カテゴリー: ホンダF1

  • ランス・ストロール トラックリミット違反でFIAから異例の3度の5秒加算

    ランス・ストロール トラックリミット違反でFIAから異例の3度の5秒加算

    ランス・ストロールは、2026年F1第9戦イギリスGPでFIAから3度の5秒タイムペナルティを科される異例の裁定を受けた。レース中に合計6回のトラックリミット違反を犯し、規定に基づいて3回連続でペナルティが加算された。

    アストンマーティンにとってイギリスGPは厳しい週末となり、ストロールは19位、チームメイトのフェルナンド・アロンソも18位に終わった。予選では4戦連続で最後列からのスタートとなるなど、苦戦が続いている。

    3度の5秒ペナルティを受けた理由
    F1では、決勝中のトラックリミット違反は3回まで警告扱いとなり、4回目以降は違反のたびに5秒のタイムペナルティが科される。

    ストロールはレース序盤までに3回の違反を記録。その後もコース外走行を繰り返し、9周の間にさらに3回違反したことで、合計3回の5秒ペナルティを受けた。

    最初のペナルティは33周目、最終コーナーのターン18(クラブ)での違反によるものだった。続いて35周目にはターン9(コプス)、42周目にはターン15(ストウ)でトラックリミットを超えたことが確認され、それぞれ5秒ずつ加算された。

    スチュワードが示した裁定理由
    ストロールの最後の違反について、スチュワードは映像や車載カメラ、マーシャリングシステムのデータを確認した結果、正当な理由なくコース外へ出たと判断した。

    裁定書では「18号車は42周目のターン15で正当な理由なくコースを離れた。この違反はレース中6回目のトラックリミット違反であり、規定上は追加の5秒タイムペナルティが標準裁定となるため、それを適用した」と説明している。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    サインツJr.にも異例のレース後裁定
    今回のイギリスGPでは、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.にも珍しい裁定が下された。

    サインツJr.は当初12位でフィニッシュしたが、セーフティカー中に周回を戻す手順を誤ったとして、レース後に1周加算ペナルティを受け、最終順位は17位へ降格した。

    スチュワードは、シルバーストン特有のピットレーン配置によって状況が複雑になったことは認めつつも、チーム側が対象車両ではないにもかかわらず周回を戻してしまったこと、さらにレースコントロールの対象車両リストを確認しなかったことの2点をミスとして指摘した。

    今回のイギリスGPでは、ストロールへの3度のタイムペナルティとサインツJr.への1周加算という異例の裁定が相次いだ。いずれもFIAは既定の手順と競技規則に基づいて処分を下しており、レース後もスチュワードの判断が大きな話題となった。

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1に忍耐「アップグレードを待つしかない」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1に忍耐「アップグレードを待つしかない」

    ランス・ストロールは、2026年F1第9戦イギリスGPを19位で終えた。アストンマーティンは週末を通して競争力不足に苦しみ、ストロールは数戦後に予定されているアップグレードに期待を寄せながら、現状では「忍耐強く待つしかない」と語った。

    アストンマーティンはシルバーストンでも厳しい戦いを強いられた。ストロールはバッテリー交換に伴う10グリッド降格ペナルティを受けて22番グリッドからスタート。

    ミディアムタイヤでスタートしたストロールは、18周目にハードへ交換。終盤のセーフティカー導入時にはソフトタイヤへ履き替えたが、大きく順位を上げることはできず19位でフィニッシュした。

    レース後、ストロールは現在の苦しい状況を受け止めつつ、開発による改善に望みを託していると語った。

    「必要な情報は集まっているし、改善すべき点も理解している。だから今は忍耐強く待って、アップグレードが投入されるのを待つしかない」

    「レースではアンダーステアがひどく、マシンの挙動もとても予測しづらかった。トラックリミットもあって本当に難しかった。それでも僕は毎回すべてを出し切ろうとしているし、状況がすぐに良くなることを願っている」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    さらにテレビインタビューでは、現在の厳しい状況について率直な思いを明かした。

    「今のところはこれまでと同じ状況だ。シルバーストンに来てくれたすべてのファンやパートナーの皆さんには感謝している」

    「今はただ辛抱強く待っている。数戦後に投入されるアップグレードが、大きなパフォーマンス向上をもたらしてくれることを期待している。でも、まだ何も保証されているわけではない」

    アストンマーティンは2026年シーズンを通して苦戦が続いており、チームは数戦後に予定される大型アップグレードで巻き返しを図る考えだ。ストロールも現状では開発の成果を信じ、辛抱強く改善を待つ姿勢を強調した。

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  • ホンダF1 2台完走で信頼性改善に手応え「正しい方向に進んでいる」

    ホンダF1 2台完走で信頼性改善に手応え「正しい方向に進んでいる」

    ホンダF1は2026年F1第9戦イギリスGPを、フェルナンド・アロンソが18位、ランス・ストロールが19位で終えた。結果としてポイント獲得には届かなかったものの、パワーユニットの信頼性とエネルギーマネジメントの面では前向きな収穫を得た週末となった。

    直近2戦では信頼性の問題に苦しんできたホンダだが、イギリスGPでは2台揃って完走を果たし、今後の開発へ向けた重要なデータを持ち帰ることに成功した。

    ホンダF1 2台完走で信頼性改善に前進
    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、イギリスGPで2台が揃って完走したことを前向きに評価した。

    「昨日のスプリントレースに続き、今日の決勝レースでも2台とも完走を果たすことができました。2台揃ってレースディスタンスを走り切ったのはマイアミGP以来です。直近2戦ではパワーユニットの信頼性に課題を抱えていただけに、この結果は前向きに受け止めています」

    近年のホンダは性能向上だけでなく信頼性確保も重要課題となっており、今回の完走は開発面でも意味のある結果となった。

    シルバーストン特有の課題に対応
    折原氏は、シルバーストン特有のエネルギーマネジメントの難しさについても言及した。

    「シルバーストンはエネルギーマネジメントが難しいサーキットで、特に高速コーナーではドライバーのスロットル操作を予測することが容易ではありません。フリー走行とスプリントレースで得たデータをもとに、現在のパワーユニットパッケージに合わせたデータセッティングをさらに最適化し、予選に臨みました」

    高速コーナーが連続するシルバーストンでは、回生とエネルギー放出の制御がラップタイムを左右する重要な要素となる。ホンダは週末を通じて蓄積したデータを活用し、セッティングの最適化を進めた。

    ホンダF1 本田技研工業

    アロンソのフィードバックにも改善の兆し
    予選後には、フェルナンド・アロンソからパワーユニットのドライバビリティやエネルギーマネジメントについて前向きな評価が得られたという。

    折原氏は、その手応えについて次のように説明した。

    「予選後には、アロンソ選手からドライバビリティの一貫性やエネルギーマネジメントについて、オーストリアGPに続いて手応えを感じられるフィードバックが得られました。まだ私たちが目指すレベルには達していませんが、Aston Martin Aramco Formula One Teamとの取り組みが正しい方向に進んでいることを示すものだと考えています」

    ドライバーから継続して改善を実感するコメントが得られていることは、開発が着実に前進していることを示す材料となっている。

    オランダGP投入予定の新スペックへ弾み
    ホンダは今後、オランダGPで新スペックのパワーユニット投入を予定している。

    折原氏は今回の週末について、「オランダGPで新スペックのパワーユニットを投入する前に、その手応えを確認できたことは非常に重要だと感じています」と語り、今回得られたデータとフィードバックが次期アップデートへ向けた重要な判断材料になったことを明かした。

    ポイント獲得には届かなかったものの、イギリスGPはホンダにとって信頼性の改善とエネルギーマネジメントの成熟度向上を確認する週末となった。オランダGPで予定される新スペック投入に向け、今回の成果をどこまでパフォーマンスへ結び付けられるかが注目される。

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  • フェルナンド・アロンソ F1イギリスGPでトラブル「マシンが止まり再始動した」

    フェルナンド・アロンソ F1イギリスGPでトラブル「マシンが止まり再始動した」

    フェルナンド・アロンソは、F1イギリスGPで再びトラブルに見舞われたアストンマーティンについて、「マシンが止まり、その後また動き出した」と説明した。フォーメーションラップ中の電気系トラブルによりピットレーンスタートを余儀なくされ、苦しい週末となった。

    アストンマーティンは2026年シーズンを通して信頼性とパフォーマンス不足に苦しんでおり、今回も決勝前から問題が発生。アロンソは18位で完走したものの、レースでは開発に向けたデータ収集にも取り組み、シーズン後半の改善に期待を寄せた。

    フォーメーションラップでマシンが停止
    決勝レースはスタート前から波乱となった。

    アロンソのAMR26はフォーメーションラップ中、ハンガーストレートで突然停止。グリッドへ向かう他車を横目にマシンは動かなくなり、一時は決勝を走れない可能性も懸念された。

    その後、マシンは再始動に成功したものの、アロンソはグリッドには並べず、ピットレーンからレースをスタートすることになった。

    この対応についてアロンソはチームラジオで、FIAのオフィシャルが状況判断に時間をかけすぎたとして強い不満を示した。

    「彼らがあれだけ待っていたなんて恥ずべきことだ」

    「何が起きたのか分からない」
    レース後も、トラブルの原因は明らかになっていない。

    アロンソ自身も詳細は把握しておらず、突然マシンの電源が落ち、その後復旧したと説明した。

    「何が起きたのか分からない。マシンが止まって、その後また動き出した。今日はもう終わったと思ったけど、最終的にはレースを続けることができた」

    さらに、チームが原因究明を進める必要があると語った。

    「フォーメーションラップ中にマシンの電源が落ちたけど、再始動することができた。何が起きたのか調査して原因を突き止める必要がある」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    レースは開発のためのデータ収集を優先
    アロンソは、レース内容そのものはおおむね予想どおりだったと振り返った。

    「今回初めて燃料を満載した状態で走ったので、これまでのセッションより難しかった。でも結果としては予想どおりだったと思う」

    18位でチェッカーを受けたアロンソは、レースでは順位を争うだけでなく、今後のマシン開発に向けたデータ収集を重視していたことを明かした。

    「レースでは2回ピットストップを行い、このマシンの開発に役立てるため、できる限り多くのことを学ぼうとした」

    また、厳しいシーズンが続く中でもチームの結束に自信を示した。

    「チーム全員が一丸となって取り組んでいる。シーズン後半には改善が見られることを期待している」

    アップデート投入まで続く試練
    アロンソは18位でレースを終え、チームメイトのランス・ストロールとリタイアしたドライバーたちを上回る順位で完走した。

    しかし、アストンマーティンの苦境は依然として続いている。2026年シーズン開幕以来、同チームは主要アップデートを投入していない唯一のチームとなっており、ライバルとの差は拡大。予選ではキャデラックにも1秒以上遅れる厳しい状況となっている。

    チームはハンガリーGPとオランダGPで大型アップグレードを投入する予定だが、それまでは厳しい戦いが続く見込みだ。

    今回もフォーメーションラップでの予期せぬトラブルに見舞われた一方で、アロンソはレースを開発の機会として前向きに活用した。シーズン後半に予定されるアップデートが、アストンマーティン復調への転機となるか注目される。

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  • ランス・ストロール F1イギリスGPで10グリッド降格 ホンダPU交換で最後尾に

    ランス・ストロール F1イギリスGPで10グリッド降格 ホンダPU交換で最後尾に

    ランス・ストロールは、2026年F1第9戦イギリスGP決勝を前に10グリッド降格ペナルティを科され、決勝は最後尾の22番グリッドからスタートすることになった。

    アストンマーティンは今季も信頼性に苦しんでおり、ホンダ製パワーユニットの追加投入によるペナルティは、コンストラクターズランキング最下位に低迷するチームにとってさらなる痛手となった。

    ストロールに10グリッド降格ペナルティ
    FIAは決勝を前に、ランス・ストロールが今季5基目のエナジーストア(Energy Store)と5基目のコントロールエレクトロニクス(Control Electronics)を投入したことを確認した。

    両コンポーネントとも年間使用上限を超えたため、自動的に10グリッド降格ペナルティが適用された。

    ストロールは土曜日の予選でチームメイトのフェルナンド・アロンソを上回る21番手を獲得していたが、このペナルティにより22番グリッドへ降格。アロンソが21番グリッドへ繰り上がることになった。

    アストンマーティンの苦戦が続く
    アストンマーティンは2026年シーズン開幕から厳しい戦いが続いている。

    ホンダ製パワーユニットの信頼性問題に悩まされているほか、AMR26も中団争いに加わるだけの競争力を示せていない。ここまで8戦を終えて獲得ポイントはわずか1点にとどまり、コンストラクターズランキングでは最下位の10位に沈んでいる。

    今回のパワーユニット交換によるグリッド降格は、苦境が続くチームにとってさらなる試練となった。

    ガスリーに続く2人目の降格
    ストロールは、イギリスGP決勝でグリッド降格ペナルティを受けた2人目のドライバーとなった。

    すでにアルピーヌのピエール・ガスリーは、予選でランス・ストロールの走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受けており、12番手から15番手へ降格している。

    イギリスGP決勝は、複数のグリッド変更を経て最終グリッドが確定することになった。

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  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイは改善に自信「Q2進出は可能」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイは改善に自信「Q2進出は可能」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1イギリスGPで厳しい戦いを強いられたが、設計責任者のエイドリアン・ニューウェイは今後のアップグレードに自信を示した。ハンガリーGPで導入予定の改良パッケージとホンダの進化版パワーユニットによって、「Q2進出は可能になる」との見通しを語っている。

    一方、フェルナンド・アロンソはスプリントでセルジオ・ペレスとの接触に巻き込まれて20位に終わり、予選でもQ1敗退を喫して22番手。苦境が続く中でも、チームは今季後半の巻き返しに向けた開発を着実に進めている。

    アロンソは厳しい土曜日に
    フェルナンド・アロンソにとって、シルバーストンでの土曜日は思い通りに進まない一日となった。

    スプリントではスタート直後にポジションを維持していたものの、3コーナーでセルジオ・ペレスに追突されてフロントウイングを損傷。レースの大半を苦しいペースで走ることになり、20位でフィニッシュした。

    ペレスはレース後、この接触について自ら非を認めている。

    「追い越そうとした時に強い追い風が吹いていた。ブレーキングでタイヤをロックさせて少し接触してしまい、僕のフロントウイングも壊れてしまった」

    その後の予選でも状況は改善しなかった。アロンソはQ1最後のアタックで最終セクター、特に最終コーナーのクラブでタイムを失い、チームメイトのランス・ストロールに0.025秒届かなかった。

    これでアロンソはバルセロナGPに続いて再びストロールとの直接対決で敗れ、Q1敗退。エステバン・オコン、バルテリ・ボッタス、フランコ・コラピント、セルジオ・ペレスとともに最初のノックアウト組となり、決勝は22番手最後尾からスタートする。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイが描く反撃シナリオ
    苦戦が続くアストンマーティンだが、エイドリアン・ニューウェイは開発計画への自信を失っていない。

    ニューウェイは、オーストラリアGP後に早い段階で開発方針を見直した理由を改めて説明した。

    「オーストラリアの後に決断した。このまま小さなアップデートを持ち込んでもポイント争いはできないと判断した。プレッシャーを取り除き、体制を立て直して、それぞれを正しい場所に配置することを優先した」

    そして、ハンガリーGPで投入予定の空力アップグレードとホンダの進化版パワーユニットによって前進できると考えている。

    「通常レベルのアップグレードを投入する予定で、それをホンダの進化版パワーユニットと組み合わせる。ポイント争いができる位置まで近づけることを期待している。トップ10に入れるとは思わないが、Q2へ進出し、そこから順位を上げていけるようになるはずだ」

    アストンマーティン・ホンダF1はシルバーストンで再び厳しい現実を突きつけられたが、チームはハンガリーGPを今季後半の反攻への重要な転機と位置付けている。ニューウェイが描く開発計画が実を結び、まずはQ2進出を安定して争える戦闘力を取り戻せるかが注目される。

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    ・エイドリアン・ニューウェイ AMR26失敗の責任認める「私が主導した方向性」

  • エイドリアン・ニューウェイ AMR26失敗の責任認める「私が主導した方向性」

    エイドリアン・ニューウェイ AMR26失敗の責任認める「私が主導した方向性」

    アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイが、2026年マシン『AMR26』が苦戦している原因について詳しく説明し、自らの判断にも大きな責任があったと認めた。

    これまで低迷の主因としてホンダ製パワーユニットに注目が集まってきたが、ニューウェイはシャシー開発や組織体制、開発スケジュールの遅れなど複数の要因が重なった結果であり、自身が主導した空力コンセプトもその一因だったと振り返った。

    開発開始の遅れがすべての出発点
    ニューウェイによると、2026年の新レギュレーションに向けた本格的な開発は大幅に出遅れていた。

    本来であれば各チームは2025年1月1日に風洞やCFD(数値流体解析)の使用が解禁されると同時に本格開発へ移行した。しかしアストンマーティンは、ニューウェイが3月1日に加入するまで開発を本格化させず、大きなハンディを背負うことになった。

    ニューウェイは当時を振り返り、その遅れがシャシーだけでなくホンダ製パワーユニットとの統合にも影響したと説明した。

    「振り返れば期待が大きすぎたのかもしれない。そしてライバルたちのレベルの高さを忘れてはいけない」

    「2026年マシンの本格開発を始めたのは2025年3月中旬だった。風洞モデルを投入できたのは4月中旬で、ライバルより数か月遅れていた。その差は非常に大きかった」

    組織の成熟不足と自身の判断ミス
    ニューウェイは、開発の遅れだけではなく、チーム全体の組織力にも課題があったと認めた。

    優秀な人材は揃っていたものの、部門間の連携が十分ではなく、一つの組織として機能しきれていなかったという。

    さらに、限られた時間の中で複数の設計コンセプトを比較検討する余裕がなく、自身が主導した空力コンセプトにも問題があったと説明した。

    「時間は大きな要因だったが、それだけではない。優秀な人材は揃っていたものの、組織として理想的な形で連携できていなかった。期待は非常に高かったが、現実はそれに追いついていなかった」

    「空力面では、時間がなかったこともあり、私が主導してリスクの高い方向性を選択した。根本的に間違っていたとは思わないが、予想していなかった課題が生じる結果になった」

    ホンダとの統合で発生した振動問題
    AMR26最大の問題となったのが、ホンダ製パワーユニットとシャシーを組み合わせた際に発生した激しい振動だった。

    ベンチテストでは問題のなかった振動が実車では大幅に増幅され、信頼性向上のための対策が必要となった。その結果、車体重量も増加し、パフォーマンス低下を招いた。

    ニューウェイは、重量増加はホンダとの統合だけが原因ではなく、自分たちの設計にも問題があったと認める。

    「シャシーはかなり重量オーバーになっている。その一部はホンダとの統合や振動対策によるものだ」

    「しかし重量削減について私たち自身も十分な仕事ができなかった。開発を急ぐと、真っ先に犠牲になるのが重量最適化だ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム AMR26

    転機となったオーストラリアGP
    ニューウェイは、プレシーズンテストの時点では問題の全容を把握できていなかったと明かした。

    バルセロナやバーレーンテストでは、パワーユニット、ギアボックス、シャシーを正常に機能させることに多くの時間を費やし、本格的な性能評価ができなかったという。

    そして実質的に初めてマシン本来の状態を確認できたのが、開幕戦オーストラリアGPのフリー走行3回目だった。

    「メルボルンが目を覚まされる瞬間だった。パワーユニットの問題が続いたため、実質的に最初の本格テストはオーストラリアGPのフリー走行3回目になってしまった」

    「それ以前のバルセロナやバーレーンでは、パワーユニットをシャシーやギアボックスと正常に機能させることに多くの時間を費やしていた。まさに起こり得る悪いことがすべて起きたような状況だった」

    AMR26Bで巻き返しを狙う
    ニューウェイは、現在の問題は一つの要因ではなく、開発開始の遅れ、組織の成熟不足、自身が主導した設計判断、そしてホンダ製パワーユニットとの統合作業が複雑に重なった結果だったと総括した。

    アストンマーティンは現在、大規模アップデート版となる「AMR26B」の投入を準備しており、チームはハンガリーGPでの投入を目標としている。このパッケージが低迷から脱却するきっかけとなるかが注目される。

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  • ホンダF1 イギリスGP予選で再び最後尾「決勝へ向けた準備も進めている」

    ホンダF1 イギリスGP予選で再び最後尾「決勝へ向けた準備も進めている」

    ホンダF1は、2026年F1第9戦イギリスGPの土曜日、アストンマーティンとともにスプリントレースと予選を戦った。予選ではランス・ストロールが21番手、フェルナンド・アロンソが22番手となり、厳しい結果で決勝を迎えることになった。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、パワーユニットの最適化を進めながらチームとの連携を深めた一日だったと説明。決勝に向けた準備を着実に進めたことを明かした。

    予選はストロール21番手 アロンソ22番手
    2026年シーズン第9戦イギリスGPは大会2日目を迎え、シルバーストン・サーキットでスプリントレースと予選が行われた。

    アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームは、ランス・ストロールが21番手、フェルナンド・アロンソが22番手となり、両車ともQ1敗退。厳しいグリッドから決勝に臨むことになった。

    ホンダF1はPUの最適化を継続
    ホンダF1は、スプリントレースと予選を通じてアストンマーティンと連携し、パワーユニットの最適化を継続した。

    折原伸太郎は、エネルギーマネジメントのデプロイメントやドライバビリティの改善に取り組み、パッケージ全体の性能を引き出しながら決勝への準備も進めたと説明している。

    折原伸太郎「決勝へ向けた準備も進めている」
    「今日は走行セッションを通じてアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのメカニックやエンジニア、ドライバーたちと密に連携して、着実に前進することができました」と折原伸太郎はコメント。

    「パワーユニットについては、エネルギーマネジメントのデプロイメントやドライバビリティを含めた最適化を進めました。スプリントと予選でパッケージの性能を最大限に引き出すと同時に、明日の決勝に向けた準備も進めています」

    「シルバーストンにはいつも特別な雰囲気があり、明日は大観衆の前でレースができることを楽しみにしています」

    決勝では巻き返しを目指す
    ホンダF1とアストンマーティンは、スプリントと予選で得られたデータをもとにセットアップとパワーユニットの最適化を進め、厳しいグリッドから決勝での巻き返しを目指す。シルバーストン特有の高速レイアウトで、改善の成果をどこまで発揮できるかが注目される。

    ホンダF1 イギリスグランプリ

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  • フェルナンド・アロンソ F1新規則を嘆く「ドライバーの重要性は薄れた」

    フェルナンド・アロンソ F1新規則を嘆く「ドライバーの重要性は薄れた」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1マシンと現行レギュレーションについて「ドライバーの重要性は以前より小さくなった」と率直な見解を示した。一方で、ルールへの不満を口にするだけでは意味がないとして、「今あるマシンを最大限に生かして勝利を目指すしかない」と前向きな姿勢を強調した。

    アストンマーティンは依然として厳しい戦いが続いており、フェルナンド・アロンソはF1イギリスGP予選でQ1敗退を喫し、決勝は22番手最後尾からのスタートとなる。それでも改善パッケージ投入まで現有戦力で戦い続ける考えを示した。

    現行F1規則は「ドライバーの重要性が薄れた」
    2026年の新レギュレーションでは、バッテリーエネルギーの運用がオーバーテイクの鍵となっている。アロンソは、これによって以前のようなドライバー主体のバトルが減ったと指摘した。

    「シーズン開幕前から言っていたことだけど、このレギュレーションではこういうレースになると思っていた」

    「コーナーで限界まで攻めたり、アウト側から思い切って仕掛けたり、最後のブレーキングで飛び込んだりといった、ドライバーの腕が見える場面は少なくなった。今は前のクルマより多くのバッテリーを残し、ボタンを押して追い抜くことが重要なんだ」

    「今あるマシンで勝つしかない」
    アロンソは現在のF1に不満を抱きつつも、ルールは全員に共通であり、その中で結果を出すことが重要だと強調した。

    「これが新しいF1だ。好きか嫌いかは別として、ドライバーの重要性は以前より小さくなった」

    「でも文句を言っても仕方がない。チームやFIAがこれがベストだと考えているなら、その中でクルマを最大限に生かしてレースに勝ち、上位を争うしかない。次のレギュレーションはその時に考えればいい。今はこれが現実であり、もっと上手くやらなければならない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    予選は不運が重なり最後尾に
    アロンソは予選を振り返り、ミスや黄旗など複数の要因が重なって十分なアタックができなかったと説明した。

    「最後のコーナーで少し外側の縁石にはみ出してしまった。でもこういうことは起こるものだ」

    「理想的な予選ではなかった。最初のアタックでは9コーナーでリアを失ってエスケープゾーンへ行った。そのあとピットへ戻り、燃料を少し抜いて2セット目で勝負すると思っていたけど、ピットストップをして再びコースへ出た」

    「さらにラッセルの黄旗が出ていて、そこではアクセルを戻さなければならなかった。結局、最後の1回しかまともなチャンスがなく、すべてをまとめ切ることはできなかった」

    改善パッケージ投入まで耐える時期
    アストンマーティンはハンガリーGP以降に大規模アップグレードを予定しているが、それまでは苦しい戦いが続く見込みだ。それでもアロンソは、マシンの一貫性には手応えを感じているという。

    「レースは日曜日だから、今はあまり心配していない」

    「予選では再び一貫性を感じられた。オーストリアでは1分のサーキットでトップから3秒以上離されていたので、ここではもっと差が開くと思っていた。でも実際には3.5〜3.7秒差に収まっていた」

    また、強風が予選に影響したとの見方についても意に介さなかった。

    「ここでは23年間レースをしてきた。ヒースローに降りても風があるし、ガトウィックでもオックスフォードでも風が吹いている。それがイギリスだよ。特別な違いは感じなかった」

    現行レギュレーションへの率直な不満を語りながらも、アロンソは現実を受け入れる姿勢を崩していない。アストンマーティンの大型アップグレードが投入されるまで厳しい戦いは続くが、その間も限られた戦力を最大限に引き出し、チームを前進させることが自身の役割だと考えている。

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  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1再建へ「転機は近づいている」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1再建へ「転機は近づいている」

    アストンマーティンは2026年シーズン前半の苦戦について、その原因と再建計画を明らかにした。チーム代表兼マネージングテクニカルパートナーのエイドリアン・ニューウェイは、ハンガリーGPから投入予定の「Bスペック」マシンを再建の第一歩と位置付け、「困難な時期の終わりは近づいている」と語った。

    シルバーストンの最新ファクトリーで国際メディアの取材に応じたニューウェイは、シーズン序盤の開発凍結を決断した理由や2027年を見据えた開発方針、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールへの説明、そしてローレンス・ストロール体制への信頼について詳しく語った。

    2026年マシンの問題は開幕直後に判明
    ニューウェイによると、アストンマーティンは開幕前テストの段階で深刻な問題を抱えていたという。

    「状況はかなり早い段階で明らかになった。実際にはメルボルンのフリー走行3回目まで正常な状態で走らせることができなかった」

    バーレーンテストから開幕戦までの短期間で問題が顕在化し、シーズン序盤は競争力を発揮できないことを悟ったと明かした。

    「プレシーズンテストで発生した問題によって出遅れることになり、学習曲線も遅れてしまった。非常に早い段階で、序盤のレースでは競争力を持てないことが明らかになった」

    開発停止という苦渋の決断
    その結果、チームはシーズン前半の開発を事実上止めるという大胆な判断を下した。

    「だからこそ痛みを伴う決断だったが、正しい判断だったと思っている。シーズン前半はマシン開発を進めないことを選んだ」

    当然ながら、その間もライバルはアップデートを続けるため、差がさらに広がることは覚悟していたという。

    「他チームが進化を続ける一方で、差は縮まるどころか広がっていくことは分かっていた。しかし、その犠牲によって組織を立て直し、新しいシステムを導入し、2026年マシンをより深く分析する時間を得られた」

    ニューウェイは、自身がプロジェクトへ本格的に加わったのが2025年4月だったことにも触れ、「他チームより1年近く遅れた状態で2026年マシンの設計を始めなければならなかった」と説明した。

    ハンガリーGPから再建が本格始動
    アストンマーティンはハンガリーGPで大規模アップデート第一弾を投入し、その後ザントフォールトで第二弾を導入する予定だ。

    「中期的な目標だったアップグレードパッケージは、ハンガリーで第一段階、ザントフォールトで第二段階を予定している」

    「以前は中期計画だったものが、今ではほぼ短期目標になっている。そして長期的には2027年シーズンへ向けて、より強固な基盤を築くことが目的だ」

    ニューウェイは、このアップデートは単なる今季用ではなく、2027年マシンの土台となる開発でもあることを示唆した。

    「痛みはやがて過去のものになる」
    苦戦が続く現状について、ニューウェイはチーム全体の責任として受け止めている。

    「ここまでのパフォーマンスを見るのは、我々にとってもパートナーにとっても、そしてチーム全員にとって非常につらいことだ」

    それでも将来には強い自信を示した。

    「近いうちに、これは遠い過去の記憶になることを願っている。痛みを伴う記憶ではあるが、それでも過去のものになるはずだ」

    フラットな組織体制を維持
    ニューウェイは現在の組織体制についても説明した。

    チーム代表という肩書きを持つ一方で、実際にはテクニカルディレクターのエンリコ・カルディレ、COOのポール・フィードラー、Chief People Officerのジャネット・マッギー、Managing Director兼CFOのロバート・イオワートらと共同でチーム運営を行っているという。

    「我々の組織は非常にフラットだ。結果はまだ伴っていないが、この体制は維持すべきだと思っている」

    一方で、その特徴を独特な表現で説明した。

    「フラットな組織は社会主義にも少し似ている。そして社会主義が抱える問題は誰もが知っている。しかし重要なのは適切な人材を集め、うまく協力できる環境を作ることだ」

    ニューウェイは現在、その環境が着実に整いつつあるとの認識を示した。

    エイドリアン・ニューウェイとローレンス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ローレンス・ストロールを高く評価
    最新設備を備えたシルバーストンのテクノロジーキャンパスについても絶賛した。

    「この建物は素晴らしい。必要なものはすべて揃っており、各部門のコミュニケーションもしやすい。風洞やシミュレーターも含め、本当に素晴らしい施設だ」

    さらに、オーナーのローレンス・ストロールについては、かつてともに仕事をしたフランク・ウィリアムズやロン・デニスになぞらえて評価した。

    「ローレンスは昔ながらのF1チームオーナーそのものだ。チーム運営に深く関わり、心血を注いでいる」

    「私が以前一緒に仕事をしたフランク・ウィリアムズやロン・デニスのような存在だ。意思決定が速く、とても機動力がある」

    アロンソとストロールには計画を直接説明
    ニューウェイは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがここ数カ月味わってきたフラストレーションにも理解を示した。

    「ドライバーはマシンの挙動を感じ取り、サーキットで起きていることも理解している。信頼性やパフォーマンス不足によって、彼らが非常にフラストレーションを感じてきたことは当然だ」

    そのため約2週間前には両ドライバーへ時間をかけて今後の計画を説明したという。

    「私はフェルナンドとランスに対し、何を進めているのか、このアップデートで何を目指しているのか、そして2027年へ向けた計画について詳しく説明した」

    さらに、ドライバーの声をより積極的に取り入れる姿勢も強調した。

    「彼らの意見を注意深く聞き、それを反映しようとしている」

    ニューウェイは、これまで十分に説明する時間を取れなかったことがフラストレーションにつながった可能性も認めた。

    「人は自分の話を聞いてもらえていないと感じれば不満を抱く。それは当然のことだ。我々も十分な時間を割いて説明できなかったのかもしれない」

    そのうえで、新パッケージ投入まで残りわずかとなった現在の状況について前向きな見通しを示した。

    「その時はもうすぐやって来る。彼らはこの困難な時期が終わるまでのカウントダウンを始めている。そして我々は大きく前進できることを期待している」

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