カテゴリー: ホンダF1

  • トロロッソ・ホンダ:ハートレーの後任はローゼンクヴィストが適任?

    トロロッソ・ホンダ:ハートレーの後任はローゼンクヴィストが適任?

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーの後任にフェリックス・ローゼンクヴィストの名前が浮上している。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだが、パフォーマンス不足とミスの多さによってレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコの忍耐は限界に達していると報じられている。

    昨年、F1界にカムバックを果たしたブレンドン・ハートレーだが、フル参戦となった今季は同じルーキーでチームメイトのピエール・ガスリーのパフォーマンスに及んでいない。さらに中国GPでは同士討ち、アゼルバイジャンGPではあわや大事故のニアミス、そして、前戦スペインGPではフリー走行3回目に単独クラッシュを起こしてマシンを大破させている。

    報道では、噂によると、ブレンドン・ハートレーに残されたレースはあと1戦。つまり、F1モナコGPでのパフォーマンス次第では、6月のカナダGP前に首を切られるとされている。

    後任として名前が浮上しているのがメルセデスの契約ドライバーであるパウカル・ウェーレイン。昨年末でF1シートを喪失したものの、メルセデスはウェーレインへの支援を続けており、トト・ヴォルフがブレンドン・ハートレーの状況を察知してウェーレインを売り込んだとも言われている。

    さらに新たに後任候補としてフェリックス・ローゼンクヴィストの名前が浮上している。

    スウェーデン出身のフェリックス・ローゼンクヴィストは、2011年と2013年にマスターズF3で優勝。2015年にヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得したフェリックス・ローゼンクヴィストは、マカオGPでも2014年、2015年と2連覇を達成したが、シングルシーターのキャリアは予算の不足によってF3から上に進めることができなかった。

    2016年はメルセデスからドイツツーリングカー選手権(DTM)にスポット参戦。シーズン後半にはマヒンドラからフォーミュラEに参戦し、初優勝を含め、5度の表彰台と3度のポジションを獲得するなど総合3位でシーズンを終了。2017年はフォーミュラEと並行して日本でスーパーーフォーミュラに参戦し、現在トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーに次ぐ3位でシーズンを終了。今年はSUPER GTに参戦し、どのマシン、どのカテゴリーでもマシンへの適応力とレースセンスの高さを示している。

    また、ヨーロッパF3選手権での優勝、フォーミュラEとスーパーフォーミュラでの3位により、F1参戦に必要な40点のスーパーライセンスポイントをすでに満たしている。

    元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、レッドブルにとってライバルのメルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインおりも、フェリックス・ローゼンクヴィストこそトロロッソ・ホンダに適任のドライバーだと語った。

    「レッドブルの厳しい部分は育成プログラムに頼り、それが枯渇していることだ。実際、彼らのプログラムに傑作は出てきていない」とロバート・ドーンボスは Ziggo Sport で語った。

    ロバート・ドーンボスは、フェリックス・ローゼンクヴィストがフォーミュラEでシングルシーターでのレースを続けている点を挙げ、「F1のチャンスを与えられるチームは“幸運”だろう」と語った。

    以前、フェリックス・ローゼンクヴィストはフォーミュラEについて「これが自分が今いたい選手権であることはかなり明らかだった」と Autosport にコメント。

    「チャンスが残っているならば、F1に進むための最高のチャンスだと思っている。今、F1以外で最高のドライバーがいる場所だ。彼らを倒すことができれば、十分に優れているということだよね?」

    「それが僕のキャリアの道だと思っている。僕はまだ十分にF1に行ける若さだし、諦めてはいない。これはDTMやF2、インディカーよりも最適な場所だと思っている」

    フェリックス・ローゼンクヴィストは、トヨタとではあるが、日本で1年間スーパーフォーミュラを経験し、今年もSUPER GTに参戦しており、日本のエンジニアとの仕事の経験はホンダF1との仕事においてもアドバンテージかもしれない。

  • ホンダF1 「2021年以降もMGU-Hは存続してほしいと考えている」

    ホンダF1 「2021年以降もMGU-Hは存続してほしいと考えている」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年の新しいF1レギュレーションに言及。ホンダとしてMGU-Hは存続してほしいと考えていることを明らかにした。

    F1の新オーナーであるリバティメディアは、パワーユニットメーカーとして自動車メーカーがF1に新規参入することを促進するために、F1エンジンを安価でシンプルにしたものにしたいと考えており、特にMGU-Hの廃止を希望している。

    しかし、4月初めにリバティメディアが発表した2021年以降のF1の将来についての計画では、エンジンは5つの核となる要素に含まれていたものの、フェラーリやメルセデスが難色を示していたMGU-Hの廃止は省かれていた。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も、MGU-Hは市販車の関連性のあるテクノロジーであり、今後も存続することを願っているとのホンダのスタンスを語った。

    「MGU-Hはあってほしいです。我々はまだ2021年の全てを決定したわけではないと思っています。我々はFIAの方向性を尊重していますし、他のマニュファクチャラーの方向性も尊重しますが、MGU-Hはあってほしいと考えています。将来のテクノロジーの最高峰であり、市販車にも関連性がありますからね。我々としては存続してほしいです」

    「詳細に関しては明らかにしていかなければならないことがたくさんあると思います。我々は全体的な要約は把握していますが、詳細は持っていません。そこはクリアにしていかなければならない部分ですし、議論中です。多くのアイデアを考えています」

    F1の市販車との関連性について田辺豊治は「ハードウェア自体は市販車部門に直接的な移行はないと思います。エネルギーマネジメント自体は開発を続けたいと思っていますし、多くのことを学ぶことができます。そのテクノロジーは移行できると思います」とコメント。

    「エネルギーマネジメントもシステムをコントロールしています。改善することはできますし、我々の市販車部門にも役立ちます。我々は市販車部門に協力できると思っています。そのエリアに取り組み続けることは我々にとって技術的なチャレンジです。我々にとっても重要なことだと言えます」

    ホンダは、2019年からのF1パワーユニット供給についてレッドブル・レーシングと交渉を行っている。田辺豊治は、契約については自身の役割ではないが、交渉は続けられていると語る。

    「テクニカルディレクターとしての私の役割は、契約案系にはあまり関与してませんが、ホンダとして我々は学び、議論していますし、バクーでは予備的な会話をしています、まだ議論中です」とコメント。

    また、契約締結の時期については「FIAのレギュレーションに従いますが、現時点では正確にはお話しできません」と語るにとどめた。

    MGU-Hとは
    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。

    全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

  • ホンダF1 「レッドブルとはマクラーレンとのような状況には陥らない」

    ホンダF1 「レッドブルとはマクラーレンとのような状況には陥らない」

    ホンダF1は、2019年からレッドブル・レーシングにF1パワーユニットを供給することになっても、マクラーレンのときのような状況には陥らないと考えている。

    レッドブル・レーシングは、過去に4度のダブルタイトルを制覇した現在のパワーユニットサプライヤーであるルノーとの契約が今シーズン末で期限を迎えることになっているが、まだ契約の延長を申し入れていない。

    レッドブル・レーシングは、現在、姉妹チームであるトロロッソにF1エンジンを供給しているホンダと2019年の契約について交渉していることを明らかにしており、ルノーを継続するか、ホンダとワークス契約を締結するかを評価している。

    先週末F1スペインGPが開催されたカタロニア・サーキットにも本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史が訪れ、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコと2019年以降のエンジン契約についての議論を進めた。

    今年、トロロッソと新たなパートナーシップを開始し、良好な関係を築いているホンダだが、昨年まで3年間パートナーを組んでいたマクラーレンとは良い関係を築くことはできなかった。

    マクラーレンとのパートナーシップ解消が決定した際、本田技研工業のモータースポーツ部長の山本雅史は「マクラーレンと組んでみて分かりましたが、企業の規模が大きいと、とてもシステマチックになります。もちろん、それが大きな強みであることは間違いないのですが、同時に変化に適応していくことは難しくなります」と語っていた。

    「その点、トロ・ロッソはまだ成長途上にある企業です。同じゴールを目指して一緒に歩んでいける関係であることが重要です。いいコミュニケーションをとりながら仕事ができることを、本当に楽しみにしています」

    マクラーレンとホンダとのパートナーシップがうまくいかなったのは、主に文化の違いによるコミニュケーションに問題があったとされている。

    トロロッソは、それを踏まえてチーム内で日本文化についてのセミナーを開催。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムートマルコも日本語を勉強していることを明らかにしている。

    「マクラーレンとのパートナーシップは非常に難しいものでしたが、非常に良い経験でもありました。彼らはパートナーとして非常に貴重な経験をさせてくれました」と山本雅史は語る。

    「我々は今、トロロッソとまた違った経験をしています。とてもうまくいっています。レッドブルと組むことになっても、マクラーレンのような状況にはならないでしょう。同じような状況になるとは思っていません」

    レッドブル・レーシングとの契約が決定した場合、ホンダは2015年にF1に復帰して以来、初めて2チームに供給を拡大することになる。現在、ルノーへの不満を表しているレッドブルだが、今シーズンすでに1勝を挙げており、エンジンサプライヤーへの要求はマクラーレンにも決して劣らないくらい厳しい。

    「我々は非常にポジティブです。トップチームのレッドブルと契約を結ぶことはホンダにとって本当に大きなことです」と山本雅史はコメント。

    「それはエンジンメーカーの我々にある種のプレッシャーを与えます。レッドブルのサイズに我々が本当に対応できるのかなど、多くの側面を非常に良く考えていかなければなりません。我々はエンジンを供給することに責任を持たなければなりません」

  • ホンダF1 「ライバルメーカーに追いつくには多くのエリアで改善が必要」

    ホンダF1 「ライバルメーカーに追いつくには多くのエリアで改善が必要」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ライバルのエンジンメーカーのパフォーマンスに追いつくためには改善しなければならないエリアがたくさんあると認める。

    ホンダは今年、トロロッソと新たなパートナーシップを開始。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞。ホンダにとって2015年にF1復帰して以降のベストリザルトとなった。

    だが、それ以降のレースでは低迷。その後、エネルギーマネジメントの運用を見直したことで、先週末のスペインGPでピエール・ガスリーがQ2進出。改善の兆しをみせた。

    マクラーレンとの3年間のパートナーシップで多数の信頼性トラブルに見舞われたホンダは、昨年の同じコンセプトを維持して、進化させることを決断。より細かなディテールに集中し、相関ツールのクオリティを進歩させることに焦点を当てた。

    プレシーズンテストではほぼノートラブルの信頼性を発揮したホンダのF1パワーユニットだが、開幕戦ではピエール・ガスリーのユニットのMGU-Hにトラブルが発生。ダメージはエンジンにまで及んでいた。

    しかし、その後に対策を施したMGU-Hにはトラブルは発生しておらず、4戦連続でレースを続けている。たった4戦ではあるが、昨年までの故障が多発していた状況を考えれば、大きな改善だと言える。

    「ハードウェアの問題でした」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はF1公式サイトにコメント。

    「もう問題は解決していると思っています。ですが、まだ我々は十分なレースを走行していません」

    田辺豊治は、ライバルのメルセデス、フェラーリ、そしてルノーに追いつくという挑戦に幻想を抱いてはいない。

    「他のエンジンメーカーに追いつくためには取り組まなければならないエリアがたくさんあります。我々は懸命に仕事をしています。そして、懸命に仕事を続けていきます」と田辺豊治は語る。

    「我々は新しいチームです。前回のレースからも技術的なこと、トラックでの準備、チームとして効率的に働く方法など、まだ多くのことを学んでいます。我々はまだ学習しているところです」

    ホンダはF1復帰以来、多数の信頼性トラブルに見舞われてきた。だが、F1を戦うには信頼性を確保しながら、パフォーマンスを追求しなければならない。

    「パフォーマンスと信頼性に関しては常に妥協する必要があります」と田辺豊治は語る。

    「パフォーマンスをあまり重視しすぎると、信頼性に問題が発生してしまうこともあります。我々はどれくらいパフォーマンスを引き上げられるかを評価し、信頼性での結果を確認します。そして、妥協点を見つけようとしています」

    2018年はF1カレンダーが21戦に拡大されたにも関わらず、ドライバーが年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減されている。

    トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを2基目を使用。スペインGPのフリー走行3回目にクラッシュを喫したピエール・ガスリーは、ターボチャージャとMGU-Hが3基目、それ以外はすべて2基目が投入されており、残り166戦の段階でペナルティに王手がかかっている。

    だが、エンジン故障という点ではホンダは大幅な改善を果たしている。昨年のこの時点ホンダはフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンに40のコンポーネントを投入。バンドーンは、ターボチャージャ、MGU-H、エネルギーストア、コントロールエレクトロニクスが5基目に達していた。だが、今年は約半分の22のコンポーネントに収まっている。

    現在、ホンダはパフォーマンスに焦点を移行しており、近い将来、20馬力アップを達成するアップデート投入されると報じられている。

    「大きな改善を果たすのは簡単なことではありません」と田辺豊治はコメント。

    「もちろん、我々はシーズン中にアップデート版アイテムを適用していく予定です。現時点ではそれらがいつ投入されるかはお話できません」

    今年は21戦でエンジンの使用は3基に限られているため、必然的に第7戦カナダGPと第14戦シンガポールGPがアップデートを投入する最適なタイミングとなる。

    ホンダは開幕戦でのMGU-Hの故障とスペインGPでのブレンドン・ハートレーの事故により、その計画に狂いが生じている。しかし、それでもペナルティを最小限に収めるために計画を練っている。

    昨年、ホンダはマクラーレンのパフォーマンスを改善させるためにペナルティを無視して積極的にアップグレードを投入。エンジン関係の降格ペナルティは合計に320グリッドに及んだ。

    しかし、今年はパフォーマンス改善を確信できたときのみアップグレードを投入するとしており、HRD Sakuraでダイナモ上でテストエンジンでの相関関係の改善が引き続き行われている。

    「相関関係を改善する多くのエリアがあります。十分に完璧ではありません。いくつかのエリアでは優れた相関関係が出ています。ですが、改善する必要がある部分があります」

  • トロロッソ 「ホンダと一緒に勝てるマシンを造りたい」

    トロロッソ 「ホンダと一緒に勝てるマシンを造りたい」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、ルノーからホンダにF1パワーユニットを変更したことに満足しており、長期的にホンダと優勝を狙える位置まで行きたいと語る。

    トロロッソは、今年からホンダとワークス契約を締結。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を成し遂げている。

    ジェームス・キーはホンダとの共同作業を楽しんでいると SpeedWeek に語った。

    「とっくにハネムーンは終わっている。関係はさらに深まっているし、とてもうまく協力できている」とジェームス・キーはコメント。

    トロロッソにとって、エンジンメーカーのワークスチームとして活動するのは今回が初めての経験となる。

    「そこは我々が喜んで受け入れた挑戦だ」とジェームス・キーはコメント。

    「我々はこれまでエンジンメーカーと密接に仕事をする機会は一度もなかった。我々はファクトリー・レーシングチームとしてより大きな責任を抱えている」

    「単なるカスタマーチームとして状況とは完全に異なっている。ホンダは我々の希望のひとつひとつに応えてくれているし、サーキットでもやりやすくなった」

    最近、トロロッソの姉妹チームであるレッドブル・レーシングが2019年からホンダとワークス契約を結び「レッドブル・ホンダ」が誕生する可能性が高いと報じられている。それが実現すれば、ホンダにとってトロロッソよりもレッドブルの方が重要度の高い契約になると考えられている。

    それでも、ジェームス・キーは、トロロッソもホンダのF1パワーユニットで勝利することは可能だと考えている。

    「他のチームは勝つことはできないとルールのどこかに書いてあるかい?」とジェームス・キーは語る。

    「我々がトップチームたちに追いつくことも可能だと考えている。ちょっとした幸運があれば、表彰台も間違いなく可能だ」

    「長期的には、ホンダと一緒にレースで勝利できる位置まで行けることを願っている」

  • レッドブル 「ホンダF1のアップグレードのパフォーマンスに注目している」

    レッドブル 「ホンダF1のアップグレードのパフォーマンスに注目している」

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1カナダGPで投入が予定されているホンダのF1パワーユニットのアップグレードがどのようなパフォーマンスを発揮するか注目していると認める。

    現在、タグホイヤーのバッチをつけたルノーのF1パワーユニットを搭載し、中国GPではダニエル・リカルドが優勝しているレッドブル・レーシング。しかし、2019年以降に関しては、ルノーを継続するか、もしくは姉妹チームであるトロロッソにエンジンを供給しているホンダとワークス契約を結ぶかを検討している。

    ホンダとルノーは、今シーズンにむけたF1パワーユニット開発は信頼性の向上に焦点を当てていた。クリスチャン・ホーナーは、ルノーとホンダが初めてパフォーマンスアップグレードの投入でどのような改善を果たすかを見たいと思っていると語る。

    クリスチャン・ホーナーは「モントリオールあたりで次のエンジンが導入されるようだ。我々はパフォーマンスの向上を期待している」とコメント。

    「両方のエンジンサプライヤーがモントリオールにアップグレードを持ち込む可能性があるし、我々は興味をもって成り行きを見守っている」

    ホンダF1は、F1バルセロナ・インシーズンテストに新スペックのパワーユニットのためのアイデアをいくつかテスト。

    ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充は「今季初めてとなった今回のインシーズンテストでは、普段のレース週末のような大きなプレッシャーがかからない環境で、ここまでに見えてきた課題や、今後に向けたアイデアを試すことができました」とコメント。

    「パワーユニットとしては、各コンポーネント間でどのようにエネルギーを効率的に使用できるかなど、特にパワーユニット全体のエネルギー配分に主眼を置いてテストをしてきました。この2日間で得たことを今後のレースに生かすことができたと感じています」

    ホンダF1とレッドブル・レーシングは、F1アゼルバイジャンGPの週末に正式に交渉を開始。次ぐF1スペインGPでも再び交渉が行われた。一方、ルノーはF1モナコGP終了後にレッドブル・レーシングとの交渉を開始することを明らかにしている。

    また、レッドブル・レーシングのエンジン選択は、ダニエル・リカルドの来季以降の去就にも関係してくる。ダニエル・リカルドはまだレッドブルとの契約を更新しておらず、フェラーリやメルセデスへの移籍が噂されている。

    ダニエル・リカルドとの契約について質問されたクリスチャン・ホーナーは「理想的には昨日で終えていたかった」とコメント。

    「だが、我々はダニエルが意思決定を落ち着いて行うには少し時間がかかることを理解し、尊重しなければならないことをわかっている」

    「彼は我々のエンジンの選択がどのように進展するかを知りたがっていると思う」

    「我々は来シーズン、そしてそれ以降のシーズンに最も競争力のあるパッケージを用意したいと思っている。時間をかけてるのはそれが理由だ」

  • ホンダF1、レッドブルとのエンジン契約で鍵を握る“プレシャーと責任”

    ホンダF1、レッドブルとのエンジン契約で鍵を握る“プレシャーと責任”

    ホンダF1は、2019年のレッドブル・レーシングへのF1エンジン供給についての議論で鍵を握るのは“プレッシャー”と“責任”だと考えている。

    レッドブル・レーシングは、過去に4度のダブルタイトルを制覇した現在のパワーユニットサプライヤーであるルノーとの契約が今シーズン末で期限を迎えることになっているが、まだ契約の延長を申し入れていない。

    レッドブル・レーシングは、現在、姉妹チームであるトロロッソにF1エンジンを供給しているホンダと2019年の契約について交渉していることを明らかにしており、ルノーを継続するか、ホンダとワークス契約を締結するかを評価している。

    先週末F1スペインGPが開催されたカタロニア・サーキットにも本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史が訪れ、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコと2019年以降のエンジン契約についての議論を進めた。

    ルノーF1は、レッドブル・レーシングがFIAが定めた5月15日の期限を過ぎても態度をはっきりせず、6月まで決断を待つことを望んでいることに懸念を表明している。

    一方、山本雅史は、ホンダは2015年にF1に復帰して以来、初めて2チームに供給を拡大することを時間をかけて検討できることに満足していると語る。

    「我々はそれをポジティブなことだと捉えていますし、意見を聞く時間をより多く得られることになりますからね」と山本雅史は Autosport にコメント。

    「我々は非常にポジティブです。トップチームのレッドブルと契約を結ぶことはホンダにとって本当に大きなことです」

    「それはエンジンメーカーの我々にある種のプレッシャーを与えます。レッドブルのサイズに我々が本当に対応できるのかなど、多くの側面を非常に良く考えていかなければなりません。我々はエンジンを供給することに責任を持たなければなりません」

    山本雅史は、レッドブル・レーシングへの供給がホンダのエンジンプログラムにとって自然な次のステップであると同時に、2つのチームを抱えることでホンダの育成ドライバーをF1に昇格させる“良い機会”も得られると認める。

    ホンダは、福住仁嶺と牧野任祐がスーパーライセンスポイントの条件を満たし次第、フォーミュラ2から昇格させてF1で戦わせたいと考えている。その場合、トロロッソがベストな選択肢となる。

    現在、レッドブルは、契約ドライバーに悩みの種を抱えている。ダニエル・リカルドとの将来は不透明となっており、カルロス・サインツはローン移籍先のルノーと長期的な契約を結ぶ可能性がある。現在、トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーはそれなりのパフォーマンスを示しているが、チームメイトのブレンドン・ハートレーはすでにプレッシャーにさらされている。

    また、山本雅史はホンダがレッドブル・レーシングと2つ目のワークス契約を結ぶことになった場合、スタッフの増員やグランプリにおけるスタッフ構成などを検討しているが、レッドブルとトロロッソが姉妹チームであることが助けになり、HRD Sakuraの施設を含めて、リソースを過度に拡大する必要はないと考えている。

    山本雅史は、レッドブルとトロロッソへの2チームへの供給体制になった場合、技術的なインプットは分れたままではあるが、管理レベルでは組織はより“コンパクト”なものになると語る。

    レッドブルとトロロッソのそれぞれにプロジェクトリーダーを置かれることになり、現在、ホンダのF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治がトラックサイドオペレーションを統括することになると予想される。

    今でもルノーとレースに勝っているレッドブルとパートナーを組むことは、マクラーレンと厳しいパートナーシップを終え、トロロッソと比較的リラックスした仕事を進めているホンダにとって再び厳しいチームを迎えることになる。

    「マクラーレンとのパートナーシップは非常に難しいものでしたが、非常に良い経験でもありました。彼らはパートナーとして非常に貴重な経験をさせてくれました」と山本雅史は語る。

    「我々は今、トロロッソとまた違った経験をしています。とてもうまくいっています。レッドブルと組むことになっても、マクラーレンのような状況にはならないでしょう。同じような状況になるとは思っていません」

  • ブレンドン・ハートレー、F1スペインGPでのクラッシュ時の衝撃は25G

    ブレンドン・ハートレー、F1スペインGPでのクラッシュ時の衝撃は25G

    ブレンドン・ハートレーは、F1スペインGPのフリー走行3回目でのクラッシュで25Gの衝撃を受けていていたことが明らかになった。

    ブレンドン・ハートレーは、フリー走行3回目の終盤、ターン9のエントリーでバランスを崩してスピン。マシンは高速のまま後ろ向きでバリアにクラッシュした。衝撃でマシンのリアはほぼ大破。マシン撤去のためにクレーンでつり上げられたマシンからギアボックスが脱落するほどのダメージを負った。

    Auto Motor und Sport によると、バリアに接触した際、ブレンドン・ハートレーは110km/hで走行しており、受けた衝撃は25Gだったと報じた。

    この事故でトロロッソ・ホンダは、ギアボックスとF1パワーユニットを全交換。ブレンドン・ハートレーのMGU-Hとターボチャージャーは3基目に達した。

    「クラシュしたパワーユニットはチェックしていますが、大きなダメージを負っているようです」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はコメント。

    「ですから、ホンダはパワーユニット側での選択肢を作り、どのように状況を管理できるかをチームと一緒に取り組んでいくことになります」

    「それに次のレースで何が起こるかはわかりませんしね!」

    F1スペインGPでの事故を含め、レッドブルはブレンドン・ハートレーのパフォーマンスに忍耐が限界に達しているとされ、次戦F1モナコGPでのパフォーマンス次第では解雇の可能性もあると報じられている。

    関連:【動画】 ブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)が大クラッシュ

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソは今季マシンの開発を続けていくべき」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソは今季マシンの開発を続けていくべき」

    トロロッソ・ホンダは2019年F1マシンにリソースを配分しなければならないことを心配しているが、ドライバーを務めるピエール・ガスリーは、チームができるだけ長く2018年F1マシンの開発するようプッシュしていると語る。

    今年、ホンダとのパートナーシップを開始したトロロッソは、スペインではマイナーなアップデートに留まったが、開発レースでのペースを維持するべくモナコとカナダの2戦で大幅なアップグレードの投入を予定している。

    スペインGPでノーポイントに終わったトロロッソ・ホンダはコンストラクターズ選手権8位に転落。9位のザウバーとの差も2ポイントまで縮まった。

    昨年後半に契約が決まったため、今年はトロロッソもホンダも昨年モデルの進化版で挑んでおり、パートナーシップで初めてゼロから取り組んでいく2019年マシンに期待を抱いている。

    だが、ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダが2019年マシンにリソースを配分していくにはまだ早すぎると主張。今シーズンも中団でのバトルに挑戦しなければならないと強調した。

    「僕としては、最後のレースまでできるだけ多くのパフォーマンスをもたらせるように彼らをプッシュしつづけていくつもりだ」とピエール・ガスリーはコメント。

    「来年について考えるのは時期尚早だ。僕は今起こっていることに集中しているし、今僕たちが持っているポテンシャルを最大限に引き出そうとしている」

    「もちろん、どこかの時点で来ねのクルマにもっと多くのリソースを注いでいく必要があるけど、僕が焦点を置いているのは現状からベストを引き出すことだ」

    「他チームが競争力があるのは目にしていることだし、ルノーは大きなステップを果たしている。フォース・インディアもバクーで多く前進した。他チームが大きく改善しているのはわかるし、僕たちも改善する必要がある」

    「僕たちは今年に集中したままでいるべきだ。バーレーンのようにクルマから全てを引き出せれば、僕たちには良いポテンシャルがあるのはわかっている」

    「難しいことではあるけど、それが僕たちが毎週末で目標にしていることだ。でも、僕としては最も重要なのは、パッケージを最大化させるために最後のレースまで彼らをプッシュしていくことだ」

    ピエール・ガスリーは、ライバルの強さが仕事を難しくしてはいるが、トロロッソ・ホンダは全てのグランプリでトップ10を狙えるはずだと考えている。

    「トップ6の他チームを見れば、バクーでのフォース・インディアは手が届かないところにいたし、ハースも全てを最大限に引き出せば強力なパッケージだし、ルノーも強くなっている」

    「そうなったときに僕たちがQ3に進出するのはとても厳しいけど、全員のやる気を高めるためにも目標を維持する必要がある。簡単ではないことはわかっているけど、それを目標にするべきだ」

  • トロロッソ・ホンダ:F1バルセロナ・インシーズンテスト 2日目レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1バルセロナ・インシーズンテスト 2日目レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1バルセロナ・インシーズンテスト2日目に午前中にショーン・ゲラエルが83周、午後にピエール・ガスリーが39周を走行。合計で122周を走り込んだ。

    前日、ラジエーターのオイル漏れに伴うパワーユニット交換によって50周しか走行できなかったトロロッソ・ホンダ。2日目は予選を変更してまず午前中にショーン・ゲラエルが再び走行。優先順位の高いテスト項目をこなした。

    午後からはピエール・ガスリーにドライバーを交代。しかし、ステアリングの問題の修正に時間を要し、2時間ガレージで過ごすことになる。最終的に39周しか走行できなかったピエール・ガスリーは9番手タイムでテストを終えた。

    ショーン・ゲラエル
    「今日の午前は、僕にとってとても長いセッションになりました。マシンに乗っている時間が長く、83周も走行することができました。昨日はあまり走行できなかったので、今日はとても楽しかったです。トロロッソはとても興味深いアイディアで開発をしていて、今後のレースにおいて有効なデータが取れたのではないかと、とても満足しています。レースシミュレーションの実施に貢献できて光栄でした。このテストで得たデータが今後マシンをより速くしてくれることを願っています!」

    ピエール・ガスリー
    「午後はいくつか問題が起きたために39周しか走行することができず、僕にとっては静かなセッションとなりました。走行はあまりできませんでしたが、いくつかのテスト項目をこなして、マシンの改善につながる解決策も見出すことができました。このテストで興味深いデータを得ることができたと思うので、これからは次戦のモナコでのレースに集中したいと思います。第二の故郷でのレースがとても楽しみです!」

    ジョナサン・エドールズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)
    「バルセロナテストは、初日で困難なスタートを切った後、チームはプランを再構築し2日目を良い出だしで迎えることができました。昨日は予定していた周回数を走行できなかった分、今朝のセッションではショーンに優先順位の高いテスト項目をこなしてもらい、空力テストと特性評価、冷却装置の評価、そしてタイヤテストといくつかのメカニカルセットアップを試しました。マシンの戦力向上を理解するためにセットアップを大きく変更しながら確認し、今後さらに解析・開発していくべき興味深い方向性も見出すことができました。ショーンにとってSTR13できちんと走るのは初めてでしたが、とても早く順応してくれました。彼は我々のレースドライバーに合わせたマシンへのフィードバックをしてくれました。そして、午後はピエールが担当。エアロレイクを装着して何周か走行し始めましたが、ステアリングに問題を発見し、それを修復するために時間を要し、午後4時までちゃんと走行することができませんでした。その後はスムーズに進み、予定していたテスト項目をすべてこなすためにそれぞれにかける時間を短縮しながら、必要としていたデータを収集しました。いくつか小さな問題もありましたが、この2日間で予定していたすべての主要テスト項目をこなすことができました。このテストで得た興味深いセットアップの方向性やたくさんのデータを、これからチーム一丸となって解析し開発に努めたいと思います」

    本橋正充 (ホンダF1 副テクニカルディレクター)
    「今季初めてとなった今回のインシーズンテストでは、普段のレース週末のような大きなプレッシャーがかからない環境で、ここまでに見えてきた課題や、今後に向けたアイデアを試すことができました。パワーユニットとしては、各コンポーネント間でどのようにエネルギーを効率的に使用できるかなど、特にパワーユニット全体のエネルギー配分に主眼を置いてテストをしてきました。この2日間で得たことを今後のレースに活かすことができると感じています」

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