カテゴリー: バーニー・エクレストン

  • 元F1最高責任者バーニー・エクレストン ポルトガルの空港で散弾銃所持で逮捕

    元F1最高責任者バーニー・エクレストン ポルトガルの空港で散弾銃所持で逮捕

    F1を長年にわたって率いた元最高責任者のバーニー・エクレストンが、ポルトガルの空港で散弾銃を所持していたとして逮捕された。95歳のエクレストンは、クレー射撃のためにスイスからポルトガルへ銃を持ち込もうとしていたと説明している。

    報道によると、エクレストンは月曜日、リスボン近郊のティレス飛行場で警察に拘束された。スイスからプライベートジェットで到着した後、機内の検査を受けた際に散弾銃が見つかったという。

    「クレー射撃のために持ってきただけ」
    エクレストンはDaily Mailの取材に対し、数時間にわたって足止めされ、「最初から最後まで面倒なことばかりだった」と振り返った。

    「スイスからポルトガルへ、クレー射撃のために持ってきた銃があった。それだけのことだ。ポルトガルの自宅にも銃を持っていて、そちらは許可を得ている」

    「到着して税関を通った。私はそこの人たちを知っているし、彼らはすべて問題ないと言っていた。何の問題もなかった。その後、警察官がバッグを調べたいと言ってきたんだ」

    さらにエクレストンは、銃を持ち込むために必要とされる書類を所持していなかったことを明かした。

    「彼らは『ブルーブック』を持っているかと聞いてきた。どうやら必要な書類らしいが、私はそういう書類を持って旅行することはない。そもそも、ほとんど書類を持ち歩かないんだ」

    「逮捕すると言われたが、何時間もかかったように感じた末に、何とか話はまとまった。ただ、最初から最後まで面倒なことばかりだった」

    バーニー・エクレストン

    妻が銃の処理のためリスボンへ
    エクレストンによると、現在は妻のファビアナが問題を解決するためリスボンへ向かっているという。

    「でも、どうやら解決できるようだ。ファビ(妻のファビアナ)がリスボンへ行って、銃を提出するか、持ち込むために必要な税金か何かを払うか、最終的には引き渡すことになる」

    「私も行くと言ったが、結局行かなかった。今は自宅で、この件が片付くのを待っている」

    銃をめぐる逮捕は4年間で2度目
    エクレストンが銃の所持をめぐって逮捕されたのは、ここ4年間で2度目となる。2022年にはブラジルで飛行機に搭乗しようとした際、手荷物から拳銃が発見されて逮捕され、その後保釈された。

    また、2023年には詐欺罪を認め、執行猶予付きの有罪判決を受けている。2015年に英国の税務当局から海外資産について尋ねられた際、シンガポールの信託に保有していた4億ポンド(約800億円)以上の資産を申告しなかったことが問題となった。

    民事上の和解に合意した後、エクレストンには禁錮17カ月、執行猶予2年の判決が言い渡された。

    エクレストンは約40年間にわたってF1の商業面を率い、2017年にリバティ・メディアがF1を買収した後、最高責任者の座を退いている。

  • バーニー・エクレストン FIA会長を全面支持「何か悪いことをしたとは思えない」

    バーニー・エクレストン FIA会長を全面支持「何か悪いことをしたとは思えない」

    バーニー・エクレストンは、FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長を高く評価し、その手腕を全面的に支持した。また、自身が以前から主張している自然吸気エンジンへの回帰についても改めて持論を展開した。

    エクレストンはF1オーストリアGPで報道陣の取材に応じ、2021年からFIAを率いるビン・スライエムについて「これまで何か間違ったことをしたとは思えない」と語り、その改革姿勢を称賛した。

    「何か悪いことをしたとは思えない」
    F1商業面を長年率いたエクレストンは、ジャン=マリー・バレストル、マックス・モズレー、ジャン・トッドと歴代FIA会長とも密接に仕事をしてきた経験を持つ。そのうえで、現会長のビン・スライエムにも高い評価を与えた。

    また、妻のファビアナ・エクレストンがFIA副会長(南米担当)を務めていることから、組織内部の事情にも理解があることを示している。

    「彼が何か悪いことをしたか考えてみているが、思いつかない」

    「彼が引き継いだ仕事は簡単ではなかった。すべてを公平に機能させ、少しずつ時代に合わせようとしていると思う」

    「もちろん、常に100%正しい判断を下すことはできない。しかし、現時点で彼がやるべきではなかったことをやったとは思えない。むしろ、今後やってほしいことが一つ二つある」

    望むのは3リッター自然吸気エンジン
    その「今後やってほしいこと」としてエクレストンが真っ先に挙げたのが、自然吸気エンジンへの回帰だった。

    「3リッターエンジンだ。V8でもV10でもV12でも構わない」

    「おそらく誰もがそれを歓迎すると思う。私はそれが正しい方向だと考えている」

    一方で、パワーユニットメーカーを説得する難しさについても理解を示した。

    「メーカーは十分だと思った時に、自分たちの都合で去っていくだけだ。誰かに相談するわけではない」

    現在F1では、将来的なV8エンジン復活について議論が進められている。

    モハメド・ビン・スライエム(国際自動車連盟 / FIA会長)

    FIA財政改革も高く評価
    エクレストンは、ビン・スライエム体制でFIAの財務状況が改善したことも大きな成果として挙げた。

    FIAは2021年に2400万ユーロの赤字を計上していたが、2025年度決算では670万ユーロの黒字を報告している。

    「彼は非常に難しい仕事を任された。自分が始めた問題ではないものを引き継いだからだ」

    「何をすべきか、何をすべきでないかを一つひとつ学びながら進めてきた。そして素晴らしい仕事をしていると思う」

    さらに、FIAが利益を生み出すことへの批判にも反論した。

    「財政面でもFIAを本来あるべき姿に戻している。FIAが利益を出すことに何の問題もない」

    「組織を維持するには資金が必要であり、各国クラブへの支援など彼が進めている活動にも資金は欠かせない」

    「彼自身は報酬目的でその職に就いているわけではない。スポーツのために最善を尽くそうとしているだけだ」

    24戦カレンダーとスプリントにも否定的
    エクレストンは現在のF1が採用している年間24戦のカレンダーとスプリントレースについても否定的な見解を示した。

    「どちらも間違っていると思う」

    「24戦というのは、ファンも含めて誰にとっても多すぎる。1戦見逃しても『また2週間後にあるだろう』となってしまう」

    「スプリントレースについては、何のためにあるのか私にはまったく分からない」

    また、自身がF1を率いていた頃を恋しく思うかと問われると、商業面での仕事には未練があるとしながらも、レースそのものへの執着はないと笑顔で振り返った。

    「恋しい部分もある。財政面で物事をまとめる仕事は好きだった」

    「でも、私はレースの最後まで観戦したことは一度もない。それが良かったのか悪かったのかは分からないが、自分の仕事は果たしたと思っている」

    今回の発言でエクレストンは、ビン・スライエム会長によるFIA改革を全面的に支持するとともに、自然吸気エンジンへの回帰や現在のF1フォーマットの見直しなど、自身が考える将来のF1像について改めて持論を示した。

  • フェリペ・マッサのF1訴訟が最高裁へ FIAとバーニー・エクレストンが上訴

    フェリペ・マッサのF1訴訟が最高裁へ FIAとバーニー・エクレストンが上訴

    フェリペ・マッサが2008年F1シンガポールGPの“クラッシュゲート”をめぐって起こした約131億2000万円(8200万ドル)の損害賠償訴訟で、バーニー・エクレストン、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)、FIAが英国最高裁に直接上訴することになった。

    マッサは、ルノーによる意図的なクラッシュによって2008年のF1ワールドチャンピオン獲得の機会を奪われたと主張。

    高等法院は王座認定の請求を退けた一方で、損害賠償請求については審理を進めることを認めており、今回の上訴はその判断を覆すことを目的としている。

    最高裁で争われるマッサの損害賠償請求
    マッサは、2008年シンガポールGPで発生したルノーの意図的なクラッシュによって、自身が初のF1ワールドチャンピオン獲得の機会を奪われたと主張している。

    同レースでは、ルノーがネルソン・ピケJr.にマリーナベイ市街地コースで故意にクラッシュするよう指示し、直前にピットインしていたチームメイトのフェルナンド・アロンソを有利な状況に導いた。セーフティカー導入後、当時首位を走っていたマッサを含む多くのドライバーがピットへ向かい、結果的にアロンソがリードを得て優勝した。

    一方のマッサは、フェラーリのピット作業で給油ホースを装着したまま発進するトラブルに見舞われ、入賞圏外でフィニッシュした。タイトル争いのライバルだったルイス・ハミルトンは3位に入り、6ポイントを加算。マッサは最終的にハミルトンに1ポイント差でタイトルを逃した。

    高等法院は王座認定を退け損害賠償のみ許可
    マッサは、F1とFIAが当時このスキャンダルを把握していたのであれば、2008年シンガポールGPの結果は選手権から除外されるべきだったと訴えている。

    ロンドン高等法院は、マッサがこの件を審理に持ち込む権利を認めた一方で、2008年の王者は自分であるべきだったという主張は退けた。認められたのは、損害賠償請求として争う道に限られている。

    今年3月には、エクレストン、FOM、FIAに対し、マッサ側の訴訟費用25万ポンド(約5000万円)の支払い命令も出された。

    通常手続きを飛ばす“リープフロッグ”上訴
    Skyによると、エクレストン、FOM、FIAは通常の控訴手続きを経ずに最高裁へ直接上訴する“リープフロッグ”上訴を認められた。

    これにより3者は、マッサの共謀に関する訴えを正式な審理に進めることを認めた判断について、最高裁で直接争うことになる。

    「僕は盗まれた」マッサは救済を求める
    マッサは、自身が正当なタイトルを奪われたという立場を崩していない。

    「僕は自分が盗まれたと分かってから、心の平穏を失った。あれ以来、一度も心から落ち着くことはなかった」とマッサは語った。

    「これは操作されたレースに対する訴えだ。2008年のシーズンは素晴らしい選手権だった。最初から最後まで大きな戦いだった」

    「僕にとっても素晴らしいシーズンだった。その年に最も多く勝利を挙げたドライバーであり、ポールポジションも最も多く獲得した」

    「今のF1は当時のF1とは違うし、今のFIAも過去のFIAとは違う」

    「過去に起きたことがスポーツにとって公平ではなかったと理解してくれることを本当に願っている。そして、この問題が正されることを願っている」

  • ジョージ・ラッセルは圏外 エクレストンが2026年F1王者候補を断言

    ジョージ・ラッセルは圏外 エクレストンが2026年F1王者候補を断言

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1第4戦マイアミGP終了時点でランキング2位につけているにもかかわらず、元F1最高責任者バーニー・エクレストンからタイトル候補として名前を挙げられなかった。

    2026年シーズンのメルセデスは開幕4連勝と圧倒的な強さを見せており、19歳のアンドレア・キミ・アントネッリが3連勝を達成。ランキング首位を走るアントネッリは、チームメイトのラッセルに20ポイント差をつけている。

    エクレストンは“2人だけ”をタイトル候補に指名
    元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、スイス紙『ブリック』に対し、今季のタイトル争いはアントネッリとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の2人に絞られるとの見解を示した。

    「アントネッリかフェルスタッペンがワールドチャンピオンになるだろう」

    「レッドブルは明らかに低迷を脱した。マックスは再び火がついた状態だ。そうなると彼は危険だ」

    一方で、ラッセルについては明確に選外扱いとなった。

    フェルスタッペンは74ポイント差でも警戒対象
    マックス・フェルスタッペンは開幕序盤に苦戦し、ランキング7位。アントネッリとは74ポイント差を抱えている。

    しかし、マイアミGPで投入されたアップグレードによってレッドブルRB22の競争力は改善。フェルスタッペン自身のパフォーマンスも上向いたことで、エクレストンは逆転の可能性を警戒している。

    実際、2025年シーズンにもフェルスタッペンは後半戦で大逆襲を見せた。

    オランダGP終了時点では首位と104ポイント差まで後退していたが、その後の8戦とスプリントで差を大幅に縮め、最終戦アブダビGPまでタイトル争いを持ち込んだ。

    最終的にはランド・ノリスにわずか2ポイント届かず5連覇を逃したものの、終盤3連勝を飾るなど驚異的な巻き返しを見せていた。

    ラッセル軽視は“実績差”の現れか
    現時点でランキング2位につけるラッセルを完全に外したことは、エクレストンが“勝負強さ”やタイトル争いの経験値を重視していることの表れとも言える。

    アントネッリはすでに3連勝で主導権を握り、フェルスタッペンは過去に何度も逆境からタイトル争いを成立させてきた。一方のラッセルは、安定して上位に入りながらも、ここ数戦ではアントネッリの勢いに押される展開が続いている。

    メルセデス内部では依然としてラッセルが経験面でチームを支える存在だが、2026年F1タイトル争いの主役として見られているのは、すでにアントネッリとフェルスタッペンなのかもしれない。

  • ニューウェイ後任候補ウィートリー アウディF1退任理由に「説明が不自然」

    ニューウェイ後任候補ウィートリー アウディF1退任理由に「説明が不自然」

    ジョナサン・ウィートリーのアウディ離脱をめぐり、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンがチーム側の説明に疑問を呈した。アウディは今週、ウィートリーが「個人的な理由」により即時退任すると発表していた。

    その一方で、ジョナサン・ウィートリーがアストンマーティンに向かうのではないかとの報道も強まっている。苦しいシーズン序盤を過ごすアストンマーティンでは、ローレンス・ストロールの動向も含めて、チーム体制の行方に注目が集まっている。

    アストンマーティン苦戦のなかで浮上した新たな噂
    シルバーストンを拠点とするアストンマーティンは、F1の新時代で壊滅的なスタートを強いられている。

    エイドリアン・ニューウェイをマネージング・テクニカル・パートナー兼チーム代表として迎え入れ、さらにワークスのホンダエンジン契約も確保したことで、ローレンス・ストロールはタイトル争いに加わる構想を描いていた。

    しかし現実は厳しいものとなっている。AMR26は扱いが難しく、パワー不足は深刻で、振動も執拗かつ激しいと伝えられている。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは、ともにグランプリ距離を完走できていない。さらに、恒久的な神経障害の危険と向き合わなければならない状況にもあるとされる。

    そうしたなかで、ストロールがニューウェイに代わるチーム代表としてウィートリーを招くことを望んでいるとの報道が出始め、ウィートリーの名前が有力候補として浮上した。

    エクレストン「それは実際にはあり得ない」
    ウィートリーは、ザウバーからアウディへの移行期の途中でヒンウィルのチームに加わり、その指揮官として称賛に値する仕事をしてきた。

    だがチームは今週、ウィートリーが「個人的な理由」によって即時に離脱したと発表した。

    この突然の退任理由について、エクレストンはアウディの説明を退けた。

    「それは実際にはあり得ない」とエクレストンは語った。

    「スイスでの生活が気に入らず、イギリスに戻りたいのであれば話は分かる」

    この発言は、アウディが示した“個人的な理由”という説明に対して、エクレストンが納得していないことを示している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ウィートリー起用でニューウェイ専念の可能性も
    こうした見方は、今後のアストンマーティンの体制を占う材料になるかもしれない。

    アストンマーティンがウィートリーを迎え入れ、その一方でニューウェイをF1プロジェクトの技術面へより集中させる形を取る可能性も取り沙汰されている。

    ウィートリーのアウディ離脱は、表向きには「個人的な理由」と説明されているが、その背景をめぐる憶測はさらに強まりそうだ。

  • フェリペ・マッサ 2008年F1王座問題に進展 エクレストンらに費用支払い命令

    フェリペ・マッサ 2008年F1王座問題に進展 エクレストンらに費用支払い命令

    2008年のF1世界選手権を巡る法的闘争で、新たな動きが報じられている。フェリペ・マッサが提起していた訴訟に関連し、バーニー・エクレストン、F1(FOM)、そしてFIAが金銭的支払いを行うことになったと伝えられた。

    この訴訟は、マッサがルイス・ハミルトンにわずか1ポイント差で敗れた2008年のタイトル争いをめぐるものだ。ブラジル人ドライバーは、その年のシンガポールGPで発生したいわゆる「クラッシュゲート事件」が選手権の結果に重大な影響を与えたと主張している。

    2008年王座を巡るクラッシュゲート問題
    マッサが問題視しているのは、2008年シンガポールGPで発生したルノーのスキャンダルだ。レースではネルソン・ピケJr.が意図的にクラッシュし、それによってセーフティカーが導入された。

    このレースではフェルナンド・アロンソが優勝を果たしたが、当時のルノーが戦略的にクラッシュを仕組んだことでレース結果が大きく変わったとされている。

    マッサはこのレースで首位争いをしていたが、セーフティカー導入による混乱のなかでピットストップを行った際、給油ホースをつけたままピットを離れてしまうミスが発生。これにより大きく順位を落とし、最終的にポイント圏外に沈んだ。

    この結果がシーズンのタイトル争いにも影響し、最終的にマッサはルイス・ハミルトンに1ポイント差で王座を逃すことになった。

    フェリペ・マッサ F1 クラッシュゲート

    エクレストン発言が裁判の焦点に
    問題をさらに大きくしたのは、当時のF1最高責任者だったバーニー・エクレストンの発言とされる。

    エクレストンはF1専門メディアのインタビューで、当時のFIA会長マックス・モズレーとともにクラッシュゲートの詳細を知っていた可能性があると示唆したと報じられた。

    しかしエクレストン本人は、このインタビューを行ったこと自体を否定している。

    それでもこの発言は、FIAやF1が問題を把握しながらシーズン中に調査を行わなかったのではないかという疑問を呼び、マッサ側の訴訟の重要な論点となった。

    F1・FIA・エクレストンに費用支払い命令
    2025年11月には、この訴訟が正式に裁判へ進むことが決定していた。マッサは総額8200万ドル(約120億円)の損害賠償を求めている。

    そして今回、英スカイスポーツの報道によると、バーニー・エクレストン、F1の商業権を管理するFOM、そしてFIAに対し、マッサの法的費用として25万ポンド(約5000万円)の支払いが命じられたという。

    この支払いは訴訟そのものの最終的な結論ではないが、マッサの主張が裁判で正式に審理される段階へ進んでいることを示す重要な動きとみられている。

    2008年のタイトル争いを巡る問題は、すでに17年以上が経過している。しかしF1史上でも最も議論を呼んだスキャンダルのひとつは、いまもなお法廷で決着を待つ状況が続いている。

  • アストンマーティンF1苦戦にエクレストン皮肉「王座は金では買えない」

    アストンマーティンF1苦戦にエクレストン皮肉「王座は金では買えない」

    2026年F1シーズン開幕を目前に控えるなか、アストンマーティンの苦しい状況について、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが皮肉混じりの見解を示した。巨額投資でチャンピオンチーム構築を目指してきたローレンス・ストロールのプロジェクトについて、エクレストンは「同情する」と語っている。

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPを前に、アストンマーティンは厳しいプレシーズンテストを経験した。

    エイドリアン・ニューウェイが設計し、ホンダのワークスパワーユニットを搭載する新車AMR26には大きな期待が寄せられていたが、テストでは十分なパフォーマンスを示すことができなかった。

    バルセロナとバーレーンで行われたテストでは、アストンマーティンの走行は9日間でわずか約400周にとどまり、パドックではホンダのパワーユニットがライバル勢より大きく遅れているとの声も上がっている。

    エクレストン「F1タイトルはお金では買えない」
    こうした状況を見守っているのが、長年F1の商業面を統括してきたバーニー・エクレストンだ。現在95歳のエクレストンは、億万長者が巨額投資で成功を目指す姿をこれまで数多く見てきたとし、ローレンス・ストロールの挑戦について皮肉を込めて語った。

    「F1のワールドチャンピオンタイトルは買うことはできない」とエクレストンは述べた。

    「すべてがうまく噛み合わなければ、成功を追い続けて人生を費やすことになる。だから私はローレンス・ストロールに同情している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    フェラーリを例に挙げた“タイトルの難しさ”
    エクレストンはまた、資金力だけでは成功できない例としてフェラーリを引き合いに出した。F1で最も有名なブランドであっても、長年タイトル争いから遠ざかっている現実があると指摘した。

    「タイトル争いのパズルには常に欠けているピースがある。その最も分かりやすい例がフェラーリだ」

    「彼らはほぼ20年もの間、その欠けたピースを探し続けている。最高の条件、ドライバー、そして資金を持っていてもだ」

    “スーパー体制”でも埋まらない最後のピース
    ローレンス・ストロールは近年、巨額投資によってアストンマーティンの体制強化を進めてきた。シルバーストンの最新施設、エイドリアン・ニューウェイの加入、そしてホンダとのワークス契約など、F1タイトル獲得に向けた布陣は整えられている。

    しかしエクレストンが示唆するように、F1では資金や設備、トップエンジニアをそろえるだけでは成功は保証されない。タイトルを決定づける「最後のピース」は、しばしば最も手に入れるのが難しい要素だからだ。

    2026年シーズン開幕を目前に、ローレンス・ストロールの壮大なプロジェクトは、理想と現実のギャップに直面している。巨額投資で築かれたアストンマーティンF1が、この“最後のピース”を見つけることができるのかが注目される。

  • エクレストン アウディF1初年度に期待 ボルトレトは「ヒュルケンベルグの脅威」

    エクレストン アウディF1初年度に期待 ボルトレトは「ヒュルケンベルグの脅威」

    アウディが2026年F1シーズンから本格参戦を開始するなか、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、同チームのルーキーであるガブリエル・ボルトレトに大きな期待を寄せた。新レギュレーション下では勢力が拮抗するとしたうえで、経験豊富なチームメイト、ニコ・ヒュルケンベルグを脅かす存在になり得ると語っている。

    アウディのF1参戦は、ザウバーの買収発表以降、長らく注目を集めてきた。

    ブランドとしてはこれまでプロモーション活動を通じて存在感を示してきたが、2026年はファンが初めて「アウディのマシン」をグリッドで目にするシーズンとなる。

    ボルトレトはザウバーでの印象的な1年を経て、多くの関係者から将来性を評価されてきた。エクレストンもその一人であり、テストで見せたアウディの走りを踏まえ、次のように語っている。

    「彼らはF1初年度を成功させるためのすべての要素を揃えた。レースシミュレーションではアウディの速さが人々を驚かせたし、自社製パワーユニットも非常に信頼性が高かった。バルセロナでは稼働を制限するトラブルはわずかだった」

    アウディはバルセロナテストで357周を走破。ドライバー陣は表立って高い目標を口にしていないものの、チーム内には静かな楽観論が漂っている。

    チーム代表のジョナサン・ウィートリーも、テスト期間中にプロジェクトの進捗と野心を強調した。

    「アウディのプロジェクトにおける野心については多く語られてきたが、すでに成し遂げてきたことは驚くべきものだ。我々はアウディとして、この新世代F1マシンを最初に走らせたチームであり、ここに到達するために何が必要かを全員が理解している」

    さらに、開発体制についても言及している。

    「ノイブルク、ヒンヴィル、そしてビスターで素晴らしい仕事が行われてきた。新しいブランド、新しいパワーユニット、そしてパワートレイン全体を抱えながら、先週のテストで達成した走行距離は非常に励みになる。ただし、我々が目指す地点までは、まだ道のりがある」

    アウディ F1 ガブリエル・ボルトレト

    エクレストンは新レギュレーションについて「全チームが非常に接近している」と見ており、その中でアウディも十分に戦えると評価する。その流れで、ボルトレトについて次の言葉を残した。

    「アウディは間違いなく競争力を持てる。ボルトレトはヒュルケンベルグにとって脅威になる存在だ。ヒュルケンベルグは非常に速く、将来的にワールドチャンピオンになる可能性もあるドライバーだ」

    大きな期待を背負う形で迎えるF1初年度。ボルトレトにとって2026年シーズンは、自身の評価を決定づける重要な一年となりそうだ。

  • エクレストン 2026年F1のフォーミュラE化に警鐘「このままではファンを失う」

    エクレストン 2026年F1のフォーミュラE化に警鐘「このままではファンを失う」

    2026年F1レギュレーションをめぐる議論が続くなか、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが懸念を表明した。大幅なルール変更によってF1の本質が揺らぐ可能性があると指摘し、フォーミュラEとの比較にも言及している。

    2026年から導入される新レギュレーションは、エネルギーマネジメントやアクティブエアロの拡大など、これまでとは大きく性格の異なるマシンを生み出す。現場のドライバーたちからも賛否が分かれるなか、エクレストンは率直な見解を示した。

    「今は最高の料理人を探しているところだ。我々は目を開いて様子を見ることになる。シーズン序盤は混乱が起きるだろう。なぜなら、誰もがF1を一から学び直さなければならないからだ」とエクレストンは語った。

    95歳のエクレストンは、新ルールがマックス・フェルスタッペンのようなドライビングスタイルに有利ではないとも指摘する。

    「このルールは明らかにフェルスタッペンや彼のドライビングスタイルに有利ではない。より“レース”というよりも、レギュレーションへの適合が重視される方向に進んでいる。だがそれが今の流れだ。規制は増え、ドライバーには“これはするな”“あれはするな”という指示が増えている」

    フォーミュラ1カー フォーミュラE

    さらにエクレストンは、F1の本質について次のように警鐘を鳴らした。

    「F1のDNAはドライバーズ世界選手権であって、エンジニアの選手権ではない。今のF1はフォーミュラEとの競争が強まっている。ファンがそれを好むのかもしれないが、私はそうは思わない。危険なのはファンを失うことだ。私の予想が外れていることを心から願っている」

    新世代マシンに対しては、マックス・フェルスタッペンも以前「フォーミュラEを強化したようなものだ」と評しており、2025年王者のランド・ノリスもその見解に同調する姿勢を見せている。

    2026年F1は、テクノロジー主導の進化がどこまでファンに受け入れられるのかという大きな転換点を迎えている。エクレストンの懸念が現実となるのか、それとも新時代の成功物語となるのか。開幕後の評価が、その答えを示すことになりそうだ。

  • バーニー・エクレストンのクリスマスカード:2025年はレッドブルF1の内乱

    バーニー・エクレストンのクリスマスカード:2025年はレッドブルF1の内乱

    毎年恒例となっているバーニー・エクレストンのクリスマスカードが、2025年も公開された。今年のカードは、F1界の激動を象徴するかのように、レッドブル・レーシング内部の混乱とマックス・フェルスタッペンを中心に描かれている。

    95歳となった元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、過去1年のF1シーズンを自身の視点で切り取る伝統を守り続けているが、今回のイラストはとりわけ刺激的だ。

    そこには、元レッドブル顧問のヘルムート・マルコと、レッドブルGmbH CEOのオリバー・ミンツラフが、煙を上げる大砲の背後に立ち、その砲口がクリスチャン・ホーナーに向けられている様子が描かれている。

    ただし、いかにもエクレストンらしい皮肉として、ホーナーは大金の入った袋を背負い、パラシュートで無事に脱出している。混乱の中でも生き延びるしたたかさを暗示する構図だ。

    カードには、エクレストン自身の手によるメッセージも添えられている。

    「今年はF1誕生75周年だ。世界でこれほど多くの変化を見た年はないし、F1でもいくつかの変化があった。『グッバイ、クリスチャン』から、マックスのオーバーテイクレースまで。私の記憶する限り、彼は史上最高のドライバーだ」

    ここで称賛の的となっているのが、言うまでもなくマックス・フェルスタッペンであり、エクレストンはその存在感を強く打ち出している。

    さらに彼はパドックの主要人物にも言及する。

    「ザクのおかげで、マクラーレンはかつての栄光の日々を取り戻した。一方で、トトは目を覚まし、ルイスは競争力のないチームで苦しんでいる」

    ここで名前が挙がるのは、ザク・ブラウン、トト・ヴォルフ、そしてルイス・ハミルトンだ。

    話題はF1にとどまらず、エクレストンは世界情勢にも切り込む。アメリカ大統領のドナルド・トランプについては、彼特有の辛辣な言葉を投げかけた。

    「彼は競争相手なしに世界を支配している。重要な身体の一部を欠いた男たちを除いては。よくやった、ドナルド」

    そしてメッセージは、やや不穏な未来予想で締めくくられる。

    「2026年はF1にとっても、世界にとっても平穏な年にはならないだろう。世界は平和を渇望している。だから2025年の終わりには、静かな日々を過ごしてほしい。95歳で、好奇心旺盛な5歳の息子を持つ私には、その助言を自分で守ることはできないがね。何をするにしても、ベストを尽くしてほしい」

    最後は、ただ一言の署名で終わる。

    「バーニー」