カテゴリー: F1ラスベガスGP

  • F1ラスベガスGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    F1ラスベガスGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1ラスベガスGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    雨が叩きつけるワイルドな夜のラスベガスで、最も強運な手札を引いたのはランド・ノリスだった。彼は今季7回目のポールポジションを獲得し、マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツを抑えた。

    では、決勝日にはどのような戦略が考えられるのか。予想される選択肢を詳しく見ていこう。

    昨年はどうだったのか?
    レース前のシミュレーションでは「ミディアム→ハード」の1ストップが最速とされていたが、それを試したドライバーはほとんどいなかった。全20台がハードタイヤを2セット温存しており、それをレースで使う構えだった。

    トップ9は全員が「ミディアム→ハード→ハード」という2ストップ戦略を採用。10位でフィニッシュしたセルジオ・ペレスは「ハード→ミディアム→ハード」と変則的なタイヤ運用を行い、15番グリッドからの巻き返しを狙った。

    2ストップ化が進んだのは、セーフティカー(実際も仮想も)や赤旗による中断ではなく、レース序盤のペースの速さによるものだった。ミディアムを温存して走るにはペースが速すぎたのだ。

    トップ9の1回目のピットストップは9〜14周目、2回目は25〜33周目に集中。優勝したジョージ・ラッセルは12周目と32周目にストップしていた。

    別戦略を採ったペレスは、1スティント目のハードを17周まで引っ張り、そこからミディアムを15周使用して32周目に再びハードへ。11位のフェルナンド・アロンソはソフトでスタートし、わずか4周でピットイン。その後、2スティント連続でハードを使用した。

    ソフトタイヤを使ったのは他に2人。ランド・ノリスはファステストラップ狙いで短く使用。エステバン・オコンは「ミディアム→ハード」の1ストップを試みたが、50周レースのうち45周でタイヤが終わってしまった。

    今年の最速ルートは?
    さて、今年はどうかというと……興味深い状況だ。今日得られたデータはすべて「ウェットからインターへ」「インターからソフトへ」の交換タイミングに関するものであり、高燃料時のロングランデータは得られていない。

    本来ならFP2のデータを使用したいところだが、セッション前半に赤旗が2回も出たため、意味のあるロングランは不可能だった。FP1は路面が非常にスリッピーで、F1ドライバーよりフィギュアスケーターの方がふさわしいほどだった。

    つまり、今回は例年より不確実性が高い。

    この前提を踏まえたうえで、シミュレーション上で最速とされているのは「ミディアム→ハード」の1ストップ。ピットインの最適周回は20〜26周目で、これは2ストップより約4秒速いとされている。

    ラスベガスグランプリ:戦略

    トップ10勢のもう一つの選択肢
    「ミディアム→ハード→ハード」は、1ストップ戦略に非常に僅差で迫るタイムを持ち、安全車が出た場合にその間にピットできればより有利になる。

    この場合の1スティント目は12〜18周、2回目のピットは27〜33周となる。

    トップ10のドライバーは全員、ハードタイヤを2セット温存しており(ザウバーを除く)、オープニングラップでのバトルが激しくなればこの戦略が採用される可能性が高い。

    ミディアムタイヤは序盤にグレイニング(表面摩耗)を起こしやすく、じっくりと温めて使用するのが理想的だが、その余裕は多くのドライバーに与えられないだろう。

    ピレリのモータースポーツ・ディレクター、マリオ・イゾラはこう語る。

    「1ストップがトラックポジション(位置取り)の観点から有力候補であるのは分かっていますが、多くのチームが明日のためにハードを2セット残したという事実が、それを物語っています。昨日はミディアムとソフト両方でグレイニングが出ていましたから」

    ラスベガスグランプリ:持ちタイヤ

    ワイルドカード:アロンソの戦略は?
    フェルナンド・アロンソはハード2セットに加え、ミディアムも2セット保持している。

    レース終盤、燃料が軽くなりギャップも広がる頃には、ミディアムでグレイニングを抑えるのも比較的容易になる。そのため、アロンソは「ミディアム→ハード→ミディアム」の戦略をとる可能性がある。

    この場合、1回目のピットは14〜20周、2回目は32〜38周となる。

    後方グリッド勢の狙い目は?
    今年は後方に速いマシンが揃っている。そのため、一般的な戦略から外れた独自ルートを取るのが上位進出への鍵となる。

    「ソフト→ミディアム→ソフト」の2ストップは、8〜14周と34〜40周にピットウィンドウが設定されており、短時間で速く走ることが求められる。

    オープニングで猛ダッシュし、中盤にアンダーカットでクリアエアを得て走り、終盤も短いスティントで再度アタックする……理論上は良さそうに見えるが、うまくいくには多くの条件が揃う必要がある。

    ラスベガスグランプリ

    天気はどうなる?
    パドックの公式予報では、雨の心配はまったくないとのこと。

    しかし、気温はこれまでの週末よりやや高めで、気温は15〜16℃、路面温度はおよそ20℃になる見込み。

    つまり、これまでより“通常の”コンディションに近づくことになるが、今週のラスベガスでは“通常”がすでに異常な状態を指すという皮肉な事実もある。

    各チームは、走りながら学習することになりそうだ。

    2025年のF1世界選手権 ラスベガスグランプリ

  • 2025年F1ラスベガスGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    2025年F1ラスベガスGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    2025年シーズンのラスト3連戦が、ナイトレースのF1ラスベガスGPでついに幕を開ける。「Need to Know」は、この週末に向けた統計データ、ドライビングのポイント、戦略のヒントなどを一挙にまとめたガイドとなる。

    F1ラスベガスGPは、11月20日(木)夜にフリー走行1回目と2回目、21日(金)にフリー走行3回目と予選、そして22日(土)に50周の決勝レースが開催される。

    主要データ
    ■ 初開催年:2023年
    ■ サーキット全長:6.201km
    ■ ラップレコード:1分34秒876(ランド・ノリス/マクラーレン/2024年)
    ■ 最多ポールポジション:シャルル・ルクレール、ジョージ・ラッセル(各1回)
    ■ 最多勝利:マックス・フェルスタッペン、ジョージ・ラッセル(各1勝)
    ■ トリビア:1980年代初頭、F1は「シーザース・パレスGP」としてラスベガスで2レースを開催
    ■ ポール位置からターン1ブレーキングポイントまでの距離:150m
    ■ セーフティカー出動確率:50%
    ■ バーチャルSC出動確率:50%
    ■ ピットストップのタイムロス:20秒(2.5秒の静止時間を含む)

    ラスベガスグランプリ

    ドライバーの見解(ジョリオン・パーマー)
    元ルノーF1ドライバーのジョリオン・パーマーによれば、このサーキットは長いストレートと低速コーナーで構成されており、長いストレートの存在がダウンフォースレベルの大幅な削減を強いる。そのため、気温の低さを考慮する前からマシンは不安定な挙動を示す。タイヤ温度の構築と維持は非常に難しくなる。

    ターン6から7は最も厳しいブレーキングゾーンのひとつで、長い左コーナーを加速しながら抜けた後にブレーキングするため、内側フロントをロックしやすい。

    ターン12も重要で、2本の長いストレートをつなぐ要所となる。ブレーキングと出口の準備のバランスが難しく、ここでのミスは大きな代償を伴う。

    良いブレーキング性能とトラクションが鍵であり、全体を通して長いストレートにつながるコーナー出口が極めて重要となる。

    ラスベガスGP ポールシッター
    ■ 2024年:ランド・ノリス(マクラーレン)
    ■ 2024年:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    ■ 2023年:シャルル・ルクレール(フェラーリ)

    ラスベガスGP 勝者
    ■ 2024年:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    ■ 2023年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    ジョージ・ラッセルは昨年のラスベガスで、ポールポジションと優勝のダブルを達成している。

    タイヤと戦略の見通し(ピレリ)
    ピレリの週末プレビューによれば、ラスベガス市街地コースには3年連続でC3・C4・C5のコンパウンドが持ち込まれる。

    主な課題はタイヤ温度の管理で、特に予選ではシビアになる。今年はセッション開始時間が早まり、昨年より気温が低くなりにくいためウォームアップは助けになるが、それでもアタック前の準備ラップが極めて重要だ。

    今年のタイヤはメカニカル特性が向上しており、昨年ミディアムで顕著だったデグラデーションの低減が期待される。より軟らかいセットを選ばなかった理由は、初開催から続く「グレイニングのリスク」が高く、最軟コンパウンドの効率が大きく損なわれる恐れがあったためだ。

    2025年のF1世界選手権 ラスベガスグランプリ

    現在の勢力図
    ランド・ノリス(マクラーレン)は、メキシコシティGPとサンパウロGPで連続ポールポジションと勝利を挙げており、もっとも勢いのあるドライバーとなっている。

    チームメイトのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がやや苦戦していることもあり、両者のポイント差は24。これは優勝1回分にほぼ相当する差だ。

    しかし、ラスベガス、カタール(今季最後のスプリント開催)、アブダビの3週末で83ポイントがまだ獲得可能であり、タイトル争いは終わっていない。

    後方では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が望みをつなごうと奮闘しているが、首位との差は49ポイントと広がっている。

    コンストラクターズでは、メルセデス、レッドブル、フェラーリが2位争いを展開。ウィリアムズは5位に接近しており、レーシングブルズ、アストンマーティン、ハースF1チーム、キック・ザウバーの4チームが20ポイント差にひしめく6位争いも激しさを増している。

    まだまだ争うべきものは多い――ラスベガスの煌びやかな街並みの中で。

    象徴的な瞬間
    ラスベガスGPはまだ開催から数年だが、初年度の2023年には多くのアクションとドラマが生まれた。中でも象徴的なのは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がセルジオ・ペレスを最終ラップで鮮烈にオーバーテイクしたシーンだ。

    動画の公開は終了しました
  • レッドブル F1ラスベガスGP予選の失策を認める「学びに変えて強く戻る」

    レッドブル F1ラスベガスGP予選の失策を認める「学びに変えて強く戻る」

    レッドブル・レーシングは、極限のウェットコンディションとなったラスベガスGP予選で対照的な結果となった。マックス・フェルスタッペンは安定した走りでフロントロウを獲得した一方、角田裕毅はタイヤ内圧の設定ミスというチーム側の重大なトラブルにより、まったくグリップを得られない状態で19番手に沈んだ。

    チーム代表ローラン・メキースは予選後、この結果について率直な言葉を残している。

    フェルスタッペンは「強力な予選」──2番手確保の価値
    メキースはまずフェルスタッペンのパフォーマンスを高く評価した。

    ウェットからインターミディエイトへと刻々と変化する路面に対し、フェルスタッペンはQ1とQ2で素早くリズムをつかみ、Q3でも堅実な走りで2番手を確保した。

    メキースは「フロントロウはマシンのポテンシャルを示す重要な結果で、明日のレースでも戦える十分な位置だ」とし、勝利に向けて引き続き強い姿勢を示した。

    角田裕毅には「完全に我々の責任」──タイヤ内圧の重大ミス
    対照的に、角田裕毅の予選は明確な“チームのミス”により台無しとなった。

    角田がセッションを通して訴えた「氷の上」のようなノーグリップ状態は、タイヤ内圧の設定ミスが原因だったことが判明。メキースはこれについて強く責任を認めている。

    メキースは「競争力を発揮できる状態ではなかったのは完全に我々のミスであり、チームとして彼に謝罪する」と言及。角田が週末を通して好調だったことを踏まえ、「彼からチャンスを奪ってしまったのは本当に痛い」と悔しさを口にした。

    明日の決勝は“巻き返し”の1日へ
    フェルスタッペンは2番手からノリスを追う展開が期待され、一方の角田裕毅はPUやリアウイングを変更してピットレーンかたスタートすることになり、大規模なリカバリーが求められる。
    レッドブルにとっては、フェルスタッペンの優勝争いだけでなく、角田の失われたチャンスをどれだけ取り返せるかも大きな焦点となる。

    メキースは「このミスを学びに変え、より強く戻ることが必要だ」と締めくくり、チーム全体としての立て直しを誓った。

  • レーシングブルズ F1ラスベガスGP予選で躍進「攻めの戦略が結果に直結」

    レーシングブルズ F1ラスベガスGP予選で躍進「攻めの戦略が結果に直結」

    レーシングブルズは、2025年F1ラスベガスGP予選で2台揃ってQ3進出を果たし、チームとして非常に価値のある結果を残した。極限のウェットコンディションが支配した難しい予選で、リアム・ローソンが6番手、アイザック・ハジャーが8番手といずれもトップ10に食い込み、チームの底力を示した。

    予選後、チーフエンジニアであるクラウディオ・バレストリが、この結果をどのように評価し、どのような判断が功を奏したのかを語った。

    「ウェットでの決断が結果に直結した」──正しいタイヤ選択が2台をQ3へ
    バレストリはまず、セッション序盤の読みと判断が予選を左右したと語る。

    FP3では路面が完全なウェットとドライの中間という厄介なコンディションのため作業が難しく、予選も同様に低グリップでの戦いを強いられた。

    そんな中、レーシングブルズはQ1でインターミディエイトからすぐにフルウェットへ切り替える決断を下し、最大限の走行時間を確保。これが的中し、両ドライバーが強いペースで上位につける流れを作った。

    バレストリは「Q2でも同じ戦略を取り、2台が非常に競争力のあるタイムを記録できた」とし、ローソンとハジャーのパフォーマンスを称賛した。

    路面の改善を見越し、Q3では全車がインターに切り替える中でレーシングブルズもその判断に従い、両者とも安定した改善ラップを刻んで6番手と8番手を確保した。

    「最後まで力を絞り出した」──ローソン6番手、ハジャー8番手の価値
    リアム・ローソンは、エクストリームウェットが必要なほどの難条件を“ワイルドな予選”と表現しつつも6番手を獲得。

    ハジャーも「すべてが完璧だった」と語り、Q3の最後のイエローフラッグがなければさらに上位も狙えた手応えを示した。

    バレストリは、この2台の力強い走りを次のように総括する。

    「ドライバーたちは本当に素晴らしい仕事をした。Q2ではアイザックが2番手、リアムが6番手という非常に強いパフォーマンスを見せ、Q3でも着実にラップタイムを改善した。6番手と8番手はチームとして誇るべき結果だ。」

    レーシングブルズ(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) ラスベガスグランプリ

    「決勝でもポイントが目標」──路面改善後のマシン挙動が鍵
    決勝に向けては、低グリップでの仕上がりに自信を見せつつも、ロングランのデータ不足が課題となる。

    バレストリは「明日はポイント獲得がターゲット」と明言。

    路面が乾き、気温も変化する可能性があるラスベガスでは、マシンのバランスやタイヤの発熱特性が大きなカギを握る。

    とはいえ、予選で示した速さと2台揃ってのQ3進出は、チームが正しい方向に向かっている確かな証拠でもある。

    レーシングブルズは、ミッドフィールド勢の中で確かな存在感を示したまま、明日のレースでさらなるジャンプアップを狙う。

  • 2025年F1ラスベガスGP 決勝 開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1ラスベガスGP 決勝 開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1世界選手権 第22戦 ラスベガスGPは、いよいよ本日 11月23日(日) に決勝レースを迎える。現地ラスベガスでは22日(土)夜、日本時間では 今日13時 にスタートする予定だ。

    3回目の開催となるラスベガスGPは、全長6.201kmの高速ストリートサーキットで50周の決勝が争われる。夜間の公道を走る特殊な環境ゆえに路面温度が低く、タイヤの発熱不足とグリップ確保が大きな課題となる。クラッシュリスクも高く、今年も波乱の決勝となる可能性が高い。

    2025年F1ラスベガスGP 決勝スケジュール
    ※カッコ内は現地時間(11月22日・土曜)

    ■パドッククラブ ピットレーンウォーク
    07:30〜08:50(22日14:30〜15:50)

    ■F1 ピレリ・ホットラップ
    08:05〜08:45(22日15:05〜15:45)

    ■F1アカデミー:レース2(13周・最大30分+1周)
    09:20〜09:55(22日16:20〜16:55)

    ■F1 ピレリ・ホットラップ
    10:10〜10:50(22日17:10〜17:50)

    ■パドッククラブ ピットレーンウォーク
    10:20〜11:50(22日17:20〜18:50)

    ■パドッククラブ トラックツアー
    10:55〜11:25(22日17:55〜18:25)

    ■F1 ドライバーズパレード
    11:00〜11:30(22日18:00〜18:30)

    ■グリッド上イベント(プレレースショー)
    11:30〜12:20(22日18:30〜19:20)

    ■国歌斉唱
    12:44〜12:46(22日19:44〜19:46)

    ■F1 決勝(50周 or 120分)
    13:00〜15:00(22日20:00〜22:00)

    ※日本時間では 日曜昼13時スタート。
    ※気温低下によりタイヤの発熱・グリップ不足がレースに影響する可能性あり。

    テレビ放送(フジテレビNEXT)
    ■決勝(生放送)
    11月23日(日)12:20~18:00
     <解説>川井一仁/片山右京
     <実況>堀池亮介

    ネット配信(DAZN)
    ■決勝(ライブ配信)
    11月23日(日)13:00~
     <解説>中野信治
     <実況>サッシャ

    2025年F1ラスベガスGP 決勝の見どころ
    タイトル争いの中心にいるランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンは、予選で激しいポール争いを繰り広げ、決勝ではフロントロウから直接対決に臨む。フェルスタッペンは逆転タイトルへの望みをつなぐためにも“勝利が必須”の状況で、一方のノリスはリード拡大の絶好機。そこに予選3番手のカルロス・サインツが加わり、ウィリアムズとして2度目の表彰台獲得に挑む。

    5番手からスタートするオスカー・ピアストリは、黄旗に阻まれた予選の雪辱を果たすべく序盤からの猛攻が必須。サインツとジョージ・ラッセルを早い段階で攻略できれば優勝争いにも加わり得るが、出遅れればチームメイトのノリスにタイトル面で大きく引き離される可能性がある。同時に、20番手スタートのルイス・ハミルトンは低グリップに苦しんだ予選からの巻き返しが焦点となり、フェラーリ勢でのポイント獲得に向けた強烈な追い上げが期待される。

    ラスベガス特有の低グリップ路面と長いストレートが、今年も多くのオーバーテイクを誘発しそうだ。金曜の雨で路面ラバーがリセットされたことにより、決勝もミスやスライドが増えやすいコンディションとなる見込みで、安全車の導入や波乱要素も十分。タイトル争いの緊張感と予測不能な展開が重なり、今年のラスベガスも例年以上にアクション満載のレースとなるだろう。

    ラスベガスグランプリ

    ラスベガス・ストリップ・サーキット概要
    名称:ラスベガス・ストリップ・サーキット
    全長:6.201 km
    周回数:50
    レース距離:309.958 km
    ラップレコード:1分34秒876(ランド・ノリス/2024年)

    ラスベガスのネオンが照らす特別な一戦。タイトル争いが激化する終盤戦の重要レースは、まもなく日本時間13時スタート。注目の一戦を見逃せない。

  • F1ラスベガスGP決勝 スターティンググリッド:角田裕毅はピットレーンスタート

    F1ラスベガスGP決勝 スターティンググリッド:角田裕毅はピットレーンスタート

    2025年F1 ラスベガスGP 決勝の暫定スターティンググリッドをFIA(国際自動車連盟)が発表。

    ランド・ノリスが、雨に見舞われたラスベガスで圧巻のパフォーマンスを披露し、ポールポジションを獲得した。ドライコンディションでは不利と予想されたマクラーレン勢だったが、ノリスは急速に路面が変化していく難しいQ3を生き残り、3戦連続となるポールを確保した。

    一方、チームメイトのオスカー・ピアストリは最後のアタックでイエローフラッグに妨げられ、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツ、ジョージ・ラッセルに続く5番手にとどまった。

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は予選で苦戦したうえ、FIAが複数のパルクフェルメ違反を確認したため、決勝はピットレーンスタートが正式決定。これにより、キャリア初めて“純粋なペース”で最下位となった屈辱の予選になったルイス・ハミルトンは、19番グリッドからの出走となる。

    2025年F1 ラスベガスGP 決勝 スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン 1 (-)
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 2 (-)
    3 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 3 (-)
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 4 (-)
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 5 (-)
    6 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 6 (-)
    7 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 7 (-)
    8 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 8 (-)
    9 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 9 (-)
    10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 10 (-)
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 11 (-)
    12 18 ランス・ストロール アストンマーティン 12 (-)
    13 31 エステバン・オコン ハース 13 (-)
    14 87 オリバー・ベアマン ハース 14 (-)
    15 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 15 (-)
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 16 (-)
    17 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 17 (-)
    18 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 18 (-)
    19 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 20 (↑1)
    Pitlane 22 角田裕毅 レッドブル 19

    ※FIAの正式発表までは暫定

  • 角田裕毅 PU交換&ウイング変更でF1ラスベガスGPをピットレーンスタート

    角田裕毅 PU交換&ウイング変更でF1ラスベガスGPをピットレーンスタート

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、2025年F1ラスベガスGP決勝をピットレーンからスタートすることが正式に決まった。

    FIA(国際自動車連盟)は22日に発行したスチュワード文書43号およびテクニカルデリゲート報告書の中で、角田裕毅のマシン(22号車)に複数の重大なパルクフェルメ違反が確認されたと発表した。

    文書によれば、角田裕毅のマシンには、内燃エンジン(ICE)、ターボチャージャー(TC)、MGU-H、MGU-Kがいずれも6基目、さらに排気系パーツは9基目が投入されており、いずれも2025年規定で許可されている使用基数を大幅に超えている。これらの交換はいずれもテクニカルデリゲートの承認を受けておらず、スポーティングレギュレーション第28.2条に違反すると判断された。

    ■ ICE(内燃エンジン):6基目(許容4基)
    ■ ターボチャージャー(TC):6基目(許容4基)
    ■ MGU-H:6基目(許容4基)
    ■ MGU-K:6基目(許容4基)
    ■ 排気システム(EX):9基目(許容8基)

    さらにFIAは、パルクフェルメ中にサスペンションセットアップにも変更が加えられていたことを指摘した。許可なく車両のセッティングを変更した場合、単なる後方グリッド降格ではなく、ピットレーンスタートの適用対象になると説明している。

    加えて、リアウイングアセンブリおよびビームウイングについても、元の仕様とは異なるパーツに無承認で交換されていたことが確認され、スポーティングレギュレーション第40.3条および40.9条に抵触した。PUコンポーネントの大量交換に加え、空力パーツやサスペンションの変更まで発覚したことで、違反は複数カテゴリーにまたがる非常に重いものとなった。

    こうした状況を踏まえ、スチュワードは角田裕毅に対し「決勝レースをピットレーンからスタートする」という処分を正式に決定した。

    角田裕毅は予選で19番手に沈んでおり、最後尾からのスタートが予想されていたが、今回の裁定により、グリッド後方ではなくピット出口からのスタートとなる。レッドブル陣営にとっては厳しい判断であり、角田裕毅にとっても難しい週末が続く形となった。決勝では戦略とペースでの巻き返しが求められる。

  • F1ラスベガスGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    F1ラスベガスGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1ラスベガスGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。11月21日(金)にラスベガス・ストリップ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第22戦 ラスベガスグランプリの公式予選が行われた。

    ラスベガスの難コンディションを制したのはマクラーレンだった。ランド・ノリスが見事なラストアタックでポールポジションを獲得し、タイトル争いで大きな一歩を刻んだ。2番手には氷の上のような路面と語ったマックス・フェルスタッペン、そして3番手にはウィリアムズのカルロス・サインツJr.が食い込んだ。

    一方で、極限のウェット路面が表彰台圏内の勢力図を大きく揺さぶった。4番手以下も混戦で、メルセデスのジョージ・ラッセルはQ3のトラブルに泣き、オスカー・ピアストリはイエローフラッグに阻まれて5番手止まり。レーシングブルズ勢は2台ともQ3進出を果たし、リアム・ローソンが6番手、アイザック・ハジャーが8番手と好位置を掴んだ。フェラーリのシャルル・ルクレールは9番手、アルピーヌのピエール・ガスリーが10番手となり、トップ10は“雨と運と実力”が濃密に交錯する結果となった。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「P1! 今日の予選の結果には本当に満足している。こんなにトリッキーなコンディションでのポールは決して簡単ではなかったけど、その分この結果はより特別なものになっている。今週末に入った時点では、まったく想像していなかった。だけど昨年から確実に前進できているし、週末を通して自信もどんどん高まっていった。今はレースにしっかり集中して、また強いパフォーマンスを発揮することだけを考えている。」

    2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日は予選をとてもしっかり遂行できたと思う。コンディションは楽しいものじゃなくて、コースは本当に滑りやすく、氷の上を走っているようだった。ウェットは好きだけど、今日はやり過ぎなくらいで、とにかく慎重にならなければならなかった。グリップはすごく低くて、ミスのない走りをするためには一貫性が必要だったし、マシンの中でのフィーリングや本能を信じるしかなかった。とはいえ、マシンのポテンシャルは最大限に引き出せたし、やれることはすべてやったからポジティブだ。Q1とQ2は常に難しいけどうまくまとまって、Q3ではほんの少しグリップが足りず、さらに上を争うことはできなかった。ポール争いには絡めなかったけど、2番手はいいポジションだ。焦点はもちろん明日にあって、誰がタイヤを持たせられるかが鍵になる。僕らはそこが得意とは言えないけど、ハードタイヤでの情報がまだ全くないからどうなるか見てみようと思う。一番の懸念はレースペースだ。それでも、チャンスがあればもちろん攻めていく。」

    3番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今年の予選の中でも最もトリッキーなコンディションのひとつだったけど、とてもハッピーだ! 今日は最初のラップからずっとマシンにフィーリングが合っていた。ラップをまとめるたびに上位につけていたし、こういうコンディションで走るのをすごく楽しんでいた。最後のアタックを少し早めに始めてしまったけど、それでもワンチャンスあると思っていたし、一瞬“これはいける!”と思った。でも僕の後ろにいた2台の速いマシンが改善して僕らを上回った。それでもP3はチームにとって素晴らしい結果だし、今日の仕事を誇りに思う。明日はこのポジションを維持することがターゲットだけど、このサーキットはオーバーテイクが簡単だから後ろにはとても速いマシンが控えている。できる限りワイドになって、全力を尽くすよ。Vamos!」

    4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「残念ながらQ3の途中でパワーステアリングの問題が発生してしまい、それがフロントロウを争うチャンスを失う原因になった。とはいえ、マクラーレンのランド(ノリス)のペースを見ると、彼に並ぶスピードがあったとは言い切れないけど、確実に“ベスト・オブ・ザ・レスト”にはなれたと思う。特にQ1とQ2を最速で終えていたことを考えると、マシンのスピードは良かった。P4スタートは理想とは言えないけど、このラスベガスの初開催からの2年間で、色々なことが起きている。この位置からでも前と戦えると思うし、表彰台争いに加われるはずだ。明日はドライで今日より暖かいコンディションになると言われている。それがどんな影響をもたらすのかも未知数で、すごく興味深いレースになると思う。」

    5番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「セッションの終わりはタフだった。最後のラップでイエローフラッグが出て、それですべてが終わってしまった。今日は本当にいいペースがあったから、とても残念だ。でも少なくとも僕らが速かったことは証明できた。明日はオーバーテイクのチャンスがいくつかあると思うし、ここはベガスだから何でも起きる可能性がある。どうなるか見てみよう。」

    ラスベガスグランプリ 予選

    6番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日は本当にワイルドな予選だったけど、P6にはとても満足している。僕らが2つのセッションでエクストリームウェットを使わなければならなかったこと自体、どれだけ滑りやすかったかを示している。このタイヤを使うことは滅多にないからね。マシンは本当に速かったけど、最後のラップをわずかに逃してしまった。もっとスピードがあったし、さらに上のポジションに行けるチャンスもあったと思う。それでも2台揃ってQ3に入れたのは素晴らしい結果だ。」

    7番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「2時間前にはP7なんて想像もしていなかったし、正直思っていたよりずっと楽しかった。赤旗が連発してすごく長い夜になると思っていたけど、最終的にP7に入れて嬉しい。チームは正しいタイヤを選ぶといういい仕事をしたし、セッションを最大限に生かせた。ウェットコンディションは僕らの助けにもなったし、明日は何ができるか見てみよう。」

    8番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日はタイミングや走り出しなど、予選でやるべきことをすべて完璧にこなせたと思う。Q1の時点からウェットで快適に走れて、そのままQ2にもパフォーマンスを持ち込めた。Q3の最後のアタックは速かっただけに、P8で終わるのはすごくフラストレーションが溜まる。僕が最後にコースに出たドライバーのひとりで、そのタイミングで路面の進化がピークに達していた。でもイエローフラッグが出て僕らの不利になってしまった。明日のレースペースは分からない。プラクティスではロングランができなかったから。明日は以前のデータを使って戦略を組み立てて、重要なポイントを取りに行くしかない。」

    9番手:シャルル・ルクレール(フェラーリF1)
    「今日は本当にトリッキーな予選だった。ウェットの路面でグリップが低く、僕たちのマシンはこういうコンディションを苦手としていて、十分なグリップの窓を維持するのがとても難しい。だからライバルと戦うのが辛い。フラストレーションはあるけど、解決策を見つけるためにできることはすべてやり続ける。明日のレースはドライになりそうだから、また違ったコンディションになるはずだ。今日はダウンフォースを高めのセットアップにしていたから、ストレートでの速度に影響するかもしれない。それでも最大限に生かして、いいスタートを切って前に進めることを願っている。」

    10番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日は本当に楽しい予選だったし、またQ3に進めてとても満足している。雨と低い気温の中でのコンディションはこれまで経験した中でも最も難しい部類だった。ウェットではすぐに速さが出て、Q1からずっと上位にいた。エクストリームウェットでは競争力があったけど、Q3のインターミディエイトではタイヤを適温まで上げるのに苦戦してしまい、そこは見直す必要がある。明日は昨日のプラクティスで高燃費走行がほとんどできていないから未知数な部分が多い。それが面白いところでもあるし、ポイントを狙って過去2年のこのサーキットでの悔しい結果を挽回したい。」

  • F1ラスベガスGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    F1ラスベガスGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1ラスベガスGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。11月21日(金)にラスベガス・ストリップ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第22戦 ラスベガスグランプリの公式予選が行われた。

    11番手以下は、ウェット路面の犠牲者とも言える顔ぶれが並んだ。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグはわずかなミスでQ3を逃し、アストンマーティンのランス・ストロールは戦略判断が裏目に出て12番手。ハース勢のエステバン・オコンとオリバー・ベアマンはともにタイヤの扱いに苦戦し、13・14番手に沈んだ。

    アルピーヌのフランコ・コラピントはまさに「奇跡のスライド」を生き延びつつもQ3届かず、15番手となった。後方5台はさらなる波乱の渦中にあった。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは明らかなQ3ペースを持ちながらアクアプレーニングに泣き、17番手にはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ。ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトは18番手と厳しい位置からのレースとなる。そして大きなニュースとなったのが、角田裕毅の19番手。チーム側のタイヤ内圧ミスにより“氷の上”と形容される完全なノーグリップ状態で走らされる不運に見舞われた。最下位の20番手はフェラーリのルイス・ハミルトンで、複数のイエローフラッグと視界不良が重なり、異例のQ1敗退となった。

    11番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今日は僕が経験した中でも最もチャレンジングな予選のひとつだった。特にQ1は信じられないほどグリップが低かった。ベガスはもともとローダウンフォースのセットアップと滑りやすい路面でトリッキーだけど、雨が重なるとさらに予測不能になった。セッション自体は全体的にうまくマネジメントできたと思うけど、最後の最後でQ3が指の間からすり抜けてしまった。最後のコーナーで問題が起きて少しタイムを失ってしまい、それが残念だった。本当に僅差だったと思う。でも大きなミスはなく、クリーンな走りを保てたのは良かった。」

    12番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「Q1でもQ2の序盤でも僕たちはトップに立っていたし、今日はすごくうまくいっていた。でもQ2でインターミディエイトに行くという共同判断をして、それが裏目に出てしまった。乾き始めると考えてその作戦を取ったけど、実際にはそうではなかった。3周のプッシュラップを計画していたけど、最終的に2周しかできず、チャンスを逃してしまった。今日はもっと強い結果を争えたと思うから残念だ。」

    13番手:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    「今日は本来の力を出し切れなかったと思う。もっと速さがあったはずだから、その点は明らかに悔しい。最後から2周目のラップで速度を緩めなければならず、そのあともう一度プッシュした時にはタイヤの温度が落ちてしまい、ターン1でロックアップした。最後の2周は改善できなかった。でもQ3のペースはあったと思うから、その点はポジティブだ。最近は厳しいレースが続いていたけど、今日のセッションは気持ちよく走れたし、最大値を出せなかったにしても競争力は見せられたと思う。」

    14番手:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    「Q1の終盤にミスをしてしまったけど、うまく切り抜けられて、前のラップでいいタイムを出していたからQ2に進めた。Q2で僕たちがあれだけ遅かった原因はタイヤしかないと思う。Q1では毎周プッシュしてうまく機能していた。路面がもっと濡れていたから、温度が1度でも上がるのが助けになっていた。でもQ2では温度が上がりすぎたのだと思う。今日の予選にはもっと引き出せるものがあっただけに残念だけど、それでも明日のレースは楽しみだし、いい結果を狙える可能性がある。」

    15番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「昨日から大きく改善できて、あのコンディションの中では僕らも戦えていた。最後のプッシュラップであの瞬間がなければ、Q3にかなり近づけていたと思う。デルタのタイムでも改善していたし、順調だった。でも縁石に触れた瞬間にターン15でマシンを失ってしまった。大きくスライドして、なんとか壁には当てずに済んだけど、多くのタイムを失ってしまった。今日は本当にトリッキーだった。雨量も多かったし、スタンディングウォーターもあった。アスファルトのグリップや白線に触れられない状況もあって、より難しく感じられた。でもそれはみんな同じだった。明日がドライになれば今日より改善できると思うし、ポイントに向けて戦いたい。」

    ラスベガスグランプリ 予選 角田裕毅

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「フラストレーションの残る予選だった。週末を通して速さがあったからこそ余計に悔しい。コンディションは本当にトリッキーで、ラップごとに予期しないアクアプレーニングが出たりしていた。クリーンエアで走れたラップは満足できる内容だったけど、イエローフラッグが多く、最終コーナー付近ではいろんなことが起きていて、タイムに影響した。最後にはスナップが出てしまい、うまくまとめられなかった。今日はQ3に行ける速さがあっただけに残念だ。明日はドライになってほしいけど、マシンには自信があるから、レースでは巻き返せると思う。」

    17番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「本当にタフな予選だった。グリップがほとんどなくて、全員にとって信じられないほど難しい状況だった。路面がラップごとに改善していく中で、タイヤの温度を維持するためにプッシュし続けることが重要だった。Q1の最後のラップは良い内容だったけど、最後のストレートの終わりでロックアップしてしまい、それでセッションが終わった。週末を通してペースは良かっただけに残念だ。土曜日のレースは後方からのスタートになるけど、木曜のプラクティスでは良いペースがあった。明日はできるだけ多くのポジションを上げたい。コンストラクターズ選手権でP2を争っている中で、ライバルも後方にいるし、まだ良いポイントを取れるはずだ。それを目指す。」

    18番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「セッションの序盤はすごく快適だったし、ペースも良かった。でも最後の2〜3周で流れが一気に悪くなってしまった。今日は実質的に初めて“完全ウェット”の予選を経験したことになるし、視界の悪さもあってすべてがとても激しく感じられ、グリップに苦しんだ。Q1の終盤で何が起きたのか分析する必要がある。僕自身が感じていたものをタイムにまったく反映できなかった。明日は後方からのスタートで簡単ではないけど、チャンスを最大限に生かしたい。」

    19番手:角田裕毅(レッドブル・レーシング)
    「セッションの間ずっと全然グリップがなくて、もう完全に氷の上っていう感じでホイールスピンしていました。明らかにおかしいとは思っていましたし、タイヤセットに何が起きたのか分からなくて、すごく変なフィーリングでした。前にエクストリームウェットを使った時はこんな感じじゃなかったですし、すごく速かった。でも今日は他のみんなより3秒も遅れていて、理由が分からなかったです。明らかに何か正常に機能していなくて、そういうフィーリングはありました。今はタイヤの内圧が全然合っていなかったと分かって、Q1でずっと抱えていた問題の説明がつきました。あの状況の中では自分にできることは全部やりました。すごくキツかったですし残念ですが、予選までは週末を通してすごくいいペースがあって、チームに入ってから一番いいくらいの感触でした。明日はレースで何か持ち帰れるように頑張りたいです。」

    20番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリF1)
    「本当に残念な予選だった。FP3のあとではマシンにいいペースがあると感じていたけど、今日はウェットコンディションが全く味方にならなかった。視界は悪く、いくつかのイエローフラッグにも邪魔されて、最後の3回のアタックではきちんとしたラップをまとめることができなかった。今夜は立て直して、明日はポイント圏内に戻ることを目指す。」

  • F1ラスベガスGP 予選 ピレリ総括:異例の“砂漠のウェット”が戦略を直撃

    F1ラスベガスGP 予選 ピレリ総括:異例の“砂漠のウェット”が戦略を直撃

    2025年F1ラスベガスGPの予選でランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得した。

    予選は全編を通してウェットコンディションで行われ、スリリングな展開となったが、マクラーレンのドライバーはQ3で1分47秒934のベストタイムを記録した。これは今季6回目のポールであり、キャリア通算16回目となる。

    チャンピオンシップリーダーであるノリスは、タイトルを争うライバル2人のうちの1人、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンを隣に従え、フェルスタッペンは2番手につけた。3番手はウィリアムズのカルロス・サインツで、スペイン人ドライバーは昨年このレースでフェラーリから2番手に入っている。現在ドライバーズランキング2位につけるマクラーレンのオスカー・ピアストリは、イエローフラッグに引っかかり5番手にとどまった。

    ピレリ・ポールポジション・アワードは、かつて有名な英国ボーイバンド「ワン・ダイレクション」のメンバーで、現在はソロアーティストとして成功を収めるルイ・トムリンソンからノリスに授与された。土曜日、グランプリ開始前にはスターティンググリッドで観客を前に歌唱パフォーマンスを披露する予定で、彼の最新シングルは「Lemonade」である。

    ランド・ノリス ラスベガスグランプリ

    トラック上の一日
    夜間の雨に加えて朝の降雨もあり、最終フリー走行の開始時はスリックタイヤでは走れないほど濡れていたため、20人全員がインターミディエイトで走行を開始した。寒いコンディションにより、まだグリーンな路面は乾くまでに長い時間を要した。ノリスは開始から約30分後にソフトタイヤでの走行を試みた最初のドライバーだったが、ドライラインが現れ始めてC5がようやく使えるようになったのは残り20分になってからだった。最速タイムを記録したのはメルセデスのジョージ・ラッセルで、1分34秒054。昨日のFP2でノリスが記録した1分33秒602という最速タイムからはまだ遠いものだった。

    予選開始前に雨は強まり、アストンマーティン勢がピットレーン出口でフルウェットを履いて最初にコースへ出た。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグもフルウェットを選択し、その他の大多数はインターミディエイトを選んだものの、間もなくフルウェットが望ましいと判断された。

    Q1残り約4分で雨は弱まったが、インターミディエイトが使えるほどではなく、しかし路面状況は改善しつつあったため、誰のタイムも安全ではなかった。最も驚くべきノックアウトは、フェラーリの7度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンで、最下位となった。一方、メルセデスのラッセルが最速だった。Q2開始時には雨は止んでいたが、残ったドライバーたちは依然として全員フルウェットを履いていた。残り約5分で、ランス・ストロールが最初にインターミディエイトへとスイッチしたが、乾いたラインが十分とは言えず、有効に機能する状態ではないことが明らかだった。ラッセルは再び最速タイムを記録した。Q3では、ようやく路面がインターミディエイトで走行できるほど乾いた。

    ラスベガスグランプリ 2025年のF1世界選手権

    マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツ・ディレクター)
    「砂漠の真ん中でウェットの予選を見ることになるとは誰も思わなかっただろうが、ラスベガスはわれわれを驚かせ続けている。本日のフリー走行では、周回の30%以上がレインタイヤで走られており、チームにとって有益な情報となったが、予選開始時にどのコンパウンドが最適かを即座に理解するには十分ではなかった。最初にインターミディエイトで走ったものの、すぐにフルウェットが必要な状況であることが明らかになった。エクストリームレインタイヤにより、ドライバーたちは最初の飛ばし始めの周で十分なグリップを得ることができ、その後路面が乾き始めてインターミディエイトへスイッチできるようになった。本日のフリー走行で確立されたインターミディエイトとフルウェットのクロスオーバータイムは、同じコンディションがグランプリのスタート時に再現された場合に重要な情報となる。ストラテジーを考えるにあたり、明日はドライレースになると仮定し、大幅に限られたデータに基づく判断となる。

    ソフトタイヤで確認されたグレイニングのレベルを踏まえると、このコンパウンドは明日の効果的なレース戦略にはほとんど適さないと思われる。理論上、最も速い組み合わせは1ストップで、ミディアムでスタートし、20〜26周目の間にハードへ交換して長い最終スティントを走るものだ。グリッドでイエローのミディアムを装着すれば、他の競争力ある選択肢も生まれる。ハードを2セット温存しているチームは、ミディアム−ハード−ハードの2ストップを試すことができ、12〜18周目と27〜33周目で交換する形になる。イエローのミディアムを2セット残している少数のチームでは、最初の2スティントをミディアムで走り、その後ハード、そして32〜38周目で再びミディアムに戻るという類似の代替案もある。ソフトを使う場合は必然的に2ストップになる。予選で使ったコンパウンドを最大限に活かす方法としては、スタート時に使い、8〜14周目の間でミディアムへ交換してミドルスティントを走り、34〜40周目で再び最も柔らかいコンパウンドに戻す、という形になるだろう。」