カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • ルイス・ハミルトン 映画『F1/エフワン』に自信「ドライバーの反応を誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン 映画『F1/エフワン』に自信「ドライバーの反応を誇りに思う」

    ルイス・ハミルトンは、今週末のF1モナコGPを前に行われたF1映画の特別試写会において、同僚ドライバーたちから「素晴らしい」反応を受けたことに誇りを感じていると語った。

    この新作映画『F1/エフワン』は、6月25日に国際的に、6月27日に北米で公開される予定で、監督はジョセフ・コシンスキー、製作にはジェリー・ブラッカイマー、ブラッド・ピット、そして7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンらが名を連ねている。

    ブラッド・ピットは、元F1ドライバーのサニー・ヘイズ役を演じ、ダムソン・イドリス演じるルーキーのジョシュア・ピアースと架空のチーム「APXGP」でコンビを組む。水曜日の夜、現在のF1ドライバーたちはこの映画の試写会に招かれ、ヘイズとピアースの物語がどのように展開されるかを目の当たりにした。

    ハミルトンは上映後、報道陣に次のように語った。

    「このプロジェクトに取り組み始めてから4年が経った。僕は最初から関わっていて、最初の30ページのストーリーを見て、それが最終的に130ページまで成長していく過程を見守ってきた。音楽やキャスティングのキュレーションにも携わり、そして昨日それが大スクリーンで映し出されるのを見たんだ」

    「ドライバーたちがどう思うか、とても緊張していた。単なるハリウッド作品にならずに、リアルであることとのバランスを取るのは本当に難しかった。でもドラマもカオスも、アンダードッグの要素も必要だった。僕は脚本家じゃないけど、全体としてとてもいい反応が得られたと思う。すごく前向きなフィードバックがもらえて本当に感謝している」

    F1/エフエン ルイス・ハミルトン

    ハミルトンはさらに、映画制作の舞台裏や、観客が期待できるストーリー性や映像体験についても語った。

    「最終版はかなり前に観たけど、いよいよ皆さんに観てもらえるのが本当に楽しみなんだ。昨日が初めて映画館の大スクリーンで観た日だった。それまでは4、5か月くらい、ラップトップでずっと観ていて、そのたびに少しずつ良くなっていった」

    「ファンの皆もきっと…ずっとシートの端に座って観てるような作品になると思う。音響もすごいし、車載映像も本当に迫力がある。Appleと一緒に全く新しいカメラを開発したんだ。これまで使われたことのないカメラで、今まで見たことのない映像やアングルを捉えている」

    「レースシーンを観ていると、まるで僕たちと一緒にマシンに乗っているような感覚になると思う。それは僕がずっと人々に体感してほしかったことだけど、今までの上からのカメラではなかなか難しかった」

    「これは本当にアンダードッグの物語で、ロマンスもあるし、競争もある。スリル満点の作品だよ」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリで初のF1モナコGPに「本当にワクワクしている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリで初のF1モナコGPに「本当にワクワクしている」

    ルイス・ハミルトンは、木曜日のメディア対応で上機嫌な様子を見せた。先週末のエミリア・ロマーニャGPでの好リカバリーを経て、7度のワールドチャンピオンは今週末のモナコGPでさらに前進を図っている。

    フェラーリは今季初のホームレースとなったイモラでQ2敗退という悪夢に見舞われたが、ハミルトンとチームメイトのシャルル・ルクレールは決勝でそれぞれ4位と6位に入り、見事な巻き返しを見せた。特にハミルトンにとっては今季スプリント以外では最高の結果となった。

    今週末のモナコGPは「まったく違うチャレンジ」だと認識しているものの、ハミルトンはイモラで得た教訓が、F1の三連戦の中盤にあたる今回のレースでもチームにとってプラスになると信じている。

    「ポジティブな要素は確実に持ち帰った」とハミルトンは語った。「まだ消化すべきことはたくさんある――まだ数日しか経っていないからね」

    「月曜日にはシミュレーターに乗って相関関係の確認をしたり、週を通してエンジニアたちと一緒に作業した。良い週末になるといいなと思っている」

    「このトラックは全然違う……フェラーリは過去にここでうまく走ってきたけど、知ってのとおり予選がすべてだし、今季はそこに苦しんできたから、どうなるか見てみよう」

    「このクルマでこのトラックを走るのは初めてだし、今までに経験したことのない特性を持っている。だけど、モナコの街中でフェラーリを運転するのはワクワクするよ」

    今季メルセデスからフェラーリへ移籍し“初めて尽くし”のシーズンを送るハミルトンは、F1で最も有名なレースのひとつでフェラーリのドライバーとして臨むことの特別さを語った。

    ルイス・ハミルトン モナコGP F1 スクーデリア・フェラーリハミルトンはこれまでモナコで2度のポールポジション、3度の優勝を記録している

    「マクラーレン時代、特に2007年のデビュー年のことは覚えているよ。あの時代のクルマは本当に格好良くて、リバリーも最高で、心から楽しかった」と当時を振り返った。

    「でも、ここモナコにフェラーリのドライバーとして来るなんて……すごいことだよ。どの週末も、行く先々でフェラーリとしての初体験が続いているけど、ここでフェラーリを運転するのは――」

    「いつも思っていたんだ、モナコのガレージで“赤”に囲まれるのってどんな気分だろうって。それを明日、ついに体験できるんだ。今夜眠れるか分からないよ。本当に、本当にワクワクしてる」

    ハミルトンは現在ドライバーズ選手権で6位につけており、ルクレールに8ポイント差で1つ下の順位。スクーデリア・フェラーリはコンストラクターズ選手権で4位、首位マクラーレンとは165ポイントの差がある。

  • シャルル・ルクレール F1モナコGP連覇挑戦もフェラーリに不安材料

    シャルル・ルクレール F1モナコGP連覇挑戦もフェラーリに不安材料

    1年で状況は大きく変わった。昨年の今頃、シャルル・ルクレールはF1モナコGPで優勝し、幼少期からの夢を叶えた。それは2024年に挙げた3勝のうちの最初の勝利だったが、ドライバーズタイトル争いにはつながらず、それでもフェラーリにとっては最終戦までコンストラクターズ選手権を争う支えとなった。

    そして今年、ルクレールは再びモナコに戻ってきたが、今季まだ1勝も挙げられておらず、今年のフェラーリでは連覇は容易ではないように見える。

    現在、フェラーリはコンストラクターズランキング4位で、首位のマクラーレンとは165ポイント差。ルクレールはドライバーズランキング5位につけているが、首位のオスカー・ピアストリとは85ポイント差があり、これまで表彰台は1度しかない。

    シャルル・ルクレールルクレールは昨年のF1モナコGPで夢の勝利を手にした

    今年のフェラーリは低速コーナーでの性能が弱点となっており、モナコの市街地コースはその大半が低速セクションで構成されていることから、相性の悪さが懸念されている。

    そのため、木曜日のメディアデーで地元優勝の再現について問われたルクレールは、慎重な姿勢を見せた。

    「正直に答えるなら、(勝てる可能性は)低い」とルクレールは語った。

    「残念ながら、うちのクルマは低速コーナーでは特に強くない。モナコはそのすべてが低速コーナーで構成されている。データを見る限りでは、ここは僕たち向きのトラックじゃない」

    「ただ、モナコは非常にユニークで、他のどのレースとも違うから、明日クルマを走らせてみたら良い意味でのサプライズがあるかもしれない。そうなることを願っている」

    「もしそうなれば、土曜日にはしっかりそこにいられるようにしたい。予選が週末で最も重要なセッションなのは間違いない。でも、理論的には、かなり厳しい週末になりそうだ」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリシャルル・ルクレールルクレールとハミルトンはイモラでQ2敗退を喫した

    ルクレールはこのコースを歩いたりバスで通学したりしていた地元出身であり、これまでもモナコでの速さをたびたび見せてきた。2021年と2022年にはポールポジションを獲得しているが、勝利には至らなかった。

    フェラーリが最速マシンではなかったシーズンであっても、ミスが即座に敗北につながるこのコースでは、運と集中力によって成功をつかむことが可能であることを証明してきた。

    「これまで、ポールは無理だと思っていた時にこそ特別な結果を出せたことがある。例えば2021年、シーズンを通してうまくいっていなかったけれど、ここではポールを取ることができた」

    「期待値がゼロだと、Q3で思い切ってアタックすることができる。逆に、期待されているドライバーは結果を守ろうとしてしまう。そうした違いが、何か特別なものにつながるんだと思う」

    「昨年の再現ができればと期待している。あの勝利の記憶はまだ新しい。ここに戻ってきて、その時のことを思い出すと、やはり特別な瞬間だったと感じる」

    シャルル・ルクレール モナコGP F1ルクレールは今年も地元での魔法を狙う

    一部のチームはすでに2025年型マシンの開発を停止し、すべてのリソースを2026年に向けて切り替えているが、フェラーリはそうではない。今年のマシンにも新パーツを投入していく予定だ。

    ポイントでもパフォーマンスでもリードを許しているものの、フェラーリはこのシーズンをまだ捨ててはいない。
    ルクレールは、過去2年にわたって大規模アップグレードで躍進したマクラーレンを例に挙げ、シーズン途中の努力が意味を持つと強調する。

    「まだあきらめるには早すぎる。確かにシーズン中盤に近づいているけれど、僕たちは今ここで手を止めるわけにはいかない」

    「昨年、マクラーレンが大きなアップグレードを持ち込んで状況を一変させた例もある。バルセロナでは、新しいフロントウイング規定が導入される。その影響が僕たちにとってどうなるのか、そこで見極めることになるだろう」

    「その後、来年に向けて開発リソースを切り替えるかどうかの判断が必要になる。たぶんフレッド(バスール代表)が決断を下すことになる。2026年をしっかりスタートするために、それが非常に重要なんだ」

    「今のマシンの何が問題なのか? 正直、自分にも分からない。何かしら新しいパーツは用意されているけれど、投入時期については言えない。というのも、チームが最大限努力して早めようとしているから、スケジュールが流動的なんだ」

    「それがギャップを縮めるのに十分かどうか? 縮められることを願っているけど、トップに立って勝てるかどうかは、まだ判断できない」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ F1 モナコグランプリモナコでもルクレールとフェラーリは全力を尽くす

    今年のフェラーリは予選での苦戦が顕著で、前戦イモラではカナダGP以来となるQ3進出ゼロとなった。レースペースがあっても、後方からのスタートでは上位争いは難しい。

    ルクレールも、それを理解している。

    「モナコで表彰台に乗るには、プラクティス3回を通して予選用セットアップをしっかり見つける必要がある。Q3の1周が何よりも重要だ」

    「とにかく、僕たち自身をいい意味で驚かせることができるよう努力する。その気持ちは日曜まで変わらない」

    「そして、いざ日曜になって、レース中に『このクルマには速さがない』と感じたとき、初めてフラストレーションが湧いてくる。けれど、それまでは常にベストを尽くす」

    「Q3のあの1周までは、何か特別なことができるかもしれないという希望を持ち続ける。確かにある程度の予想はあるけれど、全員が限界まで攻めた結果を見るまでは、自分たちの正確な位置は分からない。だからこそ、最後の1周まで希望を持って臨むよ」

  • フェラーリF1 モナコGPで予選の弱さを克服へ バスール「ゼロからやり直す」

    フェラーリF1 モナコGPで予選の弱さを克服へ バスール「ゼロからやり直す」

    フェラーリF1代表フレデリック・バスールは、予選での弱点を克服するために、モナコGPでは「ゼロからやり直す」と語った。

    現在のフェラーリSF-25は、予選の1ラップペースよりも決勝での安定したレースペースに優れているマシンであり、予選順位が結果を大きく左右するモナコでは不利な要素となる。

    地元モナコGPの連覇を目指すシャルル・ルクレールも、この状況に楽観的ではない。フェラーリは直前のイモラで予選Q2敗退を喫しており、難しい週末になる可能性を示唆している。

    イモラではルイス・ハミルトンが12番手から4位まで追い上げ、ルクレールも11番手から6位でフィニッシュし、決勝での強さは示した。しかし、モナコに向けてバスールは、予選1ラップでの問題解決こそが結果を最大化する鍵だと語る。

    「たとえ決勝で状態が良かったとしても、我々はマクラーレンの後ろにいる。過去3~4戦で明らかになったのは、我々が予選よりも決勝でずっといいペースを持っているということだ」とバスールはRacingNews365などに語った。

    「ジェッダでは日曜日に最速だったし、マイアミでも予選よりレースの方がずっと速かった。

    「土曜日にベストなマシンを引き出そうとしているが、ここ2戦はそれができていない。その理由もまだ分かっていない。

    「この問題に全力を注がねばならないのは確かだが、モナコでは土曜の夜には勝負がほぼ決まってしまう。だからこそ、土曜日にもっと速くなければならない。

    「今週末よりもいい仕事をしたいが、それはさらに難しいだろう。

    「モナコはタイヤマネジメントや準備においても全く別の特性を持っている。だから我々はゼロからやり直し、問題を理解し、将来的にもっと良い仕事ができるようにするつもりだ」

  • フェラーリF1 リアサス問題深刻「このままではウィリアムズに飲まれる」

    フェラーリF1 リアサス問題深刻「このままではウィリアムズに飲まれる」

    スクーデリア・フェラーリは、2025年シーズンの不振から脱却するために“新旧の融合”による改革を進めている。だが、イタリア国内ではその試みに対し厳しい見方が広がっている。

    フェラーリFチーム代表のフレデリック・バスールは、エミリア・ロマーニャGPでの決勝ペースには一定の満足感を示したものの、予選における一発の速さの欠如にはフラストレーションを抱えている。

    この状況に、母国モナコGPを目前に控えたシャルル・ルクレールは希望を失いつつある。『Corriere dello Sport』に対して「楽観的にはなれない」と語り、次のように続けた。

    「僕たちは、チームの弱点が露呈するサーキットに向かっている。当然、予測不能な要素もあるし、モナコのようなコースでは他とは異なるセッティングが必要だから、自分たちを驚かせる展開になることを願っている。イモラの決勝のようにね」

    一方でルイス・ハミルトンも、低速コーナーでのマシン性能に対して疑念を口にしている。

    「うちのマシンは高速コーナーでは良くて、中速ではまあまあ。でも低速では他のチームに対してそれほど強くないかもしれない」

    ただし、イタリア紙『Corriere della Sera』の記者ダニエレ・スパリスチはより辛辣な見解を示している。

    「イモラでの追い上げ劇は、根本的な問題を覆い隠すものではない。フェラーリはこの世界選手権を戦える状況にはない。だが、だからといってこのシーズンを放棄することもできない」

    「開発が止まれば、フェラーリはウィリアムズF1にも後れを取るリスクがある」

    同紙によれば、現在マラネロのファクトリーでは、マシンの最大の課題とされるリアサスペンションの改良作業が急ピッチで進められている。

    「新しいリアサスペンションは動的試験台でのテストをクリアしており、異なる空力仕様とともに風洞での検証が行われている」

    スクーデリア・フェラーリ F1

    ただし、その新型リアサスが実戦投入されるのは、早くても7月のシルバーストン(F1イギリスGP)以降になるとみられている。それまでの間、バスールは6月のF1スペインGPで導入されるフロントウイング規則の変更にも期待を寄せているという。

    今週末のF1モナコGPに向けては、スクーデリア・フェラーリは昨年(2024年)仕様のリアウイングを持ち込む予定だ。低速かつタイトなストリートコースであるモナコでは、過去のデータに基づいたアプローチが再び活用される。

    フェラーリの現在の技術陣にも注目が集まっている。現テクニカルディレクターのロイック・セラは、昨年末にマラネロ入りしたばかりだが、バスールはこう釈明する。

    「ロイックが来たのは6か月前のことで、現在のマシンはその時点で“90%完成していた”状態だった」

    セラは現在、アストンマーティンに移籍したエンリコ・カルディーレの後任として、再建の鍵を握っている。

    「我々はマシン設計でミスを犯した。もっと良い仕事をしなければならない。しかし、モチベーションも、正しいマインドセットも、チームにはしっかりと根付いている」とバスールは前を向く。

    だが、新たな技術人材の獲得にも暗雲が立ちこめている。『Corriere dello Sport』の報道によれば、フェラーリはマクラーレンの空力責任者かつチーフ・オブ・スタッフであるジュゼッペ・“ピノ”・ペッシェの招聘を目指したものの、交渉は失敗に終わったという。

    2025年のF1シーズンはまだ折り返しにも達していないが、スクーデリア・フェラーリにとってはすでに“崖っぷち”の様相を呈している。リアサス刷新の遅れ、技術陣の再構築難航、そして中団チームからの猛追。跳ね馬が再びトップ争いに返り咲くには、想定以上の困難を乗り越える必要がある。

  • フェラーリ超えに笑顔のサインツJr.「青いF1マシンにしてよかった」

    フェラーリ超えに笑顔のサインツJr.「青いF1マシンにしてよかった」

    カルロス・サインツJr.は、2025年に「赤いマシン」ではなく「青いマシン」に乗っていることに「かなり満足している」と認めた。

    フェラーリの現役ドライバー、シャルル・ルクレールは、マラネロのチームのますます深刻化する状況を、土曜日の無線で繰り返した「マイ・ゴッド(なんてことだ)」という言葉で象徴的に表現した。

    彼はルイス・ハミルトンと同様、チームのホームレースであるイモラでQ3進出すら果たせなかった。

    チーム代表のフレデリック・バスールは、その原因をタイヤに求めた。

    「ほとんどマイアミで起きたことのコピーペーストだ」とフランス人代表は語る。

    「新品タイヤでの改善ができず、Q2では最初のセットで出したタイムが最速だった。なぜかって?それが分かっていたら、すでに解決しているよ」

    バスールのコメントについて問われたルクレールは、怒りを隠さなかった。

    「タイヤを変えても、クルマが機能しないんだ。ポテンシャルがそもそも存在しない」と、動揺を隠せない表情で語った。

    ある記者は、フェラーリが次に予定しているバルセロナでのアップグレードが転機になる可能性があるかとバスールに質問した。これに対し、バスールは予選後にこう答えた。

    「もし『なる』と答えたら、今日の結果を見て私はバカってことになる」

    実際、フェラーリをハミルトンに譲って追い出される形になったカルロス・サインツでさえ、イモラで両方の赤いマシンを予選で上回る結果を出した。

    「シーズン開幕前には、こんな展開はまったく予想してなかった」とスペイン人ドライバーは笑顔を見せた。

    「(ウィリアムズの)プロジェクトには、彼らが見せてくれた数字に対して大きな信頼を持っていたけど、2戦連続でフェラーリの前に出るなんて?もし開幕前にそんな話をされていたら、もっと速くウィリアムズの契約書にサインしていたね」

    ただし、イタリア紙 Corriere dello Sport,の取材では、サインツは「いずれフェラーリは問題を解決する」と見ていると語り、こう続けた。

    「もし将来またフェラーリから声がかかれば、戻るつもりだよ」

    しかし、バスールの指揮下で停滞するフェラーリの進歩に疑問を呈する声も出始めている。

    F1 CEOのステファノ・ドメニカリは、かつて自らがフェラーリのトップを解任された経験を踏まえ、イモラでSky Italiaに対しこう語った。

    「フェラーリは特権であると同時に責任でもある。ただ、バスールに仕事をさせるべきだ」

    ある記者はバスールに対し、2025年型フェラーリの弱点はリアサスペンションにあることが明らかになってきているのではないかと指摘した。なお、マラネロでは現在、新レイアウトの開発が進められているという噂もある。

    これに対してバスールは冗談交じりにこう応じた。

    「レース週末において、チームからよりも君たちジャーナリストからのほうが多く学べるのが面白いね」

    「もちろん、我々は望んでいる位置にはいない。ただし、クルマに単一の欠陥があるわけじゃないし、勝てるマシンに魔法のような要素があるわけでもない。我々は努力して改善を目指しているが、一発で解決する魔法のような答えは存在しない」

  • フェラーリ F1エミリア・ロマーニャGPで巻き返しも予選課題は深刻

    フェラーリ F1エミリア・ロマーニャGPで巻き返しも予選課題は深刻

    スクーデリア・フェラーリは、F1エミリア・ロマーニャGPの日曜日に巻き返しを見せ、土曜日の不振から一転して2台ともポイント圏内でのフィニッシュを果たした。

    ルイス・ハミルトンは12番グリッドから見事な追い上げで4位に入り、シャルル・ルクレールも6位に入賞。しかし、予選では2台そろってQ2敗退を喫しており、フレデリック・バスール代表はチームの課題を明確に認識している。

    中国GPのスプリント予選でハミルトンが記録したポールポジションを除けば、今季のスクーデリア・フェラーリは一貫して1ラップのスピードに苦しんでいる。ルクレールの予選最高位は3番手、ハミルトンに至ってはグランプリ予選での最高は5番手にとどまる。

    イモラでのレースでは両者ともに順位を上げる展開となったが、今週末の舞台となるモナコで同様の走りを再現するのは困難だ。モナコ市街地コースではオーバーテイクが非常に難しいため、土曜日の結果が決定的な意味を持つ。

    「問題は明確だ。予選で遅すぎた。11番手と12番手からのスタートでは週末が厳しくなる。ただ、レースでは良い回復ができた。戦略は非常に良く、実行も申し分なく、ピットストップも完璧だった」とバスールはエミリア・ロマーニャGP後に語った。

    フェラーリのファンにとっては、ハミルトンのハードタイヤによるロングスティントと4位フィニッシュが大きな見せ場となった。一方のルクレールはミディアムタイヤでスタートし、レース中盤には2台が隊列を組む形になったが、マイアミGPで見られたようなチームオーダーを巡る混乱はなかった。

    終盤にはルクレールがアレックス・アルボンと接近戦を展開。アルボンはより新しいタイヤを履いていたため有利だったが、オーバーテイクを試みた際にグラベルに飛び出すシーンが発生。ルクレールは十分なスペースを与えたと主張したが、スチュワードによる裁定が懸念されたため、チームはルクレールにポジションを譲るよう指示した。

    「5秒のペナルティを受ければ、ルクレールは10位か11位に転落していた。我々としては裁定がペナルティ寄りになると感じたので、そのリスクを避けた」とバスールは説明。

    「驚いたのは、思った以上にオーバーテイクがあったことだ。ほぼ1コーナーしかチャンスがない中では、すべてをそこに懸けるようなレースになる」

    スクーデリア・フェラーリ F1 エミリア・ロマーニャGP

    予選の不振の背景には、プラクティス中から続いていたブレーキの問題がある。バスールはスクーデリア・フェラーリの現状を冷静に見つめている。

    「我々が最速のマシンを持っているとは思っていない。レースで好調なときでも、マクラーレンより速くはない。我々は近づいてはいるが、まだ足りない。ここ3〜4戦を見ると、レースでのペースは良くても予選では結果が出ていない」

    「正直に言えばフラストレーションもある。この部分に全力で取り組む必要がある。次はモナコだが、土曜の予選が終わった時点で結果の大半が決まるコースだ」

    「だからこそ、土曜日にもっと速くならなければならない。モナコではタイヤマネジメントの性質も少し異なるが、予選でしっかり結果を出す必要がある」

  • シャルル・ルクレール F1モナコGPで白と水色のレーシングスーツ

    シャルル・ルクレール F1モナコGPで白と水色のレーシングスーツ

    シャルル・ルクレールは、母国レースとなるF1モナコGPで、白と水色を基調としたフェラーリのレーシングスーツを着用する。このカラーリングは、前戦マイアミGPで採用されたHP(ヒューレット・パッカード)との提携記念仕様とは異なり、スポンサーとは無関係の特別な選択だ。

    マイアミでは、フェラーリSF-25のカラーリングがHPとの新たなパートナーシップを祝う形で変更されたが、ファンの間では賛否が分かれた。

    多くのファンは、過去の名デザインにインスパイアされた配色を期待しており、2023年ラスベガスGPのようなレトロ調の復刻カラーを望む声もあった。そのため、モナコGP仕様としてフェラーリが発表したスーツに水色が採用された際も、「またスポンサー絡みか」と推測する声が広がっていた。

    シャルル・ルクレール フェラーリ F1 モナコGP

    ルクレール自らが水色の理由を説明
    こうした憶測に終止符を打ったのは、シャルル・ルクレール自身だった。彼はInstagramに動画を投稿し、今回の特別スーツについてこう語っている。

    「さあ、今週末は1年の中でも特に大切なレースのひとつ、モナコGPだ。そして、この特別な週末のために、みんなに見せたいものがある」とシャルル・ルクレールは語った。

    「それが、このスーツ。なぜ『ベイビーブルー(水色)』なのかって思ってるかもしれないけど、僕のことを長くフォローしてくれてる人なら知ってると思う。これは僕の“お気に入りの色”なんだ」

    「家の風景を思い出させてくれる色でもあるし、子供の頃に海に行くときに着てた水着の色でもある。本当に気に入ってる色だ。このスーツが、去年のような結果をまた出せる力になってくれたらうれしい。簡単じゃないけど、ベストを尽くすつもりだ。じゃあね」

    今シーズンこれまでのパフォーマンスを考えると、フェラーリはモナコで優勝候補とまではいかない状況だ。しかし、予想外の展開が多いのがモナコGPでもある。決勝でのオーバーテイクが難しいこの狭い市街地コースでは、予選での好位置確保が結果を左右する鍵となる。ルクレールが特別なスーツとともに、母国で輝けるか注目が集まる。

  • シャルル・ルクレール F1エミリア・ロマーニャGP「受け入れられない状況」

    シャルル・ルクレール F1エミリア・ロマーニャGP「受け入れられない状況」

    シャルル・ルクレールは、F1エミリア・ロマーニャGPで6位に終わったことに落胆を示し、「今のフェラーリでの自分の状況は受け入れがたい」と語った。

    土曜の予選ではQ2で敗退。決勝では巻き返してポイント圏内に入ったものの、週末全体のパフォーマンスには納得していない様子だった。

    今季のルクレールは、サウジアラビアGPの3位による表彰台が唯一のハイライトであり、ランキング首位のオスカー・ピアストリとは85ポイント差がついている。

    「レース前にも言っていたけど、今日は“心で戦うレース”だった。肘を張って走らなきゃいけないときがあるんだ」とルクレールはSky Sports F1に語った。

    「そういうときは限界ギリギリで走るし、時には少しオーバーすることもある。でも、11番手スタートの時点で、今の僕たちの立ち位置を受け入れることなんてできなかった」

    「リスクは取った。ピエール・ガスリーとの件については、僕が特に限界を越えたとは思っていない。あれはレーシングインシデントだと考えている」

    「アレックス(アルボン)とのバトルは確かにギリギリだった。ただ、ルールの書き方からすれば、あのときの僕はギリギリで収まっていたと思う。もう一度映像を確認する必要はあるけど、自分の行動を後悔はしていない。今日はすべてを出し切る日だった。2回目のセーフティカーのときにピットに入らなかった時点で、厳しいレースになるのは分かっていたからね」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ F1 エミリア・ロマーニャGP

    ルクレールは昨シーズン、地元モナコGPで劇的な初勝利を挙げ、これまでの呪縛を解き放ったが、今年の同レースでは再現は難しいと見ている。

    モナコでの展望を問われると、「すごく厳しい週末になると思う」と語った。

    「モナコは、僕たちのクルマの弱点がかなり露呈するサーキットなんだ。だから正直わからない。でも、予想できない要素もたくさんある」

    「予選でどれだけリスクを取るか、マシンのセットアップもかなり特殊になる。だから、いい意味で驚かされることを願っているよ」

  • ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「フェラーリとの一体感を感じた」

    ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「フェラーリとの一体感を感じた」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1エミリア・ロマーニャGPで4位に入ったことで、ようやく再びフェラーリとの「本当のシナジー(相乗効果)」を感じられたと語った。こうした感覚は、中国GP以来初めてだという。

    イモラでは土曜日の予選で苦戦し12番グリッドからのスタートとなったが、そこから見事なリカバリー走行を披露。惜しくも表彰台は逃したものの、フェラーリ移籍後ベストとなるグランプリ結果を収めた。

    レース序盤、ハミルトンはスタートで1つ順位を落とし、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリの後方に位置した。だが、バーチャルセーフティカーのタイミングで両者ともにピットインし、ここからハミルトンは7度のワールドチャンピオンらしい華麗なオーバーテイクを連発。5番手まで浮上した。

    アントネッリのマシンがストップしセーフティカーが導入されると、ハミルトンは再びハードタイヤへ交換し7位に後退したが、すぐにポジションを回復。ジョージ・ラッセルを抜いて6位に上がると、さらにシャルル・ルクレールとアレックス・アルボンの接触を機に一気に2台をパスし、最終的に4位でチェッカーを受けた。

    40歳となったハミルトンはレース後、ついにSF-25との本当の一体感を感じられたことに満足感を示した。

    「ポジティブな要素はたくさんあるけど、まず戦略が素晴らしかった」と語るハミルトン。

    「本当に見事だった。判断はどれも正しかったと思う」

    「中国ではマシンとの一体感を感じていて、それが今日、もう一度あったんだ」

    「本当にシナジーを感じられた。セットアップも良かったと思う」

    「レースペースは少し改善できたけど、あとは予選でポテンシャルを引き出すことが必要だ」

    「もしもっと上位でスタートできていれば、表彰台争いができていたはず。正直、今日はそこまで行けるとは思っていなかったからね」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 エミリア・ロマーニャGP

    また、イモラに集まったティフォシの声援についても「信じられないほど素晴らしかった」と称賛を送った。

    ハミルトンにとって、今回の4位は今季のグランプリにおけるベストリザルト。中国スプリントでの勝利や、マイアミでのチーム無線の混乱もあったなかで、フェラーリとしても待ち望んでいた好結果だった。

    中国スプリントとの比較については「中国も最高だったけど、今回の方が上だと思う」とコメント。

    「後方から追い上げる展開って、子どもの頃から好きなんだ。ポールトゥウィンよりも、そっちの方が断然気持ちいい。間違いなく、すごく良いレースだったよ」と喜びを語った。