カテゴリー: ハースF1チーム

  • ハースF1チーム ザナルディ追悼 マイアミGPでマシンにステッカー掲示

    ハースF1チーム ザナルディ追悼 マイアミGPでマシンにステッカー掲示

    ハースF1チームは2026年F1マイアミGPにおいて、アレッサンドロ・ザナルディの死去を受けた追悼の意を示した。

    マシンのノーズ部分には「ALEX ZANARDI 1966–2026」と記されたステッカーが掲示されており、週末の走行でもこの仕様で出走するとみられる。

    アレッサンドロ・ザナルディは元F1ドライバーであり、CART王者、さらにパラリンピックで6つのメダルを獲得したことで知られるモータースポーツ界の象徴的存在だった。5月1日、59歳で死去したことが家族の声明により明らかになっている。

    ハースF1チームは公式SNSでも追悼コメントを発表した。

    「我々はモータースポーツ界とともにアレックス・ザナルディの訃報を悼むと同時に、その卓越した功績と勇気に満ちた人生を称える。安らかに眠ってほしい、アレックス」

    ハースF1チーム ザナルディ

  • ハースF1チーム マイアミGP初日 小松礼雄「トップ10は狙える」

    ハースF1チーム マイアミGP初日 小松礼雄「トップ10は狙える」

    ハースF1チームは2026年F1マイアミGP初日、スプリント予選でオリバー・ベアマンが13番手、エステバン・オコンが18番手となった。ベアマンはSQ2進出を果たしトップ10に迫る走りを見せた一方、オコンはSQ1で敗退する結果となった。

    チーム代表の小松礼雄は、FP1でのオペレーションやマシンの扱いづらさを認めつつも、スプリント予選ではベアマン側がほぼ最大限のパフォーマンスを引き出したと評価。

    クリーンなオペレーションが実現できれば、スプリントおよび土曜の予選でトップ10争いに加われるとの見通しを示した。

    SQ1からSQ2までの流れ
    SQ1ではオコンとベアマンで結果が分かれた。オコンはミディアムタイヤで1分31秒258を記録し、続くアタックで1分31秒245まで更新したが、SQ2進出には届かず18番手で敗退した。

    一方のベアマンは1分30秒843でスタートし、さらに1分30秒614まで短縮。13番手でSQ2進出を果たした。

    SQ2ではベアマンが1回のアタックで1分30秒116を記録。トップ10には届かなかったものの、安定した走りで13番手を確保した。

    FP1での課題と準備
    スプリント予選に先立って行われたFP1は、通常より30分長い90分で実施された。これは日本GP以降のインターバルやスプリントフォーマット、そして今週末の技術的調整に対応するための措置となった。

    ハースはハード、ミディアム、ソフトの各コンパウンドをテスト。ベアマンはソフトで1分31秒091を記録し13番手、オコンは1分31秒635で16番手となった。

    ベアマン「もう一歩必要」
    「今日は厳しい一日だった。これまでで最も暑いコンディションでの走行で、いくつか課題があった。マシンを限界まで持っていくのが難しく、挙動も少し予測しづらかったし、低速コーナーが多いことで信頼して攻められるバランスを見つけるのが難しかった」

    「それでもFP1からスプリント予選にかけて大きく改善できたのは良かったし、そこは満足している。明日に向けては、同じくらいのもう一歩が必要だ」

    ハースF1チーム マイアミグランプリ

    オコン「ラップをまとめられなかった」
    「残念ながら厳しい一日だった。FP1ではデプロイメントの問題もあってクリーンな低燃料走行ができなかったし、マシンの状態も良くなかったので、ラップをまとめるのがかなり難しかった」

    「ロックアップもあったし、それは今日初めてではなかった。改善すべき点は多い」

    小松礼雄「トップ10は狙える」
    「FP1ではオペレーションがあまり良くなかったし、マシン自体も運転しやすい状態ではなかった。高温の中で、両ドライバーともラップをまとめるのに苦労していた」

    「スプリント予選では、ベアマン側はほぼすべてを出し切れたと思う。ひとつオーバーステアの場面はあったが、それ以外は非常に良くまとめていて、SQ3にもかなり近い内容だった」

    「オコンについては、本来ベアマンに近い位置にいるべきだが、SQ1でロックアップがあった。その原因を調査している」

    「明日はすべてをうまく引き出し、クリーンなオペレーションができればトップ10を狙えるはずだ。アップデートは投入していないが、アルピーヌを除けばミッドフィールドではまだ十分に戦える。我々にはクリーンなスプリントが必要で、土曜午後の予選に向けてさらに改善していきたい」

  • 角田裕毅 F1復帰に現実味 アルピーヌでコラピント去就が焦点

    角田裕毅 F1復帰に現実味 アルピーヌでコラピント去就が焦点

    角田裕毅に再びF1グリッドへ戻るチャンスが浮上している。現在レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅だが、2027年に向けたドライバー市場の不透明感が、その可能性を広げている。

    アルピーヌとハースがそれぞれドライバー体制の見直しを検討しているとされ、特にフランコ・コラピントとエステバン・オコンの将来に疑問符がつき始めていることが、角田裕毅にとって追い風となり得る状況だ。

    motorsport.comイタリア版は、コラピントとオコンの将来について不透明感が増していると報じている。

    アルピーヌF1チームのシートが現実的な選択肢に
    報道によると、アルピーヌF1チームは今季ここまでのパフォーマンスに満足しておらず、フランコ・コラピントの去就は「確定的ではない」とされている。

    この不確実性の中で、角田裕毅は有力な後任候補の一人として名前が挙がっている。両者はこれまでも関係性が取り沙汰されており、チーム側・ドライバー側の双方が関心を持っている点も現実味を高めている。

    また、ピエール・ガスリーとの良好な関係性もあり、ラインアップとしての相性面でもポジティブに見られている。

    ハースF1チームも依然として有力候補
    一方で、ハースF1チ-ムも角田裕毅にとって無視できない選択肢だ。

    エステバン・オコンは今季、チームメイトのオリバー・ベアマンと比較して見劣りするパフォーマンスが指摘されており、その立場は決して安泰ではない。

    さらに、チーム代表の小松礼雄との関係性もあり、ハース側が角田裕毅獲得に動く可能性は以前から指摘されている。2026年の移籍はレッドブルの判断で実現しなかったが、2027年に向けては状況が変わる可能性がある。

    角田裕毅 F1復帰の現実味 アルピーヌF1チームとハースF1チームで浮上する“交代シナリオ”

    鍵を握るのは他ドライバーのパフォーマンスと市場の流動性
    現時点で角田裕毅ができることは限られている。重要なのは、フランコ・コラピントやエステバン・オコンといった現役ドライバーのパフォーマンスが今後どう推移するかだ。

    両者が現状の不振を引きずる場合、アルピーヌまたはハースがドライバー変更に踏み切る可能性は高まる。そのとき、既に候補として名前が挙がっている角田裕毅が有力な選択肢となる構図だ。

    さらに現在のF1は、複数のトップドライバーの将来が不透明な状態にあり、市場全体の流動性が高まっている。フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンといったベテラン勢の動向が、各チームの判断に大きく影響している状況だ。

    その中で角田裕毅は即戦力として評価されるポジションにあり、空席が生まれた場合に現実的な選択肢の一人となる。

    レッドブルは完全に扉を閉ざしてはいないものの、レースシート復帰にはチームを離れる必要があると見られており、他チームへの移籍が現実的なルートとなる。

    2027年に向けたF1ドライバー市場は連鎖的にシートが動く可能性があり、角田裕毅の去就もその流れの中で決まっていくことになる。今後数か月のパフォーマンスと各チームの判断が、その行方を大きく左右することになりそうだ。

  • TGRハースF1チーム ニューヨーク証券取引所で始業ベルを担当

    TGRハースF1チーム ニューヨーク証券取引所で始業ベルを担当

    TGRハースF1チームは4月27日(月)、北米でのレースウイーク再開を前に、ニューヨーク証券取引所で始業ベルを鳴らした。

    今回の式典は、5月1日から3日に開催されるF1マイアミGPを前に、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)との継続的な協業を祝う機会として行われた。米国では今季3戦のF1が開催され、マイアミGPはその最初の一戦となる。

    TGRとの協業をウォール街でアピール
    カナポリスに本拠を置くTGRハースF1チームは、トヨタ・モーター・ノース・アメリカの幹部も出席したこの場で、TGRとのパートナーシップを強調した。

    登壇したのは、TGRハースF1チーム代表の小松礼雄と、トヨタ・モーター・ノース・アメリカのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高執行責任者を務めるマーク・テンプラン。2人はニューヨーク証券取引所の演壇に立ち、米東部時間9時30分の取引開始を告げる有名な始業ベルを鳴らした。

    式典にはTGRハースF1チームのオリバー・ベアマンとエステバン・オコンも出席した。2人は2026年FIA F1世界選手権の開幕3戦でともにポイントを獲得しており、チームは今季最初のホームレースを前にコンストラクターズ選手権4位につけている。

    ハースF1チーム

    小松礼雄「非常に名誉あるイベントで週を始められた」
    「ニューヨーク証券取引所という非常に名誉あるイベントに参加して、週を始められたことは素晴らしいことでした」とTGRハースF1チーム代表の小松礼雄はコメントした。

    「TGRのパートナー、そしてトヨタ・モーター・ノース・アメリカから出席した幹部の皆さんとこの機会を共有できたことは本当に特別でした。特に、我々はパートナーシップの恩恵を受けながら、シーズン序盤に力強いスタートを切っています」

    「ウォール街のニューヨーク証券取引所の外に、我々の巨大なプロモーションバナーが掲げられているのを見るのは信じられないような光景でした。間違いなく見逃すことはできません」

    「式典に参加してくださった他の大切なパートナーの皆さんとも、この瞬間を共有できたことを大変うれしく思っています。そして今週末、マイアミで再びレースに戻る際に、皆さんをお迎えできることを楽しみにしています」

    TGRハースF1チームにとって、今回のニューヨーク証券取引所での始業ベルは、単なるプロモーションイベントにとどまらない。TGRとの協業、米国市場での存在感、そして開幕3戦での好調な成績を結びつける象徴的な場となった。

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1入りを目標「長い道のり」と自覚

    オリバー・ベアマン フェラーリF1入りを目標「長い道のり」と自覚

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは、将来的なフェラーリF1のシート獲得を明確な目標に据えながらも、その道のりが簡単ではないことを冷静に受け止めている。

    現在20歳のベアマンは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身としてキャリアを築いてきたが、そのスタートは決して約束されたものではなかった。むしろ、自ら機会をつかみにいく必要があったことを振り返っている。

    自らつかんだフェラーリ入りの原点
    ベアマンは「Up To Speed」ポッドキャストで、フェラーリ加入の経緯について率直に語っている。

    「実際のところ、僕はそのキャンプに行って、契約してもらえるように説得しなければならなかった。彼らは当時、カートのドライバーを探していて、フォーミュラ4のドライバーではなかったんだ」

    「自信満々で臨んだと言いたいところだけど、あのミーティングはとても緊張していた」

    その後、評価は言葉ではなく走りによって下された。

    「でも実際にトラックに出て、自分たちが何ができるかを直接見せた。それは彼らがやっているすごくクールなやり方で、ドライバーを目の前でテストするんだ。サッカーのスカウティングみたいに、何ができるのかをその場で見る」

    この経験が、現在に至るキャリアの土台となった。

    着実なステップと“焦らない姿勢”
    カルロス・サインツの代役としてのF1デビュー、そしてハースF1チームでのレギュラーシート獲得と、ベアマンは着実に評価を高めてきた。

    それでも、最終目標に対する姿勢は一貫している。

    「いつかフェラーリのスーツを着てレースをしたいと思っているけど、それが長い道のりだということも理解している。フェラーリでレースできる能力があることを証明しなければならない」

    トップチーム特有のプレッシャーについても現実的だ。

    「トップチームではプレッシャーは間違いなくもっと大きい。だからハースで働き続けることはとても楽しいし、多くのことを学んでいる」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)がスクーデリア・フェラーリ加入を目標に据える

    フェラーリの信頼が支えるモチベーション
    ベアマンにとってフェラーリは単なる目標ではなく、自身を支えてきた存在でもある。

    「それはもちろん僕の目標だし、特に彼らが僕に与えてくれた信頼を考えればなおさらだ」

    「まずアカデミーに迎え入れてくれて、F3からF1まで多くを投資してくれた。そしてハースのシートに乗せてくれたし、カルロスが体調を崩したときには彼らのマシンを任せてくれた」

    「他にも経験のあるリザーブドライバーがいたのに、18歳の僕にチャンスをくれた。そして幸いにも、それはうまくいった」

    「彼らは最初から僕を信じてくれていたし、大きな信頼を与えてくれた」

    現在フェラーリF1ではルイス・ハミルトンが中心的な役割を担っているが、ベアマンはその先にある未来を見据え、自らの価値を積み上げ続けている段階にある。

    その歩みは決して急激ではないが、一貫している。フェラーリへの道はまだ続いているが、その輪郭は少しずつ現実味を帯び始めている。

  • ハースF1チーム 平川亮と坪井翔がTPC走行 シルバーストンで実施

    ハースF1チーム 平川亮と坪井翔がTPC走行 シルバーストンで実施

    ハースF1チームは、シルバーストンで旧型車テスト(Testing of Previous Cars/TPC)を実施し、リザーブドライバーの平川亮と開発ドライバーの坪井翔が走行を行った。

    過去2日間にわたって実施されたこのプログラムでは、両名が実戦車両を用いた走行機会を得ており、チームのデータ収集とドライバー育成の両面で重要な機会となっている。

    今回の走行はチーム公式SNSで「Back at track」として報告され、TPCプログラムの一環であることが明かされた。

    シルバーストンでのTPC継続 ドライバー育成を強化
    TPC(Testing of Previous Cars/旧型車テスト)は、現行レギュレーション外のマシンを使用して走行を行うプログラムであり、若手やリザーブドライバーにとって貴重な実走機会となる。

    平川亮と坪井翔はこのプログラムを通じて走行距離を重ねており、実戦に向けた準備とフィードバックの蓄積を進めている。

    ハースF1チーム

    富士TPCとも連動 日本での活動拡大へ
    ハースF1チームはすでに、富士スピードウェイでのTPC開催を発表している。

    7月28日・29日に予定されているこのテストでは、旧型車を用いた走行に加え、ファン向けイベントの実施も見込まれている。

    2025年の開催時には2日間で延べ6200人を動員しており、日本市場におけるプロモーションの一環としても重要な役割を担っている。

    また、同チームはトヨタとの提携を背景に「TGRハースF1チーム」として2026年シーズンを戦っており、富士でのTPCは単なるテストにとどまらない象徴的なイベントとなる。

    今回のシルバーストンでの走行と富士でのTPCは、ドライバー育成とファン接点の両面を強化する一連の取り組みとして位置づけられており、今後の活動にも注目が集まる。

  • 小松礼雄 ランビアーゼのマクラーレンF1移籍の課題を指摘「組織理解が鍵」

    小松礼雄 ランビアーゼのマクラーレンF1移籍の課題を指摘「組織理解が鍵」

    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、ジャンピエロ・ランビアーゼが2028年にマクラーレンへ移籍する決断について言及し、新天地で直面する最初の課題を指摘した。

    レッドブルのレースエンジニアとして長年マックス・フェルスタッペンを支えてきたランビアーゼは、マクラーレンでチーフ・レーシング・オフィサーを務める予定となっている。

    レッドブルからの主要人材流出が続くなかでの移籍となるが、小松礼雄はその能力を評価しつつも、「環境の変化」が最大のハードルになるとの見方を示した。では、ランビアーゼは具体的にどのような課題に直面するのか。

    新チームで問われる“組織理解”の難しさ
    小松礼雄はBBCのポッドキャストで、ランビアーゼの状況が自身とは大きく異なると強調した。ハースF1チームで代表に就任した際、自身はすでに長年チームに在籍していたため、組織内部の人材や特性を熟知していたと説明する。

    「アドバイスできるかどうかは分かりません。お話しした通り、マクラーレンの状況は我々とはまったく違います。また、彼の強みや弱みも、私のものとは違うはずです」

    「例えば、彼は新しいチームに行くことになります。私がこの仕事に就いた時は、すでに8年間チームに在籍していました。ですからこの組織の全員と、その強みや弱みを理解していました」

    そのうえで、小松礼雄はランビアーゼにとっての最初の壁は「人を知ること」だと指摘する。

    「ですので、彼のチャレンジはまったく異なるものになります。ただ、彼は非常に有能な人物ですので、新しい課題にもきっとうまく対応できると思います」

    小松礼雄(ハースF1チーム)が語るジャンピエロ・ランビアーゼ

    レッドブル離脱ドミノの中での象徴的な移籍
    今回の移籍は、クリスチャン・ホーナーやエイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリー、ロブ・マーシャルといった主要人物の離脱に続くものとなる。レッドブルはここ数年で組織構造が大きく変化しており、ランビアーゼの決断もその流れの一部と位置付けられる。

    その一方で、マックス・フェルスタッペン自身はこの移籍を後押ししていたことも明らかになっている。

    「彼はどんなオファーを受けたのかを僕に話してくれた。僕は『それを断るのは愚かだ』と言った。僕たちはすでにすべてを成し遂げた」

    「そして彼は素晴らしいオファーを手にした。家族や将来の安定も含めてね。彼はある意味で僕の“許可”を求めてきたが、僕は100%確信を持てと言った。彼はそれを僕の口から聞きたかったんだ」

    ランビアーゼにとってマクラーレンでの新たな役割は、単なる職務変更ではなく、まったく異なる組織文化の中で影響力を発揮する挑戦となる。小松礼雄が指摘した“組織理解”の壁をどう乗り越えるかが、成功の鍵を握ることになりそうだ。

  • オリバー・ベアマン F1日本GPクラッシュでコラピント非難「受け入れられない」

    オリバー・ベアマン F1日本GPクラッシュでコラピント非難「受け入れられない」

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは、2026年F1日本GPで発生した自身の大クラッシュについて、フランコ・コラピントの防御動作が原因だったとして「受け入れられない」と非難した。

    鈴鹿のスプーンカーブで時速191マイル、50Gを記録する激しい事故を喫したベアマンは、重大な負傷を避けたものの、2026年F1レギュレーション下で拡大した速度差と、ドライバー間の守り方の変化が危険な状況を生んだと訴えている。

    ベアマン「コラピントの動きは受け入れられなかった」
    オリバー・ベアマンは、事故後初めて公の場でこのクラッシュについて語り、フランコ・コラピントの動きが危険だったと明言した。

    「それは50km/hの速度差だった。僕たちの今のレギュレーションが生んだ、本当に不運な結果だった」

    「フランコはポジションを守るために、僕の前でラインを変えた。昨年なら、限界ぎりぎりではあっても、おそらく問題はなかった。速度差は5km/hか10km/hくらいだったはずだからだ。でも50km/hの差がある状況では、彼は僕に十分なスペースを残さなかったし、僕はもっと大きなクラッシュを避けるために回避しなければならなかった」

    「彼が左に動いたのは小さな動きだった。でも、あの速度差ではどんな動きも大きい。だから接触しなかったのは幸運だった。もし当たっていたら、はるかにひどいことになっていたはずだ」

    ベアマンはさらに、その前の金曜にドライバー間で防御のあり方について話し合っていたことも明かし、その直後に同様の場面が起きたことへの不満を隠さなかった。

    「でも、もっと苛立たしいのは、金曜日に僕たち全員のドライバーでそのことを話していたことだ。お互いにもう少し敬意を持とう、と。ポジションを守るなら、もう少し早めに動くべきだ。今はこのスポーツでかつてないほど速度差が大きいのだから」

    「それなのに、その2日後にあれが起きた。僕にとっては受け入れられなかった」

    「だから、僕たちはドライバー同士で解決策を見つけなければならないし、もっと互いに敬意を持つ必要がある。僕は彼のあの行動に本当に納得していない」

    “昨年なら許容範囲”でも今年は危険領域
    ベアマンは、今回の件が単純な防御の是非ではなく、2026年F1マシン特有の速度差によって、これまで成立していた駆け引きが危険行為に変わってしまった点にあると説明した。

    「彼は僕が来るのを見て動いた。昨年なら、それでも問題なかったと思う。でも今年は違う。彼は僕が来るのに気づくのが遅すぎた」

    「僕はものすごい速度差で接近している。そうなると、その段階ではもう動くには遅すぎる。彼はミラーを見て左に動いたように見えたが、それは良くない」

    「昨年は誰もが最後の最後まで限界まで守っていた。オーバーテイクはとても難しかったし、レギュレーションも成熟していて、誰もがそのマシンの限界を理解していた」

    「でも今は新しい時代に入っていて、その限界がまだ正確には分かっていない」

    この発言は、現在の2026年F1が抱える問題を象徴している。エネルギー回生や出力制御によって直線での速度差が従来以上に開き、これまでなら成立していた“最後の一手”の防御が、深刻なリスクを伴うようになっているからだ。

    オリバー・ベアマン 日本グランプリ

    家族に無事を見せるため、すぐにマシンを降りたかった
    ベアマンは、クラッシュそのものについても振り返り、コントロールを失った瞬間に衝撃の大きさを覚悟していたと明かした。

    「制御を失った時、それが痛いものになると分かっていたのは確かだ」

    「それからもちろん、できるだけ早くマシンを降りたいと思った。外から見れば大きなクラッシュだったけど、マシンのダメージはその規模のわりには大きくなかった。シャシーも大丈夫だったし、僕もほとんど問題なかった」

    「ただ、いつも見ている家族に、自分が大丈夫だと見せるために早く降りたかったんだ」

    「外から見れば大事故だったけど、大丈夫だった。今のマシンは本当に信じられないほど安全だし、それはFIAがしている仕事の証明でもある」

    今回のベアマンの証言は、鈴鹿での50Gクラッシュが単なる一件のアクシデントではなく、2026年F1のレース基準そのものが過渡期にあることを浮き彫りにした。速度差が拡大した現在、ドライバー同士の判断基準と防御のマナーが従来のままでは通用しない現実がある。FIAの技術的議論と並行して、ドライバー側でも新時代にふさわしい共通認識を築けるかが問われている。

  • ハースF1 小松礼雄 ベアマンのフェラーリ昇格に言及「我々の仕事への報酬」

    ハースF1 小松礼雄 ベアマンのフェラーリ昇格に言及「我々の仕事への報酬」

    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、オリバー・ベアマンの将来的なフェラーリ昇格の可能性について言及し、それをチームにとって「誇るべき成果」と捉えていると明かした。

    フェラーリ育成出身の若手を預かる立場として、ハースが果たす役割と、その先にある“昇格”という構図が改めて浮き彫りとなっている。

    2026年シーズン序盤、ベアマンは開幕2戦で7位と5位に入るなど印象的な走りを見せ、ドライバーズランキングでも7番手につけている。日本GPではクラッシュを喫したものの、ここまでのパフォーマンスはレッドブル勢やピエール・ガスリーを上回る結果となっている。

    ベアマンの成長とフェラーリとの関係
    ベアマンは2024年F1サウジアラビアGPでフェラーリから代役出場し、F1デビュー戦で7位入賞を果たした。その後もハースで経験を積み、2025年シーズン後半にはメキシコシティGPで4位に入るなど結果を残している。

    フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身であることに加え、ハース自体もフェラーリのパワーユニットを使用していることから、両者の関係は極めて近い。こうした背景もあり、ベアマンの将来的なフェラーリ昇格の可能性はたびたび取り沙汰されている。

    小松礼雄「心配する必要はありません」
    小松礼雄はポッドキャスト『Beyond the Grid』で、ベアマンのポテンシャルについて次のように語った。

    「まだ彼の限界は見えていません。今年が本当に楽しみです。非常に大きなポテンシャルを持っています」

    さらに、将来的なフェラーリ移籍の可能性について問われると、冷静な姿勢を強調した。

    「それについて心配する意味はありません。我々は自分たちがコントロールできることに集中すべきだと強く考えています」

    「フェラーリは彼に長年投資してきました。我々は昨年と今年、彼を起用しています。ですから、我々がオリーに対して素晴らしい仕事をし、彼がそれだけのパフォーマンスを発揮してフェラーリが翌年に彼を望むのであれば、それは我々が仕事をやり遂げたということになります。そうであれば満足すべきだと思います」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) スクーデリア・フェラーリ

    移籍は“コントロール外” ハースの現実的スタンス
    小松礼雄は、ベアマンの将来がハース単独で決められるものではない点も率直に認めている。

    「将来的には、我々とフェラーリの間での話し合いになります。我々は全員、マシンとオリーから最大限のパフォーマンスを引き出すことに集中しています」

    「もしそれが来年彼を失うことにつながったとしても、もちろん避けたいですが、それは我々がコントロールできることではありません」

    現在ハースはコンストラクターズランキング4位と好調なスタートを切っており、中団トップとしてアルピーヌやレッドブルを上回る位置につけている。ベアマンの成長とともに、チームとしての評価も着実に高まっている状況だ。

    “送り出す価値”が示すハースの役割
    今回の発言は、ハースが担う役割を象徴している。若手ドライバーを育成し、その実力が認められてトップチームに引き抜かれるのであれば、それ自体がチームの成果であるという考え方だ。

    ベアマンの去就は依然として不透明だが、その評価の高さはすでに明らかであり、今後の動向はF1パドック全体の注目を集めることになりそうだ。

  • ミック・ドゥーハン アルピーヌF1を批判「不公平だった」 息子ジャック離脱巡り

    ミック・ドゥーハン アルピーヌF1を批判「不公平だった」 息子ジャック離脱巡り

    MotoGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンが、息子ジャック・ドゥーハンのF1キャリアの経緯についてアルピーヌを批判し、その状況を「不公平だった」と表現した。

    2026年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦を開始したバルセロナでスペイン紙の取材に応じた5度の500cc世界王者は、状況の繊細さを認めつつも率直な見解を示した。

    MotoGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンが、息子ジャック・ドゥーハンのF1キャリアの経緯についてアルピーヌを批判し、その状況を「不公平だった」と表現した。

    2026年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦を開始したバルセロナでスペイン紙の取材に応じた5度の500cc世界王者は、状況の繊細さを認めつつも率直な見解を示した。

    「正直なところ詳しくはコメントできないが、不公平だったと思う」

    「最初からそうだった。シーズンが始まる前からドライバーを入れ替える決断がなされていたようなものだったし、それで全てが決まっていた」

    「息子には長期契約があったし、アルピーヌにとって初めてトップまで到達したジュニアドライバーだった。それでも、理由は言えないが別の方向に進むことになった。それが全てだ」

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

    この発言は、ジャック・ドゥーハンが2025年序盤にフランコ・コラピントにシートを奪われた後、キャリア再建を進めている状況の中で出たものだ。

    現在ジャック・ドゥーハンはハースのリザーブドライバーを務める一方、ニールセン・レーシングからヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2に参戦している。

    「ジャックは強い若者だし、彼のプランは……今はバルセロナでレースカーに乗って戦っているところだ」とミック・ドゥーハンは付け加えた。

    「今はハースにいて、リザーブドライバーとしてシート獲得を目指している。そして、おそらく契約をより重視してくれるチームにいる」

    一方で23歳のジャック・ドゥーハン自身も、F1復帰への意欲を失ってはいない。

    「スポーツカーに集中する可能性を完全に否定しているわけではない。そこには素晴らしいチャンスがある」とジャック・ドゥーハンは語った。

    「ただ正直に言えば、フォーミュラ1が最終的な目標だし、今の自分には単なる希望ではなく、まだ十分にチャンスがある。自力で戻るために戦う機会がある」

    「もしそうでなかったとしても、スポーツカーに集中するのは良い選択だと思う。そこでも素晴らしいキャリアを築くことはできる」