カテゴリー: F1オランダGP

  • 角田裕毅 F1オランダGP後にSNSで心境「夢のようだった。またすぐ戻ってきたい」

    角田裕毅 F1オランダGP後にSNSで心境「夢のようだった。またすぐ戻ってきたい」

    角田裕毅が、2026年F1第12戦オランダGPを終えた後、自身のSNSを通じて約8カ月ぶりとなったF1レースへの思いを語った。レーシングブルズから代役参戦した角田裕毅は決勝を11位で終え、ポイント獲得には届かなかったものの、「夢のようだった」と特別な週末を振り返った。

    角田裕毅はファンから寄せられた多くのメッセージにも感謝。「またできるだけ早く戻ってこられたら」と語り、再びF1のグリッドに立つことへの思いを明かした。

    「本当に夢のようでした」
    「みなさん、こんにちは。レースについては、ポイントを獲得できなかったので残念でした。でも、この週末は本当に楽しむことができました」

    角田裕毅はSNSに投稿した動画で、オランダGPをそう振り返った。

    2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めている角田裕毅にとって、今回のオランダGPは久々のF1実戦。負傷したアイザック・ハジャーに代わってレーシングブルズのマシンをドライブし、限られた時間で2026年型マシンへの適応を求められた。

    「できるだけ早くペースをつかめるように助けてくれたチームには本当に感謝しています。正直、本当に楽しかったです」

    そして、角田裕毅が特に感謝したのが、久々のF1参戦を見守ったファンからの反響だった。

    「ファンのみなさんからも本当にたくさんの温かいメッセージをいただきました。本当に夢のようでした」

    角田裕毅 オランダグランプリ

    「またできるだけ早く戻ってこられたら」
    オランダGPでは予選12番手からスタートし、決勝ではポイント圏を巡って中団勢とバトル。ピエール・ガスリーをオーバーテイクするなど見せ場を作り、最終的にはポイントまであと1ポジションとなる11位でチェッカーを受けた。

    結果には悔しさを残しながらも、角田裕毅にとって何より大きかったのは、再びF1でレースをする機会を得られたことだった。

    「またできるだけ早く戻ってこられたらと思っています。でも、正直、一番大切なのは本当に楽しめたことです」

    「この機会を与えてくれたレッドブル、そしてもちろんレーシングブルズにも感謝しています」

    角田裕毅は最後に、自身に代わって欠場することになったハジャーの回復を願った。

    「アイザックがしっかり回復して、できるだけ早く戻ってこられることを願っています」

    オランダGP後の公式インタビューでも、2027年のF1グリッド復帰について「期待しています。できることはすべてやったと思います」と語っていた角田裕毅。今回のSNSではさらに率直に、久々にF1で戦った週末を「夢のようだった」と表現した。

    ポイントには届かなかった。それでも、再びF1マシンでライバルと戦い、多くのファンから声援を受けたザントフォールトでの数日間は、角田裕毅にとって特別なものとなった。そして「またできるだけ早く戻ってこられたら」という言葉には、次のF1参戦を待ち望む思いが込められていた。

  • エイドリアン・ニューウェイ F1オランダGP入賞は「アロンソのタイヤ管理が奏功」

    エイドリアン・ニューウェイ F1オランダGP入賞は「アロンソのタイヤ管理が奏功」

    アストンマーティンのチーム代表エイドリアン・ニューウェイは、2026年F1オランダGP決勝でフェルナンド・アロンソが18番グリッドから9位まで挽回したレースを振り返り、赤旗後に採用したタイヤ戦略とアロンソのマネジメントを高く評価した。

    アロンソは9位でフィニッシュして2ポイントを獲得。一方、ランス・ストロールはマシンにダメージを負ったとみられるハンドリング問題によってリタイアした。

    ニューウェイは、今回のポイントがここ数カ月にわたってマシン改善に取り組んできたシルバーストンのスタッフにとって「価値ある報酬」だと語った。

    赤旗後に新品ソフトを投入
    アロンソは18番グリッドという厳しい位置からレースをスタートしたが、序盤の混乱と赤旗によって状況が変化した。

    アストンマーティンは赤旗後、アロンソに新品のソフトタイヤを装着。ニューウェイによれば、このタイヤを可能な限り長く持たせることがポイント獲得への最善策だと判断していたという。

    「赤旗後、フェルナンドには新品のソフトタイヤを履かせた。うまくマネジメントしたことで、彼はそのタイヤでレースのほぼ半分を走ることができた」

    「それによって効果的な1ストップレースを組み立てることができた。ポイント圏内でフィニッシュするためには、それが我々にとって最善のチャンスだと考えていた」

    アロンソ自身も、レース後にアストンマーティンの戦略判断を絶賛。「戦略は正しかったし、スタートタイヤの選択も正しかった」と振り返り、バーチャルセーフティカー時にステイアウトした判断も含めて「チームが下した判断はすべて正しかった」と語っている。

    ガスリーの追撃を抑えて9位
    長いスティントを成立させたアロンソはポイント圏内に浮上。レース終盤にはピエール・ガスリーが背後まで迫ったものの、ポジションを守り切った。

    「最後の数周になって初めてフェルナンドはガスリーからプレッシャーを受けたが、9位と重要な2ポイントを守るだけのペースがあった」

    アロンソは今回、シャシー側に投入された新パーツについて「マシンがとても運転しやすかった」と評価しており、タイヤへの負担が小さかったことも長いスティントを可能にした要因のひとつとなった。

    ストロールはハンドリング問題でリタイア
    一方、ストロールにとっては対照的なレースとなった。序盤からマシンの挙動に苦しみ、最終的にはリタイアを余儀なくされた。

    「ランスはハンドリングの問題に苦しんでいた。マシンに何らかのダメージを負ったことが原因ではないかと考えており、最終的にはリタイアさせなければならなかった」

    ストロールによれば、マシンは空力性能で「20~30ポイント」ものダウンフォースを失っていたといい、「運転するのは不可能だった」とその深刻さを説明している。

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「全員の努力に対する価値ある報酬」
    アストンマーティンは今季、マシンの競争力向上を目指して継続的なアップデートを進めている。オランダGPにも新しいシャシーパーツを投入し、アロンソはその効果について明確な前進を感じたと評価した。

    ニューウェイも、今回の2ポイントを単なる9位入賞以上の意味を持つ結果として受け止めている。

    「今日獲得したポイントは、全員の努力に対する価値ある報酬だ」

    「ここ数カ月、パフォーマンスを改善するために懸命に取り組んできたシルバーストンのチーム全員に感謝したい」

    18番手から9位まで追い上げたアロンソの走りと、赤旗やバーチャルセーフティカーを踏まえた戦略判断によって手にした2ポイント。アストンマーティンにとってオランダGPは、ここ数カ月にわたる開発と現場での判断が結果につながった一戦となった。

  • ランド・ノリス F1オランダGP逆転劇「あのオーバーテイクが勝利をもたらした」

    ランド・ノリス F1オランダGP逆転劇「あのオーバーテイクが勝利をもたらした」

    ランド・ノリスは、2026年F1オランダGPで今季2勝目を挙げ、ハンガリーGPから2連勝を達成した。

    赤旗後の再スタートでアンドレア・キミ・アントネッリに首位を奪われながらも、終盤に鮮やかなオーバーテイクを決めて逆転。「あのオーバーテイクが僕に勝利をもたらした」と振り返った。

    マクラーレンは直近の大型アップグレードによって競争力を大きく高めており、ノリスはその成果を2戦連続の勝利につなげた。ドライバーズランキングでも首位アントネッリとの差を83ポイントまで縮め、タイトル防衛の可能性が再び注目され始めている。

    「最後だから少しショーを見せないといけなかった」
    ポールポジションからスタートしたノリスだったが、オープニングラップでマックス・フェルスタッペンが激しくクラッシュ。レースは赤旗中断となり、その後の再スタートでアントネッリに先行を許した。

    そこからノリスは長い追撃戦を展開。複数回のピットストップを経て一時はコース上で3番手となったものの、タイヤとペースをマネジメントしながらチャンスを待った。

    「昨日、ここでの最後のレースだから、みんなのために少しショーを見せないといけないって言ったんだ。だから今日は自分で難しくしてしまったけど、いいレースだったし、しっかり戦えた」

    「たぶん僕の勝利の中でもかなりいいもののひとつだと思う。しっかり戦わなければならなかったけど、ペースは強かった」

    「今日はすべてを信じられないくらいうまくマネジメントできた。本当に最高の気分だし、すごくうれしい。ザントフォールトでの最後のレースに勝てたのもいいね」

    勝負を決めたのは54周目だった。ターン1への進入でアントネッリのアウト側に並び、そのまま前へ。その後、同じ周にルイス・ハミルトンも攻略してトップを奪い返した。

    ランド・ノリス(マクラーレン) オランダグランプリ

    「あのオーバーテイクが僕に勝利をもたらした」
    ノリスはアントネッリを抜いた場面について、残されたチャンスがほとんどないと判断していたことを明かした。

    「いいオーバーテイクだった。チャンスがそれほど多くないことは分かっていた。彼の後ろで1周過ごすたびに、僕の可能性はどんどん下がっていった」

    「ルイスがディフェンスしているのが見えて、ここが自分のタイミングだと思った」

    そこでノリスはブレーキバランスを数クリック調整し、ターン1で勝負に出た。

    「ブレーキバランスを2クリックくらい変えた。ブレーキングで絶対に行くと決めていたし、あのオーバーテイクが僕に勝利をもたらした」

    「自分としてはうまくやれたと思う。あそこで決めなければならなかったし、本当にチャンスは一度くらいしかないと思っていた。それを最大限に生かせた」

    終盤にはバーチャルセーフティカーが導入され、アントネッリらが新品タイヤへ交換。一方、ノリスとジョージ・ラッセルはステイアウトを選択した。それでもノリスは古いタイヤで十分なペースを維持し、そのままトップでチェッカーを受けた。

    2連勝でタイトル争いに再浮上
    ハンガリーGPに続く2連勝によって、ノリスはランキング4位まで浮上。さらに選手権首位のアントネッリとの差は83ポイントとなり、シーズン後半に向けてタイトル防衛の可能性も現実味を帯び始めた。

    2025年にはフェルスタッペンが100ポイント以上の差から猛烈に追い上げ、最終的にタイトル獲得目前まで迫った例もある。それだけに、現在好調なマクラーレンとノリスの巻き返しには注目が集まる。

    しかし、ノリス本人はタイトル争いを先まで考えるつもりはないという。

    「退屈に聞こえるだろうけど、一戦ずつだよ。今はいろいろな人がそう言うけど、本当にそれが事実なんだ。そんな先のことを考えても意味はない」

    「今はちょっといい休みを取ることに集中したい。もちろん素晴らしい2戦だったけど、一度リセットして、できる限り多くのことを学ばないといけない」

    「まだ改善できることはたくさんあると思うし、チャンピオンシップを争いたいなら、もっと良くならなければならない」

    マクラーレンの進歩についても、ノリスは手応えを感じている。

    「チームには本当に満足している。みんながどれだけ努力しているかにも満足しているし、そのみんなのために結果を出して、2連勝を届けられたことがすごくうれしい」

    ただし、現在の勝ち方にはまだ満足していない。

    「それでも僕が望んでいるより難しいし、もっと大きな差が欲しい。だから、これからもハードワークを続けなければならない」

    「まだレースはたくさん残っているし、誰にでもたくさんのチャンスがある。だから下を向いて集中して、努力を続ける。そうすれば結果はついてくると思う」

    マクラーレンのアップグレードが結果につながり始めた中、ノリスはハンガリーとオランダで2連勝。ザントフォールト最後のF1オランダGPを制したことで、83ポイント差からのタイトル防衛という新たな可能性も浮上してきた。

  • キミ・アントネッリ F1オランダGP2位に落胆「勝てると本気で思っていた」

    キミ・アントネッリ F1オランダGP2位に落胆「勝てると本気で思っていた」

    メルセデスのキミ・アントネッリは、2026年F1オランダGP決勝を2位で終えたことについて、勝利を狙えると「本気で思っていた」だけに落胆していると語った。

    19歳のアントネッリにとって、ザントフォールトはマシンへの自信をなかなか持てない難しい週末となった。それでも決勝では2度の好スタートを決め、一時はランド・ノリスを抑えて首位を走行。

    最終的に勝利には届かなかったものの、貴重な2位表彰台を獲得した。

    2度の好スタートで一気に首位へ
    スタートでアントネッリはチームメイトのジョージ・ラッセルをかわして2番手に浮上。その後、マックス・フェルスタッペンの大クラッシュによってレースが赤旗中断となり、再スタートではさらに一歩前進した。

    アントネッリは再スタートでポールシッターのランド・ノリスを攻略し、トップを奪取。その後は長い時間にわたって首位を守り続けた。

    しかし、レース終盤に入るとノリスがアントネッリとの差を縮め、最終的にオーバーテイク。アントネッリは首位の座を明け渡すことになった。

    「少しがっかりしている。レースのかなり長い時間、僕たちがトップを走っていたからね」

    「でも、最後のハードタイヤでのスティントでは、マシンに何かしっくりこないところがあった。本当に自信を持てなくなって、ペースもなかった」

    「もちろん残念だよ。勝てると本気で思っていたからね。でも、今日の最終的な結果は2位だったし、僕たちにできた最大限だったと思う」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) オランダグランプリ

    「僕たちを救ったのはスタート」
    アントネッリは、ザントフォールトでの週末を通してW17を思うように操れず、マシンに対する自信を欠いていたことを認めている。それだけに、難しい状況から2位という結果を持ち帰れたことには前向きな面も見いだしている。

    「間違いなく励みになる。全体的に見れば、今シーズンで最もマシンに自信を持てなかった週末のひとつだったと思う」

    「それでも、今日僕たちを本当に救ったのはスタートだった。2回ともいいスタートができて、どちらでもポジションを上げることができた」

    レース終盤にはバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入され、アントネッリは追加のピットストップを敢行。その結果、一時的にラッセルの後方へ下がった。

    しかし、メルセデスは両者の順位を入れ替えるチームオーダーを発令。ラッセルがアントネッリを前に出したことで、アントネッリは2位を取り戻した。

    「最終的には2位でフィニッシュすることができた。チームにとって素晴らしい結果だと思う」

    「ジョージも本当に素晴らしい仕事をしてくれた。今日は素晴らしいチームプレーヤーだった。それについては本当にうれしいし、今はモンツァを楽しみにしている」

    マクラーレンの進歩を警戒「僕たちもタイムを見つけないと」
    一方、アントネッリは今回のオランダGPを通じて、メルセデスに新たな課題が突きつけられたとも考えている。

    ノリスはアントネッリを逆転して今季2勝目を挙げ、2戦連続優勝を達成。アントネッリは、マクラーレンが大きく前進しているとして、メルセデスもさらなるパフォーマンスを引き出す必要があると認めた。

    「もちろん、チームとしてもう少しタイムを見つける必要がある。マクラーレンは大きなステップを踏んだからね」

    「僕たちもプッシュし続けなければならない」

    勝利を目前にしながら2位に終わったことで悔しさをにじませたアントネッリ。それでも、マシンへの自信を欠いた週末に2度の好スタートを武器として首位争いを演じ、2位表彰台を確保したことは、次戦イタリアGPに向けて大きな収穫となった。

  • 角田裕毅をレーシングブルズF1代表が絶賛「1戦限りの代役としては驚異的」

    角田裕毅をレーシングブルズF1代表が絶賛「1戦限りの代役としては驚異的」

    アラン・パーメイン(レーシングブルズF1チーム代表)は、2026年F1オランダGPでアイザック・ハジャーの代役を務め、決勝を11位で終えた角田裕毅のパフォーマンスを高く評価した。

    角田裕毅は急きょ1戦限りの代役としてザントフォールトに復帰。決勝ではニコ・ヒュルケンベルグやピエール・ガスリーらと激しいバトルを繰り広げ、一時はポイント圏内を狙える位置につけた。

    終盤は3ストップ戦略を採った角田裕毅に対し、2ストップで走ったフェルナンド・アロンソが前に出たことで、惜しくも入賞には届かなかった。

    パーメインは、レース中のコースオフが角田裕毅にとって痛手になったと認めながらも、突然の代役参戦でポイント獲得まであと一歩に迫った走りを「驚異的」と称賛した。

    アラン・パーメイン「1戦限りの代役でここまでやるのは驚異的」
    「今日は我々にとって厳しいレースだった。アービッドはあのペナルティを受けたあと、挽回するのは非常に難しく、ほぼ不可能だった。それでも彼はガスリーを後ろに抑える素晴らしい仕事をしてくれた。それによって、オーバーテイクした角田裕毅が差を広げることができた」

    「残念ながら、角田裕毅はコースを外してしまい、それで少し後退することになった。それでも我々はポイント獲得まで本当にあとわずかだった」

    「1戦限りの代役参戦で、彼があそこまでやってのけたことは驚異的だ。代役を引き受けてくれたこと、そして週末を通して懸命に取り組んでくれたことに心から感謝している」

    「2週間後にはモンツァでホームレースを迎える。より強くなって戻り、2台ともポイント圏内に戻したい」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    角田裕毅自身も「できることはすべてやりました」と振り返っており、久々となるF1でのホイール・トゥ・ホイールのバトルやオーバーテイクを楽しんだと語っている。

    ポイント獲得こそ逃したものの、急きょマシンに乗り込み、短期間で適応して11位まで持ち込んだ角田裕毅。パーメインにとっても、その代役としての仕事ぶりは十分に評価に値するものだった。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1の戦略に苛立ち「タイムを無駄にして3位を失った」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1の戦略に苛立ち「タイムを無駄にして3位を失った」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1オランダGP決勝でフェラーリの戦略判断に苛立ちを募らせた。チームメイトのシャルル・ルクレールの背後でタイムを失った際には無線で不満をあらわにし、レース後にはそのロスが3位を逃す原因になったと主張した。

    ハミルトンは最終的に4位でフィニッシュ。終盤にはメルセデスのジョージ・ラッセルを追い詰めながら表彰台には届かなかった。

    レース中には「僕をモルモットにしているの?」と戦略を疑問視する場面もあり、チェッカー後までフェラーリの判断に対する不満は収まらなかった。

    ルクレールに追いつき「僕の方が速い」
    スタートでルクレールに先行を許したハミルトンだったが、タイヤに大きなオフセットがあったレース中盤にチームメイトとの差を縮め、42周目にはその背後に到達した。

    ハミルトンは無線でフェラーリに状況を訴えた。

    「僕の方がシャルルより速い。僕のタイヤの方がいい」

    レースエンジニアのカルロ・サンティからは「了解」と返答があったものの、フェラーリはすぐには2台の順位を入れ替えなかった。

    翌周、ハミルトンはさらに苛立ちを強めた。

    「僕たちはただタイムを失っている!」

    フェラーリはルクレールにピットインを指示したものの、ルクレールはその周にはステイアウト。ハミルトンはさらに1周、チームメイトの後方を走ることになった。

    ルクレールがピットに入り、ようやく前が開くと、ハミルトンは皮肉を込めて無線で言った。

    「素晴らしいタイムの無駄だったね。よくやったよ」

    「僕をモルモットにしているの?」
    ハミルトンの不満はそれだけでは終わらなかった。その後、より新しいタイヤを履くアンドレア・キミ・アントネッリとランド・ノリスに対してトラックポジションを失うと、フェラーリの戦略に再び疑問を投げかけた。

    バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された場面では、ピットインするのかを確認しながらチームに問いかけた。

    「僕をモルモットにしているの? どうなっているんだ? いつまで僕を走らせるつもり?」

    フェラーリはその翌周にハミルトンをピットインさせ、ルクレールとのダブルスタックを実施。これによって両者が再びコース上で直接ポジションを争う展開は避けられた。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) オランダグランプリ

    「僕は勝つためにここにいる」
    レース後、ハミルトンは無線での苛立ちについて質問されると、現在のF1ではわずかな判断の違いが結果を左右することを強調した。

    その際に引き合いに出したのがメルセデスだった。メルセデスは終盤、ラッセルとアントネッリの順位を入れ替えるチームオーダーを出し、ドライバーたちはすぐにそれを実行していた。

    「そうだね、僕は勝ちたい。勝つためにここにいるんだ」

    「前を見ていて、メルセデスの2人には指示が出て、それが決まったらすぐに実行されるのを見ると難しいよ」

    ハミルトンにとって問題だったのは、単にルクレールに順位を譲ってもらえなかったことだけではない。表彰台を争う僅差のレースで、フェラーリが判断を下すまでに時間を要したこと自体が大きなタイムロスになったと考えていた。

    「不運じゃない。タイムを失ったことが3位を犠牲にした」
    終盤、ハミルトンは3位を走るラッセルを追い詰めたものの、最後までオーバーテイクには至らず4位でチェッカー。ルクレールが5位で続いた。

    レース後、サンティが無線で「ありがとう、ルイス。ラッセルに関しては少し不運だった」と声をかけると、ハミルトンはすぐにその見方を否定した。

    「不運だったんじゃない! 僕たちはもっと早い段階でタイムを失った。それで3位を失ったんだ」

    ハミルトンにとって、オランダGPで逃した表彰台は単なる不運ではなかった。ルクレールの後方で費やした数周と戦略判断の遅れによるタイムロスが、最後にラッセルを攻略するチャンスを小さくしたという認識だ。

    4位という結果を残したハミルトンだが、「勝つためにここにいる」と語る7度のF1ワールドチャンピオンにとって、表彰台を左右しかねない戦略判断でタイムを失ったことは受け入れがたいものだった。

  • アービッド・リンドブラッド F1オランダGPのペナルティに不満「なければ8位」

    アービッド・リンドブラッド F1オランダGPのペナルティに不満「なければ8位」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1オランダGP決勝で科されたドライブスルーペナルティについて「少し厳しすぎる」と不満を示した。レーシングブルズのルーキーは12位でフィニッシュしたものの、「ペナルティがなければ8位だったことにまったく疑いはない」と自身のレースペースに手応えを示している。

    リンドブラッドはスタート直後からポイント圏内を争っていたが、マックス・フェルスタッペンのクラッシュ時に黄旗区間でピエール・ガスリーをオーバーテイクしたとしてドライブスルーペナルティを科された。

    大きく順位を落とした後は追い上げを見せ、ガスリーやニコ・ヒュルケンベルグらと激しいバトルを展開したが、最終的には12位に終わった。

    「ペナルティは少し厳しすぎる」
    問題の場面について、リンドブラッドはフェルスタッペンのクラッシュによってコース上にデブリが散乱し、周囲の状況を確認することが難しかったと説明した。

    「結局、マックスがコントロールを失って、それからコースを横切ってきて、あちこちにデブリが散らばっていた。僕にはほとんど何も見えなかった」

    「とにかく接触しないようにしていた。たしか彼のタイヤのひとつにぶつかりそうになったと思う。それで、自分のラインをキープして、何も起こさないようにまっすぐ走ることだけを考えていた」

    その後、ターン1でガスリーを抜いたことが黄旗中の追い越しと判断された。

    「それからターン1でピエールを抜いたけど、僕には旗も何も見えなかった。だから、ちょっと残念だった」

    「ペナルティも少し厳しすぎると思う。そこはみんな正直にそう言えると思う」

    「それで僕のレースは事実上終わってしまった。あのインシデントに対してはかなり重いペナルティだったと思うけど、仕方ない。決まったことだからね」

    ペナルティ後の走りは「F1でベストのひとつ」
    ドライブスルーペナルティによってポイント争いから大きく後退した一方、リンドブラッドはその後の自身のパフォーマンスを高く評価した。

    「残念なのは、ペースが本当に良かったことだ。正直、そこから先のレースについてはかなり誇りに思っている」

    「ペースという点では、おそらく今年のF1で僕が走ったレースの中でもベストのひとつだったと思う」

    「オーバーテイクへのコミットメントも良かったし、できるところではチームを助けようとした。それもかなり意味のあることだった」

    実際、リンドブラッドは後方から順位を取り戻し、ガスリーを抑えることで、先にガスリーを攻略した角田裕毅がギャップを築くことにも貢献した。

    「だから少し残念だ。僕自身もチームも、本当にいい仕事をしたと思っているし、そのことにはかなり満足している。もちろん、もっと良くできる部分はいくつかあるけど、僕たちは3周目の時点で事実上レースから外されてしまった」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    「ペナルティがなければ8位だった」
    それでも、リンドブラッドにとってザントフォールトでの走りは、次戦F1イタリアGPに向けて自信につながる内容となった。

    週末序盤はレーシングブルズの競争力が十分ではなかったと認めながらも、自身がサーキットへの理解を深め、チームもマシンを改善したことで、決勝に向けて大きく前進できたと振り返った。

    「僕の側からすると、簡単な週末ではなかった。週末のスタート時点では、これまでほど競争力がなかったと思う」

    「でも、僕自身がコースに慣れていって、チームもいくつか変更を加えてくれたことで、通常フォーマットの部分では本当に競争力のあるマシンになった。スプリントの部分ではなくてね」

    「ポイントを持ち帰れなかったのは本当に残念だ。ペナルティがなければ、今日は8位だったことにまったく疑いはない」

    チーム代表のアラン・パーメインも、ペナルティ後のリンドブラッドのレースについて評価している。

    「今日は我々にとって厳しいレースだった。あのペナルティを受けた後、アービッドが挽回するのは非常に難しく、ほとんど不可能だった」

    「それでも彼はガスリーを後ろに抑える素晴らしい仕事をしてくれた。それによって、オーバーテイクを決めた角田裕毅が前でギャップを広げることができた」

    リンドブラッドにとって結果は12位とノーポイントに終わったが、ペナルティ後に見せたペースと積極的なオーバーテイクは大きな収穫となった。本人が「8位」を確信するだけの速さを示したザントフォールトを経て、レーシングブルズは2週間後のモンツァでポイント獲得を目指す。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1のチームオーダー受け入れ「正しい判断だった」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1のチームオーダー受け入れ「正しい判断だった」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1オランダGP決勝終盤にメルセデスから出されたチームオーダーについて「正しい判断だった」と受け入れた。ラッセルは2番手を走っていたが、新しいタイヤで迫るチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリにポジションを譲り、最終的に3位でフィニッシュした。

    一方で、その判断によってラッセルは背後のルイス・ハミルトンから激しいプレッシャーを受けることになった。

    ドライバーとして「すべてのポジションを争いたい」という本音を明かしながらも、アントネッリのペースを考えればメルセデスの判断には合理性があったと振り返った。

    アントネッリに譲ったラッセル「いずれ抜かれていた」
    ザントフォールトでの決勝は、メルセデスにとって簡単なレースではなかった。ラッセルはスタートでアントネッリに先行を許し、赤旗後のリスタートではオスカー・ピアストリにも抜かれた。

    その後はシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンのフェラーリ勢と4番手を巡る接戦を展開。ピット戦略によって順位を取り戻し、レース終盤には2番手まで浮上した。

    しかし、後方からは新しいタイヤを履いたアントネッリが急速に接近していた。首位のランド・ノリスとの差は大きく、勝利を狙うのは現実的ではない状況で、メルセデスはラッセルにアントネッリを先行させるよう指示した。

    ラッセルはチームオーダーに従い、レース後にはその判断を受け入れている。

    「キミはもともと僕の前を走っていたし、前でフィニッシュするに値していた」

    「もちろんレースをしているときは、すべてのポジションを争いたい。でも、新しいタイヤでのペースを考えれば、どちらにしても彼には抜かれていただろう。だから正しい判断だった」

    「表彰台に立ててうれしいよ。僕にとっては少し久しぶりだったし、週末全体として強かった。ポジティブな部分を受け取るよ」

    チーム戦略を提案していたラッセル
    興味深いのは、チームオーダーが出される以前、ラッセル自身がメルセデスに対して「チームとして戦うことを考えよう」と無線で提案していたことだ。

    当時はラッセルとアントネッリがともに表彰台を狙える位置におり、フェラーリ勢から順位を守りながらダブル表彰台を確実にすることが重要だと考えていた。

    だが、終盤にはタイヤ戦略によって両者の状況が変化。アントネッリの方が明確に速いタイヤを履くことになったため、メルセデスは順位を入れ替える決断を下した。

    結果的にラッセルは3番手に後退し、今度はハミルトンを抑える立場となった。

    ハミルトンを0秒台の差で抑えて3位
    ラッセルにとって最大のリスクは、アントネッリに順位を譲った後だった。背後にはかつてメルセデスでチームメイトだったハミルトンが接近し、最終盤まで3位を巡る攻防が続いた。

    ラッセルは最後までポジションを守り切り、ハミルトンとの差は1秒未満でチェッカーを受けた。

    前日のスプリントではラッセルが力強い走りで優勝していただけに、決勝では対照的に守りのレースを強いられた。それでも、スプリント1位と決勝3位という結果について、ラッセルは週末全体では満足できるものだったと評価している。

    「週末全体としては満足している。ここ最近では一番いい週末だったと思う」

    「終盤の最初のVSCは厳しいタイミングだった。ルイスに実質的なフリーピットストップのチャンスを与えることになったからね」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) オランダグランプリ

    一時は「2位も狙える」と感じていた
    決勝中盤、ラッセルには2位フィニッシュの可能性も見えていた。

    アントネッリがハードタイヤで苦戦する一方、ラッセルはその差を縮めていた。さらにアントネッリがノリスに抜かれたことで、ラッセル自身は2位を狙える展開になったと感じていたという。

    「キミはハードタイヤですごく苦しんでいて、ランドに抜かれる直前には僕が彼との差を詰めていた」

    「その時点では『2位も狙えるんじゃないか』と思っていた。でも最後は、僕たちが戦略を分けることになった」

    戦略の違いによって最終的にはアントネッリがラッセルの前に出たが、現在のメルセデスの競争力を考えれば、ラッセルは十分な結果だったと考えている。

    「今の僕たちは、以前のようにチームとして圧倒的な存在ではない。この週末にスプリントで1位、決勝で3位と言われていたら、間違いなく受け入れていたよ」

    スタートとピアストリへの対応には反省
    一方、ラッセルは自身の決勝が完璧だったとは考えていない。

    スタートではアントネッリに先行され、リスタート時にはピアストリの接近に気付くのが遅れた。エネルギーの使い方に集中していたため、ミラーを確認できていなかったという。

    「完璧なレースではなかった。スタートも良くなくてポジションを失ったし、ピアストリに対してもちょっと寝ていた」

    「序盤は違うエネルギー展開を使っていて、ミラーをまったく見ていなかった。そのままコーナーに入ったら、次の瞬間には彼がイン側にいた」

    「完全に不意を突かれた。それについては少し残念だったけど、3位は妥当な結果だったと思う」

    スプリントでの勝利に続き、決勝でも表彰台を獲得したラッセル。チームオーダーによって自ら2位を譲る形にはなったものの、アントネッリのタイヤとペースを踏まえれば、その判断を受け入れる姿勢を示した。メルセデスにとっても、勝利を争えるだけの絶対的な速さがない中で、2台の結果を最大化するための現実的な判断だったと言えそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1の判断を称賛「すべて正しかった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1の判断を称賛「すべて正しかった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGP決勝で18番グリッドから9位まで追い上げ、アストンマーティンに貴重な2ポイントをもたらした。アロンソは、難しい展開のなかでチームが戦略判断をことごとく成功させたことが入賞につながったと評価した。

    ザントフォールトではアップデートされたホンダF1パワーユニットも投入された。アロンソはシャシー側の進歩を明確に感じた一方、新スペックのPUについてはパワー向上の可能性を認めつつ、ドライバビリティと一貫性には依然として改善の余地があると指摘している。

    18番手から9位「すべての判断が正しかった」
    アロンソは18番グリッドからスタートすると、荒れたレース展開を生かして着実に順位を上げた。赤旗後には新品ソフトタイヤを装着し、タイヤを巧みに管理しながら長いスティントを走行。終盤にはピエール・ガスリーからプレッシャーを受けたものの、9位を守り切った。

    「とても満足している。チームのためにも嬉しいよ。今日はチームがすべての判断を完璧に決めたと思う」

    アロンソはレース後にそう語った。

    「戦略は正しかったし、スタートタイヤの選択も正しかった。終盤にはバーチャルセーフティカーが何度かあって、ピットに入るかどうか話し合っていたけど、僕たちはステイアウトすることを決めた」

    「だから、今日チームが下した判断はすべて正しかったと思う。その組み合わせのおかげでポイントを獲得できた。マシンもよく機能していた」

    「今日はタイヤデグラデーションも非常に少なかった。チームのために本当に嬉しいし、この勢いを次の数戦にもつなげていきたい。みんなに心からおめでとうと言いたい」

    アストンマーティンを率いるエイドリアン・ニューウェイも、赤旗後の判断がポイント獲得につながったと説明した。

    「赤旗後、フェルナンドには新品のソフトを履かせた。うまくマネジメントしたことで、彼はそのタイヤでレースのほぼ半分を走ることができた。それによって効果的な1ストップ戦略が可能になり、ポイント獲得のためにはこれが最善のチャンスだと考えていた」

    「最後の数周になって初めてガスリーからプレッシャーを受けたが、9位と重要な2ポイントを守るだけのペースがあった」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    シャシーの進歩を実感「持ち込んだものが結果につながっている」
    今回のオランダGPでは、アストンマーティンがシャシー側にも新しいパーツを投入した。アロンソは、その効果について明確な手応えがあったと語る。

    「シャシーについては間違いなくステップを感じた。ここにはさらに新しいパーツを持ち込んだけど、レースではマシンがとても運転しやすかったし、タイヤにもすごく優しかった。それは間違いなくメリットだと思う」

    「シャシー側で持ち込んでいるものは、すべてサーキット上でパフォーマンスにつながっている」

    一方、ホンダのアップグレード版PUについては、評価を慎重に留保した。

    「エンジン側については、以前のスペックと明確に比較できるものがないので、少し判断が難しい」

    「もちろん、僕たちはポイントを獲得できた。だから、もしかしたらパワーも増えているのかもしれないし、それは受け取っておこう」

    ただし、新スペックになっても課題が完全に解消されたわけではない。

    「それでも、特にドライバビリティについては改善する必要がある。それに、今回のスペックでは少し失われたように感じる一貫性も取り戻さなければならない」

    アロンソはチーム公式コメントでも「まだドライバビリティの問題はあるけど、この週末はまたひとつ前進だった」と強調した。

    18番手スタートから9位まで挽回したオランダGPは、アストンマーティンにとってシャシー開発の成果を示す一戦となった。一方で、アップグレードされたホンダPUについてはパワー面での可能性が示されたものの、アロンソが求めるドライバビリティと一貫性の確立が次なる課題となる。

  • ランス・ストロール F1オランダGP決勝リタイア「マシンは運転不可能だった」

    ランス・ストロール F1オランダGP決勝リタイア「マシンは運転不可能だった」

    ランス・ストロールは、2026年F1オランダGP決勝をマシンダメージによってリタイアした。アストンマーティンは空力性能に大きな損失が生じていたことを確認しており、ストロールは「運転するのは不可能だった」と厳しいレースを振り返った。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソが18番グリッドから9位まで挽回して2ポイントを獲得した一方、ストロールは序盤からマシンの挙動に苦しんだ。ハードタイヤへの早めの交換も状況を改善できず、最終的にアストンマーティンはマシンをリタイアさせる判断を下した。

    「空力で20~30ポイント失っていた」
    レース後、ストロールはリタイアにつながった原因について、マシンに大きなダメージがあったことを明かした。

    「マシンに大きなダメージがあった。空力で20~30ポイントくらい失っていたと思う」

    「おそらくスタート直後からデブリか何かを拾って、それで大きなダメージを負ったんだと思う。そこからは本当に難しいレースになった」

    アストンマーティンのチームコメントでも、ストロールは序盤に受けたダメージによってマシンのパフォーマンスが損なわれていたと説明している。

    「序盤に何らかのダメージを負って、それがマシンのパフォーマンスに影響した。ペースがまったくなくて、かなりスライドしていた。それで早めにハードタイヤに交換したけど、残念ながら何をやっても改善しなかった」

    「マシンのドライバビリティを改善するためには、まだやるべきことがたくさんある」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    ダメージを負ったマシンは「運転不可能」
    序盤から空力性能を大幅に失った状態で走行を続けたストロール。インタビューで「かなり運転が難しい状態だったのではないか」と問われると、その深刻さを端的に表現した。

    「そうだね。運転するのは不可能だった」

    「ただなんとかコース上に留まっているだけという感じで、あまりにも難しかった」

    チーム代表のエイドリアン・ニューウェイも、ストロールがハンドリング上の問題を抱えていたと説明。その原因について、マシンが受けたダメージによる可能性が高いとの見方を示した。

    「ランスはハンドリングの問題に苦しんでいた。マシンに何らかのダメージを負ったことが原因ではないかと考えており、最終的にはリタイアさせなければならなかった」

    アロンソが9位入賞を果たし、アップデートによる前進を示したアストンマーティンだが、ストロールにとってはマシンダメージによって本来のパフォーマンスを確認することすら難しいレースとなった。