カテゴリー: F1ドライバー

  • 井上隆智穂 F1ハンガリーGPでメディカルカーにはねられ負傷 31年前の珍事

    井上隆智穂 F1ハンガリーGPでメディカルカーにはねられ負傷 31年前の珍事

    1995年8月13日に行われたF1ハンガリーGPで、日本人ドライバーの井上隆智穂がコース上でメディカルカーにはねられるという、F1史でも屈指の珍事が起きた。

    しかも、井上隆智穂がF1の公式車両と接触したのは、このシーズンだけで2度目だった。ハンガロリンクで起きた一件は、31年が経過した現在も語り継がれる異例の出来事となっている。

    炎上したマシンを消火しようとしてメディカルカーと接触
    1995年8月13日のハンガリーGPでは、ウィリアムズのデイモン・ヒルがポールポジションから全周回をリードして圧勝。チームメイトのデビッド・クルサードが約33秒差の2位に入り、ウィリアムズが1-2フィニッシュを飾った。

    一方、ミハエル・シューマッハはベネトンの燃料ポンプにトラブルが発生し、3周遅れの11位に終わった。

    しかし、このレースで結果以上に強烈な印象を残すことになったのが、フットワークから参戦していた井上隆智穂だった。

    13周目前後、井上隆智穂がドライブするフットワークFA16にエンジントラブルが発生。マシンはランオフエリアにストップし、煙を上げ始めた。

    小規模な火災が発生するなか、マーシャルによる消火が十分に早くないと判断した井上隆智穂は、自らコックピットを降りた。そしてマーシャルポストから消火器を受け取り、マシンへ戻ろうとした。

    そのとき、現場にはタトラ623のメディカルカーが芝生を横切って接近していた。

    井上隆智穂がマシンの方向へ向きを変えた瞬間、後方からやってきたメディカルカーと接触。衝撃でボンネットの上にはね上げられ、そのまま地面へ転倒した。

    井上隆智穂は後に、その瞬間についてこう振り返っている。

    「バーン! 誰かにものすごい勢いではねられた。でも、僕はちゃんと足から着地したんだ。完璧な着地だったよ」

    映像だけを見れば深刻な負傷につながっても不思議ではない事故だったが、幸いにも負傷は左脚の軽傷にとどまった。

    井上隆智穂は次戦ベルギーGPには出場できるまでに回復した。

    病院へのヘリ搬送も「レースが止まる」と却下
    だが、井上隆智穂にとって災難はメディカルカーにはねられたところで終わらなかった。

    事故後、井上隆智穂はサーキットのヘリコプターで病院へ搬送されるものと考えていた。しかし、当時F1レースディレクターを務めていたチャーリー・ホワイティングから、レース中はヘリコプターを使用できないと告げられたという。

    「ヘリコプターで病院に連れて行ってもらえると思っていた。でもチャーリーが来て、『すまない、タキ。ヘリコプターは使えない。使ったらグランプリを止めなければならない。あと1時間、レースが終わるまで待ってくれ』と言われたんだ」

    現在のF1では医療体制やヘリコプターの運用について厳格な基準が設けられているが、1995年当時を象徴するエピソードのひとつでもある。


    実は同じ年のモナコでも公式車両と衝突
    ハンガリーGPの事故をさらに奇妙なものにしているのが、井上隆智穂にとって1995年シーズン2度目の「公式車両との接触」だったことだ。

    同年のモナコGPでは、井上隆智穂のフットワークがコース上で牽引されていた際、ルノー・クリオのコースカーが後方から衝突。フットワークは衝撃で横転し、井上隆智穂は脳震盪を負った。

    そして約3カ月後のハンガリーでは、今度はマシンではなく井上隆智穂本人がメディカルカーにはねられた。

    1シーズンのうちに2度もF1の公式車両との事故に巻き込まれるという、あまりにも珍しい経験だった。

    井上隆智穂はF1でポイントを獲得することはなかったが、1995年ハンガリーGPで消火器を手に走り、直後にメディカルカーにはねられた場面は、31年が経過した現在もF1史に残る珍事として語り継がれている。

  • ミカ・ハッキネン「死にかけた」 F1大事故後に迫られた人生最大の決断

    ミカ・ハッキネン「死にかけた」 F1大事故後に迫られた人生最大の決断

    1995年F1オーストラリアGPで生死をさまよう大事故に遭ったミカ・ハッキネンが、奇跡的な生還を果たした後に迫られた「人生で最も難しい決断」のひとつを振り返った。

    マクラーレンを駆っていたハッキネンは、アデレードで行われた1995年シーズン最終戦の予選中に高速でクラッシュ。頭蓋骨骨折などの重傷を負い、一時は生命の危機に陥った。だが、本当に難しい選択が待っていたのは回復した後だった。

    「数カ月前に死にかけた」のと同じ世界へ戻るのか。それともF1を諦め、別の人生を歩むのか。後に2度のF1ワールドチャンピオンとなるハッキネンにとって、その決断はキャリアだけでなく人生そのものを左右するものだった。

    1995年アデレードで起きた生死を分けるクラッシュ
    事故が起きたのは、1995年オーストラリアGPの最初の予選セッションだった。ハッキネンがブリュワリー・ベンドに差しかかった際、マクラーレンの左リアタイヤがパンク。マシンは高速でバランスを失った。

    スピンしたマシンはコーナー外側の縁石を越えて宙に浮き、そのままタイヤバリアへ激突した。当時、その場所にはグラベルがなく、マシンは十分に減速しないまま激しい角度でバリアに突っ込んだ。

    元チームメイトのデビッド・クルサードと出演したポッドキャスト『Up To Speed』で、ハッキネンは衝突を避けられないと悟った瞬間を振り返っている。

    「横向きになって、出口にある大きな縁石にぶつかり、マシンが空中に飛び上がった。その瞬間、ものすごく激しいことになると分かった」

    「マシンはまったく減速していなかったし、バリアがそれほど遠くないことも分かっていた。ものすごいスピードで、マシンは空中で回転していた」

    通常、ドライバーはクラッシュを察知すると、ステアリングを強く握り、身体に力を入れて衝撃に備える。しかし、この事故では衝突するタイミングを把握できなかったという。

    「いつ壁にぶつかるのか分からなかった。普通なら壁にぶつかるときはステアリングをできるだけ強く握って、身体全体に力を入れる。でも、それができなかった」

    衝突後、ハッキネンは自分の身体に重大な異変が起きていることに気づいた。

    「手や脚を動かそうとした。でも、まったく動かなかった。それで『まずい』と思った」

    シド・ワトキンスら医療チームの緊急処置
    事故直後、現場ではFIAの医療チームによる救命措置が行われた。その中心にいたのが、当時F1の医療体制を率いていたシド・ワトキンス医師だった。

    ハッキネンは頭蓋骨を骨折し、気道も塞がれていたため、現場で緊急の気管切開が行われた。極めて切迫した状況であり、迅速な処置が生存につながった。

    救助隊が到着したときの記憶について、ハッキネンはこう語っている。

    「目の前に来た人から『リラックスしてください。何もしないで、落ち着いていてください』と言われた。その後、誰かが明かりを消したようになった。すべて真っ暗になった」

    病院へ搬送されたハッキネンは長期の治療とリハビリを余儀なくされた。

    意識を取り戻した際、見舞いに訪れていたのが当時マクラーレンを率いていたロン・デニスと妻のリサだった。

    「実際、最初に会いに来てくれたのはロンとリサだった。最初に目に入ったのがリサ・デニスだった」

    大量の薬を投与されていたこともあり、ハッキネンはそのときの状況をユーモアを交えて振り返る。

    「もちろん薬がたくさん効いていたから、『ここは天国なのかな』と思った」

    「それから左を見るとロン・デニスがいた。それで『ああ、違う。天国じゃないな』と思ったよ」

    ミカ・ハッキネン F1

    「数カ月前に死にかけた」F1に戻るべきなのか
    身体が回復へ向かうにつれ、ハッキネンには医療とは別の問題が突きつけられた。

    F1に戻るのか、それともモータースポーツから離れるのか。

    ハッキネンは、この決断を人生で最も難しかったもののひとつだったと明かしている。

    「決断しなければならないあの瞬間は、最も難しいもののひとつだったと思う。『人生では別の方向へ進んで、モータースポーツのことは忘れよう』と考えることだって簡単にできる」

    だが、最終的に答えを出せるのは自分だけだった。

    「その決断は自分一人でしなければならない。人生について、本当にいろいろなことを考えることになる。『自分は人生で何をしたいのか?』『これからの人生はどうなるのか?』。そういう疑問がずっと頭に浮かんでくる」

    そして、避けて通れない問いがあった。

    「数カ月前に死にかけた。それなのに、また同じ世界へ戻りたいのか?」

    それでもハッキネンがF1復帰を選んだ理由
    ハッキネンが最終的に選んだのは、F1への復帰だった。

    そこにあったのは、単に速いマシンを運転したいという気持ちだけではなかった。F1という競技そのもの、そしてチームとともに結果を追求することへの強い情熱だった。

    「モータースポーツ、そしてマシンを運転することにはものすごい情熱があった。この信じられないようなF1マシンを、とてつもないスピードでコントロールすることにね」

    「でも、楽しさは運転だけではなかった。すべてがうまく機能して、メカニックやエンジニアと素晴らしいチームワークを発揮できたとき、それは本当に大きな意味を持つ」

    一方で、自分が復帰を選んだ背景には若さや自尊心もあったのかもしれないと認めている。

    「だから戻ることを決めた。若かったからなのか、自分のエゴだったのか、それとも『自分ならできる』と証明したかったからなのかは分からない」

    ただし、決断したからといって恐怖が消えたわけではない。

    「復帰すると決めたけれど、簡単な決断ではなかった。自分の精神状態に取り組まなければならない。事故の後にもう一度マシンに乗るなら、クラッシュへの恐怖を考えないように心を整える必要がある」

    「リスクそのものがなくなることはない。また起きる。もう一度事故に遭うこともある。でも、その事故を恐れてはいけない」

    大事故から3年後にF1ワールドチャンピオンへ
    ハッキネンは1996年シーズン開幕前にF1マシンへ復帰。その後、再びトップレベルのパフォーマンスを取り戻していった。

    何度もの不運を経験した末、1997年最終戦ヨーロッパGP(ヘレス)でF1初優勝を達成。翌1998年にはマクラーレンでミハエル・シューマッハとのタイトル争いを制し、初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。

    1999年にはタイトルを防衛して2年連続王者となり、2000年にもシューマッハとシーズン終盤までタイトルを争った。2001年を最後にF1から離れるまで、通算20勝を挙げている。

    1995年アデレードで生命を失いかけたドライバーが、約3年後には世界の頂点に立った。

    ハッキネンにとって重要だったのは、事故のリスクが消えたと信じることではなかった。危険は再び訪れる可能性があると理解したうえで、それでも恐怖に支配されず、自分が情熱を注いできたF1へ戻ることだった。その決断の先に、1998年と1999年の2度のワールドタイトルが待っていた。

  • ジェシカ・ホーキンス 女性F1ドライバー誕生は「あと数年」体力差の壁を否定

    ジェシカ・ホーキンス 女性F1ドライバー誕生は「あと数年」体力差の壁を否定

    アストンマーティンF1のアンバサダーを務めるジェシカ・ホーキンスは、女性にはF1マシンを操るだけの身体能力がないという見方を否定した。自身もF1マシンをドライブした経験から「女性はF1を走るのに十分な強さを持っている」と断言している。

    元Wシリーズドライバーのホーキンスは、女性がF1のグリッドに立つ日は「あと数年」だと予想。

    「女性はF1を走れるだけの強さがある」
    ホーキンスは2023年、ハンガロリンクでアストンマーティンのAMR21をテストした。現代のF1マシンをドライブした女性としては約5年ぶりで、テストではレース距離のおよそ半分を走行した。

    その際、特に首への負担が大きかったことを認めている。しかし、それは女性だからではなく、F1マシンを初めて本格的に走らせるドライバーなら誰でも直面する問題だと主張した。

    「女性はF1を走るのに十分な強さを持っていると、私は完全に確信しています」とホーキンスは『Road to Success』ポッドキャストで語った。

    「自分自身でレース距離の半分ほどF1マシンを走らせた経験がありますし、レース距離全体を走ることもできたと思っています」

    「首はかなり厳しかったです。本当にかなりきつかったです。でも、F1マシンに初めて乗る人なら、誰でも首はきつくなると思います。それは私が女性だったからではありません」

    ホーキンスは、自身がF1テストの直前までF2やF3で継続的にレースをしていたわけではない点も強調する。

    「それに私は、その直前までF2選手権を戦っていたわけでも、F3選手権を戦っていたわけでもありません」

    「F1ドライバーでさえ、1年ぶりにマシンに戻れば、その日の終わりには首が痛くなっていると思います。女性だからということではありません。首の問題さえなければ、私はレース距離を走り切れたと思います」

    つまりホーキンスにとって、女性がF1に到達できるかどうかを左右するのは生物学的な身体能力ではない。必要な経験を積み、F1シートを争えるレベルまで成長する機会が十分に与えられているかどうかが重要だという考えだ。

    女性F1ドライバー誕生は「あと数年」
    女性がF1でレースをする姿を将来見ることができると思うかと尋ねられたホーキンスは、その可能性を明確に肯定した。

    「あと数年だと思っています。でも、実現すると信じています」

    「実現しないと思っているのに、ここで実現すると言ったら私は偽物になってしまいます。でも私は本当にそう信じています。『ない』と言えば、私がこれまで信じてきたことすべてに反することになります」

    F1では現在、女性ドライバー育成カテゴリーとしてF1アカデミーが開催されている。ホーキンスは、自身が若かったころには存在しなかったこの仕組みが、女性ドライバーのキャリアを大きく変える可能性があるとみている。

    ジェシカ・ホーキンス F1

    F1アカデミーが「足りなかった道」を作る
    ホーキンスは、F1アカデミーについて「自分がその年齢だったころには夢見ることしかできなかった」環境だと評価している。

    「今は違います。F1アカデミーを見れば、本当にすごいですよね。私があの年齢だったころには、夢見ることしかできませんでした」

    「そこにいるドライバーの中には、ほんの数年前までどんな状況だったのかを理解していない人もいるかもしれません。この選手権には、本当にドライバーを育て上げる力があると思っています」

    ただし、F1アカデミーに参戦した女性が自動的に上位カテゴリーへ進めるべきだとは考えていない。そこで実力を証明したドライバーだけが次のステップへ進むべきだという。

    「参戦して沈んでしまうドライバーもいるでしょうし、泳ぎ切るドライバーもいるでしょう。そして泳ぎ切ったドライバーこそ、F1のシートやモータースポーツでのチャンスを争えるだけの実力を持った人たちです」

    ホーキンスが期待しているのは、女性という理由だけでF1への道が用意されることではない。F1アカデミーを起点として十分な経験を積み、その実力によってF3、F2、そして最終的にF1のシートを争える環境が整うことである。

    F1で女性ドライバーがグランプリに出場したのは、1976年のレラ・ロンバルディが最後となっている。ホーキンスは、自らF1マシンを経験した立場から「女性には身体的に無理」という長年の議論を否定し、次の女性F1ドライバーが誕生するまでの時間は、もはや数十年ではなく「あと数年」だとみている。

  • ジョーダンF1初のファステストラップから35年 ガショーがセナを上回った日

    ジョーダンF1初のファステストラップから35年 ガショーがセナを上回った日

    ジョーダンがF1参戦初年度だった1991年、ベルトラン・ガショーがチームにとって初となるファステストラップを記録した。舞台は35年前の1991年8月11日に行われたハンガリーGPだった。

    美しいアイリッシュグリーンのジョーダン191を駆ったガショーは、16番グリッドから決勝をスタート。一時は7番手まで順位を上げ、ポイント獲得まであと一歩に迫る走りを見せた。

    71周目に1分21秒547 セナを0.845秒上回る
    ガショーは77周で争われたレースの71周目に1分21秒547をマーク。このタイムが決勝のファステストラップとなった。

    当時マクラーレンを駆っていたアイルトン・セナのレース中のベストタイムを0.845秒上回る速さだった。

    ガショー自身にとってF1初のファステストラップであり、1991年にF1へ参戦したばかりのジョーダンにとっても初めてのファステストラップとなった。

    このレースでガショーはポイント獲得こそ果たせなかったものの、参戦初年度のジョーダン191の速さを示す記録を残した。35年が経過した2026年8月11日は、そのチーム初のファステストラップからちょうど35年の節目となる。

  • F1ドライバーの異名15選 「スムース・オペレーター」「アイスマン」その由来とは

    F1ドライバーの異名15選 「スムース・オペレーター」「アイスマン」その由来とは

    F1ドライバーには、その人物像やドライビングスタイル、あるいは何気ない出来事をきっかけに定着した「ニックネーム」が数多く存在する。

    カルロス・サインツJr.の「スムース・オペレーター」、キミ・ライコネンの「アイスマン」、アラン・プロストの「プロフェッサー(教授)」など、その呼び名を聞くだけでドライバーの姿が浮かぶものも少なくない。

    一方で、セルジオ・ペレスの「チェコ」のように、意外なほど単純な由来を持つものもある。F1公式サイトが紹介した15人の印象的なニックネームと、その誕生の背景を振り返る。

    ■ セルジオ・ペレス「チェコ(Checo)」
    キャデラックF1のセルジオ・ペレスが長年親しまれている「チェコ」という呼び名。その由来は意外なほどシンプルだ。

    母国メキシコでは「Checo」は「Sergio」の一般的な愛称であり、英語圏でJamesをJimと呼ぶようなものだ。

    ただし、レッドブル・レーシング時代には別の異名も生まれた。「メキシコ国防大臣(Mexican Minister of Defence)」だ。

    きっかけは2021年最終戦アブダビGP。ドライバーズタイトルを争っていたマックス・フェルスタッペンを援護するため、ペレスはルイス・ハミルトンを相手に激しい防御を展開した。ハミルトンのペースを抑え、フェルスタッペンとの差を縮めさせた走りから、この異名が広まった。

    セルジオ・ペレス「チェコ(Checo)」

    ■ アレクサンダー・アルボン「アルボノ(Albono)」
    アレクサンダー・アルボンの「アルボノ」は、ジュニアカテゴリー時代のレーシングスーツに由来する。

    当時は緊急時に備えて血液型をスーツに明記する必要があり、アルボンの場合は「A. Albon O+」と記されていた。これを続けて読むと「Albono」に見えることから、自然とニックネームになった。

    2020年、新型コロナウイルスによるロックダウン期間中にシャルル・ルクレール、ランド・ノリス、ジョージ・ラッセルらとオンラインレースを配信したことで、この呼び名はファンの間にも広く浸透した。

    アレクサンダー・アルボン「アルボノ(Albono)」

    ■ カルロス・サインツJr.「スムース・オペレーター(Smooth Operator)」
    カルロス・サインツJr.は、自分自身で偶然ニックネームを生み出した珍しいケースだ。

    マクラーレンに所属していた2019年のハンガリーGPでトップ5フィニッシュを果たした直後、無線でシャーデーが1984年に発表した楽曲「Smooth Operator」を歌った。

    サインツJr.はシルバーストンで耳にした曲を気に入っていただけで、それほど有名な楽曲だとは知らなかったという。

    ブラジルGPでも同じフレーズを無線で披露。その年、サインツJr.は同レースでF1初表彰台を獲得し、「スムース・オペレーター」は彼を象徴する呼び名として完全に定着した。

    カルロス・サインツJr.「スムース・オペレーター(Smooth Operator)」

    ■ ダニエル・リカルド「ハニーバジャー(Honey Badger)」
    2024年にF1を去ったダニエル・リカルドだが、「ハニーバジャー」という異名はいまも彼の代名詞だ。

    普段は笑顔を絶やさず陽気な性格ながら、コックピットに入れば攻撃的で激しいレーサーへと変貌する。その二面性が、小柄ながら非常に獰猛なことで知られるラーテル(ハニーバジャー)と重なった。

    リカルド自身もかつて、ハニーバジャーについて「かわいらしく見えるけど、自分のものを奪われれば反撃する」と説明し、それがステアリングを握った際の自分の「もうひとつの人格」に似ていると語っている。

    ダニエル・リカルド「ハニーバジャー(Honey Badger)」

    ■ セバスチャン・ベッテル「インスペクター・セブ(Inspector Seb)」
    4度のF1ワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルは、速さだけでなく知的好奇心の強さでも知られていた。

    特に有名だったのが、パルクフェルメでライバルのマシンを観察する姿だ。レースや予選を終えると他チームのマシンに近づき、空力パーツなど細部を熱心にチェックする光景が何度も目撃された。

    その行動から付けられたのが「インスペクター・セブ」、つまり「セブ警部」である。

    セバスチャン・ベッテル「インスペクター・セブ(Inspector Seb)」

    ■ キミ・ライコネン「アイスマン(The Iceman)」
    キミ・ライコネンを象徴する「アイスマン」は、マクラーレン時代のチーム代表ロン・デニスによって付けられた。

    コース上でもコース外でも感情を大きく表に出さず、メディア対応でも淡々とした態度を貫いたフィンランド人。その冷静さが「アイスマン」という呼び名にぴったりだった。

    マクラーレンを離れた後もこのニックネームは使われ続け、現在でもライコネンを象徴する言葉となっている。

    キミ・ライコネン「アイスマン(The Iceman)」

    ■ ニコ・ロズベルグ「ブリトニー(Britney)」
    2016年F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグには、若手時代に本人としてはあまり歓迎できなかったであろうニックネームがあった。

    2006年にウィリアムズからF1デビューした当時、金髪と若々しいルックスを見たチームメイトのマーク・ウェバーが、米国の人気歌手ブリトニー・スピアーズになぞらえて「ブリトニー」と呼び始めた。

    同年最終戦ブラジルGPでは両者が接触し、ロズベルグがピットへ戻る途中でクラッシュ。ウェバーは無線で「ブリトニーが壁に突っ込んだ」と皮肉った。

    その後ロズベルグがトップドライバーへ成長するにつれて、この呼び名は次第に使われなくなっていった。

    ニコ・ロズベルグ「ブリトニー(Britney)」

    ■ ミカ・ハッキネン「フライング・フィン(The Flying Finn)」
    ミカ・ハッキネンもライコネン同様、必要以上に多くを語らないフィンランド人だった。

    しかし、ステアリングを握れば常に限界まで攻め続け、その圧倒的なスピードから「フライング・フィン」と呼ばれるようになった。

    同郷のケケ・ロズベルグから支援を受けながら成長し、ミハエル・シューマッハ最大のライバルのひとりとして活躍。1998年と1999年に2年連続でF1ワールドチャンピオンとなり、通算20勝を挙げた。

    ミカ・ハッキネン「フライング・フィン(The Flying Finn)」

    ■ ナイジェル・マンセル「イル・レオーネ(Il Leone)」
    ナイジェル・マンセルは、その攻撃的なドライビングと情熱的な姿勢によってファンから絶大な支持を集めた。

    1989年にフェラーリへ加入すると、開幕戦ブラジルGPでいきなり優勝。その後もマシンを限界まで攻め続け、ハンガリーGPでは12番手から劇的な逆転勝利を飾った。

    その勇猛果敢な姿に魅了されたイタリアのティフォシが与えた呼び名が「Il Leone」。イタリア語で「ライオン」を意味する。

    ナイジェル・マンセル「イル・レオーネ(Il Leone)」

    ■ アラン・プロスト「教授(The Professor)」
    4度のF1ワールドチャンピオンに輝いたアラン・プロストは、純粋な速さだけで勝利を積み重ねたドライバーではなかった。

    レース全体を論理的に組み立て、マシンやタイヤを管理しながら必要な場面で最大限の力を引き出す。その知的かつ計算されたアプローチから「教授」と呼ばれるようになった。

    アイルトン・セナとの激しいタイトル争いでも、プロストは緻密な戦略と判断力を武器に対抗。そのスタイルは「教授」という異名とともにF1史に刻まれている。

    アラン・プロスト「教授(The Professor)」

    ■ ニキ・ラウダ「ザ・ラット(The Rat)」
    3度のF1ワールドチャンピオンであるニキ・ラウダの異名は、その偉大な実績からは少々意外なものだった。

    当初は歯の特徴から「ザ・マウス(The Mouse)」と呼ばれ、その後「キング・ラット」「スーパー・ラット」などへと変化。最終的には「ザ・ラット」が広く知られるようになった。

    また、マシンを極めて論理的に分析し、感情に左右されない走りを見せたことから「ザ・コンピューター」と呼ばれることもあった。

    ニキ・ラウダ「ザ・ラット(The Rat)」

    ■ ジェームス・ハント「ハント・ザ・シャント(Hunt the Shunt)」
    1976年F1ワールドチャンピオンのジェームス・ハントは、成功を収める以前、派手なクラッシュを繰り返すことで知られていた。

    「shunt」はモータースポーツでクラッシュや接触を意味する言葉で、「Hunt」と韻を踏んだ「Hunt the Shunt」という呼び名が誕生した。

    若手時代にはマシンを壊してでも攻めるような走りを見せていたが、経験を積むにつれてその荒々しさをコントロール。最終的には1976年にF1王座を獲得した。

    ジェームス・ハント「ハント・ザ・シャント(Hunt the Shunt)」

    ■ グラハム・ヒル「ミスター・モナコ(Mr Monaco)」
    整えられた口ひげと英国紳士らしい振る舞いで知られたグラハム・ヒル。その名を特別なものにした舞台がモナコだった。

    1963年にモナコGP初優勝を飾ると、1964年、1965年、1968年、1969年にも勝利。合計5勝を記録した。

    後にアイルトン・セナが6勝を挙げて記録を更新したものの、モナコを象徴する最初のF1ドライバーとして、ヒルには「ミスター・モナコ」という称号が残った。

    グラハム・ヒル「ミスター・モナコ(Mr Monaco)」

    ■ ジャック・ブラバム「ブラック・ジャック(Black Jack)」
    「ブラック・ジャック」という名前からギャンブラーを連想するかもしれないが、ジャック・ブラバムの異名は賭け事とは関係がない。

    黒い髪と寡黙でどこか謎めいた雰囲気から付けられたものだった。

    ブラバムは単なるドライバーではなく、マシンの問題点を数周走っただけで的確に見抜ける優れた技術的感覚を持っていた。1966年には自身の名を冠したブラバムでワールドチャンピオンを獲得。自らの名前を持つマシンでF1王者となった唯一の人物として歴史に残っている。

    ジャック・ブラバム「ブラック・ジャック(Black Jack)」

    ■ ファン・マヌエル・ファンジオ「エル・マエストロ(El Maestro)」
    F1黎明期を代表するファン・マヌエル・ファンジオには、「El Maestro」、スペイン語で「巨匠」「師匠」を意味する異名が与えられた。

    この呼び名を使った人物のひとりが、ファンジオを深く尊敬し、チームメイトでもあったスターリング・モスだった。

    ファンジオは5度のF1ワールドチャンピオンを獲得。出走した51戦のうち48戦でフロントロースタートを記録するなど、驚異的な成績を残した。

    「チェコ」から「教授」「アイスマン」「イル・レオーネ」まで、F1ドライバーのニックネームにはそれぞれの時代やキャラクター、そしてコース上で生まれた物語が凝縮されている。単なる愛称を超え、ドライバーのF1でのレガシーを象徴する言葉として現在まで語り継がれている。

    ファン・マヌエル・ファンジオ「エル・マエストロ(El Maestro)」

  • ナイジェル・マンセル73歳 マシンを押して倒れた伝説のF1ダラスGP

    ナイジェル・マンセル73歳 マシンを押して倒れた伝説のF1ダラスGP

    1992年F1ワールドチャンピオンのナイジェル・マンセルが8月8日に73歳の誕生日を迎えた。その長いモータースポーツ人生を振り返るうえで、マンセルの闘争心を象徴する場面のひとつが、1984年F1ダラスGPで見せた壮絶なフィニッシュである。

    決して諦めないドライバーとして知られたマンセルは、灼熱の市街地コースでマシンが力尽きたあと、自らコクピットを降りてロータスを押し、チェッカーフラッグを目指した。

    その直後、体力を使い果たしてコース上に倒れ込んだ姿は、今なおF1史に残る象徴的なシーンとなっている。

    ダラスでF1初ポールポジション
    1984年当時、ナイジェル・マンセルはロータスに所属していた。

    同年のダラスGPでマンセルは予選を制し、自身にとってF1初となるポールポジションを獲得。将来のワールドチャンピオンがその速さを強烈に印象づけた週末だった。

    しかし、決勝は極めて過酷なレースとなった。

    真夏のテキサス州ダラスは猛烈な暑さに見舞われ、ドライバーにもマシンにも大きな負担がかかった。さらに、市街地に設けられたコースの路面は高温によって崩壊し始め、レースが進むにつれてコンディションは悪化していった。

    残り2周でギアボックスにトラブル
    数多くのマシンが脱落するサバイバルレースとなるなか、マンセルは終盤まで走り続けた。

    残り2周の段階では5番手を走行していたが、ウォールへの軽い接触によってギアボックスがダメージを受けた。

    通常であれば、そこでレースは終わっていてもおかしくなかった。

    しかし、マンセルはチェッカーフラッグを見ることを諦めなかった。

    マシンが止まると自らコクピットを降り、ロータスを後方から押し始めた。すでに灼熱のコンディションのなかで長時間レースを戦ったあとだったが、それでもフィニッシュラインを目指してマシンを押し続けた。

    フィニッシュラインを越えた直後に倒れる
    マンセルはついにマシンをフィニッシュラインまで押し切った。

    だが、すべての体力を使い果たしたマンセルは、その直後にコース上へ倒れ込んだ。

    この壮絶な努力によって得たのは、わずか1ポイントだった。

    数字だけを見れば小さな成果かもしれない。しかし、この日の姿はマンセルというドライバーのキャラクターを強烈に示すものとなった。

    速さだけでなく、どんな状況でも最後まで戦い抜こうとする姿勢。それは後にウィリアムズで1992年F1ワールドチャンピオンに輝くマンセルのキャリアを象徴する要素でもあった。

    73歳を迎えた現在も、1984年ダラスGPでロータスを押し続けたマンセルの姿は、F1史に刻まれた「決して諦めないドライバー」の象徴として語り継がれている。

  • ニキ・ラウダ大事故から50年 エンツォ・フェラーリも驚いた42日後の復帰

    ニキ・ラウダ大事故から50年 エンツォ・フェラーリも驚いた42日後の復帰

    1976年8月1日、F1史上最も衝撃的な事故のひとつとなったニキ・ラウダのニュルブルクリンク事故から50年を迎えた。

    炎に包まれたフェラーリ312T2から奇跡的に救出されたラウダは、生死の境をさまよいながらもわずか42日後にF1へ復帰。その驚異的な復活劇は現在もモータースポーツ史に残る伝説として語り継がれている。

    危険すぎたニュルブルクリンクとラウダの警鐘
    1976年当時、ニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)は全長22.8kmを誇り、高速コーナーや激しい高低差、ブラインド区間が連続する世界屈指の難コースだった。

    一方で、安全設備は現代の基準から見れば極めて不十分だった。コースが長大すぎるため、事故が発生してもマーシャルや救急隊が迅速に現場へ到着することは困難だった。

    当時GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めていたラウダは、その危険性を誰よりも理解していた。

    決勝当日の朝、ラウダはドライバーたちを集め、レース中止を提案した。

    レース直前には雨が降ったものの、コース全体ではなく一部だけが濡れている難しいコンディションとなっていた。22kmを超えるコースでは場所によって路面状況が大きく異なり、ラウダは重大事故につながる危険性を強く懸念していた。

    しかし、選手権首位だったラウダに有利な提案だと受け止めるドライバーも多く、最終的な投票ではレース開催が支持された。

    ラウダはその決定を受け入れ、ジェームス・ハントと並ぶフロントローから決勝へ臨んだ。

    炎に包まれたフェラーリ
    決勝は大半のドライバーがレインタイヤでスタートしたが、1周目終了時には路面の乾燥が急速に進み、多くのマシンがスリックタイヤへ交換した。

    ラウダもピットインし、冷えたスリックタイヤで再びコースへ戻った。

    しかし2周目、ベルクヴェルク手前の高速左コーナーでフェラーリ312T2が突然コントロールを失う。

    原因はリアサスペンションのトラブルとする説が有力だが、正式に断定されたことはない。冷えたタイヤと乾き切っていない路面も事故の一因だったと考えられている。

    マシンはガードレールへ激突した後、コース中央へ跳ね返され、燃料タンクが破損して激しく炎上した。

    命を救ったドライバーたち
    衝撃でラウダのヘルメットは脱げ、コクピットは瞬く間に炎に包まれた。

    すぐ後方を走っていたブレット・ランガーやハラルド・アートルは炎上するマシンへ衝突。ガイ・エドワーズは接触を避けてマシンを止め、救助へ向かった。

    そして最も大きな役割を果たしたのがアルトゥーロ・メルツァリオだった。

    メルツァリオは迷うことなく炎上するフェラーリへ駆け寄り、自ら炎の中へ飛び込んでシートベルトを外し、ラウダをコクピットから引きずり出した。この救助でメルツァリオ自身も両手に火傷を負っている。

    ラウダは約1分間にわたって炎と煙にさらされ、顔や頭部に重度の火傷を負った。右耳の一部を失い、まつ毛や眉毛、まぶたにも深刻な損傷を受けた。

    さらに命を脅かしたのは、高温の有毒ガスを吸い込んだことによる肺へのダメージだった。

    病院へ搬送されたラウダは危篤状態となり、昏睡状態に陥ると司祭から終油の秘跡(最後の秘跡)を授けられた。医師たちも生存を確信できないほど深刻な状態だったという。

    一方、レースは再開され、ジェームス・ハントが優勝。ジョディ・シェクター、ヨッヘン・マスが続いた。

    ニキ・ラウダ

    エンツォ・フェラーリが動かした後任探し
    当時、多くの関係者はラウダが二度とF1へ戻ることはないと考えていた。

    そのためフェラーリ創設者エンツォ・フェラーリは、チームマネージャーだったダニエーレ・アウデットにラウダの後任探しを指示したと伝えられている。

    現地で事故を取材していたジャーナリスト、レオ・トゥッリーニによれば、エンツォは「未来を見据える」立場からすぐに代役の確保へ動いたという。

    アウデットはまずエマーソン・フィッティパルディへオファーを出したものの断られ、その後アルゼンチン人ドライバーのカルロス・ロイテマンとの契約をまとめた。

    この判断は、ラウダの生存すら危ぶまれていた状況で後任探しを始めたとして、当時のパドックで物議を醸した。

    誰も予想しなかった42日後の復帰
    しかし、誰も想像していなかった出来事が起こる。

    事故からわずか42日後の1976年9月12日、ラウダはフェラーリの母国レースであるイタリアGPでF1へ復帰した。

    頭には包帯が巻かれ、傷はまだ癒えていなかった。

    ラウダは後に、この復帰が恐怖に満ちたものだったと明かしている。それでもライバルたちに弱さを見せたくないという思いから、再びマシンへ乗り込んだ。

    あまりにも早い復帰だったため、ロイテマンとの契約を済ませていたフェラーリは、モンツァでラウダ、クレイ・レガツォーニ、ロイテマンの3台体制で参戦することになった。

    これはスクーデリア・フェラーリの歴史でも極めて珍しい出来事となった。

    ラウダは復帰戦で4位入賞を果たし、タイトル争いへ復帰。その年の世界選手権は最終戦日本GPまでもつれ込み、豪雨の富士スピードウェイでラウダが自らの安全を優先してリタイアを選択し、ハントがわずか1ポイント差で初のワールドチャンピオンに輝いた。

    ニュルブルクリンクでの炎上事故と、そこから42日後の奇跡の復帰は、半世紀が経った今もなお、F1史上最も壮絶で感動的な物語のひとつとして語り継がれている。

  • 2026年 F1ハンガリーGP決勝:全ドライバーコメント

    2026年 F1ハンガリーGP決勝:全ドライバーコメント

    2026年のF1ハンガリーGP決勝の全ドライバーのコメント。7月26日(日)、ハンガロリンクで2026年FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの決勝レースが行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季初優勝を飾った。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が2位、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が3位で表彰台を獲得した一方、首位を走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)はギアボックストラブルでリタイア。

    キャデラック勢も2台とも完走を果たせず、明暗が分かれるレースとなった。

    1位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「再び#1ボードの前にマシンを止められて本当にうれしい。マシンは素晴らしい走りをしてくれて、とても自信を持ってドライブできた。今日のペースは、おそらくこれまでのキャリアでも最高レベルだったと思う。チームは再び勝てる位置まで来るために本当に多くの努力を重ねてくれた。その一員として、その努力に勝利という形で報いることができて誇りに思う。このコースは僕にもMCL40にも合っているサーキットだと思うけど、夏休み明け以降もこの調子を続けられると信じたい。もっと苦戦するコースもあるだろうけど、まだ勝てるレースはあると確信している。僕たちはさらにマシンへアップデートを投入するし、ライバルたちも同じだから厳しい戦いになるだろう。チーム全員を誇りに思う。ポールポジション、FP3最速、そして力強い優勝は、多くの努力の成果だ。夏休みを楽しみ、ザントフォールトにはリフレッシュして戻り、さらに勝利を目指してプッシュし続ける。」

    2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日は本当に力強いレースだったし、今週末に抱えていた問題を考えれば2位で終えられたのはとてもポジティブだ。ただ、この結果には正直驚いている。チーム全員で踏ん張り、良い判断を重ね、特に古いタイヤで走ったレース後半をしっかりまとめることができた。手持ちの武器を最大限に生かそうとしていたし、長い時間かなり厳しい戦いだったけれど、全員がこの表彰台獲得に貢献してくれた。スタートと最初のピットストップでポジションを奪えたことが非常に重要だったし、その後もしばらく後続を抑えられた。その後は相手がソフトタイヤだったことでアンダーカットを許したけれど、再びルイスの前に出られたのは非常に大きかった。予選と同じ問題はまだ残っていたし、ところどころ良い瞬間はあったものの、シーズン後半はもっと全体的な安定感が必要だ。それでも今日は良い仕事ができたし、チームはすべて正しい判断を下したと思う。夏休みでしっかり休んでリフレッシュし、シーズン後半に戻ってくるのが楽しみだ。」

    3位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「今日は簡単なレースではなかった。前のクルマより明らかに速いペースがあっても、オーバーテイクするのはとても難しかった。今日はそういう展開になると分かっていたし、その通りになった。それでもレースを通して前のクルマとのタイヤライフの差をしっかり築けたことで、表彰台圏内まで上がることができた。当初は1ストップを狙っていた。最初のスティントでは可能性があるように思えたけれど、リアタイヤが厳しくなり始めたので2ストップへ切り替えた。最後のスティントは非常に良いペースだった。バーチャル・セーフティカーでルイスが新品タイヤを履いてすぐ後ろまで来たことで少し難しくなったけれど、3位を守り切ることができた。シーズン前半は開幕時の予想以上に良い戦いができたと思う。ただ、ここからが本当の勝負だ。これからも前進し続け、ベストを尽くさなければならない。シーズン後半は激しい戦いになるけれど、僕たちは準備ができている。」

    4位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「スタートでいくつかポジションを失ってしまった。このコースはオーバーテイクがとても難しいから、そこから挽回することはできなかった。僕のレースで一番苦しかったのはグリップだった。今の新しいマシンは本当にわずかな変化にも敏感で、同じタイヤコンパウンドでもスティントごとに感触が違ってしまう。金曜日は速かったけれど、ライバルたちは少し余力を残していて、予選後には想像以上に厳しい戦いになることが分かった。予想外に強かったサーキットもあれば、得意だと思っていた場所で目標を達成できなかったこともあった。それでもマラネロと現場のチームはアップグレードを投入するために素晴らしい仕事をしてくれて、2勝を含め競争力を高めることができた。今はしっかり休養を取り、ここまでのシーズンを分析し、夏休み明けもこの前向きな流れを続けていきたい。」

    5位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「シーズン前半を通して取り組んできたチーム全員の努力に本当に感謝している。僕たちは確実に前進してきたし、今週末もマシンは良かった。それは非常にポジティブなことだ。ポテンシャルがあっただけに、この結果しか持ち帰れなかったのは悔しい。ファクトリーも現場も全員が懸命に前進を続けてくれているだけに、その成果を結果へ結び付けられなかったのは残念だ。ここ数戦は僕の側で多くのポイントを取りこぼしてしまった。それでもランキング2位につけているし、まだシーズンは長い。チャンスは十分に残っている。夏休みで気持ちを切り替え、エネルギーを充電し、同じ決意を持って戻ってくる。これからも改善を続け、シーズン後半は強く戻ってこられると確信している。」

    6位:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「今日は少し孤独で厳しいレースだった。スタートは良く、この2戦でそこは確実に改善できている。でも数周後には前の集団が離れていってしまった。ミディアムタイヤでの最初のスティントが、今日これ以上の結果を得られなかった要因だったと思う。このタイヤでは十分なパフォーマンスがなかったので詳しく調べる必要がある。ハードへ替えてからはペースが戻り、序盤に欠けていた安定感も取り戻せた。今日はできることをすべてやり切ったし、また6位という結果は厳しい週末を考えれば悪くない。夏休み前にこの流れで終えられることを誇りに思うし、7戦連続トップ6はここまで積み重ねてきた努力の証だ。」

    7位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「また厳しいレースだった。スタートで多くのポジションを失い、それで表彰台争いの可能性がなくなってしまった。何が起きたのかはまだ正確には分からない。いつも通りの手順を踏んだのに、予想していた動きにならなかった。その後アンチストールが作動し、最後尾まで落ちてしまった。それでもレースペースは良く、7位まで挽回できたことはポジティブだ。もちろん望んでいる順位ではないが、ポイントは持ち帰ることができた。シーズン前半は決して順調ではなかった。この休みでリセットし、夏休み明けにはもっと強く戻ってきたい。ここまでは本当に浮き沈みの激しいシーズンだったので、後半戦はもっと良い流れになることを願っている。」

    8位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日は良いレースだった。昨日は予選で苦しかったので、第1コーナーとオープニングラップがとても重要だった。良いスタートを決めたあとも長いレースになることは分かっていたけれど、マシンは終始本当に力強かった。2ストップ戦略という正しい判断をしてくれたチームには感謝している。2台揃ってポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位で前半戦を終えられたのは、チーム全員の努力の成果だ。数週間しっかり休養を取るのが楽しみだし、この勢いをザントフォールトにも持ち込めることを楽しみにしている。」

    9位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「ようやく今季初ポイントを獲得できて本当にうれしい。今年はポイントを獲れるペースがありながら、さまざまな理由で結果につながらないレースが何度かあった。それでもポテンシャルがあることは分かっていたので、ようやく週末を通してすべてをまとめ、結果という形で報われたことに満足している。昨日の予選では持てる力を最大限に引き出し、今日も力強いレースができた。チーム全員が週末を通して素晴らしい仕事をしてくれたし、ポイントを持って夏休みに入れるのは本当に良い気分だ。この前半戦で学んだことを整理し、ザントフォールトではさらに前進できるよう準備したい。」

    10位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日も2台揃ってポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位へ上がれたことはチームにとって素晴らしい結果だ。本当に喜ぶべきことが多い。チームはマシン開発で素晴らしい仕事をしてくれたし、その努力が結果につながるのを見るのはうれしい。中団勢にとって簡単なレースではなく、精神的にも肉体的にも厳しく、アウディ勢との激しい戦いになった。スタートは理想通りに決められなかったけれど、それも後半戦へ向けた学びだ。シーズン前半全体としては本当にポジティブだったし、素晴らしい勢いで夏休みに入れる。リフレッシュして戻り、ここまで築いてきたものをさらに伸ばしていきたい。」

    2026年のF1世界選手権 ハンガリーGP

    11位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「今日は全力を尽くしたし、決して簡単なレースではなかった。1ストップを成立させようとしたけれど、ハードタイヤはソフトよりかなり扱いが難しく、レースを通して多くをマネジメントしなければならなかった。それでも最後はアービッド・リンドブラッドから1秒以内でフィニッシュできたので、このレース内容を考えればポイントまであと一歩という結果は前向きに受け止めている。夏休み前に非常にポジティブな兆しが見えている。チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれているし、ここまでのシーズンで成し遂げたことにとても満足している。この勢いを後半戦でも維持していければと思う。」

    12位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「結果を見れば、チームとしてポイント争いをするだけの力はなく、レーシングブルズやアウディ勢と戦えるペースもなかった。違うことも試し、新しいタイヤセットも残していたけれど、それでもレース結果はほとんど変わらなかった。全力を尽くしたが、これが今の僕たちの現実だ。隠しようはないし、マシンにもっとパフォーマンスを加えることでしか解決できない。時にはクルマの感触が悪くても結果を出せることがあるが、今は感触も良くないし、パフォーマンスもそのまま反映されている。夏休みがこのタイミングで来るのは幸運だ。ポイントを失うレース数が減るし、差も広がりにくい。新しいパーツが投入される予定だし、そのアップデートが期待するパフォーマンスをもたらしてくれることを願っている。他チームはそれを実現しているし、僕たちもそうならなければならない。改善を早急に進めなければ、ランキング5位を取り戻すのは難しくなる。」

    13位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日はマシンの感触が良く、久しぶりに本当にレースをしていると感じられた。まだ理想の位置には届いていないし、やるべきことは残っているけれど、ようやく戦える集団に加われるようになった。このパッケージで周回を重ねるほど、さらに多くのパフォーマンスを引き出せるはずだ。今回のアップグレードは長い間で最も励みになる内容だったし、ザントフォールトにはさらに新しいものも投入される予定なので、正しい方向へ進んでいることが確認できたのは非常にポジティブだ。」

    14位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今週末は僕たちにとって良い前進になった。夏休み明けへ向けて積み上げていくための、しっかりした基準を作ることができたと思う。レースではマシンのパフォーマンスも良く、周囲のライバルたちと戦うことができた。厳しい週末が続いていただけに、それは本当に良かった。これからも改善を続けていくし、特にホンダのアップデートが入るザントフォールトでどうなるか楽しみにしている。」

    15位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は非常に厳しい午後だったし、全体的にペースが大きく不足していた。最初の3周を終えたあたりからマシンに苦しみ始め、その後は最後まで立て直すことができなかった。新品タイヤでも依然としてペースが足りず遅かったので、その理由を調べる必要がある。どこかダメージがあったのかもしれない。バランスもグリップも良くなかったので、チームと一緒に確認していく。休みに入るが、まだ努力を続けなければならない。ここ数戦はポイントも獲れたが、もっと改善が必要だ。アストンマーティンは大きく前進できることを示してくれたし、僕たちもアップグレードを投入した時に同じような飛躍ができることを願っている。このあと数日はハンガリーに残ってピレリテストへ参加し、その後は夏休みでしっかり休養を取って、ザントフォールトへ向けて準備したい。」

    16位:エステバン・オコン(ハース)
    「今回もスタートは良く、一時はポイント圏内近くまで行けた。それは非常に良かったけれど、後ろのクルマを抑え続けることができなかった。残念ながら今の僕たちはそのための速さが足りない。タイヤのデグラデーションもかなり大きかったので、もっとマシンにパフォーマンスを加える必要がある。次のアップグレードに期待したい。今週末は自分としては金曜日から日曜日まで一貫して最大限を引き出せたので、その点は満足している。あとはマシンのパフォーマンスが必要だ。」

    17位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「僕たちにとっては厳しい週末だった。本当に苦しいレースだった。このコースが僕たちに合わず、弱点が露呈することは分かっていた。週末を通してバランスに問題があり、今日は風の影響も大きく、アンダーステアと一貫性のなさに苦しんだ。風向きや突風が変わる中でリズムをつかめなかった。改善すべき点は分かっているし、ファクトリーで進められている作業は、こうした問題を解決するために僕が見てきた中でも最大級のチーム全体の取り組みだと思う。正しい方向へ進んでいると信じているが、そもそも今この状況にいること自体が残念だ。チーム全員でしっかり休み、夏休み明けにはもっと強く戻ってきたい。」

    18位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は良いレースができていた。昨日は僕たちよりコンマ5秒ほど速かったハース勢と戦えていたしね。ただ、レースを通してブルーフラッグの情報を受け取ることに問題があり、フェルナンドとのバトル中にオスカーが死角へ入ってきて、残念ながら接触してしまった。その後のペナルティと、VSC中のダブルスタックで終盤にいくつかポジションを失ったけれど、全体としてはそれ以上望める内容ではなかった。シーズン前半を振り返ると、チームが苦戦する中でも毎週末マシンから安定してペースを引き出せたことには満足している。一方で、後半戦へ向けて取り組むべき課題は山ほどある。一番大切なのは、これまで通りチーム全員で力を合わせて前進し続けることだ。夏休みでリセットし、もっと強くなって戻ってきたい。」

    19位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「予想していた通り、とても長い一日になった。予選でのペース不足は決勝ではさらに悪化し、スライドとタイヤのデグラデーションがひどかった。それだけでなく、オーバーテイクもできず前で詰まってしまい、ペースもまったくなかった。スパではあれほど良かったのに、今週末はなぜここまで悪かったのか理解しなければならない。感触はまったく逆で、マシンへの自信を完全に失ってしまった。この週末は一度も気持ちよく走れたラップがなかった。原因を徹底的に調べる必要がある。」

    DNF:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「厳しいレースだった。最初のスティントはバランスにかなり苦しみ、スライドも多かったけれど、ドライビングを適応させたことで第2スティントはかなり良くなった。それでもマシンには何かおかしい部分が残っているように感じていたので、何が起きていたのか正確に理解することが重要だ。新しいチームとして課題に直面することは予想していたが、最近はいくつか問題が続いていて悔しい。シャットダウン前の1週間でチーム全体が懸命に取り組み、シーズン後半はもっと強く戻ってきたい。」

    DNF:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「残念ながらブレーキのオーバーヒートによってレースを終えることになってしまった。ブレーキ冷却を改善するアップグレードを投入していたので残念だが、このサーキットの特性と厳しいコンディションでは十分ではなかった。チームとしてまた一つ学びを得たし、夏休み前の1週間でこの問題を克服できるよう取り組みたい。週末を通しては、以前よりウィリアムズに近づけたというポジティブな点もあった。新しいチームとして厳しいシーズンになることは予想していたが、誇れる瞬間もたくさんあったし、後半戦にはさらに期待している。」

  • 2026年F1ハンガリーGP予選:全22人のドライバーコメント

    2026年F1ハンガリーGP予選:全22人のドライバーコメント

    2026年のF1ハンガリーGP予選の全ドライバーのコメント。7月25日(土)、ハンガロリンクで2026年FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの予選セッションが行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季初ポールポジションを獲得した。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が2番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番手に続いたが、ハミルトンは予選後にオスカー・ピアストリへの進路妨害で3グリッド降格のペナルティを受けた。

    1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「ポールポジションに戻ることができて本当に素晴らしい気分だ。しばらく遠ざかっていたけど、週末を通して自信を持てていた。マシンは非常に良いパフォーマンスを発揮してくれたし、チームは新しいアップグレードで素晴らしい仕事をしてくれた。あれがなければ、間違いなくここにはいなかったと思う。Q3最後のラップは完璧ではなかったけど、必要な場面で十分な速さがあったし、ポール獲得はチーム全員にとって大きな励みになる。この結果は、ファクトリーのみんなの懸命な努力と、僕たちが着実に前進している証だ。決勝に向けては、今シーズンで最も良いポジションからスタートできるけど、とても厳しい戦いになると思っている。フェラーリは信じられないような速さを見せているし、タイヤのデグラデーションも大きな要素になる。ここでは前からスタートできるのは明らかに有利だけど、良いスタートと完璧なレースマネジメントが必要だ。明日彼らを倒すのは決して簡単ではない。自分たちのパフォーマンスにもっと自信を持つには、こういう結果をあと何度か積み重ねる必要があるけど、今日は間違いなく良い第一歩になった。」

    2番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「僕はいつもこのコースが好きだし、週末を通してマシンにも快適さを感じていたから、今日の結果にはフラストレーションが残る。ポールポジションは十分狙えたけど、Q3最後のアタックでは必要なグリップが少し足りなかった。それに、コミュニケーションの問題が原因で3グリッド降格となり、理想的ではない位置からスタートすることになってしまった。最初のセッションから競争力はあったので、明日は十分に順位を取り戻せるだけのペースがあると期待している。今夜はチームとして細部をさらに煮詰め、決勝で最高の結果を狙えるよう努力を続ける。」

    3番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日の予選は結果を最大限に引き出すことがテーマだったし、それはできたと思う。セッションを通して風向きがかなり変わっていたので、コースのいくつかの区間ではグリップを見つけるのが難しかった。ロングランのペースはこれまでのところ良かった。ただ、昨日見えていた勢力図をそのまま当てにするのは難しい。どのチームも一晩で前進してきたように見えるからね。明日のレースはもっと接戦になると思う。」

    4番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「この週末はこのコースが他チーム向きで、さらにライバルが多くのアップグレードを投入していることも分かっていたから、厳しい戦いになると予想していた。それでもポール争いができる位置にはいたと思う。ただ、今年一番クリーンな予選にはできなかった。最後のラップは力強く、おそらく今週末でベストのラップだったと思う。でも最終コーナーでマックス(フェルスタッペン)のスピンによる黄旗が出ていたのでアクセルを緩め、その結果コンマ2秒弱を失った。残念ながら、それでは十分ではないとスチュワードに判断された。明日は簡単なレースにはならない。ここではオーバーテイクは難しいし、本来よりかなり後方からスタートすることになってしまった。それでも金曜日のロングランペースは良かったので、勝利を目指して全力で戦う。」

    5番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「まだタイムを縮める余地はあったし、マシンのパフォーマンスも十分だった。でもターン1でハミルトンに進路を妨げられてしまい、最後のアタックラップを走ることができなかった。FP3から予選の各セッションにかけて着実に進歩していたし、とくに新しいパッケージには手応えがあっただけに、自分たちの本来のポテンシャルを示せなかったのは残念だ。それでもランドがポールを獲得したのは心強いし、おめでとうと言いたい。パフォーマンス面で前進できていることも確認できたので、そこは前向きに捉えられる。チームは最新パッケージで素晴らしい仕事をしてくれたし、これからもさらにラップタイムを引き出せるよう努力を続けていく。明日は良いスタートを決めて、どこまで戦えるか試したい。ここはオーバーテイクが難しいコースだけど、全力を尽くして表彰台を目指す。」

    6番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「ここまでの週末はずっと厳しいものになっている。残念ながらFP3以降、自分たちではどうすることもできない予想外の問題が発生してしまった。一晩かけて原因をしっかり調べ、何が起きたのか理解しなければならない。空力パフォーマンスの損失が見られ、それは予選では特に厳しかった。それにデグラデーションやリアの不安定さにも苦しんだ。マシンはかなりオーバーステアで、周回を重ねても改善しなかった。決勝までに問題を解決し、6番手スタートから少しでも状況を改善できることを願っている。」

    7番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今週末はフェラーリが強いだろうと予想していたし、アップグレードを投入したマクラーレンも一歩前進してきた。その通りの展開になり、僕たちは常にトップ争いに加わることはできなかった。決して簡単な予選ではなかった。最後のアタックではウォーターリークが発生し、アタックを終えた後は念のためマシンを止めた。残念ながらガレージに戻して確認したところ、ダメージはかなり深刻で、明日のレースに向けて新しいパワーユニットを投入しなければならなくなった。金曜日から土曜日にかけてペースは改善できたけど、ポール争いに加わるには十分ではなかった。昨日の一発の速さに苦しんでいた理由を示すヒントはいくつかあり、レースペースは良かったので、マシンそのものというよりタイヤに起因する問題だと考えている。それが正しかったかどうかは明日分かるだろう。」

    8番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「ここまで厳しい週末になっている。昨日より予選では一歩前進できることを期待していたけど、それを実現することはできなかった。最大の問題はマシンバランスだった。このコースではスイートスポットを見つけるのが難しく、それが良いラップをまとめることを難しくしていた。まだ明日があるし、このコースではオーバーテイクは簡単ではない。マックスの近くからスタートするので、一緒に戦いながら、良い戦略でいくつか順位を上げられることを願っている。」

    9番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日は本当にポジティブな一日だったと思う。FP3の大半を走れなかったにもかかわらず、昨日から大きく前進できた。それで少し不利な状況にはなったけど、マシンを良い状態に仕上げることができた。予選前に2周走れるよう間に合わせてくれたメカニックのみんなには本当に感謝している。あの2周は感覚を取り戻すうえで本当に大きかった。それに、大事な場面でマシンへの自信を与えてくれたエンジニアたちにも感謝したい。本当にチーム全員の力でつかんだ結果だ。このコースは走っていて本当に楽しいし、明日に向けて良いポジションを確保できた。アウディは決勝では速いことは分かっているけど、今日は彼らの前でスタートできる位置を確保する仕事を果たせた。あとはそれを良い結果につなげることに集中したい。」

    10番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「クリーンな予選を戦い、再びQ3に進出できたことをうれしく思う。今日は自分たちが持っていたものをすべて最大限に引き出せたと思う。前のマシンとの差は期待していたより少し大きかったけど、それでも満足している。週末を通して本当に僅差だったし、風の影響で特にセクター2では安定して走るのが難しかった。それでも必要な場面でしっかりまとめることができたし、10番手スタートは明日に向けて悪くない位置だ。金曜日のロングランペースは有望だったので、周りのマシンと戦ってポイント争いができればと思っている。」

    F1 ハンガリーGP 予選

    11番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「Q2での走りには満足していない。Q1はかなり良かったけど、最初のアタックでロックアップしてしまい、2回目もうまくまとめられなかった。本当に残念だ。マシンはとても良かったからね。ロングランも速かったので、明日の決勝では良いマシンになるはずだ。ポイント獲得は十分狙えるし、まだすべてが懸かっている。」

    12番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「週末のスタート時点や周囲との相対的なペースを考えれば、トップ10からコンマ2秒差で、しかもアウディを1台上回れたのは予想以上の結果だったと言える。しかもこのタイムはソフトタイヤ1セットだけで記録したので、その点では昨日からの進歩を前向きに捉えられる。一方で、自分自身はかなり苦戦していて、マシンの感触も良くない。今は単純にペースが不足しているし、中団トップ争いから離されすぎている。そこを目指さなければならない。特に一発では思うようにドライブできず、バランスも合っていないのでスライドが多くなり、それがラップタイムだけでなくタイヤにも悪影響を与えている。明日は風がさらに強まる予報なので、展開が変わるかもしれないし、決勝用に新品のハードタイヤを1セット温存している。周りのライバルの速さを考えると、良いスタートを決めて何か違う戦略を試さなければ勝てないだろう。ここはオーバーテイクが難しいけど、全力を尽くして最終的にどこまで行けるか見てみたい。」

    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「昨日は走行時間を失ったこともあって、今日もまだ取り戻している最中だった。それでも13番手という結果は、今週末の自分たちの実力を表していると思う。昨日のFP2は風が強く、マシンの扱いも難しかったし、最終コーナーでコースオフしたこともあって、実質3~4回しかアタックラップを走れなかった。だから今日はスプリントウイークエンドのような感覚で挽回しなければならなかったけど、マシンを改善するという点ではチームとして良い仕事ができたと思う。未知の部分も多かったけど、全員でうまく対応できた。最後のラップでは序盤でグリップを失ったものの、セクター2と3で挽回した。少し残念ではあるけど、今のマシンではこれが妥当な位置だと思う。予定しているアップグレードを待っているところで、それが大きな前進をもたらしてくれることを期待している。今週末はまだ少し後れを取っているからね。明日はライバルを捕まえて、前戦スパのようにポイント争いができればと思う。このコースは抜きにくいけど、決勝ではもう少しペースがあるはずなので、チームに結果を持ち帰れるよう全力を尽くす。」

    14番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「自分にとっては期待外れの予選だった。すべてをまとめ切ることができず、いくつかミスもあったので、今日のパッケージを最大限に生かせなかった。週末を通してトップ10圏内のペースはあったので、もっと上を狙えたと思う。14番手スタートで明日はさらに厳しいレースになるけど、前へ進めるよう全力を尽くし、どこまで戦えるか見てみたい。」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今週末ここまで取り組んできた仕事にはとても満足している。これまでのようなストレートスピードやリアダウンフォース、あるいはフロントダウンフォースの奇妙な問題は発生せず、マシンは一貫していた。金曜の夜にマシンを分解し、同じ状態に組み直してくれたチームは素晴らしい仕事をしてくれた。そのおかげでFP1から積み上げながら普通の週末を過ごすことができ、細かな調整を重ねられた。今日はパッケージから最大限を引き出せたことに本当に満足している。これ以上順位を上げることはできなかった。前との差はコンマ5秒あり、それを埋める方法はなかったからね。次の課題はマシンにさらなるパフォーマンスを加えることだ。近いうちに実現できることを願っている。今日は僕のガレージ側にとっても、チーム全体にとっても自信につながる一日だったし、これを土台にしていかなければならない。」

    16番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今週末はこれまでより競争力があり、Q2進出は正しい方向への一歩だ。まだこのパッケージを最適化している段階で、マシンには引き出せるポテンシャルが残っている。マシンは以前より一貫性があり、予測しやすくなったので、運転もしやすくなった。明日のレースでも引き続きこのマシンについて学びながら、どこまで戦えるか見ていきたい。」

    17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「正直に言えば、FP2でマシンに戻ってきて以来、週末を通してずっと苦しい状況だった。本当に厳しい戦いだった。マシンバランスはとても予測しづらく、正直言って残念だ。スパで感じていた前進が、まるで振り出しに戻ってしまったように思える。このマシンにはまったく自信を持てず、そのことが今日の結果にも表れてしまった。」

    18番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「厳しい週末になっている。セッションごとにマシンバランスが変わってしまい、僕のガレージ側ではリア周りにも問題が発生して、マシンが予測しづらく、最適なセットアップを見つけるのが難しかった。すべてを完璧にまとめられたとしても、明日のグリッドという点では今日の結果が精一杯だったと思う。」

    19番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「厳しい週末になることは予想していたけど、マシンの感触は昨日とはまったく違っていて、セッションごとにこうした違いが生じる原因をまだ特定できていない。ここ数戦で、どのパーツが期待どおりに機能していないのかは理解が進んできたけど、その理由を説明するのはまだ難しい。アストンマーティンは今週末に大きく前進してきていて、それも考慮しなければならなかった。カルロスと僕ではそれぞれ違う問題を抱えていたので、明日の決勝までにその原因を調べ、できる限りのことをしたい。」

    20番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「マシンはダウンフォースもグリップも増えていて、一歩前進した感触があるので、それはポジティブだ。最後のアタックでは自己ベスト更新ペースで走っていて、Q2進出も可能だったと思う。でもターン12で追い風の影響を受け、マシンがまったく曲がらず、ラップを最後までまとめることができなかった。昨日あれだけ走行時間を失ったこともあり、まだパワー不足が残っているし、バランス面でも改善すべき点がある。それでも前進できているのは励みになるし、明日もさらに積み上げていければと思う。」

    21番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「クリーンなラップをまとめることができ、僕たちにとっては順調な予選だった。セットアップもうまく機能する領域に入れることができたし、マシンの感触も良かった。アストンマーティンは少なくとも一発の速さではアップグレードによって一歩前進したけど、ポジティブなのはウィリアムズとはかなり接近していることだ。引き続き自分たちに集中し、パッケージを最大限に生かしながら改善を続けていきたい。明日はさらに暑くなる予報なので、僕たちにとって試練になるだろう。どんなレースになるか見てみよう。」

    22番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「FP3の大半を走れなかった後だったので厳しいセッションになり、予選に向けてすべてが慌ただしかった。マシンの感触も期待していたものとは違い、とくに高速コーナーでは違和感があったので、今日何が影響していたのかを理解する必要がある。マシンにはまだ引き出せるパフォーマンスがあることは分かっているし、今は明日のレースでより良い位置につけることに集中したい。」

  • 2026年F1ハンガリーGP初日フリー走行:全22人のドライバーコメント

    2026年F1ハンガリーGP初日フリー走行:全22人のドライバーコメント

    2026年のF1ハンガリーGP初日の全ドライバーのコメント。7月24日(金)、ハンガロリンクで2026年FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーグランプリのフリー走行が行われ、各ドライバーが初日の走行を振り返った。

    フェラーリ勢が初日をリードし、レッドブルやメルセデスは改善点を挙げる一方、マクラーレンやアストンマーティンはアップグレードの評価を進めた。各ドライバーが予選と決勝を見据えて手応えや課題を語っている。

    1番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「全体的には堅実な一日だった。風の影響でコンディションはかなり難しく、路面の一部は非常にバンピーだった。FP2ではマシンの感触が改善し、セッション間で良い進歩を遂げることができたが、まだ改善すべき点はいくつかある。今夜データをすべて確認し、バランスの改善を続けて、明日に向けてもう少しパフォーマンスを引き出したい」

    2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「全体的なパフォーマンスはかなり良さそうで、それはポジティブなことだ。とはいえ週末はまだ長いので、明日もトップを維持できるように努力し続けなければならない。予選は接戦になるだろう。今日見せたような差がライバルとの間に残るとは思っていないので、完璧な仕事をしなければならない。マシンのフィーリングさえあれば、良い予選になるはずだ」

    3番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「難しい一日だったし、僕たちにとっては決して楽な2回のセッションではなかった。それでも午後は一歩前進できたが、まだやるべきことは残っている。今日は新しいパーツを投入したので、それらをもっと理解し、どう機能させるかを見極める必要がある。すぐに前のチームに追いつけるとは思っていないが、いくつかの面では確実に前進している。今夜もしっかり作業を続け、このパッケージからさらに引き出して、明日どうなるか見ていきたい」

    4番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日はマシンのバランスをうまく見つけるのが少し難しかった。もう少し整理して、予選でもロングランでも良いラップをまとめられるようにしなければならない。今夜は何ができるか、どこでパフォーマンスを見つけられるかをチームと分析する。ポジティブな変更ができれば、FP3と予選で改善につながることを期待している」

    5番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日は奇妙な一日だったし、それはグリッド全体に共通していたと思う。ハンガロリンクは素晴らしいコースだが、路面の再舗装によって今日はかなり難しくなった。場所によっては非常にバンピーで、乗り心地に苦しんだし、それが予想以上のタイヤデグラデーションにも影響した。一発のペースは良くなかったが、ロングランはより競争力があった。それでもフェラーリは非常に強そうで、今週末は倒すのが難しい相手になるだろう。それは週末前から予想していたことでもあり、実際その通りになっている。彼らは全員より一歩先にいるので、その差を縮めるには今夜かなり努力しなければならない」

    6番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「今日は難しい一日だった。特にFP2は風がかなり強くなり、コンディションが厳しかった。FP1のマシンは良く、ロングランのペースもあったが、FP2に向けて変更を加えた後はコンディションも悪化し、データを正確に読み取るのが難しくなった。マシン自体は悪くないが、フェラーリはここで非常に強いので、今夜かなりタイムを見つける必要がある。改善すべき点は分かっているので、いくつか変更を加えて明日は前進したい」

    7番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「ブダペストでの金曜日を終えて良い気分だ。マシンはかなり速そうだが、このコースは非常に難しく、ラップをまとめるのは簡単ではない。予選でQ3進出の可能性を最大限に高めるため、今夜は必要な変更に取り組む。このハンガロリンクは本当に好きなコースなので、明日また走るのが楽しみだ」

    8番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「僕たちにとっては非常に難しいセッションだった。強風でコンディションは厳しく、再舗装された区間は摩耗が進んでいてグリップが非常に低く、リズムをつかむのが難しかった。今日は1セッションしか走れなかったので、FP2に慣れるまで少し時間がかかったが、今朝サポートしてくれたレオには感謝している。この状況の中でできる限り多くのデータを集めたので、今夜と明日のFP3で改善点を見つけたい。ランドのマシンに装着された新しいパーツは期待どおり機能しているようなので、明日は自分のマシンにも付くのを楽しみにしている。フェラーリは強そうだが、僕たちも十分戦える位置にいると思う。すべてをうまくまとめてクリーンな予選ができれば、大きく前進して好結果を争えるはずだ」

    9番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「比較的順調な金曜日だった。異なるタイヤコンパウンドを試しながらバランスを学び、2回のセッションの間にセットアップも進歩した。全体的には悪くない一日だったと思う。予想どおり中団は非常に接戦なので、明日は細かな違いが結果を左右する。まだ十分にチャンスはあるし、予選でうまくすべてをまとめたい」

    10番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日は全体的にかなり良かったと思う。まだ改善すべき点はいくつかあるが、悪い位置ではない。自分自身も予選までに改善したい部分がいくつかあるが、明日に向けた方向性ははっきりしている。このコースはアウディ向きなので、今週末は彼らが一歩先にいると予想していたし、ここ数戦より難しくなることも分かっていた。それでもここではこれまで競争力を発揮してきたし、予選ですべてをうまくまとめられればQ3進出は十分可能だと思う」

    F1 ハンガリーGP

    11番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「全体的にはポジティブな一日だった。FP2は特にソフトタイヤで少し難しかったが、多くの有益なデータを集めることができた。風の影響でコンディションはかなり難しかったので、今夜改善すべき点はいくつかある。いつものように非常に接戦だが、すべてをうまくまとめることができれば、明日は良い一日にできると思う」

    12番手:エステバン・オコン(ハース)
    「スパと比べると、今日ははるかに良い金曜日だった。マシンのフィーリングが格段に良くなった。最近は多くの問題を抱えていたが、今日はそれがなく、とてもポジティブだった。長い間待っていたものをマシンに投入することもできた。まだ金曜日なので明日も維持しなければならないし、一日で状況が変わることも分かっている。今日の状態を維持できるようにしたい。明日も同じような満足感とパフォーマンスになればいい。僕にとっては本当に久しぶりに最高の金曜日だった」

    13番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「ブダペストでの初日は難しかったし、それは誰にとっても同じだったと思う。FP1はフレッドが良い仕事をしてくれたが、自分が乗ったFP2ではバランスに苦しんだ。それは特に一発の走りで顕著だった。最初のアタックは赤旗で中断され、再開後もトラフィックに引っかかり、リアタイヤのロックにも苦しんで最後まで走り切れなかった。ロングランはより良く、タイヤも適切なウインドウに入っていたと思う。今日は多くのデータと学びを得られたので、今夜しっかり分析したい。明日また走るのを楽しみにしている。FP3は非常に重要な1時間になるし、マシンをより良い状態にしてポール争いに加わりたい。今日見た差を考えれば簡単ではないが、全力を尽くす」

    14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日はチームにとって今季でも特に厳しい金曜日の一つだった。このコースはダウンフォース性能が重要で、現時点でそこが不足していることは分かっていた。全体的にグリップ不足に苦しみ、マシンのバランスも理想的ではない。夏休み後には改善策が投入される予定だが、今はまずマシンのフィーリングを改善し、もっと性能を引き出さなければならない。今日は特に風が強くグリップも非常に低かったので、まだ最適なウインドウを見つけられていない。今夜改善点を分析し、明日の予選ではもっと良い状態にしたい」

    15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日は厳しかった。特に先週と比べてマシンのフィーリングにかなり苦しみ、前戦で得た自信をほとんど失ってしまった。本当に厳しい一日だった。明日に向けて分析し、改善すべき点はたくさんある」

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今日は非常に厳しいコンディションだった。セッション間で良い前進はできたし、一発のペースも悪くないが、気温や路面状況の影響が大きく、セットアップによるものなのかコンディション変化によるものなのかを切り分けるのが難しい。アストンマーティンは今週末に大きく前進した。僕たちが倒さなければならない相手であり、Q1は厳しい戦いになる。明日に向けてチャンスを最大限に生かすため、今夜もまだやるべきことがある」

    17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「予想どおり難しい金曜日だった。このコースは僕たちの弱点を浮き彫りにし、マシンの適切なバランスを見つけるのに苦労している。この週末はさまざまなセットアップを試し、このような苦手なコースでどう改善できるか探っていく。残りの週末は貴重なデータを集め、このパッケージからできる限りのパフォーマンスを引き出すことに集中する」

    18番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「ブダペストに戻ってこられて良かった。このコースは走っていて楽しい。FP2の序盤はバランスがかなり難しかったが、セッションを通して良い進歩を遂げ、マシンを落ち着かせることができた。最後には低燃料でも高燃料でも満足できる内容になり、マシンの一貫性も感じられた。明日に向けて良いベースができたし、今回も中団で接戦になると思う。明日は良い結果を出せる自信がある」

    19番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日はフィーリングが良くなり、新しいパッケージもほぼ期待どおりだった。この相関が取れたことで、すべてが正しく機能していることが確認できたし、ポジティブな要素を得られた。これは僕たちにとって最初の一歩であり、今後数戦でもさらにアップデートが投入される。新しいパーツを理解しようとしている段階であり、セットアップには一晩でさらに引き出せる可能性がある」

    20番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「全体的に興味深い一日だった。特にFP2では風の影響でコンディションが大きく変化し、その中でマシンのさまざまな方向性を試すことができた。明日に向けてバランスをどうすべきかはよく理解できたと思う。あとは予選ですべてをうまくまとめることに集中する」

    21番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は本当に短い一日だった。今年のマシンはダウンフォースが少なく、このようにグリップの低いコースでは運転がかなり難しい。もちろん午前中は走っていないし、FP2では最終コーナーでリアを失ってタイヤバリアに当たってしまった。良い一日ではなかったし、理想的な週末のスタートでもなかった。走行時間をかなり失ってしまったので、今は学べることに集中し、改善を目指したい。データは多くないが、それでも作業を進めて明日はマシンをもっと良い状態にしたい」

    22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    コメントなし(FP2未走行)