カテゴリー: ホンダF1

  • アロンソ アストンマーティンF1苦戦に理解「ニューウェイは限界を追い求める」

    アロンソ アストンマーティンF1苦戦に理解「ニューウェイは限界を追い求める」

    アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、2026年シーズンの苦戦や信頼性問題の背景に、エイドリアン・ニューウェイの攻めた設計哲学があることを明かした。

    ニューウェイは今週末のF1モナコGPで久々にパドックへ復帰する予定だが、アロンソは短期的なパフォーマンス向上よりも将来の大きな成果を見据え、チームがその哲学を維持していると説明した。

    アロンソが語るニューウェイの設計思想
    一方、フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンの信頼性問題の一部が、ニューウェイの攻めた設計思想に直接由来していることを明かした。

    「エイドリアンは常に限界を見つけようとし、見つけたらそこから半歩戻る」とアロンソは語った。

    「それが彼の仕事のやり方だ」

    アロンソは、チームがより保守的な解決策へ戻る誘惑にあえて抵抗していると説明した。

    「僕たちは、より伝統的な解決策に戻れば、すぐにパフォーマンス向上を得られるかもしれないことは分かっている」

    「でも僕たちはこの哲学を維持することを選んでいる」

    「近い将来、もっと大きなポテンシャルを引き出せると信じているからだ」

  • アロンソ アストンマーティンF1に危機感「このままならレースもできない」

    アロンソ アストンマーティンF1に危機感「このままならレースもできない」

    アストンマーティンは2026年F1モナコGPを前に、新たな技術的課題に直面している。シーズン序盤に苦しんだホンダ製パワーユニット関連の信頼性問題が改善されつつある一方で、今度はギアボックスの不具合がチームを悩ませている。

    フェルナンド・アロンソは、この問題が単なるパフォーマンス低下ではなく、安全性にも関わる深刻なものだと警告した。

    市街地コースのモンテカルロではわずかな挙動の乱れが即クラッシュにつながるため、アストンマーティンにとっては週末全体を左右しかねない懸念材料となっている。

    マイアミGPから続くギアボックスの問題
    アロンソによれば、問題はマイアミGPから発生しており、マシンのドライバビリティに大きな影響を及ぼしているという。

    「マイアミ以来、ギアボックスには苦しめられている」とアロンソは語った。

    特に問題となっているのはダウンシフト時の予測不能な挙動だ。モナコでは高速域からタイトコーナーへ何度も減速するため、ギアボックスの異常は致命的な結果を招く可能性がある。

    金曜日のフリー走行では、アロンソのマシンがヌーベルシケインへの進入時に突然リアタイヤをロックさせる場面もあった。クラッシュ寸前の状況だったが、この現象がギアボックス問題と直接関係していたかは明らかになっていない。

    「ドライバーが愚かに見えてしまう」
    アロンソはモナコの特殊性を踏まえ、この問題の危険性を強調した。

    「モナコはランダムなダウンシフトが起きていい場所ではない。リアがロックしたり、エンジンが押し出したり、そういったことが起きれば壁に突っ込むことになる。そしてドライバーが愚かに見えてしまう」

    さらにアロンソは、マシンが突然加速するような挙動すら発生していると説明した。

    「ギアをひとつ落とした時に、まるで全開加速しているかのようにエンジンから押し出されることがある。僕たちは時々ただのパッセンジャーだ」

    アストンマーティンはカナダGPまでに改善を進めることを目標としているが、アロンソはモナコこそが真の試金石になると考えている。

    「カナダまでに正しい方向へ前進できるようにしなければならない。そしてモナコが真実を教えてくれるだろう」

    「この状態ならレースもできない」
    アロンソは問題が解決しない場合の最悪のシナリオについても率直に語った。

    「もしマイアミで経験したようなダウンシフトの問題が残っているなら、おそらくレースすらできないだろう」

    「ブレーキングポイントのひとつでクラッシュしてしまうことになるからだ」

    さらに、シーズン序盤に発生していた信頼性問題についても言及した。

    「もしシーズン序盤のような信頼性の問題があれば、走行できるのは8周や12周程度だ。それではモナコでも状況は変わらない」

    「だから我々はすべてをまとめ上げなければならない」

    アストンマーティンにとって重要な週末
    アストンマーティンはカナダGP以降の2週間を、この問題の解決に集中して費やしてきたという。

    「これは重要な週末だと分かっている。我々はこの週末に非常に大きな注意を払っているし、あらゆる細部に取り組んでいる」

    通常であれば各チームがセットアップや予選パフォーマンスの最適化に集中するモナコGPだが、アストンマーティンはまずマシンが安全にレース距離を走り切れる状態にあることを確認しなければならない。

    モンテカルロの狭い市街地コースは、ギアボックスの不具合を抱えたマシンにとって最も厳しい舞台のひとつだ。アロンソの発言は、アストンマーティンが単なる競争力不足ではなく、週末を無事に乗り切れるかどうかというレベルの課題に直面していることを示している。

  • アストンマーティン・ホンダF1 モナコGP初日「予想以上に厳しい一日」

    アストンマーティン・ホンダF1 モナコGP初日「予想以上に厳しい一日」

    アストンマーティンF1チームのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、2026年F1モナコGP初日の走行を振り返り、チームが予想していた以上に厳しい状況に直面していることを認めた。

    アストンマーティンはフリー走行1回目と2回目を通じて苦戦。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは両セッションとも下位に沈み、ドライバビリティの問題に悩まされた。チームはセットアップ変更を繰り返しながら改善策を模索している。

    ペドロ・デ・ラ・ロサ「予想以上に難しい状況」
    「今日は厳しい一日になることは分かっていたが、実際には予想以上に厳しかった」とペドロ・デ・ラ・ロサはコメント。

    「セッションを通じてさまざまな変更を試し、改善が必要な部分について多くの情報を集めることができた」

    「マシンにはドライバーがこのサーキットで自信を持って攻めるために必要な一貫性と予測性が欠けていた」

    「一晩でやるべき仕事はたくさんあるが、明日に向けて前進できるよう集中して取り組んでいる」

    その後のインタビューでは、アストンマーティンが抱える具体的な問題についてさらに詳しく説明した。

    「厳しい週末になることは分かっていたが、実際には我々の予想を超えていた。マシンは想定していた以上に扱いづらい」

    「ブレーキング時やダウンシフト時の挙動が非常に難しく、さらにアンダーステアも強い」

    「このような低速コーナーが連続するサーキットではマシンの向きを変えることが非常に難しかった。いくつかセットアップ変更を行ったが、もしかすると間違った方向に進んでしまった可能性もある。その点は明日に向けて修正していく」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ドライバーの自信回復が最大の課題
    デ・ラ・ロサは、モナコではドライバーがマシンに信頼を持てるかどうかが重要になると強調した。

    「モナコでは自信が必要だ。自信を持てるマシンがなければ限界まで攻めることは難しい」

    「必要なのは反応の良いマシンだ。予測可能でなければならないし、少なくともフロントがしっかり反応してマシンの向きを変えられなければならない」

    「アクセルを踏んでパワーを路面に伝え、コーナー進入速度を維持しながら余計に待たされないマシンが必要だ。そのために明日に向けて作業していく」

    さらに、ホンダと協力しながら改善策を探ることも明かした。

    「その部分についてはホンダとも協力して対処していく。まだ試せることはたくさんある」

    「モナコは難しいサーキットだが、より柔らかいコンパウンドを使うほどフロントの反応が重要になる。ソフトタイヤの高いトラクション性能を引き出すためには、より強いフロントエンドが必要だからだ」

    アストンマーティンは初日を通じて苦戦を強いられたが、チームは一晩でセットアップを見直し、予選に向けて競争力向上を目指す。フェルナンド・アロンソもセッション後、「非常に扱いにくいマシンだった」と語っており、モナコ特有の低速コーナーへの対応が週末の大きな課題となっている。

  • ランス・ストロール F1モナコGPで深刻な問題「毎周ギアの同期を失う」

    ランス・ストロール F1モナコGPで深刻な問題「毎周ギアの同期を失う」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1モナコGPを前に、チームが抱えるギアボックスの問題がモンテカルロ市街地コースで大きな弱点になる可能性を認めた。

    アストンマーティンは今季からメルセデス製ギアボックスの供給を終了し、ホンダとのワークス体制移行に合わせて自社開発ギアボックスを採用している。しかし、マイアミGP以降はダウンシフト関連の問題に悩まされており、モナコではその影響がさらに拡大する見通しだ。

    モナコ特有の超低速コーナーが弱点を露呈
    モナコGP最大の特徴のひとつが、サーキット中で最も速度が落ちるロウズ・ヘアピン(現グラン・ホテル・ヘアピン)だ。

    ストロールによると、アストンマーティンのAMR26は時速40km以下になるとギアの同期が失われる症状を抱えており、ヘアピンを通過するたびにシステムを再同期させなければならないという。

    これは単なるフィーリングの問題ではなく、ラップタイムに直接影響する深刻な欠陥だ。

    「そうだね。それは問題になると思う」とストロールは語った。

    「だからこそ、グリップ面では少し有利になるかもしれないと思っている。中高速コーナーではパワーよりもダウンフォースが重要だから、そうした区間では僕たちの方が良いはずだ」

    「でも、僕たちが抱えている他の問題と同じように、ギアボックスやドライバビリティの問題はここでは非常に重要になると思うし、かなり厳しい挑戦になるだろう」

    1周ごとに発生するタイムロス
    問題の深刻さについて説明を求められたストロールは、毎周発生するロスになると明かした。

    「いろいろな要素がある。ダウンシフトの問題だ。カナダでは少し改善していた」

    「でも時速40km以下になるたびにギアの同期を失ってしまう。だからギアを再同期させなければならない」

    そしてモナコでは、その現象がほぼ確実に毎周発生すると説明した。

    「例えばここでは、ロウズ・ヘアピンを通過するたびに完全にギアの同期を失うことになる」

    「その後で再び同期させなければならないんだ。ギアを同期させるたびに大きなラップタイムを失うから、そういうことが問題なんだ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) モナコGP

    アロンソも懸念するアストンマーティンの課題
    フェルナンド・アロンソも木曜日のメディア対応で、このギアボックス問題がモナコ週末の重要な懸念材料になる可能性を認めていた。

    2026年型AMR26は、エイドリアン・ニューウェイが技術指揮を執る最初のマシンとして期待されたが、シーズン序盤から競争力不足に苦しんでいる。さらにホンダ製パワーユニットの信頼性問題やドライバビリティの課題も重なり、ランキング争いで後れを取っている。

    特にモナコは低速コーナーの連続と頻繁なシフトチェンジが求められるサーキットであり、ストロールが明かした「40km/h以下でギア同期を失う」という症状は、他のサーキット以上に致命的な弱点となる可能性がある。

    予選でコンマ数秒が勝敗を分けるモナコにおいて、ロウズ・ヘアピンのたびに発生するギア再同期がどれほどのパフォーマンス低下を招くのか。アストンマーティンにとっては週末を左右する重要な技術課題となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1モナコGP初日「非常に扱いにくいマシン」

    フェルナンド・アロンソ F1モナコGP初日「非常に扱いにくいマシン」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1モナコGP初日のフリー走行を20番手で終えた。モンテカルロ市街地コースで苦戦を強いられたアロンソは、マシンのドライバビリティ不足やフロントグリップの欠如を課題として挙げ、セットアップ変更による改善を目指している。

    アロンソによると、コーナー進入時のアップシフトやダウンシフトの挙動、エネルギー回生システムとの連携に問題があり、マシンは「非常に扱いにくい状態」だという。

    一方で、カナダGPで悩まされたシートポジションの問題は解消されており、予選に向けてはパフォーマンス改善に集中していく考えを示した。

    「モナコでは厳しい一日だった」とアロンソはコメントした。

    「僕たちはフロントのグリップ不足に苦しんでいて、マシンには強いアンダーステアがある」

    「非常に一貫性がなく、運転するのも簡単ではない。今夜セットアップ変更を行い、状況を改善できることを願っている」

    「シートについては以前より快適になっていて、その点は改善できたようだ」

    予想以上の苦戦を強いられた初日
    セッション後のインタビューでアロンソは、モナコGP初日が想定以上に厳しい一日になったと振り返った。

    「厳しい、本当に厳しい一日だった。正直なところ、もう少し期待していたし、もう少し楽に走れると思っていた」

    「モナコは特殊なサーキットだし、何かを争えるチャンスがあると思っていた。しかし残念ながら、非常に扱いにくいマシンになっている」

    「アップシフトやダウンシフトも非常に難しく、モナコではコーナー進入で完璧さが求められる。壁も非常に近い」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) モナコGP

    エンジン挙動とフロントグリップが課題
    アロンソは問題点について、パワーユニットのレスポンスとシャシーの両面に改善の余地があると説明した。

    「何を変えるべきかは非常にはっきりしている」

    「エンジンレスポンスやアップシフト、ダウンシフト時のエンジンの挙動を改善する必要がある」

    「さらにエネルギー回生の問題もある。ブレーキング時にエネルギーを回収する複雑なシステムがあるが、それがダウンシフトやコーナー進入時の挙動と連動している」

    「そしてシャシー側では、今日はフロントエンドが大きく不足していた。フロントグリップを改善するための変更を今夜行う予定だ」

    「やるべきことはたくさんあるが、僕たちは全力を尽くす。FP3と予選までに解決策を見つけられることを願っているし、マシンには大幅な変更を加える予定だ。良い方向に向かうことを期待している」

    シート問題は解決 パフォーマンス改善に集中
    一方で、カナダGPで問題となったシートポジションについては解決したことを明らかにした。

    「シートポジションについては2025年とまったく同じ位置に戻した」

    「今日はまったく問題なく快適に感じられた」

    「だから今はパフォーマンスに集中する時だ」

    【関連】
    ・アストンマーティンF1のギアボックス問題 ストロール「40km/h以下で同期を失う」

  • ホンダF1 モナコGP初日で見えた課題 折原伸太郎「ドライバビリティ改善に注力」

    ホンダF1 モナコGP初日で見えた課題 折原伸太郎「ドライバビリティ改善に注力」

    2026年F1第6戦モナコGPがモンテカルロ市街地コースで開幕し、ホンダのパワーユニットを搭載するアストンマーティンは、フリー走行1回目と2回目を通じて予選と決勝に向けた準備を進めた。

    モナコはシーズンの中でも特殊なサーキットのひとつであり、狭い市街地コースではドライバーの自信とマシンへの信頼感がラップタイムを大きく左右する。ホンダは初日の走行で多くのデータを収集しながら、週末に向けた最適化作業を進めた。

    限られた走行時間で幅広いプログラムを消化
    ホンダ F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、モナコでは走行時間そのものが重要な意味を持つと説明した。

    「モナコでは、ドライバーに自信を持って走ってもらうこと、そしてエンジンパフォーマンス最適化のためのデータ収集という観点から、走行時間が非常に重要になります。本日も多くの周回を重ね、さまざまなデータを収集することができました」

    市街地コースでは路面状況の変化も大きく、限られた走行時間の中で効率よく情報を集めることが求められる。ホンダは初日の2回のセッションを通じて、さまざまな条件下でのパワーユニットの挙動を確認した。

    予選と決勝を見据えたエンジンマッピングを評価
    ホンダは単純な性能確認だけでなく、週末全体を見据えた複数の運用パターンをテストした。

    「また、明日の予選および日曜の決勝に向けて、連続プッシュラップ、ロングラン、アタックラップなど複数のシナリオでエンジンマッピングを試しました」

    モナコでは予選順位の重要性が他のサーキット以上に高い。そのため、一発の速さを引き出す予選モードと、決勝で安定したパフォーマンスを発揮するための運用の両立が重要なテーマとなる。

    初日に実施された各種プログラムは、そのバランスを探るための重要な作業だった。

    ホンダF1 本田技研工業

    焦点はドライバビリティの向上
    初日の走行を終えた段階で、ホンダが特に重視しているのはドライバビリティの改善だ。

    折原は現状について、コーナーでドライバーが十分な自信を持てていない部分が残っていると明かした。

    「今晩からは、ドライバビリティを改善する作業にフォーカスしていきます。現時点ではコーナーでドライバーの自信がやや不足しているため、予選までに改善を重ねていきます」

    モナコでは壁との距離が極めて近く、わずかな挙動の変化でもドライバーのアタックに影響を及ぼす。最高出力だけでなく、スロットルレスポンスやコーナー出口での扱いやすさといった細かな特性がラップタイムに直結する。

    予選で問われる仕上がり
    アストンマーティンは初日の走行を通じて必要なデータ収集を完了し、ホンダも予選へ向けた改善ポイントを明確にした。

    モナコではわずかなパフォーマンス差がグリッド順位を大きく左右する。ホンダは収集したデータを分析しながら、ドライバーが限界まで攻められるドライバビリティの実現を目指してセットアップを煮詰めていくことになる。

    【関連】
    ・F1モナコGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アロンソ20番手

  • フェルナンド・アロンソ F1モナコGP「Q3進出ならポイント獲得の可能性」

    フェルナンド・アロンソ F1モナコGP「Q3進出ならポイント獲得の可能性」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1モナコGPを前に、厳しい現状を認めながらもポイント獲得への可能性を語った。

    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いており、メルセデス、マクラーレン、フェラーリ、レッドブルのトップ4勢力との差は大きい。さらにアルピーヌを筆頭に、ウィリアムズ、ハースF1チーム、レーシングブルズもライバルとして立ちはだかる状況だ。

    モナコは今季最も走りたいレースのひとつ
    アロンソはモナコGP開幕を前に行われたメディアセッションで、今季の中でも特に走るのを楽しみにしている週末だと明かした。

    ただし、好結果を残すためにはすべてが完璧に噛み合う必要があると強調している。

    チームが警戒している課題のひとつは冷却系統の問題だ。ホンダも数日前にその重要性について言及していた。

    そしてもうひとつが、マイアミGP以降に続いているギアボックスの問題である。特にシフトダウン時の挙動が懸念されている。

    ギアボックス問題への警戒
    「ここでは間違いなくギアボックスの問題は起きてほしくない。マイアミ以来ずっと抱えている問題だし、ここはそれが起きるのに最悪の場所だ」

    「シフトダウン時に不具合が出れば壁に突っ込むことになるし、ドライバーはまるで自分がミスしたように見えてしまう。その瞬間にクルマは全開加速してしまうからだ」

    「そうならないよう確実にしなければならないし、カナダで進めた方向性を維持する必要がある」

    アロンソはさらに、モナコは現在のアストンマーティンにとって比較的チャンスのあるサーキットだと考えている一方で、現実的な見方も崩していない。

    「僕はモンツァよりもここで走る方が好きだ」

    「すべてが完璧に噛み合う必要がある。シフトダウン時の問題が起きず、すべてが正常に機能しなければならない」

    「カナダは重要な週末だった。クルマに乗るのが楽しみだし、モナコは特別な場所だ」

    「ただ同時に現実的でなければならない。僕たちはトップ10からかなり離れている」

    「13番手や14番手から少しリスクを取ればポイント圏内に入れるような状況ではない。むしろ20番手や21番手まで落ちる可能性もある。それほど大きな差がある」

    予選がすべてを決める週末
    モナコでは例年どおり予選結果が決定的な意味を持つ。

    アクティブエアロが使用できない週末となるが、現在のF1マシンのサイズを考えればオーバーテイクは依然として極めて難しいとアロンソは見ている。

    決勝での順位変動はほとんど期待できないというのがスペイン人ベテランの見立てだ。

    「Q3まで進めればポイント圏内でフィニッシュできるはずだ」

    「楽観的に聞こえるかもしれないが、良いプラクティスを重ねて自信を得られれば可能性はある」

    「路面がどう進化するか、2秒速くなるのか遅くなるのかも分からない」

    「予選の本番になれば、路面グリップ、路面温度、タイヤ温度、これまでより速くなるのかどうか、22台すべてがコース上にいる状況などを見極めなければならない」

    「我々のコントロール外にある要素も多いが、同時にコントロールできる部分もたくさんある」

    モナコで試されるアストンマーティンの改善効果
    アロンソの発言からは、カナダGPで見せた改善傾向に一定の手応えを感じている様子もうかがえる。

    ただし現状ではポイント獲得を当然視できる位置にはおらず、ギアボックスの信頼性確保と予選での一発の速さが不可欠だ。特にモナコではオーバーテイクがほぼ不可能なため、アロンソが語るように「Q3進出」が日曜日の結果を大きく左右することになりそうだ。

    アストンマーティンにとっては、カナダで見え始めた改善の兆しが本物なのかを測る重要な週末となる。アロンソ自身も現実を見据えながら、その答えを確かめることを楽しみにしている。

  • アストンマーティンF1のギアボックス問題 ストロール「40km/h以下で同期を失う」

    アストンマーティンF1のギアボックス問題 ストロール「40km/h以下で同期を失う」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1モナコGPを前に、今季のAMR26を悩ませているギアボックス問題の実態を明かした。

    アストンマーティンは開幕以来パフォーマンス不足に苦しんでいるが、その要因のひとつがホンダ製パワーユニットと自社開発ギアボックスの協調制御にある。ストロールによれば、低速域でギアの同期が失われる問題が発生しており、モナコのような低速コーナー主体のサーキットでは大きな弱点になるという。

    初の自社製ギアボックスが抱える課題
    2025年までアストンマーティンはメルセデスからギアボックスを含むパワートレイン一式の供給を受けていた。しかしホンダとのワークス体制移行に伴い、2026年からは自社製ギアボックスを導入した。

    現在のF1では、内燃エンジンだけでなく約475馬力に達する電動出力との連携が重要であり、ギアボックスとパワーユニットの同期精度がパフォーマンスを大きく左右する。

    アストンマーティンでは、ホンダ製パワーユニットが十分な走行距離を重ねるようになって以降、この同期制御に関する問題が顕在化してきた。

    「40km/h以下で同期を失う」
    モナコGPへの見通しを問われたストロールは、AMR26のドライバビリティ問題に加えてギアボックスの課題を認めた。

    「他の問題と同じように、僕たちはギアボックスとドライバビリティの問題を抱えている」とランス・ストロールは語った。

    「それはかなり重要な要素になると思うし、僕たちにとって大きなチャレンジになるだろう」

    さらにストロールは問題の具体的な内容を明かした。

    「カナダでは少し改善したけど、40km/h以下になるたびにギアの同期が失われる。そのため再同期させなければならない」

    モナコ特有の超低速コーナーであるグラン・ホテル・ヘアピン(旧ロウズヘアピン)では、その影響が顕著になる可能性がある。

    「例えばここ(モナコ)では、ヘアピンを通過するたびにギアの同期を失うことになる。それによって大きなタイムを失っている」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソだけではないシート問題
    ストロールはまた、フェルナンド・アロンソを苦しめたシートの快適性問題についても言及した。

    カナダGPでアロンソはシートの不快感を理由にリタイアしたが、ストロールによれば同様の問題はシーズン当初から続いているという。

    「僕も長い間ずっと不快感を抱えていた。ただ対処するしかないんだ」

    「モントリオールはホームレースだったから完走しなければならなかった。ほかに選択肢はないと感じていた。今年のAMR26ではドライバーの快適性に苦しんでいる」

    現在もシート位置やペダル位置などの調整を続けているものの、根本的な解決には至っていない。

    「いろいろ試している。シート位置を変えたり、ペダルを動かしたりして快適なポジションを探している。でもAMR26では難しい課題になっている」

    モナコで露呈するAMR26の弱点
    ストロールの説明からは、アストンマーティンが単なる空力やパワー不足ではなく、車両の基礎的な統合性能に苦戦していることがうかがえる。

    特にモナコでは低速コーナーが連続するため、40km/h以下で発生するギア同期問題は他のサーキット以上にラップタイムへ直結する可能性が高い。カナダGPで表面化したシート問題と合わせ、アストンマーティンにとって今週末はマシンの根本的な課題が改めて試される一戦となりそうだ。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1 アロンソのシート問題を修正「快適性へ小さな前進」
    ・F1-Gate.comの速報通知をiPhoneで受け取る方法

  • フェルナンド・アロンソ 22回目のF1モナコGP 今季初ポイント獲得への7つの鍵

    フェルナンド・アロンソ 22回目のF1モナコGP 今季初ポイント獲得への7つの鍵

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)にとって、2026年F1モナコGPは今季ここまでで最も大きなチャンスとなるかもしれない。

    2026年シーズンのアストンマーティンは厳しい戦いを強いられている。AMR26はグリッド後方に沈み、アロンソはいまだポイントを獲得できていない。しかし、モナコという特殊な舞台は、その流れを変える可能性を秘めている。

    今週末、アロンソは自身22回目となるF1モナコGPに臨む。

    「僕はまだ最速だ」 アロンソの揺るがぬ自信
    アロンソは、自身の能力に対する確信をまったく失っていない。

    「何かを測る必要はない。僕は最高だからだ。何かを証明する必要もないし、自分が正しいレベルにいると信じるために何かを感じる必要もない」とアロンソは語った。

    2013年スペインGPでの勝利以降、優勝からは遠ざかっている。しかし、本人の考えは変わらない。

    「僕はチャンスを待っている。その間もチームを助け、F1で必要な競争力を失わないようにしている」

    「その間もいろいろなカテゴリーで、いろいろなクルマを運転して、自分自身を試している。もしカートコースへ行って最速でなければ心配するだろう。GTカーに乗って最速でなければ心配するだろう」

    「でも今のところ、僕はまだ最速だ。だからF1でその週末が訪れるまでは、より良いクルマが手に入るのを待つだけだ」

    その言葉を裏付ける数字も存在する。

    アロンソは2024年ハンガリーGP以降、41戦連続で予選でランス・ストロールを上回っている。ストロールはF1でポールポジション1回、表彰台3回を獲得した経験を持つドライバーだが、そのチームメイトを約2年にわたり予選で圧倒し続けている。

    モナコがアストンマーティンに与える最大の好機
    今季のアストンマーティンにおいて、光るパフォーマンスを見せているのはほぼアロンソだけだ。

    カナダGPではQ2進出を果たし、レース序盤には10番手まで浮上した。しかしマシンの根本的な競争力不足により、最終的には後退を余儀なくされた。

    ところがモナコは事情が異なる。

    このサーキットは低速コーナー中心で、パワーユニット性能の影響が小さい。さらにオーバーテイクが極めて困難なため、予選順位の価値が他のどのサーキットよりも高くなる。

    アストンマーティンが苦しんでいる高速コーナー性能やパワー不足の影響は大幅に薄れ、比較的良好な低速コーナー性能が前面に出る。

    アロンソの予選での速さとモナコでの経験を考えれば、トップ10争いに加わる可能性は十分に存在する。

    モナコがアロンソに有利な7つの理由
    1.エンジンパワーの重要性が低い
    モナコはカレンダー中で最も低速なサーキットであり、長いストレートが存在しない。そのためホンダ製パワーユニットの出力不足が表面化しにくい。

    2.電力デプロイメント規則の変更
    2026年モナコGPではFIAがエネルギーデプロイメント規則を変更している。通常より早い速度域から電力出力が制限されるため、高効率なパワーユニットを持つチームの優位性が縮小される。

    3.アクティブエアロの無効化
    安全上の理由からアクティブエアロが使用されないため、空力性能差が縮まり、追い抜きもさらに難しくなる。

    4.メカニカルグリップ重視の特性
    モナコでは空力効率よりもメカニカルグリップやサスペンション設定が重要となるため、絶対性能で劣るマシンでも競争力を発揮しやすい。

    5.エネルギーマネジメントの負担が小さい
    頻繁なブレーキングによって回生エネルギーを確保しやすく、ホンダが他コースで苦戦してきたエネルギーマネジメントの問題も目立ちにくくなる。

    6.オーバーテイクが極めて困難
    一度前に出れば後方の速いマシンを抑え続けることが可能であり、予選順位の価値が非常に高い。

    7.アロンソの豊富な経験
    モナコで2勝を挙げ、20年以上にわたって走り続けてきた経験は大きな武器となる。ドライバーの自信と精度が問われるコースだからこそ、その価値はさらに高まる。

    鍵を握るのは土曜日の予選
    理論上、モナコはアストンマーティンにとって今季最高のポイント獲得機会と言える。

    ただし、そのためには完璧な週末が必要になる。

    まず金曜日のプラクティスで十分な周回数を重ねなければならない。モナコでは周回を重ねることで少しずつ限界を探り、自信を積み上げていく必要がある。

    土曜日午前の最終プラクティスも重要だ。各チームはここで予選シミュレーションを実施し、最終調整を行う。

    そして勝負の瞬間は予選だ。

    モナコではトラフィックの影響が大きく、1周のアタックをクリーンにまとめられるかが結果を左右する。アストンマーティンはセッション運営を完璧にこなさなければならない。

    最後はアロンソ自身の仕事になる。

    モナコで2勝を挙げ、20年以上にわたってこのコースを走り続けてきた経験を持つスペイン人ドライバーが、予選でどこまでマシン以上のパフォーマンスを引き出せるか。

    決勝では好位置を守り切るだけでポイント獲得の可能性が大きく広がる。

    難しい挑戦であることは間違いない。しかし、少なくともこれまでのサーキットとは違い、今回は現実的な希望が存在する。

    それだけでも、2026年のアストンマーティンにとっては大きな前進と言えるだろう。

    【関連】
    ・2026年F1モナコGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)
    ・F1-Gate.comの速報通知をiPhoneで受け取る方法

  • ホンダF1 PU改善はFIAのADUO評価待ち「何を改善すべきかはその後に分かる」

    ホンダF1 PU改善はFIAのADUO評価待ち「何を改善すべきかはその後に分かる」

    ホンダ・レーシングのチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、FIAがパワーユニット性能差是正制度「ADUO」に関する正式な評価結果をまだ公表していないため、ホンダは改善計画の最終決定を行えない状況にあることを明らかにした。

    2026年F1シーズンから導入された新パワーユニット規則では、競争力に大きな差が生じた場合にメーカーへ開発機会を与えるADUO制度が導入されている。カナダGPで最初の評価期間は終了したが、FIAによる分析作業は現在も続いている。

    ホンダはFIAの正式判断を待つ段階
    ADUO制度では、基準となる最も競争力の高いパワーユニットに対して一定以上の性能差が認定されたメーカーに改善が認められる。

    しかし現時点では、FIAが各メーカーへ正式な評価レポートを配布しておらず、ホンダも最終的な開発方針を確定できていない。

    折原慎太郎は現状について次のように説明した。

    「現在の状況としては、FIAの判断を待っているところです」

    「その結果を受け取れば、何を改善する必要があるのかが明確になりますし、実施しなければならない項目のリストも手に入ります。しかし現時点では、その決定を待っている状態です」

    ホンダは自らのパフォーマンス状況を把握しているものの、正式な評価が出るまでは認められる改善範囲を確定できない。

    アップグレード投入にはまだ時間が必要
    一方で、FIAの判断が今後下されたとしても、すぐに新仕様のパワーユニットを投入できるわけではない。

    折原慎太郎は開発プロセスの複雑さについて説明した。

    「新しいエンジンを投入するプロセスには長期的な開発が必要です。まずCFDによる解析を行い、単気筒エンジンでの試験も必要になります」

    「我々はすでに初期段階の開発には着手しています」

    「次の段階ではV6エンジン全体の性能評価と信頼性試験を実施する必要があります。しかし、それには数週間かかります。短期間で終わる開発作業ではありません」

    実戦投入時期について尋ねられると、折原慎太郎は次のように答えた。

    「おそらく夏になると思います。ただ、どちらの夏かは分かりません。イギリスの夏なのか、日本の夏なのかは言えません」

    この発言からは、アップグレード投入が少なくとも数か月先になる可能性が示唆されている。

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    最大の課題は燃焼性能
    FIAから正式な評価結果が出ていないとはいえ、ホンダは現状の弱点を把握している。

    折原慎太郎は、今後の開発の中心が内燃エンジン側になることを認めた。

    「現行技術を改善する分野もあります。しかし、主に改善しなければならないのは燃焼です」

    また、性能向上への近道は存在しないと強調した。

    「魔法のような解決策はありません。我々は燃焼性能を改善し続けています」

    「奇跡はありません。引き続き懸命に取り組んでいます。性能向上というのは、多くの小さな改善を一歩ずつ積み重ねていくことなのです」

    アストンマーティンの反撃も夏以降か
    ホンダ製パワーユニットを搭載するアストンマーティンは、2026年シーズン序盤から最高速や加速性能で苦戦している。

    今回の折原慎太郎の説明からは、ホンダ側も問題の中心が燃焼効率にあると認識していることがうかがえる。しかし、改善策の実戦投入には依然として時間が必要であり、性能向上が本格的に現れるのは早くても夏休み前後になる可能性が高い。

    そのため、アストンマーティンとホンダにとって2026年シーズン前半戦は、引き続き我慢の戦いになることが予想される。