カテゴリー: ホンダF1

  • ホンダF1、中村聡が現場チーフエンジニアから日本勤務へ異動

    ホンダF1、中村聡が現場チーフエンジニアから日本勤務へ異動

    ホンダF1は、参戦準備からこれまでの3年間現場のチーフを務めたHRDの中村聡が、開幕戦を最後に現場から離れ、4月から日本のさくらをベースにパワーユニット(PU)の開発に携わることを明らかにした。

    ホンダF1は、ここ数カ月で中村聡以外にも何人かのメンバーが入れ替えというかたちで、ミルトンキーンズからさくらに拠点を戻している。

    だが、ホンダF1はそれらの異動はホンダの開発体制として次のステップであり、現代F1のサーキット現場を見た者が開発現場に戻り、その知識と経験を開発に還流するためのものだとしている。

    中村聡は「これまで厳しい戦いでしたし、自分としての達成度は50%くらいしかない。もちろん悔しい思いばかりです」とコメント。

    「これから日本の開発部門とレース現場をよりうまく繋げる仕事となりますが、これまで経験した中で感じたホンダに足りないものを埋めて、より効率的にレベルを上げるやり方などを考え実践していきます」

    「この3年で実感したことは『F1は難しい』ということ。当たり前ですが、我々がトップに追いつくには彼らの倍以上のスピードが必要です。今の複雑なF1のパワーユニットにおいて、それは言葉では言い表せないくらい難しいことです」

    「でも勝つためには、それを乗り越えなければならない。このままでは終われないんです」と中村聡はチーフエンジニアとして最後となる現場で力強く語った。

  • ブレンドン・ハートレー 「ホンダのF1エンジンの性能に懸念はない」

    ブレンドン・ハートレー 「ホンダのF1エンジンの性能に懸念はない」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、ホンダのF1エンジンでの緒戦となったオーストラリアGPで、エンジン自体の競争力やオーバーテイクにはまったく懸念を感じなかったと語る。

    ブレンドン・ハートレーは、初めてのホンダのF1パワーユニットで厳しいレースに耐えることになった。スタート直後の1コーナーで激しくタイヤをロックさせてフラットスポットを作ったことで1周目にピットイン。その時点でそれなりの結果を出すチャンスは潰えた。

    その後もパンクによって2度目のピットストップを強いられるなどもあり、ブレンドン・ハートレーは周回遅れの最下位15位でレースを終えた。

    しかし、ブレンドン・ハートレーは、ホンダのF1エンジンには希望を感じてメルボルンを去ることができると語り、ホイール・トゥ・ホイールのバトルにおけるエンジン自体のパフォーマンスについては不安は感じていないと付け加えた。

    「僕は昨年末に別のエンジンで走っている。ホンダにはちょっとしたレースクラフトでもかなりの柔軟性があると思う」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「もちろん、DRSやトップスピードはオーバーテイクを大きな部分を占めるけど、僕がここまで見た限りではすべてがかなりシームレスに動いているし、ドライバーの観点ではそれほど管理すべきことはない」

    「全てが正しい方向に進んでいる。僕としては実質的な懸念はない。僕が理解しているところでは、(ホンダのF1パワーユニットに)アップデートも予定されている。レースクラフトやレーサビリティという点では問題はない」

    「メルセデスやフェラーリ、彼らが何をやっているかについてはコメントできないけど、僕たちにはオーバーテイクを成功させるためのいくつかのツールがある」

    ブレンドン・ハートレーは、2017年末のスポット参戦時よりも、フルタイムでトロロッソ・ホンダのドライバーを務める今年の方がかなり快適に感じていると付け加えた。

    「チーム、クルマを本当に快適に感じている。去年よりもずっとね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「予選を後から考えれば、3回の走行をするべきだったかもしれない。そうすればQ2に進出するベストなチャンスが得られていたと思う。あと0.05秒稼げていればQ2に進出できていたし、再び改善するためのチャンスがあった」

    「でも、快適に感じているし、自分がクルマに何を望んでいるかを把握できていると感じた。その点では本当に満足しているし、チーム内で自分の時間をうまく管理できた」

    「僕たちは目標にしていた結果、ポイントを得ることはできなかった。僕たちが目にしたように、今日はそこに関しては少し手の届かないところにいた」

    トロロッソ・ホンダでブレンドン・ハートレーのチームメイトを務めるピエール・ガスリーは、MGU-Hの故障によって14周目にリタイアしている。

  • ホンダF1 「ピエール・ガスリーのMGU-Hを再利用できるかは調査次第」

    ホンダF1 「ピエール・ガスリーのMGU-Hを再利用できるかは調査次第」

    ホンダF1は、開幕戦オーストラリアGPでピエール・ガスリーのマシンに発生したMGU-Hの問題をHRDさくらで調査し、コンポーネントの修復を試みるとしている。

    トロロッソ・ホンダの緒戦となったF1オーストラリアGP。20番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、16番手を走行していた14周目にターン12の立ち上がりでマシン後方から白煙をあげて突如スロー走行となり、ピットへ戻ってリタイアとなった。

    レース後、ホンダF1はピエール・ガスリーのリタイアはMGU-H関連のトラブルであることを明らかにしている。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「テレメトリー上でMGU-Hに関連した異常値がいくつか見受けられました。そのため、我々はクルマをストップさせました」と RACER にコメント。

    「これからデータの詳細とパーツそのものを調査し、次戦にむけて何ができるかを考えていきます」

    「パーツ自体が酷く損傷しているかどうかはまだわかりません。再び使用できるかどうか調査していく必要があります」

    ホンダは、マクラーレンとのパートナーシップの3年間で数多くのMGU-Hの故障が発生していたが、プレシーズンではトラブルは発生せず、楽観的なムードで開幕戦を迎えていた。

    田辺豊治は、ピエール・ガスリーのリタイアまでMGU-Hには何も問題は発生していなかったと語る。

    「プレシーズンテスト中はそのエリアはノートラブルでしたし、今回が初めてです」と田辺豊治はコメント。

    「オフシーズン中に今シーズンにむけて3基のパワーユニットのためのマイレージを評価していました。3基を使用するということは5000kmということなので、完璧なマイレージではありません」

    「我々が蓄積したマイレージでここまで問題は発生していませんでしたし、初レースでトラブルが発生したり、テレメトリーに異常値が見つかることは思っていませんでした」

    一方、チームメイトのブレンドン・ハートレーは、オープニングラップのターン1で激しくタイヤをロックさせてタイヤにフラットスポットを作ったことでピットインを強いられ、さらにパンクに見舞われたことで最下位レースをフィニッシュしている。

    田辺豊治は、レース展開によって、ライバルに対するホンダのパワーユニットの評価は制限されたが、全体的なパフォーマンスレベルには満足していると語る。

    「ブレンドンのケースは少し難しい状況でしたが、今回のレースで見ることができた全体的なパフォーマンスレベルには満足しています」

    MGU-Hとは
    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。

    全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

    2018年はドライバーが年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減される。

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダは改善できる」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダは改善できる」

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダには2018年に改善するための“大きなポテンシャル”があると感じている。

    トロロッソ・ホンダでのデビュー戦となったF1オーストラリアGPでは、予選20番手と出遅れ、レースでは16番手まで順位を上げるものの、MGU-Hのトラブルによってリタイアを強いられたピエール・ガスリー。

    しかし、ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダには中団を戦うポテンシャルがあると確信していると語る。

    「僕たちはウィリアムズやフォース・インディアと戦っている」とピエール・ガスリーはコメント。

    全10チームのなかで、昨年のオーストラリアGP決勝での平均タイムよりも劣っていたのはトロロッソ・ホンダだけだった。

    「他チームはかなり良い進歩を果たしたと思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちはオーストラリアよりもテストのときのほうが少し良かったみたいだ。でも、ポテンシャルはある」

    ピエール・ガスリーは、トロロッソとホンダはシーズンを通して“アグレッシブな開発プログラムを計画しており、異なるコンディションではもっと強さを発揮できるようになるはずだと語った。

  • ピエール・ガスリー 「MGU-Hを1基失ったことは後半戦にむけて痛手」

    ピエール・ガスリー 「MGU-Hを1基失ったことは後半戦にむけて痛手」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、開幕戦オーストラリアGPで見舞われたMGU-Hの故障によってコンポーネントを1基失ったことが2018年のF1世界選手権の後半戦で“頭痛の種”になるだろうと認める。

    ピエール・ガスリーは、16番手を走行していた14周目に突如スロー走行となってピットへ戻り、MGU-H関連のトラブルによりリタイアとなった。プレシーズンテストではトラブルが発生していたなかったホンダのF1パワーユニットに信頼性問題が再発してしまった。

    ピエール・ガスリーは、チームはそのような問題に備えてはいたが、冬季テスト、プラクティス、予選で数100ラップを走り込んでいたにも関わらず、重要な開幕戦で最初の故障が発生したことに落胆していると語る。

    2018年のF1世界選手権では、MGU-Hは年間を通して3基までしか使用できなくなっており、ピエール・ガスリーは、故障したことよりも、20戦を残してすでにそのうちの1基が失われたことで今後のグリッド降格ペナルティの可能性に悩まされることになるだろうと考えている。

    「起こってしまったことは悩ましいけど、全員が今後のレースにむけてできる限りスムーズに進めようとしている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「全員にとってレギュレーションはタフだと思う。テストはまったく問題が起きずにうまくいっていたし、とてもいい感じだったので、今それが起こってしまったのは残念だ」

    「テスト最終日に起こっていて、ここでは問題がないことが望ましかった。簡単ではないのは確かだ。おそらくどこかの時点でペナルティを受けることになるだろう」

    「僕たちはこのような状況に陥る可能性があることはわかっていたけど、もちろん、テストの後は楽観的だった。シーズンについて楽観的なままでいなければならないと思う。今、1つの問題が起こったけど、だからとしって毎レース週末で起こるというわけではないからね。重要なことは問題を原因を正確に理解することだけだ」

  • ホンダF1 「ピエール・ガスリーのリタイアはMGU-Hの問題」

    ホンダF1 「ピエール・ガスリーのリタイアはMGU-Hの問題」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1オーストラリアGPの決勝についてコメント。ピエール・ガスリーのリタイアの原因はMGU-Hの問題だったことを明らかにした。

    ピエール・ガスリーは、16番手を走行していた15周目に白煙を上げて突然スローダウン。ピットまで戻ったものの、トロロッソ・ホンダはリタイアを選択した。

    ホンダは、ピエール・ガスリーのリタイアの原因がMGU-Hの問題であったことを明らかにし、次戦にむけて対策を施していくと述べた。

    「ガスリー選手がMGU-Hの問題により、15周でリタイアする形になったことは非常に残念です」と田辺豊治はコメント。

    「これからさくらのファクトリーにて詳細を分析し、第2戦に向けて再発防止のための対策を打ちたいと考えています」

    ブレンドン・ハートレーは、1周目にタイヤを痛めてピットインを余儀なくされ、最終的に1種遅れの最下位15位でレースをフィニッシュした。

    「ハートレー選手についてはスタート直後にいタイヤにフラットスポットを作ったため、ピットインせざるを得ませんでした。粘り強い走りを続けてくれましたが、前を走るマシンを捕えるには至りませんでした」

    「非常に厳しいシーズンの幕開けになってしまいましたが、前を向いて戦うしかありません。休むことなく、チームと一緒に次戦に向けた準備を進めます」

    MGU-Hとは
    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。

    全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

    関連:F1オーストラリアGP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝!

  • ピエール・ガスリー、エンジントラブルでリタイア / F1オーストラリアGP

    ピエール・ガスリー、エンジントラブルでリタイア / F1オーストラリアGP

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1オーストラリアGPの決勝レースをエンジントラブルによってリタイアした。

    20番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、他のマシンのリタイアもあって16番手までポジションを上げてレースを展開。しかし、15周目に縁石に乗り上げたあとにマシンリアから白煙。なんとかピットに戻ったものの、トロロッソ・ホンダはリタイアを選んだ。

    冬季テストからトラブルフリーで進めていたトロロッソ・ホンダだが、大事なレースでトラブルが出てしまった。

    16番グリッドからスタートしたブレンドン・ハートレーは、1周目にタイヤを痛めてピットイン。最後尾でレースを続けている。

    関連:ホンダF1 「ピエール・ガスリーのリタイアはMGU-Hの問題」

  • ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダの全員が自信を感じている」

    ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダの全員が自信を感じている」

    今週末に行われている2018年のF1選手権の開幕戦オーストラリアGPは、ホンダF1の歴史のなかで、新たな1ページの始まりを意味する。トロロッソとのパートナーシップが、2018年シーズンの幕開けとともに、本当の意味でスタートすることとなるからだ。

    トロロッソ・ホンダは、メルボルンで初めてレースに挑むことになるが、それは今週末にチームが迎える数多くの“初体験”の一つでしかない。

    ドライバーのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、どちらもルーキーで、F1ドライバーとして初めてのシーズンフル参戦を経験することになる。

    ブレンドン・ハートレーにとっては、今週末はより忙しい週末となるかもしれない。タスマン海を越えた先にある、ニュージーランドのパーマストンノースという町で生まれた彼にとって、開幕戦が行われるメルボルンは自身の故郷に最も近く、第二のホームグランプリとも言える大会になるからだ。

    「とにかく、シーズンの開幕戦を迎えられることをすごくワクワクにしている。しかも、メルボルンという、僕の生まれ故郷に最も近い場所でのレースなので、なおさらに楽しみだ」

    「厳密に言えばホームグランプリではないよね。オーストラリアはニュージーランドとは違う国だから(笑)。でも、去年のシーズンオフにニュージーランドに戻ったときには、本当にいろいろな人から『レースを観にいくよ』と言われた」

    「だから、オーストラリア国旗ほどではないにせよ、今週末はスタンドにニュージーランド国旗がはためくのを見られると思っている。僕の友達や家族もレースを観に来てくれるので、僕にとって、とても特別なレースになるね」

    彼の父親は開幕戦の舞台となるアルバート・パークを走った経験もあるドライバーであり、ブレンドン・ハートレーにはもともと、レーサーの血が流れているようだ。彼は自分の父親のことをこんな風に語っている。

    「父は、四輪であればほぼすべてのカテゴリーでレースをしていた。ダートトラックや、アデレード市街地サーキットで行われたオーストラリアGP、さらにはメルボルンで初めて開催されたグランプリにも、フォーミュラ・ホールデン・カーを駆って参戦している。よくマーク・ウェバーと優勝をかけて争っていたらしい。自分が世界耐久選手権に一緒に参戦していたチームメートが父のかつてのライバルだなんて、おもしろいよね(笑)」

    「僕の一番古い記憶は、父がレースしているのをスタンドから見ていた場面だ。4歳上の兄は、僕より早くゴーカートに乗り始めたので、それもよくスタンドから眺めていた。6歳になってからは自分でもレースをするようになり、それ以来、レースが僕のすべてになった」

    「6歳から8歳の間、僕はよく周りに、いつかF1ドライバーになると豪語していたらしい。今になって振り返ると、ニュージーランドのごく普通の家庭に生まれた子供が、よくそんな大それた夢物語を言っていたなと思っているが、どうにかここまでたどり着くことができた」

    「いくつものチャンスをつかんで、ようやくここまで来られたんだと思っている。15歳のときにレッドブルに選ばれて、友達や学校、家族を残してヨーロッパへ旅立った。紆余曲折あったが、ル・マン24時間レースで勝利をつかんだり、いくつかの世界選手権で優勝を果たしたりして、28歳でようやくF1ドライバーへの切符を手にすることができた」

    「数年前だったら、こうしてF1のパドックへまた戻れる日が来るとは、とても想像できなかったかもしれない。でも、いつのときもその瞬間を思い描いていた」

    ブレンドン・ハートレーがF1ドライバーになるまでの道のりは、かなり異例と言えるかもしれない。8年前にはレッドブルからF1へ挑戦するチャンスを与えられながら、シーズン途中でプログラムから外れ、F1のシートを獲得するという夢は叶わなあkった。しかし、若きニュージ―ランド人ドライバーは、その野望を諦めなかった。

    「2009年に、僕はF1のリザーブドライバーだったけど、チームメートのハイメ・アルグエルスアリが代わりにF1のシートを獲得したことがあった。あれが一番のショックな出来事だった。あれだけF1ドライバーの夢に近いポジションにいたにもかかわらず、結果的にそれを逃してしまったわけだからね」

    「その頃、僕はあまりいいレースをできていなかった。精神的にも未熟で、夢を逃してしまった。チャンスを逃して初めて、自分が夢の実現にあと少しのところまで近づいていたことに気づいた」

    「それからはさまざまな面で努力を続け、結果的にドライバーとして大きく成長を果たすことができた。今振り返ると、多くのカテゴリーで経験を積めたこと、そしていくつかの試練を味わえて、本当によかったなと思っている」

    ブレンドン・ハートレーとホンダは、レースに関して、同じスピリットを持っていると言えるだろう。ホンダが長年のブランクを経てF1に復帰した際も、幾多の苦難を経験したが、それでもいつの日か勝利を得るためのチャレンジングスピリットが消えることはない。ホンダが続けてきたダイナモテストやファクトリーでの開発は、ハートレーが成し遂げたル・マン24時間レースでの勝利や、世界耐久選手権でのタイトル獲得のように輝かしいものではないかもしれない。ただ、どちらもF1から離れたところで積み重ねられた努力による結晶であることに変わりはない。

    ホンダとトロロッソとが新たなパートナーシップを結ぶにあたり、ホンダF1の拠点であるHRDさくらとミルトンキーンズも、新しいスタートを迎えることになる。新シーズンの開幕を控え、ブレンドン・ハートレーは、過去の経験から学び、未来の成長に繋げることが大切だと語る。

    「成功のためには、失敗が必要なこともある。僕がF1のシートを逃したときに言われたことだが、これはドライバーだけでなく、チーム、企業にとっても同じだと思っている。誰にでも失敗はある。でも、そこから学び、前を向いて進んでいくことが大事なんだと思っている。僕も、失敗を通して自分自身について学び、それによって、より強くなることができた」

    再びF1のトップ集団に加わることを目指して、これまで3年間にわたって奮闘を続けてきたホンダは、トロロッソと新たにパートナーシップを組み、ウインターテストで好調な滑り出しをみせている。それは、ブレンドン・ハートレーが失敗を経て、多様なレースカテゴリーを経験してついにF1という夢を掴んだ道のりと似ているかもしれない。ハートレーは、この新しいパートナーシップに明るい未来が待っていることを強く信じていると語る。

    「ホンダにはF1での輝かしい歴史がある。いま、僕はその歴史についてより深く知ろうとしているところだ。ホンダはF1の歴史に残るような勝利をいくつも挙げているからね。当時の自分はまだ幼く、よく分かっていなかったけどね(笑)」

    「ここまで、トロロッソ・ホンダは非常に順調なスタートを切ることができている。一カ月半前にトロロッソのファクトリーを訪れた際に感じたことだが、チームの皆が、このパートナーシップについて確かな自信を持っている。トロロッソにとって、エンジンのマニファクチャラーから単独供給を受けること、また、ホンダが持つ豊富なリソースへのアクセスを得ることは、本当にすばらしい機会だ」

    「ホンダとトロロッソのパートナーシップは、互いにとって非常にポジティブなものだ。密に連携を取って動けているし、お互いを思いやって、譲歩すべきところは譲歩している。双方が驚くべき情熱と決意を持ち、日々の仕事に取り組んでいる」

  • ホンダF1 「前からスタートするライバルとの差は僅差」

    ホンダF1 「前からスタートするライバルとの差は僅差」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1オーストラリアGPの予選を振り返った。

    現実は厳しかった。新生トロロッソ・ホンダは冬季テストから高い信頼性を見せていたが、パフォーマンス面ではまだ改善が必要な状況。初陣となったF1オーストラリアGPの予選では2台揃ってQ1敗退を喫した。

    しかし、アルバート・パークでの初めてのレース週末であるにも関わらず、ブレンドン・ハートレーは、フォース・インディアのエステバン・オコンから0.029秒差につけており、今後にむけてポテンシャルを感じさせた。

    「予選は2台ともにQ1でセッションを終える結果になり残念です」と田辺豊治はコメント。

    「しかし、前からスタートするライバルとの差は僅差ですし、マシンに対するドライバーの感触も悪くないようです」

    「ここアルバートパークサーキットではあらゆることが起こりえますし、チャンスを逃すことのないよう、チームと一緒に万全の準備を進めて決勝に臨みます」

    関連:F1オーストラリアGP 予選結果:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • トロロッソ・ホンダ:2台揃ってQ1で敗退 / F1オーストラリアGP予選

    トロロッソ・ホンダ:2台揃ってQ1で敗退 / F1オーストラリアGP予選

    トロロッソ・ホンダは、F1オーストラリアGPの予選で2台揃ってQ1で敗退。新生トロロッソ・ホンダの船出は厳しいものとなった。

    3月24日(土)、F1オーストラリアGPの予選が実施された。雨が予報されたメルボルンだったが、コンディションはドライ。全マシンがドライタイヤでタイムアタックを行った。

    トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーが1分24秒532で16番手タイム。Q2進出まで0.018秒届かなかった。ピエール・ガスリーは1分25秒295で最下位タイム。

    他にザウバーのマーカス・エリクソンとシャルル・ルクレール、ウィリアムズのセルゲイ・シロトキンがQ1でノックアウト。今年フル参戦となったアルバート・パーク初体験の4名が全員Q1で姿を消すことになった。

    F1オーストラリアGP 予選Q1 結果F1オーストラリアGP 予選Q1 結果