カテゴリー: ガブリエル・ボルトレト

  • ガブリエル・ボルトレト 母国F1ブラジルGPは「狂気のような週末になる」

    ガブリエル・ボルトレト 母国F1ブラジルGPは「狂気のような週末になる」

    キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトがF1.comのアラスデア・フーパーとのインタビューに応じ、F1ルーキーイヤーで得た教訓、学んだこと、そして母国ブラジルGPを目前にした心境を語った。

    1年前、キック・ザウバーはガブリエル・ボルトレトの契約を発表した。当時まだ若きブラジル人はF3チャンピオンであり、F2タイトルを争いながら2024年のサンパウロGP週末にはマクラーレンのアカデミードライバーとしてF1パドック内で活動していた。

    それから12か月後、すべてが変わった。21歳の彼はF2タイトルを獲得し(F3とF2の連続タイトルはオスカー・ピアストリに並ぶ快挙)、今やF1ドライバーとして初の母国グランプリを迎えようとしている。

    チーム代表のジョナサン・ウィートリーも彼を絶賛しており、「本物の逸材(the real deal)」と評している。ウィートリーはこれまでにも数多くのF1スターたちと仕事をしてきた人物だ。

    シーズンを通して印象的な結果も残してきた。中でもハンガリーGPでの6位フィニッシュが際立つほか、オーストリアとモンツァでも8位を記録。3戦連続でトップ10を逃した後、直近のメキシコシティGPでは再びポイント圏に復帰した。

    「F1に加入できたことは、僕のキャリアにおける大きな達成だった」とボルトレトは語る。「もうすぐサウバー加入が発表されてから1年になるなんて信じられないよ。僕がレースを始めたときからの夢だったし、今こうしてF1にいるのは本当に素晴らしい気分だね」

    「今季はとても長いシーズンだった。多くのレース、多くの学び、そしてチームと過ごした時間もたくさんあった。でも本当に素晴らしいと感じているよ」

    ウィートリーが語る意外な成長領域「週末への慣れ」
    今季第21戦のサンパウロGPを前に、ボルトレトはF1ルーキーイヤーの終盤を迎えている。学ぶことは多かったようだ。

    「F1でのメディア対応の多さは信じられないほどだね!」と彼は笑う。「週の中でやるべきこと、出席しなければならないイベント、ミーティングが本当に多い。エネルギーを維持するのが大変なんだ」

    「だからよりプロフェッショナルであることが求められるし、適応しなければならない」

    F1ではオフ・トラックでも適応力が試される。だがボルトレトには素晴らしいメンターたちがいる。4度のワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペン(シムレース仲間)と、2度の王者フェルナンド・アロンソ(マネジメント契約を結んでいる)だ。

    「彼らが週末以外の時間をどう過ごすかを見ると、家でリラックスしてエネルギーを回復しているんだ。そして次の週末には準備万端で臨む。僕も彼らのそういう部分を見て学んだ」とボルトレトは語る。

    「今でも改善の余地はあると感じているけど、週末の入り方はずっと慣れてきた。以前は木曜や水曜から全力を出しすぎて、プラクティス前に疲れていたけど、今は日曜でもしっかりエネルギーを保てるようになったんだ」

    「すべてを証明しようと“全開で臨みたくなる”のは簡単なことだけど、時には“やりすぎないこと”も大切なんだ。努力の量よりも質と理解を重視するようになったね」

    「F1が最優先」それでも私生活も大切に
    ボルトレトは努力家として知られており、『Beyond The Grid』ポッドキャストではグランプリを終えた直後に自宅のシミュレーターに座ることを明かしている。

    「レース直後は記憶が鮮明だからね」と笑う彼は、「僕のプライベートな楽しみは家に帰ってシムを走ること。友人と一緒にドライブしたり、いろんなクルマを試したりするのが好きなんだ」と語った。

    「F1から少し離れながらも好きなことをしてエネルギーを充電できる。僕にとってこれがバランスの取り方なんだ」

    「もちろんF1が最優先で、人生をかけて取り組んでいる。でも家族や恋人、友人と過ごす時間も大切。両方をしっかり両立させているよ」

    「彼らは最初から僕を信じてくれた」ザウバーの信頼
    キック・ザウバーは2024年に苦しいシーズンを過ごした。チーム唯一のポイントは周冠宇のカタールGP4点のみ。2025年はボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグの新ラインナップで臨んだが、当初の期待値は低かった。

    しかし今季のチームは確実に進歩している。コンストラクターズ選手権9位ながら、ポイントは昨季の4点から60点へと大幅増。6位レーシングブルズとも12点差に迫る。

    「シーズン序盤は苦しかったけど、いまではポイント争いができている。チームがどれだけ努力しているかを間近で見ているから、本当にうれしい」とボルトレトは言う。

    「僕の実力を信じてくれていたからこそプレッシャーは感じなかった。でも自分自身に課したプレッシャーは大きかった。チームのために結果を出したかったんだ」

    ガブルエル・ボルトレト(ザウバー) F1 ブラジルグランプリ

    F2・F3での経験、そして“シューマッハの道”に学ぶ
    ボルトレトがF1への順応が早い理由の一つは、F3とF2で連続タイトルを獲得した経験にある。

    「F2とF3でタイトルを争った2年間は、最大のプレッシャーを感じた」と彼は振り返る。「結果を出せなければ翌年のシートを失う可能性がある。だから毎戦が勝負だった。その経験が今に生きている」

    今季のF1ではタイトル争いとは無縁だが、彼の視線はすでにアウディとの未来へ向いている。

    「昨日またシューマッハのNetflixシリーズを観たんだ。彼がフェラーリに加入してからチームを作り上げ、タイトルを獲得するまでの過程を見ると本当に刺激を受ける」と語る。

    「僕もアウディのプロジェクトの一員として、その過程を歩みたい。彼のようにチームを成長させてタイトルを獲る。それが目標だし、そのために毎日全力を尽くしている」

    「サウバーは僕にとって単なるチーム以上の存在だ。サポートしてくれる仲間たちのエネルギーが本当に素晴らしくて、初年度にここにいられるのは幸運だと思う」

    「狂気のような週末になる」母国ブラジルGPへ
    次戦サンパウロGPは、ボルトレトにとってF1初の母国レースとなる。ブラジルは8つのF1タイトルを誇る3人のワールドチャンピオンを生み出してきたが、フェリペ・マッサが引退して以降、現役ブラジル人ドライバーは不在だった。ボルトレトの登場がその空白を終わらせた。

    「きっと狂気のような週末になるよ。ブラジル人は最高だ」とボルトレトは笑う。

    「母国の人たちと同じ気持ちを共有できるのが楽しみなんだ。ファンと一緒にあの雰囲気を感じたい」

    メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリが初の母国GP(イモラ)で苦戦したことを踏まえ、どう臨むかを問われると、彼は冷静に答えた。

    「もちろんベストを尽くすよ。ファンは僕に多くを期待するだろうし、それは当然のこと。彼らが期待してくれるというのは、僕がそれを成し遂げられると信じてくれているからだ。だから僕も全力でその期待に応える」

    「セナは僕の最大のアイドル」
    サンパウロ出身のボルトレトにとって、アイルトン・セナは永遠のヒーローだ。彼はセナと同じカラーリングのヘルメットを着用している。

    「セナは僕の最大のアイドルだ。彼が亡くなってから何年経っても、いまだに人々を鼓舞している。僕も彼のようにF1で成功し、同時に祖国ブラジルの人々に誇りを与えられる存在になりたい」

  • ガブリエル・ボルトレト 「アロンソは史上最高の一人。F1王座2回じゃ足りない」

    ガブリエル・ボルトレト 「アロンソは史上最高の一人。F1王座2回じゃ足りない」

    フェルナンド・アロンソを「史上最高のドライバーの一人」と称える声が、同じA14マネジメントに所属するガブリエル・ボルトレトから上がった。ボルトレトは「2回のタイトルでは彼の実力を正当に表せていない」と語り、アロンソがさらなる王座にふさわしい存在であると強調した。

    2006年のドライバーズタイトルから19年が経過した今も、アロンソはF1の頂点を目指し続けている。2010年と2012年には惜しくも王座を逃し、以来3度目の戴冠を果たせていないが、その執念が彼を今もレースの世界に駆り立てている。

    ボルトレト「フェルナンドはもっと多くのタイトルを取るべきだった」
    アロンソが設立したマネジメント会社「A14マネジメント」に所属するボルトレトは、44歳のアロンソを深く尊敬しており、そのキャリアを高く評価している。メディアの取材に対し、ボルトレトは次のように語った。

    「間違いなくそう思う。僕にとって彼は史上最高のドライバーの一人だ」

    「残念ながら、F1とはそういう世界なんだ。正しい場所で、正しいタイミングにいなければならない。才能があってもチャンピオンになれなかったドライバーはたくさんいる。逆に、チャンピオンになった人たちはみんな素晴らしいドライバーだし、それに値している。でも、フェアな比較とは言えないと思う」

    「フェルナンドのようなドライバーは、ドライブの仕方から見ても、もっと多くのタイトルに値する。実際、彼は何度もあと一歩のところまで行っていた」

    ガブリエル・ボルトレトとフェルアンド・アロンソ

    ボルトレトが語る“アロンソ世代”への敬意
    ボルトレトの言葉は、若手世代が今なおアロンソを手本とし、彼の存在に影響を受けていることを示している。彼自身もアロンソの支援を受けながらキャリアを築いており、世代を超えた尊敬関係が垣間見える発言だ。

    また、「正しい場所・正しいタイミング」という言葉は、F1の残酷な現実を的確に表している。アロンソが2000年代後半から2010年代にかけてチーム移籍のタイミングに恵まれなかったことはよく知られており、ボルトレトの指摘はそのキャリアの象徴的側面を突いている。

    いまや44歳となったアロンソだが、2026年からのホンダ製PU搭載ワークス体制で再び頂点を目指す姿勢に変わりはない。若きボルトレトの言葉は、その闘志と影響力の大きさを改めて証明したと言える

  • フェルスタッペンの理想チームメイトはボルトレト?シュタイナーがF1最強構想

    フェルスタッペンの理想チームメイトはボルトレト?シュタイナーがF1最強構想

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーが、理想のドライバーラインアップとしてマックス・フェルスタッペンとガブリエル・ボルトレトのコンビを挙げた。レッドブルが2026年のドライバー決定を保留しているなか、思わぬ“夢のチーム構想”が話題となっている。

    フェルスタッペンはレッドブルで10年目を迎えており、契約は2028年まで残る。これまで6人のチームメイトと組んできたが、来季は角田裕毅の去就が不透明なため、7人目の相棒が誰になるか注目されている。

    現時点ではアイザック・ハジャーが有力候補と見られているが、シュタイナーの選択は異なっていた。

    「僕が選ぶなら、まずマックス・フェルスタッペンは間違いなく起用する」とシュタイナーはLottoLandの取材で語った。

    「以前はオスカー・ピアストリを選ぶと言っていたけど、今は新人のひとり、ガブリエル・ボルトレトを選ぶね。マックスとガブリエル、この2人だ」

    さらに自身が理想とするチーム体制についても語り、メルセデスやアストンマーティンの要素を取り入れると明かした。

    「チームのインフラや組織面で最も優れているのはメルセデスだと思う。あの体制はとても気に入っている」

    「マシンデザイナーはエイドリアン・ニューウェイを採用するね。彼には優れたチームを周りに揃える必要があるけど、それは後から見つけられるだろう。そうすればかなり成功するチームになると思う。そしてもちろん、チーム代表は僕だ!」

    シュタイナーは2024年シーズン前にハースを離れ、現在はMotoGPのレッドブルKTM Tech3チームの買収コンソーシアムを率いるなど、新たな分野に挑戦している。

    「今はチーム運営をしていないけど、とても満足している。もうすでにそれを経験したからね」と語り、すぐにF1復帰する意志はないことを強調した。

    「もし新しいプロジェクトがあれば興味はあるが、ただチーム代表の仕事をするためにF1に戻るつもりはない。今のように半分のレースに行くくらいがちょうどいいんだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

    シュタイナーの“理想チーム”が示すF1の世代交代
    シュタイナーが選んだボルトレトは、現在ザウバーのルーキーで、フェルナンド・アロンソのマネジメント会社「A14」に所属する次世代の注目株だ。経験豊富なフェルスタッペンと若手のボルトレトという組み合わせは、速さと将来性を兼ね備えた理想形といえる。

    また、デザイナーにエイドリアン・ニューウェイ、組織にメルセデスの構造を採用するという発言からは、シュタイナーの現実的かつ戦略的な視点もうかがえる。
    レッドブルが2026年に誰を選ぶかは依然不明だが、シュタイナーの“夢のラインアップ”は、F1の次世代構図を象徴する興味深い示唆となった。

  • コラピント アルピーヌF1のチームオーダー無視「ボルトレトの攻撃を防ぐため」

    コラピント アルピーヌF1のチームオーダー無視「ボルトレトの攻撃を防ぐため」

    アルピーヌF1のフランコ・コラピントは、アメリカGP終盤にチームメイトのピエール・ガスリーを追い抜いた判断について、「背後のガブリエル・ボルトレトの脅威を抑えるためだった」と説明した。

    コラピントはレース終盤、ピットウォールから「ガスリーの後ろでポジションを維持せよ」との指示を受けたが、これを無視してターン1でオーバーテイクを敢行。両車とも燃料節約モードで走行しており、全56周でセーフティカーは出動していなかった。

    最終的にコラピントはボルトレトの前でフィニッシュし、ガスリーは19位まで順位を落とした。3台はいずれも首位マックス・フェルスタッペンに周回遅れにされた。

    レース後、アルピーヌ代表のスティーブ・ニールセンは声明を発表し、「ピットウォールからの指示は最終的なものであり、今回はそれが守られなかったことを残念に思う。内部で検証し、対処する」とコメントした。

    「前に出た方がベストな状況だった」
    コラピントは、レース後に「自分の方が速く、最善の判断だった」と主張した。

    「僕たちにとっては厳しい週末だった。チームとして努力を続けていかなければならない」とコラピントはRacingNews365などに語った。

    「最終スティントでは僕の方がピエールよりかなり速かったし、後ろにはボルトレトがいて、ものすごく攻めてきていた。僕たちよりも速かったんだ。だから僕が前に出て、2台を抑え込まないようにするのがベストな状況だったと思う」

    「クルマは扱いにくいし、今はとても難しい状況にある。でもチーム全体で来年に向けて強くなるために努力している。今季は何度もポジションを入れ替えてきたし、これまでも自由にレースをしてきた。たとえポイント圏外でも、ベストを尽くして結果を出すことが大切なんだ」

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    ガスリー「チーム内で見直す」
    一方のガスリーは不満をにじませつつも、詳細は伏せた。

    「チーム内で見直すことになる。第1スティントは良かったけど、ピットインのあとエステバン(オコン)のすぐ後ろでコースに戻った」とガスリーは説明した。

    「とにかくペースが遅すぎた。残りについてはチーム内で話し合うつもりだが、満足はしていない。このレースにはがっかりしている。オフィスの中で冷静に分析すべきで、ここで不満をぶちまけても意味がない」

    「全体的に見てパフォーマンスが足りなかった。もっと良くしなければならない」

    アルピーヌの内部事情と課題
    アルピーヌはアメリカGPでも下位に沈み、再びパフォーマンス不足を露呈した。新体制で臨むシーズン後半戦だが、戦略とチームオーダーの混乱が続いており、コラピントの判断がチームワークの問題として波紋を広げている。ニールセンが指摘したように「内部での再検証」は避けられず、今後の処分や指針が注目される。

  • ボルトレト F1バクー初日にアントネッリに怒り「ライン上をクルージング」

    ボルトレト F1バクー初日にアントネッリに怒り「ライン上をクルージング」

    2025年F1アゼルバイジャンGPのフリー走行2回目セッションで、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは同じルーキーのメルセデスドライバー、キミ・アントネッリの走りに不満を示した。両者にとって2025年シーズンは対照的な一年となっている。

    イタリア人のアントネッリは開幕から強さを見せ、特にメルボルンやマイアミで印象的なパフォーマンスを披露したが、その後は経験豊富なチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグに対してペース不足が目立った。

    一方、F2王者のボルトレトはヨーロッパラウンドの開幕以降、徐々に差を縮め、週末によってはヒュルケンベルグを上回る場面も見せてきた。

    しかしアントネッリはジョージ・ラッセルの成績に食らいつけず、重要なポイントを獲得できないレースが続いている。

    バクーでのFP2序盤、アントネッリが走行ライン上で減速していたことで、ボルトレトはファステストラップを妨害された形となり、チームラジオで怒りをあらわにした。

    「そうだよ、いいね。彼はレーシングライン上をただクルージングしてる」と20歳のボルトレトは吐き捨てた。

    だがセッション終了時には、アントネッリが4番手を獲得し、ボルトレトは15番手に沈む結果となった。

    ガブリエル・ボルトレト、アゼルバイジャンGPを前に意気込み
    週末を前にF1.comのインタビューで、ボルトレトはバクー市街地サーキットについて「最も難しいサーキットのひとつ」と語った。長いストレートと壁に近いレイアウトがその理由だという。

    「間違いなく年間で最も難しいサーキットのひとつ。ローダウンフォースの市街地サーキットはいつもタフだと思う。これまでのレースのようにポイント圏内で戦えることを願っている。ポイントを争えるのは良いことだし、それはチームや僕自身にとって自信につながる」

    また2025年シーズンの中団グループの接戦についても触れ、次のように語った。

    「僕たちが仕事をしっかりやり、結果を出せばそこにいけるのは明らかだ。でもすべては僕たちがトラック上で発揮できるパフォーマンス次第だ。パッケージ、クルマ、ドライビング、すべてを最大限に引き出すことができれば、彼らと戦えると信じているし、ぜひそのポジションを達成したい」

    オーストリアで初ポイントを獲得して以来、ボルトレトはコンスタントに入賞を重ねてきた。シルバーストンでヒュルケンベルグが表彰台を獲得して以降は、多くのレースでチームの先頭を走っている。

  • オリバー・ベアマン F1デビュー前にボルトレトと確執「嫌いだった」

    オリバー・ベアマン F1デビュー前にボルトレトと確執「嫌いだった」

    オリバー・ベアマン(ハース)とガブリエル・ボルトレト(ザウバー)は2025年にそろってF1フルタイムデビューを果たしたが、両者の関係は最初から良好だったわけではない。ベアマンは、まだ直接会う前から互いに「嫌っていた」理由を明かした。

    2人はF4時代からライバル関係にあり、その後シミュレーター「iRacing」でのクラッシュをきっかけに険悪な関係となったという。しかし現在はグリッド上でも親友と呼べる存在に変わっており、F1パドックで注目の若手コンビとして話題を集めている。

    両者はF1ルーキーとして2025年にデビュー
    オリバー・ベアマンとガブリエル・ボルトレトは、シングルシーター・モータースポーツのキャリアの大半で互いに競い合ってきた。現在では親しい友人関係にある2人だが、ベアマンは、まだ正式に出会う前に互いを嫌っていた理由を明かした。

    両者は2025年シーズンにF1にフルタイムのルーキーとしてステップアップした。ボルトレトは2024年のF2チャンピオン獲得を経て、ベアマンはカルロス・サインツの欠場によりフェラーリから鮮烈なデビューを果たした。

    ボルトレトはF1デビューイヤーで好調を維持しており、ザウバーのチーム代表ジョナサン・ウィートリーは若きブラジル人ドライバーを絶賛してやまない。

    一方ベアマンは、その才能と16歳から所属してきたフェラーリ・アカデミーでの地位から、将来的にフェラーリでルイス・ハミルトンの後任になると目されている。チーム代表フレデリック・バスールは、現在ベアマンをハースにレンタル移籍させ、伝統あるスクーデリアのドライバーとしての大きな注目から離れつつ経験を積ませていると説明している。

    iRacingでのクラッシュが原因で互いを嫌っていた
    ベアマンは最近のFormula1.comのインタビューで、ボルトレトを「F1グリッド上での親友」と表現し、その感情はボルトレト本人も別のインタビューで同じように語っている。

    しかしベアマンはポッドキャスト「Quadcast」で、最初は良好な関係ではなかったと明かし、実際に出会う前から互いを嫌っていたことを打ち明けた。

    「彼はF4にいて、僕もF4初年度で、彼はレースに勝っていたけど僕は勝てなかった。数年後にiRacingで出会ったんだ」とベアマンは振り返った。

    「ロックダウン中にシルバーストンで大クラッシュしたんだ。iRacingで全開走行していて、それ以来しばらくは互いを嫌っていた。直接会ったこともなかったのにね」

    「一度iRacingでクラッシュしただけで、だからお互い目も合わせなかったし話もしなかった。でも去年F2で会って、『ああ、彼は意外と悪い奴じゃないな』って気づいて、そこから友達になったんだ」

    F1パドックでの友情は、いずれ両者がF1ワールドチャンピオンを目指して争うようになれば終わるのが常だ。ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが典型的な例であり、幼少期からの友人関係は、メルセデスでの熾烈なライバル関係を経て決裂し、現在でも完全には修復されていない。

    オリバー・ベアマン F1

    「狂気のようだった」フェラーリでのデビュー
    ベアマンはまた、2024年サウジアラビアGPでのフェラーリ・デビューにつながった出来事についても振り返った。サインツがFP1後に虫垂炎で欠場を余儀なくされ、急遽代役に指名されたのだ。

    「そう、本当に狂気のようだった」とベアマンは述懐した。「カルロスが週末に入る前から体調が良くないと感じていたから、何か起こるかもしれないと予感していたんだ」

    「木曜の時点でフェラーリに行って、もしもの場合に備えて準備を整えていた。それからF2を走り始めて、カルロスがFP1に出たから何も起きないと思った」

    ベアマンはF2でポールポジションを獲得し、リバースグリッドで10番手からスタートするスプリントを楽しみにしていたという。「ジェッダは本当に素晴らしいサーキットで、レースをするのがとても楽しみだったんだ」

    「でも次の瞬間、マネージャーにフレデリック(バスール)から電話が入ったんだ」

    その結果、ベアマンはデビュー戦で6ポイントを獲得した。これは2025年のフェラーリデビュー戦でハミルトンが成し遂げられなかった成績だ。

    その後もベアマンは2024年中にもう1度F1に出走。ケビン・マグヌッセンがペナルティポイント累積で出場停止となった際、ハースから代役参戦を果たした。

  • レッドブルF1はハジャーよりボルトレトを選ぶべき?ハーバートが持論展開

    レッドブルF1はハジャーよりボルトレトを選ぶべき?ハーバートが持論展開

    ガブリエル・ボルトレトはイタリアGPで再び輝きを放ち、サウバーから8位入賞を果たした。6戦連続でチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを予選で上回り、ルーキーながら存在感を強めている。

    そんな中、元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは「レッドブルはアイザック・ハジャーよりもボルトレトを起用すべきだ」と持論を展開。将来のシートを巡る争いに、新たな注目が集まっている。

    ブラジル出身のルーキー、ガブリエル・ボルトレトはイタリアGPで再び素晴らしい走りを見せ、その評価を一層高めた。サウバーの経験豊富なチームメイト、ニコ・ヒュルケンベルグを6戦連続で予選で上回り、決勝では力強い走りで8位に入り、6戦中4回目のポイント獲得を果たした。

    そしてボルトレトの活躍は見逃されていない。Sky Sports F1のピットレポーター、テッド・クラビッツは「すべてのトップチームが彼に関心を持っている」と述べている。

    「ガブリエル・ボルトレトは、F1の将来有望なスターであることを証明した。そしてすべてのトップチームが彼に関心を持っている」とクラビッツは先週日曜のレース後に放送された『テッドのノートブック』で語った。

    「だが彼は、サウバーとアウディに残り、未来に向けた彼らのエキサイティングなプロジェクトに取り組むと言っている。今日8位に入り、予選での好パフォーマンスを結果に結びつけたんだ」

    ボルトレトは2026年にサウバーがアウディのワークスチームへと変貌する際にも残留する予定だ。

    アイザック・ハジャーとガブリエル・ボルトレト F1 レッドブル

    ボルトレト、レッドブル入りの可能性は?
    一方で、3度のグランプリ勝者ジョニー・ハーバートは、レッドブルは同じルーキーであるアイザック・ハジャーよりもボルトレトの起用を検討すべきだと考えている。

    ハジャーもまた印象的なF1デビューシーズンを過ごしており、来年レッドブルのシニアチームで角田裕毅の後任となる最有力候補とされている。しかし、ハーバートはなぜボルトレトの方が適任だと思うのか、その理由を説明した。

    「僕ならレッドブルのシートをボルトレトに与えるだろう」とハーバートはRacing Tipsterに語った。

    「彼はF3とF2の選手権を連続して制した。だが彼に有利に働いている本当にポジティブな要素は、オスカー(ピアストリ)がマーク・ウェバーを持っているのと同じように、フェルナンド・アロンソがマネージャーであるということだ」

    「アロンソは彼に成長を続けさせるための特別な要素を与えることができるだろう。一方でハジャーにはフェルナンドのような存在はいない。彼は自分で全てを学ばなければならない」

    「ボルトレトは史上最高のひとりであるアロンソと戦い、レース中の洞察を得ている。そしてレース後にはそれについて話し合うんだ」

    「だからそれが彼にアドバンテージを与える。しかも彼はRB(レーシングブルズ)のマシンほど良くないと言えるクルマで非常に印象的な走りをしている」

    シーズン開幕前、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコはボルトレトを単なる「Bドライバー」と呼び、物議を醸していた。

  • 「まるでマシン」 ヒュルケンベルグがザウバーF1新人ボルトレトの能力を評価

    「まるでマシン」 ヒュルケンベルグがザウバーF1新人ボルトレトの能力を評価

    ニコ・ヒュルケンベルグは、ルーキーのチームメイト ガブリエル・ボルトレトがザウバーで徐々に主導権を握っていることを認める。

    今季シルバーストンで悲願の初表彰台を獲得したベテランのヒュルケンベルグ,だが、予選成績ではこれまでボルトレトに10対6で後れを取っている。モンツァでも、38歳のヒュルケンベルグは12番手に終わった一方で、ブラジル人ルーキーは見事8番手につけた。

    「もっと上に行けたと思う」とヒュルケンベルグは語った。「Q3の1回目のアタックでミスをしてしまったから、最後の走行では脆弱になってしまった。タイムを取り戻そうとしなければならなかったので、それが結局タイムロスにつながった」

    それでもヒュルケンベルグは、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンの後押しでF1入りを果たし、フェルナンド・アロンソのマネジメントを受けるボルトレトを惜しみなく称賛している。

    「彼は本当に素晴らしい仕事をしている」とヒュルケンベルグは認めた。

    「まるでインクが切れないプリンターのように、次から次へとラップを刻んでいくマシンだ」と笑顔で語った。「ルーキーなのにほとんどミスをしない。急激に成長しているけど、間違いなく将来有望なドライバーだ」

    20歳のボルトレトは、経験豊富なチームメイトと対峙することに不安を抱いていたことを明かした。「正直に言うと、『これは大変だぞ』と思った」と彼は語った。「僕はF2やF3の頃からニコを尊敬していた。『あの人は本当に速い』といつも思っていた」

    「今年は自分を追い込まなければならない、自分の人生を懸けて走らなければならないと思った」

    ガブリエル・ボルトレト ザウバーF1チーム

    それでも20歳のボルトレトは、戦いは見た目ほど一方的ではないと強調する。「正直に言えば、データを見ればかなり接近している」とボルトレトは説明した。

    「今年のミッドフィールドは本当に僅差で、ミリ秒単位が勝負を分ける。僕たちは互いにアドバイスを求め合うことはないけれど、互いのデータをチェックしている。僕たちは二人ともクルマに同じものを求めていて、それがチームにとって役立っている」

    モンツァでは、元ウィリアムズ代表のヨースト・カピートがSkyドイツでボルトレトを「シーズン最高のルーキー」と評する場面もあった。

    一方、チーム代表のマッティア・ビノットは、このブラジル人の台頭は偶然ではないと強調した。「彼と契約できたことを本当に喜んでいる」とラ・ガゼッタ・デッロ・スポルトに語った。「今日ではF3やF2で優秀だったと言うのは簡単だが、彼と契約したのは我々だ」

    「彼は努力家で、とても速く、すでに実力を証明している。トップドライバーになるだろう」

    さらにビノットは、2026年にチームを引き継ぐアウディも初年度については現実的な見方をしていると付け加えた──再びヒュルケンベルグとボルトレトのラインナップで臨む。

    「大きな成果を期待しているわけではないが、大事なのは成長し進歩を示すことだ。ニコは速く、一貫性があり、手本となる存在。ガブリエルは落ち着いてプレッシャーなく学んでいる。二人揃って、このプロジェクトに信頼性をもたらしている」

  • フェラーリF1 ガブリエル・ボルトレトを2027年ハミルトン後任候補として注視

    フェラーリF1 ガブリエル・ボルトレトを2027年ハミルトン後任候補として注視

    フェラーリF1は、2027年シーズンにルイス・ハミルトンの後任となり得る若手候補として、ザウバーのガブリエル・ボルトレトを注視していると報じられている。

    今季いまだ勝利がないフェラーリは2026年マシン開発に重点を移す中、将来のドライバー体制についても水面下で検討を進めている。

    ルーキーシーズンを戦うボルトレトは、経験豊富なチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを上回るパフォーマンスを発揮し、予選や決勝で存在感を高めている。その成長ぶりはフェラーリ首脳陣の目に留まり、2027年の有力候補の一人として注目を集めている。

    フェラーリの2025年F1シーズンはいまだ勝利がなく、通常モンツァで試されるトラック特化型アップグレードを投入した後、チームの焦点はすでに2026年マシンに移りつつある。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンは来季チャンピオン争いが可能なマシンを望んでおり、そこでの不足はマラネロでのハミルトンの長期的な将来に疑問を投げかける可能性がある

    ハミルトンはフェラーリとの契約において、2027年以降もチームに残るかどうかを決定づける重要な条項を保持している。チーム代表フレデリック・バスールや会長ジョン・エルカーンを含む首脳陣は、後任計画を検討せざるを得ない状況だ。現時点で7度のワールドチャンピオンを交代させる即時の計画は存在しないものの、フェラーリはすでにハミルトン以後の時代に向けた才能を評価し始めている。

    ザウバーの新人ガブリエル・ボルトレトがフェラーリの注目を集める
    スイスのメディア『Blick』の報道によれば、ザウバーの若手ドライバー、ガブリエル・ボルトレトは2025年のルーキーキャンペーンで際立ったパフォーマンスを見せ、注目を集めている。ブラジル人ドライバーである彼は、経験豊富なチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを継続的に上回り、6戦連続で予選Q2進出あるいはトップ10シュートアウト進出を果たしている。モンツァでは、ペナルティによりグリッド降格となったハミルトンを含むベテラン勢の前からスタートすることもあった。

    これらの好結果は、2027年にハミルトンがチームを去る可能性を見据えるフェラーリの首脳陣の目に留まったと考えられている。ガブリエル・ボルトレトがプレッシャー下で経験豊かなライバルたちと安定して渡り合える能力は、将来的なフェラーリ候補としての資質を際立たせている。

    スクーデリア・フェラーリ

    アロンソ、ボルトレトの印象的なルーキーシーズンを称賛
    ガブリエル・ボルトレトのメンターでありマネージャーでもあるフェルナンド・アロンソは、彼がオーストリアGPで初めてF1ポイントを獲得した際に若手ブラジル人の飛躍について語った。アロンソは、シーズンを通じてボルトレトが非常に優れたパフォーマンスを発揮しており、ニコ・ヒュルケンベルグが時折ポイントを獲得する一方で、多くの場合彼を上回っていると強調した。そして、初ポイント獲得は有望なキャリアの始まりであり、すべてのドライバーにとって忘れられない達成であると述べた。

    将来を見据えるフェラーリにとって、ガブリエル・ボルトレトはグリッド上で存在感を高めており、モンツァでの印象的な走りもあって、2027年シーズンに最も注視される若手の一人として浮上している。7度のワールドチャンピオンがスクーデリアを去る決断を下した場合、彼がルイス・ハミルトンの後任候補となる可能性は十分にある。

  • ガブリエル・ボルトレト F1オランダGP予選「角田裕毅のダーティエアの影響」

    ガブリエル・ボルトレト F1オランダGP予選「角田裕毅のダーティエアの影響」

    ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)は、F1オランダGP予選で13番手に終わった。これまで連続でQ3進出を果たしてきたルーキーだったが、今回は惜しくもその流れをつなぐことができなかった。

    予選ではQ1でフロアの接触によるボトミングに悩まされ、タイムロスを強いられた。チームに調整を求めたものの、Q2では最終的に0.05秒差でQ3を逃す結果に。さらに最後のアタックでは角田裕毅のマシンから発生したダーティエアの影響もあり、自己ベストを更新することはできなかった。

    「予選は少し厳しかった。Q1で何度かボトミングしてしまってタイムを失ったし、全体的にコンディションも安定していなかった」とボルトレトは語った。

    「Q1の後にフロアの確認と調整をしてもらったけど、Q2のラップはQ3に届くものではなかった」

    「最後のアタックでは角田の後ろでダーティエアを浴びて中盤セクターで少しタイムを失ってしまった。すべてが完璧に噛み合っていればQ3に行けたと思うけど、今日はそうはならなかった」

    ガブリエル・ボルトレト 角田裕毅 F1 オランダGP

    それでも決勝に向けては前向きで、「明日は新しい日だし、与えられたチャンスを最大限に活かすことに集中する。昨日のロングランではいいレースペースを見せられたので、計画通りに実行できれば順位を上げられると思う」と語った。

    チーム代表のジョナサン・ウィートリーも「Gabiは最終的に角田と同タイムで0.05秒差でQ3を逃した。小さなミスがなければ可能性は十分にあった。ザントフォールトはオーバーテイクが難しいが、我々はレースで追い上げられる力を持っている」とコメントしており、ボルトレトの決勝での巻き返しに期待を寄せている。