カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • メルセデスF1代表がルイス・ハミルトンの“フェラーリ初写真”に不満な理由

    メルセデスF1代表がルイス・ハミルトンの“フェラーリ初写真”に不満な理由

    ルイス・ハミルトンが今年初めに公開したフェラーリ加入後初の公式写真。その服装について、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが「実は気に入らなかった」と明かした。

    ハミルトンは2025年1月にフェラーリへ加入し、シーズン開幕前、マラネロにあるエンツォ・フェラーリのオフィス前で撮影された写真がフェラーリの公式SNSに投稿された。この写真は瞬く間に拡散され、インスタグラムでは約600万件の「いいね」を記録し、F1関連投稿としては異例の反響を呼んだ。

    「なぜフェラーリではスーツなんだ?」
    ハミルトンとヴォルフは2013年から2024年までメルセデスでタッグを組み、ドライバーズタイトル6回、コンストラクターズタイトル8回という歴史的な成功を収めてきた。

    その長年の関係を振り返りつつ、ヴォルフは英紙『The Telegraph』の取材で、件の写真について次のように語っている。

    「彼がエンツォ・フェラーリの家の前で、まるで『ゴッドファーザー』みたいなスーツ姿で写っていた、あの有名な写真だ」

    さらにヴォルフは、メルセデス時代の裏話を明かした。

    「何年もの間、僕は特定の写真撮影ではスーツを着るように彼に勧めてきた。でも彼はいつも拒んで、自分のスタイルを貫いていたんだ。それなのに、新しい仲間と過ごす初日にはスーツを着ているんだからね」

    「しかも、あれはソーシャルメディア史上でも、最も多く公開された写真のひとつになったはずだ」

    フェラーリ移籍初年度は苦戦
    2024年末にハミルトンとメルセデスが袂を分かった際、その別れは円満なものだったが、11年に及ぶパートナーシップの終焉には、双方にとって少なからず感慨があったはずだ。

    一方でメルセデスは2025年シーズンに向けてうまく世代交代を果たした。ジョージ・ラッセルが新たなチームリーダーとして2勝を挙げ、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリも初年度から順調な適応を見せ、チームはコンストラクターズランキング2位でシーズンを終えている。

    対照的に、ハミルトンのフェラーリ移籍初年度は厳しい結果となった。2025年シーズン、ハミルトンは一度も表彰台に立つことができず、ドライバーズランキング6位に終わった。

    40歳となったハミルトンは、フェラーリとの契約をあと1年残しており、2026年の巻き返しに期待がかかる。新レギュレーションが導入される2026年は、大きな転機となる可能性があるが、現行規則下でもハミルトンは過去4シーズンでわずか2勝にとどまっている。

    フェラーリでの2年目、そして新時代のF1で、ハミルトンが再び前線に戻ってくることができるのか。その行方が注目される。

  • カルロス・サインツJr. 「ハミルトンのフェラーリF1での不振を喜ぶことはない」

    カルロス・サインツJr. 「ハミルトンのフェラーリF1での不振を喜ぶことはない」

    カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、フェラーリが自分を放出して獲得したルイス・ハミルトンが、F1で初めて“表彰台ゼロ”のシーズンを過ごしたことについて、「何の満足も得ない」と語った。

    一方で、ウィリアムズでの2回の表彰台は、自身に向けられた懐疑的な視線を跳ね返す大きな成果だったと強調している。

    サインツは2024年開幕前にフェラーリ離脱を通達され、2025年はハミルトンがフェラーリに加入。移籍市場ではレッドブルやメルセデスにも断られ、最終的にウィリアムズを選択した。だが今季はザウバーやハースを上回る5位にチームを押し上げ、本人も2度の表彰台を獲得するなど高い存在感を示した。

    ハミルトンの“表彰台ゼロ”を喜ぶ気持ちは全くない
    サインツは、ハミルトンがF1デビュー以来初めてグランプリ表彰台を逃した2025年シーズンについて、「人の不幸で満足はしない」と強調した。

    「いや、僕は自分の2回の表彰台に満足しているだけだ。誰かの“悪い出来事”で満足を得るなんて全くない」

    「バクーとカタールで表彰台に上れたこと、そしてオースティンのスプリントでも表彰台を獲得できたことに満足しているよ。去年の段階では、ウィリアムズで表彰台なんて無理だと思われていたからね」

    ウィリアムズ加入時の“同情”を跳ね返した手応え
    サインツはウィリアムズ移籍を発表した際、「一部のジャーナリストやSNSでは“気の毒だ”という空気があった」と明かす。

    「ウィリアムズに行くと発表したとき、誰かが僕に同情しているように感じたんだ。でも僕はそうは思わなかった。新しい章で、新しいチャンスだと感じていた」

    「アブダビ2024のテストで、白いスーツとヘルメットでパドックに現れてウィリアムズのマシンに乗り込んだ瞬間から、僕は未来のことしか考えていなかった」

    「そして実際、今季は僕が思っていた通りに良いシーズンになった。それが一番の満足だよ」

    フェラーリは自分を“恋しがっている”?
    フェラーリがコンストラクターズ4位に後退し、元チームメイトのシャルル・ルクレールも未勝利に終わった2025年シーズン。
    “フェラーリは自分を恋しがっているのでは?”という質問には、サインツは慎重に答えた。

    「それは僕には答えられない。今は毎日チームで働いているわけじゃないし、彼らがどう感じているかは分からない」

    「ただ、感情的な部分では、僕が良い印象を残せていたらいいなと思っている。とても濃密な4年間で、たくさんの友人と優れたプロフェッショナルたちと仕事ができた。でも、それを彼らがどう思っているかは、彼らに聞いてほしい」

    「世界王者になるまで、僕は何歳でも構わない」
    今季ウィリアムズが新レギュレーションに向けて確かな前進を見せたこともあり、サインツは将来のF1ワールドチャンピオン獲得への意欲を改めて示した。

    「いつでもいい。僕は世界チャンピオンになりたい。それが40歳でも34歳でも36歳でも構わない」

    「初めてタイトルを争えるチャンスが訪れるのはキャリアのいろんなタイミングだ。今年はランド(ノリス)とピアストリにそのチャンスが訪れたようにね」

    「重要なのは、正しいタイミングで正しいマシンにいること。そして戦う準備ができていることだ。チャンスが来るなら、僕はいつでも待つつもりだよ」

  • フェラーリ元F1代表 ハミルトンの技術メモに「エンジニアを始めたら終わり」

    フェラーリ元F1代表 ハミルトンの技術メモに「エンジニアを始めたら終わり」

    マウリツィオ・アリバベーネが、ルイス・ハミルトンがフェラーリに詳細な技術的“ドシエ(資料)”を頻繁に送り続けている習慣について苦言を呈した。イタリアのSky Italia「Race Anatomy」に出演したアリバベーネは、これは建設的ではなく「歴史的にもほぼ意味がない」と語っている。

    アリバベーネは、こうした振る舞いは過去にも見たことがあるとし、かつてのセバスチャン・ベッテル時代に話を重ねた。

    「ベッテルもああいうドシエを送っていた。彼は書き、語り、あらゆることを共有した」

    「でも、ほとんど役に立たなかった。セバスチャンを悪く言いたいわけじゃないが、皆が自分の仕事に集中する必要がある。ドライバーの仕事は走ることだけではなく、クルマの開発を助けることでもある。しかし、もし彼がエンジニアを始めてしまったら、それで終わりだ……照明を消す時だ」

    アリバベーネは、たとえ複数回の世界チャンピオンであっても、ドライバーには工場開発を左右するだけの“技術的深み”はないと強調した。

    「ドライバーはシミュレーターで2〜3日働き、クルマがどう開発されているか大まかなアイデアをつかむ。でも問題は細部にある」

    「F1マシンには5万点以上のパーツがあり、それぞれが複雑なロジックで相互作用している。だからこそ全員が自分の役割を果たすべきだ。コース上でドライバーがすべきことは、エンジニアがクルマを改善できるよう適切なフィードバックを与えることだ——特にマシンにポテンシャルがある場合はなおさらだ」

    ぎくしゃくするハミルトンとフェラーリの関係
    こうした発言は、2025年シーズンのフラストレーション、誤解、そして引退を巡る噂によってハミルトンとフェラーリの関係が緊張する中で飛び出したものだ。

    イタリアメディアの報道によれば、先週アブダビで行われたFP1では、アーサー・ルクレールがハミルトン主導で内部的に推進されていた改良型ステアリングホイールのコンセプトを試験したとも言われている。

    ハミルトンは、ベッテル時代から引き継がれてきた「ボタンの多さと複雑なロータリーロジック」を好まず、現行のフェラーリのステアリングレイアウトに不満を示しているとされる。

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1昇格に野心「赤いマシンで勝利が人生目標」

    オリバー・ベアマン フェラーリF1昇格に野心「赤いマシンで勝利が人生目標」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、ルイス・ハミルトンの去就を巡る憶測が渦巻く中でも、自身の長期的な夢が揺らぐことはないと強調した。幼少期から抱き続けてきた「フェラーリの赤いマシンで勝つ」という目標は、今も彼の原動力だ。

    2025年F1のルーキーイヤーを戦い抜いたベアマンは、元F2ライバルのアイザック・ハジャーがレッドブル・レーシング昇格を果たしたことについて問われると、率直な心境を語った。

    「彼のことを本当にうれしく思う。彼がとても才能のあるドライバーなのは間違いないし、キミ・アントネッリがメルセデスに行ったように、僕たちの世代がトップチームを席巻しているのは素晴らしいことだ」

    「ただ、彼らがあそこで戦えるのを見て少し嫉妬もする。でも僕の順番も必ず来ると思っている」

    ベアマンは2025年のハースF1チームで最も輝いたルーキーとして注目を集め、元F1ドライバーで現在はSkyドイツの解説を務めるラルフ・シューマッハからも「不調に苦しむハミルトンの理想的な後任」と太鼓判を押されている。

    フェラーリ昇格のタイミングを問われると、20歳の英国人は迷いなく答えた。

    「これが僕の夢だ。全力を尽くす理由であり、毎朝僕を突き動かすエネルギーでもある。赤いマシンで走りたいし、赤いマシンで勝ちたい。それが人生の目標なんだ」

    2024年ジェッダで経験したフェラーリでの代役デビューは、その思いをさらに強めたという。

    「幸運にもあの経験をすることができた。そして一度その感覚を知ってしまうと、もっと強い動機になる」

    ただし、2026年の新レギュレーション下でフェラーリ昇格を狙うつもりはないと強調する。

    「2026年は、僕自身というよりチームのために確かな一年にしたい。その他のことは僕にはコントロールできない。でも、未来がどう転んでも準備はできているし、経験を重ねる来年はもっとそれを示したい。全員にね」

    初めてのフルシーズンを振り返り、最も衝撃だったのはスピードではなく生活リズムだったと明かした。

    「フルタイムドライバーとしての一年はまったく別物だ。エネルギー管理を学ばなければならない」

    2025年のベアマンは高い評価を得た一方、本人は「愚かな」ミスもあったと率直に認める。

    「全部が学びになった。たとえばオーストラリア。あれはひどいスタートだった。ルーキーとしては望ましくないよね。それからシルバーストン、母国レースでもまた愚かなミスをした。でもあれ以降は大きく成長できたと思う。しっかり教訓を得たよ」

  • 周冠宇 キャデラックF1急接近でフェラーリ残留に迷い?

    周冠宇 キャデラックF1急接近でフェラーリ残留に迷い?

    周冠宇は2026年シーズンの所属先について、依然として最終決断に至っていないことを明かした。フェラーリのリザーブ継続が既定路線と考えられていたが、新規参入のキャデラックF1が強い関心を示したことで、状況は一気に複雑化している。

    報道によると、フェラーリとキャデラックF1の双方が周冠宇に2026年の役割を提示しているという。さらに、キャデラックF1のチーム代表グレアム・ロードンが周冠宇のマネージャーでもあることから、“両方を兼務する可能性”まで囁かれていた。

    しかし、周冠宇は「来年からロードンは自分のマネージャーではなくなる」と明かし、この線を事実上否定している。

    フェラーリは“完全コミット”を要求
    フェラーリ側は、2025年同様の“専任リザーブ体制”を維持したい考えだ。フレデリック・バスールは、周冠宇が今年担ってきた「常時スタンバイ」の役割を2026年も続けたいと語る。

    「グランプリ週末の途中でドライバーを入れ替えるのは現実的でも生産的でもない」とバスールは説明し、「FP1前からリザーブが必要な場合はオリバー(ベアマン)を起用する可能性が高い」としたうえで、「しかしプラクティス開始後にドライバー交代が必要になった場合は周冠宇がその役を務める」と明言した。

    フェラーリはシミュレーター、技術ブリーフィング、そしてルクレールまたはハミルトンの突発的な体調不良や事故に備える“即時投入可能な準備態勢”を最重視しており、周冠宇には引き続きフルコミットを求めている。

    キャデラックF1は“長期的なレース復帰”の道につながる可能性
    一方でキャデラックF1側のオファーは、将来的なレースシート復帰の可能性を秘めているとみられる。2026年にF1へ正式参入する新チームとして、経験あるドライバーとの関係構築は優先事項とされる。

    周冠宇は現状について多くを語らず、「2026年もF1には必ず残ると自信を持っている」と強調。ただし、どちらにコミットするかは“まだ決めていない”という。

    さらに、新たなマネージャーについて「F1パドックで非常に影響力のある人物になる」とだけ述べ、具体名は明かさなかった。

    2026年の周冠宇の役割は、フェラーリ、キャデラック双方の体制に影響する可能性があり、パドック内でも注視されている。

    Source: GrandPrix.com

  • ルイス・ハミルトン F1冬休みに“完全オフ宣言”「冬は誰も僕に連絡できない」

    ルイス・ハミルトン F1冬休みに“完全オフ宣言”「冬は誰も僕に連絡できない」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリF1)は、2025年シーズンを通して厳しい戦いに直面し続け、最終戦アブダビGP後に「この冬は誰とも話さない。完全にマトリックスから抜けたい」と語った。シーズン前に掲げていた高い期待とは裏腹に、表彰台ゼロ、選手権6位という結果に終わり、最後の3戦はいずれもQ1敗退。フェラーリ加入初年度は苦いものとなった。

    アブダビGPでは8位まで巻き返したものの、ハミルトンの心はすでにオフシーズンへ向いていた。「現時点で楽しみにしているのは休暇だけだ」と語り、完全に現場から距離を置く意向を示した。

    「この冬は誰とも話さない。携帯も持たない」
    ハミルトンは、自身の今の心境を次のように語った。

    「今はとにかく休暇だけを楽しみにしている。完全に切り離して、誰とも話さないつもりだ。この冬、僕に連絡できる人はいない。携帯も持っていかないし、楽しみなのはそこだ。完全にマトリックスから抜けるよ」

    さらに、携帯を手放すのは初めてかと問われると、こう答えた。

    「いや、これまではいつも持っていた。でも今回は“ぶっ壊して捨てる”つもりだ」

    40歳となったハミルトンのコメントは、ここ最近のメディア対応でも見せていた疲弊ぶりを象徴するものだった。フェラーリでの初年度は、期待の大きさと現実のギャップが常に心を圧迫していたとみられる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「毎週の撮影。いつか、あれを全部やらなくていい日が来るのを待っている」
    ハミルトンは、レース以外の業務負担が精神的に重くのしかかっていることも明かした。

    「ここから離れるのが待ちきれない。毎週の撮影とか、そういう類のもの。いつか、そういうことを全部やらなくてもいい日が来るのを楽しみにしている」

    とはいえ、レースへの情熱までは失われていないという。

    「それでも続ける理由? レースへの愛、支えてくれる人たち、そして夢だ」
    「続ける理由は、やっていることへの愛情、レースへの愛だ。周りの人々の支え、ファン、そして夢を持ち続けること。僕にはまだ夢があるんだ」

    2026年にはレギュレーションが刷新され、フェラーリが巻き返す可能性も指摘されている。ハミルトンの言葉には疲労と葛藤がにじむ一方で、競争への情熱と“まだ終わっていない”という覚悟も残っている。

  • ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ランド・ノリスがついに自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得したアブダビGP。その直後、同郷の先輩であるルイス・ハミルトン(フェラーリ)が歩み寄り、温かい抱擁とともに祝福の言葉を贈った。ハミルトンは「とても誇りに思う」と語り、初タイトルのプレッシャーを乗り越えた26歳の勝者を称えた。

    ノリスはオスカー・ピアストリに抜かれ3番手に下がりながらも、表彰台フィニッシュでチャンピオン条件を満たし、最終的にマックス・フェルスタッペンをわずか2ポイント差で逆転。

    イギリス人ドライバーとしてはハミルトン以来となる新王者の誕生となった。

    ハミルトンが語った“初タイトル”の特別さ
    レース後、ハミルトンはSky Sportsに対し、ノリスの初戴冠について「本当に、本当にうれしい」と率直な喜びを表した。

    「特に言うことはないけど、とにかく彼のことを本当にうれしく思っている。初めてのタイトルを獲るというのは本当に特別なことだし、イギリスは素晴らしいドライバーを輩出し続けている」

    ハミルトンは自身も経験した“初タイトル決戦の緊張感”について触れ、ノリスの冷静さを称賛した。

    「初めてのチャンピオンを争う週末は緊張するものだ。週末前に彼には『今やっていることを変えずに続ければいい』と伝えた。きっとその通りにしたんだと思う」

    メディアエリアでのハグ「おめでとう、本当にうれしいよ!」
    ノリスがメディア対応中だった時、ハミルトンは歩み寄り、会話を遮る形で抱擁。
    「おめでとう、本当にうれしいよ! 言っただろ……」
    と声をかけ、慣れ親しんだ英国人同士の温かいシーンが生まれた。

    ノリスの戴冠と2025年の戦績
    ノリスは2025年シーズンに以下の成果を挙げた。

    ■ 7回のポールポジション
    ■ 7回の決勝勝利
    ■ 2回のスプリント勝利
    ■ 総獲得ポイント:423
    (フェルスタッペン:421、ピアストリ:410)

    シーズン15戦にわたりランキング首位に立っていたピアストリを逆転し、わずか2ポイント差の激戦を制した。

    ハミルトンはフェラーリで苦戦の一年も、最終戦で挽回
    一方のハミルトンは、フェラーリ移籍初年度で表彰台ゼロという厳しいシーズンに。アブダビではP16から8位まで挽回し、最終的に6位で2025年を終えた。

    ハミルトンはグラウンドエフェクト規定最終年のSF-25に苦しんだが、後半戦の粘り強さは健在。ノリスの戴冠に立ち会い、イギリスF1界の新たな歴史を祝福する形でシーズンを締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、アブダビGP予選で再びQ1敗退を喫し、「言葉にできないほどの怒りと苛立ちがある」と語った。今季終盤3戦連続でのQ1脱落となり、決勝に向けても苦しい状況が続いている。

    ハミルトンは最終ラップでQ2進出に必要なタイムを更新する勢いだったが、最後のセクターでわずかにタイムを失い、カットラインから8ミリ秒差で脱落。「ラップの大半は十分に良かった」としながらも、「最後までまとめ切れなかった」と振り返った。

    予選直前のクラッシュ修復に「チームは素晴らしい仕事をした」
    ハミルトンはFP3でターン9のクラッシュにより走行時間を失ったが、チームが短時間でマシンを修復。「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼らはもっと良い結果に値した」と語り、無線でも謝罪の言葉を口にした。

    予選序盤には一時5番手に入るシーンもあり、「多くのセットアップ変更を行い、今日はマシンのフィーリングが良かった」とSkyに対してコメント。しかし最終的には再びQ1で姿を消す結果となった。

    「耐え難い怒りと苛立ち」 ハミルトンの率直な心境
    自身の予選パフォーマンスに厳しく向き合ってきたハミルトンは、今回も深く落胆している。

    「今の気持ちを言葉で表すことはできない。耐え難いほどの怒りと苛立ちがある。これ以上言えることはあまりない」と、胸中を明かした。

    一方、チームメイトのシャルル・ルクレールは5番手を確保し、明暗が分かれた形となった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) アブダビグランプリ

    バスール代表「FP1欠場とFP3クラッシュが響いた」
    フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、ハミルトンの週末が序盤から不利な状況に置かれていたと説明した。

    「ルイスはFP1でアーサー(ルクレール)にシートを譲り、FP3でもクラッシュがあった。P4からP18までが0.2秒の範囲に収まる状況で、これだけ走行を欠けば挽回は難しい。FP2だけで十分な準備をすることはできない」と語った。

  • アーサー・ルクレール 兄シャルルのスピン揶揄「ファンのためにバーンアウト」

    アーサー・ルクレール 兄シャルルのスピン揶揄「ファンのためにバーンアウト」

    アブダビGPのFP1では、フェラーリが2025年のヤングドライバー枠を消化するため、アーサー・ルクレールがルイス・ハミルトンの代役として出走。兄シャルルとグランプリ週末で走行を共有するのは今回が2度目となった。

    走行中、前方を走っていた兄シャルルがターン5でスピン。これを見ていたアーサーは無線で「シャルルはファンのためにバーンアウトしてるんだと思う」と冗談交じりにコメントし、ハミルトンのエンジニアであるアダミも「彼はターン5でスピンしたよ」と応じた。

    “ルクレール・ジュニア”という新ニックネームの由来
    アーサーに新たについたニックネーム“ルクレール・ジュニア”は、レッドブルのレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼが、前方車両の状況説明で「最初の前方車両はルクレール・ジュニアだ」と呼んだことがきっかけだという。

    それを聞いたマックス・フェルスタッペンは「ジュニアって呼ぶの、けっこう面白いね」と笑いながら反応していた。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    兄シャルルはペースに不満「ゼログリップだ」
    ソフトタイヤで0.016秒差の3番手タイムを記録したシャルルだったが、ロングランではマクラーレンやレッドブルに及ばず、自身のペースに不満を示した。

    「僕たちはすごく遅いね」とブライアン・ボッツィに無線で伝え、「クルマは本当にグリップがゼロ。信じられないし、まったく理解できない」と嘆いている。

    一方の“ルクレール・ジュニア”ことアーサーは、トップのランド・ノリスから0.875秒差の16番手でセッションを終えた。

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  • フェラーリF1内で再燃する“サインツ復帰論” ハミルトン低迷でスペイン紙報道

    フェラーリF1内で再燃する“サインツ復帰論” ハミルトン低迷でスペイン紙報道

    スペイン・メディアが、フェラーリ内部で「カルロス・サインツ放出の判断に再び疑問が生じている」と報じ、さらには将来的なサインツ復帰の可能性まで示唆している。

    マルカ紙は「2週間前、フェラーリがカルロス・サインツと最近接触していたと報じられた」と伝えたが、サインツ側はすぐにこれを否定。しかし、フェラーリの2026年シーズンにおける低迷が際立ったカタールでは、ピエロ・フェラーリがカルロス・サインツSr.と会話する様子が撮影され、噂は一気に熱を帯びた。

    一方で、2025年にフェラーリへ加入したルイス・ハミルトンは初年度から苦戦。対照的に、ウィリアムズへ移籍したカルロス・サインツJr.は今季すでに複数のサプライズ表彰台を獲得し、チームをコンストラクターズ5位に導く活躍を見せている。

    チーム代表フレデリック・バスールはこれまでも復帰の可能性を完全には否定していない。彼は今年の初めに「2年後、我々が再びドライバーを探す時が来れば、彼はリストに入るだろう」と語っていた。

    サインツはウィリアムズで充実「ここが僕のキャリアにとって良い場所」
    一方で、当のサインツ本人はウィリアムズでの現在に完全に満足しているようだ。再びカタールで表彰台を獲得した直後、DAZNに対して次のように語った。

    「もし去年、契約を結んだ時に──覚えているだろ、スパだよ──3回の表彰台を獲得して、コンストラクターズ5位で、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンと時々戦えていると言われたら……僕は即サインしていたよ。

    そして実際にサインした。僕がウィリアムズへ行ったのには理由がある。チームにはそのポテンシャルがあると分かっていたし、僕が力になれると思った。僕は今、自分のキャリアにとって良い場所にいる。」

    フェラーリ復帰の“絵空事”と現実
    フェラーリ内に不満が生じているという報道自体は事実にしても、タイミング的にサインツの復帰が現実化する可能性は極めて低い。サインツはウィリアムズと2026年までの契約を結んでおり、本人もチームのプロジェクトに深いコミットメントを示している。

    ハミルトンの不振を背景にした“懐古的な期待”が一部で高まっていることは確かだが、現状ではサインツが再びフェラーリのシートを目指す理由は見当たらない。

    フェラーリにとって本当に必要なのは、過去の関係性に頼ることではなく、2026年以降の競争力をどう立て直すか──その解決策を見つけることである。