カテゴリー: ホンダF1

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1ガレージ入りを説明「2つの問題」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1ガレージ入りを説明「2つの問題」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1オーストラリアGP決勝でレース中にガレージへ戻る“ストップ&ゴー”の展開となり、最終的にリタイアに終わった。レース後、アロンソはその原因について、ホンダ製パワーユニットの振動だけではなく、2つの別の問題があったことを明かした。

    アストンマーティンは週末を通して信頼性の問題に苦しんでおり、チームメイトのランス・ストロールも大きく周回遅れとなる苦しいレースとなった。シルバーストンを拠点とするチームにとって、開幕戦は多くの課題を露呈する週末となった。

    アロンソ「最初の2周が一番楽しかった」
    17番手スタートだったフェルナンド・アロンソは、スタート直後の混乱を利用して一時10番手まで浮上した。

    「間違いなく、スタートと最初の2周がレースで一番楽しい時間だったと思う」とアロンソは語った。

    「2周だけとはいえ10番手にいたのは予想外だった。でもスタート自体は僕たちの問題ではない。ほかのドライバーがブーストなどで苦しんでいたなか、僕たちはクリーンな1周目を走れた」

    「ただ、もちろん10番手は完全にポジションが合っていなかった。すぐに17番手まで落ちて、そのあとデータ上で小さな問題が見つかったのでマシンを止めなければならなかった」

    「修復できたと思って再びコースに戻ったけれど、別の問題が出てきたので、2回目のストップをする必要があった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダPUの振動問題は依然として継続
    アロンソによれば、週末を通して問題となっていた振動は、依然として完全には解決されていないという。

    「このレベルの振動を感じながら走るのは、決して気持ちのいいものではない」

    「ホンダは、いくつかの変更を加えてバーレーンのときよりバッテリーへの振動はかなり減ったと考えている。ただ、シャシー側ではまだ完全には改善していない。バッテリーを別の方法で隔離する必要があるからだ」

    「もう少し時間がかかると思う。でも僕たちはチームのために、できるだけ多くの周回を走ってデータを集めたい」

    中国GPも厳しい週末になる可能性
    来週の2026年F1中国GPについて、状況が改善するかどうかを問われたアロンソは、楽観視していない。

    「特に変わらないと思う。同じマシンで同じパワーユニットだから、次の週末も厳しい戦いになるだろう」

    「それでも諦めるわけにはいかない。シャシー側を中心にいろいろな解決策を試しながら理解を深めていく必要がある」

    「走行距離が足りていないから、まだ何も最適化できていない。中国GPは状況を理解するための良い機会になると思う」

  • アストンマーティン・ホンダF1 レースをテストの場に ピット調整後にコース復帰

    アストンマーティン・ホンダF1 レースをテストの場に ピット調整後にコース復帰

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1オーストラリアGP決勝でレースを実質的なテストの場として活用する形となった。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールはレース中に一度ガレージへ戻され、AMR26の調整を受けた後に再びコースへ復帰し、最終的にリタイアした。

    チームは週末を通じて信頼性の問題に直面しており、決勝でもマシンの状態を慎重に確認しながら走行を続ける状況となっていた。

    ピットで調整後にレースへ復帰
    アストンマーティンはレース中、AMR26の調整を行うためフェルナンド・アロンソをピットへ呼び戻した。

    作業後、アロンソは再びコースへ復帰し、走行を続けた。

    チームは「コンポーネントを温存するためにフェルナンド・アロンソをリタイアさせた」と説明しており、マシンのさらなるダメージを避けることが目的だったとみられる。

    ストロールも最終的にリタイア
    チームメイトのランス・ストロールもアロンソ同様にピットで調整後にコース復帰した後、最終的にリタイアとなった。

    それでもストロールは当初の予想よりも長く走行しており、カナダ人ドライバーが予定以上の周回をこなしたことは、シルバーストンを拠点とするアストンマーティンにとって前向きな要素と受け止められている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • アストンマーティンF1とホンダ 危機公開の裏にFIA特例狙いの可能性

    アストンマーティンF1とホンダ 危機公開の裏にFIA特例狙いの可能性

    アストンマーティンF1とホンダが2026年F1開幕戦オーストラリアGPでパワーユニット問題の深刻さを公表した背景には、FIAへの政治的メッセージがある可能性が指摘されている。

    アストンマーティンのチーム代表エイドリアン・ニューウェイは、ホンダ製パワーユニットが引き起こす強い振動について「パワーユニットが振動の発生源だ」と説明し、ドライバーの手に永久的な神経損傷のリスクがある可能性にも言及した。

    こうした異例の公開発言は、2026年から導入されたパワーユニット開発ルールの中で特例的な開発許可を引き出す狙いがあるのではないかとの見方も浮上している。

    振動問題を公表したアストンマーティン
    ニューウェイはメルボルンでの記者会見で、ホンダ製パワーユニットの振動問題について率直に語った。

    「パワーユニットが振動の発生源だ。現時点ではこの影響を抑えるためにできることは何もない」

    さらにニューウェイは、この振動がドライバーにも影響を及ぼしている可能性があると説明した。

    「フェルナンド(アロンソ)は、手に永久的な神経損傷のリスクを避けるため、25周以上連続して走ることはできないと感じている」

    こうした発言は、通常はチーム内部にとどめられる技術的問題を公の場で明らかにする異例のものだった。

    2026年パワーユニット開発ルール
    2026年F1シーズンからはパワーユニット開発に関する厳格な制限が導入されている。

    新レギュレーションでは、エンジンメーカーが自由に設計を変更することはできず、性能が大きく劣るメーカーに対してのみ特別な開発機会が与えられる仕組みが導入されている。

    この制度は「ADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)」と呼ばれ、競争力が不足しているメーカーに追加の開発機会を与えることを目的としている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    第6戦まで待たなければならない評価
    しかし、この制度を適用するための評価はシーズン途中で行われる。

    FIAが設定している最初の評価タイミングは2026年第6戦終了後で、現時点のカレンダーではマイアミGPがその対象となっている。

    そのため、もしホンダのパワーユニットに深刻なパフォーマンス不足があったとしても、すぐに大幅な設計変更を行うことは難しい。

    安全問題なら例外の可能性
    ただし、安全性に関わる問題である場合には状況が変わる可能性もある。

    ニューウェイが言及した「神経損傷のリスク」は安全問題として扱われる可能性があり、FIAが例外的な対応を取る余地もあるとみられている。

    FIAへの政治メッセージ
    こうした背景から、アストンマーティンとホンダが問題の深刻さを公表したのは、FIAに対して早期の対応を求める政治的メッセージではないかとの見方も浮上している。

    2026年F1シーズンはまだ始まったばかりだが、パワーユニット問題はすでにスポーツ面だけでなく政治的な議論にも発展しつつある。

  • アストンマーティンF1 オーストラリアGP予選「マシンにはポテンシャルがある」

    アストンマーティンF1 オーストラリアGP予選「マシンにはポテンシャルがある」

    アストンマーティンは2026年F1オーストラリアGP予選で厳しい一日となり、フェルナンド・アロンソは17番手、ランス・ストロールはマシンのトラブルによりタイムを記録できなかった。チームは週末を通して信頼性問題に苦しみ、十分な走行距離を確保できないまま予選を迎えることになった。

    ストロールはICEのトラブルによりFP3に参加できず、予選までにマシンを修復することができなかった。

    一方のアロンソはFP3で周回を重ね、チームにとって重要なデータを収集。予選ではQ2進出に迫ったが、終盤にアルピーヌ勢がタイムを更新したことで17番手に終わった。

    ニューウェイ「マシンには競争力がある」
    チーム代表のエイドリアン・ニューウェイは、困難な状況の中でも前向きな材料があったと語った。

    「メルボルンで非常に忙しい一日だった。テクニカルパートナーであるホンダとともにAMR26の改善を続けている」とニューウェイはコメント。

    「フェルナンドはFP3で重要なラップを走り、予選に向けて貴重なデータと情報をもたらしてくれた」

    「フェルナンドは17番手で予選を終え、Q2進出まであと一歩だったが、我々にはまだ多くの作業が残されていることは明らかだ」

    「ランスはICEの問題によってプラクティスでガレージに留まることになり、不運な一日だった」

    「問題を解決したあともマシンを組み上げて予選に参加するだけの時間は残されていなかった」

    「AMR26には競争できるペースがあるのは明らかだ」

    「明日ランスを走らせる選択肢について、今夜FIAと協議することになる」

    アロンソ「マシンにはポテンシャルがある」
    17番手となったフェルナンド・アロンソは、マシンのポテンシャルは感じていると語った。

    「FP3ではトラブルなく走行できたし、周回を重ねることで予選でもかなりのラップタイムを引き出すことができた」とアロンソはコメント。

    「マシンにはポテンシャルがある。だからこそ、もっと走行距離を稼ぐ必要がある」

    「今はバッテリーが不足しているので、明日は大きなリスクを取ることができない」

    「それでもできるだけ多くの周回を重ねられることを期待している」

    「この課題にはチーム全員で立ち向かっている」

    「チームとホンダの全員が、この状況を改善するために全力で取り組んでいる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロール「難しい週末」
    予選を走れなかったランス・ストロールは、週末の厳しい状況を振り返った。

    「ここまでは厳しい週末になっている」とストロールはコメント。

    「いくつかの問題があって、必要な周回を重ねることができなかった」

    「ガレージのチームは本当に懸命に作業してくれたが、予選までにマシンを組み上げる時間が足りなかった」

    「現時点では望んでいる位置にはいない」

    「それでも前進するために努力を続けていく」

  • フェルナンド・アロンソ「ホンダF1のPU問題がなければトップ10」

    フェルナンド・アロンソ「ホンダF1のPU問題がなければトップ10」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1オーストラリアGP予選でQ1敗退となったものの、チームのパフォーマンスには手応えがあると語り、ホンダ製パワーユニットの問題がなければトップ10争いは可能だったとの認識を示した。

    アストンマーティンは週末を通してパワーユニット関連のトラブルに苦しんでおり、特に振動によるバッテリー系統の問題が走行プログラムを制限。十分な周回を重ねられない状況が続き、予選ではアロンソが17番手に終わった。

    アロンソ「コーナーでは戦えている」
    フェルナンド・アロンソは予選後、BBCラジオのインタビューで次のように語った。

    「フラストレーションはある。冬の間ずっと、もっと良い結果を出せるはずだという感覚があった。特にシャシーの面ではそうだ」

    「コーナーではだいたい問題なく走れているし、トップ10争いに入ることも十分可能だと思う」

    「冬の間は思うように周回を重ねられなかったけど、ここではFP2とFP3が比較的普通に走れたことで、2秒を引き出すことができた。昨夜何か特別なことを発明したわけではなく、単に走行できたからだ」

    「だから今は、とにかく周回を重ねて学び、このシーズン序盤のフェーズをチーム一丸となって乗り越えることが重要だ」

    最大の問題はホンダ製パワーユニット
    アロンソは現在の最大の問題がパワーユニットにあることを隠さなかった。

    「僕たちはひとつのチームだし、シャシーとエンジンを切り離して考えることはできない」

    「でも秘密でも何でもない。最大の問題はパワーユニットだ。パワーも足りないし、本来の能力も発揮できていない」

    「冬の間に多くの周回を走れなかったし、今はバッテリーの在庫も不足している」

    「スペアパーツがなくなるリスクがあるから、あまり多くの周回を走ることもできない」

    「まずはパワーユニットを修正する必要がある。アストンマーティンもエンジン側を助けるためにシャシー側のリソースを多く投入しているし、僕たちは全員でこの問題に取り組んでいる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ニューウェイはすでに2027年エンジンに言及
    こうした状況のなか、アストンマーティンのチーム代表エイドリアン・ニューウェイもホンダに対して強いメッセージを送っている。

    アストンマーティンは2026年からホンダのワークスチームとなったが、現在は振動によるバッテリー問題など信頼性面の課題を抱えている。

    ニューウェイはオーストラリアGPの記者会見で、すでに次のシーズンを見据えた発言を行った。

    「ホンダは2027年エンジンの開発を始める必要がある。内燃エンジンの出力を大きく引き上げる必要があるのは明らかだからだ」

    2026年F1レギュレーションでは、電動出力と内燃エンジン出力が50対50に近い比率となる新しいパワーユニットが導入された。しかしメルボルンの週末では、エネルギー不足やバッテリー管理の難しさなど、多くのチームが課題に直面している。

  • アストンマーティンF1 ニューウェイ現状説明「AMR26は戦えるペースがある」

    アストンマーティンF1 ニューウェイ現状説明「AMR26は戦えるペースがある」

    2026年F1オーストラリアGPの予選を終え、アストンマーティンF1のチーム代表エイドリアン・ニューウェイがチームの現状について説明した。

    信頼性問題に直面しながらも、フェルナンド・アロンソはフリー走行3回目と予選で重要な周回を重ね、AMR26のデータ収集を進めた。

    一方でランス・ストロールは内燃エンジン(ICE)のトラブルにより土曜日の走行をすべて欠場。ニューウェイは課題が残る状況を認めつつも、「AMR26には競争できるだけのペースがある」と語り、決勝に向けて巻き返しの可能性を示した。

    ニューウェイが週末の状況を説明
    「メルボルンでは今日も非常に忙しい一日だった。技術パートナーであるホンダとともにAMR26の改善を続けている」とエイドリアン・ニューウェイは語った。

    「フェルナンドは最後のプラクティスで重要な周回を重ね、予選に向けて貴重なデータと情報をもたらしてくれた」

    「フェルナンドは17番手で予選を終え、Q2にはわずかに届かなかったが、我々にはまだ多くの作業が残されていることは明らかだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールはエンジントラブルで走行できず
    「ランスは今日、内燃エンジンの問題によってプラクティスでマシンをガレージから出すことができず、不運だった」

    「問題が解決した後も、マシンを再組み立てして予選に参加するための時間が足りなかった」

    決勝出走へFIAと協議
    「AMR26には競争できるだけのペースがあることは明らかだ」

    「そのため、ランスを明日のレースで走らせるための選択肢について、今夜FIAと話し合う予定だ」

    その後、アストンマーティンはランス・ストロールの決勝出走についてFIAと協議を行った。ストロールはエンジントラブルの影響で土曜日の走行をすべて欠場し、107%タイムを記録できていなかったため、本来であれば決勝への出走資格を満たしていなかった。

    しかしチームは、同じマシンでフェルナンド・アロンソが17番手タイムを記録していることや、ストロールのこれまでの走行実績などを提出。これらの事情が考慮された結果、FIAは特例としてストロールの2026年F1オーストラリアGP決勝への出走を認める判断を下した。

  • ホンダF1 アロンソの予選での走りを評価「重要なデータを得られた」

    ホンダF1 アロンソの予選での走りを評価「重要なデータを得られた」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPの予選で、アストンマーティンは厳しい状況の中でも一定の前進を見せた。信頼性問題に悩まされるAMR26だが、フェルナンド・アロンソはフリー走行3回目から予選まで走行を続け、チームにとって重要なデータを持ち帰った。

    ホンダ・レーシング(HRC)はアロンソの走行を高く評価しており、サーキット担当マネージングディレクター兼チーフエンジニアの折原慎太郎は、予選を通じてマシンの改善を確認できたと説明した。

    一方でランス・ストロールは内燃エンジンのトラブルにより土曜日は走行できず、チームはアロンソ1台でデータ収集を行う形となった。

    折原慎太郎が進歩を強調
    ホンダ・レーシング(HRC)のサーキット担当マネージングディレクター兼チーフエンジニアである折原慎太郎は、アロンソの走行によってマシンの改善を確認できたと語った。

    「アストンマーティンとの初めての予選を終えて、アロンソ選手のマシンでは前向きな結果を出すことができました」

    「金曜から今日にかけての改善は、トラックサイドとHRC Sakuraのハードワークの結果です。」

    さらに折原慎太郎は、プレシーズンテストから問題となっていたバッテリー振動についても改善の兆候が見えていると明かした。

    「データ上でも、バーレーンテストと比較してバッテリー周辺の振動を軽減できていることを確認しており、引き続き改善を目指します」

    ホンダF1 本田技研工業 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールのマシンは走行できず
    しかしストロールのマシンについては厳しい状況だった。

    「一方、ストロール選手のマシンについては、FP3前にICE関連の問題が判明し、チームと連携して全力で対応したものの、残念ながら予選開始までに走行可能な状態に戻すことができませんでした」

    「内燃エンジンの問題を特定していたが、チームと協力して最大限の努力をしたにもかかわらず、予選までにマシンを準備することができなかった」

    「まずは、全力で準備と改善に取り組み、明日の決勝に挑みます」

    チームは日曜レースに向けて両車の出走を目指して作業を続けており、FIAは最終的にランス・ストロールの決勝出走を特例で認める判断を下した。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1戦略「異常が出れば即リタイア」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1戦略「異常が出れば即リタイア」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPを前に、アストンマーティンは極めて厳しい状況に置かれている。フェルナンド・アロンソは、ホンダ製パワーユニットに関連する深刻な信頼性問題を抱えており、レース中にわずかな異常が確認された場合でも即座にリタイアする可能性があることを明かした。

    アルバート・パークでの週末を通して、AMR26は激しい振動に悩まされており、バッテリーシステムを破損するなど深刻なトラブルを抱えている。

    チームはスペアパーツもほとんど残っておらず、58周のレースを安全に走り切ることすら難しい可能性がある状況だ。

    異常が出れば即リタイアの戦略
    フェルナンド・アロンソは、次戦中国GPがすぐに控えていることから、1レースのためにマシンを壊すリスクを取る余裕はないと説明した。

    「僕たちは毎周状況を見ながら柔軟に対応することになる。昨日エイドリアン・ニューウェイが言っていたように、パーツが不足しているのは事実だ」

    「来週には中国GPがある。だからできるだけ多くの周回をこなしたいし、できればレースの大半を走りたい」

    「でも、何か異常の兆候が出た瞬間に走り続けるわけにはいかない。大きなダメージを負えば来週のレースにも影響するからね。だからとても慎重に状況を見ていく必要がある」

    ホンダPUの振動問題が続く
    アストンマーティンの問題の中心にあるのは、ホンダ製パワーユニットに関連する振動だ。アロンソはこの問題が依然として解決されていないことを認めている。

    「我々はマシンのポテンシャルがどこにあるか分かっている。でも、まずは信頼性の問題を解決しないとシャシーのポテンシャルを引き出せない」

    「そのあとでようやくエンジンのパワーの問題に取り組むことになるが、それはさらに時間がかかる」

    さらにアロンソは、シャシー面には大きな伸びしろがある一方で、パワーユニットのパフォーマンス差は簡単には埋まらないとの見方を示した。

    「1周ごとにシャシーのポテンシャルは引き出されている。バーレーンでは40〜50周走ったけど、パワーユニットの問題で開発を続けられなかった」

    「ここメルボルンではセッション1回半しか走れていないけど、それでも1.5秒縮めた。それがシャシーのポテンシャルだ」

    「普通の週末が3〜4戦あれば、理解が進むことでさらに1秒は縮められると思う。でもそのあとには、まだ約2秒の差が残る。それを取り戻すのは簡単ではない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    予選17番手でもチームの士気に小さな光
    アロンソは予選Q1でわずかにQ2進出を逃し、17番手となった。チームメイトのランス・ストロールがトラブルで走行できなかったこともあり、アストンマーティンにとっては厳しい結果となったが、それでもわずかな前向きな要素もあった。

    アロンソはキャデラックF1チームのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスの2台を上回り、ガレージにわずかな士気をもたらしたと語る。

    「状況が大きく変わるとは思わないけど、ガレージの雰囲気は少し変わるかもしれない」

    「メカニックたちはここ6週間、昼夜を問わずパワーユニットを交換し続けてきた。だからコースに出て、数台と戦える位置にいるのは昨日のように最後尾にいるよりずっといい」

    「こういう小さなことでも、ガレージのみんなのモチベーションを少し高められる。今はドライバーとしてチームの士気を保つことも僕たちの仕事の一部だ」

    完走できれば成功という現実
    2026年シーズン開幕戦のスタートを前に、アストンマーティンはポイント争いどころか完走自体が大きな課題となっている。パワーユニットの振動問題とパーツ不足という厳しい状況の中で、メルボルンの58周を走り切ることができれば、それだけでもチームにとっては小さな勝利となる可能性がある。

  • FIA ランス・ストロールのF1オーストラリアGP出走を特例許可

    FIA ランス・ストロールのF1オーストラリアGP出走を特例許可

    2026年F1オーストラリアGPを前に、アストンマーティンのランス・ストロールに関してFIAが特例判断を下した。ストロールは土曜日の走行をすべて欠場していたが、FIAは最終的に決勝レースへの出走を認めた。

    アルバート・パークで行われた週末、ストロールはエンジントラブルによりマシンがガレージに留め置かれたため、FP3と予選を欠場。アストンマーティンはAMR26の修復作業を行っていたが、ストロールが走行できたのは週末を通してわずか16周にとどまった。

    その結果、ストロールはポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルの1分18秒518に対し、規定の107%タイム(1分24秒014)を記録できなかった。このためアストンマーティンは、ストロールを決勝に出走させるためFIAに特例許可を申請する必要があった。

    チームは提出した証拠として、同じマシンでフェルナンド・アロンソが17番手タイムを記録し、キャデラックF1チームの2台を上回った事実を提示。またストロール本人の実績も材料として提出された。

    提出資料では、ストロールがこのマシンで859kmを走行していること、F1で178戦の出走経験があること、さらにオーストラリアGPに7回出場している実績なども示された。

    アストンマーティンはまた、ストロールがガレージに留まった理由について「損傷したオイルラインが確認されたため、予防的措置として走行を控えた」と説明した。

    これらの情報を総合的に判断した結果、FIAはストロールに対して決勝レースへの出走を許可した。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    サインツとフェルスタッペンも同様の手続き
    今回と同じ手続きは、カルロス・サインツJr.とマックス・フェルスタッペンにも適用された。

    サインツはFP3でシステムトラブルに見舞われた一方、フェルスタッペンは予選Q1でマシントラブルが原因となりターン1でクラッシュを喫し、いずれもラップタイムを記録できなかった。

  • アストンマーティンF1の深刻な状況 ホンダとの契約破棄の可能性も浮上

    アストンマーティンF1の深刻な状況 ホンダとの契約破棄の可能性も浮上

    2026年F1オーストラリアGPの週末、アストンマーティンとホンダのパートナーシップは深刻な危機に直面している。メルボルンのパドックでは、シーズン途中でのエンジンサプライヤー変更の可能性まで取り沙汰されている。

    元F1ドライバーで現在はスカイ・ドイチュラントの解説者を務めるティモ・グロックは、この状況について極めて厳しい見方を示した。

    「これは完全な大惨事だ。ホンダにとってはまさに痛烈な一撃だ。アストンマーティンとホンダはこのパートナーシップに多くの投資をしてきた。それなのに、オーストラリアでは限定的な形でしかレースができない。なんという悲惨なシーズンのスタートだ」

    さらにグロックは、契約そのものが見直される可能性にも言及した。

    「アストンマーティンは間違いなく契約内容を精査するだろう。ホンダが特定の約束を守っていない可能性があるからだ。別のエンジンメーカーへの切り替えが検討される可能性は十分にあると思う」

    「現在の状況はこのチームにとって財政的な損害も意味するし、市場的にも大きなダメージだ」

    メルボルンのパドックではすでに、シーズン途中でのエンジンサプライヤー変更の可能性が話題に上っている。スカイ・イタリアのマッテオ・ボッビとマルク・ジェネは、チームオーナーのローレンス・ストロールとエイドリアン・ニューウェイの双方がホンダのパフォーマンスに不満を抱いていると伝えた。

    “11月まで気づかなかった”問題に疑問
    今回の危機は、パートナーシップの事前調査(デューデリジェンス)にも疑問を投げかけている。

    エイドリアン・ニューウェイは金曜日、ホンダが体制を再構築した際に、多くの経験豊富なスタッフが戻っていなかったことをアストンマーティンが知ったのは昨年11月だったと認めた。

    この点についてもグロックは疑問を呈した。

    「なぜアストンマーティンは11月になるまで、経験豊富なエンジニアの多くがホンダのF1プログラムに戻っていないことに気づかなかったのか」

    「なぜアストンマーティンはそれを見抜けなかったのか」

    「正直に言って、私は理解できない」

    この状況にはF1のCEOであるステファノ・ドメニカリも驚きを隠さなかった。

    「嘘はつきたくない」とドメニカリは笑いながら語った。

    「私はあの状況に驚いた」

    渡辺康治「今は問題解決が最優先」
    一方、ホンダ側も厳しい状況に置かれている。

    ホンダ・レーシングの社長である渡辺康治は日本メディアに対し、現在マシンに搭載されている2個のバッテリーだけで週末を戦うしかない状況だと認めた。

    もし両方が使用不能になった場合どうなるのかと問われると、渡辺康治は率直に答えた。

    「はい」

    マシンが走れなくなる可能性があるかという質問に対する回答だった。

    「緊急でバッテリーを輸送することはできないので、今あるもので戦うしかありません」

    「データを慎重に監視し、必要であれば使用制限を設ける可能性もあります」

    金曜日の夜にローレンス・ストロールと話した内容について問われると、渡辺康治は次のように語った。

    「今我々にとって重要なのは、目の前にある問題を乗り越えることです。振動の問題を解決しない限り、パフォーマンス確認という次の段階には進めません」

    さらに、原因が特定される前に性能アップデートを進める考えを否定した。

    「まず振動の原因を特定しなければなりません。それをやらないままアップデートをいくら入れても意味がありません」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    さくらの施設の対策は効果
    ただし、わずかながら前向きな兆しもある。

    ホンダのチーフエンジニアである折原慎太郎は、さくらの施設で実施した対策が機能している可能性を示した。

    「ランスとフェルナンドが合わせて31周を走行できたことで、HRCのさくらの施設のテストベンチで最初に実施した対策が、実際のコース上でも機能していることを確認するためのデータを収集できました」

    「我々の分析によると、バッテリーの振動は減少しています」

    アロンソ「メディアほど悲観していない」
    フェルナンド・アロンソも、スペアパーツ不足への不満を認めながらも、コメントは比較的抑制されたものだった。

    「僕はマシンを運転する立場だ。もちろん、スペアパーツがなくて失望している。しかもそれが1チームにしか供給されていない状況だからね」

    「でも、それが今の状況だ」

    さらに、メディアの報道が誇張されている面もあると指摘した。

    「僕たちはメディアや周囲の人たち、外から言われていることよりもずっと前向きだ」

    「現時点では望んでいるほどの進歩は見えていないが、小さな改善はある」

    ジェネ「最悪の映画でも想像できない状況」
    フェラーリの元F1ドライバーであるマルク・ジェネは、スカイ・イタリアでこの状況をさらに強い言葉で表現した。

    「アストンマーティンの危機は、考えられない、想像もできない状況だ」

    「どんな最悪の映画でも想像できないような出来事だ」

    一方、アストンマーティンのアンバサダーを務める元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、より冷静な見方を示した。

    「これは悪い状況だ。しかし、これがシーズンを通して続くと思うべきではない」

    「振動に関連した信頼性の問題がある」

    「そしてもう一つのエベレストは、エンジンとシャシーのパフォーマンスを改善することだ。振動だけが問題ではない。これは開発競争だからだ」

    「我々は今まさにスタートしたばかりで、開幕戦直前になって問題を発見した。そして今、完全に不意を突かれた状態だ」

    Source: GMM