カテゴリー: ホンダF1

  • 佐藤琢磨 F1名車ウィリアムズ・ホンダFW11体験「本当に驚異的だった」

    佐藤琢磨 F1名車ウィリアムズ・ホンダFW11体験「本当に驚異的だった」

    佐藤琢磨は、2025年モントレー・モータースポーツ・リユニオンで驚くべき体験をした。元F1ドライバーである佐藤は、1000馬力以上を誇る1986年のF1マシンであるウィリアムズ・ホンダFW11をドライブした後、その感動を語った。

    モントレー・モータースポーツ・リユニオンは、カリフォルニア州モントレーのウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカで毎年開催されるイベントで、歴史的なレーシングカーが走る舞台を提供することを目的としている。

    2度のインディ500優勝経験を持つ佐藤琢磨は、このウィリアムズFW11・ホンダをドライブした後、インサイダーのマーシャル・プルエットとのやりとりでこう語った。

    「本当に驚異的だよ。実現してくれた皆さんに大きな感謝を伝えたい。ウィリアムズのヘリテージが、このクルマを数カ月前に上から下まで見事にレストアしてくれた。そして実際、我々は数週間前にナイジェル本人がこのオリジナルのクルマをグッドウッドで走らせるのを見たんだ」

    「それだけでも十分にすごいよね。このクルマをモントレーに持ち込めるなんて、歴史的な場所に歴史的なマシンを持ち込むんだから。1986年のコンストラクターズ・チャンピオンを獲得したクルマだろ?本当に素晴らしいよ。ガレージでエンジンを暖めると、人々はこのエンジンのエネルギーを全く予想していなかったんだ」と彼は付け加えた。

    1986年のF1シーズンでは、ナイジェル・マンセルがFW11を駆ってドライバーズ選手権2位を獲得し、チームはコンストラクターズタイトルを手にしている。

    佐藤琢磨 ウィリアムズ・レーシング ホンダ F1

    佐藤琢磨、2025年インディ500予選で2番手獲得
    48歳の佐藤琢磨は、モントレーでFW11をドライブするという夢の時間を過ごす一方で、5月にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われたインディ500予選でも輝きを見せ、見事に2番手を獲得した。

    ラーレ・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦した佐藤は、インディカー・ルーキーでプレマ・レーシングのロバート・シュワルツマンにポールポジションを奪われたが、接戦の末の2位という結果を残した。予選後、ホンダ・レーシングを通じてこう語った。

    「まずはHRCに大きな祝福を送りたい。本当に全員が力を合わせてきた。特に非常に難しい厳しい年の後で、HRCは驚異的な仕事をして復活したと思う」

    決勝では2番手からスタートしたものの、200周のレースで順位を落とし、最終的には9位でフィニッシュした。#76フンコス・ホリンガー・レーシングのコナー・デイリーの後ろでチェッカーを受ける形となった。

    その過程で佐藤は51周をリードし、合計5度のピットストップを経て完走した。優勝を飾ったのは、当時3度のインディカー王者で#10チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウだった。

  • アイルトン・セナが使用した最後のF1ホンダV10エンジンが約3700万円で落札

    アイルトン・セナが使用した最後のF1ホンダV10エンジンが約3700万円で落札

    ホンダ・レーシング(HRC)が出品した、1990年F1最終戦オーストラリアGPでアイルトン・セナが使用したHonda V10エンジン「RA100E」の個体「V805号機」が、2025年8月15日に米国カリフォルニア州カーメルで開催された「ボナムス・クエイル・オークション」において、手数料込みで254,500ドル(約3,720万円)で落札された。

    このエンジンは、マクラーレン・ホンダMP4/5Bに搭載され、1990年10月の日本GP(鈴鹿サーキット)のウォームアップ・セッション、そして続く11月4日のオーストラリアGP(アデレード市街地コース)決勝においてセナが駆った実戦用ユニットである。

    通常、F1で使用されたエンジンは日本国内の研究所に戻され、分解・解析によって摩耗や疲労の状態が調査された後に廃棄されることが多い。しかし、このV805号機は、すでに翌1991年シーズンから投入される新型V12エンジンの開発が本格化していたため解析対象から外れ、分解されることなく保管された経緯を持つ。結果として、アイルトン・セナが実戦で使用した最後のホンダF1 V10エンジンという極めて貴重な歴史的遺産となった。

    今回の出品は、HRCが2025年4月に発表した新規事業「メモラビリア・ビジネス」の第一弾として実施されたもので、同事業は過去の貴重なレースマシンやエンジン、パーツ類を販売し、世界中のモータースポーツファンに“本物の歴史”を所有する機会を提供することを目的としている。出品されたV805号機は、HRCの熟練メカニックの手によって一基分のエンジン部品が丁寧に分解され、特製ディスプレイケースに収められた状態で提供され、さらに本物であることを証明するHRCオリジナルサーティフィケート(証明書)も付属した。

    「ボナムス・クエイル・オークション」は、カリフォルニア州モントレー半島で毎年8月に行われる自動車の祭典「モンタレー・カー・ウィーク」の一環として開催される名門オークションで、世界中からコレクターやマニアが集う場として知られる。今回の落札は、ホンダとセナによる黄金時代の象徴が新たな持ち主のもとに渡った瞬間であり、F1史に残るメモラビリアの価値をあらためて示す出来事となった。

    HRCは今後、このメモラビリア事業を日本国内でもオークションなどを通じて展開していく予定だ。

    ホンダ F1 V型10気筒 エンジン アイルトン・セナ

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1優位の理由は「タイヤだけではない」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1優位の理由は「タイヤだけではない」

    現F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、今季のマクラーレンの支配力がタイヤマネジメント能力だけに起因しているとの見方に異議を唱え、同チームの優位をより多角的に分析した。

    今季ここまで14戦中11勝を挙げたマクラーレンは、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権のダブル制覇に向けて視界良好。夏休み突入時点でフェルスタッペンは、オスカー・ピアストリとランド・ノリスにそれぞれ97点、88点差をつけられている。

    パドックではMCL39の優れたタイヤ劣化抑制性能が注目されてきたが、フェルスタッペンは同マシンの強みはそれだけではないと指摘する。

    中速コーナーでの驚異的パフォーマンス
    先週末のハンガリーGPでフェルスタッペンは、特にインターミディエイトタイヤにおけるタイヤ管理能力でのマクラーレン優位を認めつつ、中速コーナーでの圧倒的な速さも勝敗を分ける要素だと強調した。

    「確かにタイヤには優しい。タイヤを良い状態で保てるんだ。それはウェットでインターミディエイトを履いた時に顕著に分かる。あのタイヤはよりデリケートで、オーバーヒートしやすいけど、彼らはそれを完全にコントロールしている」

    「同時に、中速域でのパフォーマンスは他の誰よりも驚異的だ。リアを失わずにフロントアクスルを回し込む回頭性は本当に素晴らしい。我々もそれを実現しないといけない」

    今季序盤にはマクラーレンに「タイヤの水冷システムが搭載されているのでは」との疑念が浮上し、FIAが否定した経緯もあるが、4度の王者は噂よりもテレメトリーデータが雄弁だと話す。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 レッドブル・レーシング

    ステラ代表「データが証明している」
    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、フェルスタッペンの指摘を真っ向から受け止めた。

    「GPSデータを見れば一目瞭然だ。いくつかのチームと速度を比較すると、中速コーナーにおいてマクラーレンは最も高いミッドコーナースピードを生み出せる。マックスの評価は正しい」

    「もちろん弱点もある。非常に高速なコーナー、例えば(シルバーストンの)コプスや(スパの)プーオンでは最速ではないし、非常に低速な区間でも最速ではない」

    「しかし、シーズンを通じて多くのコーナーは中速域に属しており、その領域では我々のマシンがデータ上ベストだ」

    フェルスタッペンは今季鈴鹿やイモラといった高速サーキットで勝利を挙げているが、さまざまなレイアウトでの一貫性ではレッドブルはマクラーレンに及んでいない。

    2025年シーズン後半戦に向け、レッドブルを含む他チームにとっての最重要課題は、マクラーレンが中速コーナーで示す「フロントのグリップとリアの安定性の絶妙なバランス」をいかに再現するかにある。

  • アストンマーティンF1 ホンダPUとニューウェイ体制で2026年へ開発加速

    アストンマーティンF1 ホンダPUとニューウェイ体制で2026年へ開発加速

    アストンマーティンはF1界で最も成功した技術者であるエイドリアン・ニューウェイを迎え入れ、新チームで2026年の革新的なレギュレーションに向けて全力で取り組んでいる。

    ニューウェイは2024年5月にレッドブルのチーフ・テクニカル・オフィサーを退任し、今年初めにアストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーに就任。

    2025年型のAMR25は今季大きな競争力を示せていないが、短期的な改良の性質からニューウェイの能力は2026年から導入される新レギュレーションの開発に集中されている。

    F1は現在のグラウンドエフェクトカーから、現代版のアクティブエアロダイナミクスへと移行する。

    ニューウェイはレギュレーション変更を的確に攻略してきた経歴を持つ。1998年のマクラーレンMP4/13はシーズン序盤を支配し、2009年のレッドブルRB5はタイトルを獲得したブラウンGPのマシンをシーズン終盤には凌駕、その後の4年間で全タイトルを独占した。さらに30年以上前、1992年にはナイジェル・マンセルをドライバーズチャンピオンに導いた、洗練されたアクティブエアロを備えるウィリアムズFW14Bのチーフデザイナーでもあった。

    ここ数年、元ジョーダン/フォースインディアのチームであるアストンマーティンは、ローレンス・ストロールの巨額投資と設備刷新を経て、投資の成果を求める段階に差しかかっている。2025年にチーム代表へ就任したアンディ・コーウェルは、5年間の休養を経てストロールのプロジェクトの力に惹かれ、復帰を決断した。

    エンジニアとしても成功を収めたコーウェルは、アストンマーティンの空力設計部門に高まる熱気を感じていると語る。数カ月前に稼働を開始したばかりの新風洞には、多くの異なるデザインが持ち込まれているという。

    「みんな新しく、より冒険的なコンポーネントの開発を楽しんでいる。風洞チームはニューウェイの加入に非常に大きく反応しており、通常よりも大きな変更を加えたモデルで、さまざまなアーキテクチャ案を試している」とコーウェルはハンガリーGP期間中のPlanetF1.comとのインタビューで語った。

    「エイドリアンの図面が描かれてから風洞で試験するまでの時間は、以前の3分の1になった。スタッフと話せば、みんなそれを楽しんでいて、異なることに取り組むことを喜んでいる。進歩のために戦場に立っているような感覚を味わっているんだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイがAMR26に影響を及ぼし始める中、コーウェルは現段階でアストンマーティンの立ち位置を競合と比較する術はないと認める。シャシーや空力、パワーユニットに関するレギュレーションが一新されるため、現時点では目安となる基準が存在しないのだ。

    「我々は開幕戦に向けて自分たちのレースを進めることに集中している。これは我々にとって挑戦的な旅だ」とコーウェル。

    「ホンダとの初の協業であり、エイドリアンは過去にホンダと仕事をした経験がある。アラムコとの燃料・潤滑油の開発、独自のトランスミッションや油圧系も含め、多くの新しい関係や技術に取り組まなければならない。空力レギュレーションの変更も加わり、非常に多くの重要要素を同時に進めている。我々は厳しい目標を設定している」

    「厳しい目標を立てれば、達成するために最後まで戦うことになる。もし最後まで戦わずに達成できるなら、それは目標が甘すぎるということだ。我々は情報のリリース期限を守るために戦っている」

    「我々にはマシンの多くを社内製造できる優れたオペレーション部門があり、また複雑さが増し、リードタイムが短く、品質と精度の向上を求められる部品を作るための要求に応える素晴らしいサプライチェーンもある。全社的に見ても、これは本当にエキサイティングな旅だ」

  • ホンダ F1初優勝60周年記念した「RA272スケールモデル」を限定発売

    ホンダ F1初優勝60周年記念した「RA272スケールモデル」を限定発売

    ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)は、ホンダにF1初勝利をもたらした1965年メキシコGP仕様の伝説的マシン「ホンダRA272(シャシー#103)」を再現したプレミアムスケールモデルを発表した。

    この精密なコレクターズアイテムは、アマルガム・コレクション(Amalgam Collection)とのパートナーシップによって製作され、実車同様のペイントリバリー、ハンドビルドのボディワーク、そしてホンダV12エンジンの完全再現を含む1,600点以上の精密パーツを備えている。

    RA272モデルは1:8スケールと1:18スケールの2種類が用意され、1:8スケールはわずか30台限定(28,995ドル)、1:18スケールは300台限定(1,735ドル)となる。いずれも専用ディスプレイケース、真正証明書、HRC社長 渡辺康治の署名入り記念冊子が付属する。両モデルは8月15日〜16日に開催されるモントレー・カーウィーク(The Quail, A Motorsports Gathering および Rolex Monterey Motorsports Reunion)で販売される。

    ホンダ・レーシング HRC F1 ホンダ・RA2721:8スケールモデルの構成部品

    1:18スケールモデル
    1985年に創設されたアマルガム・コレクションは、世界で最も象徴的かつラグジュアリーな自動車の縮尺モデルを、最高品質の素材を用いて製作している。アマルガムのチームは日本・茂木のホンダコレクションホールを訪れ、実車の精密なデジタルスキャンを取得。このデータをもとにスケールモデルのあらゆるディテールを完全に再現した。開発には合計4,500時間以上が費やされ、各モデルの製作には450時間を要する。

    「このRA272モデルは単なるトリビュートではなく、我々のモータースポーツの歴史の一部を所有するための招待状です。レースはホンダのDNAに深く刻まれており、このモデルは我々の成功の原点を思い出させてくれる存在です」
    — Honda Racing Corporation(HRC)社長 渡辺康治

    「このユニークなホンダ・レーシングの歴史の一部をファンの皆さんにお届けできることにとても興奮しています。RA272モデルは拡大しつつあるHRCコレクションの素晴らしい追加アイテムであり、モントレー・カーウィークで実物をご覧いただくのが待ちきれません」
    — HRC US 商品・メモラビリア部門ゼネラルマネージャー メリザ・ハンフリー

    RA272スケールモデルの詳細
    ・モデルのパターンは、ホンダコレクションホールで取得した極めて精密なデジタルスキャンと、1965年シーズンおよびメキシコGP当時の数百枚の写真資料をもとに作成
    ・パターンをもとにシリコンゴム型を製作し、あらゆるディテールを再現
    ・シリコン型からパーツを鋳造するために試作品用樹脂を使用。1つの型からは20〜30個のパーツを鋳造可能で、その後新たな型を製作
    ・1:8スケールモデルは1,600点のパーツで構成(鋳造部品、フォトエッチング、CNC加工金属部品など)
    ・ボディワークの塗装には実車用塗料とアーカイブのカラーデータを使用
    ・1:8スケールモデルの金型開発には約4,500時間を要し、各モデルの鋳造・組立・塗装・仕上げには450時間を要する

    ホンダ F1 本田技研工業 RA272

    RA272について
    F1参戦2年目となるシーズンに向けて開発されたRA272は、RA271の後継として登場した。V12エンジンの開発はホンダがまだ自動車を1台も販売していなかった1962年に開始され、本田宗一郎率いるバイク技術者チームが担当した。1.5リッターV12は当時のF1で最もパワフルな230馬力を誇り、横置き搭載で最高12,000rpmを発揮する革新的な設計で知られた。1965年シーズン当時、ホンダは自動車事業を始めてわずか2年目。この無謀とも思える挑戦は、高い目標を掲げて果敢に挑むホンダの企業文化を象徴するものだった。RA272は1965年10月、メキシコGPで世界を驚かせ、リッチー・ギンサーのドライブで日本車として初のF1優勝を飾った。今回のモデルは、その勝利を収めたRA272F-103シャシーを忠実に再現している。この歴史的勝利は、日本の自動車技術に対する世界的評価を一変させ、ホンダの革新と世界水準への挑戦を強く印象づけた。

    Amalgam Collectionについて
    Amalgamの職人チームは、世界最高のハンドメイド大型モデル製作者として知られ、スタイルと精神を完全に捉えるモデルを製作している。卓越した品質を追求し、その完成品の価値と存在感をこれまでにないレベルに引き上げている。1:8スケールで限定製作したモデルについては、オーナーの実車仕様に合わせたカスタム製作サービスも提供。極めて高額かつ希少な車両のオーナー向けには、英国ブリストルの工房で1:5または1:4スケールのワンオフ製作も行う。世界中どこにでも出向いて実車をデジタルスキャンし、あらゆる細部を撮影して忠実に再現する。膨大な開発時間が必要となるため、最大限のディテールと存在感を発揮できる大型スケールで製作する。

    Amalgam Collectionの設計・開発の拠点は英国にあり、大型モデルの製作はハンガリーと中国の熟練チームが担当している。彼らは多国籍・多文化の職人集団であり、世界で最も精密かつ美しく、独自性の高いモデルを生み出すことに情熱を注いでいる。彼らはイギリスやイタリアのF1チームや高級車ブランドに触発され、そのデザインを完璧に再現し、デザイナー、ドライバー、そして自動車を生み出した人々を讃えることを使命としている。

  • 角田裕毅 F1夏休み中にホンダ・レーシング・スクール鈴鹿にサプライズ登場

    角田裕毅 F1夏休み中にホンダ・レーシング・スクール鈴鹿にサプライズ登場

    F1は現在サマーブレイク中だが、角田裕毅(レッドブル・レーシング)が鈴鹿サーキットを訪問し、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)のFormulaクラス アドバンスコース最終回にサプライズで登場した。

    3月の入校から半年間、トップドライバーによる指導を受けてきた受講生たちの前に、スクール卒業生で現役F1ドライバーの角田裕毅が講師のひとりとして現れ、場内は驚きと緊張に包まれた。

    角田裕毅はレッドブル・レーシングのレーシングスーツ姿で現れ、「なんか俺が緊張してくるわ」「スーツがこれしかなかったんですよ」と笑顔でコメント。カメラを向けられると「結構緊張してるんだもん。みんなと一緒ぐらいに。このカメラが…ダメだわ」と照れた様子も見せた。

    「変に知られたら準備されるかなって。いつも通り、僕のこと気にしないで」と語った角田裕毅の言葉通り、参加者たちは通常通りの走行に臨み、最終日の結果を踏まえてスカラシップ選考会へ進出する3名が決定。角田裕毅のように世界の頂点を目指す受講生たちは、次のステージへの挑戦権をつかんだ。

    この日得た経験は、全受講生にとって今後の大きな財産となるに違いない。

    角田裕毅 F1レッドブル・レーシングのレーシングスーツ姿で登場した角田裕毅

    さらに、DAZNでは今回の訪問にあわせて角田裕毅の1日に密着した特別企画も実施。自身も卒業生である角田裕毅がHRSの修了式にサプライズ登場し、後輩たちとともにマシンを走らせた様子を完全収録した。加えて、レッドブル昇格後の戦いの舞台裏を鈴鹿サーキットで独占告白。代表交代がもたらしたチームの変化、エンジニアとの関係、そして後半戦への熱い思いを語った。

  • 佐藤琢磨 ホンダ学園50周年記念でモンテカルロ・ヒストリック参戦

    佐藤琢磨 ホンダ学園50周年記念でモンテカルロ・ヒストリック参戦

    学校法人ホンダ学園は、2026年に迎える創立50周年を記念した「50周年記念チャレンジ企画」の第一弾として、2026年2月1日から7日にかけて欧州で開催される「第28回ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」に出場すると発表した。

    アンバサダー兼ドライバーにはレーシングドライバーの佐藤琢磨が就任し、学生たちと共に国際ラリーレースの極限に挑む。

    本チャレンジには、ホンダ学園の学生約30名が有志で参画。参戦車両となる1975年式の初代CIVIC RS 2台のレストアから整備、部品調達、さらには現地欧州での運営支援やナビゲーター業務まで幅広く担当する。今回使用するCIVIC RSは、1911〜1986年1月までの「ラリー・モンテカルロ」に参加実績がある、または同等仕様のヒストリックカーでなければならないという参加条件を満たす唯一のHonda車であり、規定のオリジナリティーと整備状態を保持した状態で出走する。

    レースはモナコを起点に、南仏アルプス山岳地帯を中心とするフランスやイタリアの複数都市を巡る全長約2,000〜3,000kmのレギュラリティラリー形式で実施。スピードではなく、決められた平均速度での精度や対応力が競われる。

    ホンダ学園は1976年、本田技研工業創業者であり初代校長の本田宗一郎の「技術だけでなく、世界に歓迎される人間を作りたい」という志のもとに創設され、50年間にわたり“技術力と人間力”を兼ね備えた人材育成を続けてきた。現在は関東・関西の2拠点体制で実践重視の教育を行い、「挑戦する姿勢」を教育理念の軸としている。今回のモンテカルロ挑戦は「技術の伝承」と「挑戦文化の醸成」を目的に、変化の激しい時代において本質的価値を次世代へ継承する試みでもある。

    ホンダ学園 常務理事の中嶋歩氏は「ホンダ学園が創立50周年を迎えるにあたり、学生たちが佐藤琢磨選手と共に『ラリー・モンテカルロ・ヒストリック』へ挑戦できることを大変うれしく思います。日々、学生たちが取り組んでいるヒストリックカーのレストアは、マニュアルも部品もない“答えのない実習”であり、まさに逆境への挑戦です。仲間と共に課題を乗り越え、技術者として、そして人として大きく成長してくれることを願っています」と語った。

    モンテカルロ・ヒストリック・チャレンジ アンバサダー兼ドライバーを務める佐藤琢磨は「ホンダ学園の皆さんとはこれまでも多くの交流を重ねてきましたが、今回は50周年を記念したプロジェクトを通じて、共に世界に挑戦できることを大変光栄に思います。学生の皆さんが“挑戦のスピリット”と“あきらめない姿勢”を存分に発揮し、仲間と共に成長していく姿を見るのが、今からとても楽しみです。私自身、現役でINDY500に参戦を続ける一方で、若手ドライバーの育成にも力を入れていますが、今回のプロジェクトでは、世界で活躍できるエンジニアの育成にもつながるのではないかと、大いに期待しています。この大きな挑戦を、学生の皆さんと共に楽しみながら、全力で取り組んでいきたいと思います」と意気込みを語った。

    なおホンダ学園では、このプロジェクトに続く第二弾・第三弾の記念企画として、日本全国を巡る「Cubチャレンジ」などの展開も予定している。

    佐藤琢磨 ラリー

    第28回ラリー・モンテカルロ・ヒストリック開催概要(予定)
    主催:Automobile Club de Monaco(ACM)
    開催日時:2026年2月1日(日)~2月7日(土)※予定
    開催地:モナコを起点に、南仏アルプス山岳地帯を中心とする複数都市(フランス、イタリアなど)

    参加車両条件
    ・1911〜1986年1月までの「ラリー・モンテカルロ」に参加実績のある車種、または同等仕様のヒストリックカー(Honda車では初代CIVICが唯一該当)
    ・規定のオリジナリティーと整備状態を保持していること

    レース形式
    ・レギュラリティラリー形式
    ・約2,000~3,000kmを決められた平均速度で正確に走行
    ・スピードではなく精度と対応力を競う

    学校法人ホンダ学園概要
    創立年:1976年
    創設者:本田宗一郎(本田技研工業株式会社 創業者)
    理事長:清水光太郎
    教育理念:チャレンジ精神に溢れ、人に愛され信頼される技術者を育成する
    設置校:ホンダテクニカルカレッジ関東(埼玉県ふじみ野市)/ホンダテクニカルカレッジ関西(大阪府大阪狭山市)
    主な学科:
    ・サービスエンジニア学科/一級自動車整備学科/研究開発学科(関東)
    ・一級自動車研究開発学科/自動車整備科/自動車整備留学生科(関西)
    特徴:Hondaグループ直系の教育機関で、鈴鹿8耐や全日本ラリーへの参加、ヒストリックカーのレストアなどの課外活動も充実
    主な進路:Honda販売会社(Honda Cars各社)、整備工場、サプライヤー、Hondaやグループ企業(推薦枠あり)

    佐藤琢磨選手のレースキャリア
    1997年 鈴鹿レーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)を卒業
    2001年 英国F3選手権チャンピオン/マスターズF3優勝/マカオGP優勝
    2002年 ジョーダン・ホンダよりF1デビュー
    2003年 B・A・R ホンダに移籍
    2004年 F1第9戦アメリカGPで3位表彰台
    2006年 スーパーアグリ・ホンダに移籍
    2010年 KVレーシングよりインディカー・シリーズに参戦、第94回インディ500に初挑戦(20位)
    2011年 インディカー・シリーズ第8戦で日本人初のポールポジション獲得
    2012年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍、第4戦サンパウロで自身初の3位表彰台、第96回インディ500で優勝争いも最終ラップでスピン
    2013年 AJフォイト・レーシングに移籍、第3戦ロングビーチでインディカー・シリーズ日本人初優勝
    2017年 アンドレッティ・オートスポーツに移籍、第101回インディ500で日本人初優勝(内閣総理大臣顕彰受賞)
    2018年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍
    2019年 第103回インディ500で3位(トップに約0.3秒差)
    2020年 第104回インディ500予選で日本人最高位3位、決勝で自身2度目の優勝
    2021年 第105回インディ500は14位
    2022年 デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングに移籍、第106回インディ500は25位
    2023年 チップ・ガナッシ・レーシングに移籍、第107回インディ500は7位
    2024年 株式会社ホンダ・レーシング「エグゼクティブ・アドバイザー」に就任、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰、第108回インディ500は14位(10番グリッドから)
    2025年 第109回インディ500予選で日本人最高位となる2位、決勝は途中トラブルで9位

  • 角田裕毅 レッドブルF1での現状にマルコ「来週ホンダと話し合いの場を持つ」

    角田裕毅 レッドブルF1での現状にマルコ「来週ホンダと話し合いの場を持つ」

    角田裕毅のレッドブルF1での立場に、いよいよ厳しい視線が注がれている。

    チームの重鎮ヘルムート・マルコは、2025年シーズン前半11戦でわずか7ポイントにとどまる角田裕毅の成績に不満を示し、「彼がポイントを獲れなさすぎる」と痛烈に批判。次戦ハンガリーGPを前に、その去就についてホンダと協議を行う意向を明かした。

    マルコはさらに、フェラーリやメルセデスを引き合いに出し「セカンドドライバーがチームの足を引っ張っているのは我々だけではない」と述べつつも、角田裕毅がレッドブルのコンストラクターズ選手権2位争いの足かせになっているという厳しい評価を下した。2026年のレギュラードライバー候補には若手アイザック・ハジャーの名前も挙がっており、角田裕毅の未来は不透明さを増している。

    ここ1年半、レッドブル・レーシングを取り巻く騒動は絶えなかったが、クリスチャン・ホーナーの退任とマックス・フェルスタッペンの残留決断により、ようやくチーム内に落ち着きが戻りつつある。

    ローラン・メキース新体制の幕開けは、ベルギーGPスプリントでのマックス・フェルスタッペンの勝利と重なった。この勝利は、RB21に多数のアップグレードが施された上でのものだった。メキース体制の好スタートに加え、マックス・フェルスタッペンがメルセデス移籍を否定しプロジェクト継続にコミットしたことで、2026年を“ゼロからの再出発”とせずにすむ大きな足掛かりとなった。

    角田裕毅のシートは風前の灯か
    だが、一方でセカンドドライバーの問題は依然としてチームの課題だ。角田裕毅はレッドブル加入後11戦でわずか7ポイントしか獲得しておらず、そのパフォーマンスには満足が得られていない。

    レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコは、オーストリア紙『Krone』の取材に対し厳しいコメントを残した。

    「コンストラクターズランキングで2位を狙うのは現実的じゃない。角田があまりにもポイントを取れなさすぎる。我々はメルセデスと3位争いをしている。セカンドドライバーが足を引っ張っているのは、我々だけでなく、フェラーリのハミルトンも、メルセデスのアントネッリも同様だ」

    さらに角田裕毅の今後についてはこう続けた。

    「我々は通常、夏休みまではドライバーについて話さない。ただ、角田は常にホンダの庇護を受けてきた存在だ。来週ホンダと話し合いの場を持ち、どの方向に進むか決める」

    チーム内ではすでに、若手アイザック・ハジャーが角田裕毅の後任として急浮上しており、2026年のレギュラー昇格が現実味を帯びてきている。

    角田裕毅 レッドブル F1レッドブルF1での立場が揺らぐ角田裕毅、去就はホンダとの協議次第に

    2025年残りシーズンへの期待
    ヘルムート・マルコは今季のマシン開発計画について「モンツァがアップグレードの最終地点」とした上で、コンストラクターズとドライバーズ選手権で3位に入れば「満足のいく結果」と位置付けた。

    次戦ハンガリーGPについては慎重な姿勢を見せつつも、最後のアップデートに手応えを感じている。

    「ハンガロリンクは我々にとって伝統的に得意なサーキットではない。ただ、小さな新要素をいくつか投入する予定だし、前回のアップデートでマシンの作動ウィンドウは広がった。マクラーレンに次ぐ2番手につけられれば満足だが、恐らくフェラーリが来るだろう」

    最後に新代表ローラン・メキースについても評価を述べた。

    「彼はチームにうまく溶け込んだ。経験豊富なエンジニアとして、我々のドライバーとも良い議論ができている。マックスも我々が懸命に働いていることを理解しており、フラストレーションは抱いていない」

  • ホンダF1 岩佐歩夢によるハンガロリンク走行シミュレーション動画を公開

    ホンダF1 岩佐歩夢によるハンガロリンク走行シミュレーション動画を公開

    レッドブルF1チームのリザーブドライバーを務める岩佐歩夢が『F1 25』でハンガロリンクを攻略するシミュレーション動画をホンダF1が公開した。

    “まるでカートコース”とも称されるF1ハンガリーGPの舞台、ハンガロリンクを、レッドブルF1チームのリザーブドライバーである岩佐歩夢が『F1 25』とHondaのeモータースポーツ専用シミュレーター「Honda eMS SIM-01」を用いて本格アタックした。

    テクニカルかつリズムが求められるこのサーキットは、F1カレンダーの中でもミスが許されないことで知られ、とりわけセクター2はドライバーの精度が問われる難所。高速から低速への切り替え、絶妙なライン取りなど、繊細な操作が要求される。

    そんな難関を、岩佐歩夢がどのように攻略するのか――『F1 25』を通じて、その走行テクニックが余すことなく披露された。シミュレーターならではのリアルな挙動と映像から、トップレベルのドライビングスキルを体感できる注目のコンテンツとなっている。

  • アイルトン・セナが使用した最後のホンダ V10 F1エンジンがオークション出品

    アイルトン・セナが使用した最後のホンダ V10 F1エンジンがオークション出品

    ホンダ・レーシング(HRC)は、1990年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)において、McLaren MP4/5Bに搭載されたHonda V10エンジン「RA100E」のうち、アイルトン・セナがアデレードでの最終戦で使用した個体「V805号機」を、2025年8月15日に米国カリフォルニア州カーメルで開催される「ボナムス・クエイル・オークション」に出品すると発表した。

    このメモラビリアは、HRCが2025年4月に新たな事業として発表した「メモラビリア・ビジネス」の第一弾にあたる。同事業は、過去の貴重なレースマシンやエンジン、部品の一部を販売し、モータースポーツを愛するファンに“本物の歴史”を所有する機会を提供することを目的としている。

    今回出品されるV805号機は、HRCの熟練メカニックの手により丁寧に分解された一基分のエンジン部品が、特製ディスプレイケースに収められた状態で出品される。この個体は1990年10月の鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリのウオームアップ・セッションにおいてセナが使用し、続く11月4日のオーストラリア・グランプリ決勝でも実際に使用されたものである。本物のレース用エンジンであることを証明するHRCのオリジナルサーティフィケートも添付される。

    アイルトン・セナが使用したホンダ V型10気筒 F1エンジン

    通常、レースで使用されたエンジンは日本の研究所に戻されて分解・解析され、摩耗や疲労の度合いなどを検証したのちに廃棄されるケースが多い。しかし、このV805号機は当時すでに翌1991年シーズンから投入されるV12エンジンの開発が始まっていたため、V10エンジンは解析対象とならず、分解されることなく保管された。つまり、アイルトン・セナが実戦で使用した最後のHonda F1 V10エンジンであり、きわめて貴重な歴史的遺産である。

    出品先となる「ボナムス・クエイル・オークション」は、毎年8月にカリフォルニア州モンタレー半島で開催される“Monterey Car Week(モンタレー・カー・ウィーク)”の一環として行われる。モンタレー・カー・ウィークは、サンフランシスコから南へ約150kmに位置する地域で開催されるヒストリックカーとレースマシンの祭典であり、コンクール・デレガンス(Concours d’Elegance)をフィナーレに、一週間にわたってヒストリックカーパレード、オーナーズクラブの集い、クラシックカーの品評会、ヒストリックレース、そして各種オークションが連日開催される。世界中からマニアやコレクターが集う中でも、ボナムス社のオークションは特に格式が高いとされている。

    HRCは今後、このメモラビリア事業を日本国内でもオークションなどを通じて展開していく予定だ。