カテゴリー: 小林可夢偉

  • 小林可夢偉 Q&A:F1アブダビGPを振り返って

    小林可夢偉 Q&A:F1アブダビGPを振り返って

    小林可夢偉が、6位入賞を果たしたF1アブダビGPを振り返った。

    新しいヤス・マリーナ・サーキットはどうでしたか?
    新しい施設はとにかく素晴らしかったし、あんなレーシングコースは今まで一度も目にしたことがないね。オーガナイザーはこの新しい施設に関して素晴らしい仕事をしてくれたし、あれは関係するすべての人にとって完璧だったよ。コースそのものも興味深くて、ドライブするのが楽しかった。そして、あのコースではオーバーテイクも可能で、それがコースを更に良いものにしてくれた。

    あなたにとって2回目のグランプリウィークを、簡単にまとめてください。
    僕にとっては素晴らしい週末だった。今回の機会を与えてくれたことについて、僕はチームにお礼を言わなければならない。6位というのは素晴らしい結果だし、週末のはじめに想像していたよりも良い結果になった。それだけに、この週末の展開がこうなったことを、とても嬉しく思っている。でも、まだ改善の余地はあるよ。例えば予選での速さなど、自分が改善すべき幾つかの分野。僕の目標は予選でトップ10入りすることだったけど、僅かの所でそれを逃してしまった。だからその部分に関しては、少しばかり課題があるね。

    フィニッシュラインを通過して、F1で初めてのポイントを獲得した時はどんな気持ちでしたか?
    僕はとにかく本当に、とてつもなくハッピーだった。というのも、子どもの頃から僕の目標はF1ドライバーになることだったし、自分にとって僅か2戦目のグランプリでポイントを獲れたのは最高の気分だったよ。実際には、6位よりも更に上の順位でフィニッシュできる可能性もあったけど、トラフィックの中で幾分タイムを失ってしまったから。あれがなければ、4位を争えたはずだよ。レースの終盤にはその位置にかなり近づいていたからね。パルクフェルメからチームのところに戻って、みんなが喜んでいる様子を見たのは、素晴らしい瞬間だった。

    今回もまたエキサイティングなレースでしたね。レース内容について聞かせてください。
    スタートは走り出だしが良くて、上手くキミ(ライコネン)を抜くことができた。これは我々の1回ストップ戦略にとって、非常に重要だったんだ。もし第1スティントの間ずっと彼の後ろになっていたら、ポイント獲得は遥かに難しかった。彼を抜いた後は、燃料が重かったけど一貫して速いラップタイムで走ることに集中した。第1スティントの終わりに近づいた頃、ピットから出てきたジェンソン(バトン)が僕の目の前に入った。彼は僕よりも燃料が重かったし、タイヤが冷えていたので、彼を追い越すことができた。これもまた重要だったね。なぜなら、あの時の僕は自分の戦略を上手く実行するために、何周か速いラップで走る必要があったんだ。その後、オプションタイヤを履いた際、僕は最初少し苦しんだものの、リズムを掴み、そこからはとにかくどんどん速くなっていった。それで最後の方になると、4位争いに近い位置まで迫っていたんだ。

    ワールドチャンピオンを2人も追い抜くのはどんな気持ちでしたか?
    僕は彼らのことをワールドチャンピオンだと意識していない。彼らは、その他全員と同じく、単にコース上にいる僕のライバルに過ぎないし、僕の仕事は可能であれば彼らを追い越すことだ。特に自分が追い越しできる時は、コース上でバトルするのが楽しい。僕が考えているのは、相手のドライバーが今まで優勝したとかそういうことではなく、レースでの自分の順位のことだけなんだ。

    今回のレースのために、どんな準備をしたのでしょう?ブラジルGPの後、何か特定のことに集中したりしましたか?
    実際には、今回のレースの週末になるまで、自分がドライブすることになるのかどうか、はっきりと分からなかったんだ。ティモが負傷していたから、当然ながらそのチャンスはあったけどね。そのため、僕はできる限り長時間ケルンにあるファクトリーで過ごした。ブラジルGPの後、パリの自宅には1日しかいなかった。我々は、ブラジルGPで得たあらゆる情報に目を通し、そして改善すべき分野を特定した。例えば、クルマのセットアップ、タイヤのマネジメント、エンジニアとのコミュニケーションといった分野だ。我々は全てを精査し、改善点について検討したが、それが大きな実を結んでくれた。僕が特に力を入れて取り組んだ分野はレースペースだった。なぜなら、ブラジルGPではそれが完璧とは言えなかったからね。だから今回のレースが始まった時の僕は、自分にはポイント圏内に入れる可能性がある、と自信を持っていたんだ。

    自分の予選パフォーマンスに関しては満足でしたか?
    悪くはなかったね。でも、僕はトップ10入りを目指していたし、自分にはそれを実現できるポテンシャルがあると確信していた。最終的に、僕は僅かコンマ1秒の差でトップ10に届かなかった。これはちょっとがっかりしたよ。でも、レース当日に証明した通り、僕は十分トップ6でフィニッシュできるだけの近い位置にいたし、その意味では、全てが上手くいったと言えるんじゃないかな。

    今後は何をするつもりですか?
    僕の最優先事項は、休暇を取ることだね!この2年間、GP2とGP2アジアそれとF1のテストで、ほとんど1日も休めなかったので、ゆっくり過ごして自分を再充電すべく、ちょっと休暇を取ることを心から楽しみにしている。その後は、何が起こるのかを待ってみないとね。

  • 小林可夢偉の評価が急上昇、2010年のシート獲得も

    小林可夢偉の評価が急上昇、2010年のシート獲得も

    F1アブダビGPで6位入賞を果たした小林可夢偉の評価が急上昇している。

    負傷したティモ・グロックの代役として、ブラジルGPとアブダビGPに出場した小林可夢偉。アブダビGPでは、ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンにシークエンスの違いがあったにせよ、果敢に勝負をしかけるなどの強気のパフォーマンスをみせ、チームメイトをヤルノ・トゥルーリを上回る6位でフィニッシュした。

    トヨタのジョン・ハウエットも小林可夢偉の走りには感銘を受けたと語り、2010年のトヨタのシート獲得の可能性についても「70〜80%確実」と前向きに評価した。

    「そう思う」とハウエットは語る。

    「非常に感銘を受けた。再び非常に満足だった。我々が気に入っているのは、彼の真のファイティングスピリットだ。彼は誰が相手であっても怖気づくことがない。非常にポジティブだ」

    ジョン・ハウエットは、小林可夢偉がみせたパフォーマンスは、今シーズンのGP2での低迷を払拭したと語る。

    「いくつか躊躇があった。我々は、彼が常にレーシングスピリッツを持っていることは理解していた。彼のキャリアを通してそうだったが、GP2でのパフォーマンスはコンペティティブに見えなかったし、リスクに対して常にためらいがあった」

    「確かにドライバー選択においては、リスクを避けた安全な決定をするのではなく、勇敢でなければならないときがある」

    トヨタは、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックも考慮から外されてはおらず、ヘイキ・コバライネンやエイドリアン・スーティルといった名前も候補にあがっている。

    しかしジョン・ハウエットは二人のルーキードライバーという選択も考慮していると語る。

    「それは最近我々が話し合っていることだ。考慮に入れているがまだ行き先の決まっていないドライバーが何人かいる。しかし、彼らの可能性がなさそうだったら、勇気ある新しい方向を選ぶだろう」

    トヨタは、11月15日に2010年のF1活動予算を決定する役員会を開くことになっており、そのあと2010年のドライバーを決定するとみられている。

  • トヨタ:小林可夢偉6位でダブル入賞 (F1アブダビGP)

    トヨタ:小林可夢偉6位でダブル入賞 (F1アブダビGP)

    トヨタは、F1アブダビGP決勝レースで、小林可夢偉が6位、ヤルノ・トゥルーリが7位でフィニッシュし、ダブル入賞でシーズンを締めくくった。

    負傷したティモ・グロックに代わりブラジルGPに続いて参戦した小林可夢偉が素晴らしいパフォーマンスをみせ、チームメイトのヤルノ・トゥルーリを上回る6位でフィニッシュ。わずか2戦目で貴重な3ポイントを獲得した。

    トヨタは今季、59.5ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で5位。ドライバーズ選手権の最終成績は、ヤルノ・トゥルーリは8位(32.5ポイント)、怪我のために最後の2戦を欠場したティモ・グロックは10位(24ポイント)、小林可夢偉は18位(3ポイント)だった。

    小林可夢偉 (6位)
    「本当に良いレースだった。スタートで、(キミ)ライコネンを抜いたが、最初のスティントで彼の後ろを走っていたらトップ6入りは難しかったので、この追い抜きが結局、重要だった。抜いたとき、ポイント争いに食い込むペースを刻める自信を持つことができ、目標はコンスタントに速く走行することだった。チームは僕がポイント圏内に入れた大きな要因となった戦略とピットストップで、大変良い仕事をしてくれた。今季、F1でレースをすると思っておらず、機会を与えてくれたトヨタに感謝したい。今日は、ポイント獲得が目標だったが、6位入賞には少し驚いている。素晴らしい結果であり、大変満足している」

    ヤルノ・トゥルーリ (7位)
    「簡単なレースではなかった。素晴らしいスタートを切り、最初の周でBMWの2台と争ったのは、面白かったが、少しトラクションに苦しんだ。最初のスティントで、リアタイヤがタレて、その後、ブレーキの安定性の問題が出た。一生懸命に攻めて、いくつか良いラップを刻み、トップ6を争った。7位という結果は悪くなく、チームにとってはかなり良い成績だ。可夢偉の走行は素晴らしく、僕も大変嬉しい。彼はこの結果に値するドライバーだ」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「2台揃ってポイント獲得、特に可夢偉の参戦2レース目での6位入賞と、表彰台には届かなかったが本当に良いレースが出来た。スタートもよかったし、ポイントになるところで追い越しを見せた可夢偉のドライビング等、良いところがたくさん出せたと思う。またチーム全員が全力で2人のドライバーを支えた結果であり、みんなに感謝したい。表彰台の真ん中は次に取っておくことになりましたが、トヨタチームを応援して下さった皆さん、ありがとうございました」

    山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
    「2009年の最終戦で2人のドライバーが、揃ってポイントを獲り、大変よい結果となった。可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれ、我々は彼を大変誇りに思う。また、ヤルノも懸命に攻めて結果を出してくれた。今年は、ケルンのファクトリーのスタッフを含めたチーム全員が、とても頑張ってくれた。厳しいシーズンだったが、良い形で締めることができた。スポンサーやファンのみなさん同様チーム全員に感謝したい。信じられないくらい素晴らしい、この施設を造ったレースの主催者、そしてまた、今季多くの事を成し遂げた新ワールドチャンピオンのブラウンGPとジェンソン・バトンに祝福を贈りたい」

    関連:
    ・F1アブダビGP:優勝はセバスチャン・ベッテル、小林可夢偉が6位入賞
    ・2009年 F1ポイントランキング

  • トヨタ:小林可夢偉は12番手 (F1アブダビGP予選)

    トヨタ:小林可夢偉は12番手 (F1アブダビGP予選)

    トヨタは、F1アブダビGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが6番手、小林可夢偉は12番手だった。

    小林可夢偉 (12番手)
    「ここでトップ10に入りたいと思っていたが、ドライコンディションでのF1の予選は初めてなので、まず、それに慣れる必要があった。フリー走行は3回とも順調に行ったし、クルマも好調だった。簡単な予選ではなかったが、結局トップ10からわずか10分の1秒ほどの差で、ドライの中での初予選としては悪くないと思う。今週は、決勝でのペースに力点をおいてきたので、明日は大丈夫。ベストを尽くすし、ポイントを目指して頑張りたい。決勝が楽しみだ」

    ヤルノ・トゥルーリ (6番手)
    「暑いコンディションの中での非常に激しいバトルで、難しいセッションだった。長距離のサーキットにも関わらず、ラップタイムはとても拮抗していた。どのセッションも上手く行ったので、6番手グリッドには満足している。上位集団で戦うのは楽しく、今日も良い体験だった。もちろん、より上位にいたいが、今週末はこれまで、僕たちは良い仕事をしたし、トップ6は妥当だろう。クルマは力強く、決勝に向けて、とても良い手ごたえを感じているので、レースが楽しみだ」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)
    「今回の予選は、渋滞回避に加え、タイヤの選択と温め方がカギだった。もちろんクルマは2台とも、もう少し上のグリッド獲得を目指したが、概して、タイヤに関しては上手くこなせた。3度のセッションを通じ、ヤルノはトップ3を競い続け、可夢偉はF1での2回目の予選かつドライコンディションは初めてなのに、非常によくやった。全体的に、予選の結果には満足しており、燃料搭載量は競争力があるので、明日は面白いレースになるだろう。今季の最終戦は絶対に、上位で終わりたい。準備は万端だ」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「2台揃っての予選最終セッション進出を果たせなかったことは、普通なら残念と言わざるをえない。しかし、普段の予選とは違い、タイヤが温まるまでに2ラップ以上かかり、ルーキーには難しいコンディションだったことを考えると可夢偉の予選第2セッション進出は、評価したい。ヤルノは順調に最終セッションに進み、上位グリッド獲得と思ったが、クルマ同士のタイム差が非常に詰まっており、最後の最後で、かわされてしまった。明日は天候も安定しており、シーズン最終戦を満足行く結果で終われるように全員で頑張る」

    F1アブダビGP予選 結果&順位:
    F1アブダビGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • トヨタ:小林可夢偉が5番手タイム (F1アブダビGP初日)

    トヨタ:小林可夢偉が5番手タイム (F1アブダビGP初日)

    トヨタは、F1アブダビGP初日のフリー走行で、小林可夢偉が5番手、ヤルノ・トゥルーリが14番手だった。

    小林可夢偉 (5番手)
    「今日は順調に行き、ここのコースの初走行は面白かった。また素晴らしい施設だ。新しいサーキットを習得しなければならないのは、この2週間で2度目なので、だんだん普通のことになってきた。ブラジルGPで学んだ多くのことが、ここアブダビで既に、非常に役立っている」

    「週末が、完全なドライコンディションになれば、ここのトラックでのクルマとタイヤにも、もっと慣れることができるだろう。ブラジルでは完全なドライコンディションとは行かなかったが、アブダビではそうなると確信している。僕たちは今日、たくさんのデータを集めたので、改善点を見つけられるはず。予選までに、パフォーマンスをもっと良くできると信じているし、出来るだけ前方グリッドからスタートできるよう最善を尽くす」

    ヤルノ・トゥルーリ (14番手)
    「今日一日楽しめたし、新しいトラックを初めて走行することは興味深い。とても面白かったので、ここでの決勝を楽しみにしている。施設は素晴らしく、トラックは非常に良く造られていて、驚いた。最初の数周は、グリップが全くなく、難しかったが、新しいトラックでは普通のことで、時間を追うごとに状況は改善した。夕暮れ時の走行は私にとって、初めての経験で、影ができるため、視界に少し影響したが、概ねシンガポールに似ていて、問題ではない。全体的に、クルマは競争力があり、バランスも良さそうなので、明日も更に改善することができれば、今週末も、力強い週末になるだろう」

    ディーター・ガス (レース&テスト・チーフ・エンジニア)
    「まず最初に、本当に素晴らしくエキサイティングな、ここヤス・マリーナの施設を造った主催者を祝福したい。ここのコースを走行するF1カーを見るのは、面白い。今日、私たちは、新しいトラックに関する必要不可欠なデータをすべて集め、ドライバーにはコースに慣れてもらうことにまず、重点を置いたが、全く何の問題もない1日だった。すべて上手く行き、主にフリー走行1回目では空力の比較もこなした。2回目では、タイヤをもっと詳しく見たが、ほぼ予想通りの結果が得られた。ミディアムタイヤもソフトタイヤも使えそうなレンジなので、力強いレースが期待できる。パフォーマンスについては、いつものように金曜日に評価するのは難しいが、特にここでは、燃料の重さの影響が大きいので、判断しがたい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「再びヤルノと可夢偉の2人で臨むことになった最終戦初日は、きわめて順調にプログラムをこなすことが出来た。新しいサーキットでのフリー走行1回目は、路面状況も悪く、空力データ収集を中心に進めた。フリー走行2回目で 本格的なセットアップ作業を進めたが、ヤルノも可夢偉も、クルマの良いバランスを見つけることが出来た。また可夢偉は、非常に良いタイムも記録し、自信を深めた。明日の予選ではヤルノと2人で、好ポジションを獲得してくれると思う」

    F1アブダビGP 初日結果:
    ・F1アブダビGP フリー走行2回目:ヘイキ・コバライネンがトップタイム
    ・F1アブダビGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • 小林可夢偉 (F1アブダビGPプレビュー)

    小林可夢偉 (F1アブダビGPプレビュー)

    小林可夢偉が、最終戦F1アブダビGPへの意気込み、ヤス・マリーナ・サーキットの印象を語った。

    小林可夢偉 (トヨタ)
    またF1GPで走ることができないかと思っていたこともあり、この予想外の貴重な機会を最大限に活かしたい。ティモのことは非常に残念だが、彼が遠くから応援してくれていると分かっている。ティモには、一日も早く良くなってほしい。ほとんどのドライバーはブラジルのトラックを経験済みの一方、僕は初めて走行したので、自分には少し不利だった。しかし、アブダビでは違う。

    全ドライバーにとって、新しいトラックなので、僕にもチャンスがある。また、ピットストップや2種類のタイヤコンパウンドへの対応などレース週末の決まり事や、クルマにもより慣れてきたので、アブダビではもっと競争力を示したい。クルマの競争力は間違いなく高いので、F1で初めてのポイントを上げられるように、ベストを尽くす。もちろん、非常に強い競争相手ばかりで、僕にはまだ2回目のGPだから、初ポイント達成はとても難しいと思うが、全力で頑張る。

  • 小林可夢偉、F1アブダビGPへの参戦が決定

    小林可夢偉、F1アブダビGPへの参戦が決定

    トヨタは、小林可夢偉がF1アブダビGPに参戦することを決定した。

    小林可夢偉(23歳)は、前戦のブラジルでF1GPデビューを果たし、予選で11番手を獲得、決勝では果敢な走行で9位の好成績を収めた。

    可夢偉は、今月3日の日本GP予選中の事故で脊椎を損傷したティモ・グロックに代わり、再びF1参戦する。

    ジョン・ハウエット : TMG社長
    「ティモの印象的な2回の表彰台獲得を含めた今シーズンの最終戦にあたり、ティモが走れないこととなり、非常に残念に思っている。診断結果についてティモと彼のマネジメントと話し合った結果、チームはティモの大事を取り、可夢偉を起用することを決めた。可夢偉は、ブラジルGPの難しい状況でも、素晴らしい走りを見せており、再びティモの代わりに参戦することとなり期待している」

  • トヨタ 「小林可夢偉は2010年のシート候補」

    トヨタ 「小林可夢偉は2010年のシート候補」

    トヨタのジョン・ハウエットは、小林可夢偉がブラジルGPで印象的なF1デビューを飾ったことで、自らを2010年のF1シート候補に押し上げたと語る。

    小林可夢偉は、準備不足にかかわらず、F1ブラジルGPでジェンソン・バトンとホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開。後半にジャンカルロ・フィジケラをパスするなど注目のレースをみせ、10位でフィニッシュした。

    トヨタは、現在のドライバーであるヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロックの将来を保証しておらず、またキミ・ライコネンへの正式オファーを表明するなど、ドライバー市場で注目を集めている。

    ジョン・ハウエットは、小林可夢偉が、ブラジルGPでのパフォーマンスにより、ドライバー候補に加わるだろうと語る。

    「彼はかなり良い仕事をしたと思う」とジョン・ハウエットは語る。

    「目を向けなければならないが、今回のパフォマンスを真剣に考慮しなければならないと言わなければならない」

    ハウエットは、小林可夢偉を賞賛する一方で、まだレースコンディションでの経験不足を指摘する。

    「彼はまだ少しペース不足だった。タイヤのピークを保って、実際にそれを維持することに苦労していた」

    ヤルノ・トゥルーリはインテルラゴスの週末、トヨタ自動車が来年のF1参加と予算を決定する11月15日の役員会が終わるまで2010年に関する彼の計画を決定しないことをチーム代表の山科忠と約束したと語っていた。

    だが、ジョン・ハウエットは2010年のヤルノ・トゥルーリについての状況の変化は認識していないと語る。

    「彼らが話をしたかどうかはわからない。私は山科さんとかなり密接なコネクションを築いている。しかし、どのような議論がなされたかは知らない」

    「私が知っているヤルノのトヨタでのポジションは、彼の残留を除外していないということだ。しかし、確定するにはいくつか結果が必要だ」

  • 小林可夢偉 Q&A:F1デビューレースを振り返って

    小林可夢偉 Q&A:F1デビューレースを振り返って

    小林可夢偉が、F1ブラジルGPでのデビューレースを振り返った。

    ブラジルでレースを走ると知らされたのはどのくらい前だったのですか? 準備はしっかりできましたか?
    ブラジルで走ると知らされたのは約1週間前にファンイベントのために日本にいた時で、準備時間は数日あった。鈴鹿ではフリー走の準備をするのに2時間もなかったけど、あの時よりは時間がたくさんあったよ。フリー走行が始まった時はかなりしっかり準備ができていると感じたんだけど、それはその前の数日間で、全てを確認すべくチームと一緒に懸命に仕事をした結果だね。あと、鈴鹿での経験がかなり役に立った。今現在のクルマの感触を確かめることができたからね。僕が2月に最後にテストして以来、数多くのことが変わって進化しているんだ。

    レース出走の知らせを聞いたとき、興奮しましたか? それとも不安を感じましたか?
    もちろん興奮したけれど、別に不安はなかったね。レーシングドライバーであれば自分に自信を持たなければならないし、さもなければより多くのミスを犯すことになる。僕は自分に自信を持っているよ。今回の週末が大きな挑戦になることは分かっていた。恐らく僕のこれまでのモータースポーツ生活の中で最大の挑戦だったけど、不安を感じる理由は何もなかった。何かで成功しようとするなら、自信を持たなければならないと信じているし、この週末にはそういう心構えで臨んだんだ。

    どうやってコースを学んだのですか?
    テレビゲームで遊んだことがあるから、基本的なレイアウトは知っていたけど、それはあまり大きな助けにはならなかった。だから基本的に全くゼロの状態から始めたんだ。水曜日にインテルラゴスに到着して最初にやったのは、スクーターに乗ってコースを数周走り、各コーナーについて理解をより深めることだった。でもそれがF1カーに乗ってコースをちゃんと走る事の代わりになるわけじゃないから、実質的には金曜日からコースを学んでいったんだ。短いコースとはいえ、覚えるのが難しいコースだから、何が最善なのかを見いだすために、色々と異なる走行ラインやブレーキングポイントなど、そういった諸々のことを試したよ。

    今回の気象条件は問題になりましたか?
    理想を言えば、タイヤを理解して可能な限り激しく攻めるためにもドライのコースを長時間走りたかったんだけど、あの雨でできなかった。完全にドライの状況でコースがどんな風になるのか、何かガイドラインになるものがあれば、もっと楽だったけどね。とはいえ、ウェットでの我々のペースはかなり良かったよ。

    F1で初めての予選セッションは如何でしたか?
    難しかったね!ドライバー全員にとってあの状況は厳しかったと思う。とにかくコース上に大量の水があって、クルマは何度もアクアプレーニングを起こしていた。2、3人のドライバーがアクシデントに見舞われたけど、あれがどれだけキツい状況だったのかを示しているよね。コース状況に関しては僕もやや気がかりだった。僕の優先事項はとにかくミスを犯さないことだった。でもその上更にとても長い遅延があったから、我々はほぼ3時間にわたり集中力を維持しながら、あの状況にしっかり向き合わなければならなかったんだ。全員にとってキツい状況だったけど、状況が変わりつつある時にチームは適切な判断を下し、お陰で僕は適切なタイミングで適切なタイヤを履いてコースを走ることができた。

    予選は11番手でしたが、満足でしたか?
    最終的には11番手になってしまったけど、初めてのF1での予選セッションにしてはとても良い結果だったので嬉しかった。あのままトップ10入りできていたら完璧な結果だったね。でも初めてのグランプリでそれを実現するのは相当に難しいことだと分かっていたよ。ただし、予選第3セッションに進めなかったということに関しては、やや欲求不満を感じた。というのは、僕は第2セッションの終わりにインターミディエイトタイヤを履いていた際に小さなミスをしてしまったんだ。トップ10入りまで本当にあと少しだったし、あのミスがなければそれができていたと思う。

    初めてのF1グリッドに着くのはどんな感じでしたか?
    子どもの頃からそれが僕の夢だったので、とにかく素晴らしい気分だった。あのグリッドに着き、そして僕のすぐ隣にはフェルナンド・アロンソがいて、タイトル争いのリーダーが僕のグリッドのすぐ後ろにいる、というのはちょっと驚きだったけど、とにかく良い気分だったね。

    レースは全体的に如何でしたか?
    タフなレースだった。でもそれには幾つか理由があった。レース距離が今まで自分が慣れ親しんできたレースより長かったから、身体への負荷がキツかったというのもあるけど、同時にF1に関して自分にとっては新しく経験することがたくさんあったからね。レース中のピットストップやレース中のクルマの挙動の変化、2種類の異なるコンパウンドのタイヤの使いこなしとかね。僕はまだまだ上達していけると思っているけど、今回のレースでは数多くのことを学んだよ。

    ジェンソン・バトンとのバトルは如何でしたか?
    僕はトップ6圏内を走っていたし、ポイント獲得のチャンスがあると分かっていたので、必死に彼を自分の後ろに封じ込めておこうとした。でもそれは簡単じゃなかったね。彼はとても速く、そして僕は暑い天候の下で初めてあのコースを走っていたんだ。言うまでもなく彼はタイトルを賭けて戦っていたから、僕は大きな問題を起こさないよう気をつけていたよ。でも同時に、今回のレースは自分にとって大きなチャンスだったし、できる限り上位でフィニッシュしたかったから、自分の順位を守るべく懸命に戦った。ファンにとってはエキサイティングだったと思うし、自分自身も楽しんだよ。

    トップ10フィニッシュには満足していますか?
    全体的には、困難な状況がいろいろとあっただけに、デビュー戦をフィニッシュできたこと、そしてトップ10入りしたことは嬉しく思っている。ただし、1周目を終えた時点で6位だっただけに、ポイントを獲得できるチャンスが自分にはあった。ある意味、そうならなかったことに関してはややがっかりしている。1回目のピットストップの後、クルマのバランスに苦しんで、タイムをロスしてしまい、ポイント圏内から脱落してしまったんだ。あれは多分、グランプリの走行距離を走ることに関して僕の経験が不足していた結果だろうね。でも、今回の週末は、自分にとって全てが新しいことばかりだったし、最終的にデビュー戦でトップ10入りできたのは良い結果だった。僕はかなり満足しているよ。

    チームの反応は如何でしたか?
    チームは週末全体を通してしっかり僕をサポートしてくれた。この結果と僕のパフォーマンスにはみんなも満足だと思う。僕は他のドライバー相手に何度かバトルして、かなりエキサイティングなレースをした。多分あれがみんなにとっても今回のレースをかなり面白いものにしたはずだね!

    今回の週末でF1がどんなものなのか、更に良く分かりましたか?
    今回の経験は間違いなく楽しかったし、週末を通じて自分はどんどん良くなっていったと思う。もちろん、再びF1でレースできれば素晴らしいけど、それを決めるのは僕ではないよね。何が起こるのかはいずれ分かるし、僕はどんなチャンスに対しても準備を整えておくよ。

  • 小林可夢偉、2010年にトヨタのF1シート獲得の可能性

    小林可夢偉、2010年にトヨタのF1シート獲得の可能性

    トヨタのジョン・ハウエットは、小林可夢偉が2010年にトヨタのレースシートを獲得する可能性があることを明らかにした。

    小林可夢偉は、今週末のF1ブラジルGPで負傷したティモ・グロックに代わりF1デビューを飾った。ティモ・グロックが来週までに回復しなければ、アブダビGPで再びグリッドに並ぶことになる。

    トヨタは日本人ドライバーである小林可夢偉を推していると考えられており、小林可夢偉のシート獲得は11月15日に2010年のチーム予算を決定するトヨタ自動車の役員会と関連があるとされている。

    小林可夢偉は、先週末のブラジルGPでの注目度が賞賛されてはいるが、ジェンソン・バトンを含めた何人かから批判を受けてもいる。

    中嶋一貴の事故について尋ねられたウィリアムズのチーフエンジンアであるロッド・ネルソンは、「小林は彼を横切った」とコメントとしている。

    ジョン・ハウエットは「彼を真剣に検討しなければならないと言わなければならない。しかし、まだペース面で彼は少し遅いので様子を見てみなければならない」