カテゴリー: FIA F3

  • マドリンクがF1開催へ始動 FIA F3が実戦テストで最終検証

    マドリンクがF1開催へ始動 FIA F3が実戦テストで最終検証

    2026年にF1スペインGPの新たな開催地となる市街地サーキット「マドリンク」が、本格的なデビューへ向けて最終準備に入る。FIAフォーミュラ3(F3)は8月に同サーキットで2日間の公式インシーズンテストを実施し、施設や運営体制を実戦形式で検証することが決まった。

    さらに9月のF3最終戦では通常の2レース制ではなく3レース制を採用。中止となったバーレーン大会の代替措置として追加レースを実施するとともに、F1開催を前にマドリンクの完成度を確認する重要なイベントとなる。

    F1初開催へ向けマドリンクを実戦検証
    F3は8月24日から25日にかけて、マドリンクで2日間のインシーズンテストを実施する。

    ドライバーにとっては新設コースの特性を把握する貴重な機会となる一方、主催者側にとってはF1初開催を前に、安全設備や運営体制、競技運営が計画どおり機能するかを実際のレース環境で確認する重要なリハーサルとなる。

    F3 CEOのブルーノ・ミシェルは次のように語った。

    「マドリンクでF3テストを実施できることを非常にうれしく思う」

    「新しい会場で開催される2026年シーズン最終戦を前に、チームとドライバーにとって、この新たな挑戦を評価する非常に価値ある2日間になる」

    最終戦は異例の3レース制へ
    F3は2026年第2戦としてバーレーン大会を予定していたが、中東情勢の悪化を受けて開催中止となった。F1、F2、F1アカデミーも同時期にサウジアラビア大会をカレンダーから外している。

    F2はマイアミとモントリオールを追加して走行機会を補い、F1アカデミーもフォーマット変更で対応した一方、F3だけは代替イベントが設けられていなかった。

    その不足分を補うため、マドリンクで開催されるシーズン最終戦では通常の2レース制から3レース制へ変更される。

    金曜日は45分間のフリー走行後に20分間の予選を2回実施。最初の予選でスプリントレースと土曜日のフィーチャーレースのグリッドを決定し、日曜日午前には2回目の予選結果を反映した追加フィーチャーレースが行われる。

    追加レースには通常どおり選手権ポイントが与えられ、タイトル争いの決着を左右する一戦となる可能性もある。

    F1開催前の重要なチェック
    スペインGPディレクターのルイス・ガルシア・アバドは、今回のテストの目的について次のように説明した。

    「私たちは当初から、グランプリ開催時にはサーキットが完全に検証され、実証済みの状態で臨みたいと考えていた」

    「マドリンクのような完全な新設プロジェクトでは、安全性、運営体制、競技運営に関わるすべての要素が計画どおり機能するかを、実際のレース環境で確認することが不可欠だった」

    さらに、F3の協力に感謝を示した。

    「ブルーノ・ミシェルとの最初の話し合いから、F3はこのテスト実施に全面的に協力してくれた。その協力のおかげで、F1デビュー前に必要な検証をすべて実施できるだけでなく、選手権に追加レースを組み込み、その結果がマドリードで決まるというスポーツ面での魅力も加えることができた」

    マドリンク スペイングランプリ

    F3最終戦の開催地も正式決定
    今回の発表により、マドリンクが予定どおり2026年F3シーズン最終戦の舞台となることも改めて確認された。

    一部では、F1が10月初旬にバーレーンGPをカレンダーへ復帰させた場合、F3もシーズン延長する可能性が取り沙汰されていた。しかし主催者は、マドリンクでシーズンを締めくくる計画に変更はなかったと説明している。

    声明では、「2026年F3シーズンをマドリードで終えることは、カレンダー発表時から決まっていた。メルボルン大会終了後、F3がサヒールでレースを行わないことが明らかになった時点で、マドリンク最終戦を強化する作業を開始した」としている。

    マドリンクはF3による公式テストと3レース制の最終戦を通じて、本番さながらの環境で施設や運営体制を検証することになる。F1初開催を成功させるための重要な準備段階として、サーキットにとっても大きな節目となるイベントになりそうだ。

  • FIA F3オーストリア:中村仁5位 加藤大翔6位 山越陽悠はポール発進も8位

    FIA F3オーストリア:中村仁5位 加藤大翔6位 山越陽悠はポール発進も8位

    ポールポジションからスタートした山越陽悠(ファン・アメルスフォールト)は序盤から優勝争いを演じたものの、終盤に順位を落として8位でフィニッシュ。

    中村仁(ハイテックTGR)は5位、加藤大翔(ARTグランプリ)は6位、リー海夏澄(ARTグランプリ)は10位に入り、日本勢4人全員がポイントを獲得した。

    山越陽悠がポールスタートで首位を守る
    山越陽悠はポールポジションから好スタートを決めたものの、ターン1の立ち上がりでウゴ・ウゴチュク(カンポス)が好加速を見せて首位を奪取。山越は2番手で続き、ノア・ストロムステッド、フレディ・スレーター、トゥッカ・タポネンが続いた。

    オープニングラップで接触が発生したためセーフティカーが導入されると、再スタートではスレーターがストロムステッド、さらに山越をかわして2番手へ浮上。上位はウゴチュク、山越、ストロムステッド、スレーターの順となった。

    山越が再び2番手浮上も優勝争いは四つ巴に
    11周目、山越はターン3でウゴチュクのインへ飛び込み2番手を奪還。首位スレーターを追う展開となる。

    しかし、その後はウゴチュク、ストロムステッドがDRS圏内に入り、優勝争いは4台による接戦へ発展。18周目以降はウゴチュクが山越へ何度も仕掛け、20周目にはターン4で山越を攻略して2番手を奪った。

    さらにストロムステッドも山越をかわして3番手に浮上。24周目にはストロムステッドがスレーターを抜いてトップに立ち、レースの主導権を握った。

    加藤大翔が山越を攻略 中村仁は堅実に5位
    終盤25周目には加藤大翔がターン1で山越のインへ飛び込むと、一度はクロスラインで応戦されたものの、続くターン4で再び仕掛けてオーバーテイクに成功。6番手へ浮上した。

    一方、中村仁は序盤から上位集団を維持し、激しい優勝争いを見守りながら着実なレース運びを披露。トップ5圏内を守り抜き5位でチェッカーを受けた。

    最終ラップには2位争いも白熱し、ウゴチュクがスレーターをかわして2位を奪還。両者のバトルの間隙を突き、ペドロ・クレロが4位へ浮上する場面もあった。

    ストロムステッドが初優勝 日本勢4人が入賞
    優勝はノア・ストロムステッド。終盤のオーバーテイクで首位を奪うと、そのまま逃げ切ってFIA F3初優勝を飾った。2位はウゴ・ウゴチュク、3位はフレディ・スレーターとなった。

    日本勢は中村仁が5位、加藤大翔が6位、山越陽悠が8位、リー海夏澄が10位でフィニッシュ。山越はポールポジションから一時は優勝争いをリードしたものの、終盤の激しいバトルの中で順位を落とした。それでも4人全員がポイントを獲得する結果となった。

  • 中村仁 FIA F3初表彰台「本当にうれしい」終盤の勝負で3位獲得

    中村仁 FIA F3初表彰台「本当にうれしい」終盤の勝負で3位獲得

    中村仁(ハイテック)が、FIA F3第4戦オーストリア・シュピールベルクのスプリントレースで3位に入り、自身初となるFIA F3表彰台を獲得した。

    レース後の記者会見では、初表彰台の喜びとともに、終盤にペドロ・クレロとの激しい攻防を振り返り、「とても幸せ」と率直な心境を語った。

    「初表彰台は本当にうれしい」
    レースを3位で終えた中村は、FIA F3初表彰台について次のように喜びを語った。

    「ありがとうございます。本当にうれしいです。すごくうれしいと言うべきではないのかもしれませんが、3位という結果でも本当に満足しています。FIA F3で初めての表彰台なので、とても特別な気持ちです」

    終始プレッシャーを受け続けたレース
    レース終盤には、最終的に2位となったペドロ・クレロとの激しいバトルが展開された。中村は、レースを通じて守り続ける展開だったことを明かしている。

    「ペドロはレース序盤から本当に速かったです。僕は序盤に少しペース不足があって、ずっと彼を抑え続けるレースになりました。正直、とてもプレッシャーを感じていました」

    一方で、最終ラップには前を走るジェームズ・ウォートンがDRSを失ったことが、自身にとっても大きな助けになったという。

    「最後のラップでは、ウォートンがたしか最終コーナー(ターン10)からDRSを使えなくなっていました。本当に運も味方してくれました」

    中村仁 FIA フォーミュラ3選手権

    「表彰台のために迷いはなかった」
    最終ラップではクレロがウォートンをオーバーテイクし、その直後に中村もアウト側からウォートンを攻略。表彰台獲得につながる決定的な場面となった。

    中村は、このオーバーテイクについて次のように振り返った。

    「正直、あの場面では行くしかありませんでした。表彰台を獲得したかったので、迷いはありませんでした。結果的にいいオーバーテイクになったと思います」

    今回の3位入賞は、中村にとってFIA F3参戦後初の表彰台。終始プレッシャーのかかるレースを耐え抜き、最後は果敢な勝負でポジションを守り切ったことで、大きな自信につながる結果となった。

  • FIA F3シュピールベルク:中村仁がスプリントレースで3位表彰台

    FIA F3シュピールベルク:中村仁がスプリントレースで3位表彰台

    エルネスト・リベラ(カンポス・レーシング)が6月27日、レッドブル・リンクで開催された2026年FIA F3第4戦オーストリア大会スプリントレースで初優勝を飾った。

    レッドブル・ジュニアでもあるリベラは、リバースグリッド2番手からスタートし、ジェームズ・ウォートン(プレマ)との激しい首位争いを制してFIA F3初勝利を達成した。一方、日本勢では中村仁(ハイテック)が3位表彰台、山越陽悠(ファン・アメルスフォールト)が9位入賞を果たし、翌日のフィーチャーレースへ勢いをつけた。

    リベラが激戦を制してF3初勝利
    リバースポールからスタートしたウォートンは好スタートを決めて首位を守ったが、1周目にはTRIDENT勢のノア・ストロムステッドとフレディ・スレーターが接触。スレーターはリタイアとなり、セーフティカーが導入された。

    レース再開後もウォートンが首位を維持したが、リベラは常にDRS圏内でプレッシャーをかけ続ける。11周目にはターン3で並びかけて軽い接触もあったが、ウォートンが守り切った。

    それでもリベラは諦めず、14周目にターン3の立ち上がりで好加速を決めると、DRSを利用してターン4進入までに前へ出ることに成功。そのまま首位を奪い、以降はウォートンを寄せ付けずトップチェッカーを受けた。

    この勝利により、2026年シーズンのカンポス・レーシングは3人のドライバー全員が優勝を記録することになった。

    中村が3位表彰台 山越は9位入賞
    日本勢では中村仁が再スタート直後にペドロ・クレロ(ロダン)をかわして3番手へ浮上。その後はクレロの猛攻を何度も退ける粘り強い走りを見せた。

    最終ラップ、クレロに先行を許したものの、その勢いを利用してウォートンも抜き去り、3位でチェッカー。価値ある表彰台を獲得した。

    山越陽悠は終盤までポイント圏内を維持。5周目に加藤大翔とアレッサンドロ・ジュスティに先行を許したものの、9位でフィニッシュし2ポイントを加算した。

    一方、加藤大翔は8位で4ポイントを獲得した。

    選手権はウゴチュクが首位を拡大
    ランキングではウゴ・ウゴチュクが10位入賞により59ポイントとし、チームメイトのテオフィル・ナエルとの差を7ポイントに拡大した。ブルーノ・デル・ピノは48ポイントで3位を維持し、フレディ・スレーターが47ポイントで続いている。

    チームランキングではカンポス・レーシングが137ポイントで首位を守り、ファン・アメルスフォールトが101ポイントで2位。ロダン・モータースポーツが66ポイントで3位につけている。

    リベラ「ホームレースで勝てた」
    初優勝を飾ったリベラはレース後、次のように喜びを語った。

    「最後に勝利をつかむことができた。本当に厳しいレースで、ジェームズから大きなプレッシャーを受け続けた。でも最終的には、レッドブルにとっての“ホームレース”であるこの場所で勝つことができた」

    翌28日に行われるフィーチャーレースでは、予選でポールポジションを獲得した山越陽悠が先頭からスタートする。日本人初のFIA F3ポールシッターとして、初優勝への期待が高まる。

  • 山越陽悠 FIA F3史上初の日本人ポール「言葉では表現できない」

    山越陽悠 FIA F3史上初の日本人ポール「言葉では表現できない」

    山越陽悠(ファン・アメルスフォールト)は、2026年FIA F3第4戦オーストリア大会の予選で自身初となるポールポジションを獲得した。日本人ドライバーとしてもFIA F3史上初のポールポジションとなる歴史的快挙で、決勝を最前列から迎える。

    予選後の記者会見で山越は、「言葉では表現できない」と喜びを語るとともに、前戦バルセロナから続く好調な流れや、タイム抹消から新品タイヤ投入を決断した舞台裏、そして日本人初のポールポジションへの特別な思いを明かした。

    「日本人初のポールは最高の気分」
    山越は、予選を振り返り、ポールポジション獲得の喜びを率直に語った。

    「本当に最高です。言葉では表現できません。特にバルセロナ・カタルーニャGPから自信を持てていましたし、マシンのパッケージもとても良かったです。その勢いをレッドブル・リンクまで持ち込めたことが良かったです」

    しかし、最後のアタックではミスもあったという。

    「最後のプッシュラップではミスをしてしまいました。だから、あとは結果が残ることを祈るしかありませんでした。そしてポールポジションが決まった瞬間、本当に言葉では言い表せない気持ちになりました。本当にうれしいです」

    さらに、日本人初となるFIA F3ポールポジションについて、次のように喜びを表現した。

    「FIA F3の歴史で日本人初のポールポジションですから、本当に、本当に最高の気分です」

    山越陽悠 FIA フォーミュラ3選手権

    タイム抹消で戦略変更 新品タイヤ投入が奏功
    今回のポール獲得は、当初のプランどおりではなかった。

    山越は最初のアタックでトラックリミット違反によりタイムを抹消され、急きょ新品タイヤを追加投入する判断を下した。

    「本来はタイヤを2セット使う予定ではありませんでした。でも最初のアタックでミスをして、トラックリミットでタイムを失いました。最後のアタックは渋滞になることも分かっていましたし、実際にかなり混雑していました。そこで念のため新品タイヤを履くことを決め、そのタイムがポール獲得につながりました」

    予選終盤は各車がスリップストリームを求めてコース上に集中し、多くのドライバーが渋滞に苦しんだが、山越とチームは戦略変更を的確に成功させ、最速タイムを守り切った。

    ルーキーイヤーで予想外の快挙
    また、ファン・アメルスフォールトにとっても、2022年バーレーン大会以来となるFIA F3でのポールポジションとなった。

    山越は、シーズン前にはこの結果を予想していなかったと明かし、チームの働きを称えた。

    「正直、ルーキーシーズンでポールポジションを獲れるとは思っていませんでした。カンポスやトライデントは昨年も強かったので、今年も強いだろうと考えていました。でもチームはシーズン開幕から本当に素晴らしい仕事をしてくれました。その積み重ねで自信がつき、僕たちは良いスピードを取り戻せたと思います」

    山越は開幕から着実に競争力を高め、オーストリアで日本人初となるFIA F3ポールポジションという歴史的な結果を残した。決勝では自身初優勝、そして日本人初のFIA F3優勝を目指し、ポールポジションからスタートする。

    【関連】
    ・山越陽悠がFIA F3で日本人初ポール獲得 ウゴチュクウを0.015秒差で抑える

  • 山越陽悠がFIA F3で日本人初ポール獲得 ウゴチュクウを0.015秒差で抑える

    山越陽悠がFIA F3で日本人初ポール獲得 ウゴチュクウを0.015秒差で抑える

    山越陽悠が26日、FIA F3選手権第4戦オーストリア大会(シュピールベルク)の予選で自身初となるポールポジションを獲得した。Van Amersfoort Racing(VAR)の山越は1分21秒730を記録し、ウゴ・ウゴチュクウを0.015秒差で抑えてトップに立った。

    最終的に山越のタイムを上回るドライバーは現れずFIA F3で日本人初となるポールポジションを獲得。決勝ではポールポジションから初優勝を目指す。

    予選中盤のアタックが決勝点
    予選序盤はノア・ストロムステッドがプラクティスの勢いそのままにトップタイムを記録したが、その後は加藤大翔、アレッサンドロ・ジュスティ、トゥーカ・タポネンが次々と首位を更新した。

    タポネンは1分21秒775をマークし、ストロムステッドに0.084秒差をつけてトップに浮上。ジュスティ、加藤、レ・カナトがトップ5に続き、各車はソフトタイヤ2セット目のアタックへ向かった。

    その中でVAR勢はライバルより早めにコースイン。山越は1分21秒730までタイムを縮めて暫定トップに立った。チームメイトのブルーノ・デル・ピノはアタックを中止して10番手を維持し、エンツォ・デリニーは12番手まで順位を上げた。

    終盤の猛追を退け初ポール
    セッション終盤はターン3、ターン4へ続く長いDRS区間でスリップストリームを得るため、各車がコース上でポジション争いを展開した。ART勢はクリーンエアを確保したものの、山越のタイムには届かなかった。

    最後のアタックではウゴチュクウがタイムを更新し、首位との差を0.015秒まで縮めて2番手へ浮上。一方、加藤はタイム更新を狙った最終アタックで最終コーナーでスピンを喫し、順位を上げることはできなかった。

    加藤7番手 中村9番手
    予選2番手はウゴチュクウ、3番手はタポネン。TRIDENT勢はストロムステッドが4番手、フレディ・スレーターが5番手となった。

    6番手はジュスティ、7番手は加藤、8番手はりー海夏澄、9番手には最終アタックでタイムを更新した中村仁、10番手はペドロ・クレロが続いた。

    11番手はエルネスト・リベラ。12番手のジェームズ・ウォートンはリバースグリッド方式により、土曜日のスプリントレースをポールポジションからスタートする。

    FIA F3第4戦オーストリア大会のスプリントレースは、現地時間27日10時05分(日本時間17時05分)にスタートする予定だ。

    VARはライバル勢とは異なるタイミングで2回目のアタックを行う戦略を採用し、その判断が的中。山越は終盤の猛追を退け、FIA F3初のポールポジションを手にした。決勝ではポールポジションから初優勝を狙う。

  • ウーゴ・ウゴチュク アルピーヌとのTPCでF1初走行中にクラッシュ

    ウーゴ・ウゴチュク アルピーヌとのTPCでF1初走行中にクラッシュ

    FIA F3選手権をリードするウゴ・ウゴチュクが、モンツァで実施されたアルピーヌのテスト走行中にクラッシュを喫した。幸いにもドライバー本人に負傷はなく、F1マシンでの初走行を終えている。

    スペインの報道によると、19歳のアメリカ人ドライバーであるウゴ・ウゴチュクは、イタリアのモンツァ・サーキットでアルピーヌA524をドライブ中にアクシデントを起こした。今回がF1マシン初走行だったが、大事には至らなかった。

    FIA F3ランキング首位の有望株
    ウゴ・ウゴチュクは現在、カンポス・レーシングからFIA F3に参戦しており、ランキング首位を走る有力若手ドライバーのひとりだ。

    ナイジェリア系およびイタリア系のルーツを持つニューヨーク出身のウゴチュクは、これまでF1直下カテゴリーで高い評価を受けてきた。

    今回のテストでは、2024年にエステバン・オコン、ピエール・ガスリー、ジャック・ドゥーハンがレースで使用したアルピーヌA524をドライブした。

    アルピーヌ育成入りの可能性も浮上
    現在のところ、ウゴチュクは特定のF1チーム育成プログラムには所属していない。

    しかし今回のアルピーヌでのテスト参加により、エンストンを拠点とするチームとの関係が注目を集めている。

    ウゴチュクは2024年に「フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権 by Alpine」に参戦しており、その縁も指摘されている。

    また Motorsport.com によれば、以前からウゴチュクとアルピーヌ・アカデミーとの接触が噂されていたという。同日のテストにはアルピーヌのリザーブドライバーであるポール・アーロンも参加していた。

    マクラーレン育成卒業後の新たな進路
    ウゴチュクは2020年から2021年まで、当時アルファロメオF1と提携していたザウバー・カーティング・チームに所属。その後、2021年から2025年まではマクラーレン・ジュニア・チームのメンバーとして活動した。

    今回のアルピーヌでのテスト参加は、F1チームとの関わりとしては3度目となる。

    マクラーレン育成プログラムを離れた後も将来有望な若手として評価されており、今回のテストはアルピーヌとの本格的な関係構築に向けた第一歩だった可能性もある。

    クラッシュという結果にはなったものの、FIA F3ランキング首位を走る有望株に対するF1チームの関心の高さを示す出来事となった。

  • 山越陽悠 FIA F3モナコ戦失格「日の丸と共に君が代を流せたことはリアル」

    山越陽悠 FIA F3モナコ戦失格「日の丸と共に君が代を流せたことはリアル」

    山越陽悠(ファン・アメルスフォールト・レーシング)が、FIA F3モナコ戦スプリントレース失格の裁定を受け、自身のSNSを通じてコメントを発表した。

    山越陽悠はモナコ市街地コースで行われたスプリントレースを制し、FIA F3初優勝を飾った。しかしレース後の車検で、14号車のフロントプッシュロッドが左右逆に装着されていたことが判明。2026年FIA F3テクニカルレギュレーション違反と判断され、失格処分となった。

    今回の裁定を受けて山越陽悠は、自身の思いを次のように綴った。

    「部品の左右の付け間違いで失格となりました。(タイムゲインは一切ないです)」

    「とても悔しいですが、トップでフィニッシュラインを超え、表彰台の頂点に立ち、日の丸と共に、モナコに君が代を流せた事を誇りに思いますし、それは幻でもなんでもなくリアルでした」

    山越陽悠は失格という結果になった一方で、自らの走りによってトップチェッカーを受けた事実への誇りを強調した。

    そして今後に向けては、今回の経験を糧にさらなる飛躍を誓っている。

    「今回得た経験、自信、悔しさから、更に良い結果、また今後も表彰台を争える位置で争っていけるよう精一杯頑張ります!」

    モナコという世界屈指の市街地コースで先頭チェッカーを受けた経験は記録上こそ残らないものの、山越陽悠にとって大きな自信となったようだ。今回の悔しさを糧に、今後のFIA F3シーズンで再び表彰台争いに挑む。

  • 山越陽悠 FIA F3モナコ戦初優勝が幻に 技術違反で失格処分

    山越陽悠 FIA F3モナコ戦初優勝が幻に 技術違反で失格処分

    ファン・アメルスフォールト・レーシングの山越陽悠が、FIA F3モンテカルロ戦スプリントレースの失格処分を受けた。山越陽悠はモンテカルロ市街地コースで行われたレースでトップチェッカーを受け、FIA F3初優勝を飾っていたが、レース後の技術検査でマシンの規則違反が発覚した。

    スチュワードは、14号車が2026年FIA F3テクニカルレギュレーションに適合していなかったと判断。これにより山越陽悠の優勝記録は取り消され、モンテカルロでの初勝利は幻となった。

    左右のフロントプッシュロッドを逆に装着
    テクニカルデリゲートは、左側用のフロントプッシュロッドLH-CPLがマシン右側に、右側用のフロントプッシュロッドRH-CPLがマシン左側に装着されていたとして、14号車をスチュワードに付託した。

    これは2026年FIA F3テクニカルレギュレーション第1.5.3条および第17.1条への違反にあたる。

    スチュワードはファン・アメルスフォールト・レーシングのチーム代表者から事情を聴取し、該当部品がマシンの誤った側に取り付けられていたと判断した。

    シェがスプリント勝利を継承
    山越陽悠の失格により、DAMSルーカスオイルのジェラード・シェがモンテカルロ戦スプリントレースの勝利を継承することになった。

    ファン・アメルスフォールト・レーシングのブルーノ・デル・ピノが2位、ロダン・モータースポーツのペドロ・クレロが3位に繰り上がった。

  • 山越陽悠 F3モナコ戦スプリントレースで初優勝「モナコの勝者になれた」

    山越陽悠 F3モナコ戦スプリントレースで初優勝「モナコの勝者になれた」

    山越陽悠(ファン・アメルスフォールト・レーシング)が、2026年FIA F3モナコGPスプリントレースでポール・トゥ・ウインを達成し、FIA F3初優勝を飾った。

    モンテカルロ市街地コースで行われたスプリントレースは、オープニングラップから多重接触による赤旗中断に見舞われる荒れた展開となったが、山越陽悠は再スタート後も冷静なレース運びを披露。最後まで首位を守り切り、モナコでの記念すべき初勝利を手にした。

    赤旗中断の混乱でも首位を譲らず
    スタートで山越陽悠は好発進を決め、ターン1をトップで通過。ジェラール・シエ(DAMSルーカスオイル)が続き、ペドロ・クレロが3番手につけた。

    しかしロウズ・ヘアピンで複数台が絡むアクシデントが発生。ブラッド・ベナビデス、トゥウッカ・タポネン、クリスチャン・ホー、ブランド・バドエルがストップし、セーフティカー導入後に赤旗が提示された。

    コース清掃後にレースは残り時間制で再開されたが、山越陽悠はリスタートでも首位を維持。シエが背後0.5秒以内でプレッシャーをかけ続けたものの、トップの座を明け渡さなかった。

    再度のセーフティカーにも動じず初優勝
    残り17分には再びロウズ・ヘアピンで接触が発生し、セーフティカーが導入された。

    エルネスト・リベラ、フレディ・スレーター、テオフィル・ナエルが接触し、スレーターには後に接触の責任を問われ10秒加算ペナルティが科された。

    残り14分でレースが再開されると、山越陽悠は再び完璧なリスタートを決め、シエとチームメイトのブルーノ・デル・ピノを引き離した。

    終盤にはスイミングプール出口のデブリ回収のためVSCも導入されたが、グリーンフラッグ後には約2秒のリードを築く盤石の展開。上位勢がDRSトレイン状態となったことでオーバーテイクは困難となり、山越陽悠はそのままチェッカーフラッグを受けた。

    山越陽悠 FIA F3選手権

    ファン・アメルスフォールト・レーシングにモナコ初勝利
    2位にはシエが入り、自身初のF3表彰台を獲得。3位にはデル・ピノが続き、ファン・アメルスフォールト・レーシングは2台同時表彰台を達成した。

    チームにとってもモナコでの初勝利となり、2026年シーズンのスプリントレース2勝目を記録。チームランキング首位の座をさらに強固なものとした。

    山越陽悠はレース後、モナコでの勝利の喜びを次のように語った。

    「ここで勝てて本当に特別な気持ちです。たとえスプリントレースだったとしても最高です。勝利は勝利ですからね」

    「これで僕はモナコの勝者になりました。本当に特別なことです。夢が叶いましたし、この結果をとても嬉しく思っています」

    タイトル争いでも大きな意味を持つ一勝
    モナコはF1を頂点とするフォーミュラカテゴリーの中でも特別な意味を持つサーキットとして知られる。狭い市街地コースではミスが許されず、リスタートやタイヤマネジメント、トラフィック処理など総合力が求められる。

    その舞台で山越陽悠はスタートからフィニッシュまで一度も首位を譲らず完勝。FIA F3参戦キャリアにおいて大きな節目となる初優勝を、世界で最も名誉ある市街地レースのひとつで成し遂げた。

    決勝のフィーチャーレースは現地時間日曜日午前7時45分にスタート予定。ポールポジションからスタートするテオフィル・ナエルを中心に争われるが、スプリントレースを制した山越陽悠にも大きな注目が集まる。