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    ランド・ノリス F1ハンガリーGP優勝 ピアストリ失速とVSCを味方に今季初勝利

    ランド・ノリスは、2026年F1第11戦ハンガリーGPでポールポジションから優勝を飾り、マクラーレンに今季初のグランプリ勝利をもたらした。

    スタート直後にチームメイトのオスカー・ピアストリに先行を許したものの、クリアエアで圧倒的なレースペースを発揮。ピアストリの周回遅れとの接触やギアボックストラブルも重なり、最終的にはマックス・フェルスタッペンに15秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けた。

    2位には不安定なマシンを抱えながら戦略をまとめたフェルスタッペン、3位には7番グリッドから追い上げたアンドレア・キミ・アントネッリが入った。

    ルイス・ハミルトンは一時3位を走行したが、ピットレーンでの速度違反による5秒加算ペナルティで5位に後退。アストンマーティンはアップデート版AMR26Bでランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位に入り、今季最も競争力のあるレースを見せた。

    ノリスがポール ピアストリは3番グリッドに浮上
    土曜日の予選ではノリスが1分17秒207を記録し、ハミルトンをわずか0.012秒差で退けてポールポジションを獲得した。シャルル・ルクレールが3番手、アントネッリが4番手に続いたが、予選後の審議によってスターティンググリッドは大きく変更された。

    ハミルトンはQ3終盤、アタックに入っていたピアストリを妨害したとして3グリッド降格。アントネッリも黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格を科された。

    これにより、決勝はノリス、ルクレール、ピアストリ、フェルスタッペン、ハミルトン、ジョージ・ラッセル、アントネッリの順でスタートすることになった。セルジオ・ペレスはセットアップ変更によってピットレーンスタートを選択した。

    決勝前の路面温度は約50度、気温は30度を超えた。ノリス、ピアストリ、フェルスタッペンはミディアムタイヤを選択。一方、フェラーリ勢は攻撃的なソフトタイヤを履いた。アロンソとストロール、ガブリエル・ボルトレト、カルロス・サインツJr.もソフトを選択した。

    ピレリはミディアム→ハード→ハードの2ストップを最速戦略と予想していたが、ハンガロリンクではコース上のポジションが重要であり、1ストップを視野に入れるチームも少なくなかった。

    ピアストリがターン2で首位奪取 ラッセルは最後尾近くまで後退
    スタートではノリスが好発進を決めて首位を維持した。ルクレールの加速が鈍り、ピアストリが2番手に浮上。フェルスタッペン、ハミルトン、ルクレールはターン1に3台並んで進入し、フェルスタッペンが3番手を確保した。

    ピアストリはターン2進入でノリスのイン側をうかがうと、立ち上がりでクロスラインを選択。リアを滑らせてアウト側に膨らんだノリスの内側に入り、首位を奪った。

    「何が起きたのか正直分からない。リアが何度も滑って、3回か4回は大きくスナップした。ダートに乗ってしまい、1周目はそこで終わった」とノリスは振り返った。

    一方、6番グリッドのラッセルはアンチストールが作動して加速できず、一時21番手まで後退した。無線で「何が起きた?」と尋ねたラッセルに対し、エンジニアは「アンチストールだ」と回答。タイトル争いでアントネッリを追うラッセルにとって、厳しいレースの始まりとなった。

    序盤の順位はピアストリ、ノリス、フェルスタッペン、ハミルトン、ルクレール、アントネッリ、アイザック・ハジャー、リアム・ローソン、アービッド・リンドブラッド、ニコ・ヒュルケンベルグとなった。

    ピアストリは一時ノリスとの差を1.7秒まで広げたが、その後はノリスが再び接近。マクラーレンの2台はフェルスタッペン以下を引き離しながら、1秒前後の間隔で周回を重ねた。

    ノリスは無線で「僕の方がずっと速い。でも、ダーティエアだ」と訴えた。ピアストリもタイヤの状態について「それほど良くない」と答えており、先頭を走りながらもペース面では余裕がなかった。

    フェルスタッペンがハミルトンを強襲
    3番手を走るフェルスタッペンは、序盤からマシンの挙動に不満を訴えた。

    「ダンピングが壊れている。間違いない」

    さらにシフトについても改善を求め、レッドブルのマシンは特にリアの安定性を欠いている様子だった。ハミルトンはソフトタイヤでフェルスタッペンに接近したが、ターン1とターン2で何度か仕掛けながらも抜き切れなかった。

    14周目、フェラーリはハミルトンを最初にピットへ呼び、ソフトからハードへ交換。ハミルトンはリンドブラッドの後方9番手でコースに復帰したが、ターン5のアウト側からルーキーをかわし、素早くポジションを取り戻した。

    レッドブルは15周目にフェルスタッペンをピットインさせた。ミディアムからハードへ交換し、ハミルトンの直後でコースに復帰する。

    タイヤが温まっていたハミルトンが一度は前に出たものの、フェルスタッペンは次の周のターン1でイン側に飛び込み、強引ながらも鮮やかなオーバーテイクを成功させた。

    「チャンスはあそこしかなかったから行った。すべてコントロールできていた」とフェルスタッペンは説明した。

    一方でフェルスタッペンは、ハミルトンのブレーキング時の動きについて「いいバトルだけど、あれは正しくない」と無線で不満を示した。


    マクラーレンはピアストリを先にピットイン
    17周目、ピアストリとルクレールが同時にピットへ入り、ハードタイヤに交換。ピアストリはフェルスタッペンの前でコースに戻った。

    ノリスは18周目にピットインしたが、作業時間は3.2秒とやや遅れた。それでもピアストリの直後、フェルスタッペンの前で復帰し、マクラーレンは実質的なワンツーを維持した。

    未交換のアントネッリとハジャーが一時的に先頭に立った。ハジャーはレッドブルのチーム戦略に従い、マクラーレン勢を抑えてフェルスタッペンを先に通過させた。その後、ピアストリとノリスはハジャーを攻略し、再び隊列を整えた。

    アントネッリは22周目まで引っ張った後、23周目にハードへ交換。2.1秒の迅速なピット作業で6番手に復帰した。当初は1ストップも検討されていたが、タイヤの消耗を考慮し、実質的には2ストップを前提とした戦略に切り替えられた。

    24周目にピアストリが実質的な首位へ戻ると、ノリスは1秒以内につけてプレッシャーをかけ続けた。ピアストリはクリアエアを得ていたにもかかわらず、ノリスとの差を広げることができなかった。

    マクラーレン代表のアンドレア・ステラは「ランドが同じマシンに対して、何周にもわたってこれほど大きなプレッシャーをかけ続けたことは印象的だった」と評価。ノリスのペースがチームメイトを上回っていたことは明らかだった。

    ノリス「僕の方が何マイルも速い」 チームオーダーは出ず
    30周目前後になるとピアストリのペースはさらに低下し、ノリスとの差は0.6秒まで縮まった。ノリスは無線でチームにポジション交換を要求した。

    「通してくれないということ? 僕の方が何マイルも速い」

    しかしマクラーレンは、コース上で首位を走るピアストリを優先した。ピアストリにはペースを上げるよう指示が出されたが、タイヤに十分なパフォーマンスは残っていなかった。

    31周目、フェラーリはハミルトンを2度目のピットへ呼び、新しいハードに交換。ハミルトンはハジャーの後方で復帰したが、ストレートで抜いて前方を追った。

    ピアストリは33周目終了時に2度目のピットインを行い、新しいハードへ交換。ノリスはコース上に残され、クリアエアでプッシュする戦略を採った。

    これが勝負を分ける重要な局面となった。ピアストリは新品タイヤを履いていたにもかかわらず十分なペースを発揮できず、ノリスは使用済みタイヤでチームメイトよりも速いラップを重ねた。

    ノリスは35周目時点でフェルスタッペン、ルクレール、アントネッリを従えて首位を走行。ピアストリに対する実質的なピットストップマージンを急速に築いていった。

    ピアストリとサインツJr.が接触
    38周目、レースの流れを決定づけるアクシデントが発生した。

    ピアストリはターン2で周回遅れのサインツJr.を抜こうとしたが、ブルーフラッグが提示されている状況で両者が接触。ホイール同士が当たり、ピアストリは大幅にタイムを失った。

    「どけよ、この馬鹿! 信じられない!」

    普段は冷静なピアストリが無線で激怒するほど、勝敗に直結するロスだった。スチュワードは接触を審議し、最終的にサインツJr.へ5秒加算ペナルティを科した。

    接触による車体へのダメージは限定的だったとみられるが、失ったタイムは大きかった。ノリスは39周目終了時に2度目のピットストップを行い、ハードへ交換。コースに戻るとピアストリの前に出て、実質的な首位を奪った。

    ノリスは戦略によって単に逆転したのではなく、ピアストリが新品タイヤを履いた時間帯に、古いタイヤでより速く走ったことで必要なマージンを自ら作り出していた。

    ステラは「オスカーはハミルトンをカバーし、ランドは先頭でペースを生かした。レースの展開がそうさせた。これもレースだ」と語った。

    フェルスタッペンは中古ソフトで終盤勝負
    フェルスタッペンは42周目に2度目のピットインを行い、中古のソフトタイヤを装着した。残り約29周という長いスティントになるため、タイヤ寿命には大きな疑問があった。

    エンジニアから「終盤に楽しめる可能性がある」と伝えられたフェルスタッペンは、ルクレールと並んでピット出口からコースへ復帰。冷えたタイヤにもかかわらず5番手を守り、ハミルトンを追った。

    一方、1ストップを模索していたアントネッリが一時的に首位へ浮上した。44周目にはアントネッリ、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、フェルスタッペン、ルクレールの順となった。

    ノリスは22周以上使用したアントネッリのハードタイヤへ急速に接近。45周目に背後へ迫ると、46周目にターン2で並び、首位を奪い返した。

    「もしあのタイミングで抜けていなければ、もう抜けなかったと思う」

    レース後のクールダウンルームで、ノリスはアントネッリにそう話している。

    ノリスはその後、一気にリードを拡大。48周目にはアントネッリとの差を4.1秒、ピアストリとの差を8.6秒まで広げた。


    アントネッリの1ストップ断念 ピアストリはギアボックス故障
    アントネッリはハードタイヤを長く使いながら2番手を走行していたが、メルセデスは最後まで走り切れるだけのタイヤ寿命がないと判断。54周目にピットへ呼び、フレッシュタイヤへ交換した。

    「このまま最後まで行けないの?」

    アントネッリは無線で疑問を示したが、チームは「タイヤが持たないと考えている」と説明。6番手で復帰し、終盤の追い上げに転じた。

    その直後、ピアストリにさらなる不運が襲った。56周目、ギアボックスに異常が発生し、ターン3付近でマシンを停止。レースをリタイアした。

    添付の実況情報では、ピアストリのギアボックストラブルは縁石への激しい乗り上げが原因となった可能性が示されており、マクラーレンは首位を走るノリスにも縁石を避けるよう警告した。

    ピアストリの停止によってバーチャルセーフティカーが導入され、ノリス、ハミルトン、ルクレールがピットイン。フェルスタッペンはステイアウトを選択し、アントネッリも直前にタイヤ交換を済ませていたため、順位を大きく上げた。

    VSC解除時点の順位はノリス、フェルスタッペン、ハミルトン、アントネッリ、ルクレールとなった。

    しかしリプレイ映像によって、VSC終了時の基準となる白線をアントネッリがハミルトンより先に通過していたことが確認された。ハミルトンは3番手をアントネッリへ返し、4番手に後退した。

    ハミルトンに5秒ペナルティ アントネッリが表彰台確保
    終盤、アントネッリは新しいタイヤを生かしてフェルスタッペンとの差を縮めた。62周目にはハミルトンを2秒以上引き離し、フェルスタッペンとの差を5.1秒まで縮小。一時は1周あたり1.3秒速いペースで追い上げた。

    しかし周回遅れの処理に手間取り、64周目には差が6.4秒へ拡大。フェルスタッペンの中古ソフトは30周以上を走行しながらも大きく崩れず、2番手を守り切った。

    ハミルトンはアントネッリの背後でプレッシャーをかけたが、ピットレーンでの速度違反が記録され、5秒加算ペナルティを科された。

    66周目時点でハミルトンとルクレールの差は約5秒。フェラーリはハミルトンへペナルティを伝え、ルクレールは差を5秒以内に縮めることに成功した。

    ハミルトンはコース上では4番手でチェッカーを受けたが、正式結果ではルクレールが4位、ハミルトンが5位となった。

    「最近の3戦は僕にとって良くなかった。ミスが多く、ペナルティも多かった。相手にペナルティを科す機会を与えないよう、もっと努力しなければならない」とハミルトンは反省を口にした。

    ノリスが15秒差で圧勝 王座獲得後初勝利
    ノリスは終盤に入ってもハイペースを維持し、63周目にはフェルスタッペンとの差を9.5秒、66周目には11.9秒へ拡大した。

    チームからはトラックリミットと縁石への注意を促され、最終盤はリスクを抑えて走行。それでも70周目には14秒以上のリードを築き、1時間39分56秒180でトップチェッカーを受けた。

    フェルスタッペンは15.080秒差の2位。アントネッリは18.728秒差の3位に入り、7番グリッドから表彰台を獲得した。

    ノリスにとっては2026年シーズン初勝利であり、前年のワールドチャンピオンとしてカーナンバー1をつけてから初めてのグランプリ優勝となった。添付ログでも、アントネッリが3位に入ってドライバーズ選手権のリードを広げ、ルクレールが4位、5秒ペナルティを受けたハミルトンが5位となったことが確認されている。

    「疲れたよ。今日は必死にプッシュして、オスカーにミスをさせようとしていた。今日の僕のペースは、これまでで最高の部類だったと思う」

    「マシンは本当に素晴らしくて、自信を持ってドライブできた。スティントを延ばせるほどペースが良く、新しいタイヤが最終的に勝利をもたらしてくれた。ナンバー1をもう一度見ることができてうれしい」

    一方でノリスは、ハンガロリンクがマクラーレンと自身のドライビングスタイルに適したサーキットであることも認めた。

    「このコースは僕たちに合っているし、年間でも僕に最も合うコースのひとつだ。現時点では、これができる最高の結果なのかもしれない」

    それでもマクラーレンが予選と決勝で示したパフォーマンスは明確な前進だった。ステラは「ポールと勝利を争える速さがあったことは素晴らしい。ランドはマシンから1ミリ秒単位ですべてを引き出した。決勝のペースはさらに心強かった」と評価している。

    ノリスも「チームはさらに多くのアップデートを持ち込むために努力している。戻ってくるには、こういう結果がもっと必要だ。今週末は僕たちにとって完璧だった」と語った。

    フェルスタッペン 不調のマシンで想定外の2位
    フェルスタッペンはレース中を通じてマシンのダンピングやシフト、リアの挙動に問題を抱えていた。序盤はハミルトンから激しいプレッシャーを受け、中盤以降も優勝を争える純粋なペースはなかった。

    それでもハミルトンへのオーバーテイク、2度目のピットストップで選んだ中古ソフト、VSC時のステイアウトを組み合わせ、2位を獲得した。

    「今日は表彰台に立てるとは思っていなかった。タイヤを何とか持たせ、戦略でも正しい判断をすることだけを考えていた」

    レッドブルにとってはハジャーも6位に入り、ダブル入賞となった。ハジャーは第1スティントでピットアウト後のマクラーレン勢を一時的に抑え、フェルスタッペンを先に通すなどチーム戦略にも貢献した。

    アントネッリが選手権リードを50ポイントに拡大
    アントネッリは黄旗違反による3グリッド降格で7番手スタートとなり、レース前には「ダメージを最小限に抑えるレースになる」と考えていた。

    しかしラッセルのスタート失敗によって6番手へ浮上すると、第1スティントを長く引っ張り、1ストップと2ストップの両方を視野に入れた柔軟な戦略を展開。終盤はピアストリのリタイアとVSCにも助けられ、3位表彰台を獲得した。

    「厳しいレースだった。戦略で何か違うことを試す必要があり、1ストップを狙った。でもタイヤが限界に近すぎたので、もう一度止まらなければならなかった」

    「選手権首位で夏休みに入れるのは最高だ。後半戦は厳しくなるので、プッシュを続けなければならない」

    アントネッリはハミルトンに対するリードを50ポイント、チームメイトのラッセルに対するリードを59ポイントへ拡大した。添付ログでも、アントネッリが選手権リードを50ポイントに広げたことが記録されている。

    ラッセルは一時21番手まで後退しながら、ウィリアムズ、ハース、アルピーヌ、アストンマーティン、アウディ勢を次々に攻略。最終的に7位まで挽回したが、アントネッリとのポイント差はさらに広がった。

    レーシングブルズが再びダブル入賞 ヒュルケンベルグは今季初得点
    ローソンは終盤にチームメイトのリンドブラッドを攻略して8位。リンドブラッドは1ストップ戦略で10位に入り、レーシングブルズは再びダブル入賞を果たした。

    2台の間にはヒュルケンベルグが入り、9位で今季初ポイントを獲得した。アウディはボルトレトも1ストップを試みたが、終盤にタイヤが苦しくなり11位。ダブル入賞には届かなかった。

    リンドブラッドとボルトレトはタイヤを長く持たせて終盤までポイント圏内を走ったが、2ストップを選んだローソンとヒュルケンベルグのペースが上回った。

    アストンマーティンF1 AMR26Bで今季最も競争力ある決勝
    アストンマーティンは、大規模アップデートを投入したAMR26Bで今季最も競争力のあるレースを見せた。

    ストロールは13位、アロンソは14位でフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったものの、アルピーヌ勢の間に割って入り、ハースとウィリアムズの両ドライバーを上回った。

    予選ではアロンソが今季初めてQ1を突破して16番手を獲得。ストロールは20番手だったが、決勝では2台とも安定したペースを維持した。

    アロンソとストロールはソフトタイヤでスタートし、序盤から異なる戦略を選択。ストロールは早い段階でタイヤ交換を行い、アロンソは第1スティントを延ばした。レース中、ストロールはパワー不足を無線で訴える場面もあったが、2台とも完走した。

    AMR26Bには19点に及ぶ新パーツが投入され、ダウンフォースとマシンの予測可能性が改善された。一方、ホンダ製パワーユニットは依然としてライバルに対して不足を抱えており、車体とPUの両面でさらなるアップデートが求められる。

    それでも、シーズン前半にQ1敗退と後方グリッドが続いていたアストンマーティンにとって、今回の13位と14位は明確な前進だった。

    ピアストリ、ペレス、ボッタスがリタイア
    最初のリタイアはバルテリ・ボッタスだった。16周目にコックピット内の煙とブレーキの発火が確認され、ピットレーンまで戻ったところでマシンを停止。キャデラックはブレーキのオーバーヒートが原因とみている。

    ペレスはフロント左側に問題が発生し、51周目前後からスローダウン。サスペンションまたはトラックロッド付近の部品が損傷した可能性があり、ピットへ戻ってリタイアした。

    ピアストリは56周目にギアボックスの問題で停止。スタート直後に首位を奪い、前半はレースを支配していたが、ハードタイヤでのペース不足、サインツJr.との接触、ギアボックストラブルが重なり、ノーポイントに終わった。

    「スタートが僕のレースのハイライトで、そこからは下り坂だった。ハードタイヤでのペースがまったくなかったし、周回遅れにレースを壊されるなんて普通は考えない。でも実際にそうなった」

    ピアストリは接触について「その瞬間は本当に腹が立った」と語った。

    ノリスはピアストリにスタートで先行されながらも、レースペースとタイヤマネジメントで逆転し、マクラーレンのアップデートを今季初勝利へ結びつけた。フェルスタッペンは苦しいマシンで2位を確保し、アントネッリはタイトル争いにおけるリードを拡大。夏休み前最後の一戦は、後半戦に向けてマクラーレンの復調を強く印象づける結果となった。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1のピット判断に疑問「ペナルティへの扉を開いた」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1のピット判断に疑問「ペナルティへの扉を開いた」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1ハンガリーGP決勝でフェラーリのバーチャル・セーフティカー(VSC)中の戦略判断が表彰台を逃す原因になったと語り、「あのピットストップがペナルティへの扉を開いてしまった」と悔しさをあらわにした。

    予選ではオスカー・ピアストリへの進路妨害で3グリッド降格処分を受けたハミルトンだったが、決勝では2番手を走行。しかし、VSC中のピットストップと、その際のピットレーン速度違反による5秒加算ペナルティが重なり、最終的に5位でレースを終えた。

    VSC中のピット判断を疑問視
    レース終盤、ピアストリがギアボックストラブルでリタイアしたことで、ハミルトンは2番手へ浮上。表彰台獲得へ向けて有利なポジションにつけていた。

    しかしフェラーリは、VSC導入中にハミルトンをピットへ呼び戻すことを決断。この判断によってマックス・フェルスタッペンとアンドレア・キミ・アントネッリの後方へ回ることになった。

    さらに、そのピットストップではピットレーン速度をわずか0.1km/h超過したとして5秒加算ペナルティを科される。チェッカー時点では4位だったものの、チームメイトのシャルル・ルクレールとは0.7秒差しかなく、最終的に5位へ後退した。

    ハミルトンはSky Sports F1に対し、ピットストップ自体が不要だったとの考えを示した。

    「正直、あのタイミングでピットストップをするべきではなかったと思う。コールが来たのはピット入口の直前で、議論する時間もなかった」

    「チームの判断を信頼するしかないけれど、今振り返ればタイヤの状態はまったく問題なかった。たぶんマックスには抜かれていたと思うけど、それでも少なくとも3位は守れたはずだ」

    「それが最後に受けたペナルティへの扉を開いてしまった」

    フェルスタッペンはステイアウトを選択して2位を獲得。ハミルトンは、フェラーリが本来はシンプルに進められたレースを複雑にしてしまったのではないかとの思いをにじませた。

    「ここ3戦はミスが多すぎる」
    一方でハミルトンは、ここ数戦の苦戦については自らにも責任があると認めた。

    「ここ3戦は僕にとって良いレースではなかった。ミスが多すぎる」

    「シルバーストンでは大きな代償を払うミスがあったし、前戦でもそうだった」

    「ここ3戦でペナルティをたくさん受けている。だから、もう二度とペナルティを与えられるような状況を作らないよう努力しなければならない」

    ハミルトンはシルバーストンでフォルススタート(false start)による5秒加算ペナルティを受け、ベルギーGPではジョージ・ラッセルとの接触でも5秒加算処分を受けていた。今大会ではピットレーン速度違反で3戦連続となる5秒ペナルティを科される結果となった。

    また、ハンガリーGPでは予選でもピアストリへの妨害により3グリッド降格処分を受けており、週末を通して厳しい戦いとなった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ブランドル「厳しいがルールはルール」
    ハミルトンへの処分については、その厳しさを指摘する声も上がった。

    Sky Sports F1の解説者で元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、0.1km/h超過というごくわずかな違反であっても、明確な基準を設ける以上は処分が必要だと説明した。

    「車重が250グラム不足しているようなものだ。不満に感じるだろうが、ルールはルールだ」

    ブランドルは、モナコGPでもピットレーン速度違反が話題になったことに触れ、「0.1km/hなら許されるなら、0.3km/hも許されるのかという話になってしまう」と指摘した。

    各チームは速度リミッターを制限速度よりわずかに低く設定し、限界まで調整している。そのため、ほんのわずかな超過であっても競争上のアドバンテージにつながる可能性があるという。

    「どこかで明確な線引きは必要だ。車幅でも車重でもピットレーン速度でも同じことだ。厳しく感じるが、それがルールだ」

    フェラーリの戦略判断と自身のミスが重なり、またしても表彰台を逃したハミルトン。2026年シーズンは、小さな判断やわずかなミスが大きな代償となる苦しい戦いが続いている。

  • アストンマーティン・ホンダF1進化をニューウェイ確信「データとの相関は良好」

    アストンマーティン・ホンダF1進化をニューウェイ確信「データとの相関は良好」

    エイドリアン・ニューウェイは、F1ハンガリーGPで投入したアストンマーティンF1の大型アップグレードについて、期待以上の成果が得られたと評価し、夏休み明けのオランダGPで投入予定のホンダのパワーユニットアップデートと追加改良に向けて強い自信を示した。

    アストンマーティンはハンガリーGPでフェルナンド・アロンソが14位、ランス・ストロールが13位でフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったものの、シーズン序盤の苦戦から脱却し、中団グループで戦える競争力を取り戻した。

    ニューウェイは今回の結果について、シルバーストンのファクトリーとサーキットのデータが一致したことが最大の収穫だったと語った。

    「非常に励みになる第一歩」
    ニューウェイは、今回のアップグレードがチームの開発プロセスそのものを裏付ける結果になったと説明した。

    「アップグレードによって非常に励みになる第一歩を踏み出せたことは明らかだ。この進歩は、シルバーストンで働くチーム全員の努力の賜物であり、大きな称賛に値する」

    さらに、開発ツールの精度が向上していることも大きな成果だったという。

    「もうひとつのポジティブな点は、実際のパフォーマンスがデータによる予測と一致していたことだ。更新したシミュレーションツールと実際のサーキットとの相関が良好であることを示している」

    「これは短期的にも長期的にも、私たちが正しい開発の道を進んでいることを示す強い証拠だ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダアップデートへ確かな土台
    アストンマーティンは夏休み明けのオランダGPで、ホンダ製パワーユニットのアップデートと追加の空力アップグレードを投入する予定となっている。

    ニューウェイは、今回のレースで得られたデータが、その次のステップにつながる重要な基盤になると強調した。

    「今日得られた貴重な学びによって、夏休み明けに向けた確かなベースラインを築くことができた」

    「ザントフォールトではさらなるアップグレードを予定している」

    ハンガリーGPではアストンマーティンがアルピーヌ、ハース、ウィリアムズを上回る競争力を発揮し、アップグレードの効果を実証した。ホンダのパワーユニットアップデートが加わるオランダGPは、ニューウェイ体制の開発力とアストンマーティン・ホンダのパッケージが本格的に真価を問われる一戦となりそうだ。

  • 2026年F1ポイントランキング:第11戦ハンガリーGP終了時点

    2026年F1ポイントランキング:第11戦ハンガリーGP終了時点

    ランド・ノリスが2026年F1第11戦ハンガリーGPで今季2勝目を挙げ、ドライバーズランキングで5位に浮上した。一方、2位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペンもオスカー・ピアストリを逆転して6位に順位を上げた。

    ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリは3位表彰台を獲得して219ポイントまで積み上げ、2位ルイス・ハミルトンとの差を50ポイントに拡大。メルセデス勢ではジョージ・ラッセルも7位入賞を果たし、ランキング3位を維持している。

    ノリスがランキング5位 フェルスタッペンは6位へ浮上
    優勝したノリスは25ポイントを加算し、ランキング5位へ浮上。リタイアに終わったピアストリを逆転した。

    フェルスタッペンも2位で18ポイントを獲得し、ランキングを6位に上げた。レッドブル・レーシングはアイザック・ハジャーも6位入賞を果たし、68ポイントでランキング8位をキープしている。

    トップ4ではアントネッリ、ハミルトン、ラッセル、シャルル・ルクレールの順位に変動はなく、アントネッリは219ポイント、ハミルトン169ポイント、ラッセル160ポイント、ルクレール138ポイントとなった。

    ドライバーズランキング(ハンガリーGP終了時)
    1位 アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) 219ポイント
    2位 ルイス・ハミルトン(フェラーリ) 169ポイント
    3位 ジョージ・ラッセル(メルセデス) 160ポイント
    4位 シャルル・ルクレール(フェラーリ) 138ポイント
    5位 ランド・ノリス(マクラーレン) 128ポイント
    6位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) 109ポイント
    7位 オスカー・ピアストリ(マクラーレン) 92ポイント
    8位 アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) 68ポイント
    9位 リアム・ローソン(レーシングブルズ) 43ポイント
    10位 ピエール・ガスリー(アルピーヌ) 42ポイント

    ハンガリーGP 2026年のF1世界選手権

    コンストラクターズは上位4チームの順位変わらず
    コンストラクターズランキングでは、メルセデスが358ポイントで首位を堅持。フェラーリが285ポイントで2位、マクラーレンが195ポイントで3位、レッドブル・レーシングが151ポイントで4位を維持した。

    5位争いではアルピーヌとレーシングブルズがともに61ポイントで並ぶ状況となった。ハースは21ポイント、ウィリアムズは11ポイントを維持し、ヒュルケンベルグの9位入賞によってアウディは10ポイントに到達。アストンマーティンは1ポイント、キャデラックは0ポイントのままとなっている。

    コンストラクターズランキング(ハンガリーGP終了時)
    1位 メルセデス 358ポイント
    2位 フェラーリ 285ポイント
    3位 マクラーレン 195ポイント
    4位 レッドブル・レーシング 151ポイント
    5位 アルピーヌ 61ポイント
    6位 レーシングブルズ 61ポイント
    7位 ハース 21ポイント
    8位 ウィリアムズ 11ポイント
    9位 アウディ 10ポイント
    10位 アストンマーティン 1ポイント
    11位 キャデラック 0ポイント

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1復調宣言「新たな選手権が始まる」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1復調宣言「新たな選手権が始まる」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1ハンガリーGPで14位に終わったものの、アストンマーティンF1が投入した新型マシン「AMR26B」に確かな進歩を感じていると語り、「ここから新たな選手権が始まる」と後半戦への期待を口にした。

    今季ここまで最後尾争いを強いられてきたアストンマーティンF1だが、ハンガリーでは新パッケージの効果によって中団グループと互角に戦えるパフォーマンスを披露。ポイント獲得には届かなかったものの、アロンソは今後の飛躍に向けた確かな土台が築けたと評価している。

    「ここから新たな選手権が始まる」
    「今週末は僕たちにとって大きな前進だった。夏休み明けに向けて積み上げていくための、しっかりとしたベースラインになったと思う」

    アロンソはレース後、そう振り返った。

    「レースではマシンのフィーリングが良く、周囲のライバルたちと戦うことができた。厳しい週末が続いていただけに、それは本当に良かった」

    さらにスペインメディアの取材では、このアップデートによってチームの戦い方が大きく変わったと強調した。

    「僕たちは再び競争力を取り戻した。今、僕たちにとって新たな選手権が始まる」

    ハンガリーではキャデラック、ハース、ウィリアムズを上回り、アルピーヌやアウディとも互角の戦いを展開。トップ10には約13秒届かなかったものの、数週間前までは想像できなかった位置で戦えたことを前向きに受け止めている。

    さらなるアップグレードとホンダPUに期待
    アロンソはAMR26Bにはまだ引き出せるポテンシャルが残されており、今後のセットアップ最適化や追加アップデートによってさらに戦闘力が向上すると見ている。

    「まだセットアップや最適化の面でも改善できる余地があると思う」

    そして、チームが最も期待しているのが、第13戦オランダGP(ザントフォールト)で投入予定のホンダ製パワーユニットアップデートだ。

    レース後のインタビューでも、その効果に大きな期待を寄せた。

    「特にエンジンだね。ザントフォールトではホンダのアップデートを楽しみにしている。ストレートスピードの面でもう少し競争力を高めたい。今の僕たちは中団グループで戦える位置まで来たから、その戦いではストレートでの速さが必要になる」

    さらにスペインメディアに対しても、「今はストレートでさらに速くなることを期待している」と語り、シャシーと空力面の改善に続いて、パワーユニットの進化が次の課題であるとの認識を示した。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    AMR26Bは「新たなスタート」の第一歩
    レース序盤には中団勢のペースについていくことができたことも、アロンソにとっては大きな収穫だった。

    「またライバルたちと戦える感覚を味わえたのは良かった。特に序盤は中団グループについていけるペースがあったし、この新しいマシンで作業を進めていくための良いベースラインになった」

    そして今季後半へ向けて、今回のアップグレードはあくまでも第一歩にすぎないと強調する。

    「これは最初の一歩でしかない。今年はさらに多くの改善が予定されている。ホンダのアップデートも控えているし、後半戦は僕たちにとって新しいシーズンのスタートになることを期待している」

    ハンガリーGPは14位という結果に終わったが、AMR26BはアストンマーティンF1に今季初めて明確な希望をもたらした。シャシーと空力パフォーマンスの改善に続き、ザントフォールトで予定されるホンダのパワーユニットアップデートが加われば、中団争いでさらに存在感を高める可能性は十分にありそうだ。

  • F1ハンガリーGP 決勝 結果・タイムシート:ストロール13位 アロンソ14位

    F1ハンガリーGP 決勝 結果・タイムシート:ストロール13位 アロンソ14位

    2026年F1ハンガリーGP 決勝の結果・タイムシート。7月26日(日)にハンガロリンクで2026年のF1世界選手権 第11戦 ハンガリーグランプリの決勝レースが行われた。

    ポールポジションを獲得したのはランド・ノリス(マクラーレン)。2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、ランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位だった。

    ■ ノリスが今季初優勝でマクラーレン復活
    ランド・ノリスがポールポジションから今季初優勝を達成。序盤に首位を譲りながらも戦略とレースペースで逆転し、最終的には15秒以上の大差を築いてチェッカーを受けた。

    ■ フェルスタッペンが2位でレッドブルを牽引
    マックス・フェルスタッペンは2ストップ戦略で2位を獲得。マクラーレンには及ばなかったものの、苦しい週末から表彰台を手繰り寄せた。

    ■ アントネッリが7番手から3位でランキング首位固め
    アンドレア・キミ・アントネッリは7番グリッドから4つ順位を上げて3位フィニッシュ。終盤はフェルスタッペンを追い詰める走りを見せ、ドライバーズランキング首位をさらに固めた。

    ■ フェラーリはハミルトンのペナルティで4・5位
    ルイス・ハミルトンはチェッカー後に5秒加算ペナルティを受けて5位へ後退し、シャルル・ルクレールが4位に繰り上がった。速さを示しながらも表彰台には届かなかった。

    ■ レッドブルはダブル入賞を達成
    アイザック・ハジャーが6位に入り、フェルスタッペンの2位と合わせてレッドブル・レーシングはダブル入賞。戦略を活かして大量ポイントを持ち帰った。

    ■ アストンマーティンは16点アップデートが前進
    16点のアップデートを投入したアストンマーティンは、ランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位で完走。ポイント獲得には届かなかったものの、予選Q2進出に続き決勝でも両車が順位を上げ、パッケージ改善の効果を示した。

    ■ ピアストリは優勝争いから無念のリタイア
    序盤に首位を走行していたオスカー・ピアストリは、周回遅れとの接触やギアボックストラブルに見舞われてリタイア。有力な優勝候補だっただけに痛恨の結果となった。

    ■ 中団ではレーシングブルズとアウディが健闘
    リアム・ローソンが8位、アービッド・リンドブラッドが10位でレーシングブルズがダブル入賞。アウディもニコ・ヒュルケンベルグ9位でポイントを獲得し、中団争いで存在感を示した。

    ハンガリーGP 決勝

    F1ハンガリーGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン ― ― - 0 3
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング +15.080 +15.080 ↑ 2 2
    3 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス +18.728 +3.648 ↑ 4 2
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ +23.840 +5.112 ↓ 2 3
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ +24.540 +0.700 - 0 3
    6 6 アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング +55.488 +30.948 ↑ 2 2
    7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス +57.503 +2.015 ↓ 1 2
    8 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1L +54.289 ↑ 3 2
    9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1L +2.349 ↑ 1 2
    10 17 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1L +20.668 ↓ 1 1
    11 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1L +0.978 ↑ 3 1
    12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L +1.401 - 0 3
    13 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1L +10.399 ↑ 7 2
    14 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1L +2.224 ↑ 2 2
    15 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 2L +22.537 ↓ 2 2
    16 31 エステバン・オコン ハース 2L +8.983 ↓ 1 2
    17 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 2L +39.870 ↑ 2 2
    18 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 2L +0.244 - 0 3
    19 87 オリバー・ベアマン ハース 2L +4.225 ↓ 2 2
    DNF 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン STOP ― ↓ 17 2
    DNF 11 セルジオ・ペレス キャデラック RETIRED ― ↑ 1 3
    DNF 77 バルテリ・ボッタス キャデラック RETIRED ― ↓ 1 1
  • F1ハンガリーGP予選 スピードトラップ:アルピーヌ最速 アストンマーティン最下位

    F1ハンガリーGP予選 スピードトラップ:アルピーヌ最速 アストンマーティン最下位

    2026年F1ハンガリーGP予選では、アルピーヌ勢がストレートスピードで他を圧倒した。フランコ・コラピントが336.6km/hを記録してトップに立ち、チームメイトのピエール・ガスリーも335.9km/hで2番手に続いた。

    一方、2026年からホンダ製パワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティンはスピードトラップ、フィニッシュライン速度ともに最後尾2台を占めた。AMR26Bのアップグレードでコーナリング性能は向上したものの、最高速では依然として厳しい状況がデータに表れている。

    スピードトラップはアルピーヌがワンツー
    ハンガロリンクは高ダウンフォースと優れたマシンバランスが求められるサーキットであり、最高速だけでは速さを測れないコースとして知られる。それでも、メインストレートでのスピードは重要な指標の一つだ。

    予選のスピードトラップでは、アルピーヌのフランコ・コラピントが336.6km/hでトップ。ピエール・ガスリーも335.9km/hを記録し、アルピーヌ勢が1位・2位を独占した。

    続いてアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が333.3km/h、ガブリエレ・ボルトレト(アウディ)が333.2km/h、ポールポジションを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)が333.1km/hで続いた。

    トップ10は以下の通り。

    フランコ・コラピント(アルピーヌ) 336.6km/h

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ) 335.9km/h

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) 333.3km/h

    ガブリエレ・ボルトレト(アウディ) 333.2km/h

    ランド・ノリス(マクラーレン) 333.1km/h

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) 332.8km/h

    オリバー・ベアマン(ハース) 332.0km/h

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) 331.8km/h

    エステバン・オコン(ハース) 331.7km/h

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) 331.7km/h

    フェラーリ勢はルイス・ハミルトンが330.7km/hで16番手、シャルル・ルクレールが330.2km/hで19番手と、ライバル勢に対して最高速でやや見劣りする結果となった。

    一方、ホンダPUを搭載するアストンマーティンは、フェルナンド・アロンソが322.5km/hで21番手、ランス・ストロールが321.4km/hで22番手と最下位2台に沈んだ。AMR26Bの大型アップグレードによってコーナリング性能は改善されたものの、ストレートスピードは依然として課題であることが数字にも表れている。

    フィニッシュライン速度ではラッセルがトップ
    フィニッシュライン通過速度では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が275.5km/hでトップを記録。ランド・ノリスが274.1km/h、アンドレア・キミ・アントネッリが273.9km/hで続いた。

    コラピントは273.0km/hで4番手、ニコ・ヒュルケンベルグが272.7km/h、アイザック・ハジャーとマックス・フェルスタッペンがともに272.5km/hを記録した。

    フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが271.4km/hで12番手、ルイス・ハミルトンが270.9km/hで14番手。一方、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが266.4km/hで21番手、ランス・ストロールが263.9km/hで22番手となり、こちらでも最後尾2台を占めた。

    最高速とラップタイムは必ずしも一致せず
    今回のデータでは、最高速トップのアルピーヌ勢がストレートでは圧倒的な速さを見せた一方、ポールポジションはマクラーレンのランド・ノリスが獲得した。また、フェラーリも最高速ではライバル勢に及ばなかったものの、シャルル・ルクレールが2番グリッドを確保している。

    一方、ホンダPUを搭載するアストンマーティンはストレートスピードでは苦戦したものの、フェルナンド・アロンソはAMR26Bのアップグレードによって今季初のQ2進出を果たした。ハンガロリンクでは最高速だけではなく、コーナリング性能やマシン全体のパフォーマンスが予選結果を左右することを示すデータとなった。

  • 2026年F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2026年F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2026年F1第11戦ハンガリーGPは、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季初ポールポジションを獲得した。しかし、ハンガロリンクは「ポールポジションが勝利を保証しない」サーキットとして知られ、決勝ではタイヤ戦略が勝敗を大きく左右する可能性が高い。

    ピレリは1ストップと2ストップの所要時間が「ほぼ同等」と分析しており、各チームはレース中のアンダーカットやオーバーカット、さらにはタイヤコンパウンドの選択まで含めた柔軟な戦略対応を迫られることになる。

    ポールポジションでも安心できないハンガロリンク
    メルセデスが開幕から続けてきたポールポジション連続記録は、ハンガリーGPでついにストップした。これを止めたのはフェラーリではなく、大型アップデートを投入したマクラーレンだった。ランド・ノリスはFP3と予選をともにトップで終え、今季初ポールポジションを獲得している。

    一方で、ハンガロリンクは一般的なイメージとは異なり、ポールシッターが必ずしも勝てるコースではない。2020年以降、ポールポジションから優勝したドライバーはおらず、この10年間でもわずか3勝しか記録されていない。

    そのため決勝ではスタート順位以上に戦略が重要となり、ピットストップのタイミングやタイヤ選択がレースの流れを決定づけることになりそうだ。

    最速予想は2ストップ ただし1ストップとの差は極めて小さい
    シミュレーション上で最速とされる戦略は、ミディアム→ハード→ハード(2ストップ)となっている。

    推奨ピットウインドウは以下の通り。

    ・第1ストップ:16~22周目
    ・第2ストップ:40~46周目

    マクラーレン、フェラーリ、レッドブル・レーシング、メルセデスはいずれも新品ハードタイヤを2セット温存しており、この戦略を実行できる。

    ただし、これら上位チームはフリー走行でハードタイヤを使用していないため、実戦でのデグラデーションやパフォーマンスについては未知数というリスクも抱えている。

    ハンガリーGP 戦略

    ピレリ「1ストップと2ストップは同等」
    興味深いのは、ピレリが1ストップと2ストップの戦略差を極めて小さいと評価している点だ。

    モータースポーツディレクターのダリオ・マラフスキは次のように説明している。

    「私たちは常に複数の戦略が同等になることを目指している。そして今週末は、その狙い通りになった。このレースでは1ストップと2ストップは本当に同等だ」

    1ストップの基本戦略はミディアム→ハードで、ピットストップは26~32周目が最適とされる。

    2025年大会ではマクラーレンがランド・ノリスを1ストップ、オスカー・ピアストリを2ストップに分けて勝利を収めた。今年も上位勢が同様の戦略分散を採る可能性は十分ある。

    ハンガリーGP タイヤ

    中団勢はタイヤ残数が戦略を左右
    各チームが予選までに残したタイヤによって、採用可能な戦略も異なる。

    ソフトタイヤを多く残したレーシングブルズ、アウディ、アストンマーティンはソフト→ハード→ミディアムという積極策も選択可能だ。

    推奨ピットタイミングは以下の通り。

    ・第1ストップ:13~19周目
    ・第2ストップ:45~51周目

    逆にミディアム→ハード→ソフトという終盤勝負型もあり、この場合は17~23周目と50~56周目が目安になる。

    また、フェラーリはルイス・ハミルトンがQ1でミディアムタイヤを使用したことで、新品ソフトタイヤを1セット温存している。このため、ソフト→ハード→ミディアム、あるいはソフト→ハード→ハードといった他車とは異なる戦略を選ぶ可能性もある。

    一方、ウィリアムズとキャデラックは新品ミディアムを2セット残しており、ソフト→ミディアム→ミディアムという戦略も視野に入る。推奨ストップは14~20周目、44~50周目となる。

    ハンガリーGP 2026年のF1世界選手権

    暑さがタイヤを苦しめる決勝になりそうだ
    決勝では一時的な雨の可能性もあるものの、現時点ではレースへの影響は限定的とみられている。

    それ以上に注目されるのが気温だ。

    決勝日は週末で最も暑くなる見込みで、気温は約32℃、路面温度は56℃前後まで上昇する可能性がある。

    高い路面温度は特にリアタイヤへの負担を増大させるため、予選重視のセッティングを採用したマシンほどロングランではデグラデーションに苦しむ可能性がある。

    1ストップと2ストップの優劣がほぼないとされる今年のハンガリーGPでは、序盤の展開を見極めながら柔軟に戦略を変更できるチームが勝利へ最も近づくことになりそうだ。

  • 2026年F1ハンガリーGP 決勝 スターティンググリッド

    2026年F1ハンガリーGP 決勝 スターティンググリッド

    2026年F1 ハンガリーGP 決勝の暫定スターティンググリッドをFIA(国際自動車連盟)が発表した。

    予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得したが、2番手だったルイス・ハミルトン(フェラーリ)はオスカー・ピアストリを妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受けた。これによりシャルル・ルクレールがフロントローに繰り上がり、ピアストリとマックス・フェルスタッペンもそれぞれ1列ずつ前のグリッドからスタートする。

    さらに、4番手で予選を終えたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)も、マックス・フェルスタッペンのスピンで提示された黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格。決勝は7番グリッドからのスタートとなり、ジョージ・ラッセル、アイザック・ハジャー、アービッド・リンドブラッドらが順位を繰り上げる形となった。

    ベルギーGP グリッド

    2026年F1 ハンガリーGP 決勝スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 1 ランド・ノリス マクラーレン 1 (-)
    2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 3 (↑1)
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 5 (↑2)
    4 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 6 (↑2)
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 2 (↓3)
    6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 7 (↑1)
    7 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 4 (↓3)
    8 6 アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング 8 (-)
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 9 (-)
    10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 10 (-)
    11 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 11 (-)
    12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 12 (-)
    13 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 13 (-)
    14 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 14 (-)
    15 31 エステバン・オコン ハース 15 (-)
    16 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 16 (-)
    17 87 オリバー・ベアマン ハース 17 (-)
    18 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 18 (-)
    19 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 19 (-)
    20 18 ランス・ストロール アストンマーティン 20 (-)
    21 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 21 (-)
    22 11 セルジオ・ペレス キャデラック 22 (-)
  • アストンマーティン・ホンダF1 今季初Q2進出 ニューウェイ「励みになる一歩」

    アストンマーティン・ホンダF1 今季初Q2進出 ニューウェイ「励みになる一歩」

    アストンマーティンF1のチーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でフェルナンド・アロンソが今季初のQ2進出を果たしたことについて、「励みになる一歩」と評価した。

    一方で、ハンガリーGPで投入した16項目に及ぶ大型アップグレードについては、さらなる開発が必要だとの認識も示している。

    アストンマーティンはハンガロリンクでAMR26Bに大規模アップデートを投入。アロンソは16番手で今季初めてQ1を突破し、苦戦が続いていたチームにとって前向きな結果を持ち帰った。

    ニューウェイ「正しい方向への励みになる一歩」
    ニューウェイは予選後、アップグレードパッケージが目標達成への第一歩になったと評価した。

    「今週末は他チームと戦える位置につけることを目標にしていた。その意味で、初めてQ2に進出できたことは、その方向へ向けた励みになる一歩だ」

    「フェルナンドは今日、マシンのポテンシャルを最大限に引き出してくれた。ランスも昨日は走行が限られていたにもかかわらず、最後のアタックではタイムを更新していたが、ターン12で追い風の影響を受けてグラベルにはみ出してしまった」

    ニューウェイは今回のアップグレードがまだ完成形ではないことも強調した。

    「アップグレードパッケージは、まだ開発を続けていく必要がある。我々は、さらに改善できる部分が残されていることも分かっている」

    アロンソは16番手で今季初のQ2進出
    アロンソはQ1を16番手で突破すると、Q2ではユーズドのソフトタイヤで最初のアタックに臨み、最後のアタックでは1分19秒808までタイムを縮めた。しかし16番手で敗退し、今季初のQ3進出には届かなかった。

    それでもトップ通過したランド・ノリスとの差は2.352秒、タイム比では103.037%まで縮めた。今回の予選ではキャデラックのバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレス、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボン、さらにハースのオリバー・ベアマンを上回る16番手を記録しており、これまで最後尾争いを強いられてきた状況から一歩前進した内容となった。

    一方のランス・ストロールは20番手に終わったものの、最終アタックではQ2進出圏内に迫るペースを見せていた。しかしターン12で追い風の影響を受けてマシンの向きが変わらず、アタックを完遂することができなかった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ドライバーも進歩を実感
    アロンソもマシンの進化を実感している。

    「僕たちにとっては、より競争力のある週末になっているし、Q2に進出できたことは正しい方向への一歩だ。まだこのパッケージを最適化している段階で、マシンにはまだ引き出せるポテンシャルがある」

    「マシンは以前より一貫性があり、予測しやすくなったので、運転もしやすくなっている。明日もさらに学びながら、決勝で何ができるか見ていきたい」

    ストロールも「ダウンフォースとグリップが増えたことで、マシンは確実に前進した」と評価しつつ、「まだパワー不足があり、特に昨日走行時間を失ったことでバランス面には改善の余地がある」と課題も挙げた。

    大型アップデート初戦で今季初のQ2進出を果たしたアストンマーティン。ニューウェイは「励みになる一歩」と位置付けたが、チームは今回の結果を出発点と捉え、AMR26Bのポテンシャルをさらに引き出すための開発を続けていく。