カテゴリー: ホンダF1

  • レッドブルF1首脳 「フェアな戦いであればメルセデスには負けない」

    レッドブルF1首脳 「フェアな戦いであればメルセデスには負けない」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2021年のタイトルタイトル争いは今後さらに“緊迫”したものになるだろうと語る。

    先週末のF1イギリスGPでは、メルセデスF1のルイス・ハミルトンとチャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンが接触し、フェルスタッペンはリタイア。ヘルムート・マルコは、ハミルトンにより厳しいペナルティを追求できるかどうかを調査するために弁護士を雇った。

    「彼(弁護士)は、既存のスポーツ法の枠内でそのような状況で何が可能かを調べれくれるはずだ」ろヘルムート・マルコは Kronen Zeitung に語った。

    「何もしないわけにはいかない。マックスに深刻な事態が発生しなかったのは本当に幸運だった。クルマとおそらくエンジンはスクラップだ。それは不可能だ」

    「レース出場停止が適切だろう。彼による無責任な行為だった。ハミルトンは結果がどうなるかを知る必要がある。レース出場停止がちょうどいいだろう」

    F1イギリスGPで接触事故を起こす前から、タイトルを争うルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの戦いはすでに激化していた。

    「関係が今さらに激しいものになるのは確かだろう」とヘルムート・マルコは RTL に語った。

    「このように言い換えてみよう。決してリラックスした関係ではなかった

    「しかし、それは観客にとってはエキサイティングだ。我々はフェアでスポーツ的な方法で行動する」

    「我々は素晴らしいパッケージを持っていることを知っている。これは大きな後退であり、それについては疑いの余地はない。非常に不当なものだと思う。しかし、我々はそれを受け入れるのに十分強い」

    「シルバーストンでのスプリントは簡単に勝ったし、メインレースにも勝っていただろう。それは非常に明白だった。今年はすべてのレーストラックで競争力があることを証明した。

    「ブダペストは、トラックの特徴がまったく異なるものの、似たようなものになるだろう。常にメルセデスが支配してきましたが、我々がそれを恐れる理由ではない」

    「再び非常に接戦になると思うが、デュエル(決闘)がフェアなレベルで行われることを願っている。そうすれば、再び勝てると非常に楽観視している」

    しかし、ルイス・ハミルトンの10秒のペナルティは“馬鹿げてる”とし、ヘルムート・マルコは「レギュレーションに責任があるかもしれない。かなりの制約がある」と語る。

    「スチュワードシステムを含め、コードを修正する必要があるだろう。ペレスはトラックから何も飛ばずにわずかな接触で5秒ペナルティを得た。彼らはハミルトンにドライブスルーを与えることもできたはずだ。しかし彼らはそうしなかった。」

    しかし、元F1ドライバーで英国のコメンテーターであるマーティン・ブランドルは、“新しい証拠”が明らかになった場合にのみ、レッドブルF1がルイス・ハミルトンのペナルティに異議を唱えることができると語る。

    「レッドブルからルイスは他のどの時よりもコプスにかなり速く入ったことを証明するデータがあると聞いている。彼はワイドに走らなければコーナーを通過できなかったはずで、それによりマックスとの衝突が避けられなかったということだ」とマーティン・ブランドルは Sky に語った。

    「おそらく、それは公に利用可能になるだろうし、レッドブルが新しい証拠を持っていると感じた場合、ハミルトンに関して彼らが認識した過失と寛大さに関してFIAに訴えるかもしれない」

  • レッドブルF1代表 「チーム代表のスチュワードへのロビー活動は禁止すべき」

    レッドブルF1代表 「チーム代表のスチュワードへのロビー活動は禁止すべき」

    レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、スチュワードが意思決定をしている最中に競合他社からロビー活動を受けることは「容認できない」と語る。

    クリスチャン・ホーナーが腹を立てているのは、先週末のF1イギリスGPでのルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの衝突についての審議中に、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフはスチュワードと話をしていたことだ。

    トト・ヴォルフjは、F1レースディレクターのマイケル・マシからチーム無線でスチュワードと話をするようにアドバイスされた後、クリスチャン・ホーナーは自分のチームの意見が無視されないように自分もそこに加わった。

    だが、クリスチャン・ホーナーは、そのような議論の中でスチュワードに直接チームがアクセスすることは許可されるべきではないと考えている。

    「スチュワードにロビー活動をしているトトを見て、彼がそこに行くと聞いたので、我々の見解が説明されているかを確認しに行った」とクリスチャン・ホーナーはスチュワードで目撃された理由について説明した。

    「チームのプリンシパルがスチュワードに行ってロビー活動をすることができるのは正しくないと思う。影響を受けないようにロックする必要がある」

    「私にとって、彼がスチュワードにロビー活動をするためにそこに出かけて行ったことは受け入れられなかった。私は、スチュワードに卑劣な判決を下すよう圧力をかけるのではなく、バランスの取れた意見が与えられるようにしたかった」

    クリスチャン・ホーナーは、スチュワードには外部の関係者から影響を受ける可能性がなく、完全に孤立して審議を行うことがF1の利益になると考えている。

    「スチュワードが邪魔されるべきではないと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「彼らはそれらの決定を下すことができるように明確な方向性を持っている必要がある」

    「トトがそこにいて、新シデントを提起していると聞いたので、スチュワードに会いに行った。公平でバランスの取れたものであることを望んでいる。そして、私は誰もがスチュワードを会うことを許されるべきではないと思う」

    しかし、この問題に関するクリスチャン・ホーナーの見解にもかかわらず、F1レースディレクターのマイケル・マシは、スチュワードがチームとの門戸開放政策を持っていることに問題はないと述べた。

    「レース後にインシデントが発生した場合は、我々はスチュワードの前にすり合わせをするためにチームとドライバーを招く」とマイケル・マシは語った。

    「昨年のモンツァでは、ルイスが何が起こったのかを理解し、全体像を見るためにスチュワードに行って話をしたた。中断中はその能力が存在するので、そうしてはいけない理由はない」

  • アルファタウリ・ホンダF1×RDS×伊藤智也 『RDS WF01TR AT01』発表

    アルファタウリ・ホンダF1×RDS×伊藤智也 『RDS WF01TR AT01』発表

    アルファタウリ・ホンダF1と株式会社RDSは、車いす陸上の伊藤智也選手をテストドライバーに開発した車いすレーサー「RDS WF01TR」のF1 アルファタウリ・ホンダ「AT01」カラー『RDS WF01TR AT01』を発表。デザイン・データ・テクノロジーをキーワードとした両社のパートナーシップを象徴するマシンとなっている。

    ■デザイン・データ・テクノロジー、最速の舞台から生まれる私たちの日常
    『RDS WF01TR AT01』は、車いすレーサー「RDS WF01TR」がF1マシン「AT01」とカラーリングでコラボレーションし誕生したマシン。なぜ、車いすレーサーとF1マシンがコラボレーションするのか。F1も車いす陸上も最速を競う舞台であるとともに最先端の技術開発の場でもある。そこで生まれる技術は様々な形で日常に落とし込まれ、私たちの新しい日常をつくりだしている。また、F1マシンも車いすレーサーも、人とマシンが最適化されることで高いパフォーマンスを発揮することがでる。

    今回、マシンのデザインはRDS、カラーリングデザインをスクーデリア アルファタウリが担当。RDSとアルファタウリ・ホンダがパートナーシップは、“デザイン・データ・テクノロジーを通して、新しい日常をつくる”という共通のコンセプトのもとにあり、『RDS WF01TR AT01』は、このコンセプトを象徴するマシンとなっている。

    ■身体データをもとにパーソナライズ化された車いすレーサー「RDS WF01TR」
    「RDS WF01TR」は、アスリート自身の能力を最大限に引き出し、競技パフォーマンスを向上させるために設計および開発された車いすレーサー。車いす陸上の伊藤智也選手をテストドライバーに迎えたマシンの開発では、コースでの走行テストだけでなく、モーションキャプチャーを活用した動作分析などを重ね、マシンの動きや走行中のフォーム、力の分散バランスなど「感覚を数値化」。また、開発過程において、車いすは座面の位置が人の能力に大きな影響を与えることが明らかになり、シーティングポジションの最適解を導き出すシミュレーターで医療格差や移動弱者などの社会課題解決にも寄与する「RDS SS01」※を開発。選手に最適な座面や背もたれの位置を導き出すなど、マシンをパーソナライズ化することで、選手のベストパフォーマンスを引き出す。短い距離のレースにフォーカスを当てたデザインは、超軽量、高剛性、高加速であり、コーナリング時のボディホールドと安定性を向上させている。

    ※「RDS SS01」
    ロボット工学のスペシャリスト千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター「fuRo」協力のもと開発した最適なシーティングポジションを導き出す測定システム。現在、国立障害者リハビリテーションセンター(運動機能系障害研究部 神経筋機能障害研究室)にて頸損入院患者全員に対し基本試験を開始。

    フランツ・トスト (スクーデリア アルファタウリ F1チーム代表)
    「この度は私達スクーデリア アルファタウリとRDSのコラボレーションマシン、『RDS WF01TR AT01』を発表できることを大変嬉しく思います。以前から私達スクーデリア アルファタウリとRDSには非常に共通点が多いということを感じておりました。RDSがアスリート自身の能力を最大限に引き出し、競技パフォーマンスを向上させるためにたくさんの時間とテスト、分析を経て車椅子レーサーのマシンを完成させるように、F1マシンも数年をかけて設計、デザイン、ドライバーとのミーティングを重ね、シーズン開幕前のテストと膨大なデータを持ってやっとのことで世に送り出すことが許されるのです。その工程に一切の妥協は許されません。 F1と車いす陸上という最先端の技術開発の場で生まれた技術が新しい日常を作り出し、よりよい社会への貢献へと繋がることができるよう、これからもスクーデリア アルファタウリとRDSのパートナーシップを通じて両者が積極的にコラボレーションを行い、ファンの皆様へ発信していくことができれば幸いです。ぜひ今後のコラボレーションにもご期待ください」

    杉原行里 (株式会社RDS 代表取締役社長)
    「この度、スクーデリア アルファタウリとRDSのコラボレーションによって誕生したプロダクト『RDS WF01TR AT01』を発表できたことを大変光栄に思います。 この『RDS WF01TR AT01』は、チームRDSにとって特別なプロダクトです。私たちは、2017年に当時現役を引退されていた車いす陸上の伊藤智也選手をテストドライバーに迎え、メダル獲得を目指して車いすレーサーの開発プロジェクトをスタートしました。F1マシンが数多くのテストを重ね、膨大なデータをもとに開発されるように、選手の特性や感覚を数値化し、様々なデータをもとにパーソナライズされたマシンが「RDS WF01TR」です。しかし、このプロジェクトの最終的なゴールは、メダルではなく、最速を追求するなかで生まれる技術を医療や福祉など、私たちの日常に落とし込むことにあります。そして、この考えこそがスクーデリア・アルファタウリとRDSのパートナーシップの根幹であり、F1マシンと同じカラーリングの車いすレーサーは、そのメッセージを象徴するプロダクトだと思っています。 今後も、スクーデリア アルファタウリとのパートナーシップを通して、新しいテクノロジーやメッセージを発信していきたいと思っています。ぜひご期待ください」

  • 角田裕毅、F1イギリスGPでホンダF1勢唯一の入賞 「その点は満足」

    角田裕毅、F1イギリスGPでホンダF1勢唯一の入賞 「その点は満足」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅のシルバーストンでの週末は理想的なスタートとは言えないかったが、驚くべきことにF1イギリスGPでポイントを獲得した唯一のホンダF1エンジンを搭載したドライバーとしてサーキットを離れることにあった

    F2時代にシルバーストンのスプリントレースで優勝した角田裕毅だが、F1史上初となったスプリント予選のフォーマットに苦労し、日曜日のレースを16番手グリッドからスタートすることにあった。

    それでも、角田裕毅は決勝でプッシュし、20周目までに12位、30周目のピットストップの前には7位まで上がり、最終的に10位でチェッカーフラッグを受けてポイントを獲得した。

    マックス・フェルスタッペンは1周目にリタイアし、セルジオ・ペレスが16位、ピエール・ガスリーが11位でフィニッシュしている。マックス・フェルスタッペンはスプリント予選での1位で3ポイントを獲得したが、他のホンダF1勢はグランプリ自体で得点できなかった。

    「その点にとても満足しています」と角田裕毅は語った。

    「フォーマットが違うので少し難しいかったです。F1で経験したことのないシルバーストンで1回のフリープラクティスで予選に直行しました。ポイントを獲得できたのはとても良い結果だと思います」

    自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となったレースについては「プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います」とコメント。

    「レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

  • ヨス・フェルスタッペン、メルセデスF1代表トト・ヴォルフに絶縁宣言

    ヨス・フェルスタッペン、メルセデスF1代表トト・ヴォルフに絶縁宣言

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンの父親であるヨス・フェルスタッペンは、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフに「今後はもう自分に電話をかけてくる必要はない」と“絶縁宣言”をした。

    F1イギリスGPでの51Gの大クラッシュを喫したマックス・フェルスタッペンとヨス・フェルスタッペンは、病院を退院した後、シルバーストン近くのモーテルで一夜を過ごしモナコに帰宅した。

    「マックスはこれまでのところ順調だ。彼は大丈夫だ」とヨス・フェルスタッペンは f1-insider.com に語った。

    「しかし、かなり大きなインパクトだった。マックスはうまく息ができなくなっていた。だから、呼吸を整えるために最初は何も話そうとしなかった」

    ヨス・フェルスタッペンは、今回のクラッシュはルイス・ハミルトンに完全に責任があると疑いの余地はない。

    「あれはマックスのコーナーだった。ルイスは非常に高速で、したがって危険なコーナーで衝突を避けようとしなかった」とヨス・フェルスタッペンは語った。

    マックス・フェルスタッペンのボスであるレッドブルF1のヘルムート・マルコは「ハミルトンはマックスの健康をもてあそんだ」として7回のF1ワールドチャンピオンにまだ腹を立てていることを認めている。

    しかし、ヨス・フェルスタッペンはトト・ヴォルフにも激怒している。マックス・フェルスタッペンが病院で脳をスキャンしている間、ルイス・ハミルトンのレース後の派手な祝勝を非難しなかったからだ。

    「同僚がまだ入院しているときは、あのような派手に勝利を祝うことなどしないものだ」とヨス・フェルスタッペンは語った。

    「トト・ヴォルフとは、何年にもわたって良好な関係を築いてきた。口が巧い彼は我々に電話をかけ続けた。その理由は誰もが知っていると思う。しかし、昨日、彼からの電話はなかった」

    「彼はもう我々に電話する必要はない」

  • マックス・フェルスタッペン、クラッシュ後の症状は“項部硬直”のみ

    マックス・フェルスタッペン、クラッシュ後の症状は“項部硬直”のみ

    F1イギリスGPで51Gの衝撃が加わったクラッシュを喫したマックス・フェルスタッペンだが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、幸いにも“項部硬直”だけで、退院後の経過は“驚くほど順調に進んでいる”と語る。

    ルイス・ハミルトンがソーシャルメディアで人種差別的中傷を受けたことが世界中で問題視されるなか、マックス・フェルスタッペンは病院での検査を終えてモナコに帰宅した。

    「51Gの影響は冗談では済まされない」とルイス・ハミルトンはレース出場停止にするべきだと考えているヘルムート・マルコは Osterreich に語った。

    「マックスが生きているという事実は、彼がどれほどよく訓練されているかを示している」

    マックス・フェルスタッペンの症状について質問されたヘルムート・マルコは「彼はモンテカルロに戻って、フィジオとすでに作業をしている」とコメント。

    「彼はまだ項部硬直を訴えているが、それ以外は驚くほどうまくやっている。彼は数日間動けないと思っていた」

    ヘルムート・マルコは、ルイス・ハミルトンの勝利に影響を与えなかった10秒ペナルティが寛大であることは間違いなく、異議申し立てを行うかもしれないと語る。

    レッドブルF1は本当に異議申し立てを行うかと質問されたヘルムート・マルコは「それには新しい証拠が求められるだろう。だが、何が起こったかは全員が目にしている」と語った。

    「相手の後輪を前輪で叩くよりも多くの証拠が必要ですか?と自問している」

    しかし、ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンが復讐するというシナリオを除外した。

    「彼はこの世界タイトルを勝ち取るために全力を尽くします」とヘルムート・マルコは語った。

    「だが、我々が復讐や他の愚かさなことをしないのは確かだ。そのようなレベルのことはしない」

    マックス・フェルスタッペンが入院中にルイス・ハミルトンの歓喜の勝利のお祝いについて苦言を呈したことについて、ヘルムート・マルコは「それがメルセデスのやり方だ」とコメント。

    「ヴォルフ氏は、スチュワードのところに行くという仕事もなかった。フォード(サッカー オーストリア代表監督)が彼の個人的な見解を説明するためにビデオ審判に行くことなどないだろう?」

  • フェルスタッペン、決勝で1周も完了せずにポイント獲得はF1史上初

    フェルスタッペン、決勝で1周も完了せずにポイント獲得はF1史上初

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPで決勝で1周も完了せずにポイントを獲得した“史上初”のF1ドライバーとして歴史に刻まれることになった。

    ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンだが、論争の的となっているコプスでのルイス・ハミルトンとの接触によって1周目にクラッシュリタイア。

    マックス・フェルスタッペンは、ポールでレースをスタートして1周目を完了できなかった2人目のドライバーとなった。(1人目はF1モナコGPでのシャルル・ルクレール)。

    しかし、『スプリント予選』の導入はマックス・フェルスタッペンにユニークな称号を与えることになった。F1の1045戦の歴史のなかで初めてポールポジションは予選セッションではなく、レース(スプリント予選)で決定。そのレースを制したフェルスタッペンには3ポイントが付与されたことで、決勝で1周目にリタイアしたにも関わらず、ポイントを獲得した史上初のF1ドライバーとなった。

    マックス・フェルスタッペンにとっては今季4回目、通算8回目のポールポジション。週末にアクションが増えることで好意的に受け止められているスプリント予選は今年あと2回予定されているが、来年も行われるかどうかは決定していない。

  • レッドブル・ホンダF1 「メルセデスはライバルだが人種差別に対しては団結」

    レッドブル・ホンダF1 「メルセデスはライバルだが人種差別に対しては団結」

    レッドブル・ホンダF1は、F1イギリスGPのレースにおけるルイス・ハミルトンへのペナルティには納得していないが、レース後、オンライン上で展開されている人種差別的な誹謗中傷にはメルセデスと団結して反対している。

    ルイス・ハミルトンは、F1イギリスGPでのマックス・フェルスタッペンとの接触以降、オンラインで誹謗中傷に晒された。ハミルトンは、コプスでインサイドをついて接触し、フェルスタッペンは高速でバリアに接触してリタイアを喫した。

    インシデント直後からソーシャルメディアではルイス・ハミルトンに対する多くの卑劣な人種差別的が発言が書き込まれた。メルセデスF1チーム、F1、FIAは共同で声明を発表して断固として人種差別と戦っていくことを表明。

    レッドブルF1陣営も、ルイス・ハミルトンのコース上での行為やスチュワードの下した10秒ペナルティという裁定には不満を述べているが、コース外の人種差別的な中傷は許されることではないと声明を発表した。

    「我々はコース上では激しいライバルかもしれないが、あらゆる人種差別に対して団結している。我々は自分たちのチーム、競争相手、そし、我々のファンに対するあらゆる種類の人種差別的な中傷を非難する」とレッドブルF1は声明で述べた。

    「チームとして、我々は、マックスとの衝突後、ルイスがソーシャルメディアで昨日耐えた人種差別的な中傷を目撃することにうんざりし、悲しんでいる」。それについての言い訳は決してない。我々のスポーツにはそれのための場所はない。そして、責任者は責任を問われるべきだ」

    レッドブルF1のエンジンパートナーであるホンダF1も声明を発表し、人種差別的中傷を非難した。

    「昨日のイギリスGPの結果には本当に失望しているが、我々はルイスを標的にした人種差別的な中傷にショックを受け、嫌悪感を覚えている」

    「個人として、そして企業として、ホンダは我々のスポーツや社会一般において、あらゆる形態の人種差別的中傷を非難する。いかなる場合でも正当化することはできない」

  • ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    2021年 第10戦 F1イギリスGPの決勝は、非常に厳しい戦いとなったが、ホンダF1パワーユニット勢の最上位にスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が入り、ポイント獲得を果たした。

    前日に行われたスプリント予選の結果により、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからスタート。スプリント予選をリタイアで終えた、セルジオ・ペレスは、パーツ交換を行ったためにピットレーンスタートとなった。

    スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドとなった。このフォーマットでは、全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択できるが、ペレスがハードタイヤを装着したほかは、全員がミディアムタイヤを選択した。

    スタート直後から、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)は激しいバトルを繰り広げると、ターン9のコプスで、後方からオーバーテイクを試みたハミルトンが、フェルスタッペンの左リアに接触。フェルスタッペンは高速でコース外のバリアへ衝突した。これによってレースは赤旗中断となったものの、幸いにもフェルスタッペンは自力でマシンを降り、救急車へ歩いて乗り込むことができた。その後、予防の意味も含めてさらなる検査を行うために、地元の病院へと搬送された。このインシデントに対して、スチュワードは、ハミルトンに10秒加算のタイムペナルティーを科した。

    マシン回収とバリア修復を行ったため、レース中断は30分以上に及んだが、この間にはタイヤ交換とマシン修復が認められており、全車がスタンディングスタートでの再開に備える。

    残り49周時点からスタンディングスタートで再開されると、19番グリッドのペレスが見事な追い上げで12番手まで浮上。しかし、ここでペースの上がらないエステバン・オコン(アルピーヌ)に引っかかっていたガスリーの後方で抑えられる形となり、ペレスは18周目にピットイン。ミディアムタイヤに交換して2ストップ戦略に切り替える。

    一方、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ勢はピットストップを遅らせる戦略に挑みます。ガスリーはトラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。角田はその背後でペースを上げると、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを行う。

    トップ10に浮上していたペレスは、38周目に2度目のピットストップを行い、再度ミディアムタイヤを装着。オーバーテイクを繰り返し、46周目にパンクを喫したガスリーがピットインしたことで11番手まで浮上。さらにキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスしてポイント圏内に入るが、チームはここでチャンピオンシップを考えて戦略を切り替える。

    ハミルトンがレースのリードを奪い、ファステストラップも記録したため、ペレスはソフトタイヤに交換してファステストラップを更新。ペレスは16位でフィニッシュしたため、トップ10以上に限定されるファステストラップポイントの獲得はならなかったが、タイトル争いのライバルであるハミルトンの1ポイント追加を阻止した。

    角田はペースを維持しながら順位を上げて、16番グリッドから10位入賞を果たした。これが自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となる。ガスリーは2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田に続く11位でフィニッシュした。

    次戦はサマーブレイク前最後のレースとなる、第11戦ハンガリーGP。8月1日(日)に決勝が行われる。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のイギリスGP決勝は、我々にとって非常に厳しい結果になりました。ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手は、いいスタートを決めたものの、オープニングラップで後ろから迫るハミルトン選手に接触されてコントロールを失い、タイヤバリアに突っ込みレースを終えました。非常に残念ではありましたが、激しいクラッシュにもかかわらず、フェルスタッペン選手に大きなケガなどがなさそうなことは幸いでした。昨日のスプリント予選でのリタイアを受けてピットレーンからスタートしたチームメートのペレス選手は、オーバーテイクが困難なレースでトラフィックの状況などにより、非常に難しい展開となりました。一時は10番手までポジションを上げましたが、最終的にはノーポイントと、こちらも残念な結果になりました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、週末を通してペースが上がらず苦しい戦いでしたが、粘り強く走った角田選手が10位入賞と、貴重なポイントを獲得できたことはよかったと思っています。今回のレース結果は非常に厳しいものですが、これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさだとも感じています。気持ちを入れ替えて、次戦ハンガリーGPに向けて準備を進めます。このあともタフな戦いが続くと思いますが、強力なライバルを相手にいいレースができるよう、最善を尽くしていきたいと思います」

    クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング・ホンダ チーム代表)
    「イギリスGPのレースウイークをこういう形で終えることになるのは本当に厳しいです。マックスが自力でマシンを降りてこられたことが幸いでしたが、彼はその後病院で検査を受けて現在も経過観察の最中です。映像を何度も見返しましたが、コプスのようなF1の中でも最速のコーナーの一つで、イン側からホイールを向けてくるというのは間違った判断で、ルイスが両ドライバーを多大なリスクにさらしたと感じざるを得ません。接触の瞬間を見て分かるように、ルイスはマックスに並びかけておらず、ルイスの左フロントがマックスの右リアに当たっています。この動きによって、マックスは51Gもの衝撃とともに壁に激突しました。マックスとヨス(フェルスタッペン氏/父親)とは連絡を取っており、このあとまた状況をアップデートしようと思います。チェコ(ペレス)にとっては厳しいレースになりました。ピットレーンスタートからすぐにポジションを上げたものの、DRSトレインに引っかかり、タイヤのデグラデーションが大きくなってしまいました。レース終盤では、ファステストラップを記録するために彼をピットに入れました。チャンピオンシップでは我々がまだリードを保っていますが、今日の出来事はチャンピオンシップ獲得に向けて、我々の闘志にさらなる火をつけたと思っています

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    」今日はポイント獲得を果たせてとてもうれしいです。プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います。レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「正直なところ、言葉になりません。最終盤までポイント圏内にいたのに、不運なパンクによって残り5周でピットインしなければなりませんでした。今日のようなレースを終えて、ポイントなしに終わるのはとてもフラストレーションが溜まります。ただ、その中でも明るい点はいくつかあって、厳しいレースウイークでしたが、今日のレース中盤で、トラフィックを攻略して単独走行していたときのペースはとてもよかったです。もっと上位で戦い続けたいと思っているので、今週末苦しんだ部分を理解するために懸命に取り組み、ハンガリーではもう一度競争力のある状態に持っていければと思います」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「今週末の内容と自分のパフォーマンスにはとてもがっかりしています。想定していたほど改善できず、タイヤのことを考えるととても難しい位置にいました。DRSトレインに入ってからはオーバーテイクするのが不可能でした。残り数周でランス(ストロール/アストンマーティン)とフェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)をパスして7位になることはできたと思いますが、戦略的な理由でファステストラップを目指すためにピットインしました。今週末は僕らにとっては忘れるべきものですし、チャンピオンシップでも大きくリードを詰められてしまいましたが、ハードワークで立て直しを図り、ハンガリーでは再び強くなって戻ってこなければなりません。マックスとルイスのインシデントについてはまだ映像を見ていないので、見直す必要がありますが、何よりも大切なのはマックスが無事だったということです」

  • SUPER GT:ホンダ 2021年 第4戦 ツインリンクもてぎ レポート

    SUPER GT:ホンダ 2021年 第4戦 ツインリンクもてぎ レポート

    2021年度SUPER GTシリーズ第4戦が7月17日(土)・18日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)で開催され、GT500クラスに5台のNSX-GT、GT300クラスに3台のNSX GT3が出走した。

    鈴鹿サーキットで予定されていたシリーズ第3戦が、新型コロナウイルス感染拡大を受けて8月に延期されたため、今回が第2戦に続くレースとなる。

    日曜日は前日に引き続き晴天となり、気温、路面温度ともに急上昇して猛暑となった午後1時16分、63周のレースがスタートした。ポールポジションの#1 STANLEY NSX-GT(牧野)はポジションを守ってレースを始めたが、7周目、後続の#19にオーバーテイクを許し2番手へ後退した。#1 STANLEY NSX-GT(牧野)は少しずつギャップを開かれながらも2番手を守り、24周を走ってドライバー交代のためピットインした。

    レースに復帰した#1 STANLEY NSX-GT(山本)は、トップを走行していた#19が28周目にドライバー交代を行った際、ピット作業に手間取って遅れる間に順位を入れ替え、約4秒の差でトップに立った。しかし、2番手に後退した#19のペースは速く、ギャップは徐々に縮まって37周目には0.2秒差のテール・トゥ・ノーズにまで迫られた。その後、GT300車両の火災などアクシデントの処理のためオーバーテイクが禁止となるFCY(フルコースイエロー)が2回にわたり発動し、トップの座を守ったまま終盤戦に持ち込んだ。

    レースが残り10周になると#19が再び背後まで迫ってきたが、#1 STANLEY NSX-GT(山本)は巧妙なライン取りでポジションをキープ。その後は逆にギャップを開いて突き放し、残りのレースを走りきって優勝のチェッカーフラッグを受けた。4位には#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原/大湯)、5位には予選9番手からスタートした#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が入賞しそれぞれ選手権ポイントを獲得した。

    佐伯昌浩 (株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー)
    猛暑の中、タイヤがカギになるレースになると思っていました。ここで勝てたのはポールポジションを取った山本選手と牧野選手のがんばりがあったからです。第2戦からの長いインターバルでは、通常なら手を入れない細かい場所も見直して積み重ね、クルマ全体の底上げをしましたが、その結果が出たとも思います。ただし、今回はトラブルが出てしまったクルマもあったので、鈴鹿でのレースまでにもう一度クルマを徹底的に見直すつもりです。(2018年以来)鈴鹿では勝てていないので、いい結果を出すために取り組みます。

    山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)
    会心の勝利だったと思っています。自分の思い描いていた理想の展開に持ち込み、その描いた通りに結果を得ることができました。正直なところ、19号車の前に出られるとは思っていませんでした。すぐ追いつかれてしまいましたが、ここはがんばりすぎず、引きつければ相手もダウンフォースが抜けるだろうしタイヤの温度も上がるだろうと考えて、要所要所で危ないところはあったものの、そこはしっかりと押さえて走りました。今回の結果でランキング上位につけることができました。いまのルールだと(開幕戦で欠場した)牧野選手と2人でタイトルを獲ることはできないのですが、チームとして連覇を狙うためにがんばります。鈴鹿は事前テストで調子のよかったサーキットなので、しっかり狙っていきます。

    牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)
    ポール・トゥ・ウインという自分たちの狙っていた結果を残せて本当によかったです。レース前半を担当し、少し厳しい部分があったのですが落ち着いて走ることができましたし、後半に向けて自分としてできることもできました。あとは(山本)尚貴さんのおかげで勝つことができました。チームの皆さんにも、すばらしい作業で送り出してくれたことを感謝しています。シリーズに関しては、ウエイトが載ってからが勝負だと思うので、しっかり踏ん張ってチームがチャンピオンシップ連覇できるようお手伝いができたらと思います。