カテゴリー: ホンダF1

  • アストンマーティン・ホンダF1 アンディ・コーウェルが今季限りで退団報道

    アストンマーティン・ホンダF1 アンディ・コーウェルが今季限りで退団報道

    アストンマーティン・ホンダF1で最高戦略責任者(CSO)を務めるアンディ・コーウェルが、2026年シーズン限りでチームを離れる見通しだとBBCが報じた。

    2026年からホンダとのワークス体制をスタートさせたアストンマーティンは、新レギュレーションへの対応に苦戦。開幕8戦を終えてコンストラクターズランキング最下位に低迷しており、ハンガリーGPで投入予定の大規模アップグレードが巻き返しの鍵を握る。

    BBCがコーウェル退団の可能性を報道
    BBCのアンドリュー・ベンソンによると、アンディ・コーウェルは2026年シーズン終了後にアストンマーティンを退団する見通しだという。

    コーウェルは2024年にメルセデスからグループCEOとして加入し、2025年にはチーム代表に就任。しかし、その任期は1年で終了し、2026年からは最高戦略責任者(CSO)としてホンダとのパワーユニットプロジェクトを中心に担当してきた。

    一方、2026年からはエイドリアン・ニューウェイがマネージング・テクニカル・パートナーに加えてチーム代表も兼任。両者の間で主導権争いがあったとの報道もあり、コーウェルの配置転換はその影響だったとの見方も伝えられていた。

    ホンダとの連携で重要な役割
    コーウェルは2026年からスタートしたアストンマーティンとホンダのワークス体制を支える重要人物でもあった。

    CEO兼チーム代表を退いた後は最高戦略責任者として、アストンマーティンとホンダの開発連携を担当。一部では両社のコミュニケーション不足が開発の遅れにつながったとの指摘もあったが、コーウェルは両者の橋渡し役としてプロジェクトを支えてきた。

    ホンダ・レーシング(HRC)の角田哲史LPLは以前、コーウェルについて次のように評価している。

    「アンディ・コーウェルはF1界でも屈指のエンジニアであり、このパワーユニットの複雑さや難しさを深く理解しています」

    「彼はシルバーストーンのAMRテクノロジーキャンパスで活動するだけでなく、HRC Sakuraの施設にも頻繁に足を運んでいます」

    「彼の役割によって両拠点の地理的な距離が縮まり、シャシー開発とパワーユニット開発をあたかもひとつのチームで進めているかのような体制を実現しています」

    仮にコーウェルが退団すれば、この連携体制にも少なからず影響が及ぶ可能性がある。

    苦戦が続く2026年シーズン
    2026年のアストンマーティンは、新レギュレーション初年度で大きく出遅れた。

    ホンダ製パワーユニットは性能と信頼性の両面で苦戦し、さらにマシンの重量超過も重なって競争力を欠いている。開幕8戦終了時点で獲得ポイントはわずか1点にとどまり、コンストラクターズランキング最下位に沈んでいる。

    チームは7月のハンガリーGPで今季初となる大型アップグレードを投入する予定で、小規模な改良を積み重ねるのではなく、一度に大規模パッケージを導入する開発方針を選択した。

    ニューウェイ「重量削減と空力が中心」
    エイドリアン・ニューウェイは、ハンガリーGPで2台とも同じアップグレードを投入する計画であることを明らかにしている。

    「アップグレードはハンガリーで2台とも投入する予定だ」

    「フロントサスペンションは変更しない。リアサスペンションは小幅な改良を施す。新しいノーズを導入し、空力面は大幅に見直した。基本構造は似ているが、大規模な空力パッケージと大幅な軽量化を組み合わせた内容だ。目標は最低重量に限りなく近づけることだ」

    また、ライバル勢がシーズン序盤から継続的にアップグレードを投入する中、自分たちは大型パッケージ完成まで待つ判断を下したことについて、「苦しい決断だった」と認めている。

    コーウェル退団の報道が事実であれば、ハンガリーGPで投入される大型アップグレードの成否だけでなく、ホンダとの協力体制やチーム運営の今後にも注目が集まることになりそうだ。

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    ・ホンダF1 新PU開発でアンディ・コーウェルを重用「複雑さを理解している」

  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「ホンダとの統合や振動対策に苦戦」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「ホンダとの統合や振動対策に苦戦」

    2026年シーズンのアストンマーティンは、新レギュレーション初年度で大きく出遅れる苦しい戦いを強いられている。チーム代表のエイドリアン・ニューウェイは、その背景についてホンダ製パワーユニットとの統合や振動対策に苦戦し、開発全体が後手に回ったことを明かした。

    ニューウェイは、パワーユニットやギアボックスの信頼性問題に加え、重量超過や空力開発の遅れなど複数の課題が重なったと説明。

    こうした問題を受け、アストンマーティンはハンガリーGPで大規模アップグレード「AMR26B」を投入し、巻き返しを図る方針だ。

    開幕前から続いた信頼性問題が開発を妨げた
    ニューウェイは、アストンマーティンが本格的にマシンを走らせられたのはオーストラリアGPのFP3が初めてだったと明かした。

    「メルボルンが現実を突きつけられた瞬間だった。さまざまなパワーユニットの問題があり、最初にまともな走行ができたのはオーストラリアGPのFP3だった」

    「それまではバルセロナとバーレーンでのテストを通じて、パワーユニットとシャシー、ギアボックスを正常に機能させるためにガレージで多くの時間を費やしていた」

    ニューウェイは「『悪いことは重なる』ということわざがあるが、まさにその典型的なケースだった。起こり得る問題がすべて起きてしまったような状況だった」と苦しい開幕を振り返った。

    開発開始の遅れが2026年マシンに大きく影響
    ニューウェイは、2026年型マシンの開発開始そのものがライバルより数か月遅れていたことも認めた。

    「シャシー側もパワーユニット側も、最初から後手に回っていた。振り返れば、自分たちに対する期待値を高く設定しすぎていたのかもしれない。そして忘れてはいけないのは、グリッド全体のライバルたちのレベルの高さだ」

    「2026年マシンの本格的な開発に着手したのは2025年3月中旬で、風洞模型が完成したのは4月中旬だった。ライバルより数か月遅れており、その差を埋めるのは非常に難しかった」

    重量超過と空力コンセプトにも課題
    ニューウェイは、現在のマシンが重量超過であることを認め、その一因としてホンダ製パワーユニットとの統合や振動対策を挙げた。

    「シャシーはかなり重量超過になっている。その一部はホンダとの統合作業や振動問題への対応によるものだが、自分たち自身も軽量化で十分な仕事ができなかった」

    「急いで設計すると最初に犠牲になるのが重量だ。細部まで最適化する時間がなかった」

    さらに空力面についても、自ら主導した大胆なコンセプトが十分な検証を経られなかったと説明した。

    「時間がなかったため、複数のコンセプトを十分に比較検討できなかった。この方向性が根本的に間違っているとは思わないが、予想していなかった課題が出てきた」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AMR26Bで巻き返しへ ハンガリーで大規模アップグレード投入
    こうした状況を受け、チームは個別改良ではなく、一度に大規模アップグレードを投入する方針を決断した。

    ニューウェイは「現状を受け入れた後、チーム全体は非常に前向きにまとまった」と語る。

    「目標は2つだった。まず夏休み前に大規模アップデートで現状を立て直すこと。そして将来に向けた基盤をしっかり築くことだ」

    今回のアップグレードは大幅な空力改良に加え、大規模な軽量化も柱となる予定で、ハンガリーGPで初投入されることが決まっている。

    組織改革も推進 「苦境を成長の機会に変えた」
    ニューウェイは、この苦戦を組織改革の契機として前向きに捉えている。

    「この苦しい時期を、働き方そのものを見直す機会にした」

    現在はAMRテクノロジー・キャンパスで内製化を積極的に進めており、ギアボックスケースやフロアなど、これまで外注していた部品の多くを自社生産へ切り替えているという。

    「コスト管理だけでなく、柔軟性や品質管理、設計から製造までのフィードバック速度も大きく向上する」

    また、自身の健康問題によってサーキットへの帯同が制限されたことも認めた。

    「今はもう大丈夫だが、昨年は100%の状態ではなかった。健康と仕事のバランスを慎重に取らなければならなかった」

    それでもチームとの連携には支障はなかったとし、「エンジニアとの関係は維持できていたし、チーム全体が非常に柔軟に対応してくれた」と感謝を示した。

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  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「AMR26Bは大幅な軽量化と新空力」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「AMR26Bは大幅な軽量化と新空力」

    アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、苦戦が続く2026年型マシン「AMR26」に投入する大型アップグレードの詳細を明らかにした。アップデートはF1第9戦ハンガリーGPで2台同時に導入され、空力性能の大幅な刷新と軽量化を柱としたパッケージとなる。

    今季のアストンマーティンはここまで1ポイント獲得にとどまり、コンストラクターズランキング最下位からは脱したものの、純粋な戦闘力ではグリッド最後尾に沈んでいる。

    オーストリアGP予選ではフェルナンド・アロンソが最下位から2番目だったバルテリ・ボッタスより約1秒遅れるなど厳しい状況が続いていた。

    ハンガリーGPで大型アップグレード投入
    他チームが小規模な改良を積み重ねる中、アストンマーティンは開発リソースを一つの大型パッケージに集中させる戦略を採用してきた。

    ニューウェイ代表はチームの『Aston Martin UNCUT』で、ハンガリーGP投入を正式に認めた。

    「ハンガリーで2台ともアップグレードを導入する予定だ」

    さらに、新車と言えるほどの変更なのか、それとも大幅な進化版なのかと問われると、次のように説明した。

    「主要な構造部分は同じままだ。シャシーやギアボックスのアーキテクチャは基本的に変わらない。しかし、その両方を軽量化したことで、前方シャシーは再ホモロゲーションとクラッシュテストが必要になった」

    「フロントサスペンションは変更していない。リアサスペンションはわずかに見直している。新しいノーズを開発し、空力面も大幅に改良した。そのため基本構造は似ているが、大規模な空力パッケージに加え、大幅な軽量化も実施している。目標は最低重量制限に限りなく近づけることだ」

    シミュレーション環境の改善も進行
    近年はフェラーリやレッドブル・レーシングが大型アップグレードによって戦闘力を向上させた例もある。しかしアストンマーティンは後方との差が大きく、ミッドフィールド争いへ復帰するには相当な効果が求められる。

    ニューウェイ代表は期待を示しつつも、現時点で数値目標を語ることには慎重な姿勢を見せた。

    「大きな前進になると予想している。しかし、シミュレーションツールはまだ十分に成熟しておらず、実車との相関も理想的ではないので、具体的な数字を示すことには慎重でいたい」

    「このチームは歴史的に、エンジニアリング用シミュレーションツールへの投資が十分ではなかった。プロジェクト管理システムだけではなく、物理演算そのものを扱う中核ツールも含めてだ。現在はそこへ投資を進めているが、そうしたツールは一夜にして作り直し、検証できるものではない。実車との相関を適切に取るにも時間がかかる」

    「現時点でも改善は進んでいるが、その取り組みの本当の成果が現れるのは、もう少しシーズン後半になってからだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソ残留にも重要なアップデート
    フェルナンド・アロンソは今後について、夏休み前までに方向性を決めたい考えを示している。一方で、自身はドライバーとしてでなくても将来的にアストンマーティンでF1世界王者を目指したいとの考えも明かしている。

    ニューウェイ代表は、ドライバー陣の不満は理解できるものだと語った。

    「2人のドライバーともフラストレーションを抱えており、それが時にはメディアでの発言にも表れている。しかし、それは理解できることでもある。彼らは勝負師であり、前方で戦いたいと思っている」

    「私は2人とも何度も話をしてきた。チームの現状と、これから向かう方向について説明している」

    さらにアロンソの去就について問われると、その重要性を強調した。

    「非常に重要だ。フェルナンドは今回のアップグレードを本当に楽しみにしている。そして、私たちが期待するような性能を示せれば、彼は来季もコックピットに座ることになるだろう」

    「彼の経験、マシンを感じ取る能力、開発を導く力はチームにとって非常に大きな財産だ。しかし彼が求めているのは、明確で目に見える進歩だ。私たちが正しい方向へ力強く前進していることを示すことができれば、彼は間違いなくドライバーとして走り続けることに全力で取り組んでくれるだろう」

  • ホンダF1 イギリスGP展望 折原伸太郎「エネルギーマネジメントが重要課題」

    ホンダF1 イギリスGP展望 折原伸太郎「エネルギーマネジメントが重要課題」

    ホンダは2026年F1第9戦イギリスGPで、AMR Technology CampusとHRC UKの両拠点に近いシルバーストン・サーキットで迎える特別な一戦に臨む。

    2026年シーズン第9戦イギリスGPは7月3日(金)に開幕。スプリントフォーマットで開催され、初日にフリー走行1回目(FP1)とスプリント予選、2日目にスプリントと公式予選、最終日の7月5日(日)に決勝レースが行われる。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、ホンダにとって特別な一戦となるシルバーストンでの挑戦に向け、エネルギーマネジメントと変わりやすい天候への対応が重要になるとの見解を示した。

    シルバーストンはホンダにとって特別なグランプリ
    シルバーストンは、アストンマーティンの本拠地であるAMR Technology Campusと、HRC UKの拠点からほど近い場所に位置している。そのため、多くの関係者や家族が訪れるホームレースのような意味合いを持つイベントとなる。

    折原伸太郎は、その特別な雰囲気について次のように語った。

    「今週末レースが行われるシルバーストンは、AMR Technology CampusとHRC UKの両拠点に近い場所に位置しています。週末には数多くのファンはもちろん、同僚や家族もサーキットを訪れるなど我々にとって特別なグランプリです」

    鍵はエネルギーマネジメントとスロットル制御
    シルバーストンは鈴鹿サーキットと同様に、高速コーナーと中速コーナーが連続するレイアウトを持つ。そのため、パワーユニットにとってはエネルギーマネジメントがパフォーマンスを左右する重要な要素となる。

    ホンダは事前にアストンマーティンとシミュレーターで検証を重ねてきたが、実際の路面状況やマシン挙動は走行して初めて確認できる部分も少なくないという。

    「コースは鈴鹿に似た特徴を持っており、複合的な高速と中速コーナーが特徴です。パワーユニットの観点では、エネルギーマネジメントが重要なテーマです。特にドライバーのスロットル開度について、Aston Martin Aramco Formula One Teamとシミュレーターでの事前テストを実施して臨んでいますが、プラクティスでサーキットを実際に走行して初めて把握できる領域も残ります。これらを重点的に確認するところから週末が始まります」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    変わりやすい英国の天候にも備え
    シルバーストンは天候の急変でも知られるサーキットだ。現時点では雨の予報は出ていないものの、ホンダはウェットコンディションや低グリップ路面も想定した準備を進めている。

    MGU-Kのエネルギーデプロイメントやドライバビリティについても事前に対策を講じ、あらゆるコンディションに対応できる体制で週末に臨む考えだ。

    折原伸太郎は次のように締めくくった。

    「また、イギリスらしく天候が変わりやすいこともシルバーストンの特徴です。現時点では雨の予報は出ていませんが、いつ天候が変化しても対応できるよう準備をしています。雨天やグリップが低いコンディションを想定し、MGU-Kのデプロイメントやドライバビリティについても十分な準備を整えて週末に臨みます」

  • アストンマーティン・ホンダF1 「現状では前のマシンと戦うのは難しい」

    アストンマーティン・ホンダF1 「現状では前のマシンと戦うのは難しい」

    アストンマーティンF1のマイク・クラック最高サーキット責任者(Chief Trackside Officer)は、2026年F1第8戦オーストリアGPを振り返り、現在のマシンではライバルと戦うだけの競争力が不足していることを認め、「前を走るマシンと戦うのは難しい状況だった」と語った。

    アストンマーティンにとってオーストリアGPは厳しい週末となった。フェルナンド・アロンソは18位で完走したものの、トップから3周遅れとなり、レース終盤にはピットレーン速度違反によるタイムペナルティも科された。

    一方、ランス・ストロールは46周目にERSトラブルが発生し、リタイアを余儀なくされた。

    チームは今季投入予定の大型アップデートを待ちながら苦しい戦いが続いており、ホームレースとなる次戦イギリスGPを前に、現状の厳しさを改めて認める形となった。

    「最大限を引き出すことに集中した」
    クラックは、オーストリアGPではポイント争いは現実的ではなく、限られたパッケージの中で最大限のパフォーマンスを引き出すことを目標にしていたと説明した。

    「暑いコンディションの中で行われたオーストリアGPだった。我々は前を走るマシンと競り合うのが難しいことを理解した上で、現在のマシンから最大限のパフォーマンスを引き出すことに集中していた」

    また、レース序盤から中盤にかけては2台が接近したペースで走行していたことにも触れた。

    「ランスとフェルナンドはレースの大半で非常に接近した位置を走っていた。2台はほぼ隊列を組んで周回を重ねていた」

    しかし、その戦いもストロールのトラブルによって終わりを迎えた。

    「46周目にランスのマシンにERSの不具合が発生した疑いがあり、マシンをリタイアさせることになった」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アップデート投入まで耐える時間
    今回のコメントではクラック自身はアップデートについて詳しく触れなかったものの、ドライバー2人は現状の苦しい状況を認めながらも、改善への期待を口にしている。

    アロンソは「厳しい週末だったが予想していたことでもあった」と振り返り、完走によってデータを収集できたことを前向きに評価した。

    「レースを完走し、データを集め、オペレーション面を改善し続けられたことは価値があった。ここ数戦でそうした部分は前進しているし、アップグレードが投入される時に備えられるよう改善を続けたい」

    一方のストロールも、現状では上位争いは難しいと認めながら、開発陣への信頼を示した。

    「今日は誰かと大きく戦える状況ではないことは分かっていた。それでもタイヤマネジメントは良く、フェルナンドとのレースは楽しめた」

    「今はチーム全員にとって非常に厳しい時期だが、誰もがマシンのアップグレード投入に向けて懸命に働いている。もう少し辛抱すれば、数戦後には再び中団グループで戦えるようになることを期待している」

    ホームレースで反撃を目指す
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤から苦戦が続いており、現在は大型アップデートの投入を待ちながらデータ収集とセットアップの最適化を進めている段階にある。

    オーストリアGPでは競争力不足に加え、ストロールのERSトラブルも発生し、チームにとって厳しい週末となった。それでもクラックは現有戦力でできる限りの仕事は果たしたとの認識を示しており、チームはホームレースとなるイギリスGPで少しでも前進を果たすことを目指している。

    大型アップデートの投入が近づく中、アストンマーティン・ホンダが苦境を脱し、中団争いへ復帰できるかが今後数戦の大きな焦点となりそうだ。

  • ホンダF1 初タイトル獲得40周年記念 道上龍がグッドウッドでFW11デモ走行

    ホンダF1 初タイトル獲得40周年記念 道上龍がグッドウッドでFW11デモ走行

    ホンダは、1986年にF1で初のコンストラクターズタイトルを獲得してから40周年を迎えることを記念し、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2026」で歴史的マシン「Williams Honda FW11」のデモ走行を実施する。

    デモランでは1996年F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルと、ホンダのレーシングドライバーとして活躍した道上龍がステアリングを握る。

    また、「PRELUDE HRC Concept」のデモ走行も予定され、アストンマーティンF1のドライバー育成プログラムにも所属するジェシカ・ホーキンスがドライブを担当する。

    FW11でホンダF1初タイトル40周年を祝う
    今回のデモ走行は、1986年にホンダがF1初のコンストラクターズタイトルを獲得してから40周年を迎えることを記念したグローバルプログラムの一環として実施される。

    1986年のWilliams Honda FW11は、1.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、シーズン16戦で9勝を記録。圧倒的な速さでホンダ悲願の初コンストラクターズタイトル獲得に貢献し、その後のF1黄金時代の幕開けを告げる歴史的マシンとなった。

    FW11のステアリングを握るデイモン・ヒルは、1990年代にウィリアムズで活躍し、1996年にF1ドライバーズチャンピオンを獲得したレジェンドドライバー。一方の道上龍も長年ホンダのモータースポーツ活動を支えてきたドライバーとして、名車の走りを披露する。

    また、イベントでは「PRELUDE HRC Concept」のデモ走行も予定されており、アストンマーティンF1のドライバー育成プログラムにも所属するジェシカ・ホーキンスがステアリングを担当する。

    道上龍

    Goodwood 2026はライバルたちの激闘がテーマ
    グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、1993年にチャールズ・マーチ卿が創設した世界最大級のモータースポーツイベントで、自動車とモータースポーツの過去・現在・未来が交差する祭典として知られている。

    当時活躍したレーシングマシンがレストアされ、そのマシンにゆかりのあるドライバーが実際に走らせることでも知られ、世界中のモータースポーツファンを魅了している。

    2026年のテーマは「The Rivals – Epic Racing Duels(歴史に名を刻むライバルたちの競演)」。モータースポーツ史を彩った数々のライバル対決にスポットライトが当てられ、ホンダもF1、MotoGP、インディカーなどで繰り広げてきた数々の激闘を振り返る。

    40周年記念プログラムは世界3か国で展開
    ホンダはFW11によるデモ走行を世界各地で実施しており、4月19日には静岡県・富士スピードウェイで開催された「シン・モーターファンフェスタ」でプログラムがスタートした。

    今回のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(7月9日~12日)に続き、8月には米国カリフォルニア州で開催される「Rolex Monterey Motorsports Reunion」でもFW11のデモ走行を予定している。

    ホンダF1 初タイトル獲得40周年記念

    ホンダF1の歴史は新たな時代へ
    ホンダは1964年にオールホンダ体制でF1へ初参戦し、1965年のメキシコGPで初優勝を達成。1983年にエンジンサプライヤーとして復帰すると、1986年にWilliams Hondaで初のコンストラクターズタイトルを獲得した。

    その後は1987年にダブルタイトルを達成し、1988年から1991年にかけてはMcLaren Hondaとして4年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得。近年ではレッドブルとのパートナーシップで2021年にマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル獲得を支え、2022年、2023年にはダブルタイトル達成に貢献した。

    2026年からはアストンマーティンへのワークスパワーユニット供給を開始し、新たなF1プロジェクトがスタートしている。

    1986年に始まったホンダのF1黄金時代を象徴するFW11は、40年の時を経て世界各地で再びその勇姿を披露する。グッドウッドでのデモ走行は、輝かしい歴史を振り返るとともに、アストンマーティンとの新たな挑戦へと続くホンダF1の歩みを世界のモータースポーツファンへ発信する機会となる。

  • フェルナンド・アロンソ「スパでも苦戦は続く」 AMR26B投入はF1ハンガリーGP

    フェルナンド・アロンソ「スパでも苦戦は続く」 AMR26B投入はF1ハンガリーGP

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オーストリアGPを完走したドライバーの最下位となる18位で終え、アストンマーティンの苦境が依然として続いている現状を受け止めた。

    決勝では優勝したジョージ・ラッセルから3周遅れとなり、17位のアレクサンダー・アルボンにも53秒差をつけられた。アロンソは、この状況は想定内であり、新型マシン「AMR26B」が投入されるまでは厳しい戦いが続くとの見方を示した。

    AMR26B投入はハンガリーGPが目標
    アロンソはレース後、落胆しているかと問われると、冷静に現状を受け止めていることを明かした。

    「まあ、予想外ではなかった。僕たちは自分たちがどの位置にいるのか分かっているし、シルバーストンでもスパでも同じ状況になると理解している」

    このコメントにより、新型マシンAMR26BがベルギーGPには間に合わず、投入は7月最後のレースとなるハンガリーGPが目標であることをあらためて示唆した。

    現状では戦闘力不足を補うため、チームはレース週末をオペレーション改善の機会として活用しているという。

    「できる限り多くのことを学ぼうとしている。パフォーマンスが足りないことは分かっているけれど、それでもオペレーション面では改善しなければならない部分がある。だから今は、そのための時間として使っている」

    無線でのコミュニケーション、ピットストップ、戦略判断など、マシン性能以外で改善できる部分を磨き続けている状況だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    苦しいレースでも前を向くアロンソ
    今の状況でも楽しめる部分はあるかと尋ねられたアロンソは、苦笑いを交えながら率直な心境を語った。

    「今は難しい。あまりにも後方を走っているし、毎周とても扱いづらいクルマと戦わなければならないからね」

    それでも悲観的な言葉では締めくくらなかった。

    「でも、さっきも言ったように何も新しいことではない。僕たちは週末を迎える前から課題が分かっている。その課題を受け入れて、少しでも改善しようと努力している」

    ストロールはリタイア アロンソには5秒加算
    アストンマーティンにとってオーストリアGPは厳しい一戦となった。

    ランス・ストロールは47周目にパワーユニットの電気系トラブルでリタイア。アロンソもピットレーンでの速度超過により5秒ペナルティを科されたが、最後尾を走る展開だったため順位への影響はなかった。

    レースではキャデラック勢2台、カルロス・サインツJr.、ストロールの計4台がリタイアしたものの、完走したアロンソは18位でチェッカーを受けた。

    アロンソ自身も認めるように、シルバーストン、そしてスパでも厳しい戦いが続く見込みだ。アストンマーティンはAMR26BのハンガリーGP投入を目標としており、夏休み前最後のレースが今季巻き返しへの重要な転機となる。

  • フェルナンド・アロンソ F1ピット速度違反は「ホイールセンサーが過熱した」

    フェルナンド・アロンソ F1ピット速度違反は「ホイールセンサーが過熱した」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オーストリアGPで科されたピットレーン速度違反による5秒加算ペナルティについて、アストンマーティンで以前から発生していたホイールセンサーの不具合が再発した可能性があるとの見方を示した。

    アロンソは18位で完走。ペナルティは結果に大きな影響を与えなかったが、チームは現在、大幅アップデート版「AMR26B」の投入を待つ厳しい時期にあり、現行マシンで得られるデータ収集を最優先としている。

    ホイールセンサーの異常が原因と推測
    アロンソはレース後、ピットレーン速度違反がソフトウェアの問題だったのか、それともピットレーンスピードリミッター操作のミスだったのかと質問され、ドライバー側のミスではないと否定した。

    「いや、指の操作ミスではない」

    そのうえで、フロントホイールの速度センサーに発生した異常が原因ではないかとの見解を明かした。

    「2回目のピットストップでは、チームから『ピットレーンでは手動で約75km/hで走ってほしい』と言われた」

    「数週間前のプラクティスでも何度か起きていたことなんだ。フロントホイールのセンサーが時々熱を持ちすぎて、実際とは違う速度を表示してしまう。今回も、おそらくそれが原因だったと思う」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    現状は新型マシンへ向けたデータ収集
    オーストリアGPで18位に終わったアロンソは、現時点では結果よりも将来へ向けた情報収集が重要だと語った。

    「バルセロナ・カタルーニャGPではバッテリーの問題があって完走できなかったけれど、それ以外の最近のレースは最後まで走り切れている」

    「チームのためにできるだけ多くのデータを集めようとしている。エネルギーマネジメントや、レース序盤にさまざまなマシンの後ろを走ること、それから周回遅れになった後も数コーナーだけは他車と比較できるから、自分たちのマシンの弱点を把握できる」

    「そうしたフィードバックは役に立つ。今のパッケージとペースでは、それが僕たちにできる唯一のことだ。少しでも将来につながる情報を集めて、新しいマシンが投入されたときに、より準備が整った状態で臨みたい」

    「1周ごとに将来への準備が進んでいる」
    アストンマーティンは直近2戦で予選ペースがキャデラックより約1秒速いタイム差をつけられるなど苦戦が続いている。

    それでもアロンソは、現状でも得られる収穫はあると前向きな姿勢を崩さなかった。

    「少しずつ理解は深まっている。例えば前のマシンから1秒以内に近づいた時に得られる追加エネルギーなど、そういうことも学べている」

    「そもそも僕たちは完走できなかったレースが多く、他車と戦う機会もあまりなかった。だから1周走るごとに新しいことを学び、シーズン後半にマシンの競争力が高まった時に備えることができる」

    現状のアストンマーティンは厳しい戦いが続いているが、アロンソは現行パッケージで可能な限りデータを蓄積し、大幅改良版AMR26Bの投入後にその成果を生かすことを見据えている。

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    ・フェルナンド・アロンソ FIA審議に皮肉「3分のペナルティを科されるかも」

  • ホンダF1 折原伸太郎がオーストリアGP総括 高地対策とバッテリー異常を説明

    ホンダF1 折原伸太郎がオーストリアGP総括 高地対策とバッテリー異常を説明

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、2026年F1第8戦オーストリアGPを総括し、ランス・ストロールのリタイアはバッテリーに通常とは異なるデータが確認されたことが原因だったと明らかにした。

    バッテリーはイギリス・ミルトン・キーンズのHRC UKへ送り、原因の調査を進めるとしている。

    一方で、フェルナンド・アロンソからはドライバビリティとエネルギーマネジメントについて「一貫性が出てきている」と前向きな評価を得られたことを明かし、結果こそ伴わなかったものの、トラックサイドでのオペレーションには前進があったと振り返った。

    ストロール車のバッテリー異常をHRC UKで調査
    決勝は路面温度が60度を超える酷暑の中で行われ、パワーユニットにとっても非常に厳しいコンディションとなった。

    折原は、ホンダとアストンマーティンが密に連携しながらレースを戦ったことを説明した一方、ストロールのマシンに異常が発生したことを明かした。

    「今日のレースは、路面温度が60度を超える非常に厳しい暑さの中で行われました。パワーユニットの冷却の面でも厳しい一戦でしたが、Aston Martin Aramco Formula One Teamと密に連携して対応することができました」

    「残念ながらストロール選手のマシンでバッテリーに通常と異なるデータが見られたため、リタイアせざるを得ませんでした。バッテリーは、イギリスのミルトン・キーンズにあるHRC UKへ送って調査を行います」

    ストロールはレース終盤まで走行を続けていたものの、電気系統の異常が疑われたことでマシンを止める判断が下された。

    高地サーキットに備えターボを事前検証
    レッドブル・リンクは標高約700メートルの高地に位置し、ターボチャージャーへの負荷が大きいサーキットとして知られる。

    折原は、週末を迎える前からベンチテストでターボチャージャーの挙動を確認していたことを明らかにした。

    「今週末のレッドブル・リンクは他のサーキットに比べて標高の高い山岳地帯に位置し、ターボチャージャーへの負荷が非常に大きいコースです。事前にベンチでターボチャージャーの挙動を確認して臨みましたが、サーキットで実際にどう機能するかを見極めることが重要でした」

    その結果、金曜日のフリー走行では想定どおりの挙動が確認できたという。

    「金曜日のフリープラクティスでは想定どおりに機能していることが確認できましたし、エネルギーマネジメント戦略とドライバビリティの最適化にも時間を充てることができました」

    ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソからは「一貫性が出てきている」と評価
    ホンダは今季、パワーユニットのドライバビリティやエネルギーマネジメントの改善を継続して進めている。

    オーストリアGPでは、その取り組みに対してアロンソから前向きな評価を得られたことも収穫だった。

    「土曜日にはアロンソ選手からドライバビリティとエネルギーマネジメントに前向きなフィードバックがありました。『一貫性が出てきている』というコメントで、それは我々がターゲットとしていた点です」

    折原は、新スペックのパワーユニットが投入されるまでの間は、現行仕様でオペレーションを磨き上げていくことが重要だと説明した。

    「新スペックのエンジンが投入できるまでの間は、トラックサイドのオペレーションを最大化するために、こういった改善の積み重ねが不可欠です」

    結果は厳しくも運用面には前進
    アストンマーティンは決勝でアロンソが18位、ストロールがリタイアと厳しい週末となった。

    折原もパフォーマンス面では目標に届かなかったことを認めた一方、週末を通じて積み重ねた改善には一定の手応えを感じているという。

    「週末を通じてのパフォーマンスは我々が目指すレベルには届きませんでしたが、トラックサイドのオペレーションには進歩がありました。この前進を来週末のシルバーストンにも繋げていきたいと思います」

    結果には結び付かなかったものの、高地サーキットで得られたデータや運用面での改善、そしてストロール車に発生したバッテリー異常の原因究明は、次戦イギリスGP以降へ向けた重要な材料となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ FIA審議に皮肉「3分のペナルティを科されるかも」

    フェルナンド・アロンソ FIA審議に皮肉「3分のペナルティを科されるかも」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2026年F1第8戦オーストリアGP決勝後、ブルーフラッグを無視した疑いでスチュワードへの出頭を求められたことについて、皮肉を交えながら不満を口にした。

    アロンソは決勝中にも黄旗区間で十分に減速しなかったとして5秒加算ペナルティを受けており、その判定基準に疑問を呈していた。さらにレース後にはブルーフラッグへの対応についても調査対象となったことを知り、スペイン紙『MARCA』の取材に応じた。

    相次ぐ調査に皮肉
    レース後、国際メディアの取材エリアに現れたアロンソは、自身がブルーフラッグ無視の件でスチュワードに呼び出されていることを知らされると、苦笑いを浮かべながら皮肉交じりに語った。

    「知らなかったよ。今から行くところだ……もしかしたら今度は3分のペナルティでも科されるかもしれないね」

    アロンソは決勝中、マックス・フェルスタッペンとキミ・アントネッリが2位争いを繰り広げながら背後に迫った際には、2台を先行させるためにラインを譲っており、ブルーフラッグを無視したつもりはなかったとの認識を示している。

    黄旗判定への不満も継続
    アロンソは今回のブルーフラッグ調査だけでなく、決勝中に受けた黄旗違反による5秒ペナルティについても納得していない様子だった。

    前日の予選では、ジョージ・ラッセルがマックス・フェルスタッペンのクラッシュによる黄旗区間を通過しながらポールポジションを獲得しており、その裁定との違いを示唆した。

    「昨日の黄旗の件でも分かったことだ」

    アロンソは詳細な説明こそ避けたものの、自身への裁定は他のドライバーよりも厳しく運用されているとの認識をにじませた。

    今回のオーストリアGPでは、アロンソはレース中の黄旗違反による5秒ペナルティに加え、レース後にはブルーフラッグへの対応でもスチュワードの審議対象となった。アロンソは一連の裁定に対して皮肉を交えながら不満を示し、判定基準の一貫性に疑問を投げかけた。

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