カテゴリー: F1マシン

  • ナイジェル・マンセル 「今のF1ドライバーは本物のF1マシンを知らない」

    ナイジェル・マンセル 「今のF1ドライバーは本物のF1マシンを知らない」

    元F1ドライバーのナイジェル・マンセルは、“本物のF1マシン”でレースをすることがどのようなものかを“決して知ることはないだろう”と語る。

    1992年のF1ワールドチャンピオンであるナイジェル・マンセルは、F1の最高の時代は1980年代のマシンが超強力なターボエンジンを搭載していた時代だったと考えている。

    「F1がそこに戻ることは決してないだろう」とナイジェル・マンセルは Auto magazine にコメント。

    「あのターボマシンを走らせることは人生で最も爽快で恐ろしいことだった」

    「ウィリアムズ FW11B(1987年)。あのクルマに勝るものはない。世界のどこにもね。実施、今日のドライバーは本物F1マシンがどのような感覚かを知ることはないだろう」

    「予選では文字通り1500馬力くらいあった。BMWはもっとあったとも言われている。ストレートで6速ギアで175~180mphでスピンしていた。ドライバーとしてそれを言葉で表すことはできない」

    「全てのコーナーでマシンは文字通りドライバーを殺そうとしていた」

  • 2021年のF1レギュレーションで全マシンは似通ったルックスになる?

    2021年のF1レギュレーションで全マシンは似通ったルックスになる?

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2021年のF1レギュレーションが導入されれば、全F1マシンが同じような見た目になるとの苦情に反論。現状でもほとんど差はないと語った。

    F1は2021年にレギュレーションの大幅な変更を予定しており、オーバーテイクを改善するためにマシン上部をシンプルな形状にして、マシン下部でダウンフォースを発生させる“グラウンド・エフェクト・カー”のコンセプトを採用することを明らかにしている。

    だが、F1チームは、新たなテクニカルレギュレーションが、デザイナーの創造性を狭め、結果的にグリッドに似通った見た目のマシンが並ぶことになるのではないかとの懸念を示している。

    だが、ロス・ブラウンは「全てのマシンが同じルックスになるという苦情や他にもナンセンスな意見を耳にしている」とコメント。

    「試しにパット(・シモンズ)が現行の全てのF1マシンからカラーリングを外し、壁にかけてみたが、カラーリングを取り除かれたマシンを見分けることはできないことがわかった」

    「よっぽどのオタクでなければ見分けられないだろう。我々のオフィス内でさえ、なんとか3台を言い当てられる程度いだった! 現行のマシンでもカラーリングを取り除けばわからなくなる」

    「まず、我々は非常に規範的なレギュレーションであることをわかっているし、F1の肥えた目は異なるソリューションを思いつくだろう。我々は目的を確実に達成しなければならないのでそれらは模範的なものになるだろうが、十分に寛容度はある」

    「相対的にこれまで自由を得てきたチームは間違いなくイライラすることになるだろう。しかし、これらの規制がすべての人にとって同じであり、『他の誰よりも優れた仕事をした場合、2秒も速くならず、0.2秒になる』というアプローチを取ることが、我々がフォーミュラ1に求めているものだ」

  • F1:2021年のF1マシンで復活する“グラウンド・エフェクト”とは?

    F1:2021年のF1マシンで復活する“グラウンド・エフェクト”とは?

    F1は、2021年の新F1レギュレーションでF1マシンに“グラウンド・エフェクト”を取り入れた空力コンセプトを採用するとしている。

    グラウンド・エフェクトとは、車体下面と地面の間を流れる空気流を利用してダウンフォースを生成することを指し、航空工学用語の『グラウンド・エフェクト(地面効果)』に由来する。

    現在のF1マシンは、車体表面でダウンンフォースを生成しているが、その結果、乱気流が発生して後続マシンが近づけないという問題が発生している。

    グラウンド・エフェクト・カーは、航空機の主翼による揚力発生原理を逆向きに応用したもので、連続の方程式(断面積が狭ければ流体の速度は上がる)とベルヌーイの定理(流体の速度が上がれば圧力は下がる)を利用している。そのため、空力付加物を車体表面に追加することなくダウンフォースを発生するため、後続マシンへの乱気流の発生を抑えることが可能となる。

    かつてF1ではロータス・78など、グラウンド・エフェクトカーが存在していたが、車体のピッチングによってダウンフォースが突如失われる危険性をはらんでおり、1982年にはジル・ヴィルヌーヴの事故死などを受けて、1983年から「フロントタイヤの後端からリアタイヤの前端までの車体底面は平面でなければならない」とするフラットボトム規定が施行され、事実上グラウンド・エフェクト・カーは禁止となった。

    2021年のF1レギュレーションではグラウンド・エフェクトがアレンジされ、2つのディフューザーを跳ね上げたベンチュリー構造が巨大なダウンフォースを生み出す仕様となる。

    FIAのシングルシーター責任者を務めるニコラス・トンバジスは2021年F1マシンについて「我々は、レースでマシンがお互いに接近するエキサイティングなバトルを望んでいる。また、タイヤのパフォーマンスが短期間で劣化することなく、お互いにバトルができるようにしたい」とコメント。

    「多くの小型パーツが取り除かれ、現在のマシンよりもシンプルになる。特にサイドポッドの前部とフロントウイングはシンプルになる。そして、マシン下部のディフューザーはベンチュリー構造となる。サイドポッドの下が前から後ろにかけてトンネルのように構造になる」

    「2つの強力な空気の渦がリヤウイングが発生する乱流を吸い込む。その結果、後続マシンが受ける気流はかなりクリーンなものになる。それにより、後方のマシンが失うダウンフォースが大きく減少する」

    「2021年マシンでは2台の車間距離で後続マシンのダウンフォースが(2017年の)約50%から約5~10%まで減少される。我々は後続マシンのダウンフォースの削減を大幅に削減する」

  • F1チーム、2021年にインディカーのようなボディワークの“陳腐化”を懸念

    F1チーム、2021年にインディカーのようなボディワークの“陳腐化”を懸念

    F1マシンは、2021年からグラウンドエフェクト型に移行することが検討されているが、インディカーのようなボディワークの陳腐化に繋がる可能性があるという懸念がある。

    F1は2021年に大幅なレギュレーション変更を予定しており、レースの質を改善させるためにマシン同士が追従しやすいような空力パッケージへの変更を試みている。

    全体的なパフォーマンスを低下させることなく、現在問題となっている“ダーティエア”の影響を削減するひとつの方法として、ボディワーク表面でチームがやれることを制限し、マシンの下側でのダウンフォースを増加させることが検討されている。

    レーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは、2021年のテクニカルレギュレーションについてはまだ議論が続いており、インディカーのような“他のフォーミュラのテクノロジー”を取り入れることが検討されていると語る。

    「よりグラウンドエフェクトカーの方向に進んでいくし、それは確実に北米のシリーズからもたらされることになるだろう」とアンディ・グリーンはコメント。

    「クルマ同士の距離を縮めようとするのであれば、それは正しいことだと思うし、完全に理にかなっている」

    「だが、同時に我々はF1を最高峰に保つ必要がある。F1は本当に技術的な驚きである必要がある」

    「それこそが我々のスポーツが必要としていることだと思う。ただクルマが近づけるだけでなく、もう少し驚くような要素であることが重要だ。我々はそれを見失わないようにする必要がある」

    レッドブルののチーフエンジニアを務めるポール・モナハンは「インディカーがダウンフォースを生み出している方法は、私たちにとって関心があることだ」と同意する。

    「しかし、マシンが接近して走行できるようになったとして、ボディワークを陳腐化されることなく、マシン間の差別化を維持できるかという問題がある」

    「オープンマインドを保ち、見て学んだとしても、必ずしも完全な知識を持っているわけではない」

    F1グリッド全体の様々なチームが、F1の標準化の程度について少し反対の見方をしているが、大部分はコスト削減のためにいくつかのスペックパーツが必要であることに同意している。

    チームは、目には見えない、性能を差別化するものでもない多くの小型コンポーネントを設計および製造している。

    しかし、2019年にはすでに簡素化されているフロントウイング、ブレーキダクト、バージボードなど、マシンの目に見える部分でチームが取り組むことができるエリアをさらに制限することは議論の的となっている。

    F1タイヤサプライヤーのピレリの責任者であるマリオ・イゾラは、新しい技術ルールは“F1のDNA”を念頭に置く必要があると語る。

    「F1をF2などのような標準的なシリーズにできないことは明らかだ」とマリオ・イゾラをコメント。

    「考慮しなければならない特化した側面はたくさんあるが、他のモータースポーツを批判的な視点で観察することはポジティブなことでしかない」

  • F1史上初の6輪車「ティレル P34」がSUZUKA Sound of ENGINEに登場

    F1史上初の6輪車「ティレル P34」がSUZUKA Sound of ENGINEに登場

    株式会社モビリティランドは、鈴鹿サーキットにて2019年11月16日(土)・17日(日)に「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」を開催。F1史上初の6輪車「ティレル P34」に加え、そのオーナーでもあり、元F1ドライバー、“ミスターミナルディ”こと、ピエルルイジ・マルティニの登場することを発表した。

    鈴鹿サーキットは、モータースポーツの歴史的価値を絶やすことなく維持し続けるために、歴史に加え、現代から未来にスポットライトを当て、「SUZUKA Sound of ENGINE」を開催している。

    ティレル P34
    1976年のF1第4戦のスペインGPでパトリック・ドゥパイエに託されてデビューを果たし、第6戦モナコGPではドゥパイエのチームメートのシェクターが2位、ドゥパイエが3位とW表彰台を獲得。続く第6戦スウェーデンGPではシェクターがポールポジション、ドゥパイエも4番グリッドにつける速さをみせ、決勝では1-2フィニッシュを飾る。以降も表彰台の常連として活躍を続け、ドライバーズ・ランキングでシェクターが3位、ドゥパイエが4位、コンストラクターズでも3位という好成績でシーズンを終えることとなった。翌1977年シーズンに向けてさらなる改良を施されることになる。ボディはフルカバーされ空力的に洗練されたほか、フロントトレッドをさらに短縮。ドライバーにはシェクターに変わりロニー・ピーターソンを迎え、オフシーズンにポールリカールで行われたテストでは、ドゥパイエがコースレコードを記録。チャンピオンの有力候補に挙げられるまでになったが、タイヤ開発競争が過熱し、それまで順調だった歯車が狂い始め、次第に戦闘力が低下。カウルを前年型に戻したり、足りないフロントグリップを稼ぐために、空気抵抗低減のコンセプトを反故にするワイドトレッド化を施すなど、迷走を続けた。そんな状況の中でドゥパイエは一人奮起し、第15戦カナダGPで2位、そして最終戦となった第16戦日本GPで3位に入り、短かったP34の花道を飾った。その後、6輪のコンセプトは各チームによって研究が続けられ、マーチ、フェラーリがテストにまで漕ぎ着けたものの断念。1982年末にウィリアムズがリヤ4
    輪のFW08Bを製作しテストで好結果を残すが、FIA(国際自動車連盟)は1983年からの4輪以外のマシンと4輪駆動を禁止するレギュレーションを発行。6輪車がグランプリ・シーンに登場する機会は永遠に失われてしまった。

    ピエルルイジ・マルティニ
    陽気なイタリアンF1チーム“ミナルディ”を、エースドライバーとして長らくチームを支えたのが、ピエルルイジ・マルティニ。1983年に史上最年少でヨーロッパF3選手権のチャンピオンを獲得し、1984年に予選不通過ながらもトールマンからスポット参戦でF1デビューを果たし、1985年にミナルディとともにF1へと進出。1988年、カナダGPをもってミナルディのエースだったエイドリアン・カンポスが引退したのを受け、デトロイトGPから急遽チームに合流。そのレースでチーム初となる6位入賞を果たすという快挙を成し遂げた。その後も1989年のイギリスGPでルイス・ペレス・サラとともにW入賞を果たし、予備予選入りを回避、ポルトガルGPでたった1周ながらもラップリーダーを記録。また1990年開幕戦のフェニックスGPでは予選で2番グリッドを獲得するなど、チーム史に残る成績を次々と残し、名実ともにミナルディのエースドライバーとなった。その後スポーツカー・レースに活動の場を移したマルティニは、1999年にル・マン24時間総合優勝を達成。レーサー生活の有終の美を飾った。レース引退後は実業家、投資家として活動をしているマルティニだが、過去に自身の乗っていたマシン、ラルトRT20、ミナルディM189を手に入れたのをきっかけにレーシングカーのコレクションに開眼。2017年には15歳の時にモナコGPで見て以来、憧れだったというティレルP34/5を入手。そして今ではP34/5に加え、P34/2も所有する世界屈指のティレルP34コレクターとなった。

    ティレル P34とピエルルイジ・マルティニ

    SUZUKA Sound of ENGINE 2019 開催概要
    ■イベント名称: SUZUKA Sound of ENGINE 2019
    ■開催日: 2019年11月16日(土)・17日(日)
    ■開催場所: 鈴鹿サーキット国際レーシングコース&パドック
    ■チケット発売日: 各チケットは、9月15日(日)に発売いたします。
    ■開催カテゴリー:
    <Formula 1>
    年式を問わず、歴代のFormula 1が集うカテゴリー。昨年は日本国内のオーナーが所有するマシンを中心に10台が走行。

    <Group C>
    メーカーの威信をかけて開発されたモンスター“Group C”。今なお伝説として語られるマシンたちが、現代の鈴鹿サーキットに復活。

    <60’s Racing Car>
    1962年、日本初の本格的な国際レーシングコースとして鈴鹿サーキットが誕生。創生期の鈴鹿サーキットを駆け抜けた名車たちが再び鈴鹿サーキットに戻ってくる。

    <Formula 3000 / Formula 2>
    日本国内とトップカテゴリとして、数々のヒーローを誕生させた全日本F3000/F2選手権。モータースポーツを支えた懐かしいブランドロゴを纏ったフォーミュラカーが鈴鹿サーキットを彩ります。

    <Historic Formula Register>
    1960年代の葉巻型フォーミュラカーによるヒストリックレース デモンストレーション。30台近い迫力のスタートシーンは必見です。

    <FL500>
    日本のモータースポーツの黎明期において、数多くのトップドライバーを輩出したジュニア・フォーミュラのFL500が鈴鹿サーキットに集結。

    <MOTORCYCLE HERITAGE>
    60年代から70年代にかけて、日本のモーターサイクルスポーツを支えた2輪の貴重な名車が猛々しいサウンドを奏でます。7月11日(木)より参加応募を受付いたします。

    <TIME TRAVEL PARKING>
    クラシックカー・ビンテージカーの魅力を伝える展示イベント。懐かしい名車の思い出がよみがえる。

  • F1オーストリアGP終了時点:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況

    F1オーストリアGP終了時点:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況

    2019年のF1世界選手権 第9戦 F1オーストリアGPでは複数のドライバーがパワーユニット交換によるペナルティを科せられた。

    グランプリ初日にはトロ・ロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンがホンダの“スペック3”エンジンを投入し、エナジーストアとコントロールエレクトロニクスを除く4つのエレメントを交換した。

    また、マクラーレンのカルロス・サインツが6つのパワーユニットコンポーネントの全てを交換。メルセデスのバルテリ・ボッタスがMGU-Kを交換した。

    アレクサンダー・アルボンはグランプリ2日目にも内燃機関、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを新品に交換し、内燃機関は5基目に達している。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグも内燃機関を5基目にした。

    この結果、カルロス・サインツ、アレクサンダー・アルボン、ニコ・ヒュルケンベルグはグリッド降格のペナルティを科された。

    ドライバーは、1シーズンにつき、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャジャーを3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアを2基までペナルティなしで交換できる。

    チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
    メルセデス ルイス・ハミルトン 2 2 2 1 1 1
    バルテリ・ボッタス 2 2 2 2 1 1
    フェラーリ セバスチャン・ベッテル 2 2 2 1 1 2
    シャルル・ルクレール 2 2 2 1 1 2
    レッドブル マックス・フェルスタッペン 3 3 3 2 2 2
    ピエール・ガスリー 3 3 3 2 2 2
    ルノー ダニエル・リカルド 3 3 3 2 2 2
    ニコ・ヒュルケンベルグ 5 4 4 3 2 3
    ハース ロマン・グロージャン 2 2 2 1 2 2
    ケビン・マグヌッセン 2 2 2 1 2 3
    マクラーレン カルロス・サインツ 4 4 4 3 3 2
    ランド・ノリス 2 2 2 2 2 2
    レーシングポイント セルジオ・ペレス 2 2 2 1 1 1
    ランス・ストロール 3 3 3 2 1 1
    アルファロメオ キミ・ライコネン 2 2 2 1 2 2
    アントニオ・ジョビナッツィ 2 2 2 1 2 3
    トロ・ロッソ ダニール・クビアト 4 4 4 3 3 3
    アレクサンダー・アルボン 3 2 2 2 2 2
    ウィリアムズ ジョージ・ラッセル 2 2 2 1 3 3
    ロバート・クビサ 2 2 2 1 1 1

    ICE … 内燃機関(エンジン)
    TC … ターボチャージャー
    MGU-H … 運動エネルギー回生システム
    MGU-K … 熱エネルギー回生システム
    ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
    CE … コントロールエレクトロニクス

  • F1フランスGP終了時点:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況

    F1フランスGP終了時点:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況

    2019年のF1世界選手権 第8戦 フランスGPでは、ホンダF1が“スペック3”エンジンを投入。レッドブルとトロロッソの3台がアップデート版のエンジンを走らせた。

    ホンダのアップグレードを投入レッドブルの2台とルノーの“スペックB”を搭載したダニエル・リカルドは、内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを交換してグランプリ初日に挑んだ。

    トロ・ロッソのダニール・クビアトもホンダの“スペック3”を導入して、6つのコンポーネント全てを交換。これによって年間使用可能数を超過してペナルティを科されたことで、クビアトは2日目に4基目のターボチャージャーとMGU-Hの封も切っている。

    モナコGPで新品の内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを導入していたハースF1チームとアルファロメオ・レーシングの4台は新しいバッテリーを投入した。

    土曜フリー走行でパワーユニットのトラブルに見舞われたウィリアムズのジョージ・ラッセルは、予選前にバッテリーとコントロールエレクトロニクスを交換し、グリッド降格のペナルティを受けた。

    ドライバーは、1シーズンにつき、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャジャーを3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアを2基までペナルティなしで交換できる。

    次戦オーストリアGPでは、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンがホンダの“スペック3”を投入してグリッド降格ペナルティを受けることが決定している。

    チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
    メルセデス ルイス・ハミルトン 2 2 2 1 1 1
    バルテリ・ボッタス 2 2 2 1 1 1
    フェラーリ セバスチャン・ベッテル 2 2 2 1 1 2
    シャルル・ルクレール 2 2 2 1 1 2
    レッドブル マックス・フェルスタッペン 3 3 3 2 2 2
    ピエール・ガスリー 3 3 3 2 2 2
    ルノー ダニエル・リカルド 3 3 3 2 2 2
    ニコ・ヒュルケンベルグ 4 4 4 3 2 3
    ハース ロマン・グロージャン 2 2 2 1 2 2
    ケビン・マグヌッセン 2 2 2 1 2 3
    マクラーレン カルロス・サインツ 3 3 3 2 2 2
    ランド・ノリス 2 2 2 2 2 2
    レーシングポイント セルジオ・ペレス 2 2 2 1 1 1
    ランス・ストロール 3 3 3 2 1 1
    アルファロメオ キミ・ライコネン 2 2 2 1 2 2
    アントニオ・ジョビナッツィ 2 2 2 1 2 3
    トロ・ロッソ ダニール・クビアト 4 4 4 3 3 3
    アレクサンダー・アルボン 3 2 2 2 2 2
    ウィリアムズ ジョージ・ラッセル 2 2 2 1 3 3
    ロバート・クビサ 2 2 2 1 1 1

    ICE … 内燃機関(エンジン)
    TC … ターボチャージャー
    MGU-H … 運動エネルギー回生システム
    MGU-K … 熱エネルギー回生システム
    ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
    CE … コントロールエレクトロニクス

  • 2021年F1マシン、未来的なルックスは消え失せ“大型のインディカー”に?

    2021年F1マシン、未来的なルックスは消え失せ“大型のインディカー”に?

    F1チームは、提案された2021年F1マシンのルックスを心配しているようだ。

    F1ファンは、まだ確定していない2021年の新レギュレーションに基づいたF1マシンのレンダリング画像で示された“未来的”なルックスに概ね満足していた。だが、情報によると、リバティ・メディアとFIAは、F1チームに対して箝口令を敷いたとされ、10月への最終期限の延期を説明できる広範囲な懸念が残されているという。

    ある情報筋は、最新の2021年F1マシンのコンセプトをまるで“大型のインディカー”のようだと Auto Motor und Sport にコメント。

    「とても20~25歳のグループをターゲットとしてアピールしていくものとは想像できない。当初の未来的なアプローチは消え去った」

    「コンピュターゲームのクルマの方が実際にはそれらのコンセプトよりも見栄えがいい」

    それ以外にも懸念はある。2021年F1マシンはさらに重量が増加し、ギアボックス設計は5年間凍結される計画だという。

    「ギアボックスに携わっている人々は何をしていればいいんだ?」と別の情報筋はコメント。「5年後には彼らが再び必要になるので解雇することはできない」

    加えて、冷却システムを含めた標準パーツ案は人気がなく、多くの人々はF1の基本的なDNAは薄れていくと懸念を抱いている。

    だが、F1のCEOを務めるチェイス・キャリーはその計画を支持している。

    「競争を改善することが重要であり、またF1に新しいチームをもたらす可能性も重要だ」とチェイス・キャリーは Servus TV に語った。

  • メルセデス 「次世代F1エンジンはハイブリッドが50%に増加するだろう」

    メルセデス 「次世代F1エンジンはハイブリッドが50%に増加するだろう」

    メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、次世代のF1エンジンはハイブリッドの比率が現在の20%から50%に増加すると予想している。

    メルセデスは2014年にV6ターボハイブリットが導入されて以降、F1を支配。F1は2021年のレギュレーション変更でエンジンの大幅な見直しを検討していたが、議論がまとまらずに2024年までほぼ同じ仕様が継続されることになった。

    次にF1エンジンの仕様が大幅に変更になるのは2025年ということになるが、トト・ヴォルフはハイブリッドの割合が50%に増加することになるだろうと予想する。

    トト・ヴォルフは「我々はテクノロジー以降の真っ只中にいると思う。少なくとも市販車側ではね。我々の大部分は大音量の伝統的なエンジンのファンであるが、それはテクノロジジーが進むべき場所ではないし、サスティナビリティ(持続可能性)に対する認識が向かうべき場所ではない」とコメント。

    「我々が次期のレギュレーションをほぼ安定したままにしたのは正しいことだと信じている。新しいフォーミュラを考え出すためには途方もない量の開発を引き起こすことになっただろうからね。また、次世代のパワーユニットが実際にどの位置にあるべきかははっきりとしていない」

    「ダイムラーの会長の話では、2030年までに我々のラインナップの50%がハイブリッドもしくは電気のどちらかになると思う。もし、それがテクノロジーの進むべき方向であるならば、我々は高いハイブリッドコンポーメント、再生可能エネルギー、もしくは電気を備えたようなエンジンを持つことになるかもしれない」

    「今日では20%あたりかもしれないが、その比率は50%になってくだろう。それがエキサイティングなエンジンである限り、サウンドについては取り組む必要があり、少なくとも話をする必要があるが、2025年以降はハイブリッドコンポーネントが増加すると考えている」

  • ケビン・マグヌッセン 「F1マシンを1970~80年代に戻すことはできない」

    ケビン・マグヌッセン 「F1マシンを1970~80年代に戻すことはできない」

    ケビン・マグヌッセンは、F1マシンが1970~80年代のレベルに戻すなどできないと語る。

    ケビン・マグヌッセンは、現在のF1マシンは限界を見つけることはすでに困難であると考えており、F1はもっと遅い車に戻るべきではないと主張してきた。

    ケビン・マグヌッセンはF1ドライバーがコックピットでもっと挑戦できるべきだと考えている。それはルイス。ハミルトンがF1カナダGPの木曜日の記者会見で述べていたものと同意見だ。

    「過去のドライバーもおそらく同じことをしていたかもしれないと思うけど、このような速いクルマは最大限を引き出すために何か特別なことが必要だと思う」とケビン・マグヌッセンはコメント。

    「限界はあまりにも遠いので、そこに到達するのは非常に困難だ。ロボットの方がクルマでよ速いことは間違いない。ロボットがこのようなクルマを運転するまでにそれほど長くはかからないと思うし、それは興味深いことだ」

    「このスポーツが大好きだ。クルマは速いからね。70年代はすでに限界に達していたので、当時に戻ることはできない。80年代にも同じことが言える。それでもクルマは限界に達していた」

    「70~80年代の車は、当時は限界だったとしても今では遅すぎるだろう。現在の技術を減速させることはできない。このクルマを1970年代に戻すことはできない。でも、多くのノイズと馬力を持つクルマに当時のような哲学にするべきだと思う」