カテゴリー: F1オランダGP

  • オリバー・ベアマン F1オランダGPで6位入賞に驚き「最後尾で終わると思った」

    オリバー・ベアマン F1オランダGPで6位入賞に驚き「最後尾で終わると思った」

    オリバー・ベアマン(ハース)は、ピットレーンスタートという不利な状況から驚異的な追い上げを見せ、最終的に6位でチェッカーを受けた。規則違反によるペナルティとパワーユニット交換で後方からの戦いを強いられたが、混乱の多いレースを冷静に切り抜けた。

    3度のセーフティカーや上位勢のリタイアを巧みに利用し、中団争いではガスリーをオーバーテイクするなど見せ場を作った。チームにとっても大きなポイント獲得となり、若手として存在感を示す結果となった。

    「この2時間に何が起きたのか、自分でも分からないよ!」とベアマンはコメント。

    「もちろん結果にはすごく満足しているし、2台そろってポイントを獲得できたのは素晴らしい。ここ数戦は運に恵まれていなかったから、今回はとても嬉しい」

    「ここではオーバーテイクがとても難しいから、僕たちはセーフティカーがいいタイミングで出ることに賭けて、ハードタイヤでスタートした。最初のセーフティカーで、ミディアム勢がみんなフリーでピットストップできたから、その時は僕たちは最後尾で終わると思ったんだ。でも2回目の介入が僕たちに味方してくれて、それが功を奏した。セーフティカーが出たときは本当に嬉しかったけど、もちろん少し運もあったね」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) F1 オランダGP

    「計画はできるだけ多くの周回を重ねることだった。でも残り25周くらいで、僕はエンジニアに戦略を捨てて新品タイヤに替え、再び攻めるべきだと言い始めた。このサーキットのようにフロントレフトに厳しい場所で、タイヤを長く使いすぎると再スタートのときに不利になる。なぜならタイヤがかなり冷えてしまうからだ。後ろのドライバーからのプレッシャーもあったけど、幸運なことに僕はDRS圏内に留まることができた。ここではDRSに留まれれば、たいていポジションを守れるんだ」

    「僕にはこの結果が絶対に必要だった。今年前半はミスをしすぎた。サマーブレイク中にすべてをリセットして、自分のパフォーマンスを詳しく見直した。自分が何ができるかを示す場面もあったけど、同時にミスも犯した。それはある程度予想していたけど、改善しなければならない。この週末も完璧ではなかったし、特に予選はうまくいかなかった。でもなぜそうだったのかをチームとして理解できた。ポテンシャルはあるし、マシンは素晴らしい。残り9戦に向けて僕はとても自信を持っているよ」

  • 角田裕毅 F1オランダGPで「ピットレーン用スロットルマップ」で9位入賞

    角田裕毅 F1オランダGPで「ピットレーン用スロットルマップ」で9位入賞

    レッドブルの角田裕毅は、オランダGP決勝を9位で完走した。12番手スタートから序盤は中団グループで粘り、波乱の多い展開のなかで確実に順位を上げていった。しかしレース後半にはマシンが通常とは全く異なる挙動に固定されるトラブルに見舞われ、苦しい走行を強いられた。

    それでも角田裕毅はマシントラブルを抱えながら72周を走り切り、貴重な2ポイントを持ち帰った。中団勢が接触やペナルティで脱落する中、終盤の混戦を落ち着いて乗り切ったことが最終順位につながった。

    スタートと序盤
    12番手からスタートした角田裕毅は、オープニングラップでアントネッリやガスリーと接近戦を展開。混乱を避けつつポジションを守り、中団でレースを進めた。

    セーフティカーと戦略
    20周過ぎに雨粒が落ち始め、ハミルトンのクラッシュで最初のセーフティカーが導入される。角田裕毅はここでタイヤ交換を行い、再スタート後もポイント圏を狙える位置につけた。

    トラブル発生
    57周目、角田裕毅は無線で「パワーが落ちている」と報告。
    エンジニアは「修復はできない。このまま走るしかない」と返答した。

    その後の走行は、通常のトルクの40%程度しか使えないピットレーン用のスロットルマップに固定された状態だった。実質的にセーフティカーと同等の加速しか得られず、彼は普段とは全く異なるドライビングを強いられた。

    終盤の粘り
    それでも角田裕毅は冷静さを失わず、ガスリーの失速やアントネッリのペナルティ、ノリスのリタイアといった周囲の動きに乗じて順位を維持。トラブルを抱えたままも9位を守り抜いた。

    角田裕毅 F1 オランダGP

    レース後の説明
    角田はレース後、「セーフティカーに追いつけないほどの問題を抱えていた」と状況を振り返った。通常とは違う走り方を強いられたが、即座に適応してポジションを取り戻せたことが収穫だったと語った。

    チーム代表のローラン・メキーズも「PU自体の故障ではなく、ピットストップ後にピットレーン用のスロットルマップにロックされてしまった」と説明。レギュレーション上、ピットレーンでは必ずマップを切り替える必要があり、それが元に戻らなければレース全体をその設定で走ることになるという。

    「つまり彼は終盤、本当に扱いづらいスロットル特性で走っていた」とメキーズは付け加えた。

  • アイザック・ハジャー F1オランダGPで見事3位「夢のような初表彰台」

    アイザック・ハジャー F1オランダGPで見事3位「夢のような初表彰台」

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーが、ザントフォールトで自身初のF1表彰台を獲得した。4番手スタートから冷静にポジションを守り続け、最後はランド・ノリスのリタイアにより3位へと繰り上がった。ルーキーとして堂々の走りを披露し、母国に近い舞台で歴史的な快挙を達成した。

    前半はフェラーリやメルセデスの猛追を受けたが、安定したブレーキングと守備的なライン取りで攻撃を封じ込めた。レース後半は表彰台の可能性を視野に入れ、残り20周でその夢を現実に変えた。

    レース直後、ハジャーは達成感を噛み締めながら「正直、信じられない気分だ」と語った。

    「何より驚いたのは、レースを通してずっと4位を守れたことだ。ランドには不運があったけど、僕らはミスをせずに走り切った。クルマは週末を通して本当に素晴らしく、僕自身も力を出し切れた。表彰台をチームに持ち帰れて本当にうれしい」

    さらに、子供のころから抱いてきた夢が実現したと喜びを表した。

    「いつか表彰台に立つのは目標だった。今日それを実現できた。これが最初のステップで、これからもっと多くの表彰台を獲得したい」

    記者会見では、序盤のフェラーリ勢との攻防を振り返った。ハジャーは「とても厳しかった」としながらも、「スタートは悪くなかったけど、シャルルがすぐに攻めてきた。僕はブレーキングで安心できていたから、正しい守り方をして抑え込めた。それで“戦える”と実感できたんだ。終盤になって前で何か起きれば表彰台だと考えていたし、実際その通りになった」と続けた。

    支えてくれた人々への感謝も忘れなかった。

    「まず両親に感謝したい。スポーツの面ではヘルムートだ。4年前、彼が僕をFRECAでサインして道を作ってくれた。その流れを今も歩めているのは本当に大きい」

    アイザック・ハジャー F1 オランダGP(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    さらに会見ではユーモアも交え、会場を沸かせた。夢で表彰台を見たかと問われると「いや、現実的に考えてビッグポイントが目標だった」と答えた。

    「表彰台は想定外。20周を切ってから『もし前で何かあれば…』と思っていたけど、ランドにトラブルが出て本当に実現した」と笑顔を見せた。

    そして「早すぎる表彰台では?」という問いに対しては「オーストラリアのクラッシュの後は『人生終わった』と思ったけど、すぐに乗り越えられた」とコメントした。

    「今日の表彰台は奇跡でも何でもなく、純粋なペースで掴んだ結果。早すぎるなんて思わない」と胸を張った。

    最後に、同じ表彰台に立ったフェルスタッペンへの敬意も忘れなかった。

    「彼はずっと僕のリファレンスだった。レースを通して2、3秒後ろで走り、彼と一緒に母国で表彰台に立てたのは本当にクールだ」

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリが、オランダGPでポール・トゥ・ウィンを飾った。幾度のセーフティカーやライバルの攻撃を切り抜け、最後はランド・ノリスの不運にも助けられてトップチェッカー。自身9勝目を挙げ、チームメイトに対して34ポイント差を築いた。

    ザントフォールトで昨年は苦戦を強いられたが、今年は改善を重ねて王者の走りを披露。序盤からレースを完全に掌握し、セーフティカー再スタートでも冷静に対応。盤石の勝利でシーズン後半戦を最高の形でスタートした。

    勝利直後、ピアストリは「いい気分だ。正直、ここに立つのはアイザックの方がドラマチックだったと思うから、僕の勝利は控えめに見えるけどね」と冗談めかして語った。

    「でもレースは常にコントロールできていた。ランドの不運は残念だったけど、僕は必要な時にペースを使って対応できた。昨年は苦戦したけど、1年かけて改善した成果だ」

    オープニングラップを振り返り、彼は次のように説明した。

    「最高のスタートじゃなかったけど、インを守った。マックスがソフトで来るのは分かっていた。ターン2から3で彼が大きく横滑りしているのをミラーで見て、ぶつからないように祈ったよ。うまく切り抜けられた」

    セーフティカーでの再スタートについては冷静に分析している。

    「最初の再スタートは完璧だった。2回目、3回目は変化をつけるのが難しかったけど、なんとか対応できた。最後の2回はうまくいったとは言えないけど、十分だった」

    記者会見では、お菓子が歯に挟まったと笑わせる一幕もあった。

    「最高の会見だよ。食べ物付きなんて(笑)。でもレースはずっとコントロールできていた。ランドのリタイアは残念だったけど、僕にとっては誇れる週末になった」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP

    1年前との違いについて問われると、ピアストリは大きな成長を実感していた。

    「昨年はランドに0.5秒遅れて予選4番手だった。だから今年は満足感が大きい。フリー走行では苦しい流れだったけど、少しずつ改善できた。クルマは文句ない状態だから、僕自身の運転を改善した。それがQ3で形になったし、決勝でも必要な時にペースを出せた」

    さらに「ノリスとの関係」や「シューマッハとの比較」についても質問が及んだ。

    「僕らの関係は去年と変わらない。むしろ今の方が良く分かり合えている。シューマッハと同じ文脈で語られるのは光栄だ。でも僕はまだまだそのレベルには達していない。ただ、そう言ってもらえるのはうれしいよ」

    そして、自身を支えてきたマーク・ウェバーへの感謝も口にした。

    「彼はキャリア全体を通して助けてくれている。特にF1に入ってからは本当に大きかった。僕が考えもしなかった質問をしてくれたり、心構えを作ってくれたりした。今も学ぶことばかりだけど、彼がそばにいるのは大きい」

    最後に、ポイントリードについては慎重な姿勢を崩さなかった。

    「まだ先は長いから、ポイント差を守ろうなんて考えない。常にプッシュして、勝利を狙いにいく。1回のリタイアで状況は一気に変わるから、全然安心できる差じゃない」

  • F1オランダGP ピレリ決勝総括「C2ハードがレースの鍵を握った」

    F1オランダGP ピレリ決勝総括「C2ハードがレースの鍵を握った」

    2025年F1オランダGPは波乱に満ちた展開となり、最後はオスカー・ピアストリが勝利を収めた。ポールポジションからスタートした彼はファステストラップも記録し、スタートからフィニッシュまで首位を守り切り、自身初のグランドスラムを達成した。オーストラリア人ドライバーにとって通算9勝目であり、マネージャーでもある同胞マーク・ウェバー、そして今日リタイアを余儀なくされたチームメイトのランド・ノリスに並んだ。マクラーレンにとっては通算201勝目、ザントフォールトでの5勝目となった。

    マックス・フェルスタッペンは2位に入り、カナダGP以来となる表彰台を獲得した。レッドブルのドライバーにとって、ザントフォールトでは5戦すべてで表彰台に上がっており、通算で3勝と2回の2位を記録している。3位にはレーシングブルズのアイザック・ハジャーが入り、自身初の表彰台を手にした。20歳11カ月3日での快挙は、フランス人最年少、全体では5番目の若さでの表彰台となった。イタリアのチームにとっても、2021年アゼルバイジャンGPでピエール・ガスリーが3位に入って以来となる表彰台だった。

    決勝での模様
    スタート時点から全3種類のスリックタイヤが使われた。オープニングスティントでは14人がミディアムを選択し、4人がソフト、2人がハードを装着した。

    C2コンパウンドは最多周回をカバーし、全走行周回のほぼ50%(658周、48.28%)を占めた。次いでミディアム(399周、29.27%)、ソフト(306周、22.45%)が続いた。最長スティントはハースのベアマンがハードで53周を走破。フェルスタッペンはミディアムで最長の30周、ローソンはソフトで25周を走った。

    オランダグランプリ2025年のF1世界選手権

    マリオ・イゾラ(ピレリ・モータースポーツディレクター)
    「事前の予想に反して、このグランプリは最後まで予測不可能な展開となり、数多くのクラッシュやリタイアによるニュートラル化が続いた。ピアストリが勝てたのは、優れたマシンを持っていただけでなく、特に3度のセーフティカー後のリスタートなど、すべての重要な局面を完璧にマネジメントしたからだ。

    タイヤに関しては、昨年よりも柔らかいドライ用コンパウンドを持ち込んだにもかかわらず、3種類すべてがレースで競争力を発揮できたことが最もポジティブな点だった。周回数の分布(上記の通り)を見てもそれは明らかだ。ハードは大半の距離を担い、非常に長いスティントでも良好なパフォーマンスを発揮した。例えばハースの2台は、C2を1セットでレースの3分の2以上を走破した。このコンパウンドはフリー走行3回で見せた挙動よりも決勝で良く働き、リスタート直後からドライバーが全力でプッシュできた。マクラーレンやアストンマーティンのようにレース用に両セットを温存していたチームは、その恩恵を受けることができた。ミディアムとソフトに関してはパフォーマンスがほぼ同等であり、特にソフトにおいてそれは重要な意味を持つ。

    次戦は我々のホームグランプリであるモンツァに移り、今日到達した節目、すなわちF1における500戦目の参戦をファンと共に祝うことになる。我々はモータースポーツの最高峰カテゴリーで最多参戦を果たしたタイヤサプライヤーとなった。この成果は1950年代からピレリで働いてきた多くの人々の情熱、専門性、そして献身の賜物であり、大いなる誇りだ。モンツァからはまた新しいカウントが始まる」

  • ランド・ノリス F1オランダGPリタイアに無念「僕のコントロール外だった」

    ランド・ノリス F1オランダGPリタイアに無念「僕のコントロール外だった」

    ランド・ノリスはオランダGPで大きなリタイアを喫し、それが「自分のコントロール外だった」と語った。チームメイトでありタイトルを争うオスカー・ピアストリとの差は一気に広がった。

    オープニングラップで2番手を失った後、すぐにマックス・フェルスタッペンを抜き返したノリスは、72周のレースの大半でピアストリを追走した。

    DRS圏内となる1秒以内に迫り、終盤にチャンスを狙える位置にいたが、残り8周で無線越しに「煙の匂いがする」と報告。その直後にマシンを止めることを余儀なくされ、今季2度目のリタイアとなった。前回はカナダGPでピアストリとの接触によるものだった。

    ピアストリがザントフォールトで今季7勝目を挙げた一方、ノリスは夏休み明けの初戦を前にわずか9点差まで迫っていたチャンピオンシップで、34点差に広げられる形となった。

    「ただタフなレースだった」とノリスは心境を問われて語った。

    「少しがっかりしたけど、最終的には自分ではどうしようもなかった。フラストレーションはあるけど、僕のコントロール外だったから、何もできなかった」

    ランド・ノリス F1 オランダGP マクラーレン

    ノリスは週末を通してピアストリより強さを示しており、前年のザントフォールトでの勝者でもあったが、ポールポジションは0.012秒差で逃した。
    決勝でもたびたび速さを見せたが、首位を奪うのは非常に困難だったと振り返る。

    「ここではあまり多くのことはできない。オスカーより少し速いと感じていたけど、ここで抜くには0.8秒速くないといけないし、僕は0.8秒速くはなかった」とノリスは語った。

    「ほぼ全レースで2秒以内でついていけたのはいい走りだった。正直、今日は2〜3秒以内で走れるとは思っていなかった。ダーティエアは4秒ぐらいから出始めるからね」

    「僕はいい仕事をしたと思うけど、それで多くの意味はない。ポイントを多く取れたわけでもないし、何かが変わるわけでもない。ただペースが強かったという安心感はある。次のレースに目を向けるだけだ」

  • 角田裕毅 F1オランダGPで粘りの走りで9位「今の状況を考えると特別な結果」

    角田裕毅 F1オランダGPで粘りの走りで9位「今の状況を考えると特別な結果」

    レッドブルの角田裕毅は、オランダGP決勝を9位で完走し、貴重なポイントを獲得した。12番手スタートから混戦の中を粘り強く走り抜き、途中でマシントラブルを抱えながらも最後まで集中を切らさなかった。

    3度のセーフティカー導入や雨粒、そして上位勢のリタイアが重なる波乱のレース展開のなかで、角田は確実に順位を守り切った。終盤にはノリスのリタイアやライバル勢の失速もあり、最終的に9位でチェッカーを受けた。

    スタートと序盤の位置取り
    角田裕毅(レッドブル)は12番手スタート。オープニングラップは大きな混乱を避けつつ、アントネッリやガスリーと接近戦を繰り広げ、中団グループに留まった。前方ではピアストリ、ノリス、フェルスタッペンが激しい攻防を展開するなか、角田は落ち着いた走りで序盤をまとめた。

    雨粒と最初のセーフティカー
    20周過ぎに雨粒が落ち始め、ハミルトンがクラッシュして最初のセーフティカーが出動。中団は大混乱となったが、角田もここでタイヤ交換を済ませた。隊列が整った後もポジションを大きく落とさずに再スタートを切り、依然としてポイント圏を狙える位置につけた。

    マシントラブルと苦しい走行
    57周目、角田は無線で「パワーが落ちている」と訴えた。これに対しエンジニアからは「修復はできない。このまま走るしかない」と返答。以降は追い上げが困難となり、中団で粘る展開を強いられた。

    終盤の混戦と粘り
    アントネッリのペナルティやガスリーの失速、さらにノリスのリタイアで順位が動く中、角田はトラブルを抱えながらも抜かれることなく安定したペースを維持。ベアマンやストロールとの戦略差の中で、9位を確保した。

    チェッカー
    72周を走り切り、角田は9位でフィニッシュ。パワーユニットの不調を抱えながらも完走し、ポイントを獲得した。

    角田裕毅 F1 オランダGP

    レース後のインタビュー

    厳しいレース展開のなかでポイントを獲得できたのは大きい?

    角田裕毅:「セーフティカーもうまく助けにならず、途中は15番手まで落ちたし、2回目のセーフティカーも役に立たなかった。すごくチャレンジングで、正直言って挑戦が多すぎたくらいです。それでも集中を切らさず走り続けて、最終的にP9でフィニッシュできたのは本当にうれしいです。あの状況でも何台かオーバーテイクできたのは簡単ではなかったので。普段ならP9は特別じゃないかもしれませんが、7戦ぶりにポイントを取れて、しかも今の状況を考えると自分にとっては特別な結果で、自信にもつながります」

    今季は不運が続いていましたが、努力が報われた気持ちは?

    角田裕毅:「特に直近の3レースくらいは、チームが自分に合わせてクルマを進化させてくれていて、それがパフォーマンスの向上につながってます。自分が何か特別に変えなくてもステップアップできる部分があったのは大きいです。本当にチームの大きなサポートに感謝しています。あとは自分ができるだけ適応して、ポイントを取って、マックスにできるだけ近づいていくこと。それが必要だと感じています。とにかくプッシュし続けます」

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP決勝「後ろを抑えるレースだった」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP決勝「後ろを抑えるレースだった」

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、母国オランダGPで2位表彰台を獲得した。スタート直後からマクラーレン勢に挑んだが、ターン2で大きくスライドする場面もあり、以降はペース不足に苦しみながらも冷静に走り切った。

    マクラーレンの速さに屈したものの、ザントフォールトを埋め尽くしたオレンジアーミーの前で結果を残し、今季の戦いにおいて貴重なポイントを積み上げた。

    「簡単じゃなかった。スタートで全力を尽くして前に出ようとしたけど、ターン2で危ない瞬間があった。そこからは自分のレースに集中した。マクラーレンの方が速かったけど、ランドの不運で少し救われた面もある。それでもここで2位に立てたのは大きな成果だ」とフェルスタッペンは振り返った。

    スタート直後のバトルについては次のように説明している。

    「最初は悪くなかった。ターン1で外側を狙って、そのままターン2にも仕掛けた。でもコースの外側には砂が多くて、ソフトタイヤでも無理だった。ターン3で大きく横に滑ったけど、なんとか持ちこたえた」

    決勝のペースについては不満も隠さなかった。

    「予選は良かったけど、決勝はやっぱりペースがなかった。僕らは1周の速さよりもレース全体でタイヤの挙動に苦労している。それが今日も明らかだった。結局、前を見るよりも後ろからの攻撃を抑えるレースになった」

    戦略についても言及した。

    「ソフト2回は金曜から決めていたプランだった。それが一番良かった。セーフティカーで全員がタイヤ交換をしたけど、計画通りだ」

    マックス・フェルスタッペン F1 オランダGP

    さらに、初表彰台を獲得したチームメイトのアイザック・ハジャーを称えた。

    「新人でこのクルマに乗るのは簡単じゃない。彼がここで表彰台を取ったのは完全にふさわしいことだ。週末全体で素晴らしかったし、レースも立派だった。チームも今シーズンずっと良い仕事をしているし、彼がその成果を仕上げた」

    会見ではユーモアも交えた。「ハジャーが将来レッドブルに昇格したら?」という質問には「ひどいことになるね。冗談だよ」と笑いを誘った。ハジャーも「マックスの隣には行きたくない。彼が嫌いだから(笑)」と即座に返し、会場は大きな笑いに包まれた。

    また、2021年の激闘を例に「こうした週末をどう切り替えるか?」と問われると、フェルスタッペンは冷静に答えた。

    「自分でコントロールできないこともある。だからハードワークを続けて勝つことを目指すしかない。チームメイトとの戦いは難しいけど、まだレースは多い。流れは変えられるし、結果は時間が示す」

  • フェルスタッペンとハジャー レッドブルF1でコンビ結成の可能性を語る

    フェルスタッペンとハジャー レッドブルF1でコンビ結成の可能性を語る

    F1オランダGP後の記者会見で、表彰台に立ったマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーが、将来レッドブルでチームメイトになる可能性について問われ、ユーモアを交えて答える場面があった。

    ジャーナリストから「今日の結果を受けて、ハジャーが将来レッドブルに昇格した場合、チーム内のダイナミクスはどうなるか?」と質問されると、フェルスタッペンは笑いながら「ひどいことになるね。冗談だよ」と返し、会場を沸かせた。

    すかさずハジャーも「マックスの隣には行きたくない。彼が嫌いだから(笑)」と冗談で応じ、会場はさらに大きな笑いに包まれた。

    しかし、その後のやり取りでは互いの実力を認め合う発言が続いた。ハジャーはフェルスタッペンについて「彼はずっと僕のリファレンスだった。レースを通して2、3秒後ろで走り、彼と一緒に母国で表彰台に立てたのは本当にクールだ」と敬意を示した。

    一方のフェルスタッペンもルーキーの快挙を称賛。「新人でこのクルマに乗るのは簡単じゃない。彼がここで表彰台を取ったのは完全にふさわしいことだ。週末全体で素晴らしかったし、レースも立派だった」とコメントし、若きチームメイト候補に太鼓判を押した。

    冗談と敬意が交錯したやり取りは、将来の“レッドブル・コンビ”を想像させるものであり、会見場を大いに盛り上げた。

    マックス・フェルスタッペン アイザック・ハジャー F1 オランダGP レッドブル

  • 2025年F1ポイントランキング (第15戦 オランダGP 終了時点)

    2025年F1ポイントランキング (第15戦 オランダGP 終了時点)

    2025年F1オランダGPを終えて、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権のポイント状況に変化が見られた。

    ドライバーズ選手権では、優勝したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が284点から309点へと25点を積み上げ、ランキング首位をさらに固めた。チームメイトのランド・ノリスはリタイアに終わったことで275点で据え置きとなり、首位との差は34点に拡大した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は187点から205点へ18点を加算し、3位の座を維持。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は172点から184点へ伸ばしている。

    中団勢では、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が54点から64点へ上昇し、アンドレア・キミ・アントネッリに並んで同点8位に。初表彰台を獲得したアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は22点から37点へと大幅に加算し、ランキング10位に浮上。角田裕毅(レッドブル)は、8戦ぶりにポイントを獲得し、12点で19位。また、オリバー・ベアマン(ハース)は8点から16点へ倍増させる活躍を見せた。

    コンストラクターズ選手権では、マクラーレンは559点から584点へ加算し、依然として他を大きく引き離すトップ。2位フェラーリはダブルリタイアに終わり260点で変わらず、3位メルセデスは236点から248点へと差を縮めた。レッドブルは194点から214点へ伸ばし、依然4位に位置している。

    中団争いでは、ウィリアムズが70点から80点へ、アストンマーティンが52点から62点へとポイントを積み重ねた。一方でレーシングブルズはハジャーの活躍で45点から60点へ大きく加点し、ザウバーを逆転して同点6位に浮上した。

    2025年F1ドライバーズポイント

    1.オスカー・ピアストリ (マクラーレン) – (309)
    2.ランド・ノリス (マクラーレン) – (275)
    3.マックス・フェルスタッペン (レッドブル) – (205)
    4.ジョージ・ラッセル (メルセデス) – (184)
    5.シャルル・ルクレール (フェラーリ) – (151)
    6.ルイス・ハミルトン (フェラ-リ) – (109)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ (メルセデス) – (64)
    8.アレクサンダー・アルボン (ウィリアムズ) – (64)
    9.ニコ・ヒュルケンベルグ (ザウバー) – (37)
    10.アイザック・ハジャー (レーシングブルズ) – (37)
    11.ランス・ストロール (アストンマーティン) – (32)
    12.フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン) – (30)
    13.エステバン・オコン (ハース) – (28)
    14.ピエール・ガスリー (アルピーヌ) – (20)
    15.リアム・ローソン (レーシングブルズ) – (20)
    16.オリバー・ベアマン (ハース) – (16)
    17.カルロス・サインツJr. (ウィリアムズ) – (16)
    18.ガブリエル・ボルトレト (ザウバー) – (14)
    19.角田裕毅 (レッドブル) – (12)
    20.フランコ・コラピント (アルピーヌ) – (-)
    21.ジャック・ドゥーハン (アルピーヌ) – (-)

    2025年 F1コンストラクターズポイント

    1.マクラーレン – (584)
    2.フェラーリ – (260)
    3.メルセデス – (248)
    4.レッドブル – (214)
    5.ウィリアムズ – (80)
    6.アストンマーティン – (62)
    7.レーシングブルズ – (60)
    8.ザウバー – (51)
    9.ハース – (44)
    10.アルピーヌ – (20)

    2025年のF1世界選手権 オランダGP