カテゴリー: ホンダF1

  • アストンマーティンF1 ホンダPUに懸念 ストロールが吐露「パワーが足りない」

    アストンマーティンF1 ホンダPUに懸念 ストロールが吐露「パワーが足りない」

    アストンマーティン・ホンダF1の課題がF1バーレーンテストで浮き彫りになった。走行を重ねるなかで十分なパフォーマンスを示せない時間帯もあり、特にパワーユニット面への懸念が広がっている。

    ランス・ストロールはチームの現状について率直に言及し、パワー不足を認めた。

    「もっとパワーが必要だ。シンプルな話で、僕たちはパワーが足りていない」とストロールはコメント。

    「そしてクルマ自体も改善する必要がある。つまり、いくつかの要素が組み合わさっているということだ」

    テスト期間中、アストンマーティンは思うように周回数を伸ばせない場面もあり、開幕戦メルボルンに向けて課題を残す形となっている。特に直線スピードやエネルギー展開の面でライバル勢との差が意識される状況だ。

    一方でストロールは、すべてが開幕までに解決するとは考えていないとしつつも、長いシーズンを通じて改善を続けていく姿勢を強調した。

    「間違いなくクルマは改善できると思っている。僕たちにはたくさんのアイデアがある。メルボルンまでにすべての問題が解決するか? おそらくそうはならないと思う。でもシーズンは24戦と長い。だから少しずつ改善を積み重ねていく」

    「毎週末できる限りのパフォーマンスを持ち込もうとしている。エンジン面でも同じだ。シーズンを通してできる限りパフォーマンスを引き上げていきたい。そうしてどうなるかを見ていく」

    2026年の新レギュレーション下で迎える最初のシーズン。アストンマーティン・ホンダF1にとって、開幕までのわずかな時間でどこまで改善を進められるかが大きな焦点となる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

  • マックス・フェルスタッペン 苦戦のホンダF1にエール「うまくやってほしい」

    マックス・フェルスタッペン 苦戦のホンダF1にエール「うまくやってほしい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、かつてのパワーユニットパートナーであるホンダに対し、今もなお温かい感情を抱いていると明かした。アストンマーティンとの新体制で苦戦が伝えられる中でも、成功を願っているという。

    レッドブル・パワートレインズがパドックの多くを驚かせるスタートを切った一方で、ホンダはアストンマーティンとの船出において難しい立ち上がりを迎えている。

    トト・ヴォルフがレッドブルのDM01について純粋なパフォーマンス面で言及した発言は政治的な側面もあったが、信頼性に関しては多くが予想していたよりも良好と見られている。

    その一方でホンダは立ち上げ段階で問題を抱えている。ランス・ストロールはバーレーンでの最初のテスト週において、アストンマーティンは他チームより約400周少なく、1周あたり4秒遅れていると述べた。第2週のスタートも思うようには進まず、フェルナンド・アロンソは水曜午前にチームがパワーユニットの問題と説明したトラブルにより走行を中断している。

    「ホンダにはうまくやってほしい」
    フェルスタッペンはこれまでのすべての世界タイトルをホンダ製パワーユニットで獲得してきた。ホンダがアストンマーティンとともに苦戦しているように見える点に驚きはあるかと問われると、次のように答えた。

    「そう見えるかもしれないけど、彼らが正確に何をしているのか、何が起きているのかは分からない。もちろん、うまくやってほしいとは思っているけど、実際のところは分からない」

    今は競合関係にあるとはいえ、ホンダの成功を願う気持ちは変わらないという。

    「彼らの現在の状況について何かを言うのは難しいけど、僕はいつだってホンダがとてもうまくやってくれることを望んでいる」

    もっとも、現在のホンダのF1プロジェクトは、レッドブルと成功を収めた時代とは状況が異なる。渡辺康治は昨年、このサイトの取材に対し、多くのスタッフがF1プロジェクトから他の研究開発部門へ異動していたことを認めている。これは2021年末でのF1活動終了決定に遡る。その後ホンダはレッドブルと契約を結び、2025年までエンジン管理を担ってきたが、F1プロジェクトへの影響は残っていた。2026年からのアストンマーティンとの契約に向け、体制を再構築する必要があった。

    再建には時間がかかる。アストンマーティンとの統合も同様である。渡辺康治はサウジアラビアでのローンチイベントにおいて、物流面でも課題があると説明した。ホンダのプロジェクト拠点は主にさくらの施設にあり、アストンマーティンはシルバーストーンを拠点とする。

    「我々のエンジニアは頻繁にシルバーストーンへ飛んでいるし、アストンマーティンのエンジニアも日本の工場で懸命に働いている。それ自体が挑戦であり、欧州メーカーと比べれば航空費用は小さな不利かもしれない」と渡辺康治は述べている。

    マックス・フェルスタッペン ホンダF1

    レッドブルの現状は「分からない」
    一方、自身のチームの状況についてフェルスタッペンは予測を避けた。ローラン・メキースとピエール・ワシェはレッドブルを現時点で4番手と評しているが、フェルスタッペンは冷静だ。

    「僕たちがどこにいるのか分からない。まだ多くのことを試しているところだ。水曜日は正直あまり良い日ではなかった」

    これはチームメイトのアイザック・ハジャーが冷却系の問題に見舞われたことを指している。

    「本当にまだ長い道のりだと思っている。自分たちのエンジンも含めて、すぐにすべてが完璧になるとは思っていない。新しいレギュレーションだし、他チームは興味深いアップデートを持ち込んでいる。だから何かを断言するのは不可能だ。先週の位置が今週も同じとは限らないし、今週の位置がメルボルンでも同じとは限らない。あそこはまったく別のサーキットだから、比較はできない」

    ただし基盤は整いつつあるという。スタート手順や完全持続可能燃料に関しては問題がないと語った。

    「スタート手順は正確に合わせるのが少し難しいかもしれないけど、僕たちにとって大きなテーマではない。燃料もこちら側では問題ない。FIAが定めた期限までにすべて確定させているから、燃料面での問題はない。今は車両側とエンジン側のパフォーマンスを最適化することに集中している」

  • アストンマーティン・ホンダF1に再び問題 アロンソ走行中にPU異常でストップ

    アストンマーティン・ホンダF1に再び問題 アロンソ走行中にPU異常でストップ

    バーレーンで行われている2026年F1プレシーズンテストで、アストンマーティンに再びトラブルが発生した。フェルナンド・アロンソが走行中にマシンを停止させ、チームは赤旗の下で回収作業を行う事態となった。

    開幕戦を前に周回数の積み上げを目指すなかでのアクシデントは、苦戦が続くプレシーズンにさらなる不安を投げかける出来事となった。

    アストンマーティンの苦境は木曜日も続いた。フェルナンド・アロンソは2日目の走行を担当し、68周を消化していたが、ターン3を回った直後にマシンのペースを落とした。

    そしてターン4に差しかかったところで状況はさらに深刻化した。エンジン回転数が突如として大きく跳ね上がり、マシンは走行不能となった。

    アロンソはAMR26から降り、自力でピットレーンへと戻った。その後、赤旗が提示され、アストンマーティンのメカニックがマシン回収のためにコースへ向かった。

    アストンマーティンは今季プレシーズンを困難な状況で迎えている。バルセロナでの最初の3日間のシェイクダウンテストを欠席し、その後も走行距離の確保に追われる状況が続いてきた。

    前日にはランス・ストロールがスピンしてグラベルに飛び出す場面もあり、安定したプログラム消化ができていない。開幕戦が迫るなかでの今回のストップは、チームの懸念をさらに広げる可能性が高い。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

  • アストンマーティン・ホンダF1 苦戦続く「マシンを走らせ続けられない」

    アストンマーティン・ホンダF1 苦戦続く「マシンを走らせ続けられない」

    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテストで厳しい状況が続いている。トラックサイド責任者のマイク・クラックは、チームが依然として初期トラブルに直面していることを認めた。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた先週の3日間のテストでは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの合計周回数は203周にとどまり、走行した11チーム中で最少だった。今週の再訪では巻き返しが期待されたが、状況はさらに悪化した。

    アロンソはパワーユニット関連の問題により午前中の大半を走れず、わずか28周に終わった。ストロールもアクティブエアロとみられる問題でターン11でグラベルに飛び出し、26周しか走行できなかった。

    マイク・クラックは“成長痛”ではないかと問われ、次のように語った。

    「それは妥当な判断だと思う」とマイク・クラックは語った。

    「信頼性が必要だ。とにかくマシンを走らせ続けなければならない。今のところ、我々は望んでいたほど走らせ続けることができていない」

    「1周ごとに学びがある。走れなかった周回があれば、その分を取り戻さなければならない。素晴らしいスタートとは言えない」

    「我々にはやるべき仕事があることを認識しているし、他のチームのレベルに達していないことも理解している」

    「しかし、すべてが新しい。ホンダとのパートナーシップ、ギアボックスやサスペンションも自分たちで手掛けている。これは大きな挑戦だ」

    「立ち上げ段階特有の問題、いわゆる初期トラブルであってほしいが、スタートが困難でも、問題を見つめて一つひとつ解決していくしかない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    さらにマイク・クラックは、1月のバルセロナでの5日間のシェイクダウンテストで、AMR26が4日目の最終1時間までコースインできなかったことにも言及した。その際もランス・ストロールは4周後にマシントラブルで停止している。

    バーレーンでも同様の傾向が続いており、チームは「クルマのあらゆる領域で多くの小さな問題」に苦しんでいるという。

    「新しい電子系、新しいパートナー、新しいギアボックス、新しいサスペンションがある」とマイク・クラックは語った。

    「単一の原因を切り分けるのは難しい。それができれば一番簡単だ。ひとつだけの問題なら、そこに全力を注げる」

    「テストへの出遅れが信頼性面でより困難な状況を招いているのかもしれない。だが、周回を重ねなければならない。我々はトップ勢の3分の1ほどの周回数しかない。それでは後れを取る」

    「現実を受け止めて追いつくしかない。彼らは我々を待ってはくれない。我々は全力で食らいついていかなければならない」

  • アストンマーティン・ホンダF1 課題山積 英国と日本のファクトリーがフル稼働

    アストンマーティン・ホンダF1 課題山積 英国と日本のファクトリーがフル稼働

    アストンマーティンは2026年F1シーズン開幕を前に、大きな期待を背負っている。エイドリアン・ニューウェイの加入、そしてホンダとの新たなパワーユニット体制という強力な布陣で新時代に挑んでいるが、バーレーンでのプレシーズンテストではパフォーマンスと信頼性の両面で課題が露呈した。

    最終テスト初日、フェルナンド・アロンソはエンジン関連のトラブルにより午前セッションでわずか28周にとどまった。

    午後にはランス・ストロールがターン11のブレーキングでスピンを喫し赤旗の原因となるなど、AMR26は依然として安定した走行を確保できていない。

    フェルナンド・アロンソは、チームが厳しい状況にあることを率直に認めた。

    「間違いなく難しいスタートだ」

    「この2日半で修正しなければならないことがたくさんある」

    「しかし、イギリスと日本の両ファクトリーを含め、全員が100%の力で取り組んでいる。この期間をできるだけ短くするために全力を尽くしている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    AMR26に設計上の根本的な欠陥があるのではないかと問われると、アロンソは問題は解決可能だと強調した。

    「すべては確実に修正できると思う。短期的にも中期的にもだ」

    「修正不可能なものは何もないと思っている。ただ、様子を見る必要がある」

    「オーストラリアまでに可能な限りすべてを修正し、その後も選手権で手遅れになる前に、最初の数戦でできる限り多くを改善したい」

    そして最後に、チームの現状について楽観的な見方を示した。

    「でも、僕は楽観的だ。解決策はすでにあると思っている」

    アストンマーティンは新レギュレーション初年度での飛躍を狙うが、現時点ではまず信頼性と基礎的なパフォーマンスの安定化が急務となっている。シーズン開幕まで残された時間はわずかであり、テスト最終盤でどこまで立て直せるかが焦点となる。

  • アストンマーティン・ホンダF1 PU問題で足止め「周回数が最優先」

    アストンマーティン・ホンダF1 PU問題で足止め「周回数が最優先」

    アストンマーティン・ホンダは2026年F1バーレーンテスト第2週初日を終え、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソがAMR26のステアリングを握った。

    午前はフェルナンド・アロンソが走行を担当し、ギアボックスのラーニングランを中心に28周を完了。しかし、パワーユニット関連のトラブルにより、セッションは早期終了となった。

    午後はランス・ストロールがコックピットに戻り、パワーユニットの理解を深めるプログラムに集中。26周を重ね、チームとしてこの日合計54周を記録した。

    マイク・クラックは次のように述べた。

    「いくつかの問題によって本日はガレージに留まる時間があった。このマシンでの重要な走行距離はまだ不足している。残りの日程での最優先事項は、とにかく周回数を重ねることだ。」

    「走行不足(54周)ではあったが、1周ごとに膨大な学びを得ている。新しいレギュレーションのもとでマシンをどう運用するかについても前進している。我々が集中すべきポイントは明確であり、チームのあらゆる部門が競争力向上に向けて全力で取り組んでいる。」

    フェルナンド・アロンソは翌日、午前・午後の両セッションを担当する予定で、ランス・ストロールは金曜日にチームのバーレーンテストプログラムを締めくくる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

  • アストンマーティンF1に不可解トラブル ホンダPU失速で赤旗

    アストンマーティンF1に不可解トラブル ホンダPU失速で赤旗

    2026年F1バーレーンテスト第2週初日、アストンマーティンに再び暗雲が立ち込めた。午後の走行中、ランス・ストロールがマシントラブルに見舞われ、赤旗の原因となった。

    開幕を目前に控えるなか、十分な周回数を重ねられていないシルバーストン拠点のチームにとって、今回の停止はさらなる痛手となる。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットのターン11へ進入する直前、ストロールのAMR26は突如ドライブを失った。新型ホンダ製パワーユニットの回転数が落ち込み、ギアはニュートラルに入った状態となった。

    その影響でマシンはスピン。コーナー外側のグラベルに止まり、ストロールはコクピットから降りると明らかに不満げな様子を見せた。

    この時点でストロールは17番手。マシンはフラットベッド車でピットへ回収されたが、残り約3時間のセッションで復帰できるかは不透明だ。

    アストンマーティンにとっては、これが最新の後退となる。バルセロナでのプライベートテストでも走行は限定的で、サクヒールで行われた第1回テストでも周回数は最少だった。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソも午前4時間で28周にとどまり、ストロールもこの日わずか7周目でストップしている。

    F1公式サイトのマイク・シーモアは「アストンマーティンからの追加情報だが、今朝アロンソがガレージに留まったのはパワーユニットの問題が原因だったとチームが認めた」と伝えた。

    さらに「プログラム開始の遅れとこれまで経験してきた問題を踏まえれば、現時点で後手に回っていることをチームも認めている。テスト残り期間、そしてシーズン開幕に向けた優先事項は明確だ。細かなトラブルを解消し、失われた走行距離を取り戻すことだ」と説明している。

    なお、この日の午後にストロールを襲ったトラブルの原因については、現時点では明らかにされていない。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    ストロールは先週、AMR26について「トップ勢より1周あたり4〜4.5秒遅い」と述べていた。

    ワークス体制初年度となるホンダ製パワーユニットは、ライバルに比べて出力面で劣る可能性が指摘されている。また、エイドリアン・ニューウェイが設計を主導したアグレッシブな空力コンセプトも、パワーユニットの冷却面で課題を抱えているとみられている。

    テスト残り2日間で走行距離を伸ばせなければ、アストンマーティンは2026年F1開幕戦を前に大きな不安を抱えたままメルボルンへ向かうことになりそうだ。

  • ホンダ新体制に試練 デ・ラ・ロサが語るアストンマーティンF1 想定外の出遅れ

    ホンダ新体制に試練 デ・ラ・ロサが語るアストンマーティンF1 想定外の出遅れ

    2026年F1シーズンの開幕前テストで、アストンマーティンは厳しい現実に直面している。ホンダとのワークス体制復活、エイドリアン・ニューウェイの加入、新ファクトリーと最新鋭風洞――大きな期待を背負って始まった新時代だが、AMR26はバーレーンで明らかに後れを取っている。

    チーム代表代行を務めるペドロ・デ・ラ・ロサは「我々は明らかに遅れている」と認め、ランス・ストロールも最大で4秒差と語った。なぜこの“理想的な布陣”が、ここまで苦戦しているのか。

    出発点の遅れと“空白の18か月”
    ニューウェイは2025年3月にアストンマーティンへ加入した。空力開発はライバルより4か月遅れた状態からのスタートだったとされる。

    さらにホンダ側も特殊な事情を抱えていた。2021年末で一度F1から撤退し、その後レッドブル向けに凍結仕様のパワーユニットを供給・維持してきたが、本格的な研究開発体制は縮小されていた。2026年の新レギュレーション参戦決定後、事実上“ゼロから再始動”する形となった。

    つまり、車体側もパワーユニット側も、プロジェクト初動が遅れた状態で2026年規則に挑むことになった。

    パワーユニットと車体の密接な関係
    2026年F1では、300kWのMGU-Kがほぼエンジン出力の半分を担う。回生、デプロイメント、エネルギー管理は従来以上に車体と一体化している。

    AMR26はバーレーンで前後輪ともロックアップが目立ち、挙動も不安定だった。ブレーキング時の回生効率はバッテリー充電に直結するため、シャシーとパワーユニットの最適化が不十分であれば、パフォーマンス全体に波及する。

    現状では、出力不足、重量過多、効率面の課題が複合的に絡み合っているとみられている。ホンダ製パワーユニット、アストンマーティン初設計のギアボックス、メカニカルプラットフォームのどこに主因があるのかは、まだ外部からは判別できない。

    デ・ラ・ロサは次のように述べた。

    「我々は明らかに後れを取っている。3秒、4秒、5秒と言われているが、あれだけ失っていれば全体パッケージの問題だ。どこか一箇所ではない。すでに問題点は特定しており、シルバーストンで対処している」

    「一晩で解決する問題ではない。多くの作業と最適化が必要だ。しかし我々にはチームがあり、リソースがあり、人材がいる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    走行不足という二重のハンデ
    AMR26はバルセロナでの合流が遅れ、信頼性問題にも見舞われた。その結果、理解度でもライバルより遅れている。

    バーレーン3日目までにようやく代表的なロングランを実施し、C3タイヤでの本格的な走行も限定的だった。現段階ではセットアップ最適化に踏み込む以前に、基本的なデータ収集を優先している状況だ。

    デ・ラ・ロサは次のように語った。

    「我々は急勾配の学習曲線の途中にいる。まだパッケージと新レギュレーションを理解している段階だ。他チームのようにセットアップ変更で細部を探る段階ではない」

    ニューウェイ体制の本質的な価値
    それでもチーム内部では悲観一色ではないという。

    「エイドリアンのリーダーシップは疑いようがない」とデ・ラ・ロサは語る。

    「困難な一日の後、技術ブリーフィングで彼が話すと、全員が何をすべきかを正確に理解する。以前のように各自が異なる理論を持つ状態ではない。すべてのリソースが一方向に向かっている」

    2026年規則は長期サイクルの起点であり、初期段階での後れが致命的になるとは限らない。ただし、電動化比率50%時代では、パワーユニットと車体の統合完成度が即座にラップタイムへ反映される。

    現時点のアストンマーティンは、その統合がまだ粗い段階にある。だが、問題点を把握していると公言する以上、今後数戦でどこまで差を縮められるかが、ニューウェイ体制の真価を測る最初の試金石となる。

  • アストンマーティン・ホンダF1は本気を隠している? モントーヤが示唆

    アストンマーティン・ホンダF1は本気を隠している? モントーヤが示唆

    2026年F1プレシーズンテストで苦戦が伝えられているアストンマーティンに対し、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが興味深い見解を示した。シルバーストンを拠点とするチームは表面的には出遅れているように見えるが、その実態は異なる可能性があるという。

    エイドリアン・ニューウェイが設計とリーダーシップの両面を担うなか、AMR26のパフォーマンス不足は意図的な“砂袋走行”の可能性があるとモントーヤは指摘する。

    バルセロナでのシェイクダウンでは、AMR26の独特な空力コンセプトが注目を集めた。他チームとは一線を画す外観は、新レギュレーションの解釈において異なる道を選んだことを示唆していた。

    しかしバーレーンでのテスト初週、ドライバーの発言は分かれた。ランス・ストロールは「4秒のパフォーマンスが必要だ」と語り、フェルナンド・アロンソは最適化の過程にあり「秒単位で解き放たれる」と強調した。

    “見えないアドバンテージ”を操る設計思想
    モントーヤはVision4Sportに対し、マシンの奇抜な外観こそがヒントかもしれないと語った。

    「アストンを除けば、どのマシンもほとんど同じに見える」

    「つまり、誰も正解を見つけていないか、もしくは全員が何かを見つけていて隠しているかのどちらかだ」

    「空力パッケージは今からメルボルンまでに大きく変わるだろう。エイドリアン・ニューウェイを知っているが、彼はメルボルンまでパッケージを温存するはずだ。テストでは何も走らせないだろう」

    2005年にマクラーレンでニューウェイとともに仕事をした経験を持つモントーヤは、その性格にも言及した。

    「エイドリアン・ニューウェイは悲観主義者だ。だから判断は難しい。私は彼と一緒に仕事をした。彼は“悪くない”とは言うが、決して満足しない」

    「数年前に全勝に近い成績を収めたレッドブルを作ったときでさえ、彼はそれほど素晴らしいマシンだとは思っていなかった。それでも90%のレースに勝った」

    「彼を読み解くのは非常に難しい。だが彼が常に満足しないことこそが、彼が優れている理由の一つだと思う」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    真の焦点は信頼性か
    さらにモントーヤは、アストンマーティンが直面する最大の課題はパワーではなく信頼性だと分析した。

    「より大きな疑問は、ホンダが単一チーム体制であることによる信頼性だ。ホンダは1台、アウディも1台だ」

    「3日間でアウディは600km、メルセデスは5,000km、フェラーリは4,800kmを走った。アストンがエンジン出力を下げる必要がなければ問題はないだろう」

    「私にとっての2つの大きな疑問は、パワーよりも信頼性にある」

    テスト結果だけを見れば出遅れているように映るアストンマーティン。しかしニューウェイの慎重なテスト姿勢とラディカルな設計思想を踏まえれば、真価が明らかになるのは2026年F1開幕戦メルボルンかもしれない。

    AMR26がバーレーンのストレートで“叫ばなかった”からといって、結論を急ぐのは早計だというのがモントーヤのメッセージである。

  • アストンマーティンF1 前半戦は試練か ホンダPU振動とギアボックス構造問題

    アストンマーティンF1 前半戦は試練か ホンダPU振動とギアボックス構造問題

    2026年F1シーズンのプレシーズンテスト2週目を前に、アストンマーティンの新型AMR26に複数の重大課題が浮上している。シャシーとパワーユニットの両面で遅れが指摘されており、開幕序盤は厳しい戦いを強いられる可能性が高い。

    チームはシルバーストンとホンダのさくらの施設で24時間体制の対応を進めているが、解決には時間を要する問題も含まれている。

    ギアボックスに構造的懸念
    最大の懸念は、新たにアストンマーティンが自社開発したギアボックスとディファレンシャルにある。英国では「新たな負荷に耐えられない」との指摘も出ており、2026年型パワーユニット特有の高回転維持と強い負のトルク要求が構造的な負担となっている。

    現在のレギュレーションでは、電力回収のためエンジンを常に高回転域に保つ必要があり、コーナー進入時の減速局面でもギアボックスには大きなストレスがかかる。この設計を根本的に見直す場合、完成まで約6か月を要すると見られており、早くてもシーズン中盤、7月前後の投入となる見通しだ。

    さらに問題を複雑にしているのが、今週のテスト終了後にFIAへ年間を通して使用するギア比の申請を行わなければならない点だ。一度提出すれば24戦を通じて変更はできない。十分な検証ができていない状態で決断を迫られることになる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    ホンダ製ICEの振動問題
    パワーユニット面では、ホンダ製ICE(内燃機関)に高回転域で大きな振動が発生しているとされる。この問題はギアボックスとの関連も指摘されている。

    2026年仕様のエンジンは3月1日にホモロゲーションが確定するため、開幕戦オーストラリアGPまでに新仕様を投入することは不可能とみられている。ハードウェア面の変更は間に合わず、当面は電子制御ソフトウェアの最適化によって出力を引き出す方向となる。

    日本ではダイナモベンチでの連続運転が続けられているが、根本解決には至っていない模様だ。第7戦カナダGPで、FIAのバランス調整制度を活用した改善の可能性もあるが、2027年まで性能不足を引きずるとの見方もパドック内では出ている。

    冷却と空力効率も課題
    車体側では、重量超過や冷却不足、空力効率の問題も抱えている。ただしこれらはエイドリアン・ニューウェイ率いる設計陣によって比較的早期の改善が期待されている領域だ。

    とはいえ、シャシーとパワーユニット双方の開発遅延が重なった影響は小さくない。シーズン前半は防戦一方となる可能性が高く、真の競争力を発揮できるのは後半戦以降になるとの見方が強まっている。

    Source: Marca