カテゴリー: F1ラスベガスGP

  • 角田裕毅はレッドブルF1で“諦めた”のか? メキースが明かした本当の評価

    角田裕毅はレッドブルF1で“諦めた”のか? メキースが明かした本当の評価

    角田裕毅にとって、ラスベガスGP後の1週間はキャリアの分岐点となる可能性がある。5月のエミリア・ロマーニャGP以来、わずか3回しかポイントを獲得できていない角田裕毅は、ドライバーズ選手権17位に沈み、去就を巡る議論が一気に加速している。

    2026年のレッドブル・レーシングのシートはアイザック・ハジャーが有力視されており、角田裕毅が残るための「最後の生命線」はレーシングブルズ復帰。

    しかし、その座を巡ってはリアム・ローソンやアービッド・リンドブラッドとの争いが待ち受ける。

    そんな中、レッドブルF1のチーム代表ローラン・メキースが、ラスベガスGP後に角田裕毅の未来を問われ、「真実」を語った。

    予選で「すべてを失った」──メキースが明かした本音
    角田裕毅はラスベガスでのフルウエット予選でQ1敗退。レッドブルはタイヤ圧を誤ったことを認め、角田裕毅はピットレーンスタートを余儀なくされた。

    レース後、Channel 4から「角田はもう諦めてしまったのか?」と質問されたメキースは、こう答えた。

    「正直に言うと、我々は昨日すべてを失った。予選でミスをし、ピットレーンからのスタートになれば難しいレースになるのは明らかだ。今日のレース結果だけで彼を評価することはしない。重要なのは引き出せるペースだ」

    メキースは角田裕毅を否定するどころか、状況を生んだ要因は「チーム側にある」と明確に示した。

    カタールGPが“最後のアピール”の舞台
    レッドブルは、角田裕毅の2026年の扱いについて カタールGP後に決定する 予定だ。
    しかし、角田裕毅はカタールのルサイルで過去3回ポイント未獲得。苦手サーキットで未来を賭けた走りを求められるという極めて厳しい状況に置かれる。

    一方で、メキースは「角田を簡単には手放したくない」姿勢も見せており、これはローソンやリンドブラッドにとって厳しい材料だ。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    岩佐歩夢のエンジニアが語った“角田裕毅との比較”
    同時期、スーパーフォーミュラ王者となった岩佐歩夢のマネージャー・小池智彦氏がこう語った。

    「(岩佐は)昨年よりアプローチが良く、ドライビングスキルも向上している。平均的なパフォーマンスはグリッドの誰よりも良かった。F1でも今の何人かより上手く運転できるだろう。角田より良いパフォーマンスを見せられると思う」

    角田裕毅にとっては痛烈とも取れる評価だが、同時に日本人ドライバーの層が厚くなったことを示すコメントでもある。

    レーシングブルズ復帰に“価値はあるのか”
    もし角田裕毅がレッドブルから外れ、レーシングブルズに戻る場合、その先に再昇格があるかは不透明だ。
    これはローソンにも同じ構図が当てはまり、だからこそレッドブルは決断を慎重に進めている。

    角田裕毅はアブダビでは歴史的に強いが、そこまでに評価が固まってしまう可能性もある。
    カタールでの走りが、F1キャリア継続の最大の分岐点になることは間違いない。

  • F1ラスベガスGP 勝者と敗者:フェルスタッペン逆襲も角田裕毅は流れ掴めず

    F1ラスベガスGP 勝者と敗者:フェルスタッペン逆襲も角田裕毅は流れ掴めず

    まさかのマクラーレンW失格で、F1ラスベガスGPはタイトル争いが一変。20秒差勝利を挙げたマックス・フェルスタッペンは、一時104ポイントあったギャップをついに24ポイント差まで縮め、逆襲が現実味を帯びてきた。

    一方、金曜プラクティスで好調を示していた角田裕毅は、Q1敗退とピットレーンスタートが響き、3戦連続のノーポイント。アントネッリやラッセルが躍動した混乱の週末で、明暗は大きく分かれる結果となった。

    勝者:マックス・フェルスタッペン
    マックス・フェルスタッペンは夏休み以降の目覚ましい活躍を続け、ラスベガスでの素晴らしい勝利で、直近7戦で4勝目を挙げた。

    レッドブル・レーシングのドライバーは、スタートでタイトル争いのライバルであるランド・ノリスのエラーを突いてリードを奪い、そこからレースを支配して20秒差でチェッカーを受けた。

    それは彼にとって8戦連続の表彰台となり、ノリスとの差は42ポイントに縮まった。そしてレースから数時間後、ノリスとチームメイトのオスカー・ピアストリがスキッドブロックの違反で失格となり、その差は24ポイントにまで削られた。

    これにより、かつては104ポイント差をつけられていたピアストリと同点に並び、5年連続のタイトル獲得というセンセーショナルな快挙が射程圏内に入った。

    敗者:マクラーレン
    マクラーレンは、ラスベガスでこれまで予選でも決勝でも6位以上の結果を出したことがなかったが、ランド・ノリスがキャリア最高レベルのポールポジションを獲得し、大きな前進を遂げたように見えた。

    スタートで2つ順位を落とし、フェルスタッペンとジョージ・ラッセル(メルセデスF1)の後方3番手を走行することになったが、その後巻き返して2位でフィニッシュした。しかしチームから「何らかの問題」があると告げられ、ゆっくりとチェッカーを受けた。

    レース後、ノリスのマシンとピアストリ(4位フィニッシュ)のマシンが、レース後の検査でプランクの摩耗が規定値を超えていたことが判明し、両者が失格となったことが明らかになった。

    これにより、ノリスのチャンピオンシップでのリードは24ポイントに減少(2位を維持していれば30ポイント差になるはずだった)し、ピアストリはフェルスタッペンと同点となった。

    それでもマクラーレンは依然として主導権を握っており、残り2戦とスプリントを前に、ノリスは依然として1勝分に近いポイント差を保ち、ピアストリも当初の結果よりもフェルスタッペンに近い位置につけている。しかし、フェルスタッペンの影はこれまで以上に大きく迫っている。

    勝者:ジョージ・ラッセル(メルセデスF1)
    ジョージ・ラッセルは、予選でステアリングの問題を抱えながら4番手で第2列を確保し、決勝でもさらなるステアリングトラブルと戦いながら見事な走りを見せ、3位でフィニッシュした。

    これはノリスの失格により2位へ繰り上がり、ラッセルにとって150回目のグランプリ出場であり、今季9回目の表彰台となった。

    今年の卓越した一貫性により、彼はドライバーズ選手権4位を確定させ、自己最高位タイの成績を記録することになる。

    敗者:ガブリエル・ボルトレト(ザウバーF1)
    ガブリエル・ボルトレトは、スタートのターン1への飛び込みでブレーキングを誤り、前戦に続きランス・ストロール(アストンマーティン)と接触した。

    ダメージは大きく、ボルトレトはリタイアを余儀なくされた。さらにこの接触について彼が過失と判断され、次戦カタールで5グリッド降格ペナルティを受けることになった。

    これは、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが11位に入った一方で、ボルトレト自身はQ1敗退を喫するという難しい予選の後に起きたものであり、レースでのDNFは2戦連続となった。

    勝者:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスF1)
    アンドレア・キミ・アントネッリは、プラクティスでの速さと前戦ブラジルでスプリントと決勝の両方で2位に入った勢いからすると、予選17番手という結果に落胆していた。

    しかしレースでは見事な巻き返しを見せ、スタート違反による5秒ペナルティに苛立つことなく、力強くフィールドを切り裂いた。

    ハードタイヤで48周の驚異的なスティントを走り切り、4位でフィニッシュ。それがマクラーレン勢のダブル失格により3位となり、キャリア3度目の表彰台を獲得した。

    ラスベガスグランプリ 角田裕毅

    敗者:アストンマーティン
    アストンマーティンは、トラック特性がマシンに合わないことを理解したうえでラスベガスに乗り込んでいた。

    しかしウェットの予選により、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがQ1で速さを見せ、特別な結果への希望が見えた。

    だが、インターミディエイトへ履き替えるという誤った判断によりストロールは脱落し、アロンソはトップ10スタートを確保したものの、レースでは順位を落とした。

    ストロールもスタート直後の接触でリタイアし、アストンマーティンは3戦連続でノーポイントとなり、コンストラクターズ選手権でP8に後退した。

    勝者:カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
    カルロス・サインツは、ウェットでの実力を発揮し、ウィリアムズを巧みに操って予選3番手を獲得した。

    決勝がドライとなればその順位維持は難しいとわかっていたが、彼は最大限の力を尽くして戦い、ミッドフィールド勢の前で堅実な7位フィニッシュを果たした。

    そしてマクラーレンの失格により7位は5位へと繰り上がり、これは今季2番目に良い結果であり、シンガポール以来のポイント獲得となった。

    敗者:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    アレックス・アルボンは随所で素晴らしい速さを見せたが、予選でのクラッシュとレース中の無線故障が週末を台無しにした。

    タイのドライバーはスタートで接触し、マシンのパフォーマンスに影響が出たうえ、無線が使えない状態となり、チームは安全上の懸念からリタイアを選択した。

    これで今季4度目のリタイアとなり、6戦連続でノーポイント。しかしドライバーズ選手権8位は依然としてしっかり保持しており、アイザック・ハジャーに22ポイント差をつけている。

    勝者:ハースF1チーム
    ハースF1チームはチェッカー時点ではポイント圏外だったものの、エステバン・オコンが11位、オリバー・ベアマンが12位と悪くない位置につけていた。

    そしてマクラーレンが失格となり、ハースの2台がその恩恵を受け、オコンが9位、ベアマンが10位となった。

    これはベアマンにとって5戦連続のポイント獲得、オコンにとっては直近3戦で2度目のポイントとなった。このダブルポイントにより、ハースはコンストラクターズ選手権7位へと浮上した。

    敗者:角田裕毅(レッドブル・レーシング)
    これは角田裕毅にとって苦しい週末となった。金曜プラクティスではタイトル4回のフェルスタッペンを上回る速さを見せたにもかかわらず、流れは大きく変わった。

    彼は今季6度目のQ1敗退を喫して19番手となり、ピットレーンスタートを選択。

    しかし決勝では進む余地があまりなく、3戦連続でポイントを逃す結果となった。

  • ボルトレト誤判断で事故もザウバーF1代表が擁護姿勢「スローダウン不要」

    ボルトレト誤判断で事故もザウバーF1代表が擁護姿勢「スローダウン不要」

    ガブリエル・ボルトレトは、F1ラスベガスGPのターン1でブレーキングを誤り、ランス・ストロール(アストンマーティン)に接触して両者ともにリタイアとなった。ルーキーにとって厳しい週末となったが、ザウバーF1チーム代表ジョナサン・ウィートリーは「スピードを落とす必要がある」という指摘を否定している。

    レース序盤、ボルトレトはアプローチ速度が高すぎた結果ロックアップを誘発し、ストロール側面へ突っ込む形でアクシデントが発生。

    ストロールは即時リタイアとなり、ボルトレトも2周目終盤でマシンを止めざるを得なかった。前戦ブラジルGPでも1周目にストロールと接触しており、2戦連続の早期リタイアとなっている。

    ウィートリー代表「“スローダウンしろ”は正しいアプローチではない」
    ジョナサン・ウィートリーは、ボルトレトに対する「慎重に走るべき」との声に対して明確に反論した。

    「レーシングドライバーに“スローダウンしろ”と言うのは、必ずしも成功するアプローチではない」とウィートリーは語った。

    「彼はミスをした。ブレーキングポイントを誤っただけだ。ただ、レース後にランスを訪ねて謝罪した姿勢には本当に謙虚さを感じた」

    「その点はガブリエルの素晴らしい部分だ。レース後に彼ととても良い会話をした。F1の良いところは、すぐ翌週にまたやり直せることだ」

    さらにウィートリーは、ボルトレトの週末を総合的に評価し、内容自体は悪くなかったと強調した。

    「彼は壁から距離を取りつつ、ペースを慎重に積み上げていった。最後の計測ラップでセクター1がやや慎重すぎたことを除けば、楽にQ2へ進めていたはずだ」

    「まだデビュー年であり、これは純粋なドライバーのミスだということを忘れてはいけない」

    ガブリエル・ボルトレト ザウバーF1チーム

    ボルトレト「完全に自分のミス。5メートル手前で止まれていれば…」
    ボルトレト本人も、接触の責任を全面的に認めている。

    「ブレーキングポイントを誤った。あと5メートル手前で踏んでいれば多分止まれたと思う。ランスに申し訳ない。自分のミスで、あまり言うことはない」

    新人らしい読み違いではあるものの、本人の明確な反省とウィートリー代表の信頼が示された形だ。厳しい結果ではあったが、次戦カタールでどのように立て直すかが注目される。

  • F1トロフィー誕生までの“3カ月” ラスベガスGPのLED搭載モデルの制作過程

    F1トロフィー誕生までの“3カ月” ラスベガスGPのLED搭載モデルの制作過程

    F1の表彰台で輝くトロフィーは、レース当日の華やかさとは対照的に、長い準備期間を経て生み出される。制作には最長3カ月を要し、デザイン決定から製造工程まで、複数のステップが緻密に積み上げられている。

    今回、ラスベガスGPのクリエイティブディレクター、ケン・オザワ氏の証言をもとに、F1トロフィーがどのように誕生するのか、その全工程が明らかとなった。

    デザインを決めるのは誰か?優先権はスポンサーに
    F1で新しいトロフィーを作る際、まず決められるのが“誰がデザインするか”。鈴鹿の担当者によれば、この優先順位は明確で、
    (1)タイトルスポンサー
    (2)ナショナルスポーティングオーソリティ(日本ならJAF)
    (3)サーキット運営
    の順でデザイン権が与えられる。

    デザインが決まると、F1が定めるガイドラインに基づき、サイズや重量、表記ロゴなどの要件を満たす必要がある。特に重量は「疲れ切ったドライバーが問題なく掲げられる」ことが条件で、2位・3位用は必ず小型にするよう定められている。

    “無限の可能性”を持つ造形 歴史重視のサーキットも
    こうした最低条件を満たした上で、デザインの自由度は驚くほど高い。

    ザントフォールトは1939年由来の意匠を採用し、アルバートパークは“サー・ジャック・ブラバム・トロフィー”を毎年授与。シルバーストンのRACゴールドカップのように、勝者へ受け継がれる“持ち回り”も存在する。

    一方のラスベガスは、街の文化そのものを反映した完全新作のトロフィーを採用している。

    ラスベガスグランプリ

    ラスベガスGPの象徴 “夜に光る”特製トロフィーの誕生
    オザワ氏は「F1は開催地の文化を映し出すトロフィーを推奨している」と語り、自身が地元ラスベガス出身であることから、街の地質とネオン文化を融合させた独自デザインを構築した。

    2023年の初開催以降、ラスベガスGPのトロフィーは発光ギミックを搭載。トップ部分にLEDライトを仕込むことで、ナイトレース特有のネオン景観を象徴する仕上がりとなっている。

    「照明システムは複雑でコストも高くついたが、ラスベガスの夜を象徴するために欠かせなかった。トップのクローム形状は、220mphでストレートを駆け抜けるF1ドライバーが目にする光の流れをイメージしている」とオザワ氏は説明する。

    最終デザインはラスベガスGPのCEOエミリー・プレイザー氏が承認し、F1のガイドラインと照合した上で制作に移される。

    制作開始は開幕3カ月前 3Dプリント×金属加工×LED
    制作工程はレースの約3カ月前からスタートする。

    まずはベース部分の鋳型を製作。3Dプリントした原型をもとに、ブロンズ製のベースを複製し、フェリックナイトレート処理で“砂岩のような質感”を与える。

    本体となるトップパーツは樹脂を3Dプリント後、クロームメッキを施し、内部に白色LEDを格納。ネオンカラーのレンズ越しに光が放たれる設計だ。さらに、ベース内部には充電式バッテリーも搭載される。

    完成後は航空機アルミで作られた専用ケースに収納され、表彰台の瞬間まで厳重に保管される。

    デザインは“数年単位”で継続 アイコンになるために
    ラスベガスGPは3年連続で同じトロフィーデザインを採用している。

    オザワ氏はその理由を次のように語る。

    「成功したデザインは数年間継続すべきだ。そうすることでトロフィーがレースの象徴として認知され、アイコンになっていく」

    ただし、スポンサー企業がトロフィーに自社色を反映したがる場合や、ファンやドライバーからの評価が「古く感じる」と判断された場合には、新デザインを検討する可能性もあるという。

  • レッドブルF1 「DQにならない方法」動画でマクラーレンW失格を“痛烈イジり”

    レッドブルF1 「DQにならない方法」動画でマクラーレンW失格を“痛烈イジり”

    レッドブルが、ラスベガスGPでのマクラーレン両車の失格処分を受け、SNS上で軽い“煽り”を交えた投稿を行い話題となっている。

    ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが4位でフィニッシュしたものの、両者のマシンはスキッドブロック摩耗の規定違反により失格となり、タイトル争いは大きく混戦に突入した。

    マクラーレンは予想外の高速ポーポイズ現象と十分な走行時間の欠如を原因と説明し、ドライバーとパートナーに謝罪している。

    レッドブルが“皮肉動画”を投稿:「DQされない方法」
    レッドブルのシムレーシング公式Instagramアカウントは、ラスベガスGPでのマクラーレンの失格を受け、「DQにならない方法」を解説する短い動画を投稿。キャプションには「ちょっとしたフレンドリーアドバイス」と添えられていた。

    この投稿にはEA Sports F1も反応し、「我々はこの“サベッジ”を支持しない(でも笑える)」とコメント。
    ファンからは「これは完全に素晴らしいロースト」といった声も寄せられた。

    マクラーレン両車のスキッドブロック違反
    失格となったのはマクラーレンMCL39の両車で、F1の技術規定に定められた「スキッドブロック最低厚9mm」を下回ったことが原因。

    ・ノリス車:8.88mmまで摩耗
    ・ピアストリ車:8.74mmまで摩耗

    この排除により、ノリスの王座リードはピアストリとマックス・フェルスタッペンに対して24ポイント差に縮小。残る2戦(カタールGP+最終戦アブダビ)にはスプリントも含まれ、タイトルは三つ巴の激戦に突入している。

    マクラーレン「ドライバーに謝罪」高まるポーポイズが原因と説明
    アンドレア・ステラ代表は、今回の失格について次のようにコメントした。

    「我々は、ランドとオスカーに今日のポイント喪失について謝罪する。週末を通して非常に強力なパフォーマンスを見せてくれたにもかかわらず、この結果は極めて残念だ」

    「我々はまた、パートナーやファンにも謝罪したい。今回の状況は非常に残念だが、シーズン残り2戦にしっかり集中していく」

    ステラ代表は技術的理由について、以下のように続けた。

    「FIA技術規定3.5.9ではスキッドの厚さは最低9mmと定められている。4号車(ノリス)は最大0.12mm、81号車(ピアストリ)は最大0.26mm不足していた」

    「レース中、両マシンはプラクティスでは見られなかった高いレベルの予期せぬポーポイズを経験し、その結果、路面との接触が増えた。また、レース後の調査で判明した偶発的な損傷がフロアの動きを増加させ、摩耗を助長した可能性がある」

    「FIAが指摘したように、この違反は故意ではなく、規定回避の意図もない。状況には複数の“mitigating circumstances(情状酌量すべき事情)”が存在した」

  • 2025年F1ラスベガスGP:見逃したかもしれない8つの瞬間

    2025年F1ラスベガスGP:見逃したかもしれない8つの瞬間

    夢のクールダウンカー、ボッタスのサイドクエスト、そしてタイトル祝賀――ここでは2025年ラスベガスGPで見逃したかもしれない舞台裏の瞬間を紹介する。

    ラスベガスGPはF1カレンダーの中でも最もエネルギッシュなイベントの1つであり、2025年も例外ではなかった。ストリップのネオンの下で今年も再びパーティーのような盛り上がりを見せ、オン・オフ両方であれほどのアクションが詰まった週末は、常に“ジャックポット”を届けてくれる。

    マックス・フェルスタッペンが優勝をさらい、マクラーレン勢がレース後のショッキングな失格処分を受け、メルセデスの2人がダブル表彰台を獲得するなど、オン・トラックのドラマは十分だった。しかし、それだけがこの壮大なグランプリ週末の物語ではない――ここでは知っておきたい“魔法の瞬間”をいくつか紹介する。

    メルセデスの喜び:ピンがF1アカデミー王者に
    F1 ACADEMY(F1アカデミー)は、この週末の主役の1つとなった。理由は十分にある。シンシティでF1アカデミーのシーズン最終戦が開催されたのは今回が初めてであり、タイトル争いは最終レースのチェッカーまで持ち越され、王者が決まったのは土曜午後のラストレースだった。

    最終的に2025年の王座を掴んだのはメルセデスのドリアーヌ・ピンだった。フェラーリのマヤ・ウーグを抑え、前日の圧巻の勝利に続き、レース2での5位入賞が決定打になった。チェッカーフラッグ後、ピンのメルセデスとPREMAの仲間たちがピットレーンに集まり、彼女の偉業を祝福する瞬間は、この週末を象徴するハイライトの1つだった。

    特別仕様の「P1N」シャツを着たチームメンバーは、歓声と抱擁で彼女を取り囲み、涙ぐむ姿も見られた。ジョージ・ラッセル、キミ・アントネッリ、そしてトト・ヴォルフも祝福に駆けつけ、ピットレーンは“シルバーアローの笑顔の海”となった。ピンの快挙はガレージにもインスピレーションを与えたのか、ラッセルとアントネッリはその日の夜、4番手と17番手スタートから見事な2位・3位フィニッシュを決めた。

    テリー・クルーズがタクシードライバーに
    F1に夢中な映画・テレビスター、テリー・クルーズは、ここ数年ですっかりモータースポーツ界に溶け込んでいる。ゲスト出演からドライバーへのインタビューまで、彼はたびたびバイラルな“グリッドの瞬間”を生み出してきたが、今回はその集大成とも言えるだろう。

    クルーズは、フェルスタッペン、ランド・ノリス、ラッセルをアイコニックなラスベガスのクールダウンカー――今年はレゴ製・1950年代キャデラックの等身大の明るいピンク仕様――で表彰台へ送り届ける役目を務めた。そして、フェルスタッペンの1日はここでもさらに輝いた。彼がクルーズに“あの歌”を軽く促すと、当然のようにクルーズは応えた。

    パフォーマーとしての本領を発揮したクルーズは、映画『ホワイト・チックス』の名シーンを完全再現し、ヴァネッサ・カールトンの「A Thousand Miles」を熱唱。ドライバーがレゴのサングラス姿で乗車していたことも相まって、これぞ“史上最高のクールダウン”と言える瞬間となった。

    ディズニーと共に走る
    F1とディズニーのコラボが発表された直後のラスベガスは、まるで“地球上で最も幸せな場所”に変貌した。ミッキーマウスとミニーマウスがパドックに登場し、さらにグーフィー、ドナルドダックも姿を見せ、ドライバーもファンも大喜びだった。パレード前にはミッキー&フレンズがドライバーたちを出迎え、フランコ・コラピントはミニーを前にあまりの嬉しさに“プロポーズ”。なんというハッピーなカップルだろう。

    魔法はまだ続いた。スタート前にはディズニーランド・バンドとディズニー俳優のエイドリアン・ライルズが協力し、圧巻のアメリカ国歌を披露。さらにミッキーは、クラシック音楽とF1テーマ曲を組み合わせた『ファンタズミック!』風のウォーター&ドローンショーをベラージオの噴水で演出し、ストリップにディズニーの魔法を降り注いだ。我々のプレイリストにも加えたいほどだ。

    “牧師”ボッタス
    さて、彼にできないことはあるのだろうか?未来のキャデラックF1ドライバーにして“サイドクエストの王”バルテリ・ボッタスは、グランプリ週末の間非常に多忙だった。メルセデスのリザーブドライバーとしての役割に加え、彼はなんと新たな役職――レゴのポップアップ結婚式チャペルで結婚式を司式する“牧師”――までこなしたのだ。

    もちろん、ボッタスは自然体でこの役目をこなした。結婚式はそれだけでも忘れられないが、“バルテリ・ボッタスに結婚してもらった”となれば、そのF1好きカップルにとって一生語り継ぐ物語となるだろう。

    LEGOとハローキティがグリッドに登場
    F1アカデミーは新しい仲間を迎え、ラスベガスで存分に存在感を見せた。LEGOはレーシング界に旋風を巻き起こし続けており、2026年シーズンにLEGO RacingがF1アカデミーのグリッドに参戦することが発表された。ドライバーはオランダ人の有望株、エスメー・コステルマンだ。

    新チーム発表に加え、LEGOは週末を通して多忙だった。F1アカデミーの表彰台では美しいレゴ花束が贈られ、ピンクのレゴ・キャデラックはコース脇に姿を見せ、レゴは恋人たちのためのポップアップ結婚式チャペルまで設置し、ラスベガスらしい雰囲気を盛り上げた。

    ラスベガスグランプリ LEGO

    ハローキティもシリーズの新パートナーとしてパドックに登場し、新作コラボグッズの発売を祝った。ハローキティ・ファンゾーンを主催し、各グリッドのドライバーと交流し、さらには土曜の波乱のF1アカデミー レース1のチェッカーフラッグを振る大役まで務めた。デビュー週末としては完璧だ。

    エルヴィス祭り
    ラスベガスのレース週末にエルヴィスのそっくりさんがいないなんてことはあり得ない。恒例となったように、ジャンプスーツにサングラス、もみあげを揃えた“エルヴィス軍団”がパドック入口でチームやドライバー、ゲストを迎えた。もはや、これがないと“ラスベガスらしく”感じないほどだ。

    ラスベガスグランプリ エルヴィス

    ラスベガス仕様のルックスに注目
    2023年のカレンダー復帰以来、ラスベガスは特別リバリー、特別スーツ、そして特別ヘルメットの聖地となっている。今年も例外ではなく、多くのチームとドライバーがこの週末のためにアップグレードされたスタイルを披露した。

    ウィリアムズ、ザウバー、レーシングブルズ、アルピーヌは、それぞれ街のスペクタクルを反映し、反射素材、クローム、ネオンアクセントなどを使用したスペシャルリバリーを採用。フラッドライトの下ではその輝きはまさに壮観だった。

    ラスベガスグランプリ スペシャルリバリー

    ドライバーもラスベガスのテーマに全力で応じ、世界有数のパーティー都市にふさわしい特別ヘルメットを用意した。ルイス・ハミルトンとアントネッリはグリッターの煌めきを全面に押し出し、エステバン・オコンはマーベル風のスーパーヒーローテイスト、ノリスは大胆な新ペイント、ラッセル、角田裕毅、オスカー・ピアストリはより個人的なテイストのデザインで臨んだ。

    セレブがラスベガスに大集結
    地球上で最も壮大なモータースポーツショーに惹かれ、多すぎて数えきれないほどのセレブがラスベガスのパドックに姿を見せた。まず、Aリスト夫妻のビヨンセとジェイ・Zは、ハミルトンの運転するフェラーリのスーパーカーで時速320km(200mph)に達するホットラップを体験した。

    映画『ウィキッド』公開直後のシンシア・エリヴォはウィリアムズのガレージを訪れ、ドライバーたちの歌唱力を評価し、引退したばかりのジェンソン・バトンとのホットラップ、さらにはカルロス・サインツのマシンに乗り込む場面もあった。

    週末のラスベガスには音楽があふれていた。ルイ・トムリンソン、ケイン・ブラウン、スティーヴ・アオキ、VAVO、T-Pain、ディロン・フランシス、ZEDD、mgk、シャギーがエンターテインメントを提供。さらに、ラッパーのトラヴィス・スコット、レイ・アミ、デイヴ、歌手のレオナ・ルイス、テムズ、ヴィクトリア・ジャスティス、そしてノリスとフェルスタッペンの親友でもあるプロデューサーのマーティン・ギャリックスらが会場を彩った。

    スポーツ界のスターたちも負けていなかった。WNBAの4度のMVPエイジャ・ウィルソンがグリッドに登場し、“ゴールデンカップル”のタラ・ウッドホール=デイビス&ハンター・ウッドホール、NBAゴールデンステイト・ウォリアーズのジミー・バトラー、金メダリスト体操選手スニサ・リー、テニスのテイラー・フリッツとパートナーのモーガン・リドル、サッカーW杯優勝者ブレーズ・マテュイディ、5度のNBA王者マジック・ジョンソンもレース観戦に訪れた。

    映画・テレビのスターはさらに多く、中でも『F1 The Movie』主演のダムソン・イドリスはグリッドで“ホーム”のような落ち着きを見せていた。『アバター』のサム・ワーシントンはデイビッド・クルサードの決勝後インタビューを手伝い、ジェレミー・レナー、ニーナ・ドブレフ、マーク・ウォールバーグ、ベン・アフレック、ニール・マクドノー、ポール・ウェズレイ、マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ローガン・ラーマン、マデライン・ペッチ、そして『ザ・サマー・アイ・ターンド・プリティ』のショーン・カウフマン、ミニー・ミルズ、クリス・ブライニーなど、多くのスターが訪れた。

    さらには、特別ホスピタリティ「F1 Garage」で料理を振る舞っていたゴードン・ラムジーも忙しい合間を縫って週末のエンターテインメントを楽しんだようだ。あなたはいくつのセレブをラスベガスのストリップ・サーキットで見つけただろうか?

  • マックス・フェルスタッペンはマクラーレンF1の失格を「事前に知っていた」

    マックス・フェルスタッペンはマクラーレンF1の失格を「事前に知っていた」

    マックス・フェルスタッペンは先週末のF1ラスベガスGPで、マクラーレンの2台が失格になることを「事前に知っていた」と父ヨス・フェルスタッペンが明かした。

    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、ラスベガス名物ストリップを舞台にした土曜夜の決勝で最大ポイントを獲得。ライバルのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、それぞれ2位と4位でチェッカーを受けた。

    しかし、FIA車検で必要最低厚さを下回る“プランク摩耗”が判明し、マクラーレンの2台はともに失格となった。

    父ヨス「マックスはラスベガス出発前にすでに知っていた」
    この裁定により、フェルスタッペンはノリスに24ポイント差まで迫り、ピアストリとは同点に並んだ。残り2戦を前にしてタイトル争いは一層激化している。

    そんな中、フェルスタッペンの父ヨスは、マックスが「2台とも失格になることをすでに理解していた」と語った。

    ヨス・フェルスタッペンは Formule1.nl に対し次のように明かした。

    「マックスが(モナコの自宅に戻るために)ラスベガスを出発する前に少し話した。彼はその時点ですでに、(マクラーレンの)2台が失格になると分かっていた」

    タイトル争いの力関係はどう変化したのか
    ラスベガスでの失格という最悪のタイミングでポイントを失ったノリスとピアストリだが、数字上は“逆転現象”も起きている。もしノリスの2位、ピアストリの4位が有効とされていれば、両者のポイント差は30点だった。しかし、失格により差は24点に縮まり、ピアストリがやや得をした形だ。

    それでも、タイトル争いは依然としてノリス優勢である。

    次戦カタールはスプリント週末。土曜の100kmレースだけでは王者確定には届かないものの、週末全体でフェルスタッペンとピアストリの両者に対して「2ポイント以上の上積み」ができれば、最終戦アブダビを待たずにタイトル獲得の可能性が見えてくる。

    ただし、ラスベガスが示したように、F1は常に予測不能だ。どちらかのレースでDNFやノーポイントとなれば、ノリスの戴冠は大きく揺らぎかねない。

  • ピアストリ、F1ラスベガスGPのローソン接触をFIAに提起「明らかに強引」

    ピアストリ、F1ラスベガスGPのローソン接触をFIAに提起「明らかに強引」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1ラスベガスGPのターン1で発生したリアム・ローソン(レーシングブルズ)との接触について、次戦カタールGPで予定されているFIAとのドライバー会合で正式に議題として扱うべきだと主張している。

    ピアストリは決勝を5番手でフィニッシュしたものの、チームメイトのランド・ノリスとともに車体下部の過度な摩耗により失格処分を受け、順位を失っている。

    2週間前のラスベガスで、ローソンはスタート直後の1コーナーでピアストリ側へ寄せ、ホイール同士が接触。FIAはジョージ・ラッセルのロックアップを避ける動きの中で起きた「レーシングインシデント」と判断したが、ピアストリはこの裁定に疑問を呈している。

    「かなり強引だった」──問題のターン1接触
    ピアストリはローソンの動きを「アンビシャス(強引)だった」と表現しつつ、ノーペナルティ判定には皮肉を交えてコメントした。

    「アンビシャスだったのは確かだ。でも“問題なし”らしい」

    接触については深刻な損傷はなかったようで、「ホイール同士だったと思うけど、正直まだ4つとも付いていたのが驚きだった」と振り返っている。

    ただし、スタート直後の混乱でリズムを崩し、序盤の数周で思うようにペースを上げられなかったと説明した。

    「来週のFIA会議で取り上げる」 ガイドライン問題が再燃
    ピアストリは、この接触は 来週カタールで行われるFIAとのドライバー会議 で議題になるべきだと主張する。

    「来週のミーティングで、あの件について話すことになるだろうね」

    この会議は、今季たびたび議論を呼んだ“ドライバーガイドライン(オーバーテイクやコーナリングの裁定基準)”を再検討する場として設けられている。ピアストリは明らかに、ローソンとの接触がこの基準に照らして妥当だったのかを問いただしたい意向だ。

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    レース内容には一定の手応え 「戦略は素晴らしかった」
    序盤でフェラーリのシャルル・ルクレールに先行される場面はあったものの、ピアストリはクリーンエアに入ってからのペースには満足を示した。

    「レース序盤でシャルルに抜かれたのは理想的ではなかったけど、クリーンエアでのペースは本当に良かった。戦略も素晴らしかった。ただ、いくつか難しい瞬間が多すぎた」

    最終的にはキミ・アントネッリ(メルセデス)を追う展開となり、コース上では5位フィニッシュ。アントネッリの5秒加算ペナルティで4位に繰り上がったものの、その後の失格により順位は抹消された。

    タイトル争いは混戦へ
    失格によりノリスとピアストリのポイント獲得はゼロとなり、ピアストリは マックス・フェルスタッペンと同点 のまま、チームメイトのノリスを24点差で追う展開となった。
    残り2戦+スプリントを前に、選手権争いは三つ巴の様相を呈している。

  • 角田裕毅 レッドブルF1で不振続く中「結果で示したい」 ラスベガスGPは12位

    角田裕毅 レッドブルF1で不振続く中「結果で示したい」 ラスベガスGPは12位

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1ラスベガスGP決勝を12位で終え、ここ14戦連続で未ポイントという厳しい流れが続いている。それでも本人は「進歩している手応えはある」と語り、チーム残留へ向けて“結果で示す”姿勢を強調した。

    フリー走行では強力なパフォーマンスを発揮し、FP1ではマックス・フェルスタッペンを上回る最速タイムを記録。しかし、予選Q1ではタイヤ空気圧の設定ミスによりタイムを出せず、レッドブル側が責任を認める形で事実上の不運な敗退となった。

    パルクフェルメ違反扱いでピットレーンスタートとなった決勝も、序盤の戦略が噛み合わず巻き返しの糸口を掴めなかった。

    序盤のVSCタイミングが致命傷に
    決勝では1周目の終わりにタイヤ交換を強いられたが、その直後の2周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)が発動。他車はVSC中にピットインしてタイムロスを最小化したため、角田裕毅は隊列の不利な位置に取り残された。

    「すごく不運でした。ピットに入った直後にVSCが出てしまって、全然理想的じゃなかったです」

    「そのあと周りがピットに入っていったことで、ずっとダーティエアの中で走ることになってしまいました。今は全てが僕にとって逆風に感じます」

    という本人の言葉どおり、不運が連鎖する形となった。

    週末序盤の速さは本物「フェルスタッペンより前にいた」
    フリー走行では複数回にわたりフェルスタッペンを上回るタイムを記録しており、その点には自信を見せた。

    「FP1、FP2、FP3の複数のラップで僕はマックスより前にいました。こういうことはこれまであまりなかったと思います」

    「彼は予選でマシンを自分のレベルに引き上げるのが強みですが、今回の僕も予選に向けて自信を持っていました。だからこそ、コントロールできないミス(タイヤ空気圧問題)でチャンスを失ったのは残念です」

    予選が正常に行われていれば「全く違う週末になっていた」と示唆する内容となった。

    残留問題:チームはポテンシャルを理解している、しかし…
    レッドブルは来季の体制をまだ正式発表しておらず、角田裕毅の残留も確定していない。本人はチームが自分の伸びしろを認識しているとしつつ、結果の重要性を強く意識している。

    「ポテンシャルはチームも見てくれていると思います。でも、僕が欲しいのは“結果”ですし、チームも同じです」

    「これ以上ミスを続けるわけにはいきません。全体を整えて、カタールではしっかり結果を出したいです」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング ラスベガスグランプリ

    次戦カタールで“巻き返しの必須条件”
    今回のラスベガスでは“見せかけでない速さ”が確かに存在したにもかかわらず、予選のミスとVSCタイミングの不運で全てが水泡に帰した。角田裕毅としては「速さはある」という証拠を手にしつつ、決勝での結果に結びつけられなかった点が最大の課題だ。

    カタールGPは高温かつ高速サーキットであり、タイヤ管理と空力効率が重要になる。今季のレッドブル・レーシングにとっては武器となる領域でもあり、週末のどこかで起きてきた“外的要因による脱落”を排除できればポイント獲得の可能性は十分高い。

    週末序盤の速さを結果につなげられるか──角田裕毅にとって、次戦はキャリア上極めて重要な一戦となる。

  • ランス・ストロール “軍事グループ”にエスコートされてF1パドックに帰還

    ランス・ストロール “軍事グループ”にエスコートされてF1パドックに帰還

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2025年F1ラスベガスGP決勝を1周目の第1コーナーでリタイア。その後、「軍事グループにエスコートされて」 パドックに戻った経緯を明かした。

    スタート直後、ガブリエル・ボルトレトにサイドから衝突されAMR25が致命的な損傷を負い、ストロールのレースは即終了となった。前戦に続く2戦連続の接触となったが、ストロールは落ち着いた口調で状況を語った。

    接触の原因は「寒さによるロックアップ」――ボルトレトを擁護
    ストロールは、ボルトレトのミスが故意ではないことを強調した。

    「ガビがわざとやったわけじゃない。こういう低温のコンディションではブレーキがロックしてコントロールを失うことがある。僕らどちらにとっても楽しいことじゃないけど、意図的じゃない」

    ボルトレトが謝罪のために探していたという報道については、ストロールは次のように答えた。

    「僕はサーキットの反対側にいたんだ。40〜50周くらいね。もし彼が謝らなくても構わないよ。彼は良い子だし、わざとじゃない。寒い条件では誰にでも起こり得ることだ」

    “軍事グループ”の護衛でパドックへ戻る珍事
    ストロールはレースのほとんどをコース外で過ごし、なぜ50周近く戻れなかったのかという質問に対して、驚きの経緯を説明した。

    「ここ(パドック)には戻れないんだ。すべての道路が封鎖されていたからね。だから戻ろうとしていたんだけど、最終的にカートに乗せてもらって、軍事グループみたいな人たちにエスコートされて戻ったよ」

    「戻るのに40周くらいかかった。でもなんとかパドックに戻ってこられた。あっち側で一晩過ごさずに済んだよ」

    ラスベガス市街地ならではの交通封鎖が生んだ、レース外の“珍事件”となった。