カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「本当に打ちのめされた」

    ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「本当に打ちのめされた」

    ルイス・ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの予選でスクーデリア・フェラーリの2台がトップ10圏外に沈んだことを受けて、「打ちのめされた」「本当にがっかりしている」と心境を吐露した。

    スクーデリア・フェラーリにとって今季の厳しい滑り出しは、イモラのホームレースで新たな低迷を迎えることとなり、ハミルトンとチームメイトのシャルル・ルクレールはともに予選Q2で敗退した。

    両者ともQ2の2回目のアタックでタイムを伸ばせず、他のドライバーが記録を更新したことで脱落圏に追いやられた。

    前戦マイアミGPでも早期敗退を喫していたハミルトンは、今回の結果がSF-25の一発の速さの限界を浮き彫りにしたと語った。

    「本当に打ちのめされた気分だ。がっかりしている。マシンのフィーリングは悪くなかったんだ」

    「セットアップも整っていて、ブレーキの感触も良かった。すべてがかみ合っていたのに、それでも速く走れない」

    「ターン2と3でのマックス(フェルスタッペン)の速さを見ると、僕らには到底真似できない」

    「最後にニュータイヤを履いたけど、なぜかまったくグリップが出なかった。生きてこなかったんだ」

    ルイス・ハミルトン F1 エミリア・ロマーニャGP スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンは、タイヤ交換まではマシンの挙動が良かったため、Q3進出を確信していたと明かす。

    「本当に通過できると思っていた。マシンは“生きていた”」

    「14秒7台で走ってる連中を見ながら、僕らはせいぜい15秒7。1秒もの差がある」

    ハミルトンのフェラーリ初年度は厳しい状況が続いており、ここまで7戦中6戦でルクレールの後塵を拝している。現在の差を埋めるにはアップグレードが不可欠だと強調する。

    「今週末は前進できたと思う。でも、まだ必要なレベルには達していない。その点では改善の余地はある」

    「もっとアップグレードが必要だ。今のレベルじゃ足りない」

    「(マクラーレンは)ターン2で時速6〜10キロも速かったけど、僕らはそれに匹敵できない。クルマを押し続けて、プレッシャーをかけ続けていくしかない。エンジニアたちが何か見つけてくれることを願う」

    また、スクーデリア・フェラーリで迎える初の母国レースで「魔法のような」声援を受けたと語ったハミルトンだが、イモラは追い抜きが困難なコースであるため、決勝での巻き返しは厳しいとの見解を示した。

    「ここはレースをするにはあまり向いていないサーキットなんだ。1周単位ではドライブしていて楽しいけど、DRSトレインの中ではオーバーテイクが難しい。明日は多くの動きはないと思う」

    「でも全員がソフトタイヤを履いているから、どうなるか見てみよう。再び少しずつ順位を上げていけるように頑張る。レースペースは良さそうだったし、今回は悪くないはずだ」

  • シャルル・ルクレール F1エミリア・ロマーニャGP「奇跡が必要な状況」

    シャルル・ルクレール F1エミリア・ロマーニャGP「奇跡が必要な状況」

    シャルル・ルクレールは、2025年F1エミリア・ロマーニャGPの予選でフェラーリの両ドライバーがQ2敗退を喫したことを受け、「チームの運命を変えるには“めちゃくちゃ良い”アップグレードが必要だ」と語った。

    スクーデリア・フェラーリの2台は予選Q2で敗退し、イモラ・サーキットを埋め尽くしたティフォシ(フェラーリの熱狂的ファン)を落胆させた。

    ルクレールは11番グリッドから日曜の決勝に臨むことになり、チームメイトのルイス・ハミルトンは12番手に並ぶ。

    金曜日のFP1およびFP2終了時点ですでに、フェラーリは両ドライバーのペース不足に不安を抱えていた。その懸念は、Q2でアストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがミディアムタイヤでアタックし、ルクレールとハミルトンが脱落したことで現実となった。

    セッション後、ルクレールは落胆を隠さず、日曜のレースにも期待は持てないと率直に語った。

    「今出せるベストなパフォーマンスで11番手と12番手だった」とモータースポーツ・ウィークなどのメディアに語った。

    「つらいが、正直なところ、明日は奇跡を起こすしかないと思っている」

    「ただ、現時点で明日のレースペースに希望が持てる要素は何もない。単純に、今のマシンのポテンシャルが足りていないと感じている」

    今後アップグレードの投入が予定されているものの、それでフェラーリがトップ争いできるようになるとは考えていない。

    「もしそれがターニングポイントになるとしたら、本当に“めちゃくちゃ良い”アップグレードでなければ意味がない」

    「それがそうなるとは正直思っていない。前進の一歩になることを願ってはいるが、前に進むための道のりはまだまだ長い」

    エミリア・ロマーニャGP F1 シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    「フェラーリはイモラで“やり切れなかった”」
    フェラーリの2人は、前戦マイアミGPで7位(ルクレール)と8位(ハミルトン)に終わった際も劇的な改善を期待していなかった。しかし、地元イタリアの大観衆の前で予選敗退という結果に直面したことで、跳ね馬の現実はさらに厳しさを増している。

    マシンの問題が「パフォーマンスなのか、バランスなのか」と問われたルクレールは、次のように説明した。

    「パフォーマンス、ただそれだけ。バランスがどうこうではなく、最終的にはクルマのパフォーマンスが単純に足りていない」

    「レースペースは悪くないが、このサーキットでは予選が非常に重要であることは分かっていた。そこで結果を出せなかったのは大きな痛手」

    また、今季のSF-25が新品タイヤよりも“スクラブド”タイヤ(すでに一度使用したタイヤ)でより良いパフォーマンスを見せている傾向について問われると、ルクレールもそれを認めた。

    「そう言えるかもしれない。実際、それはシーズン序盤からの傾向でもあるため、検証が必要な課題だ」

    「たとえばQ2では、スクラブドタイヤでベストラップを記録したと思う」

    「もっとも、それは“完全なスクラブ”というわけではなく、アウトラップを1周だけ走ったタイヤだった。それについても今後しっかり分析する必要がある」

  • ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「ブレーキ問題はくじ引き状態」

    ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「ブレーキ問題はくじ引き状態」

    ルイス・ハミルトンは、スクーデリア・フェラーリの2025年型マシン「SF-25」で続くブレーキの問題について、「まるでくじ引きだ」と表現し、イモラでのフリー走行金曜セッションでもスピード不足に悩まされたと明かした。

    ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの舞台となるエンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ・サーキットで行われたフリー走行2回目(FP2)で11番手にとどまった。各ドライバーがピレリの最も軟らかいコンパウンドを使って予選シミュレーションを行った中での結果だった。

    1時間のセッションを通して、ハミルトンはブレーキの問題に悩まされ続けた。このトラブルはシーズンを通して続いており、メルセデス時代のCarbon Industrie製ブレーキパッドから、スクーデリア・フェラーリで使用されているBrembo製への移行が原因ではないという。

    「問題はブレーキパッドの移行じゃなくて、パフォーマンスにあるんだ」とハミルトンは語った。

    「毎回がくじ引きなんだ。サイコロを振って、あるパッドをつけるとうまくいくけど、別のをつけるとうまくいかない。明日こそはうまくいってほしいね。もちろん、解決しようと取り組んでいるよ」

    FP1では、ハミルトンはポジティブな兆しを見せ、5番手タイムを記録。トップタイムのマクラーレン勢との差も1コンマ以内と僅差だった。

    「FP1ではすごく満足してたよ。クルマに乗ってる感触も良かったし、前進できたと感じてた。ポジティブな手応えがあったんだ」

    しかし、午後のセッションに向けて「ごく小さなセットアップ変更」を施したことで、再びブレーキ問題に悩まされることになったという。

    「今年やった変更の中でも一番小さい部類のセットアップ変更だったんだけど、それでブレーキに問題が出てしまった。その結果、パフォーマンスに大きな影響が出た。正直、こういうことが今シーズンずっと起きてるんだよ」

    ルイス・ハミルトン F1 エミリア・ロマーニャGP スクーデリア・フェラーリ

  • シャルル・ルクレール F1エミリア・ロマーニャGP「ポールは現実的じゃない」

    シャルル・ルクレール F1エミリア・ロマーニャGP「ポールは現実的じゃない」

    シャルル・ルクレールは、F1エミリア・ロマーニャGP初日のフリー走行で、スクーデリア・フェラーリの抱える予選ペースの課題が浮き彫りになったと語り、「今のマシンではポールを狙うのは難しい」と率直に述べた。

    木曜のメディア対応を体調不良で欠席したルクレールは、FP1では高速走行時にヘルメットが浮き上がるトラブルに見舞われた。

    さらにFP2では、チームメイトのルイス・ハミルトンと同様にブレーキの問題に苦しみ、6番手タイムにとどまった。トップのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とはほぼ0.5秒の差がついている。

    「現時点での弱点は明らかに予選ペースだ。そこを改善する必要がある」とルクレールは語った。

    「ポールを取れるかと言えば、正直なところ今のマシンにはその力はないと思っている。でも決勝のレースペースは強いから、そこはポジティブな要素だよ」

    ただし、イモラはオーバーテイクが難しいサーキットでもある。

    「だからこそ、予選に向けてのペース改善に全力を注がないといけない。そこが今の僕たちの最大の課題だ」

    シャルル・ルクレール F1 エミリア・ロマーニャGP スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1に罰金処分 ルクレール車のタイヤ空気圧変更で手順違反

    フェラーリF1に罰金処分 ルクレール車のタイヤ空気圧変更で手順違反

    スクーデリア・フェラーリは、F1エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目に発生したインシデントについて、FIAスチュワードによる調査を受けた結果、罰金処分を受けた。

    問題となったのは、シャルル・ルクレールが走行を終えてピットレーンに戻った際、ガレージ内でマシンを停止させた状態でタイヤの空気圧が調整されたが、この作業が定められた手順に従っていなかったことだ。

    FIAのテクニカルデリゲートであるヨー・バウアーは、この行為がレギュレーションに違反すると判断し、スチュワードに報告。これを受けてスチュワードは、スクーデリア・フェラーリに対して技術指令TD003の手順違反により5,000ユーロ(約80万円)の罰金を科す決定を下した。

    調査では、技術指令TD003Gの項目2 g.iiにおいて、「単一セッション内で同じタイヤを再使用することは認められているが、空気圧を変更する場合には、事前にタイヤの温度を取得しなければならない」と定められていることが確認された。

    スクーデリア・フェラーリはルクレールのマシンにおいてこの規定を順守せず、過去の同様のケースと同様に5,000ユーロの罰金処分が科されることとなった。

  • フェラーリF1 小規模アップグレードで布石 バルセロナの“リセット”に賭ける

    フェラーリF1 小規模アップグレードで布石 バルセロナの“リセット”に賭ける

    フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、今後のF1エミリア・ロマーニャGP(イモラ)とモナコGPで「小規模なアップグレード」を投入することを明かした。これは、スペインGP(バルセロナ)で予定されている“リセット”レベルの大型アップデートに向け、パフォーマンスを安定させる狙いがある。

    マイアミGPでは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの“スカーレット・マシン”は7位と8位でチェッカーを受け、首位を独走するマクラーレン勢からはほぼ1分遅れでのフィニッシュとなった。

    開幕6戦を終え、スクーデリア・フェラーリはタイトル争いで王者チームから152ポイント差をつけられている。現在は状況を打破すべく戦略的な見直しを進めており、段階的な開発を経て、来月のスペインGPでの抜本的な変化に期待をかけている。

    バスールはフェラーリの方針について、以下のように語った。

    「バルセロナでは全チームが新しいフロントウイングを投入することになる。それは定義上、規則上そうなるんだ」

    「この変更は、各チームのパフォーマンスをリセットする可能性がある。バルセロナまでにイモラとモナコの2戦があるが、そこでは小さなアップグレードを持ち込む予定だ」

    これらの改良はSF-25のパフォーマンスを引き出すためのものだ。特にバルセロナでは、FIAによるフロントウイングのたわみ規制が強化されるため、マクラーレンの優位性が薄まる可能性があり、各チームにとって“横一線”の戦いになるとみられている。

    スクーデリア・フェラーリにとっては、ギャップを縮め、本来の競争力を取り戻す好機となる。

    スクーデリア・フェラーリ F1戦略の転換期にあるスクーデリア・フェラーリ。“小改良から大変革へ”チーム全体が勝利への再構築を図る。

    「眠れるポテンシャルの解放」 バスールのクルマとドライバーへの信頼
    フェラーリが苦戦する一方で、バスールはSF-25にはまだ引き出されていない可能性があると信じており、それを最大限に活かしきれていないことが問題だと見ている。

    「正直に言って、今の我々の最大の課題は、マクラーレンと比較しても、ポテンシャルを引き出しきれていないことにある。他チームに対してもっと攻めの姿勢でいくべきだと思う」

    「次の2戦でのチームの焦点は、すべてをまとめ上げ、クルマの性能を最大限に引き出すことだ」

    特に重視しているのが、予選での“一発の速さ”の改善だ。現在のSF-25は予選パフォーマンスに難があり、ルクレールとハミルトンは決勝で後方から追い上げを強いられる展開が続いている。

    「シャルルとルイスのことは完全に信頼している。シャルルはこの5年間を見てもわかる通り、ルイスはこの競技で最多勝を誇る記録保持者だ。2人とも予選で仕事ができるドライバーで、それが彼らの特長でもある」

    「ただ、今のクルマではそれが実現できていない。我々は改善しなければならないし、この段階でより良い仕事をしなければならない」

    イモラとモナコでの“小さなアップグレード”は、スペインでの“大規模な変革”に向けた布石だ。バスールは、改良されたマシンとレギュレーションの変化が、ルクレールとハミルトンの本来の力を解き放つことにつながると信じている。

    スクーデリア・フェラーリにとっては、“潜在力”を“表彰台”へと変えるための、時間との戦いが始まっている。

  • ルイス・ハミルトン 苦戦のフェラーリF1移籍 ベッテルとオコンが語る適応の壁

    ルイス・ハミルトン 苦戦のフェラーリF1移籍 ベッテルとオコンが語る適応の壁

    2025年、ルイス・ハミルトンは12年間在籍したメルセデスを離れ、スクーデリア・フェラーリの一員として新たな挑戦をスタートさせた。

    しかし、開幕から6戦を終えた段階で、その道のりは決して平坦ではないことが明らかになっている。F1界の中でも象徴的な存在であるハミルトンは、フェラーリF1という特異な環境への適応に苦しんでいる。

    そんなハミルトンの現状について、かつてスクーデリア・フェラーリで戦ったセバスチャン・ベッテルと、現在フェラーリ製パワーユニットを搭載するハースF1のドライバー、エステバン・オコンがそれぞれの立場から理解と見解を示している。

    「フェラーリF1には独自の文化がある」 ベッテルが語る適応の難しさ
    2015年から2020年までスクーデリア・フェラーリに在籍したセバスチャン・ベッテルは、ハミルトンが直面する困難について深い理解を示している。

    「今のチームにはもう知っている顔はあまりいないけど、それでもフェラーリF1が持つ文化の特異性は分かっている」とオーストリア紙『Kronen Zeitung』に語ったベッテルは、「フェラーリにはフェラーリのルールがある。それは外部からは見えにくいが、内部にいる人間には日々感じられるものだ」と語る。

    ベッテルにとっても、スクーデリア・フェラーリというチームは一筋縄ではいかない場所だった。だからこそ、ハミルトンの挑戦がいかに過酷かを理解できるのだ。

    「ルイスにとっても非常に大きな変化だと思う。だけど彼ならきっと乗り越えられる。彼の能力に疑いはないし、周囲も彼の成功のために全力を尽くしているはずだ」

    オコン「僕も分かる」 技術的な違いとフィロソフィーの壁
    また、現在ハースF1に所属するエステバン・オコンも、ルイス・ハミルトンの苦戦に対して強い共感を示している。フェラーリF1のパワーユニットを使用する立場として、彼もまたマシンの性格に苦労しているという。

    「車のフィロソフィーが変わると、本当に大変なんだ。僕もメルセデスのマシンを運転したことがあるから分かるけど、フェラーリのクルマとはまったく別の操縦感覚なんだ」と語るオコンは、「ブレーキの感触や車体のバランスも違う。慣れるには時間が必要だし、それはルイスにとっても同じだと思う」と説明した。

    さらに、ハミルトンが長年メルセデスF1で築いてきたスタイルが逆に適応の足かせになる可能性もあると指摘する。

    「経験が多いからこそ、それまでの習慣が染み付いている。そういう意味では、僕やカルロス(サインツ)もまだ完全に慣れてはいない。だけど時間をかければ必ず順応できると思う」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    ハミルトンはフェラーリF1で再び輝けるか
    2025年開幕からの6戦で、ハミルトンはグランプリ本戦での最高成績が5位(バーレーンGP)。スプリントレースでは中国で優勝、マイアミでも3位を獲得するなど一部で光を見せてはいるが、スクーデリア・フェラーリでの本格的な成功はこれからの課題だ。

    だが、ベッテルとオコンの言葉には共通点がある。それは「ハミルトンなら必ず乗り越えられる」という信頼だ。フェラーリF1という歴史と伝統、そして独自文化の中で結果を出すことは容易ではない。だが、だからこそその挑戦には価値がある。

    40歳にしてなおF1の最前線に立つルイス・ハミルトンの“第二のキャリア”は、まだ始まったばかりだ。

  • スクーデリア・フェラーリとIBMが新アプリ発表 AIでF1ファン体験を刷新

    スクーデリア・フェラーリとIBMが新アプリ発表 AIでF1ファン体験を刷新

    スクーデリア・フェラーリとIBMは、新たに刷新されたモバイルアプリを発表した。世界中で約4億人にのぼる熱狂的なフェラーリ・ファン(Tifosi)と、彼らが愛するマシンやドライバー、レースとの結びつきを、これまで以上に密接なものとすることを目的としている。

    新アプリは英語に加え、初めてイタリア語にも対応。さらにIBMのAI基盤「watsonx」を活用した「レース・センター」と「レーシング・インサイト」が追加され、より没入感のあるファン体験を実現する。

    AIを活用した主な新機能

    ● AI生成のレース要約
    レース終了後数時間以内に、スクーデリア・フェラーリHPチームのパフォーマンスを要約したコンテンツを配信。Watsonxの大規模言語モデル(LLM)により、複雑なレースデータをドライバーやチーム代表のコメントを交えたストーリー形式で提供する。

    ● レース後の洞察とデータの視覚化
    ドライバーや車両のテレメトリー、天候、路面コンディション、レース結果、戦略などを、Watsonxが生成するダイナミックなビジュアルで確認・操作できる。

    ● 歴史的な比較と洞察
    2025年のレースシーンを、スクーデリア・フェラーリHPの歴史的マイルストーンと比較・分析。これらの洞察も、Watsonx上のLLM(IBM Graniteを含む)によって生成され、他のAIコンテンツと連動して提供される。

    スクーデリア・フェラーリ F1スクーデリア・フェラーリHPのモバイル・アプリに追加された新機能(レース・センター、イタリア語対応、レース要約、ファン投票など)

    ファン参加型の新機能も追加

    IBMとスクーデリア・フェラーリHPは、個別最適化されたインタラクティブなファン体験を年間を通じて提供するため、以下の新機能も導入した。

    ● ファン・メッセージ
    ファンがチームにメッセージを直接送信できる機能。送信された内容は、SNS投稿やチームブログなど、公式チャネルに掲載される可能性がある。

    ● インタラクティブなファン投票
    予選や決勝のパフォーマンスに加え、フェラーリの歴史的瞬間などをテーマに、毎日さまざまな投票に参加できる。

    ● 象徴的なレースの紹介
    フェラーリが過去数十年にわたって収めた代表的な勝利を、ファン向けに要約形式で紹介する。

    スクーデリア・フェラーリHPとIBMは、2025年シーズンを通じてさらに多くの機能を追加する予定。AI技術と膨大かつ多様なデータを融合させることで、フェラーリ・ファン、F1ファン、そして世界で最も有名なF1チームを、これまで以上に深くつなぐデジタル体験の構築を目指している。

    両社幹部のコメント

    IBMのマーケティング&コミュニケーション担当シニア・バイスプレジデント、ジョナサン・アダシェクは次のように述べている。

    「IBMとフェラーリは、進化・イノベーション・卓越性への共通の姿勢で結ばれています。AIを活用することで、レース・ウィークエンドにとどまらず、ファンがスクーデリア・フェラーリHPとより深くつながれるよう、デジタル・ファン・エンゲージメントの新しいモデルを構築しています。このアプリには、IBMのお客様が業界を問わず活用している、データとアナリティクスの技術が採用されています」

    フェラーリのチーフ・レーシング・レベニュー・オフィサー、ロレンツォ・ジョルジェッティも次のように語った。

    「このアプリは、世界中のファンをフェラーリのレースの真髄により近づけるものです。IBMの最先端AI技術と、両社が掲げるイノベーションと卓越性への姿勢によって、フェラーリの名にふさわしいデジタル体験が生まれつつあります。今後数カ月の間にIBMのツールの可能性をさらに引き出し、より豊かなコンテンツを提供していきます。このアプリを通じて、ファンがフェラーリの世界に没入し、かつてない体験に踏み出す姿を見るのが楽しみです」

    新しいスクーデリア・フェラーリHPモバイルアプリは、Apple App StoreおよびGoogle Play Storeにて配信中。

  • フェラーリF1低迷の中でルイス・ハミルトンが希望「抑えられているだけ」

    フェラーリF1低迷の中でルイス・ハミルトンが希望「抑えられているだけ」

    F1マイアミGPで困難な週末を過ごし、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがともにマクラーレン勢から1分以上遅れてフィニッシュする結果となったが、それでもハミルトンは、フェラーリが2025年に再びトップ争いに加わるだけの力を持っていると信じている。

    しかし、この8度の世界チャンピオンは、現在のフェラーリには「何かがパフォーマンスを抑え込んでいる」とも感じている。

    マイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われたスプリントでは、ハミルトンが的確な戦略判断を活かして3位表彰台を獲得し、フェラーリにとっては一筋の光となった。

    しかし、SF-25のパッケージが抱える問題は予選で明らかになり、ルクレールは8番手、ハミルトンはQ2で敗退し12番手に沈んだ。

    「全体的には良い一日だったと思う。でも8位という結果はそう見えないかもしれない」とハミルトンは語った。

    それでも彼は、マシンが持つ潜在能力には前向きな見方を示している。

    「将来には楽観的に見ている。このクルマには確かにパフォーマンスがある。ただ、それを今は引き出せていないだけなんだ」

    「中国GP以降、パフォーマンスを失ってしまった。クルマにはあるはずの力が、使えなくなっている。それが解決されるまでは、この位置が現実だ」

    7度の世界王者は、現在のフェラーリの限界が、期待とはかけ離れた位置でのレースを強いていることを認める。

    「僕らは今、ウィリアムズと争っている状態だ。だから明らかに、望んでいるような速さが出ていない。ウィリアムズは素晴らしい仕事をしたと思う」

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリの反撃に向けた希望
    SF-25の予選ペースの引き出しに苦戦する一方で、ハミルトンは今後導入されるアップグレードや、チームの運用面での改善に期待を寄せている。

    「その間にも、他の部分、あらゆるプロセスを見直すことができる」と彼は語った。

    「先週も同じような状況だったけど、全体的には良い週末だったと感じている」

    「昨日のスプリントで3位を取れたのはポジティブだった。もし予選がもう少し良ければ…Q3進出を逃したのはコンマ05秒だけだった」

    ハミルトンは、技術的な問題が解消されればフェラーリが再び上位争いに加わることができると確信している。

    「いくつかの問題を解決できれば、フェラーリはメルセデスやレッドブルとも再び戦えるようになると本気で信じている」

    「ただ、その時が待ちきれない気分だ」

    「次のレースでは違うアプローチを試してみる。プロセスを改善し続けるよ。表彰台を争えるようになる日が待ち遠しい。それが叶えば最高だね」

    フェラーリでの表彰台はまだ遠いものの、ハミルトンの中には長期的な視点に立ったフェラーリ復活への確かな信念がある――それが一日でも早く現実となることを彼は願っている。

  • フェラーリF1 ルイス・ハミルトンの無線騒動に揺れるも「チーム関係は良好」

    フェラーリF1 ルイス・ハミルトンの無線騒動に揺れるも「チーム関係は良好」

    フェラーリのアンバサダーで元テストドライバーのマルク・ジェネは、チーム内の個人的・職業的な関係は「すべて順調」だと強調している。

    現在、フェラーリはパフォーマンスに苦しんでおり、ルイス・ハミルトンのマラネロ移籍後の適応にも課題が浮き彫りになっている。日曜日のレースでは、ハミルトンが無線を通じてエンジニアやチームに対して怒りをあらわにする場面が繰り返し見られ、状況はさらに悪化した。

    40歳のハミルトンは、レース中のブレーキングやバトル中に無線で話しかけてくるエンジニアのリカルド・アダミを非難し、さらに「シャルル(・ルクレール)の前に出してほしい」というリクエストを巡っては、「この話をするならティーブレイクでも取ったらどうだ?」と皮肉を交えて応じた。

    「これはチームワークとして良くない、それだけだ」とハミルトンは述べ、他にも「ジーザス」や「クソったれ(fricking)」といった言葉で不満をぶちまけた。

    ルクレールの方は、マシンの不調に関しては不満を表明したものの、チーム内の他の問題については次のように語った。

    「何を言ってよくて、何を言ってはいけないのか分からないけど、話し合う必要がある。『もっと良くなろう』じゃなくて、『良くならなければならない』んだ。チームともっと話す必要がある。ルイスとじゃなくてね。彼に怒ってるわけじゃない。悪気があったわけじゃなくて、彼は僕と同じように最大限の結果を求めただけ」

    「ルイスが何を言っていたのかは分からないけど、僕は全然気にしていない。退屈な答えかもしれないけど、あまりコメントはしないよ。ルイスに対して悪感情は全くない。僕らはチームとしてもっと良くなる必要があるんだ」

    ハミルトンもチェッカーフラッグ後には冷静さを取り戻したと主張している。

    「レース中はイライラしてしまった。でも、あれはその瞬間の感情だ」と7度のワールドチャンピオン。「僕らの目的は何だ? 互いに争うことか? それとも他のマシンを追い抜くことか?」

    「でもこれはチーム内で話し合うべきことだ。当時はフラストレーションを感じていたけど、今はもう違う。人々はあの発言を文脈から切り取って、僕が言ってないようなことまで言ったことにする。でも僕はただ皮肉を言っただけなんだ」

    さらにハミルトンはこう続けた。

    「フレッド(バスール)が僕の部屋に来たとき、僕は彼の肩に手を置いて『落ち着けよ、そんなに個人的に受け取るな』って言ったよ」

    それでも、イタリアメディアやフェラーリ上層部の一部では、ハミルトンへの支持が早くも揺らいでいるとの噂もある。

    「確かに敏感になっている部分もあるかもしれないけど、僕自身はそういう感情は感じていない」とハミルトン。「僕らはまだ望んでいる位置にはいないんだ」

    チーム代表のフレデリック・バスールは、この騒動をいつものように穏やかに受け止めた。

    「両者のフラストレーションは理解できる。ポジションを入れ替えるのは常に簡単なことではないからね。でも、我々は2回のポジションスワップを要求し、2回とも彼らは実行した。無線でのやり取りは別の問題だが、彼らは求められた仕事をやったんだ」

    また、フェラーリのアンバサダーで元F1ドライバーのマルク・ジェネも、チーム内の不和や対立の噂を否定した。

    「エンジニアとドライバーの関係も良好だし、シャルルとルイスの関係も良好だ」とスペイン出身のジェネはSkyイタリアで語っている。

    一方で、オランダの著名レーシングパーソナリティ、トム・コロネルは現在のハミルトンに否定的な見解を示した。

    「正直に言っていいかい? 僕はもう彼の話を聞きたくないんだ。昔のハミルトンとは違う。インタビュー中にあちこち見たり、ガムを噛んでいたり、あまり興味がなさそうに見えるんだ」