投稿者: dbcheck

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1の原因不明トラブルに苦悩「全開なのに失速する」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1の原因不明トラブルに苦悩「全開なのに失速する」

    ジョージ・ラッセルは、F1ベルギーGP予選後、自身のマシンに発生している原因不明のストレートスピード不足について「本当に腹立たしい」と語り、問題の解決を急ぐメルセデスに期待を寄せた。

    チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションを獲得する一方で、ラッセルは約0.5秒差の6番手に終わった。その差の大半はストレート区間で生じており、ラッセルは「全開なのにタイムを失っていく」と現状への無力感を隠さなかった。

    ストレートだけで失われるコンマ数秒
    今季のラッセルは、何度かアントネッリとの差に苦しんできた。オーストリアGPではトト・ヴォルフ代表から「ただ運転すればいい」と無線で促されながらもポールポジションを獲得したが、スパでは同じような逆転劇は実現しなかった。

    予選後、ラッセルは「もっと悪い結果だった可能性もあるし、もっと良い結果にもできた」と振り返り、ストレートでのタイムロスが依然として最大の課題だと説明した。

    「昨日はストレートだけで0.8秒失っていた。今日は0.4秒まで改善したから前進ではある。でもシルバーストンでも同じようなことがあって、最初はブレーキが原因だと思った。それが違うと分かり、次は自分のアクセルの踏み方やドライビングスタイルを疑った」

    「でも今は、それが運転の問題ではないと確信している。マシンに深刻な問題がある。チームは本当に懸命に原因を探してくれているけど、毎周ストレートだけで0.2~0.6秒失っているのを見ると、本当に腹立たしい」

    「全開なのに速度が落ちる」不可解な症状
    ラッセルは、この36時間はセットアップやタイヤではなく、ストレートスピードの問題を解決することだけに集中していたと明かした。

    「ここ36時間は、セットアップやタイヤではなく、とにかくストレートスピードの原因を探ることだけに集中してきた」

    「最後のアタックでも、なぜかストレートだけでさらに0.15秒失った。ステアリングのデルタを見ていると、全開で走っているのにどんどんタイムを失っていく。あの感覚は本当に無力だ」

    原因については、現時点ではパワーユニットそのものではないと考えているという。

    「正直、パワーユニットそのものではないと思っている。でもストレートで何かが確実に僕のマシンを遅くしている。チームは本当に真剣に取り組んでいるので、解決できることを期待している」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    コーナーでは互角「本来ならフロントローを争えた」
    ストレートで失う分をコーナーで取り返そうとは考えなかったのかと問われると、ラッセルは誘惑はあったと認めつつも、データが冷静な判断を支えてくれたと説明した。

    「もちろん攻めたくなる。でもエンジニアがどこでタイムを失っているのかをしっかり示してくれている。フィニッシュラインを越えた時に0.5秒遅れていると本当に嫌な気分になる」

    「でも、その75%以上がストレートで失われていると分かると少し気持ちは楽になる。自分のラップには満足している。コーナーでは僕の方が速かった場所も多かったし、改善すべき部分もあるけれど、それはポール争いをしている時と同じレベルの差だ。異常なのはストレートだけなんだ」

    「解決策が何なのかはまだ分からない。でもブダペストに向かうまでには、この問題が解決していることを祈っている」

    今回の発言からは、ラッセル自身がドライビングではなく車両側の問題だと確信を深めていることがうかがえる。予選ではコーナー区間でアントネッリと互角以上のペースを示しながら、ストレートだけで大きくタイムを失ったと分析しており、メルセデスがハンガリーGPまでに原因を突き止められるかが注目される。

  • F1ベルギーGP 決勝スターティンググリッド:5人にグリッド降格ペナルティ

    F1ベルギーGP 決勝スターティンググリッド:5人にグリッド降格ペナルティ

    2026年F1第10戦ベルギーGPのスターティンググリッドが決定した。予選ではメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが今季6回目のポールポジションを獲得したが、決勝はパワーユニット関連コンポーネントの交換に伴う5人のグリッド降格ペナルティが適用され、スターティンググリッドに変更が加えられた。

    決勝前にはウィリアムズのカルロス・サインツJr.にも10グリッド降格が科されることが発表された。

    チームは決勝前の点検でバッテリーパック(ESME)の不具合を確認したため交換を実施。これにより年間使用上限を超える4基目のコントロールエレクトロニクスを投入することになり、10グリッド降格処分を受けた。

    アントネッリとフェルスタッペンがフロントロー
    ポールポジションからスタートするのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。今季6度目のポールシッターとなったランキング首位のアントネッリの隣には、2番グリッドにマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が並ぶ。

    2列目はジョージ・ラッセル(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)。3列目にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が並び、上位勢は予選順位から一部が繰り上がる形となった。

    PU交換で5人がグリッド降格
    グリッド降格の対象となったのはランド・ノリス、カルロス・サインツJr.、ランス・ストロール、アイザック・ハジャー、フェルナンド・アロンソの5名。ノリス、サインツJr.、ストロールはそれぞれ10グリッド降格、ハジャーは30グリッド降格、アロンソは20グリッド降格のペナルティを受けている。

    予選14番手だったサインツJr.は19番グリッドへ後退。一方、22番手で予選を終えたストロールは10グリッド降格を受けたものの、ハジャーとアロンソがさらに大きな降格処分を受けたため20番グリッドとなった。

    また、サインツJr.の降格により、チームメイトのアレクサンダー・アルボンは15番グリッドへ繰り上がっている。

    ノリスは13番手から追い上げを狙う
    予選3番手だったランド・ノリスは、シーズン規定数を超えるパワーユニット関連コンポーネントを投入したため13番グリッドへ降格。また、ハジャーは21番手、アロンソは22番手からスタートし、最後尾グループからの追い上げを目指す。

    ベルギーGP

    2026年F1ベルギーGP スターティンググリッド

    1.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    3.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    6.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    7.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    8.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    9.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    11.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    12.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    13.ランド・ノリス(マクラーレン)
    14.オリバー・ベアマン(ハース)
    15.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    16.エステバン・オコン(ハース)
    17.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    18.セルジオ・ペレス(キャデラック)
    19.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    20.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    21.アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    22.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

    グリッド降格ペナルティ
    ・ランド・ノリス:10グリッド降格(追加パワーユニット関連コンポーネント投入)
    ・カルロス・サインツJr.:10グリッド降格(ESME交換に伴う追加コントロールエレクトロニクス投入)
    ・ランス・ストロール:10グリッド降格(追加パワーユニット関連コンポーネント投入)
    ・アイザック・ハジャー:30グリッド降格(追加パワーユニット関連コンポーネント投入)
    ・フェルナンド・アロンソ:20グリッド降格(追加パワーユニット関連コンポーネント投入)

    決勝はアントネッリが今季6勝目を狙う一方、5人のグリッド降格によって予選順位から大きく組み替えられたスターティンググリッドで、後方勢がどこまで追い上げを見せるかも大きな見どころとなる。

  • カルロス・サインツJr. F1ベルギーGPで10グリッド降格 バッテリーを交換

    カルロス・サインツJr. F1ベルギーGPで10グリッド降格 バッテリーを交換

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が、2026年F1ベルギーGP決勝を前にパワーユニット関連部品の交換により10グリッド降格ペナルティを受けた。

    これによりサインツJr.は予選14番手から19番グリッドへ後退。ベルギーGPではすでに複数のドライバーが同様のペナルティを受けており、サインツJr.は今週末5人目のグリッド降格対象となった。

    バッテリーの不具合でESMEを交換
    ウィリアムズは決勝前にサインツJr.のマシンを点検した結果、バッテリーパック(ESME)に問題が見つかったことを公表した。

    チームは声明で「今朝、カルロスのバッテリーパックに問題が見つかったため、決勝前にESMEを交換せざるを得なかった。その結果、10グリッド降格ペナルティを受けることになった。カルロスはベルギーGPを19番グリッドからスタートする」と説明した。

    ESMEの交換により、サインツJr.は年間使用上限を超える4基目のコントロールエレクトロニクスを投入したため、10グリッド降格処分が科された。

    アルボンは15番グリッドに繰り上がり
    サインツJr.の降格に加え、ランド・ノリス、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール、アイザック・ハジャーもパワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受けている。

    この影響で、ウィリアムズのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンは15番グリッドへ繰り上がることになった。

    ベルギーGPでは決勝前だけで5人がパワーユニット関連のペナルティを受ける異例の展開となり、スターティンググリッドは予選結果から大きく組み替えられることになった。

  • F1ベルギーGP予選 ピレリ総括「1ストップが本命 ソフトタイヤ先発も有力」

    F1ベルギーGP予選 ピレリ総括「1ストップが本命 ソフトタイヤ先発も有力」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がF1ベルギーGP予選でポールポジションを獲得し、ピレリは決勝が1ストップ戦略を軸に展開されるとの見通しを示した。

    タイヤ選択は各チームが温存した新品タイヤの構成によって左右されるが、ミディアムだけでなくソフトでスタートする戦略も十分に有力だとしている。

    スパ・フランコルシャンでは予選でも全車がソフト(C4)タイヤのみを使用。アントネッリは1分44秒361でポールを獲得し、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリスが続いた。午前のフリー走行3回目でもアントネッリが最速を記録しており、予選でもその速さを証明した。

    決勝は1ストップが本命 ソフトスタートも有力候補
    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、現時点では1ストップ戦略が最も速い選択肢になるとの見解を示した。

    「すべてのデータから判断すると、明日のレースは1ストップになる可能性が高い。戦略は各チームがどの新品タイヤを残しているかによって大きく左右される」

    トップチームの多くはミディアム(C3)でスタートし、17~23周目にハード(C2)へ交換する展開が基本になると予想。一方で新品ソフト(C4)を温存しているチームは、それをスタートで投入し、14~20周目に早めのピットストップを行う選択肢もあるという。

    マラフスキは、ソフトタイヤには単なるグリップ性能だけではない利点があると説明した。

    「ソフトタイヤは金曜日の走行で広く評価され、一部のマシンではブレーキング時のフィーリングがより優れていることが確認された。そのため、優れたグリップ性能と合わせて、スタートタイヤとして選ばれる可能性がある」

    2ストップは不利 セーフティカーが戦略の鍵
    ピレリによると、2ストップ戦略は1ストップより約8~10秒遅くなる見込みだ。

    候補となる戦略は「ソフト→ハード→ハード」または「ソフト→ハード→ミディアム」だが、通常のレース展開ではタイムロスが大きく、積極的に選ばれる可能性は低いと分析している。

    ただし、複数のチームが新品ハードタイヤを追加で温存しており、セーフティカーやバーチャルセーフティカーなどでレースが中断された場合には、この判断が戦略面で大きな武器になる可能性もある。

    ベルギーGP F1 タイヤ

    タイヤ性能は想定どおり レースはリアタイヤ管理が焦点
    予選では路面温度がFP3よりも高い38.5度まで上昇した一方、気温は約21度で安定していた。

    マラフスキは、タイヤの挙動は事前シミュレーションどおりに推移していると説明。ポールポジションタイムも予測値との差は約0.1秒に収まり、コースコンディションの進化も想定内だったという。

    「タイヤの挙動は我々の予想どおりだ。ラップタイムもシミュレーションに非常に近く、ポールタイムとの差はわずか0.1秒だった。路面は急速に改善しており、決勝ではリアタイヤの熱によるデグラデーションが唯一、大きく注意すべき要素になるだろう」

    決勝は基本的に1ストップ戦略が軸となる見込みだが、各チームが残した新品タイヤの種類や、レース中のセーフティカーのタイミングが順位争いを左右する重要な要素となりそうだ。

  • F1ベルギーGP予選 コメント:全22人のドライバーが決勝への展望を語る

    F1ベルギーGP予選 コメント:全22人のドライバーが決勝への展望を語る

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが、2026年F1ベルギーGP予選で今季6回目のポールポジションを獲得した。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にランド・ノリスが続き、トップ10は1秒以内に9台がひしめく接戦となった。

    各ドライバーは予選後、それぞれの走りを振り返るとともに、決勝に向けた展望を語った。ポールを獲得したアントネッリやフロントローを確保したフェルスタッペン、グリッド降格を受けながらも速さを示したノリスをはじめ、全22名のコメントを予選結果順で紹介する。

    1番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「ポールポジションを獲得できて本当にうれしい。特に昨年苦戦したこのサーキットで達成できたことは格別だ。Q1は風向きが変わって難しいコンディションだったが、セッションを通して着実に改善することができた。Q3ではマシンのフィーリングがとても良く、最後のアタックではすべてをうまくまとめることができた。土曜日にポールを獲得できたのは素晴らしい結果だが、ポイントが与えられるのは日曜日だ。ターン5までの長いストレートがあるので、スタートが非常に重要になる。決勝でしっかり仕事をやり遂げることに集中したい。チームは一晩でマシンを改善するために素晴らしい仕事をしてくれたし、このパッケージには自信がある。タイヤのデグラデーションは大きくなると予想されるので、今夜しっかり分析し、決勝で最高の状態に臨めるよう準備したい。」

    2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日はチームとして本当にうまく仕事ができたし、フロントローからスタートできることをうれしく思う。週末を通してポジティブで、マシンは良いウインドウに入っており、バランスも悪くない。ただ、ストレートスピードだけは他チームに少し劣っていたが、マシンのポテンシャルは最大限引き出せた。もちろんQ3ではアイザックが最終セクターでトウを与えてくれた。本当に感謝しているし、それが明日の決勝で2番手に座っている大きな理由だ。約0.3秒を得ることができたので、トウがなければおそらく6番手前後だったと思う。それほど差は接近していた。明日は前を見るよりも後方を守る展開になるだろうが、面白いレースになってくれることを期待している。」

    3番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「今日は3番手を獲得できてとてもうれしい。Q3は素晴らしいスタートを切ることができ、マシンからすべてを引き出し、理想的なラップをまとめられた。残念ながら10グリッド降格があるので、この位置からスタートすることはできないが、チームが正しい方向へ進んでいることを示せたのは良かったし、大型アップグレードを投入できるようになれば将来に向けても励みになる。メルセデスがポールを獲得したことは驚きではないし、キミ・アントネッリにおめでとうと言いたい。それでも前向きな要素は多い。グリッド前方にいる何台かよりも僕たちの方が速いことは明らかなので、決勝ではオーバーテイクを決め、できるだけ前方へ戻れることを期待している。何ができるか見てみよう。」

    4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日のQ3最後のラップには満足しているし、フロントローに届く内容だったと思った。この数戦はペースに苦しんでおり、チーム全員で原因を探っている。要因はいくつか考えられるが、今週末は自分のドライビングスタイルにも取り組み、それが改善につながるか試してきた。前向きな兆候もあったが、ここではエネルギーデプロイメントが期待どおりではなかったことも明らかだ。チームとしてあらゆる可能性を調査し、この差をどう解消するかを理解しようとしている。良いニュースは、それでも3番グリッドからスタートできることだし、キミがポールを獲得したようにマシン自体は速い。スパでは何が起こるかわからないし、実際によく波乱が起きる。明日は良いレースにしたいし、全力で戦う。」

    5番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「Q3最初のラップにはとても満足していたが、2回目のアタックではピットレーンでアイザック・ハジャーに関する黄旗が振られているのを見てアクセルを戻したため、少しタイムを失った。そこで数百分の数秒は稼げたかもしれないが、今日のマシンから引き出せるものはほとんど残っていなかったと思う。全体的なペースは悪くないが、ライバルたちは非常に高いレベルで走っており、依然として大きな差がある。明日どんな結果を持ち帰れるか見てみたい。このサーキットは僕たちのマシン特性にはあまり合っておらず、決勝では特にストレートでオーバーテイクもディフェンスも難しくなるだろう。スタートでいくつか順位を上げ、その後の展開につなげたい。表彰台なら良い結果だと思う。」

    6番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「まずはFP3のクラッシュ後、マシンを組み上げてくれたチームに心から感謝したい。いつもながら彼らの努力には本当に感謝している。予選ではマシンの安定性がやや不足しており、第1、第3セクターが最大の課題になることは分かっていた。それでも今日のパッケージから最大限の力を引き出すことはできたと思う。明日は悪くない位置からスタートできるし、少しでも順位を上げられるよう全力を尽くす。」

    7番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は僕たちにとって少し難しい一日だった。マシンの適切なバランスを見つけ、最大限のラップタイムを引き出すことに苦労した。Q3最後のラップでは改善できたが、それでも簡単なセッションではなかった。安全策としてQ2で新品タイヤを追加で使わなければならなかったことが、その難しさを物語っている。決勝のペースを正確に予想するのは難しい。走行量が限られていたからだ。周囲の争いは非常に接近しているが、このサーキットはいつも波乱があり、特にオープニングラップではチャンスが多い。あらゆる機会を生かしたい。今後に向けてマシンの特性を改善するアイデアもあるので、これからのレースをもう少し戦いやすいものにしていきたい。」

    8番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「とてもポジティブな土曜日になったし、この素晴らしいサーキットでF1マシンを走らせられることが最高の気分だ。チームは今週末に向けて素晴らしいパッケージを用意してくれたし、マシンは速く、新しいアップグレードも非常にうまく機能している。最終シケインでは少しタイムを失ったので、まだ少しラップタイムを残してしまった悔しさもあるが、それでも今季自己最高の予選結果を獲得できて満足している。チームは着実に前進しており、それを見るのは本当にうれしい。懸命にマシンを開発してくれた全員に感謝したい。明日はランドとアイザックが後方から追い上げてくると予想しているので、現実的に考えなければならない。それでも一つひとつのチャンスを最大限に生かすことへ集中する。」

    9番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「今日は本当に満足している。持っているものをすべて出し切れたし、それ以上のものまで引き出せたと思うので、とても満足している。明日は簡単ではない。レーシングブルズが前にいるし、彼らはかなり速いので厳しい戦いになるだろう。それでも持てる力をすべて出し切り、どこまで戦えるか試したい。それから、今週末スタンドから応援してくれているヒンウィル、ノイブルク、ビスターのチーム全員にも感謝したい。彼らの声援は本当に大きな力になるし、明日良い結果を目指して戦うモチベーションになっている。」

    10番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「今日の僕たちのミッションは明確だった。そして、それをやり遂げることができたので、この一日の仕事には満足している。Q3へ進出することが自分の役目だと分かっていたし、レース仕様のセットアップだったため一発の速さには限界があったが、それでも比較的余裕を持って達成できた。マックスは十分速かったが、彼とチームのために役割を果たせたことをうれしく思う。現在のレギュレーションではエンジンの挙動が読みにくく、デプロイメントの管理も変わるため、トウを与えるのは簡単ではない。それでもタイミングをうまく合わせることができた。明日は辛抱強く順位を上げ、ポイント圏まで戻っていきたい。」

    ベルギーGP 2026年のF1世界選手権

    11番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今週末はここに持ち込んだパッケージを考えれば予想どおり少しペース不足だった。それでも予選ラップ自体は良くまとめられたと思う。バランスは良い領域にあり、マシンにも満足していたが、最終的にはQ3へ進出するだけの速さが足りなかった。それでも今季チームが遂げてきた進歩は本当に大きく、全員の努力の賜物だ。アービッドのマシンに投入されたアップグレードが確実に機能していることも分かり、来週自分のマシンにも導入されるのがとても楽しみだ。明日は厳しいレースになるが、今季を通して決勝ペースは強みなので、それを再び発揮し、順位を上げていきたい。」

    12番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「まず昨日のクラッシュからマシンを修復し、今日の走行に間に合わせてくれたチームに感謝したい。あのコーナーはバリアの位置が少し不運で、FP3ではルイス・ハミルトンにも同じようなことが起きていた。予選については12番手には満足していない。僕たちの目標は常にQ3だからだ。ただ、それが今の僕たちの実力でもあり、明日トップ10で戦うにはまだ改善が必要だ。グリッド降格のおかげで10番グリッドからスタートできるので、トラックポジションを生かしたい。ライバルはレーシングブルズよりもアウディになるだろう。彼らはまた速さを見せていた。長期的にはパフォーマンスを加え、再び彼らと戦えるようにならなければならない。スパはオーバーテイクのチャンスがあるサーキットなので、セットアップを最大限生かし、順位を上げてポイント獲得を目指す。」

    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日のスパでは、もっと良い結果を期待していた。しかし、前方のマシンにグリッド降格があるため、明日は11番グリッドからスタートする。最後のアタックで少しタイムを失ったので、もう少し上を狙えたかもしれないが、結局のところライバルたちに対してペースが足りなかった。シルバーストン以降、パフォーマンスは少し前進していると感じており、それはポジティブだ。この流れを決勝にもつなげたい。レーシングブルズは再び速く、アウディも少し前にいるので、そこが僕たちの戦う相手になる。今後は何が足りず、どこを改善すべきかを理解し、再び彼らの前に出られるようにしなければならない。今は明日の決勝に集中しており、目標はポイント獲得だ。良いスタートを決めてトップ10争いに加わりたい。」

    14番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「予選の終わり方としては本当に悔しい。かなり早い段階からギアボックスに問題があり、シフトチェンジが正常に機能していなかった。そしてQ2終了直後、チームから油圧系トラブルのためコース上でマシンを止めるよう指示された。パフォーマンスには前向きな要素が確実にあっただけに残念だ。僕の側のガレージでは技術的な問題が続き、クリーンな走行ができなかった。一晩かけてしっかり対処し、明日は改めて挑みたい。」

    15番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「ここまでは厳しい週末になっている。すべてのプラクティスで問題を抱えていたが、予選までに解決策を見つけ、ようやく本来の状態でマシンを走らせることができた。Q2進出はポジティブだったし、良いラップをまとめてマシンの力はすべて引き出せたと思う。明日はクリーンなレースをして周囲の混乱を避けることが重要になる。ポイント争いに加わるには何らかの波乱が必要だろうが、訪れたチャンスはすべて最大限に生かしたい。」

    16番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「厳しい一日だったし、Q3を争えるだけの速さはなかった。僕たちは持てる力をすべて出し切り、その結果が16番手だった。前のセッションではもう少し競争力があるように見えていただけに残念だが、正直に言えば他チームがまだ完璧にまとめ切れていなかっただけだと思う。予選では全員がしっかり仕上げてきた。その中で自分としては、内容という意味では今季でも最高の予選の一つだったと思う。すべてのラップをうまくまとめ、タイムも着実に向上させることができた。その点には満足しているが、パフォーマンスには満足していないし、チーム全員が同じ気持ちだ。それでも前戦からマシンバランスは大きく改善しており、それは前向きな要素だ。」

    17番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今週末を通してマシンの感触は良かっただけに、Q2へ進めなかったのは本当に悔しい。FP3と予選の間にセットアップ変更を行ったが、少し攻めすぎてしまったようだ。その結果、肝心な場面で届かなかった。週末を通してマシンとは良いリズムで走れていたし、少しずつ改善を積み重ねてきた成果も感じていた。明日はグリッド降格を受けるマシンも何台かいるので、状況を見ながらできることをやっていきたい。」

    18番手:エステバン・オコン(ハース)
    「厳しいセッションになることは分かっていた。ストレートスピードが本来あるべきレベルより大きく不足していたからだ。最初のランではストレートだけで約0.5秒失っていたので、前車に近づいてその損失を減らそうとしていた。ラップ自体は良く、チームも僕も満足していた。これまでは同じようなラップで簡単に突破できていたが、今回はそのストレート不足に加え、リアのダウンフォース不足もあって非常に厳しかった。今あるパッケージでは最大限の仕事はできたと思うし、明日も全力で戦い続ける。」

    19番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「すべてのセッションを問題なく走り切ることができた週末になったのは良かった。1周ごとに自信が深まり、マシンへの理解も進むからだ。週末を通してマシンには快適さを感じていたし、今日の予選ではパッケージから持てる力をすべて引き出せたと思う。まだ改善しなければならない部分はあるが、走るたびに多くのことを学べており、それが安定感にもつながっている。明日はあらゆるチャンスを最大限に生かし、レース距離の中で何ができるか試したい。」

    20番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「ラップ自体には満足しているが、FP1から続いているデプロイメントの問題を予選までに解決できなかった。その影響は非常に大きく、ストレートで失ったコンマ数秒があれば、あと数ポジション前からスタートできたはずだ。明日はまずチェッカーフラッグまで走り切ることが重要になる。良いスタートを決めて集団の中で戦うことが最大の目標だ。」

    21番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日は厳しい予選だったが、予想していたとおりでもある。ここ10戦ずっとそうだったように、僕たちは常にベストを尽くしている。明日も持てる力をすべて引き出し、少しでもパフォーマンスを見つけられるよう学び続けたい。明日はできる限り高いレベルで、自分たちにできることをすべてやるだけだ。」

    22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「予選前にいくつか変更を加えたことで、マシンはいくつかの面で改善した。ただ、狙っていたような完璧なトウは得られず、その分コンマ数秒を失ってしまった。それ以外については、今日のペースは予想どおりだった。ここでは戦えるものがあまりないことは分かっている。この週末を終え、ブダペストで待っているものに集中することが重要だ。」

  • 太田格之進が2連勝で今季4勝目 スーパーフォーミュラ第7戦で瑶子女王杯も獲得

    太田格之進が2連勝で今季4勝目 スーパーフォーミュラ第7戦で瑶子女王杯も獲得

    スーパーフォーミュラ第7戦の決勝レースが7月19日、静岡県の富士スピードウェイで開催され、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進が優勝を飾った。

    前日の第6戦に続く2連勝で今季4勝目を挙げ、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が2位、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3位に入り、ダンディライアン勢が2台表彰台を獲得した

    この結果、太田は第6戦と第7戦の総合成績で争われた「第3回瑶子女王杯」も獲得。ドライバーズランキングでも後続との差をさらに広げ、タイトル争いで大きく前進した。

    スタート直前のアクシデントでレースは大幅遅延
    第7戦は通常どおり41周で争われる予定だったが、フォーメーションラップ開始直後に11番グリッドの佐藤蓮のマシンからオイル漏れが発生。広範囲にオイル処理が必要となったためスタートは大幅に延期され、約45分後にセーフティカー先導でレースが始まった。

    5周のセーフティカーランを経て6周目に実質的なレースがスタート。ポールポジションの野尻智紀が首位を守った一方、フラガが好スタートで一気に2番手へ浮上し、ダンディライアン勢を割って入る展開となった。

    太田が鋭いオーバーテイクで主導権を奪取
    序盤はトップ争いが激しく動き、太田はフラガを攻略すると、10周目には野尻もかわしてトップへ浮上。ピットウインドウが開いた後は各車の戦略が分かれ、一時は実質首位を譲る場面もあったが、新しいタイヤを生かした積極的なオーバーテイクで再び先頭を奪い返した。

    一方、フラガも終盤にTEAM MUGEN勢を相次いで攻略して2番手を確保。牧野も追い上げを見せ、終盤に表彰台圏内へ返り咲いた。

    太田が独走でチェッカー ランキングでもリード拡大
    レース終盤、太田は後続との差を着実に広げ、そのままトップチェッカー。フラガが約5秒差の2位、最終ラップにファステストラップを記録した牧野が3位でフィニッシュした。

    4位は坪井翔、5位は岩佐歩夢、6位は野尻智紀。7位以下は大湯都史樹、福住仁嶺、小林可夢偉、山下健太までが入賞を果たした。

    2戦連続優勝を飾った太田は、もてぎ大会、第6戦富士に続く今季4勝目をマーク。第6戦との総合成績で瑶子女王杯も手にし、ドライバーズランキングでは岩佐歩夢との差を50.5ポイントに広げ、シリーズ制覇へ向けて大きなアドバンテージを築いた。次戦となる第8戦は8月8~9日にスポーツランドSUGOで開催される。

    スーパーフォーミュラ

    2026年スーパーフォーミュラ第7戦 富士 決勝結果

    1位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    2位 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
    3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    4位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
    5位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)
    6位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)
    7位 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
    8位 福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)
    9位 小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)
    10位 山下健太(KCMG)
    11位 阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
    12位 小出峻(ThreeBond Racing)
    13位 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)
    14位 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)
    15位 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)
    16位 松下信治(DELiGHTWORKS RACING)
    17位 ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
    18位 チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)
    19位 ロマン・スタネック(Buzz MK RACING)
    20位 小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)
    21位 笹原右京(REALIZE KONDO RACING)
    22位 Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing/リタイア)
    23位 ジュリアーノ・アレジ(KCMG/リタイア)
    24位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING/リタイア)

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1修復後のマシンに違和感「FP3とは別物だった」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1修復後のマシンに違和感「FP3とは別物だった」

    ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGP予選後、クラッシュから修復されたフェラーリのマシンがフリー走行3回目(FP3)とは異なる状態だったと明かし、「コンマ2秒ほど失っていた」と語った。チームの懸命な作業を称賛しながらも、本来の速さを発揮できなかったことを悔やんでいる。

    FP3終盤にクラッシュを喫したハミルトンだったが、フェラーリは予選開始までの短時間でマシンを修復。6番手を獲得し、ランド・ノリスのグリッド降格により決勝は5番グリッドからスタートする。

    しかし、ハミルトンは修復後のマシンにはFP3とは異なるフィーリングが残っていたと説明した。

    クラッシュ後の修復でマシンの感触が変化
    ハミルトンはFP3終盤、ファーニュ・シケイン出口でコースアウトし、右リヤをバリアに接触させてクラッシュ。フェラーリはサスペンションやリヤウイング、フロアを交換し、さらに予防措置としてギアボックスも交換するなど、大規模な修復作業を行った。

    予選ではチームメイトのシャルル・ルクレールにわずか0.002秒届かなかったが、ハミルトンはFP3の状態であればさらに上位を狙えたと振り返る。

    「そうだった。まずはFP3で壊したマシンを直してくれたチームのみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれた」

    「FP3ではマシンのフィーリングが本当に最高で、自信もすごくあった。ポール争いができたとは思わない。メルセデスはあまりにも速かったからね。でも、あの状態のマシンなら3番手くらいは狙えたと思う」

    「予選ではコンマ2秒くらい足りなかった。予選で乗ったマシンはFP3の状態とまったく同じではなく、与えられた状態でベストを尽くすしかなかった」

    リヤサスペンションの違いがバランスに影響
    ハミルトンは、違和感の原因としてリヤサスペンションに変化があった可能性を指摘した。

    「リヤサスペンションの何かが同じではなかったと思う。結果的にマシンバランスがFP3とは変わってしまっていた」

    それでも、予選までにマシンを走れる状態へ戻したフェラーリの働きには感謝を示した。

    「本当に素晴らしいフィーリングだったマシンだったし、チームは最後の最後まで修復に全力を尽くしてくれた。本当に感謝している。決勝でもマシンが問題なく走ってくれることを願っている」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    決勝は表彰台争いに自信
    ベルギーGPを通じてメルセデス勢が速さを見せる中、ハミルトンは予選では及ばなかったものの、決勝では巻き返しが可能だと考えている。

    「メルセデスとの差がどれくらいなのかは正直分からない。でも最終セクターではかなり差があって、あれは純粋なパワーの違いだと思う。第1セクターでも少し速かった」

    「このサーキットではそうなることは予想していた。彼らは本当に速く、特に予選では誰よりも一歩抜け出していた」

    「それでも決勝では前へ行けると思っている。彼らに追いつけるよう、全力を尽くすつもりだ」

    予選では修復直後のマシンに違和感を抱えながらも6番手(決勝5番手)を確保したハミルトン。フェラーリが抱える課題を認めつつも、決勝ではレースペースを武器にメルセデス勢へ挑み、表彰台争いに食い込めるかが注目される。

  • ランド・ノリス F1ベルギーGP予選3番手「人生最高レベルの予選ラップだった」

    ランド・ノリス F1ベルギーGP予選3番手「人生最高レベルの予選ラップだった」

    ランド・ノリスはF1ベルギーGP予選で3番手タイムを記録したものの、パワーユニット交換による10グリッド降格ペナルティのため、決勝は13番グリッドからスタートする。それでも本人は、自身のアタックを「これまでで最高の予選ラップのひとつ」と高く評価し、内容には大きな満足感を示した。

    マクラーレンは週末開幕前に、信頼性対策としてノリス車へ新しいパワーエレクトロニクスを投入することを決定。

    年間使用基数を超過したため10グリッド降格が科されたが、オーバーテイクが比較的容易なスパ・フランコルシャンをペナルティ消化の舞台に選択した。

    「これまでで最高の予選ラップのひとつ」
    予選Q3では、ノリスが最初のアタックで暫定ポールポジションに立つ力走を披露。その後、アンドレア・キミ・アントネッリとマックス・フェルスタッペンに逆転され3番手となったが、1分44秒801というタイムを記録した。

    2回目のアタックではファーニュ・シケインでコースオフし、グラベルに飛び出したことでラップを中断。週末には同じ場所でルイス・ハミルトンとピエール・ガスリーがクラッシュしており、リスクを避ける判断となった。

    それでも最初のラップが十分に速く、3番手を確保。ノリスはその内容を高く評価した。

    「本当に良い予選だった。正直、3番手になれたことには少し驚いている。あのラップは本当に素晴らしかったし、予選ではこれまでで最高のラップのひとつだったと思う。本当に満足している」

    「唯一残念なのは、明日13番手スタートになることだ。でも、それ以外は週末を通して満足しているし、自分としてはマシンの力を最大限に引き出せていると感じている。今日もそれができた。3番手が現実的な最高順位だったと思う」

    決勝はトップ6入りを現実的な目標に
    マクラーレンは今季、中国、日本、モナコで発生した信頼性トラブルを受けて対策部品を投入。追い抜きがしやすいスパでペナルティを消化する戦略を選択した。

    ノリス自身も決勝での追い上げには期待しつつ、過度な楽観はしていない。

    「順位を上げることはできると思う。でも、トップ8のどこまで行けるかは別問題だ」

    「今日のラップで3番手になれたのは本当に素晴らしかった。でも、他のみんなより圧倒的に速かったわけじゃない。コンマ05秒とかコンマ1秒くらいの差だった」

    「今日のような完璧に近いラップでようやくその差だったことを考えると、実際には僕たちがライバルより速いとは言えない」

    「明日、大きく順位を上げられるとは思っていない。でもトップ6に入れたら最高だし、トップ8なら現実的な結果だと思う」

    オスカー・ピアストリ

    ピアストリは苦戦を認める
    一方のオスカー・ピアストリは7番手に終わり、チームメイトから0.2秒以上遅れた。2025年のベルギーGP勝者は、週末を通じてマシンバランスに苦しんでいることを認めている。

    「正直、週末を通して簡単ではなかった。マシンバランスに苦しんでいるし、特に今日はタイムを引き出すのが本当に大変だった。簡単な一日ではなかったね。明日どうなるか見てみたい」

    また、FP2が赤旗で十分なロングランを行えなかったこともあり、決勝ペースの比較は難しいと説明した。

    「レースペースは正直分からない。FP2では誰も十分な走行ができなかったし、ランドも僕もまともなロングランはしていない。おそらく僕たちは3番手か4番手くらいの速さだと思うけど、全体の差は非常に小さい。何かひとつで順位は大きく変わるはずだ」

    決勝ではノリスが13番手からどこまで追い上げられるかが注目される一方、ピアストリは苦戦した予選からレースペースでの巻き返しを狙う。マクラーレン勢にとっては、それぞれ異なる課題を抱えながらポイント獲得を目指すベルギーGPとなる。

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「Q1では自分を見失っていた」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「Q1では自分を見失っていた」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1ベルギーGP予選で圧巻の走りを披露してポールポジションを獲得した。しかし本人は、セッション序盤のQ1では「自分を見失っていた」と感じるほど苦戦していたことを明かした。

    最終プラクティスでもトップタイムを記録していたアントネッリは、予選Q3最後のアタックでマックス・フェルスタッペンを逆転。今季6回目となるポールポジションを獲得し、メルセデスの予選での強さを改めて示した。

    風向きの変化でQ1は「自分を見失っていた」
    予選後、アントネッリはQ1ではマシンバランスに苦しみ、自信を持てない状態だったと振り返った。

    「少し変わった予選だった。Q1では少し自分を見失っていたような感覚だった」

    「風が少し強くなって、マシンバランスがかなりシビアになってしまったんだ」

    その一方で、セッションが進むにつれて状況は改善していったという。

    「でも、セッションが進むにつれて自分たちの流れになった。Q3では最初のアタックも悪くなかったし、2回目のアタックではさらに大きくタイムを縮めることができた」

    「路面温度が下がってきたことも、僕たちには少し有利に働いたと思う。本当にいいラップだったし、今は明日のレースに集中したい」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝はタイヤマネジメントとスタートが鍵
    アントネッリは今季、スペインGPとイギリスGPで優勝争いをしながらも信頼性トラブルに泣くなど、不運なレースが続いてきた。メルセデスのトト・ヴォルフ代表も今週末を前に「速さを結果へ結び付けなければならない」と語っており、決勝ではその課題克服が期待されている。

    ポールポジションから迎える決勝についてアントネッリは、スタート直後の攻防とタイヤマネジメントが勝敗を左右すると見ている。

    「明日になってみないと分からないし、まずは天候がどうなるかを見たい」

    「ターン5までは長いストレートが続くから、もちろんいいスタートを決めたい。でもタイヤのデグラデーション(性能劣化)もかなり大きくなるはずだから、できるだけうまくタイヤをマネジメントすることが重要になる」

    スパ・フランコルシャンではケメルストレートで後続車がスリップストリームを使えるため、ポールポジションといえども決して安泰ではない。それでも予選を通じて着実に自信を取り戻したアントネッリは、今季6度目のポールポジションを初日だけの成果に終わらせず、決勝で確かな結果へつなげられるかが注目される。

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGP予選「黄旗でタイムを失った」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGP予選「黄旗でタイムを失った」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、2026年F1ベルギーGP予選で5番手となったものの、ランド・ノリスのグリッド降格により決勝は4番グリッドからスタートする。だが、ルクレールは最終アタックで視界に入った黄旗によってタイムを失ったと悔しさをにじませた。

    スパ・フランコルシャンで行われた予選の最終ラップでは、最終コーナー手前でマーシャルが振る黄旗がルクレールの進行方向に大きく見える状況となった。

    本来はピットレーン入口での作業を知らせるための黄旗だったが、ルクレールは一瞬危険が発生したと判断し、アクセルを戻さざるを得なかったという。

    最終アタックで黄旗に反応
    この黄旗は、マックス・フェルスタッペンにトウを与えた後、アイザック・ハジャーがピットレーンへ戻ったことに伴い、パルクフェルメ設営やピットレーン内の人員増加を知らせるために掲示されていた。

    しかし、ルクレールにとってはコース上の危険を示す通常の黄旗と見分けがつきにくかった。

    「少し残念だね。最後のラップはもう少しタイムを縮められそうだった。でも最後の2コーナーで黄旗が出ていた」

    「ピットレーン入口のための黄旗だということは分かっていた。でも僕から見ると、マーシャルがあまりにも目立つ位置にいて、本当にコース上の黄旗のように見えた。だからアクセルを戻したし、その分ラップタイムを少し失ったと思う」

    1つ順位を上げる可能性はあった
    ルクレールは、この黄旗がなければさらに上位へ進めた可能性はあるとしながらも、大幅なタイム短縮は難しかったとの見方を示した。

    「劇的に速いラップになったわけではないと思う。トップとの差はまだ0.5秒あった。でも1つ順位を上げることは可能だったと思う」

    ノリスの10グリッド降格によって4番グリッドに繰り上がったルクレールだが、フェラーリとメルセデスの差についてはパワーユニット性能が大きいと分析している。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    「違いはストレートのパワー」
    決勝で表彰台争いへの期待を問われたルクレールは、現状ではメルセデスとの差は主にパワー面にあると説明した。

    「違いは純粋なパワーだと思う。彼らはその点で優位にいる。一方で僕たちはグリップが重要な区間ではかなり競争力があるけれど、パワーが重要な区間では苦戦している」

    「ただ今日はコーナーでも彼らはとても速かった。今のメルセデスは非常に完成度の高いパッケージを持っている。僕たちは自分たちの持っているものを最大限に引き出すことに集中するしかない」

    ルクレールは予選では黄旗の影響で悔しさを残したものの、4番グリッドから迎える決勝ではフェラーリの強みを生かし、表彰台獲得を目指す。