カテゴリー: ランス・ストロール

  • ランス・ストロール F1カナダGP決勝完走も「何ひとつうまくいかなかった」

    ランス・ストロール F1カナダGP決勝完走も「何ひとつうまくいかなかった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGP決勝を15位で終えた。母国レースとなったモントリオールでの週末だったが、アストンマーティンは厳しい戦いを強いられ、ストロールも苦戦を余儀なくされた。

    ストロールはパワーユニット関連の交換によりピットレーンからスタート。気温と路面温度が大きく低下したコンディションのなか、タイヤの温度をうまく上げられず、グリップ不足に苦しんだ。

    終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)時にはミディアムタイヤへ交換したものの、最終的には15位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソは19番手からスタートし、一時は14番手まで順位を上げたが、シートの問題により23周目にリタイアしている。

    ストロール「何ひとつうまくいかなかった」
    「モントリオールでは難しい週末になった」とランス・ストロールはコメント。

    「レースを通してタイヤに必要な温度を入れられなくて、グリップ不足に苦しんでいた」

    「ストレートでも十分なスピードがなかった」

    「マシンのパフォーマンスは、僕たちが求めているレベルには達していないし、そこに到達するにはまだ多くの作業が必要だ」

    レース後のインタビューでも、ストロールは厳しいレースだったと振り返った。

    「本当に何ひとつうまくいかなかった」

    「もちろん、もっと良い走りを見せたかった。でも、今週末は厳しい戦いになることは分かっていた。次のモナコでまた挑戦する」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • ランス・ストロール F1カナダGPでPU交換許容量超過 ピットレーンスタートへ

    ランス・ストロール F1カナダGPでPU交換許容量超過 ピットレーンスタートへ

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGP決勝をピットレーンからスタートすることになった。

    アストンマーティンにとっては、週末を通じてトラブルが相次ぐなかでのさらなる痛手となる。ストロールは当初21番グリッドからスタートする予定だったが、パワーユニット関連コンポーネントの交換と複数のセットアップ変更により、決勝のスタート位置がピットレーンへ変更された。

    許容量超過のコンポーネント交換でピットレーンスタート
    ストロールのAMR26には、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われる70周の決勝に向けて、新たなエナジーストアとコントロールエレクトロニクスが投入された。

    いずれも今季4基目であり、シーズン全体で許可されている3基を超過している。まだシーズン第5戦の段階でこの上限を超えたことになり、これによってストロールはグリッドではなくピットレーンからスタートする。

    チームはこの変更について「戦略的」なものだと説明しており、あわせて複数のセットアップ変更も行われた。

    アストンマーティンを襲った相次ぐトラブル
    アストンマーティンの週末は、金曜のスプリント予選から厳しい流れとなっていた。フェルナンド・アロンソは最初の12分間のセッションでクラッシュ。SQ2進出に十分なタイムは記録していたものの、マシンの損傷によりその後の走行はできなかった。

    スプリントでは、ストロールが17番グリッドからスタートする予定だったが、マシンにサスペンションの問題が発生。グリッド上から押し戻され、ピットレーンスタートを強いられた。

    そのスプリントでは、アロンソが技術的な問題で唯一のリタイアとなり、ストロールは完走した21台中16位にとどまった。

    予選前には2件の危険なリリースで罰金
    グランプリ予選を前に、アストンマーティンには短時間で2つのインシデントが発生した。

    まずアロンソが、アルピーヌのフランコ・コラピントの進路に出される形となり、危険なリリースとしてチームに5,000ユーロ(約92万5000円)の罰金が科された。

    さらにストロールのマシンも安全ではない状態でリリースされたとしてスチュワードの調査対象となり、チームには追加で7,500ユーロ(約138万7500円)の罰金が科された。

    母国カナダでのレースを迎えるストロールにとって、そしてアストンマーティンにとって、週末の流れはさらに厳しいものとなった。

  • ランス・ストロール F1カナダGP予選「マシンにまったく自信が持てなかった」

    ランス・ストロール F1カナダGP予選「マシンにまったく自信が持てなかった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGPで厳しい土曜日を過ごした。スプリントはサスペンショントラブルによってピットレーンスタートを強いられ、予選でもグリップ不足に苦しみ21番手に沈んだ。

    アストンマーティンは週末を通して苦戦が続いており、ストロールもマシンへの信頼感を失っていたと説明。決勝については、雨予報が状況を変える可能性に期待を寄せている。

    ランス・ストロール『マシンにまったく自信が持てなかった』
    「厳しい一日だった」とランス・ストロールはコメント。

    「今朝のグリッド上でサスペンションの問題が見つかって、スプリントはピットレーンスタートになった。それで最初から厳しい状況になってしまった」

    「予選ではグリップ不足のせいでマシンにまったく自信が持てなかったし、本当にプッシュするのが難しかった」

    「明日は雨予報だから、状況が少し変わるかもしれないし、ローダウンフォース寄りのマシンには助けになるかもしれない」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダGP

    スプリント後のインタビューでは、サスペンショントラブル後のマシン状態について語った。

    「走り出してからは問題なかった」

    「セッションの中で学べたことは特に多くなかったけど、感触自体は問題なかった」

    一方、予選では終始グリップ不足に悩まされ、芝生にはみ出す場面もあった。

    「本当に難しかった。マシンに自信がなくて、とにかくグリップがなかった」

    「スプリントから予選に向けて大きな変更はしていない。少し細かな調整をしただけだった」

    「でも、とにかくマシンにグリップがなかった」

  • ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1敗退について、赤旗後の最後のアタックでタイヤ温度を十分に上げられなかったことが原因だったと説明した。

    地元カナダGPでのスプリント予選となったストロールは、SQ1終盤の赤旗中断後にピットレーン先頭付近へ並び、最後のアタックに望みをつないだ。しかしタイヤを適正温度まで持ち込めず、18番手で敗退となった。

    ストロール「タイヤが冷えすぎていた」
    SQ1終盤はフェルナンド・アロンソのクラッシュによって赤旗中断。再開後は残り時間が極めて少なく、各車は慌ただしく最後のアタックへ向かった。

    ストロールはインタビューで、その状況が大きく影響したことを認めている。

    「最後のラップに向けてタイヤが冷えすぎていた。まあ、こういうこともある」

    アストンマーティンはストロールをできる限り前方でコースインさせたものの、短いアウトラップではタイヤを十分に作動領域へ持ち込めなかった。

    レース後に発表されたチームのプレスリリースでも、ストロールは同様の内容を語っている。

    「赤旗後の最後のラップに向けてコースへ出るため、できる限りのことはした。でもピットレーンで待機していたことでタイヤが冷えすぎていて、ラップタイムを改善することができなかった。時にはこういうこともある」

    「データを確認して、どこを改善できるかを見ていく。明日は少しでも前進できることを期待している」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    “まずは完走”を目標に
    今季のアストンマーティンは依然として厳しい戦いが続いており、カナダGPでもトップ10争いには加われていない。

    スプリントでどのような結果を望むかを問われたストロールは、「完走すること」と率直に答えた。

    母国レースで厳しいスタートとなったストロールだが、土曜日にはスプリントと通常予選の2セッションが控えており、巻き返しを目指すことになる。

  • ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGPを前に、アストンマーティンがマイアミGPで「一歩前進」したと語った。

    アストンマーティンは開幕から厳しい戦いが続いているが、前戦マイアミGPではストロールとフェルナンド・アロンソがそろって完走。マシンに影響していた振動問題にも改善が見られ、カナダGPでは現状のパッケージを最大限に引き出すことが焦点になる。

    ストロール「今季ずっと楽しみにしている週末」
    ストロールにとって、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われるカナダGPは特別な一戦だ。木曜のメディアデーで、27歳のカナダ人ドライバーは母国レースへの思いを語った。

    「最高だ。今季ずっとこの週末を楽しみにしている」とストロールは説明した。

    「1年で一番好きなレースだ。トラックが大好きだし、ファンも、エネルギーも、街全体がレース週末に本当に入り込んでいる」

    「本当に電気が走るような雰囲気だ。FP1の最初のアウトラップで走っているときでさえ、サーキット全体のエネルギーがすごいと感じる。ここには何年にもわたる素晴らしい思い出があるし、いい結果も、いいレースもあった。楽しみだ」

    マイアミで振動問題は改善も、必要なのは「ダウンフォースとパワー」
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤、厳しいスタートを強いられてきた。それでもマイアミGPでは、ストロールとアロンソがともにチェッカーを受け、問題となっていた振動も改善された。

    「マイアミでは振動を修正できたので、それはよかった」とストロールは語った。

    「レースを完走できたし、今季初めて2台ともチェッカーを受けた。それは一歩前進だと思う」

    「今は、もっと多くのダウンフォースとパワーを見つける必要がある。そこができれば、もっといい状態になる。だから、そこに集中している」

    ストロールは今後のアップグレードについて、スパかその次のザントフォールトで投入される可能性に触れた。ただし、それだけで上位争いに加わるほどの変化になるとは見ていない。

    「スパ、あるいはスパの次にアップグレードがある。どちらかは分からない。ザントフォールトかな? それでトップ争いができるようになるか? いや、そういうことは一夜にして起きるものではない」

    「全員ができる限り懸命にプッシュしているし、できるだけ早くマシンにラップタイムをもたらすために、僕たちはできることをすべてやっている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソは現状の最適化を重視
    フェルナンド・アロンソも、モントリオールでのアストンマーティンの焦点について語った。今週末はパフォーマンスアップグレードがないため、現在のパッケージをどう最適化するかが重要になる。

    「週末ごとにターゲットは違う」とアロンソは説明した。

    「今週末は残念ながらパフォーマンスアップグレードがないので、焦点はドライバビリティにある。マシンの感じ方を改善し、現時点で持っているものを最適化しようとしている」

    難しい状況の中でチームの士気をどう支えるかを問われると、アロンソはドライバー側からのフィードバックの重要性を強調した。

    「今の僕たちの使命は、チームの近くにいて、できるだけ早く全員で改善しようとすることだ。そのためには団結する必要があるし、コックピットからエンジニアやデザイナーに対して、できる限り最善の形でフィードバックする必要がある」

    「明らかに、今後数カ月に向けて、エンジンコンセプトと空力コンセプトの両方で、パフォーマンスをもたらすためのいくつかの異なる哲学が来る。僕たちは、ステアリングを握っている側から何が必要なのか、そのフィードバックを正確に伝える必要がある」

    アストンマーティンにとってカナダGPは、大型アップグレードで一気に状況を変える週末ではない。マイアミで得た信頼性と振動改善の前進を土台に、現行パッケージの扱いやすさを高め、次の開発段階につなげる一戦となる。

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1の苦境に信念「勝てる要素は揃っている」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1の苦境に信念「勝てる要素は揃っている」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、チームが厳しい時期を迎えているなかでも、アストンマーティン・アラムコのプロジェクトに対する信念は揺らいでいないと語った。

    F1で約200戦を重ねてきたストロールは、結果が出ない時期こそ信念が問われると強調。新施設、CoreWeave AIRトンネル、シミュレーター、そしてエイドリアン・ニューウェイの加入を含む体制強化を背景に、チームの将来には「非常に明るい」可能性があると述べている。

    困難な時期に問われる信念
    現在のチーム状況について、ストロールはAMRテクノロジー・キャンパスに集まる人材と新設備に大きなポテンシャルがあると語った。

    「AMRテクノロジー・キャンパスには信じられないほど才能のある人たちがいるし、新しいCoreWeave AIRトンネルやシミュレーターのようなツールには大きなポテンシャルがある」

    「僕たちには勝てるチームになるための要素がすべて揃っている。あとはそのポテンシャルを引き出すだけだ」

    「今は難しい時期を経験しているけれど、僕はこのプロジェクトを強く信じている。未来はとても明るいし、この厳しい時期を乗り越えて、僕たちが進んでいる旅の一部でありたい」

    ストロールは、こうした時期は信念を強めると同時に試すものでもあると語る。

    「難しい瞬間は常に人を試す。でも同時に、自分たちが築いているものを本当に信じている人が誰なのかも示してくれる」

    「結果が出ていて、すべてが良いと感じられるときに信じるのは簡単だ。本当のチャレンジは、物事が難しくなり、一緒に問題に取り組まなければならないときに、コミットし続けることだ」

    「それがトップF1チームを築くことの一部だ。今築いている基盤は、将来とても特別なものにつながると本気で信じている」

    経験がもたらした冷静さと視点
    F1での年月を通じて学んだことについて、ストロールはドライビングだけでなく、マシン、チーム、そして自分自身への理解が深まってきたと語った。

    「たくさんある。いろいろなドライビングの戦術、マシンセットアップに関すること、変化するコンディションへの対応、各サーキットでラップタイムを稼ぐためのコツだ」

    「F1で長い時間を過ごすほど、このスポーツの多くが自信とフィーリングに関わっていることに気づく。それは常に続くチャレンジのひとつだ。毎シーズンが違うからだ。常に学び、適応し、マシンや周囲のチームと一緒に進化しようとしている」

    「フィジカル面でもそうだ。レース週末に自分がベストでいるために何が必要か、シーズンを精神的にも肉体的にもどう管理するかを理解する。そういうことはすべて、時間とともに向上していく」

    精神面で難しい時期をどう乗り越えるかについて、ストロールは冷静さと視野の広さが重要だと語った。

    「地に足をつけて、視野を保たなければならない。F1では物事がとても速く動く。数カ月で状況が完全に変わることもある。だから、良い時も悪い時も感情的になりすぎると、本当に大事なことに集中し続けるのが難しくなる」

    「ドライバーとして、僕たちはみんな先頭で戦いたい。厳しい時期を過ごしているときは、もちろんフラストレーションがある。チームの全員が信じられないほど懸命に働いていて、もっと多くを望んでいるからだ。でも、そうした瞬間も何かを築く一部だ」

    「働き続け、自分たちがどこを改善しなければならないかに正直であり続け、すぐに結果が出なくてもプロセスを信じなければならない」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    20年以上かけて築いてきたドライビングへの情熱
    ストロールにとって、ドライビングは単なる仕事ではない。シーズン中の休みであっても、彼はコックピットから長く離れることは少ない。

    最近、アストンマーティン・ヴァンテージGT3やF3マシンを走らせた理由について、ストロールは純粋なドライビングへの情熱を語った。

    「僕は人生を通じてクルマとレースに情熱を持ってきた。いろいろなクルマや、いろいろなモータースポーツのカテゴリーをドライブするのが好きだ。これは20年以上かけて築いてきた技術だ」

    「異なるクルマが何をするのかを感じることは、ドライバーとして素晴らしい練習になる。レース感覚を鋭く保てるし、何を学べるか分からない」

    「特にF3マシンは、僕がずっとドライブするのを好きだったクルマだ。2016年にその選手権で勝ったし、そこにはたくさんの良い思い出がある。僕のドライビングスタイルに合っていたし、いつも笑顔にしてくれるクルマのひとつだ」

    「トラックデイやラリードライビングのような機会があるときは、いつも楽しんでいる。僕にとってはステアリングホイールの後ろにいて、運転することが大事なんだ。それが僕のやりたいことすべてだ」

    若手との共有と理想のレーシングカー
    ポール・リカールでのGT3走行では、アストンマーティン・アラムコ・ドライバーアカデミーのマリ・ボヤ、ロベルト・メリとともに走行した。

    「マリを誘った一番大きな理由は、自分が気の合う人たちとその経験を楽しみたかったからだ。そして、彼が速いことも知っている」

    「僕たちは良い関係を築いているし、以前にも一緒にトラックデイをしたことがある」

    「ポール・リカールでマリと僕と一緒に走ったロベルト・メリとは何年も前から知り合いで、日本GPの週末に夕食をしていたときにそのアイデアが出た」

    「マリはすでにアストンマーティン・アラムコ・ドライバーアカデミーの一員で、良い人間だし、一緒に多くの時間を過ごしてきた。だから自然にそうなった」

    若手を助ける責任について問われると、ストロールはボヤの速さを認めた。

    「彼にはあまり指導は必要なかった! マリはものすごく速かった」

    「僕は耐久レースを経験しているので、トラフィックマネジメントのようなことについていくつかアドバイスした。でも、ドライバーがF3やF2のレベルに到達すれば、基本はすでに備わっている」

    理想のレーシングカーについて、ストロールは低速域でのメカニカルグリップ、高速域での空力グリップ、軽さ、鋭い方向転換、反応の良いフロントエンドを挙げた。

    「重いブレーキングゾーンや複合的な進入コーナーでは、しっかりしたリアも欲しい。僕はノーズに従って動くクルマが好きだ」

    「例を挙げるなら、セバスチャン・ベッテルがチャンピオンを獲得した時代のエイドリアン・ニューウェイ設計の多くのマシンは、完璧に近かった」

    「だから、僕たちにはその仕事にふさわしい人物がいる」

    ストロールの見方は明確だ。困難な時期は一時的なものだが、アストンマーティンの野心は変わらない。チームの物語はまだ書かれている途中であり、その中心に自分もいたいと考えている。

  • ランス・ストロール F1離脱説を否定「このまま終われば悔いが残る」

    ランス・ストロール F1離脱説を否定「このまま終われば悔いが残る」

    ランス・ストロールは、2026年F1レギュレーションへの不満を隠さない一方で、自身のF1キャリアを長期的に続ける意向を明確にした。

    アストンマーティンは今季、ホンダ製パワーユニットの性能不足と初期の振動問題に苦しんでおり、ストロールとフェルナンド・アロンソは厳しい戦いを強いられている。

    それでもストロールは、現在の状況がF1から離れる理由にはならないと語った。

    予想されていた問題が現実になった2026年F1レギュレーション
    2026年から導入された新パワーユニットは、内燃エンジンと電気エネルギーの出力比率を50対50とする構造を採用している。だが、バッテリーへの依存度が高くなったことで、ドライバーからはレースの自然さや走行感覚への不満が相次いでいる。

    ストロールは今季、そのシステムに対する最も率直な批判者のひとりとなっている。来季には60対40への調整が予定されているものの、現行パワーユニット時代は今後も続く見通しであり、根本的な不満は残っている。

    「まるで予想できなかったことではない」とストロールは語った。

    「この1年半か、それくらいの間、誰もが言っていた。バッテリーがこうなって、バッテリーを支えるためにクルマからダウンフォースを削って、そういうすべてのことを考えると、良い方向には見えなかった」

    「今、僕たちが手にしているものは、予想していたものだ。今のところメルセデスよりもアストンマーティンにとっての方が苛立たしい状況だろうけど、それがF1だ。そういうものだ。良くなることを願っている」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    不満を抱えながらもF1を離れるつもりはない
    ストロールの発言で注目すべきなのは、レギュレーションへの批判と、自身の将来に対する姿勢が切り離されている点だ。彼は現在のF1に強い不満を持ちながらも、それを理由にF1を去る考えは示していない。

    むしろ、厳しい状況に置かれているからこそ、このまま終えることには納得できないという意識がうかがえる。アストンマーティンが競争力を取り戻せないまま離脱すれば、ストロールにとっては未完のまま終わるキャリアになりかねない。

    その意味で「It would bother me」という言葉は、単なる継続宣言ではなく、現在の苦境に対する反発でもある。ストロールは2026年F1レギュレーションを受け入れているわけではないが、それでも自分のキャリアをこの状況に規定されたくないという姿勢を示している。

    アストンマーティンにとって問われるのは改善速度
    アストンマーティンにとって問題は、ストロールの意欲ではなく、彼とアロンソに競えるマシンを用意できるかどうかにある。

    ホンダ製パワーユニットは性能面で苦戦し、初期には振動問題も抱えた。シャシー側も十分な競争力を示せておらず、チームはパワーユニットと車体の両面で改善を迫られている。

    ストロールの発言は、F1のレギュレーションそのものへの批判であると同時に、アストンマーティンが置かれた現実の厳しさを映している。メルセデスよりもアストンマーティンの方が苛立たしい状況にあるという言葉は、同じレギュレーションの下でもチームごとの差が大きく出ていることを示している。

    レギュレーション変更によって状況が多少改善したとしても、アストンマーティンが上位争いに戻るには、ホンダとの連携強化とマシン全体の底上げが不可欠になる。

    ストロールはF1に残る意思を明確にした。しかし、その決意が前向きな物語になるか、苦境の長期化を示す言葉になるかは、アストンマーティンがこのレギュレーション時代でどれだけ早く反転できるかにかかっている。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP決勝「ダウンフォースもパワーもない」

    ランス・ストロール F1マイアミGP決勝「ダウンフォースもパワーもない」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1第4戦マイアミGP決勝を17位で終えた。今季初の2台完走を果たした一方で、マシンの根本的なパフォーマンス不足が改めて浮き彫りとなった。

    決勝は悪天候の影響でスタート時刻が前倒しされ、ドライコンディションで実施。ストロールはミディアムタイヤでスタートし、序盤のセーフティカー導入による混乱の中でも走行を続けた。

    戦略面では20周目にソフトへ交換し、さらに37周目にもソフトへ交換する2ストップ戦略を採用。しかし大きくポジションを上げることはできず、17位でレースを終えた。

    レース後、ストロールはまず完走と信頼性の改善を前向きに評価した。

    「今季初めて2台とも完走できたのは、マイアミでのポジティブな点だ」

    「僕たちはより多くの周回を重ねることができたし、今週末は振動も少なかった」

    一方で、戦略面の課題とともに、パフォーマンス不足への厳しい認識も示した。

    「結果的に見れば、タイヤ戦略はうまくいかなかった。でも信頼性の観点では正しい方向に一歩前進している」

    「これからはパフォーマンスに関わる問題に取り組む必要がある。改善すべき領域はたくさんある」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) F1 マイアミグランプリ

    さらにレース後の別インタビューでは、現在のマシンの競争力について率直な言葉で語っている。

    「特に楽しめるようなレースではなかった。いくつか問題もあったし、これまで抱えている課題がそのまま出ている」

    「ダウンフォースがないし、パワーもない。そこが僕たちが取り組まなければならない部分だ」

    信頼性の改善という前進はあったものの、ダウンフォース不足とパワー不足という根本的な問題が依然としてチームの足を引っ張っている。ストロールの発言は、アストンマーティンが直面する現状の厳しさを端的に示すものとなった。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP土曜日「振動は改善 それ以外は変わらない」

    ランス・ストロール F1マイアミGP土曜日「振動は改善 それ以外は変わらない」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1マイアミGP土曜日のスプリントと予選を通じて、依然として厳しい状況にあることを認めた。ホンダのパワーユニットに関しては振動面での改善が見られたものの、全体的な競争力の向上には至っていない。

    スプリントでは大きな手応えは得られず、予選でも限定的な前進にとどまった。チームとしては課題が明確である一方、さらなるパフォーマンス向上が必要な段階にある。

    スプリント後、ストロールは次のように語った。

    「特に変わっていない。日本GP以降で振動は少し改善されたが、それだけだ」

    「それ以外に得られたものはあまりない。いくつか取り組むべき点はあるし、予選に向けて改善を試みる」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) マイアミグランプリ

    予選後には、わずかな前進を感じつつも現状の限界を強調した。

    「タイムは見ていないが、少しは改善したのかもしれない。今年初めてキャデラック勢を予選で上回れたのは良かった」

    「ただ、取り組むべき課題は分かっている。結局のところはパフォーマンスの問題だ」

    「少しずつ進歩しているかといえば、今のところはそうでもない。もっと多くのものを持ち込む必要がある」

    アストンマーティンは依然としてグリッド後方での戦いを強いられており、決勝に向けても大幅な改善が求められる状況が続いている。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP初日「ブレーキに問題があった」

    ランス・ストロール F1マイアミGP初日「ブレーキに問題があった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1第4戦マイアミGP初日を振り返り、スプリント予選での走行中断の原因がブレーキトラブルにあったことを明かした。アップデートなしで臨んだ週末は厳しい立ち上がりとなり、十分な走行機会を得られなかった。

    セッション中にはコース上でストップする場面が見られ、その後の走行は叶わなかった。原因については現在も調査中だという。

    「ブレーキに問題があった。正確にはまだ分からないので、今調べているところだ」とストロールはコメント。

    本来であればアタックラップを含めて周回を重ねる予定だったが、トラブルによって計画は崩れた。

    「1周か2周は走れると思っていたけど、問題が出てしまって今日は走れなかった」

    また、限られた走行の中で得られた手応えについても、シーズンを通して抱えている課題が解消されていないと語った。

    「それほど多くはない。今シーズンずっと抱えているのと同じ問題が多い」

    アストンマーティンはこの日、信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦。ストロールの走行不足は週末全体の戦略にも影響を及ぼす可能性があり、厳しいスタートとなった。