カテゴリー: ホンダF1

  • アストンマーティン・ホンダF1 オーストリアGP予選「現在の競争力を反映」

    アストンマーティン・ホンダF1 オーストリアGP予選「現在の競争力を反映」

    アストンマーティンは2026年F1オーストリアGP予選で苦戦を強いられ、フェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手に終わり、最後尾グリッドを占めた。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、この結果は現在のチームの競争力を反映したものだと認めつつも、限られたパッケージの中で最大限のパフォーマンスを引き出す姿勢を強調した。

    アストンマーティンは週末を通じて冷却面の問題にも苦しみ、予選ではキャデラック勢と争うこともできなかった。それでもクラックは、限られたパッケージの中で可能な限りのパフォーマンスを引き出そうとしていると強調している。

    クラック「現在の競争力を反映した結果」
    クラックは予選を振り返り、現在の戦闘力がそのまま結果に表れたと率直に認めた。

    「今日の予選結果は、現在の私たちの競争力を反映したものだ」

    一方で、チームとしてできる限りの仕事は続けていると語り、両ドライバーの働きを評価した。

    「それでも私たちは、現在のパッケージを最大限に活用しようと努めている。ドライバーたちは、いつもどおりその力を発揮してくれた」

    決勝については厳しい展開を予想しながらも、引き続きマシンから最大限のパフォーマンスを引き出す考えを示した。

    「決勝は厳しい戦いになるだろう。しかし私たちは、マシンから可能な限りのパフォーマンスを引き出し、学びを積み重ね、オペレーション面でも強さを発揮できるよう集中していく」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソ「進歩には満足している」
    21番手となったフェルナンド・アロンソは、順位自体は想定どおりだったとしながらも、マシンのフィーリングには改善があったと語った。

    「結果は予想していたとおりだが、今週末ここまでで僕たちは前進できたと感じている。昨日のFP1から、マシンの予測しやすさや一貫性は改善された」

    「チームは改善できる部分に懸命に取り組んでくれたし、明日の決勝に向けても作業を続ける。厳しいレースになるだろうが、ここまでの進歩には満足している」

    ストロール「もう少し良い結果も可能だった」
    22番手に終わったランス・ストロールは、Q1最後のアタックでのミスが影響したと説明した。

    「今日の予選は、もう少し良い結果を出せたかもしれない。Q1最後のラップでターン4でロックアップしてしまい、そのラップを中止せざるを得なかった」

    さらに、シーズン開幕から抱える課題は変わっていないとしながらも、改善への取り組みを続けると語った。

    「シーズン開幕から乗っているのと同じマシンなので、自分たちの立ち位置は分かっている。それでもチーム全員が改善に向けて努力を続けているし、今はそこに全力を注いでいる。明日何ができるか見てみたい」

    アストンマーティンは厳しい予選結果に終わったものの、チームは現状を冷静に受け止めながら改善を続け、決勝で少しでも多くの成果を持ち帰ることを目指す。

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    ・フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1 AMR26Bに期待「3秒速くなれば最高」

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1 AMR26Bに期待「3秒速くなれば最高」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1 AMR26Bに期待「3秒速くなれば最高」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2026年F1第8戦オーストリアGP予選後、依然としてチームはグリッド最後尾に位置しているものの、ここ数戦で苦しんできたマシンの根本的な問題が改善されつつあると明かした。

    大幅アップデート版となるAMR26Bの投入は、ハンガリーGPまたはオランダGPを予定しており、「トンネルの出口が見え始めた」と前向きな姿勢を示している。

    予選結果以上に得られた手応え
    オーストリアGP予選でアロンソはQ1最下位の21番手に終わり、トップとの差は2.9秒と依然として大きかった。

    しかしアロンソは、ラップを通じて一貫した挙動を示すマシンになったことを最大の収穫として挙げた。

    「いい予選だった。マシンの力を最大限に引き出せたと思う」

    「これまでの予選では、エネルギーマネジメントの一貫性に問題があって、周回ごとに挙動が変わっていた。ここでは安定していて、ドライバビリティも改善された」

    これまでAMR26は、エネルギー回生・放出の不安定さやギアボックスの同期不良により、ブレーキングやコーナリングで予測しづらい挙動を見せ、ドライバーを苦しめてきた。

    アロンソによれば、それらの問題は今回大きく改善されたという。

    「変更を加えてから大きく改善した。エンジンにも問題があったが、週末を通して多くの作業を行った」

    また、新型マシン投入を待つ状況でも開発を続けるチームの姿勢を高く評価した。

    「最後尾にいて、新しいアップデートパッケージを待っている状況では、諦めて新車を待つだけになりがちだ」

    「それでもチームのみんなは、まるで表彰台争いをしているかのように全力で取り組んでくれている。ドライバーとしても、自分だけ諦めるわけにはいかないと思える。みんな本当に集中している」

    AMR26Bはハンガリーかオランダで投入へ
    アロンソは、大規模アップデート版となるAMR26BがハンガリーGPまたはオランダGPでデビューする見込みだと説明した。

    ただし、重要なのは投入されるパーツがどれだけ競争力向上につながるかだと強調している。

    「すべては新しいマシンとパーツ次第だ。もし0.1秒や0.2秒しか速くならないなら十分ではない。3秒速くなるなら最高だけどね」

    「より良いベースで仕事ができるようになる。本当に大きなアップデートで、正しい方向性を見つけられることを期待している。シーズン序盤はつまずいたが、ようやく光が見え始めている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    課題はホンダPUだけではない
    アロンソは、パフォーマンス不足の原因はホンダ製パワーユニットだけではなく、空力にも大きな問題が残っていることを隠さなかった。

    特に高速域でダウンフォースが安定しないことが、現在の最大の弱点だという。

    「空力には問題がある。失速やダウンフォースの喪失が起きている。飛行機じゃなくて良かったよ」

    「その空力の喪失によって、とても遅くなってしまう。夏休み後には空力プラットフォームを安定させることが最大の課題になる。それが今回の最大の変更点になるはずだ」

    「その後は数か月かけて、少しずつパワーも取り戻していくことになるだろう」

    アストンマーティンは依然として最後尾グループに沈んでいるものの、アロンソはマシンの扱いやすさという基礎部分には改善を実感している。チームはハンガリーGPまたはオランダGPで投入予定のAMR26Bを巻き返しの切り札と位置付けており、空力性能の改善とともに戦闘力向上を目指していく。

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  • ホンダF1 オーストリアGP予選総括「新スペック投入まで正しい方向へ前進」

    ホンダF1 オーストリアGP予選総括「新スペック投入まで正しい方向へ前進」

    ホンダは、2026年F1第8戦オーストリアGP予選を終え、現行パワーユニットの改善が着実に進んでいるとの見解を示した。

    ホンダのワークスパートナーであるアストンマーティンは厳しい戦いを強いられ、フェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手でともにQ1敗退となった。

    ホンダ F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、FP3と予選に向けて日本のHRC Sakuraと現地トラックサイドが前日のデータを分析し、エネルギーマネジメントとドライバビリティの最適化を進めたことを明らかにした。

    折原伸太郎「新PU投入まで着実に前進」
    「今日のFP3と予選に向けては、昨日のデータをレッドブル・リンクにいるトラックサイドと日本のHRC Sakura協働で見直した上で臨みました」と折原伸太郎はコメント。

    「結果として、このタフなサーキットに合わせて、エネルギーマネジメントとドライバビリティのセッティングを最適化することができました」

    ホンダF1 本田技研工業

    「パワーユニットのパフォーマンスは、まだ我々が目指しているところまで来ていません。しかしながら、新しいスペックのエンジンが投入できるまでの間にも、着実に正しい方向へと前進しています。週末最初のセッションから予選にかけて、一歩ずつではありますが前進の手応えがあった点は、率直にポジティブに受け止めています」

    ホンダは目標とするパワーユニット性能にはなお改善の余地があると認めつつも、現地と日本の連携によってエネルギーマネジメントやドライバビリティを最適化し、着実な前進を確認した。新スペックのエンジン投入まで現行仕様の改善を積み重ね、パフォーマンス向上を目指していく。

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  • アストンマーティンF1 AMR26Bでアルピーヌ超えへ「中団首位を目指す」

    アストンマーティンF1 AMR26Bでアルピーヌ超えへ「中団首位を目指す」

    アストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイが主導して開発を進める「AMR26B」に大きな期待を寄せている。

    現状ではグリッド最後尾に沈んでいるものの、チームは新型マシンによって中団グループの先頭に立つことを目標に掲げており、現在その位置を占めるアルピーヌに追いつき、追い越すことを目指している。

    チームのトラックサイド・オペレーション責任者であるマイク・クラックは具体的な性能目標について慎重な姿勢を崩さなかったが、7月のベルギーGPまたはハンガリーGPで投入予定のAMR26Bが、今季の流れを大きく変える転機になるとの期待を隠さなかった。

    AMR26Bでポイント争い復帰を目指す
    現在のアストンマーティンは、多くのサーキットでトップ勢から1周あたり3〜4秒遅れる厳しい状況に置かれている。一方で、ニューウェイは小規模なアップデートを積み重ねるのではなく、大規模改良版であるAMR26Bの完成に開発資源を集中させる戦略を選択した。

    モナコGPではフェルナンド・アロンソが貴重な1ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングでキャデラックを上回った。しかし現行AMR26で同様の結果を再現するのは難しいとみられており、その役割を担うのがAMR26Bとなる。

    クラックは投入時期について次のように説明した。

    「全員が最大限の力で取り組んでいる。できるだけ早く完成させたいと思っているし、準備が整い次第投入するつもりだ」

    一方で、新車の性能については慎重な見方を示した。

    「実際に走らせてみなければ分からない」

    「現在もあらゆるデータをマッピングし、シミュレーションを分析している。サーキットごとの数値を正確に示すのは難しいし、ドライバビリティのような要素も影響する」

    「ラップタイムを正確に予測することは非常に難しい。最終的には辛抱強く見守る必要がある」

    それでもポイント獲得は譲れない目標だという。

    「皆さんも私もポイントを獲得したいと思っている。中団争いは非常に接戦だ。そのグループとの差を縮めなければならない。そして、そのグループに加われたなら、最終的にはその先頭に立ちたいと思っている」

    「もちろん信頼性も重要な要素になるが、モナコで獲得したポイントが今季最後になるとは思っていない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイの戦略を全面支持
    シーズン序盤の不振を受け、ニューウェイは小規模な改良を繰り返すのではなく、AMR26Bに開発を一本化する決断を下した。その結果、アストンマーティンは約4か月間、ほとんどアップデートのない苦しい戦いを強いられている。

    それでもクラックは、チーム全体がこの方針を全面的に支持していると強調した。

    「もちろんさまざまな意見はある。どのようなステップを踏むべきか、どれだけの予算を使えるのかを議論し、そのうえで最終的な決断を下す」

    「チームで仕事をしていれば異なる意見があるのは当然だ。しかし一度決断したなら、80%ではなく100%で取り組まなければならない。そのあとで不満を言うべきではない」

    さらに、現在の苦境にも前向きな姿勢を貫く必要があると語った。

    「この決断をした以上、それに沿って仕事を続けなければならない。簡単ではないが、ネガティブになったり、周囲や世界に不満をぶつけたりするのは簡単だ」

    また、ニューウェイへの信頼についても改めて強調した。

    「ここ数週間の報道を見ると、多くの専門家がこの戦略を評価してくれている。しかし私たちは粘り強く、自分たちの道を進み、チーム代表が示した方向性に従い続けなければならない。感情的になることはあるが、それは脇に置いて仕事を続けるべきだ」

    ベルギーGP投入へ残るは2戦
    現在の計画通りであれば、AMR26B投入前に現行マシンで戦うのはオーストリアGPとイギリスGPの2戦のみとなる。

    チームは7月17〜19日に開催されるベルギーGP(スパ・フランコルシャン)でのデビューを第一候補として準備を進めており、状況次第では翌週のハンガリーGPが投入時期となる可能性も残されている。

    アストンマーティンにとってAMR26Bは、単なるアップデートではなく、今季後半戦で再びポイント争いへ復帰し、中団グループの先頭を狙うための重要な切り札となる。

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  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1苦戦続く「厳しい金曜日だった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1苦戦続く「厳しい金曜日だった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行を終え、「厳しい金曜日だった」と振り返り、マシンが抱える問題の解決に苦戦している現状を明かした。

    FP1では22番手、FP2では19番手で初日の走行を終了。セットアップ変更を試したものの十分な改善は得られず、予選へ向けて課題を残す一日となった。

    セットアップ変更でも課題は解消せず
    FP1ではマシンのセットアップ変更を試し、FP2でも調整を継続したアロンソだったが、期待した改善には至らなかった。

    「厳しい金曜日だった」

    「両方のセッションでいくつか異なるセットアップを試した。でも、明日に向けてマシンをより良い状態にするためには、一晩かけてまだやるべき仕事が残っている」

    走行後のインタビューでも、セットアップ変更だけでは根本的な問題を解決できていないことを認めた。

    「そうだね、あまり多くは得られなかった。FP1でもFP2でもセットアップを少しいじってみた」

    「でも、走行開始からずっとマシンにいくつか別の問題も抱えていて、その原因を調査しているところだ。明日までにそのいくつかを解決できることを願っているけれど、厳しい一日だった」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アップグレードなしで予選も苦戦か
    アストンマーティンは今回のオーストリアGPに新しいアップグレードを投入しておらず、競争力向上は既存パッケージのセットアップ最適化に委ねられている。

    FP2ではアロンソが1分10秒544で19番手、ストロールが1分10秒698で20番手と僅差だったが、中団争いでは依然として後方に位置している。

    チームとしては、この日も信頼性トラブルに見舞われるライバルが相次いだことも踏まえ、予選では状況次第でQ1突破の可能性を探ることになる。

    今回の走行ではセットアップ変更による改善は限定的に終わり、アロンソ自身もマシンが抱える問題の解決を優先課題に挙げた。予選までにどこまで課題を解消し、戦闘力を引き上げられるかが週末の結果を左右することになりそうだ。

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  • ホンダF1 オーストリアGP初日「過酷な条件下でPU最適化を実施」

    ホンダF1 オーストリアGP初日「過酷な条件下でPU最適化を実施」

    ホンダは、2026年F1第8戦オーストリアGP初日の走行を終え、パワーユニットの最適化を中心としたプログラムを実施した。

    標高の高いレッドブル・リンクと猛暑が重なる過酷なコンディションのなか、アストンマーティンではリザーブドライバーのジャック・クロフォードも走行し、3人のドライバーから貴重なフィードバックを収集した。

    ホンダはPU最適化を重点的に実施
    ホンダ F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、レッドブル・リンク特有の環境がパワーユニットにとって大きな負荷となることを踏まえ、初日は最適化を優先したと説明した。

    「レッドブル・リンクは標高が高く、パワーユニット、とりわけターボチャージャーにとって厳しい条件となるサーキットです。現在ヨーロッパを襲っている熱波の影響も加わり、一段と過酷なコンディションとなっています。そのため、今日の2回のフリー走行では、パワーユニットの最適化を中心としたプログラムを進めました」

    クロフォード起用で開発データを収集
    FP1ではランス・ストロールに代わってジャック・クロフォードがAMR26をドライブした。クロフォードは普段からアストンマーティンのシミュレーターで「ドライバー・イン・ループ」としてエネルギーマネジメントやエンジンマッピングなど、パワーユニット関連の開発を担当しており、実車で得られたデータはホンダにとっても大きな収穫となった。

    「FP1ではストロール選手に代わりクロフォード選手がドライブしたことで、FP2と併せて3名のドライバーからフィードバックを得ることができました。クロフォード選手は普段からAMR Technology Campusの『ドライバー・イン・ループ』と呼ばれるシミュレーターで、エネルギーマネジメントやエンジンマッピングなどパワーユニット関連の領域を担当しています。そのクロフォード選手がAMR26実車をドライブしてくれたことは、我々にとっても非常に有意義でした」

    一方、アストンマーティンは初日のセッションで上位争いには加われず、厳しいスタートとなった。ただし、ホンダは競争力を追い求めるだけでなく、過酷な条件下でのパワーユニット性能や冷却性能、エネルギーマネジメントに関するデータ収集を着実に進めた。

    ホンダ/アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    FP3で予選・決勝仕様へ仕上げ
    ホンダは土曜日のFP3で予選と決勝を見据えた最終調整を行い、セットアップをさらに煮詰めていく方針だ。

    「明日のFP3では予選と決勝を見据えて、エネルギーマネジメントと冷却パッケージをさらに煮詰めていきます」

    高地と猛暑という今季屈指の過酷な条件で収集したデータを基に、ホンダとアストンマーティンは予選に向けてマシンの完成度向上を目指す。

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  • アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

    アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズン中盤に入っても継続的なアップグレードを投入し続けるライバル勢に驚きを示し、「他チームの工場地下には“お金を生み出す機械”があるのではないか」と皮肉を交えながら、アストンマーティンの開発方針について複雑な胸中を明かした。

    一方でアロンソは、大規模アップグレードを一括投入するというチームの判断自体は理解を示しており、自身の発言には賛同と不満が入り混じる矛盾した一面ものぞかせた。

    「他チームには“金を生む機械”があるのか」
    2026年のアストンマーティンは開幕から深刻な競争力不足に苦しんでおり、スペインGPでは予選でトップから4秒遅れを喫するなど、現在は事実上グリッド最後尾に沈んでいる。

    チームは細かなアップグレードを随時投入するのではなく、ハンガリーGPまたはオランダGPで予定される大型アップグレードまで現行仕様を維持する方針を選択している。

    マイク・クラックはオーストリアGPで、この決断について次のように説明した。

    「我々が立ち止まっているように見えるかもしれない。しかし実際には、申告されるアップグレード以外にも多くの作業が進んでいる」

    「他チームが前進しているのは事実だ。しかしスペインでも話したように、チームとしてこの方針を選び、それにコミットした以上、最後まで貫かなければならない。毎週のように弱点を嘆くのではなく、現状で最大限を引き出し、より良い時期に備えるべきだ」

    一方、アロンソは大型アップグレードを待つ方針について「正しい決断だ」と認めながらも、冗談交じりにライバル勢への驚きを語った。

    「僕はその判断には同意していなかった。でも、どうやら他チームみたいに無制限にアップグレードを投入するためのお金はないらしい」

    「毎週金曜日にFIAのアップグレード申告を見るたびに驚かされる。もしかすると彼らの工場の地下には“お金を生み出す機械”でも置いてあるのかもしれないね」

    もっとも、アロンソはチームの判断そのものを否定しているわけではないと強調した。

    「コストキャップの制約や、どれだけマシンを変更できるかは外からは分からない。問題を理解するまでに時間も必要だったし、アップグレードは試して失敗してを繰り返せるものではない」

    「最初の3〜4戦は弱点を理解することに費やし、風洞で解決策を試し、他チームのアイデアも研究した。それらを整理して初めてアップグレード計画を立てられる。だから時間が必要なんだ」

    「数戦で0.3〜0.4秒縮めても意味はない」
    アロンソは、開幕当初の混乱が現在の開発計画につながったと説明した。

    「バルセロナでシェイクダウンができず、バーレーンのテストもうまくいかなかった。オーストラリアではレースを完走できるかどうかさえ分からなかった。それが当時の現実だった」

    「だから、この決断は正しかったと思う」

    また、小規模な改良では状況は変わらないとの考えも示した。

    「数戦かけてコンマ3〜4秒改善しても、結局は最後尾で戦うだけだ。僕たちにはもっと大きな変化が必要なんだ」

    「ファクトリーでは全員が全力で取り組んでいる。まだ結果は見えていないが、アストンマーティンを過小評価してはいけない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    夏休みまでに2027年の去就を決断へ
    アロンソは自身の将来についても言及し、F1参戦継続の可否は夏休みまでに判断する考えを明らかにした。

    チームは残留を望んでいるが、本人はまだ最終決断を下していない。

    「たぶん夏休みの8月まで待つことになる。その後はザントフォールト、モンツァと続くから、その頃には来年どうするか決めると思う」

    一方で、レース活動そのものをやめる考えはないという。

    「自分はまだ速いと感じているし、モチベーションもある。この仕事が大好きだから、競争力を失ったとかレースが嫌になったという理由で辞めることはない」

    「F1を続けるかどうかは別の話だ。今のレギュレーションやパワーユニットを本当に楽しめるかどうかなど、多くの要素を考えなければならない」

    また、仮にF1を離れてもアストンマーティンとの関係は続くと強調した。

    「僕はこのチームにコミットしている。たとえレースをしなくなっても、このプロジェクトへの関わりは変わらない」

    さらに将来の選択肢として、世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦するヴァルキリーやダカール・ラリー、ラリー競技、さらに四輪駆動となる次世代Gen4マシンのフォーミュラEなどにも興味を示した。

    アストンマーティンは今後、AMR26Bとホンダ製パワーユニットのアップグレードによる巻き返しを狙っているが、アロンソは現状への不満を隠さない一方で、大型アップデートに望みを託している。また、自身の2027年以降については夏休みまでに結論を出す見通しであり、F1残留か新たなカテゴリーへの挑戦か、その決断にも注目が集まる。

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  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

    フェルナンド・アロンソが、F1第8戦オーストリアGPの木曜メディアデーで、アストンマーティンとホンダを取り巻く厳しい批判に強い口調で反論した。

    アルピーヌ復帰説など自身の去就を巡る憶測が飛び交うなか、アロンソはプロジェクトへの揺るぎない信頼を強調。さらに、SNSなどでチームが「虐待に近い扱い」を受けているとして、外部からの過度な批判に苦言を呈した。

    「プロジェクトへの約束は現役生活を超えている」
    今季のアストンマーティンは、新たなPUパートナーとなったホンダとともに苦戦が続いている。ここまで獲得したポイントは、アロンソがモナコGPで記録した1ポイントのみ。競争力不足から、アロンソにはアルピーヌ復帰や引退の可能性まで取り沙汰されている。

    しかしアロンソは、そのような憶測を明確に否定した。

    「噂はいつでもある。僕たちは外の世界から非常にひどい扱いを受けてきた。今は期待外れのパフォーマンスしかできておらず、厳しい時期にいる。夏休みが近づけば、いつも噂は出てくる」

    「トップチームにも噂はあるし、僕たちにもある。それは僕たちが苦戦しているからだ。でも以前から言っているように、僕のアストンマーティンへのコミットメントは、ドライバーとしての現役生活を超えたものなんだ」

    アロンソは現役引退後もアンバサダーやスポーツカー活動などを含む長期契約を結んでいるとされており、プロジェクトへの信頼は揺らいでいないと改めて強調した。

    「僕はこのプロジェクトを信じているし、適切な人材がそろっている。本当に最高の人たちがいる。エイドリアン・ニューウェイがいて、ホンダもいる。確かに出遅れたことは理解している。でも、できるだけ早く状況を整えようとしているところだ」

    「問題は必ず解決できる」とホンダとチームを擁護
    2026年のアストンマーティンはここまでモナコGPでアロンソが獲得した1ポイントのみと苦戦が続いている。ホンダ製パワーユニットも競争力不足に苦しんでいる一方、チームはエイドリアン・ニューウェイが主導する大規模アップグレードの投入を待っている状況だ。

    アロンソは、SNS上でアストンマーティンやホンダを揶揄する投稿が相次いでいる現状にも言及した。

    「僕たちは最後尾にいるから格好の標的になっている。SNSではいろいろなことが起きていて、僕たちをネタにしたジョークも投稿される。それは虐待と言ってもいいくらいの境界線にあると思う」

    その一方で、チーム全体の努力を強調し、必ず状況は改善すると訴えた。

    「もちろん今の順位に満足しているわけではない。でも、ホンダもアストンマーティンも本当に勤勉な人たちばかりだ。1,000人ものスタッフが毎日懸命に働いて問題の解決に取り組んでいる」

    「問題は必ず解決できる。それは時間の問題だ。僕はこのプロジェクトを信じているし、チームを信頼している。僕たちは全員で一緒に戦っている」

    さらに、開幕戦オーストラリアGPの時点で、費用対効果を考慮して十分な効果が見込めるタイミングまでアップグレード投入を待つ方針をチーム首脳が決断し、全員がそれに同意していることも明かした。

    「僕たちドライバーは毎週レースをして、毎週メディア対応をして、そして競争力のないマシンで走っている。でもチームのリーダーたちは、アップグレードは効果が十分に見込めるタイミングまで待つという決断をオーストラリアで下した。コスト効率も含めてね」

    「僕たちは全員その方針に同意しているし、そのアップグレードをできるだけ前向きな気持ちで待っている」

    アロンソはアルピーヌ復帰説を明確に否定するとともに、アストンマーティンとの長期的な関係に改めて強い信頼を示した。現在の苦境についても、ホンダやチームスタッフの努力を高く評価し、大型アップグレードによって状況は必ず改善できるとの確信を口にした。

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  • ホンダF1 今季PUアップグレードは1回のみ AMR26Bは完成次第投入

    ホンダF1 今季PUアップグレードは1回のみ AMR26Bは完成次第投入

    2026年シーズンの巻き返しを目指すアストンマーティンは、新型マシン「AMR26B」の投入をホンダのパワーユニット開発スケジュールに合わせることなく、完成次第デビューさせる方針を明らかにした。

    一方、ホンダF1のチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、今季のパワーユニットアップグレードは夏に予定する1回限りとなり、その後は2027年型エンジンの開発へ全面的に注力する考えを示した。

    AMR26Bはホンダの開発を待たず完成次第投入
    アストンマーティンは現在、エイドリアン・ニューウェイが主導して開発した大規模アップデート版「AMR26B」の投入準備を進めている。低迷するシーズンを立て直す切り札と位置付けられており、チームは一刻も早い実戦投入を目指している。

    オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクで取材に応じたマイク・クラックは、AMR26Bの投入時期についてホンダの開発状況とは切り離して判断すると説明した。

    「アストンマーティンとホンダは互いに依存しているわけではない。常にスケジュールをできる限り前倒ししようとしているし、準備が整い次第マシンを投入する。いつ完成するかを見極めることになる」

    一方、ホンダは新型パワーユニットを7月末から8月初旬に投入できるよう開発を進めている。

    ホンダは今季アップグレードを1回に集中
    2026年はADUO制度によってホンダには最大2回のパワーユニット性能向上が認められる可能性があるものの、ホンダはその権利を使い切る予定はない。

    チーフエンジニアの折原慎太郎は、夏に予定するアップグレードが今季唯一の改良になることを明言した。

    「夏頃に新しいエンジンを投入する予定です。夏休み前になるか後になるかはまだ分かりません」

    「今年はそれ以上の開発は行いません。そのため、この夏のアップデートを重要なものにしたいと考えています。小さな改良ではありませんが、奇跡のようなものでもありません。大きな前進を実現できるよう懸命に取り組んでいます」

    夏以降は2027年の新レギュレーションに向けたパワーユニット開発へ完全に軸足を移す計画だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム / 本田技研工業

    高地のオーストリアGPはホンダに厳しい戦い
    オーストリアGPが行われるレッドブル・リンクは標高約700mの高地に位置しており、ターボチャージャーへの負荷が大きいサーキットとして知られている。競争力不足に苦しむホンダにとっては、さらに厳しい条件となる見込みだ。

    折原は、高地特有の課題について次のように説明した。

    「ターボにとって大きなチャレンジになります。昨年はMGU-Hのサポートがありましたが、今年はありません」

    「そのため、ターボには先週(バルセロナ)とは異なる挙動が求められます。パワーベンチでは同様の条件を再現したテストを行いましたが、このサーキットでターボとエンジンがどのような挙動を示すかを確認することが重要です。それがフリー走行で最も重要なポイントになります」

    アストンマーティンはAMR26Bを完成次第投入する方針を維持し、ホンダは夏の1度だけの大型アップグレードに勝負を懸ける。両者はそれぞれ独立したスケジュールで開発を進めながらも、シーズン後半の巻き返しに向けて重要な局面を迎えている。

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    アストンマーティンF1 フェルナンド・アロンソ残留を熱望「引退すべきではない」

    アストンマーティンは、フェルナンド・アロンソの将来について初めて公の場で見解を示し、チームとして2027年以降も残留を望んでいることを明らかにした。

    アロンソは2026年末までアストンマーティンとの契約を結んでいるが、今後についてはさまざまな憶測が飛び交っている。アルピーヌ復帰説やF1引退説が報じられる一方で、本人は将来について明言を避け続けている。

    アロンソは夏休みまでに決断か
    そうした状況の中、オーストリアGPを前にアストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックが、アロンソの去就について言及した。

    「1~2年前を振り返れば、彼はここに残ると言ってきた」とクラックはシュピールベルクで報道陣に語った。

    契約延長を正式に示す発言ではないものの、アストンマーティンが依然としてアロンソを長期プロジェクトの中心人物と位置付けていることを改めて強調する内容となった。

    一方で、最終的な判断はアロンソ本人に委ねられていることも認めた。

    「フェルナンドは夏休み頃に決断すると考えている。そして、我々はそれを受け入れるつもりだ」

    この発言によって憶測が収まるどころか、夏休みが近づくにつれてアロンソの一挙手一投足や発言が、残留、アルピーヌ移籍、あるいはF1引退を占う材料として注目されることになりそうだ。

    根強く続くアルピーヌ復帰説
    アロンソの移籍先候補として最も有力視されているのがアルピーヌだ。

    その背景には、現在アルピーヌで強い影響力を持つフラビオ・ブリアトーレとの深い関係がある。両者はルノー時代にともに2度のワールドチャンピオンを獲得しており、フランスでは両者の再タッグに向けた話し合いが進展しているとの報道も出ている。

    ただし、それらの情報が事実なのか、それともパドック内の憶測に過ぎないのかは依然として不透明だ。

    さらにアルピーヌでは、フランコ・コラピントがピエール・ガスリーと並ぶ長期的なレギュラー候補として評価を高めており、2027年以降のドライバー体制も注目を集めている。

    こうした状況が、アロンソの将来を巡る議論をさらに複雑なものにしている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティンは現体制を維持する方針
    アストンマーティンは、今季ここまでパフォーマンス不足や信頼性の問題に苦しみ、アロンソが上位争いに加われないレースが続いている。

    スペインGPでは母国レースで予選下位に沈み、決勝でもマシントラブルによってリタイアを喫するなど、厳しい戦いが続いている。

    それでもクラックは、アロンソとランス・ストロールの両ドライバーに対する信頼は揺らいでいないと強調した。

    「我々はドライバーたちに満足している。彼らは我々とともに戦ってくれている。そして、この状況への向き合い方には本当に敬意を表したい」

    さらに次のように続けた。

    「この件については何度も話してきた。最も影響を受け、最も表に立つのはドライバーたちだ。それでも彼らの対応には頭が下がる思いだ。今後も一緒に仕事を続けられることを願っている」

    そして最後に、アロンソへの期待を端的な言葉で表現した。

    「フェルナンドは引退すべきではない。彼はまだ十分に速い」

    アロンソ本人は依然として将来について口を閉ざしているものの、アストンマーティンは2027年以降もチームに残ってほしいという姿勢を明確に打ち出した。一方で、アルピーヌ復帰説や引退説は依然として消えておらず、アロンソが夏休みまでにどのような決断を下すのかが、今後のF1ストーブリーグ最大の注目点の一つとなりそうだ。

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