カテゴリー: F1イタリアGP

  • マックス・フェルスタッペン 「ムジェロは金曜日の作業がより重要になる」

    マックス・フェルスタッペン 「ムジェロは金曜日の作業がより重要になる」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが、2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPへの意気込みを語った。

    新型コロナウイルスの影響で2020年のF1カレンダーに追加されたムジェロ・サーキットは、グランプリを始めて開催することになる。そのため、全チームがデータのない状態で週末を迎える。

    「ムジェロでレースをしたことはないけど、最近サーキットをドライブした。本当に素晴らしいトラックだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「かなりユニークなサーキットだし、カレンダーの他のサーキットとあまり似ていない。F1カーでは本当に速いだろうし、そこは考慮すべき優れた要素だ。オーバーテイクは簡単ではないだろうけど、ドライブするのは間違いなく楽しいものになるだろう。それを体験できることを楽しみにしている」

    「主に高速コーナーとトラック温度が高いため、ムジェロは確実にタイヤに厳しいはずだ。また、F1カーでコース上での準備や知識なしにどのようにしてパフォーマンスを発揮するかも新しい挑戦だ。これはアストンマーティン・レッドブル・レーシングやドライバーにとっても良いテストだ。エンジニアはすでに多くのシミュレーター作業を行っており、僕たちも可能な限りベストの方法で準備しているけど、それでもコース上で多くの微調整が行われ。それは普通のことだし、金曜日がより重要になる」

    トラックの最も良い部分についてマックス・フェルスタッペンは「すべての速いコーナーだね。特にターン1とターン2は全開のコーナーだ」とコメント。

    「もちろん、あまり多くの経験はないので、流れを掴まなければならないけど、僕は新しいチャレンジが好きだし、みんなが少し入り乱れるのも良いことだ。F1カーではとても速く、とても楽しいものになるだろう。僕たちの週末が先週末より良い結果で追われることを願っている」

    関連:2020年 F1トスカーナGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • フェラーリF1、1000回目のグランプリを記念した特別カラーリングを公開

    フェラーリF1、1000回目のグランプリを記念した特別カラーリングを公開

    フェラーリF1は、1000回目のグランプリとなる今週末のF1トスカーナGPで走らせる1回限りの特別なカラーリングを披露した。

    シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルがドライブするフェラーリ SF1000は、通常のスカーレットではなく、1950年にF1モナコGPで初レースを行ったバーガンディに塗装される。

    フェラーリF1は、1000回目のレースというランドマークに到達した最初にチームであり、シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルが着用するレーシングスーツも同じ色合いが採用される。

    フェラーリの副会長であるピエロ・フェラーリは「スクデリア・フェラーリの1000回目のグランプリは非常に重要なマイルストーンであるため、特別な方法で記される必要があった」

    「したがって、我々はこのイベントのためにマシンにユニークなカラーリングを施すことにした。SF1000は、フェラーリの名前を最初に付けたレーシングカーである125Sで最初に見られたバーガンディ色でムジェロサーキットでトラックに乗り込む」

    「シャルルとセバスチャンのマシンのレース番号も、過去の伝統が反映されたボディワークに手描きで描かれているような印象を与えるものとなり、ドライバーのレーススーツもマシンの色にマッチしたものになる」

    「それは我々の起源へのオマージュだ。テクノロジーとデザインの面で並外れたロードカーを構築する意志とともに、競争したいという無限の欲求を特徴とする素晴らしいフェラーリストーリーの出発点だ」

    「フェラーリは世界で唯一のものだ。なぜなら、会社には自動車メーカーとレーシングチームの魂があるからだ」

    「ほんの数か月前に、我々の1000回目のレースが我々が所有するムジェロ・サーキットで行われるとは誰も想像できなかった」

    「グランプリの公式名において、F1が71年間の歴史の中で常に存在してきた唯一のチームであるフェラーリに敬意を表することを選んでくれたことを嬉しく思う」

    2020年のF1世界選手権は新型コロナウイルスの影響を受けてこれまで無観客で開催されてきたが、今週末のF1トスカーナGPでは初めて2880人のファンがソーシャルディスタンスを保ってグランドスタンドから観戦する。

    フェラーリF1 1000回目のグランプリ 特別レーシングスーツ関連:2020年 F1トスカーナGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 【動画】 ホンダF1、ピエール・ガスリー優勝の感動をチーム目線で密着

    【動画】 ホンダF1、ピエール・ガスリー優勝の感動をチーム目線で密着

    ホンダF1は、F1イタリアGPでのピエール・ガスリーのF1初優勝の感動の瞬間をアルファタウリ・ホンダのチーム目線で密着した動画を公開した。

    『POST-RACE CELEBRATIONS AT MONZA』と題されたこの動画は、トップを走行するピエール・ガスリーがチェッカーを受ける瞬間を固唾を飲んで見守るアルファタウリ・ホンダのメカニックたちの映像からスタート。

    そして、ピエール・ガスリーのF1初優勝が決まった瞬間、メカニックたちはガレージを飛び出し、抱き合い、喜びを表現。パルクフェルメに並んだピエール・ガスリーに声援を送り、表彰台の下でシャンパンを浴びた。その後も優勝トロフィーとともに記念撮影をするなど、どの瞬間を切り取っても喜びが伝わってくる動画となっている。

  • F1トスカーナGP:フェラーリの1000戦目を称えてセーフティカーを赤に塗装

    F1トスカーナGP:フェラーリの1000戦目を称えてセーフティカーを赤に塗装

    F1トスカーナGPで使用されるセーフティカーは、フェラーリのオマージュとして赤に塗装される。

    今週末、F1はムジェロ・サーキットで初めてグランプリを開催する。フェラーリ所有のトラックで開催されるこのイベントは、フェラーリにとって1000回目のグランプリという特別なレースとなる。

    長期的にF1にセーフティカーを供給しているメルセデスは、AMG GT-Rをフェラーリへのオマージュとして赤で塗装する。

    「次の開催地は美しいトスカーナの田園地帯へと私たちを連れて行ってくれる。今年最初の新しいトラックが我々に何をもたらすかを楽しみにしている」

    「ムジェロはチャレンジングな高速サーキットであり、遅いコーナーはほぼない。ドライバーとタイヤに厳しいサーキットだ」

    「今年はいくつかの新しいレースがあり、できるだけレースに備えることが重要だ。学習率と適応力がコース上でチャンスを得る鍵となるだろう」

    「また、F1トスカーナGPは、フェラーリにとって、この素晴らしいイタリアブランドの長いレースの伝統を示す1000回目のF1レースになる」

    「私たちはこの功績をフェラーリレッドのメルセデスAMGセーフティカーで称える。F1で最高の瞬間をもたらしたレースの歴史に賛同する」

    「マラネロの男性と女性は、祝うための誇れる歴史を持っている。今週末、我々はそれらのお祝いに敬意を払う」

    関連:2020年 F1トスカーナGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー、F1王者ハミルトンから称賛に感激 「特別な存在」

    ピエール・ガスリー、F1王者ハミルトンから称賛に感激 「特別な存在」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、F1イタリアGPでは初優勝した後にルイス・ハミルトン(メルセデス)がかけてくれた称賛の言葉る“非常に感動的”だったと語り、過去数か月にわたってハミルトンから多くのアドバイスをもらっていたと明かした。

    ルイス・ハミルトンは、F1初優勝を挙げたピエール・ガスリーを真っ先に祝福。Bチームであるアルファタウリ・ホンダで勝利を収めたガスリーは、レッドブル・ホンダで2度目のチャンスを与えられるに値することを証明したと称賛した。

    「彼の成長を見てほしい・・・レッドブルにいた彼は降格させられた。不当だと思うし、彼は成長する時間を与えられなかった。彼は今Bチームで走っていて、そのBチームでAチームを倒した。本当に笑顔になる。彼は本当にそれに値するドライバーだと思うからね。彼にはトップチームに戻る価値がある」

    「そして、必ずしもそれほど速くないチームで自信をつけ、今年、彼がその車ですでに持っていた本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮し、そして勝利を得た・・・そんなこと簡単にできることではない」とルイス・ハミルトンは語った。

    ピエール・ガスリーは、ルイス・ハミルトンとの関係について ESPN F1 Podcast に語った。

    「僕にとってルイスはとても特別な存在だ。子供の頃から見ていたし、僕が見た中ではおそらく最高のF1ドライバーだ。最高のドライバーでないにしても少なくとも最高の2~3人のドライバーのうちの1人だよね」

    「だから、もちろん彼が言ってくれた言葉を聞いたときはとても感動したし、信じられなかったけど、奇妙な感じもした。10歳の時から彼のことを見ていたし、いつも最高なお手本だった。今、僕はそんな彼と競争していて、あのように僕のことを話してくれるんだからね」

    「この2年間で、彼と少し仲良くなった。実際には、前日の土曜日、レース前、そして、週末を通して、彼にいろいろとアドバイスを求めたくて、テキストメッセージを送っていた。彼はいつもとても親切で、とてもオープンで、いつも助けようとしてくれた」

    「6回もF1ワールドチャンピオンを獲得して、あと数カ月で7回目のF1ワールドチャンピオンになるような人からそのような力強い言葉を受け取るのは本当に特別なことだ」

    ルイス・ハミルトンはあと2勝でミハエル・シューマッハの持つF1最多勝利記録の91勝の記録に並ぶ。また、今年の終わりにはシューマッハが保持するF1最多となる7回のF1ワールドチャンピオン獲得数記録にも並ぶことになるだろう。

    ピエール・ガスリーは、多くの成功を収めた人から学びたいと思うのは当然のことだと語った。

    「ルイスやセブ(ベッテル)について考えている。現在、彼らはF1で最も成功している人たちだ。最高であることには理由がある。僕にとってそういう人たちとその経験から学ぶべきことがたくさんあると思っている」

    「彼らがどのように勢いを保ち、どのように何年にもわたって成功を収めたきのか質問して理解をしたいと思うものだ。ルイスの印象的な点は、F1で1年目からトップに立ち、年を追うごとに強くなっていることだ。彼はF1での最初のシーズンからトップレベルにいた。それは僕にとって信じられないことだ。もちろん、彼から学べることはすべて学んで、どんなことでも吸収したいと思っている」

    ルイス・ハミルトンも語っていたが、ピエール・ガスリーは、新型コロナウイルスのロックダウン中にオンラインゲームの『コール・オブ・デューティ』を通して仲良くなったことを明らかにした。

    どちらが優れたプレーヤーかと質問されたピエール・ガスリーは「それに答えづらいね!」とコメント。

    「普段とはかなり違うし、一緒にチームを組んでプレーするのはかなり面白い。勝つにはお互いに助け合う必要があるんだ」

    「新型コロナのロックダウン中はプレイステーションをやる時間が多くなっていたのは確かだ。F1について話し合ったり、お互いについてもう少し知るようになったし、それはとても良かった。僕はその時から多くのことを得た。アドバイスが欲しいと思ったら彼にすぐ連絡できるし、彼はいつも本当にオープンで僕を助けてくれる。彼はとてもいい人だ」

  • 2020年 F1トスカーナGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2020年 F1トスカーナGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPが、9月11日(金)からムジェロ・サーキットで行われる。

    3連戦の最後を飾るのはF1トスカーナGP。フェラーリが所有するムジェロ・サーキットでのF1開催は初めてとなる。今大会はフェラーリF1の1000回目のレースを祝う記念すべき大会となる。イタリアで2レース以上が開催されるのも初。

    ムジェロは、一周5.245kmのハイスピードコース。高低差が41.19メートルあり、左コーナーが6つ、右コーナーが9つの合計15のコーナーで構成されるアベレージスピードの高い高速サーキット。ホームストレート以外は、切り返しのコーナが多く、休む暇の少ないテクニカルコースでもある。

    日本とイタリアの時差は7時間。F1トスカーナGPのフリー走行1回目は、9月11日(金)の18時(現地時間11時)から行われる。

    テレビ放送に関しては、今年もフジテレビはBSフジによる無料放送は行わず、F1トスカーナの放送もCS放送による有料放送のみ。フジテレビNEXTでフリー走行から公式予選、決勝まで全セッションをノーカット完全生中継で放送する。

    F1トスカーナ

    9月11日(金) フリー走行1回目 18:00~19:30 (現地時間 11:00~12:30)
      フリー走行2回目 22:00~23:30 (現地時間 15:00~16:30)
    9月12日(土) フリー走行3回目 19:00~20:00 (現地時間 12:00~13:00)
      予選 22:00~23:00 (現地時間 15:00~16:00)
    9月13日(日) 決勝 22:10~ (現地時間 15:10~)

    CS放送/フジテレビNEXT F1トスカーナ 放送時間

    【フリー走行1】 9月11日(金) 17:50~19:40
    【フリー走行2】 9月11日(金) 21:50~23:40
    【フリー走行3】 9月12日(土) 18:50~20:10
    【予選】 9月12日(土) 21:50~24:00
    【決勝】 9月13日(日) 21:30~25:00
  • ホンダF1特集:ガスリーのF1初優勝で報いたアルファタウリとの絆

    ホンダF1特集:ガスリーのF1初優勝で報いたアルファタウリとの絆

    ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、アルファタウリ、そして、ピエール・ガスリー選手とともにつかみ取ったF1イタリアGPでの勝利について語った。

    F1イタリアGPではアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが優勝。2017年にマクラーレンと離別し、2018年からトロロッソとパートナーシップを開始してから50戦目という節目のレースでの勝利だった。

    それはトロロッソとの交渉を担当した山本雅史にとっても感慨深い勝利だった。

    今のホンダ F1があるのはアルファタウリのおかげ
    この勝利は、他のメンバーやファンのみなさんと同様に、本当にうれしくてうれしくて、少しでもこの喜びをみなさんと分かち合えればと思っています。
    田辺テクニカルディレクターや本橋チーフエンジニアなんかもいろいろなところで語ってますが「今のホンダがあるのはアルファタウリのおかげ」ということは、私だけでなく、ホンダ F1の中にいる誰もが感じているはずです。

    当時トロロッソと呼ばれていた彼らとのパートナーシップは、2018年から始まりました。それまでのホンダはF1復帰から3年間、勝利はおろか表彰台もゼロという状況で、構造・制御方法ともに極めて複雑な現代F1のパワーユニット(PU)開発の壁にぶつかっている状態でした。4つあるPUマニュファクチャラーの中では最も後発で、参戦に間に合わせるために短い期間で開発してきたことが大きく響き、2017年当時はパフォーマンス・信頼性ともにどのライバルに対しても大きく劣っていたと思います。

    そんな中、2017年限りでマクラーレンとの離別が決まりつつある状況下で、我々とのパートナーシップ締結に手をあげてくれたのがトロロッソでした。PUはマシンの心臓部であり、どれだけ車体が優れていてもPUからのパワーが劣っていればレースに勝つことはできません。同じレースで言えば、競馬でいくら優秀な騎手がいても、肝心の競走馬が速くなければトップになれないことに似ています。当時のホンダは、いわばスピードもなくケガもしやすい競走馬だったと言えるかもしれません。

    そんな状況でも、トロロッソ(現在のアルファタウリ)代表のトストさんは「ホンダならできる。俺たちはホンダの力を信じている」と、我々の将来性に賭けた上で、「ぜひパートナーシップを組んでほしい」と言ってくれました。あのとき、あの状況でホンダとパートナーシップを組むことは勇気のいる決断だったと思いますし、それでもホンダの持つ可能性を信じてくれたことに今でも本当に感謝しています。

    常にオープンな姿勢で、二人三脚の開発に
    その後、実際にパートナーシップを開始した後も、トロロッソは常にオープンで率直な姿勢とともに私たちに接してくれました。車体を作るコンストラクター(チーム)と、PUを作るマニュファクチュラーは、我々のような「ワークスチーム」という体制下では、マシン全体のコンセプトを決めるコンストラクターが開発の主導権を握ることが多いです。しかし、トロロッソの場合は「ホンダは何をしたいのか」「どうすればいいと思っているのか」と言うことを必ずこちらに確認し、それを踏まえて車体とPUのパッケージが最適化するように開発を進める手法を取ってくれました。一言で言えば「トロロッソとホンダで一緒に一歩一歩マシンを作り上げていった」というところでしょうか。そのような開発を通して、ホンダとしても技術面でそれまで知らなかったことを多く学んでいきました。

    コミュニケーション部分では、イタリア企業にとって地理的にも文化的にも遠い日本の企業とチームを組むということは大きなチャレンジであったはずです。しかし、我々とのプロジェクトを開始する前にはトロロッソ社内で日本文化に関する講習を社員向けに行うなど、ホンダと働くことに対してさまざまな配慮をした上で、二つの企業が一つのチームとして機能するように努めてくれました。当時の私たちは少し自信を失っていた部分がありましたし、日本人の傾向として引っ込み思案なところもありました。そういった中でトロロッソのほうからオープンに「俺たちなら一緒にできるんだ!やってやろうぜ!」と迎え入れてくれたことは、私たちに改めて前に進んでいくための自信と勇気を与えてくれました。

    この背景には、イタリアやラテン特有の明るい気質という部分に加え、トップであるトストさんの配慮の深さ、器の大きさがあると感じています。こういった部分についても、本当に感謝してもしきれないといった思いです。もしかしたら、知らないうちに「おもてなし」をされていたのは私たちの方だったかもしれませんね。もちろん、ホンダのエンジニアたちがその想いにこたえる形で懸命に開発を続け、トロロッソと一緒にレースを戦ってきたことが現在の結果につながっていると思っています。

    いずれにせよ、ホンダがトロロッソ/アルファタウリに救われたということは間違いないですし、それに対して私たちも全力で応えてきました。決して平たんな道のりではなく、ここまで多くのアップダウンを繰り返してきましたが、その分、ホンダとトロロッソ/アルファタウリとの関係は、一つのチームとマニュファクチュラーというところを超えていて、本当に相思相愛、それぞれのメンバーが役割ごとに固く結びついています。

    いずれアルファタウリと勝利を祝えると思っていた
    それだけに、今回、アルファタウリとの初勝利を挙げられたことは、みなさんと同じようにで大きな驚きと喜びを伴うものでした。ただ、私が皆さんと少しだけ違ったかもしれないのは、驚きの理由が「勝利のタイミングが想像よりも早くきた」ということだったことかもしれません。

    2018年に、翌年からのレッドブル・レーシングとのパートナーシップ締結を交渉しているころ、トストさんに相談に行った際に「ヤマモト、トロロッソとホンダが勝つにはあと5年かかる。だからレッドブルとパートナーシップを組んで、先にそっちで成績を残すべきだ」と言われていました。

    そのときから、”二人三脚で一緒に勝ちたいが、まずはレッドブルで勝利し、その後絶対にトロロッソとも勝つぞ”という想いを強く持つようになりました。大きな恩のあるトロロッソ と勝つことは、我々の、そして私自身の悲願でした。

    ホンダは2つのチームどちらとも真剣に勝つことを狙ってレースに出ているので、いつか勝てるということは疑っていませんでしたが、それがパートナーシップ3年目、今回の50戦目で訪れるとは思っていませんでした。

    うれしい驚きと言ったところですし、本当に二つのチームが一緒に、すべてのメンバーの力によって掴み取った勝利でした。「Scuderia アルファタウリ ホンダ」という、ホンダの名前が入ったチーム名が呼ばれたこともとても感慨深く思っていますし、きっと一生忘れられない瞬間になるでしょう。

    ガスリー選手を近くで見てきて
    そしてもう一つ、触れておかなくてはいけないのは、ピエール・ガスリー選手のことです。

    ホンダのF1には4人のドライバーがいて、どのドライバーもそれぞれに大切な存在です。世界で20人しかいないF1ドライバーになるだけあって、4人ともに才能にあふれ、たゆまない努力と研鑽を続けられるドライバーです。

    その4人の中で、ガスリー選手は最もホンダとの関係が長いドライバーです。F1の下位カテゴリーであるGP2(現在のF2)を2016年に優勝したものの、翌年のF1のシートが決まらず、その代わりに2017年に日本のスーパーフォーミュラに参戦したところからホンダとガスリー選手との関係が始まります。

    日本のレースでの戦いぶり
    当時の私はスーパーフォーミュラも担当していたのでその際に初めて彼に会いましたが、その時の印象は「非常に意志が強く、夢の実現のためにできることは何でもしようとするドライバー」ということでした。話をすると「スーパーフォーミュラで何が何でも結果を出し、翌年必ずF1ドライバーになってやる」という彼の意志をとても強く感じました。

    とは言え、欧州の若手ドライバーの中で随一の才能を持った彼であっても、百戦錬磨の日本のトップドライバーが集まるスーパーフォーミュラでチャンピオンになることは容易ではありません。初めて走るサーキット、初めて乗るマシン、タイヤの特性なども全く異なる中で、欧州から来た新人が結果を出すことは非常に難しい環境でした。

    当時21歳のガスリー選手もその部分はよく理解しており、その差を埋めるために、例えば「下位のカテゴリーのマシンでもいいので、サーキットで練習走行をさせてほしい」という要望を私たちに出したり、積極的にチームメイトの走りを研究し、そこからいい部分を学んでいくといった努力を重ねていきました。

    開幕当初こそ苦戦したものの、尻上がりに成績を上げ、終盤には2勝を含む3戦連続表彰台。結果として、最終戦が台風でキャンセルされたこともあり、わずか0.5ポイント差でチャンピオンには手が届きませんでしたが、その確固たる意志とひたむきさは当時から印象に残っています。

    非常に明るくオープンな性格でもあったので、チームのメンバーやファンなど、みんなに愛されるドライバーであったこともよく覚えていますね。単身日本に乗り込み、決して楽な戦いではなかったと思いますが、あの1年間を通して日本人やホンダとのコミュニケーション、仕事の進め方などを覚えていってくれたとも思います。

    F1でも、ともに歩みを進めたホンダとガスリー選手
    2018年からはガスリー選手はトロロッソのドライバーとして、今度はF1を舞台に私たちと一緒に戦うことになりました。その年のハイライトとなったバーレーンGPでの4位入賞を獲得してくれたのも彼ですし、チームとホンダが一緒に成長していく中、その中心にはいつもガスリー選手がいました。

    翌年、2019年のレッドブル・レーシングへの移籍に際しては、フェルスタッペン選手という現代F1で最高のドライバーの隣でもちゃんとやっていけるだろうと、個人的には思っていました。実際にはウィンターテストからうまくかみ合わないシーズンが続き、シーズンを半分終えたサマーシャットダウンのタイミングで当時トロロッソにいたアルボン選手とチームを入れ替えることが発表されてしまいました。

    レッドブルで戦っているときはあまり明るい表情も見られず、もがいている彼を見るにつけ、何とか頑張ってほしいと思っていただけに、私としても辛い思いでした。当時のホンダ側のガスリー選手の担当エンジニアは、2018年のトロロッソ時代から一緒に戦ってきた湊谷(みなとや)エンジニアでしたが、二人が当初からとても密にコミュニケーションをとりながら、互いに強い信頼関係を築いているところを見てきました。フェルスタッペン選手が優勝を果たす隣で、二人で苦しい戦いを続け、なんとか改善するために試行錯誤を続けてきていたことも知っています。

    湊谷エンジニアはその後レッドブルに残り、現在はアルボン選手の担当をしていますが、ガスリー選手と一緒にF1キャリアを歩んできた彼にとっても、今回の勝利はとても感慨深いもがあったのではないかと思っています。

    努力が実った姿に感動
    2019年夏のトロロッソへの復帰以降、調子を取り戻したガスリー選手は、劇的な展開となったブラジルGPでフェルスタッペン選手との1-2フィニッシュを果たします。あの時はまさか今年、表彰台の真ん中に立つことになるとは思いもしませんでしたが、一方で今年の彼からは何かをやってくれるのではという予感もしていました。

    今年の初め、当初の開幕予定時にオーストラリアで話をしたときにはとても力強い目をしていて、すごく体が引き締まっているのも印象に残っていました。オフの間にとてもいい準備をしてきたんだと思います。それ以外にもメッセージをくれたりということがあったのですが、節々で今年にかける強い想いを感じましたし、レースで会うたびに強くなっているようにも思っていました。

    個人的には、4人のドライバーの中でも特にポジティブで、前に進む力強さを彼から感じていました。毎戦、彼の今年に懸ける想いが伝わってきていて、調子のよさも見えていたので、毎回レースを見るのが楽しみでした。今回のように勝利を掴めたところを見ていると、「ああ、彼の努力がようやく報われたんだな」という想いがあり、本当に言葉では表せないくらいの喜びを感じました。

    挑戦を続ける意味を体現
    社長の八郷がレース後のコメントで触れていましたが、苦境にあってもチャレンジを続け、それを乗り越えて行くガスリー選手の生きざまは、ホンダのチャレンジ精神とも通じるところが多いと感じています。そういった部分でも、今回の勝利は我々が一緒に挑戦を続けている意味を、改めて体現してくれたと思っています。

    SNSなどでファンの皆さんの反応を見ていると、この勝利を喜んでくれている方がとても多く、きっと皆さんも同じような気持ちなんだろうなと思っています。とても応援したくなるドライバーですし、一人たたずむ表彰台での姿も本当に感動しました。

    少ししんみりしてしまいましたが、今週末をはじめ、まだまだレースは続きます。これで終わりというわけではありませんし、チームもドライバーも、そして我々ホンダも、さらなる高みを目指して戦っていきます。

    皆さん、これからもガスリー選手をはじめ、アルファタウリやレッドブル・レーシング、そしてホンダへの応援をよろしくお願いします。

    今回は本当にありがとうございました。そして、おめでとうございました!

  • ピエール・ガスリー、F1初優勝にフランス大統領から祝福の電話

    ピエール・ガスリー、F1初優勝にフランス大統領から祝福の電話

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、フランス大統領からF1イタリアGPでのF1初優勝を祝福する電話があったことを明らかにした。

    ピエール・ガスリーは、大波乱となったF1イタリアGPでF1初勝利。タイヤ交換、セーフティカーのタイミング、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の10秒のストップ&ゴーペナルティなど、すべてがガスリーの勝利をお膳立てした。

    フランス人ドライバーとして優勝は、1996年のF1モナコGPでのオリビエ・パニス以来の快挙となった。

    レース後、ピエール・ガスリーは祝福の電話をかけてくれた人々の中にマクロン大統領がいたことを明かしていた。

    優勝から1時間後にガールフレンドや両親と話したかと質問されたピエール・ガスリーは「彼らと話す時間さえなかった」と Sky Sports にコメント。

    「さっきフランス大統領から電話がかかってきたんだ! エマニュエル・マクロンが僕に電話してきたんだ。かけ直さなきゃね! 一瞬も余裕がなかったから、これからその時間を取るつもりだ」

    そして、日曜日の夜遅くにピエール・ガスリーは、マクロン大統領と電話で会話をした。

    「過去24時間に受けた電話の中で最も予期せぬものであり、最高の電話だった」とピエール・ガスリーは語った

    「彼は『僕を祝福したかった。本当に誇りに思っていて、国全体が僕が達成したことを誇りに思っている』と言ってくれた。僕たちはF1の表彰台でフランスの国歌を聴くのに24年も待たなければならなかった。大統領からのこのような言葉はとても感動的だし、僕たちが達成したことの凄さを少し実感した。もちろん、誇らしく思ったし、本当に幸せな気分になった」

    「まだすべてのメッセージに目を通せていないんだ。レース以降、本当に忙しくて、クレイジーだった。でも、予期せぬ人々からメッセージがあった。ネイマールJr、(キリアン)ムバッペ、ダニエウ・アルベス、(アドリアン)ラビオ、(アントワーヌ)グリーズマンなどの多くのサッカー選手だけでなく、バスケットボール選手、テニス選手、サイクリストもいる。とにかく物凄いことだ。

    「受け取ったすべてのメッセージとサポートをまだ信じられない。特別な気分になるね」

  • 「F1イタリアGPの展開はリバースグリッドレース導入の意義を示した」

    「F1イタリアGPの展開はリバースグリッドレース導入の意義を示した」

    F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1イタリアGPのスリリングな展開は、リバースグリッド形式のスプリントレースを導入すべき理由を示したと考えている。

    昨年、2020年のF1世界選手権の3レースで予選の代わりにドライバーズランキングのリバースグリッドを採用したスプリントレースを実施するというアイデアが提案されたが、必要な全会一致の合意を得ることができずに廃案となり、ドライバーからも不評だった。

    このコンセプトは、新型コロナウイルスのパンデミックによって、レッドブル・リンクとシルバーストンをダブルヘッダーで開催することが決定した際に再び議論されたが、それでも必要なサポートは得られなかった。特にチャンピオンチームのメルセデスはこの変更に反対した。

    F1イタリアGPの決勝は、セーフティカーと赤旗中断によって主要ドライバーがいつものポジションから外れ、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーがF1初勝利、カルロス・サインツ(マクラーレン)が2位、ランド・ノリス(レーシング・ポイント)が3位と全員がキャリア2度目の表彰台となった。

    優勝経験のあるドライバーの最上位はバルテリ・ボッタスの5位。チームメイトのルイス・ハミルトンは7位となり、レッドブル・ホンダの両ドライバーはポイントを獲得することができなかった。

    「今年、フォーマットのテストを検討していたとき、モンツァはリバースグリッド形式のスプリントレースの候補地だった」とロス・ブラウンは語った。

    「残念ながら、我々はそれを進めることができなかったが、このコンセプトは、まだ我々とFIAが今後数か月で取り組み、来年のチームと話し合いたいと思っているものだ」

    「昨日のレースは、集団が入り乱れることで興奮を提供することを示したと思うし、今年と同じような来年のマシンでも、ファンは今週末にモンツァで見たようなドラマを見ることができると信じている」

    「もちろん、リバースグリッドのスプリントレースでは、チームのマシンセットアップは異なってくるだろう。現在、メルセデスは予選で最速ラップを達成するためにマシンをセットアップし、前方からレースをコントロールしている。もし、追い越さなければならないとなるとそのアプローチを変えなければならないだろう」

    「ショーの改善を目指しつつ、常にF1のDNAを維持するために、新しい形式について引き続き評価していく」

  • ピエール・ガスリーのF1初優勝をライバルたちも祝福

    ピエール・ガスリーのF1初優勝をライバルたちも祝福

    レースに勝ったF1ドライバーをライバルたちがこぞって称賛することはあまりない。しかし、F1イタリアGPでアルファタウリ・ホンダとともにF1初優勝を達成したピエール・ガスリーには仲間のドライバーから祝福の声が集まった。

    昨年のF1ブラジルGPの2位表彰台と今回のF1イタリアGPでの優勝に重要な役割を果たしたルイス・ハミルトンは、ピエール・ガスリーとプライベートでコル・オブ・デューティをして遊ぶなかであり、真っ先に称賛の言葉を送った

    「本当におめでとう」とストップ&ゴーペナルティによって7位でレースを終えたルイス・ハミルトンはピエール・ガスリーを祝福。

    「彼の成長を見てほしい・・・レッドブルにいた彼は降格させられた。不当だと思うし、彼は成長する時間を与えられなかった。彼は今Bチームで走っていて、そのBチームでAチームを倒した。本当に笑顔になる。彼は本当にそれに値するドライバーだと思うからね。彼にはトップチームに戻る価値がある」

    「そして、必ずしもそれほど速くないチームで自信をつけ、今年、彼がその車ですでに持っていた本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮し、そして勝利を得た・・・そんなこと簡単にできることではない」

    パワーユニット問題で30周目にレースをリタイアしたマックス・フェルスタッペンも、元レッドブルでのチームメイトの勝利を称賛した。

    「ピエールとアルファタリがウイークを通じてかなりの速さを発揮し、ここイタリアでとても感動的な結果をつかみ取ってくれたことがうれしい。彼らは最高のメンバーがそろっているし、今夜の快挙を楽しんでくれることを願っている」

    同じフランス人ドライバーのロマン・グロージャンは、レース後の無線で自分のパフォーマンスよりもピエール・ガスリーの業績をたたえた。

    「自分のレースには満足しているが、ピエールのためにとても嬉しく思っている」とロマン・グロージャンはコメント。

    「彼は素晴らしい男だしで、フランスにとって素晴らしい日だ。24年間レースウィナーがいなかったけど、彼はマルセイエーズ(フランス国歌)と共に表彰台に立っている。彼のためにとても嬉しく思う」

    ルノーへと移籍してピエール・ガスリーがレッドブルに昇格するきっかけを作ったダニエル・リカルドも2014年のF1カナダGPでの初勝利は独走すると思われたメルセデスを倒してのことだった。

    「ピエールは称賛に値する」と6位でレースを終えたダニエル・リカルドは語った。

    「簡単な勝利ではない。赤旗は本当にリズムを乱す。精神的に頭の中がかなり混沌するなかで強く保った。彼は称賛に値すると思う」

    「適切なタイミングと場所というのは少しあったけど、彼の業績を下げるものではない。F1での最初のレースでの勝利は、決して手渡されるもんではない。仕事をしなければならないし、僕たち全員にとって精神的にも厳しいレースだった。ストップとスタート。簡単ではなかったし、今日のピエールには脱帽だ」

    パルクフェルメでハグをしてピエール・ガスリーの勝利を祝ったシャルル・ルクレールは「ピエールのために本当にうれしく思う。なんて走りだ。彼は勝利に本当に値する。楽しんでね。ブラボー」とソーシャルメディアで語った。