投稿者: dbcheck

  • アービッド・リンドブラッド F1ベルギーGP予選で自己最高8番手「今年最高の感覚」

    アービッド・リンドブラッド F1ベルギーGP予選で自己最高8番手「今年最高の感覚」

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、2026年F1第10戦ベルギーGPの予選で自己最高となる8番手を獲得した。マシンに導入されたアップデートの性能を引き出し、ルーキーシーズンで「最高の感覚のひとつ」と振り返る会心の走りを披露した。

    リンドブラッドはQ3で1分45秒143を記録。ランド・ノリスがパワーユニット交換による10グリッド降格を受けるため、決勝では7番グリッドからスタートする見込みとなっている。

    リンドブラッドがF1自己最高の予選8番手
    18歳のアービッド・リンドブラッドは、これまでデビュー戦のオーストラリアGPをはじめ、カナダGPとイギリスGPで予選9番手を獲得していた。

    しかし、高速コースのスパ・フランコルシャンでは自身の最高位をさらに更新。予選Q2を余裕を持って突破し、Q3ではオスカー・ピアストリに迫るタイムを記録して8番手に入った。

    「本当にいいセッションだった。FP1からマシンの感触がよかった。正直、今年のなかでも最高の感覚のひとつだった。バルセロナやカナダ、メルボルンと並ぶくらいだ」

    「チームがいいパッケージを用意してくれた。予選の最初から感触がよくて、すぐに攻めることができた。Q2では2セット目のタイヤを使う必要がなかったと思うくらいで、僕たちにとってはかなり大きな成果だ」

    リンドブラッドはQ2を1回目のアタックで突破できるほどの速さを示した。タイヤを温存しながらQ3へ進出できたことは、レーシングブルズのマシンに十分な競争力があったことを示している。

    ピアストリを上回る可能性もあったと悔しさ
    自己最高順位を喜ぶ一方で、リンドブラッドは完璧なラップをまとめていれば、さらに上の順位を狙えた可能性があったと語った。

    「最終的には本当にいい結果だった。ただ、少し悔しい部分もある。僕が完璧な仕事をしていれば、オスカーをわずかに上回れたかもしれない」

    「それでも、コース上では本当にうまく走れていたと思う。今の僕たちの実力は、だいたいこのあたりにあるということだ」

    ピアストリとの差はわずかで、リンドブラッドは中団勢のトップを争うだけでなく、上位チームのドライバーにも迫るパフォーマンスを見せた。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッド車だけに新アップデートを投入
    レーシングブルズはベルギーGPで冷却効率と空気の流れを改善するアップデートを用意した。新しいサイドポッド、ロールフープ周辺、ブレーキドラムなどが含まれ、リンドブラッドのマシンだけに装着された。

    チーム代表のアラン・パーメインは週末前、イギリスGP予選でチームメイトのリアム・ローソンを上回ったことなどを踏まえ、リンドブラッドに新パーツを与える判断を下したと説明していた。

    旧仕様のマシンで予選に臨んだローソンは11番手。リンドブラッドはアップデートの効果を早い段階から引き出し、Q3進出と自己最高順位という形でチームの判断に応えた。

    ただし、今回の結果にはドライバー自身の走りも大きく影響している。リンドブラッドはフリー走行からマシンへの自信を深め、予選の各セッションで安定してタイムを伸ばした。

    決勝は7番グリッドから5戦連続入賞を狙う
    リンドブラッドはベルギーGP決勝で、5戦連続となるポイント獲得を目指す。ノリスに加えてアイザック・ハジャーもグリッド降格ペナルティを受けるため、予選順位より前方からスタートできる状況となっている。

    「今は決勝に集中している。ランドにはグリッドペナルティがあるし、アイザックも同じだと思う。だから、僕たちは予選順位より少し前からスタートすることになる」

    「自分たちのレースに集中して、何ができるかを見ていく。マシンは速いし、チームもいい仕事をしている。あとは僕たちが自分たちの仕事をきちんとこなし、基本的な部分に集中すれば大丈夫だと思う」

    レーシングブルズのアップデートを結果につなげたリンドブラッドは、スパでルーキーシーズン最高のスタート位置を手にした。決勝では上位勢からのプレッシャーを受けながら、自己最高位と連続入賞記録の更新を狙う。

  • アストンマーティン・ホンダF1 「アップグレードでも2.5秒差を埋めるのは難しい」

    アストンマーティン・ホンダF1 「アップグレードでも2.5秒差を埋めるのは難しい」

    フェルナンド・アロンソは、F1ベルギーGP予選で最後尾に沈んだあと、次戦ハンガリーGPで投入される予定のアストンマーティンのアップグレードマシン「AMR26B」に期待を寄せながらも、それだけで大きく状況が好転するとは考えていないとの見解を示した。

    アストンマーティンは2026年シーズンここまで深刻な競争力不足に苦しんでおり、ベルギーGP予選でもアロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手と最後尾を占めた。

    アストンマーティンはハンガリーGPで大規模なアップグレードを投入し、巻き返しを狙っている。

    アロンソは予選後、ライバルとの差を見れば、新パッケージだけでポイント争いへ復帰するのは簡単ではないと率直な考えを明かした。

    「何らかの進歩が見られることを願っている。でもQ2に進んだ13番手や14番手のマシンとの差を見ると、2.5秒もある。普通ならそのあたりの順位なのに、その差を埋めるのは難しいかもしれない」

    スパ・フランコルシャンは空力効率とパワーユニット性能が特に重要となるサーキットであり、アストンマーティンの弱点がより顕著に表れた。

    アロンソは「最後にタイム差は確認していない」としながらも、現状について次のように説明した。

    「ここは空力効率とエンジン性能が必要なロングサーキットだ。その中では僕たちはいつもの位置にいる。でも、やはり差は大きすぎる。だから来週のハンガリーで何らかの進歩が見られることを期待している」

    また、今週末に受けたグリッド降格についても、戦略的な判断ではなく、パワーユニット部品の不足によるやむを得ない措置だったことを明かした。

    「ザントフォールトでも進化版パワーユニットが入るので、そこでまたエンジン交換をすることになる。だから今回のペナルティは戦略ではない。単純に部品が足りないんだ」

    「シーズン序盤に故障があり、バルセロナでも壊れた。ランスもシルバーストンでトラブルがあった。僕たちは部品不足の状態で戦っていて、これは戦略ではない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    それでもアロンソは、苦しい状況でもチームの姿勢を変えるべきではないと強調した。

    「最初の10戦と同じように、常にプロフェッショナルでなければならない。スタートをしっかり決め、最初のコーナーをうまく切り抜け、戦略も含めて自分たちの限界の中で最大限の仕事をすることが重要だ」

    「ピットストップでもミスをせず、結果に関係なく高いレベルを維持しなければならない」

    ハンガリーGPでは、エイドリアン・ニューウェイが開発を主導したAMR26Bが投入される見込みとなっている。しかしアロンソは、そのアップグレードに過度な期待を抱くのではなく、現実的な視点で改善幅を見極める必要があるとの考えを示した。

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  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1規則を酷評「スパではF3並みのパワー」

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1規則を酷評「スパではF3並みのパワー」

    フェルスタッペンは、F1ベルギーGP予選後、2026年のパワーユニット規則によってスパ・フランコルシャンの魅力が大きく損なわれていると語った。スパは多くのドライバーが最高のサーキットの一つに挙げるが、現在のマシンでは「F3並みのパワー」で走る区間があると指摘している。

    予選ではレッドブル・レーシングのチームメイト、アイザック・ハジャーのトウを活用して2番手を獲得したフェルスタッペン。しかし、その結果とは裏腹に、2026年仕様のマシンに対する不満を改めて口にした。

    「F3並みのパワー」で走るスパ
    2026年のF1マシンは、内燃エンジンと電動パワーの配分が変更されたことで、サーキットによっては電力を使い切り、内燃エンジンだけで走行する時間が長くなる。

    フェルスタッペンは、特にスパのセクター2でその影響が顕著だと説明した。

    「セクター2の大部分ではエンジンだけで走っている。出力は450馬力か500馬力くらいかな。たぶんF3マシンと同じくらいのパワーだけど、F1のダウンフォースはそのままだ」

    「だから、もちろん運転していてすごく楽しいものではないことは想像できる。でも正直、またここで文句を言いたくはない。たぶん出口で誰かに撃たれるだろうからね」

    「以前も言ったように、僕は精神的にこの状況へ適応しようとしている。好きなF1ではないし、僕が求めているものでもない。でも家にいて何もしないわけにもいかない。だから今はベストを尽くすだけだ」

    サインツJr.「どうして受け入れたのか」
    フェルスタッペンだけでなく、多くのドライバーが現在のスパでの走行感覚に不満を抱いている。

    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、F1そのものを否定するつもりはないと前置きしながらも、2026年マシンではスパ本来の魅力が失われたと語った。

    「去年ほど予選ラップを楽しめたドライバーはいないと思う。スパでは、このマシンによって確実に多くのものを失った」

    「とはいえ、自分たちのスポーツを悪く言い続けても意味はない。誰もが十分ではないことは分かっているし、将来は改善されるはずだ。来年は一歩前進し、その翌年はさらに良くなることを願っている」

    さらに、開発段階でのシミュレーションを振り返り、こう疑問を投げかけた。

    「2022年や2023年のシミュレーションを見て、『これでいい』と判断した人たちは、一度何が起きたのか見直すべきだ。本来なら、こうなる前に対処されるべきだった」

    「それでも今はエキサイティングなレースができているし、F1というスポーツは成長を続けている。だから前を向いて進むしかない」

    マックス・フェルスタペンフェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ピアストリ「プーオンはもはやコーナーではない」
    マクラーレンのオスカー・ピアストリも、スパを象徴する高速コーナー、プーオンの性格が大きく変わったと指摘した。

    「プーオンはかなり奇妙だった。もうコーナーというより『ストレートの途中にある曲がり』と呼ぶほうが適切かもしれない」

    「昔から素晴らしいコーナーだったし、僕自身も得意としていた場所だから残念だ」

    さらに、コーナーごとに出力が大きく変化することも難しさにつながっていると説明した。

    「今年は状況が本当に違う。コーナーによっては約1000馬力で立ち上がれるけれど、別の場所では550〜600馬力程度しかない。そうした違いに頭を切り替えるのは本当に難しい」

    「そういう意味では新しい難しさもあるけれど、これまでとはまったく違うスパになってしまった」

    2026年のパワーユニット規則は燃費と電動エネルギーの活用を重視した設計となっているが、スパ・フランコルシャンのような高速サーキットでは電力不足が顕著となり、多くのドライバーが従来のF1らしい迫力や走りの楽しさが失われたと感じている。フェルスタッペン、サインツJr.、ピアストリはいずれも改善の必要性を認めつつ、今後のレギュレーション改良に期待を寄せた。

  • 2026年F1ベルギーGP 予選 ハイライト動画

    2026年F1ベルギーGP 予選 ハイライト動画

    2026年F1第10戦ベルギーGPの予選は、スパ・フランコルシャンで激しいポールポジション争いが繰り広げられた。アンドレア・キミ・アントネッリが最後のアタックで圧巻のラップを決め、マックス・フェルスタッペンを0.3秒差で退けて今季6回目のポールポジションを獲得した。

    Q3ではランド・ノリス、シャルル・ルクレール、フェルスタッペン、アントネッリがわずか数十分の一秒差で首位を奪い合う白熱の展開となった。

    一方で、オスカー・ピアストリがグラベルにタイヤを落とした影響で赤旗が提示され、全車が最後の一発勝負に挑む緊張感あふれるセッションとなった。

    Q2ではリアム・ローソンがわずかに届かず11番手で敗退。ニコ・ヒュルケンベルグは油圧トラブルでコース上にマシンを止めたためQ3開始が遅延するアクシデントも発生した。Q1ではアストンマーティン勢のフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが揃って敗退し、苦戦ぶりが浮き彫りとなった。

    また、ランド・ノリスはトップ争いを演じる速さを見せたものの、パワーユニット交換による10グリッド降格ペナルティのためポールポジション獲得の対象外。それでも上位グリッド確保を目指してアタックを続けるなど、決勝を見据えた重要な予選となった。

    予選ではレッドブル・レーシングがアイザック・ハジャーのスリップストリームを利用してフェルスタッペンをアシストするなど、各チームが戦略面でも工夫を凝らした。フェラーリやメルセデスも随所でトップタイムを記録し、勢力図が目まぐるしく入れ替わる見応え十分のセッションとなった。

    この動画では、アントネッリのポールラップをはじめ、Q1からQ3までの名場面やアクシデント、各ドライバーのアタック、そして決勝グリッドを左右した重要なシーンをダイジェストで振り返る。

  • スーパーフォーミュラ第3戦代替レース イゴール・オオムラ・フラガが今季初優勝

    スーパーフォーミュラ第3戦代替レース イゴール・オオムラ・フラガが今季初優勝

    スーパーフォーミュラ第3戦の代替レースが7月19日に富士スピードウェイで開催され、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が優勝を飾った。

    2位には野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)、3位には坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が入り、フラガは自身2勝目、2026年シーズン初勝利を挙げた。

    このレースは、4月にオートポリスで悪天候のため決勝が中止となった第3戦の代替開催。オートポリスで実施済みだった予選結果をスターティンググリッドに採用し、25周または50分、タイヤ交換義務なしのスプリントレースとして争われた。

    ポールポジションの岩佐歩夢はスタートで出遅れ、1コーナーの混戦で他車との接触に巻き込まれてリタイア。これにより序盤からセーフティカーが導入され、レースは波乱の幕開けとなった。

    再開後は9番手スタートのフラガが鋭い追い上げを披露。リスタート直後の攻防でトップに立つと、その後も安定したペースでレースをコントロールした。途中にはJujuのストップによる2度目のセーフティカー導入や、グリッド上で路面を乾かした行為に対するタイムペナルティなどが発生し、上位勢の順位は大きく入れ替わった。

    終盤には3番手を走行していた太田格之進が10秒加算ペナルティの影響で8位へ後退し、坪井が3位に浮上。4位は牧野任祐、5位はサッシャ・フェネストラズ、6位は大湯都史樹、7位には小林利徠斗が入り、スーパーフォーミュラ初ポイントを獲得した。

    フラガは2025年第10戦以来となるシリーズ2勝目をマーク。代替開催となった一戦で勝負強さを発揮し、今季初優勝を手にした。

    スーパーフォーミュラ

    決勝結果
    1位 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
    2位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)
    3位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
    4位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    5位 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)
    6位 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
    7位 小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)
    8位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    9位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
    10位 ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
    11位 小出峻(ThreeBond Racing)
    12位 小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)
    13位 山下健太(KCMG)
    14位 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)
    15位 チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)
    16位 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)
    17位 松下信治(DELiGHTWORKS RACING)
    18位 野中誠太(KCMG)
    19位 福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)
    20位 笹原右京(REALIZE KONDO RACING)
    21位 ロマン・スタネック(ナビクル Buzz MK RACING)
    リタイア 阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
    リタイア Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)
    リタイア 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

  • フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP予選21番手「プロとして最高の仕事を続ける」

    フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP予選21番手「プロとして最高の仕事を続ける」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1ベルギーGP予選を21番手で終え、今季を通じて苦しむアストンマーティンのパフォーマンス不足を改めて認めながらも、「最高のレベルで戦い続ける」と決意を語った。

    アロンソとランス・ストロールはともに最後列に沈み、パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受けて決勝に臨む。それでもアロンソは、どのような状況でもプロフェッショナルとして最善を尽くす姿勢は変わらないと強調した。

    「今日は厳しい予選だったが、予想していたとおりだった」

    「シーズンを通してペース不足に苦しんでいるし、このようなサーキットではその差がさらに明確になる。それでも予選ではベストを尽くしたし、明日のレースでも全力を尽くすつもりだ」

    決勝では上位争いは難しいとしながらも、スタート直後にはチャンスがあると期待を寄せた。

    「特にスタート直後や最初の数コーナーでは、いつも何かしらアクションがある。そこは楽しみたいし、その後はレースペースがどうなのかを見ていきたい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    また、ポイント争いが難しい状況でも、チームとしてやるべきことは変わらないと語った。

    「この10戦と同じように、常に最高のプロフェッショナリズムを持って臨む」

    「現実を受け止めているし、ポイントを獲得したり大きな結果を争えるだけの速さがないことも分かっている。それでも、ドライビング、ピットストップ、戦略、スタートなど、すべてにおいて最高のレベルでパフォーマンスを発揮しなければならない」

    「最終的な順位がどうであれ、自分たちは常に最高の仕事をする必要がある」

    アストンマーティンは次戦ハンガリーGPで大型アップグレードの投入を予定しており、ベルギーGPは厳しい戦いを覚悟しながらも、現状で得られる最大限の結果を目指して決勝に臨む。

  • ランス・ストロール F1ベルギーGP予選最下位「レースで得られるものはない」

    ランス・ストロール F1ベルギーGP予選最下位「レースで得られるものはない」

    ランス・ストロールは、2026年F1ベルギーGP予選を22番手で終え、「今週末は乗り切るしかない」と現状の厳しさを認めた。アストンマーティンは予選で最後列を占め、ストロールとフェルナンド・アロンソはともにパワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受けて決勝に臨む。

    ストロールは予選前にセットアップ変更を施し一定の改善は得られたものの、シーズン前半から続く根本的な課題は解消されていないと説明。

    アストンマーティンは次戦ハンガリーGPで投入予定の大型アップグレードに期待を寄せている。

    「予選前にマシンへいくつか変更を加えた。いくつかの面では改善できたので、それはポジティブだった」

    「それ以外は、シーズン前半を通して直面してきたのと同じ課題だった」

    また、予選では狙っていた理想的なトウ(スリップストリーム)を得られず、コンマ数秒を失ったこともタイムに影響したと振り返った。

    「予選では狙っていた完璧なトウを得ることができなかった。そのせいでコンマ数秒を失った」

    「それ以外については、今日のペースは予想どおりだった。ここでは戦えるものがあまりないことは分かっている。今週末を乗り切り、ブダペストで予定しているアップグレードに集中することが重要だ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    決勝についても、大きな期待は抱いていないことを率直に明かした。

    「明日はとにかくレースを走り切るしかない」

    「このレースで得られるものはほとんどないことは分かっている。ブダペストで投入するアップグレードがパフォーマンスを大きく改善してくれるかどうか、それを待っている状況だ」

    アストンマーティンは次戦ハンガリーGPで今季最大規模のアップグレードパッケージを投入する予定となっており、ストロールも今季巻き返しの鍵として大きな期待を寄せている。

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    ・アストンマーティン・ホンダF1 「ハンガリーでも遅ければPUだけでは解決しない」

  • キャデラックF1 左右非対称リバリーを終了した理由

    キャデラックF1 左右非対称リバリーを終了した理由

    キャデラックF1のチーム代表グレアム・ロードンが、ベルギーGPで開幕当初の左右非対称リバリーを終了した理由について説明した。チームは「F1に新しい価値観を持ち込む」という理念のもと、シーズン中も積極的にリバリーを変更し続ける方針を貫いている。

    2026年にF1へ新規参戦したキャデラックは、シーズン開幕時に左右非対称の白黒デザインを採用し、スーパーボウルのハーフタイムショーで華々しくお披露目した。

    しかし、マイアミGPやイギリスGPでは特別リバリーを導入し、ベルギーGPでは左右非対称デザインを廃止した新たなカラーリングで走行している。

    開幕時の左右非対称デザインは「新しいアプローチ」
    金曜日のFIA公式記者会見でリバリー変更の理由を問われたグレアム・ロードンは、当初の左右非対称デザインにはチームの姿勢を象徴する意味があったと説明した。

    「これまでにもいくつかのリバリーを使ってきた。最初は、あなたが言うように左右非対称のリバリーで、スーパーボウルのハーフタイムショーで発表した。それもチームがF1に少し違ったアプローチを持ち込みたいという考えを示す方法だった」

    「我々はF1にいくつか新しいことを持ち込みたいと言ってきたし、それは非常に前向きな取り組みだった。そのリバリーをしばらく使用した後、マイアミでは新しいデザインを採用したが、ファンから非常に好評だった。その反応も考慮した」

    キャデラック F1

    現在のリバリーはマイアミ仕様がベース
    ロードンによると、ベルギーGPで採用しているリバリーは、好評だったマイアミGP仕様をベースに発展させたものだという。

    「現在のリバリーは、実際にはマイアミ仕様によく似ている。その間には、アメリカ独立宣言署名250周年を記念した特別リバリーも導入した」

    キャデラックはマイアミGPでは星条旗をモチーフにしたデザインを採用し、イギリスGPではアメリカ独立宣言署名250周年を記念した赤・白・青の特別カラーリングを披露するなど、シーズンを通して積極的にブランドイメージを発信してきた。

    リバリー変更も「限界へ挑戦」の一環
    ロードンは、リバリーを変更し続ける姿勢はマシン開発への取り組みと共通する考え方だと語る。

    「チームとして、リバリーだけでなくアップグレードを見ても、我々はマシンにかなり多くの改良を投入しているチームだと思う」

    「それもF1参戦へのアプローチを反映したものだ。我々の目標は単にF1に参戦することではなく、他のチームと同じように限界へ挑戦し続けることだった」

    「我々はただ現状に満足しているわけではない。マシンをアップグレードし、リバリーでもさまざまな挑戦を続けている。そして、ファンからの反応も非常に良いものになっている」

    キャデラックは2026年の新規参戦チームとして、マシン開発だけでなくブランド戦略においても従来のF1チームとは異なるアプローチを打ち出している。左右非対称リバリーの終了も、その時々で最適なデザインを追求し続ける姿勢の表れと言えそうだ。

  • 【動画】レッドブルF1のトウ戦略 ハジャーがフェルスタッペンをフロントローへ導く

    【動画】レッドブルF1のトウ戦略 ハジャーがフェルスタッペンをフロントローへ導く

    レッドブル・レーシングは、F1ベルギーGP予選でマックス・フェルスタッペンをフロントローに送り込むため、アイザック・ハジャーを使ったトウ戦略を実行した。パワーユニット交換によって決勝を最後尾からスタートするハジャーがQ3でフェルスタッペンをサポートし、チームとして2番グリッド獲得に貢献した。

    フェルスタッペンはポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリに0.3秒以上届かなかったものの、最終アタックで2番手に浮上。

    本人もハジャーのトウがなければ、予選順位は6番手前後まで下がっていた可能性があると認めている。

    最後尾スタートのハジャーをトウ役に起用
    ハジャーはベルギーGPを前に複数のパワーユニットコンポーネントを交換したため、決勝では最後尾からスタートすることが決まっていた。

    通常の予選順位が決勝のスタート位置に影響しない状況を踏まえ、レッドブルはQ3でハジャーをフェルスタッペンのトウ役として起用した。

    2回のアタックでハジャーはスタブロー通過後にペースを落とし、フェルスタッペンに最終シケインまでトウを与えた。最後のアタックではブランシモンで両車が接触しかけるほど接近しながら、理想的なタイミングでトウを成立させた。

    フェルスタッペンはその最終アタックで2番手タイムを記録し、日曜日の決勝をフロントローからスタートすることになった。

    フェルスタッペン「トウがなければ6番手だった」
    フェルスタッペンは予選後、ハジャーの協力が結果を大きく左右したと説明した。

    「間違いなく助けになった。そうでなければ僕はここには立っていなかった」

    「トウがなければ、たぶん6番手くらいだったと思う。アイザックは最後尾からスタートすることが分かっているなかで、最終セクターで本当にいい仕事をして、僕にトウを与えてくれた。だから僕たちはここに立てている」

    スパ・フランコルシャンはケメルストレートだけでなく、スタブローからブランシモン、最終シケインへと続く区間でもスリップストリームの効果が大きい。前方のマシンの後方に入ることで空気抵抗が減少し、最高速を伸ばすことができる。

    一方で、前走車との間隔やタイミングを正確に合わせる必要があり、少しでもずれればアタックそのものを失うリスクもある。レッドブルはハジャーのスタート位置を踏まえ、1台の予選結果よりもフェルスタッペンのグリッドを優先する判断を下した。

    ハジャー「チームにとって正しいことだった」
    ハジャーはQ3で自身のタイムを記録せず、フェルスタッペンにトウを与える役割に専念した。それでも、チームの決断に迷いはなかったと語る。

    「僕が本当に彼を2番手に押し上げたのかは分からない。たぶん少しは助けになったと思う。でも彼自身がとてもいい走りをしていたし、いずれにしても前方にはいただろう」

    「そこにボーナスを与えることは、間違いなく正しい判断だった。チームのためにも、彼のためにも嬉しい」

    決勝を最後尾からスタートするハジャーにとって、Q3で自己ベストを狙うメリットは小さかった。レッドブルはその状況を利用し、フェルスタッペンのポールポジション獲得の可能性を少しでも高める戦略を選択した。

    結果的にポールには届かなかったものの、フェルスタッペンは僅差の上位争いを制し、2番グリッドを確保した。


    アントネッリには届かずもフロントローを確保
    フェルスタッペンはアントネッリから0.3秒以上遅れた一方で、フェルスタッペンから7番手のオスカー・ピアストリまでの差も約0.3秒しかなかった。

    つまり、ハジャーのトウによるわずかなタイム短縮がなければ、フェルスタッペンは複数台に先行を許していた可能性が高い。本人が「6番手くらい」と語ったのも、その僅差を物語っている。

    「明日は周りのドライバーをミラーで見ながら走ることになると思う。でも少なくとも今日は本当にいい結果だった」

    「マシンは週末を通してかなり良かった。もちろんキミのレベルではなかったかもしれないけど、チームとしてうまくやり切り、フロントローに並べたことには満足している」

    レッドブルのトウ戦略はフェルスタッペンをポールポジションへ導くことはできなかったが、混戦の予選で2番手を獲得するうえで決定的な役割を果たした。最後尾スタートが決まっていたハジャーをサポート役に回し、エースの決勝スタート位置を最大化したチーム判断は、大きな成果をもたらした。

  • ホンダF1 ベルギーGP予選で苦戦 折原伸太郎「厳しい戦いは予想どおり」

    ホンダF1 ベルギーGP予選で苦戦 折原伸太郎「厳しい戦いは予想どおり」

    ホンダは、2026年F1第10戦ベルギーGPの予選で厳しい結果を迎えた。アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手に終わり、2台揃ってQ1敗退となった。

    ベルギーGP2日目はスパ・フランコルシャンでフリー走行3回目と予選が行われた。パワーユニットへの負荷が大きい高速サーキットで、アストンマーティン・ホンダは週末を通して苦戦。

    予選でもライバルとの差を埋めることはできず、決勝は最後尾付近から追い上げを目指すことになった。

    ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、今回の結果は想定の範囲内だったとしながらも、エネルギーマネジメントの改善には手応えを感じていると語った。

    「このサーキットがパワーユニットにとって非常に厳しいことは事前から認識していたため、予選結果についてもある程度は予想どおりでした」と折原はコメント。

    「そのような中でも、Aston Martin Aramco Formula One Teamと連携しながら、エネルギーマネジメントの運用面ではレースごとに改善を積み重ねられており、その点は前向きな材料だと考えています」

    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いており、ホンダも現行パワーユニットの運用改善を進めながらパフォーマンス向上に取り組んでいる。厳しい予選結果となったものの、決勝では改善を続けるエネルギーマネジメントを武器に、一つでも上位でのフィニッシュを目指す。

    ホンダF1 本田技研工業 / アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム