カテゴリー: ハースF1チーム

  • 小松礼雄代表「オペレーション面で十分ではなかった」 ハースF1失速の原因究明へ

    小松礼雄代表「オペレーション面で十分ではなかった」 ハースF1失速の原因究明へ

    ハースF1チームの小松礼雄代表は、バルセロナ・カタルーニャGPでの不振について、マシン性能だけでなくオペレーション面にも問題があったと認め、「オペレーション面で十分な仕事ができなかった」と厳しく自己評価した。

    シーズン序盤に中団争いで存在感を示したハースF1だが、大型アップグレード投入後は勢いを失いつつある。バルセロナではオリバー・ベアマンがリタイア、エステバン・オコンも13位に終わり、ライバルのアルピーヌやレーシングブルズに後れを取る結果となった。

    小松礼雄代表が厳しく自己分析
    開幕当初のハースF1は、オリバー・ベアマンの活躍もあって中団グループの有力チームとして評価されていた。しかし初の大規模アップグレード投入後は競争力が低下し、その原因究明が急務となっている。

    モナコやモントリオールのような特殊なサーキットを経て迎えたバルセロナ・カタルーニャGPは、アップグレードの効果を評価する重要な週末だった。しかし期待した成果は得られなかった。

    レース後、小松礼雄代表は率直に現状を振り返った。

    「今週末はマシンの速さが十分ではありませんでしたし、オペレーション面でも十分な仕事ができませんでした」

    「オリーがハードタイヤで走っていたスティントを見るとペース自体は悪くありませんでした。しかし今週末は初日から本来あるべきレベルで仕事ができていませんでした。その影響が今日まで続いてしまいました」

    「レース中のコミュニケーションも十分ではありませんでした。もちろんマシンはもっと速くしなければなりませんが、現状でもポテンシャルを最大限引き出せていません。チームとして自分たち自身を見つめ直し、すぐに改善する必要があります」

    予選での苦戦が決勝にも影響
    ハースF1の問題は決勝ペースだけではない。予選での一発の速さも大きな課題となっている。

    バルセロナではオコンがQ1敗退の17番手、ベアマンも15番手に終わった。ベアマンは中国GPでQ3進出を果たしたものの、その後はQ1敗退2回、Q2敗退3回と苦戦が続いている。

    一方のオコンは今季まだ一度もQ3進出を果たしておらず、アップグレード投入後の直近3戦では3戦連続で17番手スタートとなった。

    予選順位の低さが決勝での戦略の幅を狭める要因にもなっている。

    小松礼雄 ハースF1チーム

    オコン「セットアップを間違えた」
    オコンはタイヤマネジメントに苦しみ、予定外の3ストップ戦略を余儀なくされた。

    「とても難しいレースだった。タイヤを最後まで持たせることができなかった」

    「リアタイヤを維持できず、毎スティント終盤には完全に使い切ってしまっていた。そのため3回ピットストップを行うことになった」

    「終盤はまったくペースがなかった。本当に厳しかった」

    さらに問題の根源としてセットアップを挙げた。

    「FP2から今日までセットアップを間違えていたと思う。もっと深く分析する必要がある。オーストリアでは改善できることを期待している」

    ベアマンは信頼性トラブルでリタイア
    ベアマンもまた厳しい週末を過ごした。

    モナコでは1周目の接触でリタイアしたが、バルセロナでは終盤まで走行を続けていた。しかしレース終盤にマシントラブルが発生し、チームはマシンをピットへ呼び戻してリタイアを決断した。

    「厳しいレースだったが、ある程度は予想していた」

    「むしろ本来いるべき位置より前で戦えていたと思う。良いペースもあった」

    「残り数周の時点で13番手を走っていた。前の2台がリタイアしたので11位まで上がれたはずだったが、マシンに問題が発生してリタイアすることになった」

    「やるべきことは多い。厳しい週末だったので、チーム全員で原因を分析し、次戦までに改善したい」

    失速の原因解明が急務
    ハースは現在コンストラクターズランキング7位につけているものの、シーズン序盤に見せた競争力は薄れつつある。

    小松礼雄が指摘したように、課題はマシン性能だけではない。セットアップの方向性、レース運営、チーム内コミュニケーションなど複数の要素が絡み合っている可能性がある。

    アップグレード投入後にパフォーマンスが後退している現状を考えれば、オーストリアGPまでに問題の本質を見極められるかが、今後の中団争いを左右する重要なポイントとなりそうだ。

  • オリバー・ベアマン セナ初優勝F1マシンをドライブ「一生忘れられない体験」

    オリバー・ベアマン セナ初優勝F1マシンをドライブ「一生忘れられない体験」

    ハースF1のオリバー・ベアマンが、アイルトン・セナが1985年に初優勝を飾ったロータス97Tをシルバーストンでドライブした。Sky Sports F1の解説者で元F1ドライバーのカルン・チャンドックとともに歴史的な名車のステアリングを握り、特別な時間を過ごした。

    今回走行したロータス97Tは、セナが1985年ポルトガルGPでF1初優勝を挙げた実車であり、F1史に残る名車のひとつとして知られている。当時のセナは前年のトールマンでのデビューシーズンを経てロータスへ移籍し、その卓越した才能を世界に示した。

    セナの名車を走らせたベアマン
    現役F1ドライバーのなかでもセナへの敬意を公言しているベアマンにとって、今回の体験は特別な意味を持つものだった。

    ベアマンは次のように語った。

    「この素晴らしいマシンをドライブできたことは、本当に特別な体験であり、大きな名誉だった」

    「数周だけとはいえ、このクルマを任せてくれたクラシック・ロータスに心から感謝している。(そしてボーナスもあったね……)この経験は一生忘れられない思い出になる」

    セナが実際に操ったマシンのコックピットに収まり、シルバーストンを走る機会は、F1ドライバーであっても滅多に得られない貴重な経験となった。

    チャンドックも感激「最も特別な日」
    ともに走行したカルン・チャンドックも、自身のSNSで興奮を隠さなかった。

    「サーキットで過ごした日の中でも、間違いなく最も特別な一日だった」

    「アイルトンと同じシャシー、同じシートに座ったというだけで圧倒される気持ちになったし、あの驚異的なターボエンジンが目覚める前から感動していた」

    「なんというクルマだろう。なんという一日だっただろう」

    現在はテレビ解説者として活動するチャンドックだが、元F1ドライバーとしても、この体験は格別だったようだ。

    オリバー・ベアマン アイルトン・セナ

    F1史に残るロータス97T
    黒と金のジョン・プレイヤー・スペシャルのカラーリングをまとったロータス97Tは、F1史上でも最も象徴的なマシンのひとつとして高い人気を誇る。

    1985年シーズン、セナはこのマシンでポールポジションを7回獲得し、ポルトガルGPとベルギーGPで優勝。特に豪雨のエストリルで挙げた初優勝は、F1史に残る名レースとして語り継がれている。

    今回の走行イベントはクラシック・ロータス、Sky Sports F1、そしてシルバーストンの協力によって実現したもので、ベアマンとチャンドックはセナの伝説を追体験する貴重な機会を得た。

    F1の歴史を彩った名車が今なお現役さながらの姿で走る光景は、多くのファンにとっても特別な瞬間となった。

  • エステバン・オコンが明かすハースF1での重要任務 小松礼雄代表との信頼関係

    エステバン・オコンが明かすハースF1での重要任務 小松礼雄代表との信頼関係

    エステバン・オコンは、将来を巡る憶測が再び浮上するなか、自身がハースF1で果たしている重要な役割について語った。経験を活かしてチームの改善点を見極め、限られたリソースをどこに集中すべきかを示すことが自らの使命だと説明している。

    オコンとチーム代表の小松礼雄は、先月のカナダGP前に一部メディア報道から広がった不仲説への対応を余儀なくされた。両者はモントリオールで揃ってその噂を否定し、「でたらめだ」と強く反論していた。

    その後のモナコGPでは、オコンは17番手スタートから9位まで順位を上げる安定した走りを披露。混乱の多いレースを巧みに乗り切り、存在感を示した。

    しかし先週末のバルセロナ・カタルーニャGPでは、『Auto Motor und Sport』がフェラーリ育成ドライバーでFIA F2を戦うラファエル・カマラについて、将来的にオコンのシート獲得を狙っていると報じた。

    それでもオコンは、自身の将来に対して揺るぎない自信を見せている。『Motorsport Week』の独占インタビューでは、自身がチームにもたらしている価値について次のように説明した。

    「僕の仕事は、チームがどこを改善すべきかを正確に示し、それをできるだけ早く前進させることだと思っている」

    「F1では部門ごとに役割が分かれていて、優先順位の高いこともあれば、そうでないこともある。でも僕たちが話し合う課題のなかには、非常に重要で、できるだけ早く解決しなければならないものがある」

    「その点で礼雄は大きな助けになっている。問題が見つかったときに、できるだけ早く結論を出して次戦までに改善するために動いてくれる人物なんだ」

    「僕が加入して以来、素早く解決できた問題はたくさんある。ただ、その一方で根本的な課題として残っているものもあり、それらは多くのリソースを必要とするため時間がかかっている」

    「だからこそ僕の役割は、本当に重要な課題が何なのかを示し、それを前進させることなんだ」

    小松礼雄代表の技術的視点を高く評価
    オコンは、小松礼雄が持つ技術者としてのバックグラウンドがチームに大きな利益をもたらしているとも語った。

    近年のF1では、小松礼雄、アラン・パーメイン、ジェームズ・ボウルズ、エイドリアン・ニューウェイのように、技術部門出身者がチーム代表へ昇格するケースが増えている。

    オコンはその利点について次のように説明した。

    「チームに何が必要なのかを理解している人物がいるのは、とても前向きなことだと思う」

    「礼雄は以前チーフエンジニアとしてチームで働いていたから、可能な限りあらゆる議論に関わっている」

    「どこに力を注ぐべきか、その取り組みがチームにどれだけの効果をもたらすかという全体像を理解している。それは非常に価値のあることだ」

    10年以上続く信頼関係
    オコンと小松礼雄の関係は、2014年にオコンがロータス(後のルノー)でF1キャリアをスタートさせた頃まで遡る。当時、小松礼雄はロマン・グロージャンのレースエンジニアを務めていた。

    その後、小松礼雄は2016年のハース創設時にチームへ加入。両者は10年以上にわたって関係を築いてきた。

    オコンは不仲説を改めて否定するとともに、小松礼雄から受けている支援への感謝を口にした。

    「もちろんだ。あの件は礼雄が僕を支えてくれていることを示していたと思う」

    「数年前から、礼雄はいつも最初に連絡をくれる人のひとりだった」

    「僕がチーム加入について話し合っていたときも、礼雄は真っ先に声をかけてくれた。彼は2014年に僕がF1で最初に関わったレースエンジニアでもある」

    「もうかなり前の話だけど、そういうサポートを受けられるのは本当に素晴らしいことだ」

    ハースはF1でも有数の低予算チームながら、2026年シーズンは安定して中団争いを展開している。オコンの発言からは、ドライバーとしての速さだけでなく、開発の方向性を定める“経験豊富な評価役”としての存在価値がチーム内で高く評価されていることがうかがえる。今後も移籍の噂は続くとみられるが、少なくとも現時点ではオコンと小松礼雄の信頼関係は極めて強固なようだ。

  • エステバン・オコンに迫る危機 F1パドックが注目するラファエル・カマラ

    エステバン・オコンに迫る危機 F1パドックが注目するラファエル・カマラ

    ハースF1で苦戦が続くエステバン・オコンの将来に暗雲が立ち込めている。2026年シーズン、チームメイトのオリバー・ベアマンに対して劣勢を強いられる中、パドックでは2027年のシート候補としてF2ランキング上位を争うラファエル・カマラの名前が急速に広がっている。

    フェラーリ育成ドライバーであるカマラは、昨季F3王者に輝いた後、今季はF2でも優勝を重ねて評価を高めており、ハースのドライバーラインアップ再編の中心人物になる可能性が浮上している。

    オコンに高まるプレッシャー ハースが2027年の選択肢を検討
    スイス紙『Blick』によると、オコンは2027年もハースに残留するために厳しい立場に置かれているという。

    アルピーヌから加入したオコンには経験豊富なリーダーとしての役割が期待されていたが、ルーキーのオリバー・ベアマンが安定して上回るパフォーマンスを見せており、期待された成果を残せていない。

    そのためハースは将来に向けた選択肢を検討しており、複数の若手ドライバーが候補に挙がっているとされる。

    F1パドックで急上昇するカマラ評価
    その中でも最も注目を集めているのがラファエル・カマラだ。

    ブラジル人ジャーナリストのジュリアンヌ・セラソリは、自身のYouTubeチャンネルで、ここ数週間でカマラを巡る評価が劇的に変化したと明かした。

    「彼がフェラーリのテストで非常に良い仕事をしたことは知っていたし、若手ドライバーのF1テストでのパフォーマンスがどれだけ重要視されるかも分かっていた」

    「カナダでは私の方から『ラファ・カマラはどうだろう』と周囲に聞いて回っていた。でも今週末は逆だった。多くの人が私のところへ来てラファの話をしていた。今ではみんなが彼について話している」

    セラソリはさらに、カマラの冷静な姿勢が関係者から高く評価されていると説明した。

    「彼はとても落ち着いていて、実務的な考え方をする。『何が悪かったのか』『どう改善するのか』を常に考えている」

    「この数週間で彼への見方は大きく変わった。周囲から抜きん出た存在として認識され始めている」

    一方で、マネジメント陣はF1昇格の話題に気を取られることなく、まずはF2タイトル獲得に集中させたい考えだという。

    カマラだけではない ハース候補者は多数
    もっとも、2027年のハース候補はカマラだけではない。

    トヨタとの提携強化が進む中で、平川亮の名前も候補として取り沙汰されている。また、元アルピーヌF1ドライバーのジャック・ドゥーハンも商業的価値を含めて候補の一人と見られている。

    さらに新たな候補として浮上しそうなのが、マクラーレン育成のレオナルド・フォルナローリだ。ハースは6月17日から18日にかけてヘレスでTPCテストを実施し、フォルナローリに走行機会を与えることを発表している。

    F3王者、そしてF2王者としての実績を引っ提げるフォルナローリにとって、このテストはF1昇格へ向けた重要なアピールの場となる。

    2027年のハースは若手中心の再編となる可能性
    現時点でハースがどのようなドライバー構成を選択するかは不透明だ。しかし、フェラーリが強く後押しするカマラの評価が急上昇していることは間違いない。

    ベアマンがチームの将来を担う存在として定着しつつある中、オコンのパフォーマンス次第では、ハースが若手中心のラインアップへと大きく舵を切る可能性もある。

    2026年後半戦は、カマラのF2タイトル争いだけでなく、オコンのF1キャリアの行方を占う重要な期間となりそうだ。

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    ・マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加

  • マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加

    マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加

    レオナルド・フォルナローリがF1キャリアの次なるステップを踏み出す。マクラーレンのリザーブドライバーを務める2025年FIA F2王者のフォルナローリは、今週スペインのヘレス・サーキットで行われるハースF1のTPC(旧車テスト)に参加することが決定した。

    先週のF1バルセロナ・カタルーニャGPでマクラーレンからFP1デビューを果たし好印象を残したフォルナローリ。今度はハースの2025年型マシン「VF-25」をドライブし、将来的なF1レギュラー昇格に向けてさらなる経験を積むことになる。

    ハースF1がフォルナローリにテスト機会を提供
    6月17日と18日にヘレスで実施されるTPCテストで、フォルナローリはハースのVF-25をドライブする。TPC(Testing of Previous Cars)は過去のマシンを使用したテストプログラムであり、若手ドライバーの育成や評価の場として活用されている。

    今回のテストにはハースのリザーブドライバーである平川亮も参加する。平川亮は先週末のル・マン24時間レースで3位表彰台を獲得しており、その直後にF1マシンでの走行に臨むことになる。

    ハースは声明で次のように説明した。

    「TGRハースF1チームはTPC(Testing of Previous Cars)プログラムを通じてドライバーをテストし評価する機会を有している」

    「2025年FIA F2チャンピオンのレオナルド・フォルナローリに対し、6月17日から18日にかけてスペインのヘレス・サーキットでVF-25をドライブする機会を提供した。TGRハースF1チームのリザーブドライバーである平川亮もこのテストに参加する」

    F3とF2を連覇してマクラーレン入り
    フォルナローリは2024年にFIA F3、2025年にFIA F2のタイトルを獲得。2年連続でジュニアカテゴリーの頂点に立ったことで高い評価を獲得した。

    その活躍を受けて2026年シーズンからマクラーレンのリザーブドライバーに起用され、今年はTPCプログラムでマクラーレンの2023年型マシンも経験している。

    そして先週末のバルセロナ・カタルーニャGPでは、ランド・ノリスに代わってFP1に出走。自身初となる公式F1セッションで5番手タイムを記録し、オスカー・ピアストリから0.6秒差という好パフォーマンスを見せた。

    「信じられない経験だった」
    FP1走行後、フォルナローリは初めてのF1公式セッションを振り返り、興奮を隠さなかった。

    「素晴らしかった。本当に信じられない気分だった。セッション前はとても感情が高ぶっていた」

    「初めての公式F1セッションだったし、毎レース週末にテレビで見ているドライバーたちと同じコースを走ることができた」

    「いつも『彼らは本当にすごいし、とても速い』と思いながら見ていた。そのドライバーたちと同じトラックを走れたことは信じられない経験だった」

    今回のハースでのTPCテストは、フォルナローリにとって異なるチーム環境やマシン特性を学ぶ貴重な機会となる。F1パドック内で評価を高め続ける21歳のイタリア人ドライバーにとって、将来的なレギュラーシート獲得へ向けた重要な一歩となりそうだ。

  • ラファエル・カマラのF1昇格計画が進行 ハースF1のオコンに迫るシート喪失危機

    ラファエル・カマラのF1昇格計画が進行 ハースF1のオコンに迫るシート喪失危機

    ラファエル・カマラが2027年のF1ドライバー市場で大きな注目を集めている。フェラーリ育成プログラムに所属するブラジル人ドライバーは、F2参戦初年度から高いパフォーマンスを披露しており、マラネロではすでにF1昇格の準備が整ったとの見方が強まっている。

    その有力な昇格先として浮上しているのがハースF1だ。しかし、そのシナリオが現実となれば、現在シートを持つエステバン・オコンの立場はさらに厳しくなる。

    F2でも才能を証明したラファエル・カマラ
    ラファエル・カマラは2025年にFIA F3選手権を圧倒的な強さで制覇すると、今季はF2へステップアップした。

    フェラーリ育成プログラムに所属する21歳のブラジル人は、メルボルンとマイアミでの初参戦からいきなり表彰台を獲得。ルーキーイヤーながらドライバーズランキング7位につけており、その適応力の高さを示している。

    近年はアンドレア・キミ・アントネッリ、オリバー・ベアマン、ガブリエル・ボルトレトら若手がF1で即戦力として活躍しており、各チームが若手起用に積極的になりつつある。多くの関係者は、現在の下位カテゴリーで最も将来性の高いドライバーのひとりとしてカマラを評価している。

    フェラーリの昇格ルートはハースF1
    フェラーリ首脳陣はカマラがF1昇格に値する人材だと考えているものの、ワークスチームには空席がない。

    シャルル・ルクレールは新契約を締結したばかりで、ルイス・ハミルトンも現役続行の意向を示している。

    そのため、フェラーリ育成ドライバーにとって伝統的な登竜門であるハースF1が有力な選択肢となる。両チームは技術提携関係にあり、フェラーリはハースF1を通じて若手ドライバーを育成してきた。

    現在その役割を担っているのがオリバー・ベアマンだ。2025年から本格参戦したベアマンは着実に評価を高めており、将来的にフェラーリ昇格候補の筆頭とみられている。

    カマラも同様に、まずはハースF1で経験を積むルートが現実的と考えられている。

    オコンに迫る世代交代の波
    問題は、ハースF1のシートがすでに埋まっていることだ。

    ベアマンの将来性を考慮すると、カマラ昇格の対象になり得るのはエステバン・オコンのシートとなる。

    チーム代表の小松礼雄は昨オフ、2025年シーズンのオコンのパフォーマンスに対して一定の不満を示していた。豊富な経験を持つオコンが若いベアマンに後れを取る場面が少なくなかったためだ。

    今季もここまでオコンは不運に見舞われた面こそあるが、開幕から6戦で獲得ポイントはわずか3点に留まっている。結果だけを見れば、チームに残留を強くアピールできている状況とは言い難い。

    さらに財政面も無視できない要素だ。オコンはハースF1史上でも高額な給与を受け取るドライバーとされる一方、育成ドライバーのカマラははるかに低コストで起用できる。

    2027年ドライバー市場の注目株
    2027年に向けたドライバー市場の議論はまだ始まったばかりだが、ラファエル・カマラが中心人物の一人になる可能性は高い。

    フェラーリ育成のトッププロスペクトとして評価されるカマラにとって、最も現実的なF1昇格先はハースF1だ。そしてそのシナリオが実現する場合、最も大きな影響を受けるのはエステバン・オコンとなる。

    今後のシーズン後半戦は、カマラの成長だけでなく、オコンが自身のシートを守れるかどうかにも注目が集まりそうだ。

    Source: Auto Motor und Sport

  • ハースF1チーム 富士スピードウェイでTPC開催 6月12日からチケット発売

    ハースF1チーム 富士スピードウェイでTPC開催 6月12日からチケット発売

    富士スピードウェイは、2026年7月28日(火)から29日(水)にかけて、「TGR Haas F1 Team 2026 Testing of Previous Cars(TPC)」を開催すると発表した。世界最高峰カテゴリーであるF1マシンによるテスト走行が今年も実現し、ファンは富士スピードウェイで迫力の走りを間近に体感できる。

    チケットは6月12日(金)午前9時から販売開始。走行見学だけでなく、ドライバーとの交流イベントやピット見学なども実施される予定だ。

    F1マシンによるTPCを富士で実施
    TPC(Testing of Previous Cars)は、FIAの規則に基づき、2年以上前のF1マシンを使用して行われる公式テストプログラムだ。

    現行マシンのテストが厳しく制限されているF1において、TPCは若手ドライバー育成やチーム運営能力向上のための重要な機会として活用されている。

    今回のイベントでは、TGRハースF1チームのF1マシンが富士スピードウェイの国際レーシングコースを走行。レースウイークとは異なるテスト環境の中で、F1チームの活動を間近に見ることができる。

    TPCが担う重要な役割
    TPCは単なるデモンストレーション走行ではなく、F1チームにとって重要な実戦訓練の場でもある。

    若手ドライバーや育成ドライバーにとっては、シミュレーターでは再現できないF1特有のスピードやGを実際に体験できる貴重な機会となる。

    また、エンジニアやメカニックにとっても、セッティング変更やデータ解析、ピット作業などを実践的に確認できるため、チーム全体の運営能力向上につながる。

    さらに、通常は非公開となるテスト現場の雰囲気をファンが体感できることも大きな魅力となる。

    ハースF1チーム 富士スピードウェイ

    オートグラフセッションやトークショーも開催
    イベント期間中は走行以外にもさまざまなファン向け企画が実施される。

    TGRハースF1チームによるオートグラフセッションでは、来場者がドライバーやチーム関係者と交流できる機会が設けられる。

    また、チームが使用するピットのすぐ横から作業を観覧できる「激感ピット」も実施予定。さらに、チーム関係者によるトークショーも開催される見込みだ。

    各コンテンツの詳細スケジュールや参加方法については後日発表される。

    御殿場駅からシャトルバス運行予定
    イベント期間中は、公共交通機関を利用する来場者向けにJR御殿場駅と富士スピードウェイを結ぶ臨時シャトルバスを運行する予定だ。

    運行時間や料金などの詳細は後日案内される。

    チケットは6月12日から販売開始
    チケットは電子チケットサービス「CLOUD PASS」で販売される。

    料金は以下の通り。

    ■ 7月28日(火)入場券:3,000円

    ■ 7月29日(水)入場券:3,000円

    ■ 二日間通し入場券:4,500円

    ■ 7月28日(火)駐車券:1,000円

    ■ 7月29日(水)駐車券:1,000円

    15歳以下は入場無料となる。

    また、TGRハースF1チーム公式ファンサイト「Haas+」会員向けには特別割引も用意されている。

    ■ Haas+会員価格 7月28日(火)入場券:2,500円

    ■ Haas+会員価格 7月29日(水)入場券:2,500円

    ■ Haas+会員価格 二日間通し入場券:4,000円

    TGRハースF1チームとは
    TGRハースF1チームは、2016年のF1オーストラリアGPでデビューしたアメリカを拠点とするチームだ。

    これまで200戦以上のグランプリに参戦し、F1における有力なチャレンジャーとして存在感を示してきた。

    現在はTOYOTA GAZOO Racingとの技術提携を通じて日本国内でも高い注目を集めており、若手ドライバーと最先端技術を融合させながらF1の最前線で戦っている。

  • オリバー・ベアマン F1モナコGP予選19番手「本当に不運な一日だった」

    オリバー・ベアマン F1モナコGP予選19番手「本当に不運な一日だった」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は2026年F1モナコGP予選で19番手に終わった。FP3での大クラッシュからチームがマシンを修復し、予選に間に合わせたものの、Q1終盤の赤旗によって好機を失う結果となった。

    ハースは週末を通じてパフォーマンス向上を果たしており、ベアマン自身もQ2進出圏内のペースを示していた。しかし、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)のクラッシュによる赤旗でセッションは中断。

    しかし、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)のクラッシュによる赤旗でセッションは中断。再開後はタイヤを十分に準備する時間がなく、最後のアタックでグリップを得られなかった。

    ベアマン「Q2進出は十分可能だった」
    「今朝は本当に残念だった。トラフィックを避けるために少しラインを外れて左側のダストを拾ってしまい、そこでマシンを失った。自分自身も含めて誰も予想していなかったことで、本当に不運だった」

    「でも、メカニックたちはマシンを元に戻すために懸命に作業してくれたし、クルマのフィーリングもとても良かった」

    「本来なら今もコース上にいるべきだったと思う。Q2進出は十分狙えるラップだったし、トップ10も見えていた。でもそのタイミングで赤旗が出てしまった」

    「赤旗後は2分から2分半ほど並ぶことになってしまい、アタックラップではまったくグリップがなかった」

    「コースのあちこちで滑っていたし、通過するためには限界まで攻める必要があると分かっていたので、本当に全力を尽くした。でもグリップが足りなかった」

    「週末を通してソフトタイヤでは準備ラップを行ってきたけれど、今回はその時間がなく、いきなりプッシュしなければならなかった。本当に不運だった」

    「正直なところ、本当に不運な一日だった」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) F1 モナコGP

    小松礼雄「Q3進出も狙えたはずだった」
    ハースF1チームの小松礼雄代表も、予選結果はチームの実力を反映していないと悔しさをにじませた。

    「非常に落胆していますし、受け入れるのが難しい結果です。Q1の運営自体は問題ありませんでしたし、特にオリバー・ベアマンはクルマのフィーリングにも満足していました」

    「FP2から予選にかけて路面グリップが向上する中で、我々もクルマを改善できていました。今回のスピードがあれば、少なくとも1台をQ3へ送り込むチャンスは確実にあったと思います」

    「赤旗前のベアマンは、最終的にQ3へ進出したリアム・ローソンよりコンマ35秒速いタイムを出していました。完全に取りこぼした結果です」

    「モナコでは予選がすべてなので、この結果は本当に厳しいです。ただ、FP3で大きなクラッシュを喫したあとにマシンを修復したチーム全員の努力は評価しなければなりません」

    予選19番手という結果に終わったベアマンだが、ハース陣営は週末を通じて中団上位を争えるだけのペースを示していた。モナコ特有の赤旗がなければ、Q2進出どころかQ3争いに加わっていた可能性も十分にあっただけに、チームにとっては悔いの残る土曜日となった。

    【関連】
    ・F1モナコGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポールポジション

  • ジャック・ドゥーハン F1復帰へ決意「僕はレーシングドライバーだ」

    ジャック・ドゥーハン F1復帰へ決意「僕はレーシングドライバーだ」

    ジャック・ドゥーハンは、2027年のF1復帰を最大の目標に掲げていることを明かした。現在はハースF1チームでリザーブ兼テストドライバーを務める一方、来週にはル・マン24時間レースへの初挑戦も控えている。

    2025年シーズン途中にアルピーヌのレースシートを失った後、2026年からハースに加入したドゥーハンは、エステバン・オコンとオリバー・ベアマンをサポートしながら再びグリッドへ戻る機会を待っている。

    2027年がF1復帰への勝負の年
    Sky Sports F1のインタビューで、ドゥーハンはフルタイムのF1シート獲得が依然として最優先事項であると強調した。

    「もちろんそうだ。来年それを実現することが目標だ」

    「2027年に実現しなければ、よほど異常なことが起きない限り、その後にチャンスが巡ってくる可能性は低いと考えるのが普通だろう」

    「だから焦点は来年マシンに乗れる立場に自分を置くことだ」

    「もしそれが実現しなくても、楽しいマシンで素晴らしいレースキャリアを続ける機会はたくさんあると思う」

    ドゥーハンは2024年アブダビGPでF1デビューを果たし、2025年シーズン開幕から6戦を戦った。しかしマイアミGP後にフランコ・コラピントへ交代する形でシートを失った。

    その後、本人はアルピーヌが自分を降ろす決定を2025年シーズン開幕前から固めていたと感じていたことを明かし、その経緯を「かなり残酷だった」と表現していた。

    ル・マン初挑戦への期待
    F1復帰を目指す一方で、ドゥーハンは耐久レースにも新たな挑戦を始めている。

    来週のル・マン24時間レースではニールセン・レーシングからLMP2クラスに参戦。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズとの並行参戦となる。

    「本当に素晴らしいレースになると思う」

    「ここにいながら、その挑戦を許してくれている両チームには感謝している」

    耐久レース参戦はまだ4か月ほどだというドゥーハンだが、スティントの長さやドライバー交代など、F1との違いに適応している最中だと語った。

    「まだ本当に始めたばかりだ。たった4か月だからね」

    「まったく別物だ。特に交代後に初めてブレーキを踏む瞬間などは大きく違う」

    「夜間走行を楽しみにしている。レース全体では12時間近く走ることになるかもしれないので、本当に長いレースになる」

    「夜間や早朝の走行が楽しみだ。3時間のスティントに集中して走り続ける。とてもワクワクしている」

    まだハースF1マシンでの走行経験なし
    興味深いことに、ドゥーハンはハース加入後もまだF1マシンで走行していないことを明かした。

    平川亮がすでにリザーブドライバーとして活動していたこともあり、テスト計画は事前に割り当てられていたという。

    「まだ走っていない。これまではあまり機会がなかった」

    「当然ながらチームの主力ドライバーが最優先だ。そして2月中旬に新しいプログラムへ加わると、平川亮のようにすでに関わっているリザーブドライバーもいるので、計画はかなり前から決まっている」

    「でも近いうちにマシンに乗ることになる。それは本当に楽しみだ」

    F1への執念は変わらず
    現在のドゥーハンはF1の週末に帯同しながら、耐久レースにも挑戦するという異例の立場にある。しかし本人の視線は依然としてF1に向けられている。

    2027年のグリッド復帰を「最後の大きなチャンス」と位置付ける発言からも、その危機感は明らかだ。

    それでもドゥーハンは最後に、自身のアイデンティティについてこう語った。

    「ただレース現場にいるだけでも、自分の名前の横に貼られた『僕はレーシングドライバーだ』という証明になるんだ」

  • エステバン・オコン ベアマンとの無線応酬を釈明「問題はまったくない」

    エステバン・オコン ベアマンとの無線応酬を釈明「問題はまったくない」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)は、F1モナコGP初日のフリー走行でチームメイトのオリバー・ベアマンと無線で応酬を繰り広げた件について、「問題はまったくない」と火消しに努めた。

    モナコの市街地コースでは慢性的な交通渋滞が発生するが、FP1ではハースの2台が互いのアタックラップに影響を与える場面があった。

    ベアマンが前方車両に引っ掛かって減速したことで、後ろから迫っていたオコンが連続して妨げられる格好となり、無線では不満をあらわにした。

    「彼は僕のラップを2回も台無しにする必要はないだろう。高速ラップ中だったんだから」

    オコンがアントニー・ノゲスでベアマンを追い抜いた後、ベアマンも無線で反発した。

    「なんて馬鹿なんだ。あれは本当に愚かだった」

    しかし、FP2終了後に取材に応じたオコンは騒動を大きな問題とは捉えていないと説明した。

    「大丈夫だ。オリー(ベアマン)は前のクルマに3回くらい引っ掛かっていた」

    「問題だったのは、僕自身は他のクルマに妨げられていなかったのに、彼にだけ引っ掛かっていたことだった」

    「それが伝えられた後にポジションを入れ替えたし、それで問題は解決した」

    さらに、チーム内で話し合う必要があるのではないかと問われると、オコンは不和を否定した。

    「みんなその件について話しているけど、まったく問題はない」

    「オリーは前のクルマにブロックされていたから、ラップを中断しなければならなかった。結果として僕が彼に妨げられた」

    「その後にポジションを入れ替えた。僕が後ろから来ていることが伝えられると、彼はすぐに先へ行かせてくれた」

    「チーム内でコミュニケーションが必要だっただけで、それはきちんと行われた」

    エステバン・オコン ハースF1チーム

    一方で、オコン自身の初日は苦しい内容となった。ベアマンがトップ10圏内で走行したのに対し、オコンは17番手に終わった。

    それでもオコンは結果を悲観しておらず、重要なのは土曜日だと強調した。

    「今日はFP2に過ぎない。重要なのは明日だ」

    「今日はマシンの状態や限界を把握することが目的だった。僕たちはすでに多くのデータを得ることができたので、それを分析して改善につなげる必要がある」

    「明日の朝には壁際まで攻め込み、もっとプッシュすることになる。そこで自分たちの本当の位置が分かるだろう」

    また、2026年型マシンのモナコでの印象については次のように語った。

    「実際のところ、クルマのサイズのおかげでライン取りの準備がしやすくなっているし、周囲をうまく走り抜けることもできる」

    「ただ、乗り心地は昨年よりかなり良くなっていると思っていたので、現時点ではそうなっていないのは少し驚きだ」

    「むしろ昨年に近い昔ながらの感覚だ。エンジンのためにそこまで準備する必要がない」

    「このコースは短いので、柔軟性も少し増している。それはポジティブな点だ」

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