カテゴリー: ホンダF1

  • アルファタウリF1、ホンダ製造の2022年型F1エンジンのサウンドを公開

    アルファタウリF1、ホンダ製造の2022年型F1エンジンのサウンドを公開

    アルファタウリF1は、2022年F1マシン『AT03』に搭載するF1エンジンのサウンドを公開。このエンジンは、F1から撤退したホンダが引き続き製造していくエンジンだ。

    ホンダは2021年限りでF1から撤退。2022年からアルファタウリF1とレッドブルF1は、2022年F1マシンに日本のHRC(ホンダ・レーシング)で組み立てられたF1パワーユニットに“レッドブル・パワートレインズ”のバッチを掲載して搭載する。

    2022年型F1エンジンの燃料は、新たにエタノールの含有量が5.75%から10%に引き上げられたE10燃料に切り替えられる。そして、2026年の次世代F1パワーユニットが投入されるまで、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャージャー、燃料およびオイルの仕様は3月1日から凍結され、MGU-K、エネルギーストアおよびコントロールエレクトロニクスは9月1日から凍結される。

    ホンダは、昨年からE10燃料への対応を含めた2022年仕様のF1パワーユニットの開発を実施。2025年までこの使用のF1パワーユニットをアルファタウリF1およびレッドブル・レーシングに供給していくとされている。

    2022年もアルファタウリF1は角田裕毅とピエール・ガスリーのラインナップを継続。2月14日に2022年F1マシン『AT03』をお披露目する。

  • 角田裕毅 「ルーキーシーズンでの最大の学びは自信を高めること」

    角田裕毅 「ルーキーシーズンでの最大の学びは自信を高めること」

    アルファタウリF1の角田裕毅は、2021年のルーキーシーズンの最大の学びは自信を高めることだったと振り返る。

    デビュー戦F1バーレーンGPで9位入賞を果たした角田裕毅は、高い期待を背負ってF1シーンに登場したが、その後はミスやクラッシュが多発。無線での発言も印象を下げていき、自信を失って悪循環に入っていった。

    レッドブルF1は、角田裕毅をイギリスからアルファタウリの拠点のあるイタリア・ファエンツァに転居させ、チーム代表のフランツ・トストの監督のもと、厳しいトレーニングと準備スケジュールを立てた。

    シーズン後半の角田裕毅は、パフォーマンスはより安定させ、最終戦F1アブダビGPでのキャリアベストの4位フィニッシュしてシーズンを締めくくった。

    ルーキーシーズンで学んだ最大の学びについて質問された角田裕毅は「ドライビングに関して自信が持てていませんでした」と認める。

    「どのように自信をつけるか、レースウィークとどのように関与していくか、どのようにアプローチし、どのように進歩するかもそうですね。特にそれらの部分で多くのことを学びました」

    「ソーシャルメディアもそうかもしれません」

    「もちろん、僕が学んだことはたくさんあると思いますが、それら2つは僕が学んだ最大のトピックでした」

    角田裕毅は初シーズンを32ポイントを獲得して終えたが、それはチームメイトのピエール・ガスリーの3分の1未満だった。しかし、ガスリーはミッドフィールドで傑出したパフォーマーであり、2022年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシング復帰の可能性も引き起こした。

    ピエール・ガスリーは自身のパフォーマンスについて「もう少し成長したように感じている。より一貫性があり、より速くなった」と2021年について振り返る。

    「だから、今年(2021年)はベストイヤーだったと思う。経験を積むと、スポーツでは良くなっていくものだし、2022年はさらに一歩前進すると思う」

    「どこにでも改善の余地は常にあるけど、2021年はかなり素晴らしかった」

    2022年もアルファタウリF1はピエール・ガスリーと角田裕毅のラインナップを継続。2月14日のバレンタインデーに新車『AT03』を発表する。

  • レッドブルF1の仰天戦略:現行PU供給はホンダF1&自社は次世代PU開発

    レッドブルF1の仰天戦略:現行PU供給はホンダF1&自社は次世代PU開発

    レッドブルF1は最初からこの青写真を描いていたのだろうか? 凍結される現行のPU供給はホンダF1に丸投げし、自社のレッドブル・パワートレインズでは次世代PUの開発に専念。フォルクスワーゲンとの共同開発も可能な土台が整った。

    ホンダが2021年でF1から撤退した後、当初の計画は、レッドブル・パワートレインズがホンダF1から知的財産権を引き継ぎ、自社でPUを製造するというものだった。

    ただし、レッドブル・パワートレインズの体制が整わない2022年はホンダF1がすべての開発と製造を継続し、2023年からそのすべてを自社で行うという注釈がついていた。

    しかし、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、その計画が変更され、知的財産権は引き継がず、凍結される現行PUは2025年までホンダF1が製造するものを有償で購入することを明らかにした。

    当初の計画も見事だった。2022年からPUは凍結されるが、凍結は2つのフェーズで行われる。内燃エンジン、MGU-H、ターボチャージャー、燃料およびオイルの仕様は3月1日から、MGU-K、エネルギーストアおよびコントロールエレクトロニクスは9月1日から凍結される。

    今シーズンからF1で使用される燃料は、5%のバイオ燃料成分を10%に増加したE10燃料に変更となる。ホンダF1は、レッドブルのためにE10燃料に開発まで進めており、おそらく9月1日に凍結されるすべてのコンポーネントの開発を仕上げることになるだろう。そして、体制が整った2023年からそれをそのまま引き継いで製造していくという計画だった。

    新たな計画は、その製造を2025年までホンダに任せて2025年まで有償で購入するというもの。ヘルムート・マルコ曰く「キャリブレーションと微調整を自分で行うだけで済む」ということになる。エンジンには、レッドブル・パワートレインズのロゴが貼られるが、日本のファンは2025年までレッドブルが勝った場合に「このエンジンはHONDA製だ」と心のなかで思うことができる。

    そして、“キャリブレーションと微調整”を行うのは、今年まで作業を担当していたHRD UKから転籍してきたスタッフたちだ。現場のヘッドは田辺豊治ではなくなるが、メルセデスF1エンジン部門で機械工学責任者を務めていたベン・ホジキンソンが、後任のテクニカルディレクターとしてレッドブル・パワートレインズに加入している。

    さらにスポンサーという形でHONDAのロゴがレッドブルのマシンに掲載され可能性も示唆されている。実際にはPU購入代金の値引きということになるだろう。レッドブルは、ホンダF1でマネージングディレクターを務め、1月末でホンダを退社して独立し、コンサルタント会社「MASAコンサルティング・コミュニケーションズ」を設立した山本雅史と契約を結んだことが明らかになっている。以前に山本雅史はホンダのロゴがレッドブルのマシンに掲載される可能性ことを示唆しており、おそらく、レッドブルは、ホンダとのそういった金銭交渉などを山本雅史に任せることになるだろう。

    今回のヘルムート・マルコの発言で、“ホンダF1が撤退せずに参戦継続”のようなニュアンスの反応があるが、実際にはホンダが自らで開発したPUを図面通りに2025年までPUを製造するに過ぎない。2026年になれば、そのPUは使えなくなり、その時点でホンダのF1との関わりは終了する。次世代PUの開発を進めない限り、F1復帰はあり得ない。

    また、その製造はホンダ(本田技研工業)ではなく、HRC(ホンダ・レーシング)という別会社で請け負うという体裁をとる。F1参戦に反対した株主にも、無償で開発をしてきた部分は“撤退”し、今後は別会社が有償で製造と保守を請け負うだけという説明ができるだろう。

    新たな計画では、知的財産権を引き継ぎ、2023年から自社ですべてを製造関連を行うという部分がなくなった。この決定により、レッドブル・パワートレインズは2025年まではエンジンサプライヤーという立場ではなくなり、次世代PUが導入される2026年から“ニューカマー”として新規にF1に参入するという立場になることができる。

    F1に新規参入する“ニューカマー”は、ダイナモでの時間の延長などのいくつか特権が与えられる。しかも、まだ次世代PUの仕様は確定していない。レッドブル・パワートレインズはまだ稼働していないが、ミルトンキーンズの専用ユニットの増強は予定通り継続されている。ヘルムート・マルコは「プラントは5月/ 6月に完全に稼働するだろう」と語っており、次世代PUの仕様が確定する頃には完全に整っているかもしれない。

    さらにホンダF1から知的財産権を取得するのをやめて自社では製造にも一切関わらないことで、他メーカーとの提携が可能になる。次世代PUに関しては、参戦が噂されるフォルクスワーゲン・グループと共同で開発することが可能となる。

    フォルクスワーゲン・グループは、2026年からポルシェとアウディの両プランドをF1に参戦させ、最終的にメーカー間に仕様の違いはあるかもしれないが、PUはフォルクスワーゲンが共通で開発するとされている。

    仮に噂されるポルシェとのワークス契約を結んだ場合、現行PUの開発をすべてホンダF1が行ったように、最もコストがかかる研究開発の分野はポルシェに委託することができる。レッドブル・パワートレインズはダイナモの稼働時間を提供し、うまくいけば、無償でPUの供給を受けることができるかもしれない。

    おそらく、レッドブルにとっては、F1エンジンにどのバッチが貼られることになっても問題はないだろう。重要なのは競争力のあるF1エンジンだけであり、車体のサイドに「Powered By Porsche」のロゴを貼るだけでいい。コンストラクターはレッドブルであり、ポルシェは、レッドブルが勝てばF1参戦を正当化できる。まさに“Win-Win”の関係が出来上がる。

    最終的にレッドブル・パワートレインズという会社の立場は実に巧妙だ。最善のシナリオは、2025年まではホンダから購入したPUをシャシーに合わせて調整しながら、2026年に向けてフォルクスワーゲンに次世代PUを開発させるペーパーカンパニーとなり、フォルクスワーゲンが参戦を取りやめた場合には、本格的な開発部隊として増強して稼働させることができる。

  • 角田裕毅、アルファタウリF1残留の実際の驚きは「20%くらいだった」

    角田裕毅、アルファタウリF1残留の実際の驚きは「20%くらいだった」

    角田裕毅は、アルファタウリF1に残留が決定したときの驚きは「20%くらい」だったと語る。

    ホンダとレッドブルが支援する角田裕毅は、2022年のFIA-F2をランキング3位で終え、2021年にレッドブルの姉妹チームであるアルファタウリ・ホンダでF1デビュー。7年ぶりの日本人F1ドライバーとなった。

    F1デビュー戦となったバーレーンGPでは9位入賞を果たし、F1マネージングディレクターのロス・ブランスは、角田裕毅をF1がこれまで見たなかで「最高のルーキー」だと称賛。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、角田裕毅は今後数年で日本初のF1ワールドチャンピオンになる可能性があると絶賛した。

    しかし、その後、角田裕毅はクラッシュやミスが多発し、スランプに陥り、それと同時に周囲の評価も下がっていった。

    序盤7戦のうち3回の予選でのクラッシュを喫したことで、ヘルムート・マルコは角田裕毅は「生意気すぎる」と宣言し、その2か月後には「頭はヘルメットをかぶるだけでなく、考えるためにもそこにある」と付け加えた。

    だが、ヘルムート・マルコの批判にもかかわらず、アルファタウリF1は角田裕毅を2シーズンに向けて残留することを昨年9月に発表した。

    この決定に角田裕毅は「驚いた」と語り、それは正直さだと捉えている人もいたが、デビッド・クルサードは、その角田裕毅の弱気な姿勢を痛烈に批判した。

    「彼はどの惑星から来たのか? レーシングドライバーの声ではない。彼は小さなバッグを荷物を詰めて今すぐ家に帰るべきだと思う」とデビッド・クルサードは語った。

    「 『クラッシュし続けているので、彼らが僕を引き留めてくれたことに驚いた』だと? 私なら今すぐ飛行機のチケットを予約するだろう。安く済んでいいからね。彼は来年以降にF1にいることはないと思う」

    この発言を振り返り、角田裕毅は「トークをしていて、少し驚いたと言いましたが、正直、驚きはしましたが、それごど多くはありませんでした」と角田裕毅はGPFansに語った。

    「まあ、実際に苦労していましたが、同時に、2~3回、良いパフォーマンスと良い改善を示していました。ですが、通常はそれだけでは不十分です」

    「でも、2022年にドライバーラインナップの一員になることができるという自信を少し持っていたのは確かです」

    「だから、驚きはしましたが、20%くらいでした。僕が感じていたほとんどは・・・」

    「もちろん、『オーケー、今はこのようなことをする余裕があるし、学ぶ時間はもっとある』と感じていましたし、よりリラックスした気分になりましたが、あまり追加できるものはありませんでした」

    21歳の角田裕毅は、最終戦F1アブダビGPでキャリアベストとなる4位でフィニッシュし、2021年シーズンに32ポイントを獲得して14位で終えた。

    最近、角田裕毅は、2年目となる2022年がF1での自身の将来を決める上で重要な年だと認めている。角田裕毅は、チームメイトのピエール。ガスリーを「打ち負かす」ことができることを証明する必要がある。それができれば、レッドブルのレースシートの可能性は開き、それができなければ、下位カテゴリーで活躍するレッドブルのジュニアドライバーが角田裕毅のシートを狙っている。

    「2022年は僕にとって本当に重要な年になるでしょう」と角田裕毅は語った。

    「チームのクルマのペースはわかりませんが、パフォーマンスを上げる必要がある。もちろん、チームメイトを倒す必要があり、より一貫したレースが必要です」

    「でも、今、私は自分が改善しなければならないことの詳細に把握しています。これを改善すれば、彼を倒したり、チームメイトを倒したり、一貫したレースをしたりすることができます」

    「前進するためには、そういった全てのこと、すべての材料があると思っています。そういう意味では、本当にいい準備の年だったと思います」

    角田裕毅のF1での2シーズン目は、2月14日のアルファタウリF1の2022年F1マシン『AT03』の発表イベントでスタートする。

  • ホンダF1、レッドブルに知的財産権を譲渡せず2025年までエンジン供給

    ホンダF1、レッドブルに知的財産権を譲渡せず2025年までエンジン供給

    ホンダF1は、レッドブルに知的財産権を譲渡せずに現在のエンジン形式のサイクルが終わる2025年まで日本でエンジン供給するよう契約を変更。この取り決めは戦略的なもので、次世代F1エンジンの開発においてレッドブル・パワートレインズにとって有利に働く可能性がある。

    ホンダは2021年限りでF1から撤退。レッドブルはホンダから譲渡されたF1エンジンの知的財産権で独自の運用するためにレッドブル・パワートレインズを設立した。

    当初の計画では、ホンダは、レッドブル・パワートレインズが軌道に乗るまで2022年はHRD-Sakuraで製造したF1エンジンをレッドブルに供給し、2023年にはレッドブル・パワートレインズがすべてを独自に行っていくとされていた。

    だが、2023年からレッドブル・パワートレインズがホンダのF1エンジンの知的財産権を引き継ぐという計画は変更され、2026年に新しいエンジン形式が導入されるまでの3年間は、ホンダ改めHRC(ホンダ・レーシング)が製造、運用サポートをしていくことになったようだ。

    この計画の変更は、レッドブル・パワートレインズにアドバンテージを与える可能性がある。実際、ホンダの知的財産を引き継ぐことをやめることで、レッドブルは2026年に新しいエンジン形式が導入されたときに、事実上、新規メーカーとして参入することになるからだ。レッドブルとホンダは、この問題について合意に近づきつつあり、最後の仕上げが行われていると理解されている。

    新規参入メーカーには、エンジン開発におけるダイナモでの時間の延長など、いくつか特権が与えられることで合意に達しているとされている。既存のメーカーであるメルセデス、ルノー、フェラーリにはそれは与えられない。したがって、レッドブル・パワートレインズは本格的なエンジンメーカーとして、またはポルシェやアウディなどとパートナーシップを結ぶことで利益を得ることになるだろう。

    では、なぜ新参者は特権を得られるのか? 奇しくもそれは2015年のホンダのF1復帰がきっかけだった。

    2014年にF1ターボハイブリッドの時代が始まったとき、メルセデス、フェラーリ、ルノーが3つのエンジンメーカーだった。ホンダは、2015年シーズンにマクラーレンのエンジンパートナーとしてF1に復帰したが、信頼性とパフォーマンスの問題の中で厳しいなスタートに耐えた。当時、ホンダは1年間の遅れを克服するのに苦労しており、ギャップを埋めるのにそのような助けを与えられていなかった。

    F1は同様の状況を回避し、ポルシェやアウディといった新規参入メーカーが今後数年間でエントリーをコミットすることを確実にすることに熱心だ。したがって、2026年に予想されるこれらの譲歩は、抑制と均衡がなされない限り、“2層”の状況が発生するのを回避するはずであり、レッドブルは、ライバルのメルセデス、ルノー、フェラーリと比較して実際に有利になる可能性がある。

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、“ホンダが”計画を変更し、2025年末までコラボレーションのプロトコルとレッドブルとの直接供給契約を延長したと強調した。

    「現在、我々は当初想定されていたものとは完全に異なる解決策も見つけた」とヘルムート・マルコはAutorevueに語った。

    「エンジンは2025年まで日本で製造される。我々はそれらにまったくタッチしない。つまり、知的財産権をなどのすべてがホンダに残る」

    「それは2026年にむけても重要だ。なぜなら、それは我々をニューカマーにしてくるからだ」

    ホンダのロゴは2022年F1マシンに残る可能性が高く、ホンダの同じスタッフの多くが2022年もレッドブルのガレージに残る。ヘルムート・マルコは、レッドブルとマックス・フェルスタッペンとの2021年のドライバーズタイトル獲得が、ホンダがF1への関与を再考するきっかけになったと説明した。

    「我々のこれまで以上の成功の過程で、日本の間で特定の再考が行われた」とヘルムート・マルコは説明した。

    「彼らは、F1のバッテリーに関する知識を通常の車に使用できることに気づいた」

    「当初は2022年にのみエンジンを製造する予定だった。現在は2025年まで継続することが決定されている。これはもちろん我々にとって大きな利点だ。つまり、微調整とカリブレーションを行うだけで済む」

    ホンダの計画変更にもかかわらず、ミルトンキーンズでのレッドブル・パワートレインの専用ユニットの増強は予定通り継続されている。

    「プラントは5月/ 6月に完全に稼働するだろう」とヘルムート・マルコは語った。

    「自分たちでそれを行うという最終決定は、すべてが凍結されることを条件としていた。そうでなければ、このような複雑なことをする機会はなかっただろう」

  • ホンダF1 田辺豊治 「レッドブルとワンチームになれたことが成功の鍵」

    ホンダF1 田辺豊治 「レッドブルとワンチームになれたことが成功の鍵」

    ホンダのF1テクニカルディレクターである田辺豊治は、コミュニケーションと歩み寄りが、マクラーレンとは失敗したが、レッドブルとはレースとF1タイトルを獲得できた成功の中心だと考えている。

    ホンダは2015年にマクラーレンのエンジンパートナーとしてF1に復帰したが、パフォーマンスと信頼性に苦労し、わずか3シーズンでパートナーシップは決裂した。

    しかし、ホンダは2018年にトロロッソ(現在のアルファタウリ)と提携し、1年後にレッドブル・レーシングにも拡大すると、大幅な進歩が見られ、レッドブル・レーシングは2021年のタイトルに挑戦することができた。

    田辺豊治はは、ホンダとレッドブルの関係、そして、マクラーレン時代との比較を振り返り、3シーズンにわたってレッドブルと形成された「ワンチーム」の雰囲気を説明した。

    「最も重要なことはコミュニケーションです」と田辺豊治はRacingNews365.comに語った。

    「我々の願望は、レースに勝ち、チャンピオンシップに勝つこという点で同じです。我々の目的や願望をどのように達成するか? 重要なのは、パッケージとしてハイパフォーマンスなマシンをい作ることです」

    「我々はお互いにやりたいことをたくさん話し合った後、マシンを速くするために歩み寄って決断をしました」

    「我々はお互いをよく知っており、非常にオープンマインドで、非常に詳細な議論をしました。その議論とその後のコミュニケーションは、我々を強力である種のワンチームにしました」

    レッドブル・ホンダF1は、コンストラクターズチャンピオンシップを逃したが、マックス・フェルスタッペンがシーズンの長い戦いの終わりにルイス・ハミルトンを倒してドライバーズチャンピオンシップを獲得し、ホンダはF1での最新のシーズンをタイトルで終えることができた

    田辺豊治は、マックス・フェルスタッペンの詳細な技術的フィードバックと、それがホンダのF1エンジンのゲインにどのように貢献したかについて語った。

    「彼には才能がありますし、マシンを速く運転するスキルがあると思います」と田辺豊治は続けた。

    「速いだけでなく、ある種のセンサー、人間のセンサーとしても、彼は非常に敏感で、フィードバックは非常に正確です」

    「エンジンの状態について、彼は非常に小さな音やフィーリングに気づきました。彼は我々に非常に細かく伝えることができました。彼のフィードバックとテストは我々にとって非常に役に立ちました」

    2022年から2025年までレッドブルはホンダが日本で製造した購入してマシンに搭載する。当初はレッドブル・パワートレインズがホンダから知的財産権を引き継ぐ予定だったが、その計画は変更され、すべてHRCとしてホンダが担うことになった。

    RacingNews365.comとの最近のインタビューで、レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャンホーナーは、エンジンはレッドブルブランドになるが、ホンダは「完全に見えなくなることはない」と説明している。

  • ピエール・ガスリー 「角田裕毅の加入でリーダーとしての自覚が強まった」

    ピエール・ガスリー 「角田裕毅の加入でリーダーとしての自覚が強まった」

    ピエール・ガスリーは、2021年にルーキーの角田裕毅が加入したことでチームリーダーとしての責任と自覚が強まり、それが自身に良い影響を与えたと語る。

    2019年シーズンの途中にレッドブル・レーシングからトロロッソに戻されたピエール・ガスリーは、パフォーマンスを落とすことも予想されたが、逆にパフォーマンスは上向き、2021年はミッドフィールドの最強のドライバーとしての地位をさらに確固たるものにした。

    2021年にF1アゼルバイジャンGPで表彰台を獲得したピエール・ガスリーは、シーズンで9回のトップ10フィニッシュを果たし、自身初となる100ポイント超えのランキング9位でシーズンを終えた。

    特にピエール・ガスリーは、予選で非常に安定感を見せ、ペナルティが科される前の予選グリッド平均はキャリアベストのシーズンとなった。

    ピエール・ガスリーは、これまでで最も安定した2021年シーズンを過ごせたことに勇気づけられており、F1のミッドフィールドでのかなり激しい競争に立ち向かったことを考れば、これ以上良いシーズンは過ごせなかったと感じている。

    「バランスに関して、予選とレースの間にマシンを調整することはできない。それは微妙なラインだと思う」とピエール・ガスリーはMotorsport Weekに語った。

    「僕たちのマシンは全般的にレースよりも予選の方が強かったと思う。セットアップと最大値を引き出すポテンシャルという観点から、僕は一歩を踏み出したと感じている。より自信を持っているし、今年はおそらく最も安定したシーズンだった」

    「常にミスは犯すものだけど、それを減らしてチャンスを最大化しようとするものだ。今年は一歩踏み出したと感じている」

    ピエール・ガスリーは、グリッド上位の戦いに戻ることを望んでいるという事実を秘密にしていないが、ルーキーの角田裕毅を導くチームリーダーの役割を果たし、アルファタウリでの継続性のメリットを高く評価した。

    「僕にとって、今年の重要なポイントは、チームと一緒にもう1年間フルに過ごしたことだ。これは、F1で僕にとって初めてのことだった」とピエール・ガスリーは語った。

    「エンジニアのグループとお互いに必要なものをよりよく理解し、マシンに必要なものにもう少し影響を与えることができた。もちろん、角田裕毅がルーキーとして入ったことで、僕たちが進める方向性についてもう少し責任が多くなった」

    「技術的に多くのことを学んで、より関与していると感じている」

    ピエール・ガスリーは、2022年も角田裕毅とともにアルファタウリF1のドライバーを務める。

  • セルジオ・ペレス 「レッドブルF1加入へのメディアのプレッシャーは強烈」

    セルジオ・ペレス 「レッドブルF1加入へのメディアのプレッシャーは強烈」

    レッドブルF1のセルジオ・ペレスは、2021年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして加入したチームとの初シーズンのメディアからのプレッシャーは非常に“強烈”なものだったと語る。

    セバスチャン・ベッテルの加入によってアストンマーティンF1(当時はレーシング・ポイント)のシートを失ったセルジオ・ペレスだったが、2021年に先立ってレッドブル・ホンダF1に加入した。

    レッドブル・ホンダF1の新しい環境に慣れるのに時間がかかったセルジオ・ペレスだったが、そこからステップアップを果たし、F1アゼルバイジャンGPで優勝。シーズンで合計16回のトップ10フィニッシュを果たし、最終戦F1アブダビGPでのルイス・ハミルトンを抑えるパフォーマンスを含め、マックス・フェルスタッペンのタイトル獲得に貢献した。

    セルジオ・ペレスは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンだけでなく、レッドブル・ホンダF1に加入したことに対するメディアのプレッシャーは物凄いものだったと語る。

    「とても強烈だったね。かなり強烈だった。多くの作業が舞台裏で行われ、多くのプレッシャーがありました」とセルジオ・ペレスはGPFansに語った。

    「レッドブル・レーシングにいると、プレッシャーがかかるし、何をするにも誰もが見守っている」

    「メディアはレッドブルのドライバーにはるかに厳しい。それは理解できるけど、簡単ではなかった。でも、それは僕を別のレベルに導いた」

    セルジオ・ペレスは、昨シーズンに初のF1ワールドチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペンとともにレッドブルの一員だったことをうれしく思っていると語る。

    「マックスがチームメイトにいると、彼は自分を新しいレベルに押し上げてくる。それは本当にハッピーにしてくれる」とセルジオ・ペレスはコメント。

    「キャリアのこの時点で僕はそれをとても楽しんでいる。本当にハッピーだ。それが最も重要だ」

  • ホンダF1の山本雅史、新会社設立でレッドブル・パワートレインズと契約

    ホンダF1の山本雅史、新会社設立でレッドブル・パワートレインズと契約

    ホンダF1のマネージングディレクターを務めた山本雅史は、1月末でホンダを退社してコンサルタント会社を設立。レッドブル・パワートレインズをサポートする契約を結んだことが明らかになった。

    ホンダは2021年末でF1から撤退。レッドブルはホンダのF1エンジンの知的財産権を引き継いで運用するためにレッドブル・パワートレインズを設立した

    ホンダとしてはF1から撤退したが、本田技術研究所で行っていた作業を別会社のHRC(ホンダ・レーシング)に移管。2022年以降もF1エンジンの生産、組み立て、保守、サポートを継続し、その体制は2025年まで継続すると考えられている。

    ホンダでモータースポーツ部長を務め、ホンダとレッドブルがパートナーシップを開始した2019年からホンダF1のマネージングディレクターを務めていた山本雅史は、今月末でホンダを退社し、コンサルタント会社を設立する。

    同社は、レッドブルとホンダのコンサルタントを務めることになり、早速、レッドブル・パワートレインズと契約を締結。レッドブルF1のチーム代表のクリスチャン・ホーナー、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコからの依頼を受けて仕事を請け負う。

    一時は、レッドブル・パワートレインズへの移籍も噂されていた山本雅史だが、レッドブル・パワートレインズの“メンバー”として出向という形になるようだ。

    ホンダはレッドブルと育成プログラムも継続することで合意している。仕事の詳細は明らかになっていないが、ホンダという看板を下ろした上で、これまでのF1での経験を生かして、ホンダとレッドブルを繋ぐ役割を果たすことになりそうだ。

  • ホンダF1とエクソンモービル、E10燃料で失われる馬力損失をほぼ克服

    ホンダF1とエクソンモービル、E10燃料で失われる馬力損失をほぼ克服

    レッドブルF1が使用する2022年型ホンダのF1エンジンで使われるE10燃料を開発するエクソンモービルは、エタノールの含有量の増加によって失われる馬力の損失をほぼすべてを取り戻していると語る。

    F1は、今シーズンでF1エンジンの開発は凍結される。つまり、各エンジンメーカーがF1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性を最後まで搾り取るために使える開発期間は残り2か月未満となっている。

    凍結は、新しいエンジン形式が導入される2025年もしくは2026年までF1エンジンの開発を停止する。凍結が解除される正確な日付はまだ確認されていない。

    凍結に加えて、2022年型F1エンジンは、新しいE10燃料を使用するように調整されている。エタノール含有量は2021年の5.75パーセントから10パーセントに引き上げられる。

    この変更は、F1エンジンを新しいシーズンにむけて変更できなくなる前に、新しい燃料に切り替えることによるパワー損失を克服するために燃料供給業者と協力して取り組んでいるエンジンメーカーにとって大きな頭痛の種となっている。

    F1エンジンがホモロゲートされると、F1パワーユニット内で使用される液体の開発も停止されるため、燃料供給業者が最善の解決策を迅速に見つけることが重要となる。

    「スポーツとして決定したエンジン凍結の一環としてのいくつかの議論に燃料と潤滑油のサプライヤーとして参加した」とエクソンモービルのグローバルモータースポーツテクノロジーマネージャーであるトメック・ヤングはRacingNews365.comに語った。

    「意思決定力は我々のものではなかったかもしれないが、我々は相談を受けた。我々はれ燃料とエンジンオイルも凍結することに同意した」」

    トメック・ヤングは、新しいE10燃料への切り替えによってどれだけのパワー低下が発見されたかを明らかにすることには消極的だが、彼らの研究開発によってほとんどの不足が克服されたと説明した。

    「バイオベースの材料の含有量が高い燃料がどのように機能するかを評価するために、過去数年間にいくつかの努力が行われてきた」とトメック・ヤングは語った。

    「F1の何人かの担当者たちは、いわゆるドロップインソリューションを開発した。つまり、燃料をよりバイオベースの含有量の高いものに交換し、何が起こるかを確認する。これらのテストのいくつかで観察されたパフォーマンス低下はかなり大きく、おそらく数十馬力だった」

    「それから、2022年に合わせた燃料に進み、最初の実験を開始し、大きな損失が見られた。それを元に戻すことは、実際には簡単なことではなかった」

    「我々の努力の規模についてはコメントできる。日本のさくら(ホンダのF1エンジン拠点)とニュージャージー州クリントンにある我が社の研究施設の間にこのロジスティクスチャネルがある。これらすべてのサンプルとテストを実行している。我々はそれらで非常に忙しかった」

    「我々は、まったく異なる定式化で評価される多くの候補について話している。異なる実験計画法の中でアプローチを使用しており、ソリューションにたどり着こうとしている」

    「それは簡単なプロセスではなかった。そして、もちろん、我々はこの最初のドロップイン燃料の試みよりもはるかに優れたものを作ることができた」

    F1エンジンの凍結は、エクソンモービルのような企業ものが今後数年間、同じ配合の液体をレッドブルに供給することを意味する。トメック・ヤングは、停滞が会社にフラストレーションの要素を生み出したが、将来の研究のための伸びしろもあると説明した。

    トメック・ヤングは、エクソンモービルのF1研究開発には消費者レベルで直接浸透するアプリケーションを持っていることを強調し、トメック・ヤングは凍結がその研究開発に影響を与えるだろうと述べた。

    「我々にとってはテクノロジーが非常に重要だ。マシンにロゴを表示するテクノロジーパートナーであると言うことは重要ではない」とトメック・ヤングは説明した。

    「我々はテクノロジー主導の企業であり、燃料と潤滑油の両方に対してこれらの製品を社内で開発している。また、モータースポーツだけでなく、商用製品にも使用している」

    「我々はパフォーマンスを制御したいと思っている。そして、私たちが使用する分子からパフォーマンスの最後のビットをすべて絞り出したい。また、多くの分子を生成し、それを製品に変えていく」。

    「モータースポーツ技術を開発し、それをお客様が使用する製品にまで拡張できることが非常に重要だ」

    トメック・ヤングは、エクソンモービルが現在、新しいエンジン形式に注目を集めており、その研究開発は将来のオプションを評価し続けることを可能にしていると語る。

    「ここで興味深いのは、2025年もしくは2026年は遠く離れているように見えるが、舞台裏では、我々は未来のために非常に忙しくしているということだ」とトメック・ヤングは語った。

    「覚えておくべきことは、マシンにはエンジンオイルと燃料があり、これら2つの液体製品はマシンにとって非常に重要だということだ。マシンは特定の燃料と潤滑油を使用するように設計されているが、マシンには我々の他の製品もある」

    「したがって、グリース、その他の油圧作動油、ギアオイルなどの革新分野は、まだ我々に開かれている。そして、我々はそれらを使って革新を続けていく」