストも入念に行った。強い雨のせいで著しく変わり続ける路面コンディションによって、ロイック・デュバルがテルトル・ルージュのコーナーでコースアウトを喫してしまったこともあり、チームは、早い段階で午前中のセッションを切上げる判断をした。彼が運転していたゼッケン2号車が受けたダメージは瞬く間に修復され、完璧な状態で午後のセッションに臨んだ。

    午後になり、天候は非常にゆっくりではあったものの回復に向かったが、ドライタイヤでの走行が可能になったのは、最後90分間のみだった。そんな厳しい条件下でありながら、3台のAudi R18 e-tron quattroはベストラップの上位3位という好結果を残した。

    ゼッケン4号車も悪天候下のテストの中、来シーズンに向けての重要なデータ収集した。ブラックボディのAudi R18 e-tron quattroを運転するアウディ ファクトリードライバーのマルコ・ボナノミは、ミシュラン社のスタッフと共に2014年仕様タイヤをテストした。

    Dr.ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「我々は今回数多くのテストプログラムを準備し、データ収集や経過観察を行う予定でした。しかし、悪天候によって路面コンディションが変わり続けた為、準備していたすべてのプログラムを消化することはできませんでした。路面がドライになったのはテスト終盤のわずかな間だけでしたが、ロイック デュバルが上手にクリアラップを手に入れ、ファステストタイムを記録しました。ですが、レース本番は何が起きるか分かりませんので油断せずに臨みます」

  • トヨタ、ル・マン24時間レースの公式テストで順調にセットアップ

    トヨタ、ル・マン24時間レースの公式テストで順調にセットアップ

    トヨタは、ル・マン24時間レース90周年記念大会(6月22-23日)に先立ち、6月9日(日)フランスのサルト・サーキットで行われた公式テストを、有意義に終えた。

    2013年仕様のTS030 HYBRID 2台は、レースウィーク前に全コースで準備とセットアップが出来る、唯一のチャンスに参加した。

    FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦となる、シーズン中最長のル・マン24時間レースを前に、2台が80周以上を走り込むロングランテストに専念した。

    TS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴は、長いストレートとシケインとコーナーがユニークに組み合わされた13.629Kmのコースで、TS030 HYBRIDの微調整と何種類かの空力セットアップを行った。

    TS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンは、朝の雨によるとても滑りやすい路面コンディションの中で、集中的にタイヤ評価を行い、テストプログラムを完遂した。

    両車ともトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)の最適化を行った。このシステムは、コースに規定された7か所のブレーキ回生区間でスーパーキャパシタに蓄電し、自動的に300馬力の加速アシストをするものである。

    夜通し降り続いた強い雨のために、非常に滑りやすいコース状況でTS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツと#8のステファン・サラザンがセッションをスタート。#7が中嶋一貴とニコラス・ラピエール、#8もセバスチャン・ブエミからアンソニー・デビッドソンへとドライブを引き継いだ昼の休憩まで、雨は降り続いた。

    午後のセッション半ばには雨も上がり、コースはドライコンディションへと変わり始め、ミシュランのインターミディエイトタイヤを装着することで急速にラップタイムは向上していった。

    #7はニコラス・ラピエール、中嶋一貴、アレックス・ブルツと順調にドライブを続け、#8もアンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミ、そして、再びアンソニー・デビッドソンへと交代を重ねて午後のセッションを終えた。

    木下美明 チーム代表:
    我々は、12か月前に初参戦したル・マン24時間レースから、さらに強いチームと、さらに強いTS030 HYBRIDを手に入れた。今日の我々の目標は、テストの時間を最大限に有効活用することであり、それを達成出来た。天候のために、今日我々が望んでいた全てを消化することは出来なかったが、それは、どのチームも同じだ。チームは良く働き、TS030 HYBRIDは頼もしく走った。これは昨年からの進化を示すものである。しかし、あと数日間で改善のためにやらねばならないこともある。我々はすでに何日も夜を徹し、全力で働いて来たが、最後の詰めに差し掛かっている。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    午前:4番手(39周)、最速ラップ3分49秒349:首位と3.072秒差
    午後:6番手(43周)、最速ラップ3分29秒593:首位と7.010秒差

    アレックス・ブルツ #7:
    面白くて忙しい1日だった。ウェット路面を喜ぶ者はいないが、サーキットに戻って来られるのは嬉しいことだ。天候はどうしようもないが、それはどのチームも同じだ。それでもまだ有意義だったのは、ウェットとインターミディエイトタイヤの、それぞれの条件下でのセットアップをいくつか試せたことだ。コースが乾いた時のTS030 HYBRIDのバランスも良かったが、スリックタイヤではどうしてもクリアラップが取れなかった。ラップタイムが全てではないが、やはりもう少し良いタイムを出せるようにしたい。

    ニコラス・ラピエール #7:
    空力とセッティングの面で得るものは多かった。大雨から小雨、それから完全にドライになる前の半乾き路面まで、全ての条件をこなすこととなったが、これは、我々にとって、どのタイヤをどの条件で使うかを知るために役立った。とはいえ、テストすべきことが非常に多かったので、出来れば完全なドライセッションでも走りたかった。他のチームが何をテストしているのか分からないので、今自分達がどのあたりにいるのかを正確に知るのは難しい。TS030 HYBRIDの信頼性は高く、レースに向けてデータ分析をしなければならない。

    中嶋一貴 #7:
    ウェット路面でスタートしたが、最後は少し乾いたコンディション走行となり、色々な条件での走行を体験出来た。レースウィークに向けては良い経験が出来たと思う。というのも、雨天では水しぶきで本当に視界が悪いからだ。また、何度も先行車に阻まれたが、これがル・マンだし、それが普通なのだと思っている。この先行車というものは、常に考えなければいけないポイントで、うまく捌かなければならない。ル・マンに戻って来られたことは嬉しいが、天気だけは自分の望んだものではなかった。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ)
    午前:5番手(40周)、最速ラップ3分50秒903:首位と4.626秒差
    午後:4番手(45周)、最速ラップ3分27秒581:首位と4.998秒差

    アンソニー・デビッドソン #8:
    ル・マンのコースを再び走れたのは嬉しいが、ずっと変わり続ける天候でのセッションは、とても難しいものだった。雨の中でセットアップ作業を続け、非常に良いバランスを見つけた。このような、本当にトリッキーな条件下でのラップタイムとしては満足いくものだ。午後遅くの再走行時には数周のドライ路面走行が出来、車両バランスを更に良くするアイデアを見つけるべく走った。ラップタイムは今日の優先課題ではなく、最も大切なのは2週間後に我々がどこにいるか、様子を見極めることだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    最後はドライ走行が出来たが、望んでいたようにはならなかった。しかし、少なくとも着実に多くの周回を重ねられたことで、我々皆が、またル・マンに慣れることが出来た。路面のコンディション、先行車と、あらゆるものが完璧なラップを阻むことになったが、レースで勝つためには、まだまだいくつか改良しなければならない。レースウィークが始まる前に、1,150km以上を走って膨大なデータを得たので、チームは明日からも忙しい日々になるだろう。

    ステファン・サラザン #8:
    とても良い1日だったし、TS030 HYBRIDも非常に頼もしかった。ウェットとドライで走行を重ね、我々のプログラムは完了した。今のところ全てうまく行っており、多くの周回を重ねることが出来た。今朝、ウェット路面で走行を開始した時は、車両バランスにあまり満足していなかったが、ドライになって大幅に好転した。こうしてトヨタ・レーシングと共にここにいることがとても嬉しい。私自身はいつでもレースを走れる準備が出来ている。

  • バイパー、ル・マン参戦マシン「SRT バイパー GTS-R」を発表

    バイパー、ル・マン参戦マシン「SRT バイパー GTS-R」を発表

    クライスラーのSRTモータースポーツは、今年ル・マン24時耐久レースに参戦するマシン「SRT バイパー GTS-R」を発表した。

    SRT バイパーは、昨年4月のニューヨークモーターショーで初公開されたダッジ バイパーの後継モデル。バイパーをベースにしたレースカー「バイパー GTS-R」は1998から2000年までル・マン24時間レースのGTSクラスを3年連続で制した。

    今年、SRTモータースポーツは、SRT バイパーGTS-Rでル・マン24時間レースに復帰。すでにSRT バイパー GTS-Rは、2012年8月に開催されたALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)で実戦デビューを果たしている。

    SRTモータースポーツは、小林可夢偉が戦うGTE Proクラスに2台のSRT バイパー GTS-Rを投入する。

    SRTモータースポーツのラルフ・ギレスCEOは「レースはバイパーの栄光の歴史の記録です。GTS-Rは、ル・マン24時間で偉大な成功を収めてきました。バイパーレーシングの新たな幕開けに興奮しています」と述べた。

    SRT バイパー GTS-R ル・マン24時間レース