カテゴリー: ホンダF1

  • アストンマーティンF1 バーレーンでフィルミングデー実施 出遅れ挽回へ

    アストンマーティンF1 バーレーンでフィルミングデー実施 出遅れ挽回へ

    アストンマーティンは、2026年F1バーレーン冬季テストの合間にバーレーン・インターナショナル・サーキットでフィルミングデーを実施した。問題を抱えた初回テストの後、開発プログラムの遅れを少しでも取り戻す狙いだ。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがステアリングを分け合い、限られた走行距離のなかで追加データの収集に努めた。

    アストンマーティンは、バーレーンで行われた2回の冬季テストの間の短い休止期間を最大限に活用しようとした。最初の3日間テストは先週実施され、次回は水曜日から金曜日までの3日間で予定されている。多くのチームメンバーがすでにバーレーンに滞在していることから、開発面で生じた遅れを補うためフィルミングデーを実施する決断に至った。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールを擁する同チームは、厳しいシーズンスタートを迎えている。AMR26は1月末のバルセロナでのシェイクダウン初日に間に合わず、テスト終盤になってようやく数周を走行できたに過ぎなかった。スペインで生じた遅れは、バーレーンでの初回テストでもほとんど挽回できなかった。他チームが順調に走行距離を重ねるなか、アストンマーティンは最少周回数にとどまった。

    そのため土曜日のフィルミングデーは、追加距離を稼ぎ、新型車の弱点をより深く理解する機会として活用された。アロンソとストロールが走行を分担し、レギュレーションで認められた2回目のフィルミングデーを実施。1日は最大200キロメートル、バーレーンでは30周強に制限されており、公式にはプロモーション目的とされるが、実際にはシステム確認や追加走行時間の確保に用いられることが多い。今回のような厳しい状況では、なおさら重要な機会となる。

    新時代への準備不足 走行距離でも最下位
    先週のテストでアストンマーティンは扱いの難しいマシンに苦しんだ。グリップ、バランス、そしてホンダ製パワーユニットの冷却面で課題が表面化した。アロンソとストロールは総合タイムで最下位に沈み、最速タイムからは4秒以上の差があった。ただしテストタイムは例年どおり参考程度の指標にすぎない。

    より深刻なのは走行距離だ。アストンマーティンは3日間で206周にとどまり、周回数でも最下位となった。バルセロナとバーレーンを合わせたAMR26の総走行距離は1,500キロメートル未満で、ほぼすべてのライバルが2,000キロメートルを突破している状況と比べると明らかに後れを取っている。

    もっとも、前向きな兆しもある。ホンダはパワーユニット、とりわけ冷却面で改善可能なポイントを把握していると説明している。さらにパドックでは、エイドリアン・ニューウェイがAMR26の大胆な設計に対するアップデートパッケージの準備を進めているとの声も聞かれており、後れを早期に縮めるための動きが進んでいる。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1に前向き「秒単位で改善可能」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1に前向き「秒単位で改善可能」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1プレシーズンテスト初週で苦戦が報じられるなかでも、アストンマーティン・ホンダのF1マシンのポテンシャルに前向きな姿勢を示した。

    チームメイトのランス・ストロールが「4秒のパフォーマンスを見つける必要がある」と語った状況下で、アロンソは現状を冷静に分析しつつ、改善の余地は大きいと強調している。

    アストンマーティンのAMR26は、エイドリアン・ニューウェイが初めて設計を手がけたマシンとして注目を集めてきた。しかし1月のバルセロナでのシェイクダウン以降、その仕上がりや完成度については厳しい視線も向けられている。

    ニューウェイは最近、マシンのいくつかの領域が「土壇場で完成した」ことにより、一定の問題が生じる可能性があると説明していた。

    さらに、今季から搭載されるホンダの新パワーユニットも新たな課題となっている。ホンダはアストンマーティンとの独占契約でF1に復帰し、事実上のワークス体制となったが、それに伴いギアボックスなど一部コンポーネントはチーム側が自前で開発・製造する必要がある。これまでパワーユニット供給元のメルセデスが担っていた部分だ。

    バーレーンテスト初日、ストロールはわずか36周にとどまり、「4秒分のパフォーマンスを見つける必要がある」と語った。

    現在の立ち位置について問われたアロンソは、次のように語っている。

    「難しいところだと思う」

    「ランスがそう言ったのは、バルセロナで僕たちは4秒半遅れていたし、バーレーンテスト最初の2日間も4秒半から5秒くらいだったからだと思う。ここ3日間はそういう傾向に見えた」

    一方で、現状のラップには多くのミスや未最適化の要素が含まれているとも指摘する。

    「昨日、ターン4でコースオフしたラップがあった。その後フィニッシュラインまでで0.8秒改善した。今やっているすべてのラップにどれだけエラーがあるか、その数字が物語っている」

    AMR26の即時的な大幅改善については慎重な見方を示しつつも、セッティング次第で大きく状況が変わる可能性を強調した。

    「セッティングを1つ変えるだけで、0.8秒上下するラップもある」

    「だから0.2秒を探しているという話ではない。最適化できれば、秒単位でパフォーマンスを引き出せるかもしれない」

    「来週には、より明確な状況が見えることを願っている。現実的に見て、メルボルンで最速になることはないだろう。僕たちはスローサイドからスタートし、後手に回っている。ただ正確な位置を推測するのは難しい」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    そうした現状を認めたうえで、アロンソは長期的な視点では強い確信を持っていることも明かした。エイドリアン・ニューウェイ体制のもと、最終的には頂点に到達できると信じているという。

    「彼は僕たちが必要とするすべてをもたらしてくれている」

    「経験があるし、良い時代も厳しい時代も知っている。僕たちには明確な改善の道筋がある」

    バルセロナで十分な走行機会を得られなかったこともあり、現段階は「実質的に最初のテストのようなもの」だと説明。現在は段階的にパフォーマンスを解放している途中だと語る。

    「多くの要素をまだ解き放たなければならない。段階的に進めていて、改善すべきエリアは特定している」

    新体制への適応も続いている。ホンダ製パワーユニットとチーム初の自社製ギアボックスを組み合わせる2026年型パッケージは、統合作業も重要なテーマとなっている。

    「パワーユニットとギアボックスの統合は必要だが、最終的にラップタイムを支配するのは空力性能とエンジン性能だ。そこをさらに解き放つ必要がある」

    序盤戦が厳しい戦いになる可能性も受け入れているが、焦点はシーズン後半に置かれている。

    「ローンチのときにも言ったが、序盤は少し厳しいスタートになるかもしれない。ただ、シーズン後半には僕たちが望む位置にいなければならない」

    さらに、開幕戦オーストラリアGPに投入されるマシンは、テスト仕様から大きく進化したものになると明かした。

    「メルボルンのマシンはかなり違うものになる。写真も見たし、エイドリアンもローンチでそう言っていた」

    そして最後に、ニューウェイへの揺るぎない信頼をこう表現した。

    「30年以上このスポーツを支配してきた人物がチームにいる。いずれ僕たちは最高のマシンを持つことになる。それは時間の問題だ。ただ、できるだけ早くそうなってほしい」

    序盤は試練が予想されるが、アロンソの視線はすでにその先を見据えている。アストンマーティンの本当の評価が定まるのは、シーズン後半に入ってからになりそうだ。

  • ホンダ、アストンマーティンF1周回不足を認めるも前向き「全力で巻き返す」

    ホンダ、アストンマーティンF1周回不足を認めるも前向き「全力で巻き返す」

    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト初週をバーレーンで終えたが、全チーム中で最少周回数にとどまった。ホンダとの新ワークス体制として迎えた最初の公式テストは、走行距離の面では満足できる内容とは言えなかった。

    初日に発生した問題についてチームはデータ異常と説明しているが、AMR26がボディワークを大きく開けた状態で走行していたことから、冷却面の課題も取り沙汰されている。

    HRC F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、まず前向きな収穫を強調した。

    「この3日間のバーレーンでのテストは、私たちにとって、そしてアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームとのパートナーシップにとって非常に有益なものでした。合計206周を走行することができました」と折原伸太郎は語った。

    「パワーユニットパッケージそのもの、そしてシャシーとの統合について多くを学ぶ良い機会になりました」

    「新しいレギュレーションは、マシンのドライビング方法だけでなく、1周の中でどのようにエネルギーを充電し、展開するかという点でも大きな変化があります。チームやドライバーとともに、エネルギーマネジメントへの新しいアプローチに取り組みました」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    一方で、走行距離が限られた点については率直に認めている。

    「もちろん、もっと多くの周回を重ねたかったのは事実です。ただ、これはチームとの最初の公式テストでしたので、新たなオン・トラックでの協業から学ぶことも非常に多くありました」

    「さくらのHRC F1 R&Dセンター、そしてここサーキットの双方で、まだ取り組むべき作業があります。チームとともに改善すべきポイントは把握していますし、全力で取り組んでいます」

    「確かにテスト全体のプログラムとしては出遅れている部分もありますが、先週の走行で非常に多くのデータと重要な学びを得ることができました」

    「来週はさらに3日間のテストがあります。その機会を最大限に活かせるよう準備していきます」

    新体制のスタートは決して順調とは言えないが、206周で得たデータは今後の開発に向けた重要な土台となる。次週のテストでどこまで改善を示せるかが、開幕戦に向けた大きな指標となる。

  • アストンマーティンF1 “ニューウェイ体制”に早くも試練 ホンダとの緊張報道も

    アストンマーティンF1 “ニューウェイ体制”に早くも試練 ホンダとの緊張報道も

    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト初回を終え、厳しい現実に直面している。エイドリアン・ニューウェイ主導で開発されたAMR26には大きな期待が寄せられていたが、バーレーンで明らかになったのは、開幕時点で最後尾に沈む可能性すらあるという厳しい立ち位置だった。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは3日間を通じてラップタイムで下位に沈み、ストロールは「現時点でトップから4〜4.5秒遅れている」と明かした。

    パドック内では内部緊張や深刻な対立の噂も広がり、オーナーのローレンス・ストロールが怒りを示したとの情報や、ホンダとの間で最初の重大な衝突があったとの報道も出ている。

    誇張された期待と現実のギャップ
    世間の過熱した期待が、実情を歪めていた側面は否めない。ニューウェイは短期間でマシン設計に大きな影響を与えたが、特殊なソリューションを多数採用したAMR26は依然として完成形からは遠い。

    特に課題として指摘されているのがホンダ製パワーユニットだ。関係筋によれば、新型パワーユニット開発で遅れが生じており、文化的な違いもあって両者のシナジーはまだ最適とは言えないという。

    さらに、今季から初めて自社開発ギアボックスを投入していること、コンパクト化を追求した冷却系設計による問題も重なり、状況は複雑化している。

    再編の渦中で迎えた新時代
    ニューウェイは昨年11月にチーム代表に就任。それ以前から技術統括パートナーとして大規模な組織再編を進め、多数の新専門家を招き入れた。ただし、新体制が完全に機能するには時間が必要だ。

    チーム内部ではニューウェイへの信頼は揺らいでいないが、即効性を求めるオーナーや投資家の期待とのバランスは難しい。広報上は「重要なのはオーストラリアでの開幕戦ではなく、アブダビでどう終えるか」だと強調しているが、投資規模を考えれば短期的成果への圧力も避けられない。

    関係者によれば、現行パッケージで意味のある成果が見込めるのは早くてもシーズン後半になる可能性が高いという。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    優先順位の再設定と“時間との戦い”
    ニューウェイと技術陣は現在、パッケージの最適化と新開発を急ピッチで進めている。一部は来週の第2回バーレーンテストで投入予定であり、さらに開幕戦メルボルンに向けた改良も準備中だ。

    マイク・クラックはテスト終了後、「優先順位を決める必要がある」と語った。

    「まず何をすべきかを決めなければならない。来週まで時間はあまりないが、きちんと優先順位リストを作り、順に取り組めば来週はより良い状況になるはずだ」

    一方、フェルナンド・アロンソにとっては“今しかない”シーズンだ。アロンソはシャシー面での巻き返しには自信を示しつつも、エンジン分野はより複雑だと認めた。

    「シーズン後半は違う展開になることを願っている。たとえ出遅れても、改善はできる」

    「2023年のバーレーンでマクラーレンも遅れていたが、その後レースに勝った。複雑なスポーツだ」

    アストンマーティンにとって重要なのは、失望をどう吸収し、技術的優先順位をどれだけ迅速に整理できるかだ。だが、時間は決して潤沢ではない。2026年F1シーズンは、想像以上に厳しい船出となった。

  • フェルナンド・アロンソ「シャシーは信頼」アストンマーティンF1はPUに課題

    フェルナンド・アロンソ「シャシーは信頼」アストンマーティンF1はPUに課題

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1バーレーンテストでアストンマーティンが苦戦を強いられている現状について率直に認めた。AMR26はシャシーとホンダ製パワーユニットの統合に課題を抱え、トップ勢から大きく遅れを取る結果となっている。

    テスト初日から信頼性やパフォーマンス面での問題が表面化する中、アロンソは「間違ったスタート」だったと表現しつつも、チーム内部では新レギュレーションと新体制の難しさを織り込み済みだったと説明した。

    「シャシーに関しては疑いはない。ニューウェイは30年間このスポーツを支配してきたし、突然すべてを忘れたわけではない」とアロンソは語った。

    「シャシーには信頼を置いている。パワーユニットについてはもっと複雑だ。僕たちはまだレギュレーションを十分に理解できていない」

    「確かに少し遅れている。間違ったスタートだった」

    アロンソは、外部の期待が過度に高まっていたことにも言及した。

    「スタートは難しいものになっている。外部では、ニューウェイやホンダの加入で期待が非常に高かった。しかしチーム内では常に落ち着いていた。新しいレギュレーションとホンダ製パワーユニットの統合に困難があることは分かっていたからだ」

    「他のチームにとって簡単に見えることも、アストンマーティンにとってはそうではない。例えば、我々は歴史上初めて自前のギアボックスを製作しなければならなかった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    一方で、問題の比重については断定を避けた。

    「パワーユニットが主な問題かどうかは分からない。どの分野にどれだけ取り組むべきか、割合は言えない。確実に空力面ではまだレギュレーションを理解する必要がある。しかしそのためにエイドリアンがいる。彼は徐々に理解し、我々に良いマシンをもたらしてくれるはずだ」

    開幕戦まで残された時間は限られている。アロンソは楽観も悲観もせず、現実を受け止めながら開発の前進を求めている。

  • ホンダPU問題で緊張報道 アストンマーティンF1に早くも不穏

    ホンダPU問題で緊張報道 アストンマーティンF1に早くも不穏

    2026年F1シーズンの開幕を目前に控え、アストンマーティンを巡る空気は決して穏やかではない。シルバーストンのチームはレギュレーション大改革の主役候補と目されてきたが、バルセロナでのシェイクダウン、そしてバーレーンテストで見え始めた現実は、その期待とは裏腹のものとなっている。

    スペインメディアの報道によれば、現時点で最大の懸念はホンダ製パワーユニットにあるとされ、チーム内部にはすでに緊張感が漂い始めているという。

    “容疑者”はホンダのパワーユニット
    2026年型マシンAMR26は、エイドリアン・ニューウェイ主導による大胆な空力コンセプトが注目を集めてきた。しかし、スペインの報道はその設計思想自体を問題視してはいない。

    バーレーンに入った現地メディアの見立てでは、空力面が主因ではなく、パワーユニット側に課題があるという。ホンダ製エンジンはライバル勢に対して出力面で劣勢にある可能性があり、とりわけ「使用可能な推進力」に問題があると疑われている。

    信頼性への懸念からフルパワーでの運用ができていない可能性が取り沙汰されており、結果としてストレートでのパフォーマンス不足が顕在化しているという見方だ。さらに、トランスミッションにも別の課題が存在していると報じられている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    チーム内に広がる緊張感
    こうした想定外の苦戦は、シーズン開幕前にもかかわらずチーム内部に緊張を生み始めているとされる。アストンマーティン側とホンダ側の間に温度差が生じている可能性も指摘されており、新たなパートナーシップとしては決して理想的なスタートとは言えない状況だ。

    11年前、マクラーレンとホンダの関係が困難なスタートを切った記憶が、フェルナンド・アロンソの脳裏をよぎっているとしても不思議ではない。あのときも、日本のエンジンサプライヤーとの協業がチーム低迷の引き金となった。

    2026年という新時代の幕開けを目前に控え、アストンマーティンとホンダの挑戦は、いきなり試練の局面を迎えている。開幕戦オーストラリアGPまで残された時間は限られており、巻き返しへの対応力が早くも問われている。

  • ホンダ、インディカーと複数年契約更新 2028年からチーム・チャーター取得

    ホンダ、インディカーと複数年契約更新 2028年からチーム・チャーター取得

    ホンダは、NTTインディカー・シリーズと複数年にわたるエンジンサプライ契約を更新し、2027年シーズン以降も参戦を継続することを発表した。

    ホンダおよびホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は、30年以上にわたる北米オープンホイールレースでの実績を基盤に、2028年から始まる新たなインディカー時代へ挑む。

    2028年シーズンからは、ダラーラ製の新シャシーが導入される予定だ。これにあわせてHRC USは、新開発の2.4リッターV6ツインターボ・ハイブリッドエンジンを供給する。本パワーユニットは、全マニュファクチャラー共通となる低電圧ハイブリッドシステムと組み合わされ、現行のダラーラDW12シャシーおよび2.2リッターV6ツインターボ・ハイブリッドエンジンを置き換える。

    今回の新契約の一環として、ホンダとシボレーの両マニュファクチャラーは、2028年シーズンから「チーム・チャーター」を取得する。エンジン供給メーカーとしては初の施策となる。

    これによりHRC USは、2028年からのフルシーズン参戦体制の構築に向けて準備を本格化。人的育成と技術開発のさらなる強化を図る方針だ。

    ホンダは1994年のCART参戦以来、北米オープンホイールレースで数々の成功を収めてきた。これまでに通算298勝、ドライバーズタイトル21回、マニュファクチャラーズタイトル11回、インディアナポリス500で16勝を記録している。

    2025年シーズンは歴史的な一年となり、シーズン中10連勝、全17戦中12勝を挙げた。ドライバーズ、マニュファクチャラーズ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの全タイトルを獲得し、インディアナポリス500でも勝利を収めている。

    ホンダ・レーシング・コーポレーションUSAの社長、デビッド・ソルターズは次のように述べた。

    「ホンダファン、そして関係者の皆様に、NTTインディカー・シリーズへの参戦継続を発表できることを大変うれしく思います。インディカーが持つ歴史と競争精神に深い敬意を払いながら、30年以上にわたる取り組みを今後も継続できることを誇りに感じています」

    「本契約は、北米オープンホイールレースの最高峰の舞台において、人材と技術をさらに成長させる大きな原動力となります」

    「また、インディカーとFOXとのパートナーシップにより、レースの魅力は一層高まっています。インディカーの未来は非常に明るく、ホンダがその成功に重要な役割を果たせることを光栄に思います」

    ■ ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)について
    HRC USは、北米におけるホンダおよびアキュラのモータースポーツ活動を統括するレーシングカンパニーである。1993年にホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)として設立され、2024年にHRC USへ名称変更した。

    現在はインディカーやIMSAスポーツカー選手権をはじめ、将来のF1パワーユニット開発など、次世代のホンダ・モータースポーツ活動を担っている。

    インディカー・シリーズ

    2028年インディカー新レギュレーションのポイント
    ・ダラーラ製新シャシーを導入(現行DW12は2012年導入)
    ・2.4リッターV6ツインターボ・ハイブリッドへ移行
    ・全メーカー共通の低電圧ハイブリッドシステムを採用
    ・マニュファクチャラーによるチーム・チャーター取得制度を新設

    なお、現行のDW12シャシーは2012年に導入され、2.2リッターV6ツインターボエンジンも同時に採用された。2024年半ばからは低電圧ハイブリッド化が進められている。

    チーム・チャーターとは、参加チームやメーカーの出走権や条件を明文化した制度であり、取得すると毎レースへの一定台数の出走が保証されるほか、分配金などの権利が付与されるのが一般的だ。

    2028年に向けて、インディカーはシャシー、パワーユニット、そして参戦制度の三位一体での刷新を進める。ホンダはその中心的存在として、新時代の技術競争に挑む。

  • アストンマーティン・ホンダF1 バーレーンテスト総括「改善すべき分野は明確」

    アストンマーティン・ホンダF1 バーレーンテスト総括「改善すべき分野は明確」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1プレシーズンテスト第1週を終え、AMR26で合計206周を走破した。バーレーン・インターナショナル・サーキットでの3日間を通じて、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソがマシンの理解を深めた一方、チームは現状の課題も率直に認めている。

    新レギュレーション下での初本格テストとなった今回、走行距離の確保とデータ収集は進んだが、パフォーマンス面では改善の余地が明確となった。

    3日間で206周 データ収集を優先
    最終日の走行を担当したランス・ストロールは、午前・午後を通じて走行し、エアロマッピングや低燃料・高燃料走行プログラムを消化。72周を重ね、ソフトタイヤで1分38秒165を記録した。

    2日目にはフェルナンド・アロンソが98周を走破。午前55周、午後43周と安定した周回を重ね、最速1分38秒248(ソフト)を記録した。

    初日はストロールが36周を走行。しかし午後にパワーユニットのデータ異常が検出され、走行は制限された。最速は1分39秒883(ハード)だった。

    フェルナンド・アロンソの手応えと課題認識
    「今日はAMR26に戻ることができて良かったし、しっかりとした走行距離を稼ぐことができた」

    「プログラムを進め、連続したロングランに移行しながら、さまざまなセットアップを試した」

    「テストは常に学びの場であり、今日も例外ではなかった。まだやるべき仕事は多く、ペースを改善する必要がある。来週のテスト、そしてメルボルンでの開幕戦に向けて万全の準備ができるよう、すべてを分析していく」

    ランス・ストロール「まだやるべきことは多い」
    「今日がAMR26での初めての本格的な走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」

    「午前中は走行プランと各種テスト項目を進める忙しい時間だった。午後はPUのデータ異常を調査するため走行が制限された」

    「マシンを理想の状態に持っていくにはまだ多くの作業が必要だが、この2回のテストを最大限活用して学びを積み重ねていく」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    マイク・クラックが語る現実的な立ち位置
    「バルセロナでのシェイクダウンを終え、新シーズン最初のテストを完了した。週前半にはいくつか問題も発生したが、新レギュレーション下ではまさにそれがテストの目的だ」

    「パッケージ全体が非常に新しく、すべての要素を理解し、どこを改善すべきかを特定するには時間が必要だ。3日間にわたり尽力してくれたチーム全員に感謝したい」

    「まだこのパッケージには解き放てるパフォーマンスが多く残っていることを現実的に認識している。来週に向けて学びを分析することが重要だ」

    また2日目終了時点では次のようにも語っている。

    「フェルナンドとともに98周を完了できた。新レギュレーション下では1周1周が非常に重要であり、メルボルンまで残された時間は多くない」

    「テスト段階とはいえ、我々にペースが足りていないことは理解しているし、改善すべき分野も把握している。チーム全員が全力で取り組み、最高の状態でレースに臨めるよう準備している」

    ペドロ・デ・ラ・ロサ「スケジュールに遅れ」
    「バーレーンでの最初のプレシーズンテスト第1週を終えた現時点で、我々は予定より遅れており、望んでいる位置にはいないことは明らかだ」

    「バルセロナでは走行が限られ、今週のバーレーン初日にも問題が発生した。ここ数日でフェルナンドとランスは一定の走行距離を重ねたが、新パッケージへの理解を深めながら追いついている段階だ」

    「マシンを改善するための才能とリソースは揃っている。トラックでもシルバーストンでも、チームとパートナー全員が実現に向けて懸命に取り組んでいる」

    アストンマーティンは2月18日から20日に行われる第2回プレシーズンテストで再びAMR26を走らせ、その後メルボルンでの2026年F1開幕戦に向けた最終準備に入る。新時代のスタートに向け、残された時間でどこまでパフォーマンスを引き出せるかが焦点となる。

  • アストンマーティンF1に11000rpm制限説 ホンダPUに破損リスク情報拡散

    アストンマーティンF1に11000rpm制限説 ホンダPUに破損リスク情報拡散

    バーレーン合同テストを受け、アストンマーティンのホンダ製パワーユニットに関する情報がSNS上で大きな話題となっている。

    焦点となっているのは回転数制限と最高速の差だ。テスト現地の報道として拡散されている内容によれば、AMR26は11,000rpmを超えて回すことができない可能性があるという。ライバル勢が12,100rpm付近まで使用しているとされる中、約1,000rpmの差は出力面で大きなハンディキャップになり得る。

    ある投稿では次のように伝えられている。

    「アストンマーティンは11,000rpmを超えるとエンジンが壊れる可能性がある」

    「他チームが12,100rpmで走っている一方で、ホンダエンジンは11,000rpmを超えられないという感触がある」

    この情報が事実であれば、テスト中にAMR26の回転数が長時間11,000rpm未満に抑えられていた理由とも符合する。

    最高速13km/h差の衝撃
    もう一つ注目されているのが最高速の差だ。

    テストデータとして拡散された数値では、フェルナンド・アロンソが記録した最高速は318km/h。一方、フェラーリのシャルル・ルクレールは331km/hに到達していたとされる。

    単純比較で13km/hの差は、ストレート主体のサーキットでは決定的な不利につながる。

    さらに、ホンダPUがストレート上で最初に電力を失う傾向があるとの指摘も出ている。これはエネルギーマネジメントや回生システムの最適化がまだ十分ではない可能性を示唆する。

    11000rpm制限が意味するもの
    2026年レギュレーションでは電動出力比率が高まり、エネルギー管理の重要性が増している。もし回転数を抑えざるを得ない状況であれば、内燃機関側のピーク出力が制限され、結果として最高速や加速性能に直接影響する。

    テスト中にAMR26が保守的な走行プログラムを続けていたこと、追加冷却ギルを開けていたこととも整合する。

    ただし、テストは各チームが異なる燃料搭載量やエンジンモードで走行している。回転数や最高速の数字だけで性能を断定するのは危険だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    「非常に複雑なシーズン序盤」
    SNS上では「非常に複雑なシーズン序盤になる」との見方も拡散されている。

    ストロール自身が「僕たちは4秒遅れている」と認めた現状を踏まえれば、少なくとも統合面で課題を抱えているのは確かだ。

    問題がPU単体にあるのか、シャシーとのマッチングなのか、それともエネルギー回生制御にあるのかはまだ明確ではない。

    しかし、もし11000rpm制限が事実であれば、それは単なるセットアップ問題ではなく、開幕戦までに解決しなければならない構造的課題を意味する。

    アストンマーティンとホンダにとって、2026年のスタートは想定以上に厳しいものになりつつある。

  • アストンマーティン・ホンダF1に暗雲 アロンソ陣営「また地獄の1年」

    アストンマーティン・ホンダF1に暗雲 アロンソ陣営「また地獄の1年」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1バーレーン・プレシーズンテスト2日目、フェルナンド・アロンソがAMR26をドライブし、合計98周を走破した。午前55周、午後43周を重ね、ベストタイムは1分38秒248。走行距離の確保という点では一定の成果を挙げた。

    しかし、パドック内で伝えられる空気は穏やかではない。

    スペインの放送局DAZNのアントニオ・ロバトは、アロンソがマシンから降りた後、グローブを本来置くべき場所とは違う位置に投げたと明かした。

    さらにロバトは次のように伝えている。

    「フェルナンドに近い人物と話したが、感触はこうだった。“また地獄の1年だ。また苦しむ1年だ”」

    複数の関係者は、ホンダ製パワーユニットが大きな弱点になっていると指摘している。スカイ・イタリアのマッテオ・ボッビは、匿名のチーム関係者の証言としてこう伝えた。

    「ホンダのエンジンは本当にひどい」

    一方で、公式コメントはより冷静だ。

    「今日もAMR26に戻ることができて良かったし、しっかりと周回を重ねることができた」とアロンソは語った。

    「プログラムを進めながら、より長い連続走行にも取り組み、さまざまなセットアップを試した。テストは常に学びの場であり、今日も例外ではない」

    「まだ多くの作業が必要なのは明らかだし、ペースを改善しなければならない。今後数日で全てを分析し、来週のテストとメルボルンでの開幕戦に向けて万全の準備を整える」

    走行距離は確保も、ペース不足は明確
    ロングランを含むプログラムは順調に消化されたが、チームは依然としてパフォーマンス不足を認めている。開幕戦オーストラリアGPまで残された時間は限られている。

    チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックも現状を認めた。

    「フェルナンドとともに98周を完了できた。新レギュレーション下では1周1周が非常に重要であり、メルボルンまで残された時間は多くない」

    「テスト段階とはいえ、我々にペースが足りていないことは理解しているし、改善すべき分野も把握している。チーム全員が全力で取り組み、最高の状態でレースに臨めるよう準備している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    PUだけではない 深刻な複合トラブル
    しかし問題はパワーユニットだけではない。

    ランス・ストロールは、新車のどこが気に入っているかと問われ、こう答えた。

    「カラーリングだ」

    続けて現状の厳しさを隠さなかった。

    「エンジンに問題があるし、それだけじゃない。今のところトップから4秒、あるいは4秒半遅れている」

    「他チームがどんな燃料搭載量で走っているのか、どう管理しているのかは分からない。だが、今はその4秒に対処しなければならない。空から突然降ってくるとは思わない」

    アストンマーティンは新時代に向けて独自ギアボックスも投入しているが、挙動にも課題が残る。

    「今のところ、クルマはうまくダウンシフトしない」

    問題は単一要素ではないと強調する。

    「問題は複合的だ。エンジン、グリップ、バランス、クラッチ。ひとつの要因ではなく、組み合わせだ」

    それでもシーズンを完全に諦めたわけではない。

    「水晶玉は持っていない。数週間で変わるか? もちろんだ。100%改善するか? それは分からない」

    「シーズンを通して改良を投入していく。オーストラリアでどの位置にいるか見てみよう」

    走行距離という“数字”と、現場から漏れ伝わる“危機感”。そのギャップがAMR26の現状を物語っている。

    最終日となる3日目はストロールがステアリングを握る。開幕まで残された時間は限られている。アストンマーティンがこの“4秒”をどこまで縮められるかが焦点となる。