カテゴリー: F1イギリスGP

  • マックス・フェルスタッペン、クラッシュ後の症状は“項部硬直”のみ

    マックス・フェルスタッペン、クラッシュ後の症状は“項部硬直”のみ

    F1イギリスGPで51Gの衝撃が加わったクラッシュを喫したマックス・フェルスタッペンだが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、幸いにも“項部硬直”だけで、退院後の経過は“驚くほど順調に進んでいる”と語る。

    ルイス・ハミルトンがソーシャルメディアで人種差別的中傷を受けたことが世界中で問題視されるなか、マックス・フェルスタッペンは病院での検査を終えてモナコに帰宅した。

    「51Gの影響は冗談では済まされない」とルイス・ハミルトンはレース出場停止にするべきだと考えているヘルムート・マルコは Osterreich に語った。

    「マックスが生きているという事実は、彼がどれほどよく訓練されているかを示している」

    マックス・フェルスタッペンの症状について質問されたヘルムート・マルコは「彼はモンテカルロに戻って、フィジオとすでに作業をしている」とコメント。

    「彼はまだ項部硬直を訴えているが、それ以外は驚くほどうまくやっている。彼は数日間動けないと思っていた」

    ヘルムート・マルコは、ルイス・ハミルトンの勝利に影響を与えなかった10秒ペナルティが寛大であることは間違いなく、異議申し立てを行うかもしれないと語る。

    レッドブルF1は本当に異議申し立てを行うかと質問されたヘルムート・マルコは「それには新しい証拠が求められるだろう。だが、何が起こったかは全員が目にしている」と語った。

    「相手の後輪を前輪で叩くよりも多くの証拠が必要ですか?と自問している」

    しかし、ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンが復讐するというシナリオを除外した。

    「彼はこの世界タイトルを勝ち取るために全力を尽くします」とヘルムート・マルコは語った。

    「だが、我々が復讐や他の愚かさなことをしないのは確かだ。そのようなレベルのことはしない」

    マックス・フェルスタッペンが入院中にルイス・ハミルトンの歓喜の勝利のお祝いについて苦言を呈したことについて、ヘルムート・マルコは「それがメルセデスのやり方だ」とコメント。

    「ヴォルフ氏は、スチュワードのところに行くという仕事もなかった。フォード(サッカー オーストリア代表監督)が彼の個人的な見解を説明するためにビデオ審判に行くことなどないだろう?」

  • フェルスタッペン、決勝で1周も完了せずにポイント獲得はF1史上初

    フェルスタッペン、決勝で1周も完了せずにポイント獲得はF1史上初

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPで決勝で1周も完了せずにポイントを獲得した“史上初”のF1ドライバーとして歴史に刻まれることになった。

    ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンだが、論争の的となっているコプスでのルイス・ハミルトンとの接触によって1周目にクラッシュリタイア。

    マックス・フェルスタッペンは、ポールでレースをスタートして1周目を完了できなかった2人目のドライバーとなった。(1人目はF1モナコGPでのシャルル・ルクレール)。

    しかし、『スプリント予選』の導入はマックス・フェルスタッペンにユニークな称号を与えることになった。F1の1045戦の歴史のなかで初めてポールポジションは予選セッションではなく、レース(スプリント予選)で決定。そのレースを制したフェルスタッペンには3ポイントが付与されたことで、決勝で1周目にリタイアしたにも関わらず、ポイントを獲得した史上初のF1ドライバーとなった。

    マックス・フェルスタッペンにとっては今季4回目、通算8回目のポールポジション。週末にアクションが増えることで好意的に受け止められているスプリント予選は今年あと2回予定されているが、来年も行われるかどうかは決定していない。

  • セバスチャン・ベッテル、F1イギリスGP後にグランドスタンドでゴミ拾い

    セバスチャン・ベッテル、F1イギリスGP後にグランドスタンドでゴミ拾い

    F1ドライバーの中には、生産的な日曜日を終えてお祝いする幸運を持っている人もいれば、自分のベットで眠るためにジェット機ですぐに帰路に着く人もいる。しかし、セバスチャン・ベッテルのレース、特に地球を救うためのレースは決して止まらない。

    レース序盤のスピンが原因となり、セバスチャン・ベッテルのF1イギリスGPは40周目にリタイアという形で終わった。

    しかし、レース後、セバスチャン・ベッテルは、ひっそりと静まり返ったサーキットでファンのグループと一緒にグランドスタンドのゴミを拾うことに数時間を費やした。


    最近のインタビューで環境問題についてセバスチャン・ベッテルは次のように語っている。

    「僕は政治家ではない。それは僕のトピックではなく、僕たち全員に関係するトピックだ」と3人の父親であるセバスチャン・ベッテルは語った。

    「もちろん、自分の家族も含めて、僕にとって重要だ。子供たちとは、未来と時間との関係が異なる。だからこそ、他の人に考えてもらうことができればと思っている」

    またセバスチャン・ベッテルは、環境への懸念について「それが僕と僕のスポーツにどのように適合するかについての批判と疑問」があることを「認識」していると述べた。

    「気候危機の変化の主題は、僕たち全員に関係している」とセバスチャン・ベッテルは付け加えた。

    「もちろん、僕も同じようにモータースポーツはショーケースモデルとして先導しないと見ている。人々が非常に批判的に尋ねるのは良いことだと思う」

    「でも、モータースポーツだけでなく、他のすべての分野でも、僕たちがますます自問していかなければならない問題だと思う。それは僕たちが無視できないトピックだ。代替手段はない」

    「僕たちが『まずは他のことを気を付けよう』とは言えない。未来の世代だけでなく、僕たち自身も、僕たちが知っている限り自由に人生を形作り続けることができるように、世界がどのように変化しているかの緊急性を誰もが理解することが非常に重要だ」

    「僕たちはお互いを見て注意する必要がある。そうしないと、僕たち全員にとって素晴らしいことではないだろう。そのあとで現実的で深刻な問題が発生する」

    「僕たちがそれを行うことを含めて、真剣に扱うのが早ければ早いほど、僕たちの未来はより良くなると思う」

  • メルセデスF1首脳 「赤旗が出なければハミルトンはリタイアしていた」

    メルセデスF1首脳 「赤旗が出なければハミルトンはリタイアしていた」

    メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、オープニングラップのマックス・フェルスタッペンのクラッシュで赤旗が出なければ、接触したルイス・ハミルトンのマシンはリタイアを余儀なくされていただろうと語る。

    ルイス・ハミルトンは、F1イギリスGPのオープニングラップでタイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペンと接触。10秒ペナルティを消化した後、物議を醸す勝利を飾った。

    コプスでの接触によってマックス・フェルスタッペンは高速でバリアにクラッシュ。51Gの衝撃でマシンは大破し、損傷したバリアを修復するためにレースは赤旗中断となった。

    メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリューショヴリンは、ルイス・ハミルトンのマシンはレースを続行できなかったであろうダメージを負っていたことを明らかにした。

    「左前のコンタクトがあったリムは故障していただろう」とアンドリュー・ショブリンは語った。

    「したがって、赤旗が出ていなければ、DNFだっただろう」

    「だが、残りの被害は実際には非常に少なかった。タイヤの温度センサーが緩み、ぐらついていた。驚くべきことに、それはフロントウィングで最も重要でない部分であり、壊れたのはそこだけだった」

    ルイス・ハミルトンは、この事件で10秒のタイムペナルティを受けたが、見事な反撃を仕掛けてシャルル・ルクレールのフェラーリを追い抜き、14万人のホーム観客を楽しませた。

    アンドリュー・ショブリンは、メルセデスF1はルイス・ハミルトンに与えられたペナルティに同意ていないとし、マックス・フェルスタッペンの攻撃的なドライビングスタイルによって、衝突は避けられなかったと付け加えた。

    「ペナルティに値するとは思わなかった」とアンドリュー・ショブリンは語った。

    「スチュワードが追い越しに関して誰が責任を負っているのかを判断するためのガイドを見れば、ルイスは十分に並んでおり、マックスは彼にレーシングルームを与えるべきだったと感じた」

    「スプリントレースやメインレースのオープニングラップを見れば、ルイスは衝突を避けるために常にバックアウトしなければならず、自分のマシンの立場を堅持することができる位置に置いていた」

    「マックスはアグレッシブなドライビングをしており、いつの日かそこで事故にが起こることは避けられなかったと思う」

    「しかし、ルイスが行った仕事には満足している。ペナルティを受けたことには少しがっかりしたが、それでもレースに勝つことができたので安心した」

  • フェルナンド・アロンソ 「ハミルトンへのペナルティは厳しいと思う」

    フェルナンド・アロンソ 「ハミルトンへのペナルティは厳しいと思う」

    フェルナンド・アロンソは、F1イギリスGPでのマックス・フェルスタッペンとのオープニングラップの衝突に対するルイス・ハミルトンへのペナルティは厳しいと考えている。

    ルイス・ハミルトンは、コプスでインサイドを突いてマックス・フェルスタッペンと接触。フェルスタッペンを51Gの衝撃でバリアにクラッシュし、ハミルトンはスチュワードから10秒のタイムペナルティを受けた。

    マックス・フェルスタッペンが予防的検査のためにヘリコプターで病院に搬送されている間、ルイス・ハミルトンはペナルティを克服してシャルル・ルクレールを終了間際に追い抜き、シルバーストンで8回目のF1イギリスGPの勝利を手にした。

    接触の責任はどちらにあるかについては意見が分かれている。レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、当然ながら、ルイス・ハミルトンに非があるとし、“無鉄砲”な仕掛けだったと非難した。

    また、50-50のレーシングインシデントに過ぎないとの見方もあり、フェルナンド・アロンソもその意見だ。アロンソは、ルイス・ハミルトンには行き場がなかったと考えている。

    「外から見るのは難しい」とフェルナンド・アロンソは The Race に語った

    「かなり近くで見ていた。ルイスはマックスと並んでマシンの半分以上が前に出ていた」

    「ある意味で、ルイスはインサイドのラインから消えることはできなかった。そこからいなくなることなどできない」

    「レースの不幸な瞬間だったが、僕の意見では、意図的なものでも、2人のドライバーのどちらも悪くなかった。それは不運な瞬間だった」

    フェラーリF1のカルロス・サインツは、自分がスチュワードルームで誰の責任かを熟考する必要がなのは幸運だったと語る。

    「もちろん、見ていたし、正直に言って、事故には少し複雑な気持ちを抱いていた。まず第一に、クラッシュがかなり大きいと聞いているので、マックスが迅速に回復することを願っている」とカルロス・サインツは Formula 1 に語った。

    「事故自体を判断するのは非常に難しいと思う。クラッシュを回避するために別の方法で何ができたのかを知っているのは二人だけだ。非常にタイトだったし、彼らは明らかに大きな結果を求めて戦っている。僕はあまり判断したくないね」

  • F1レースディレクター 「スチュワードはペナルティ後の展開は考慮しない」

    F1レースディレクター 「スチュワードはペナルティ後の展開は考慮しない」

    F1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、F1イギリスGPの衝突が物議を醸していることを受け、スチュワードは事例に基づいてインシデントを個別に判断しており、自分たちが与えたペナルティの結果を考慮することないと述べた。

    F1イギリスGPのオープニングラップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の物議を醸す接触については論争が続いている。

    ターン9でルイス・ハミルトンの左フロントがマックス・フェルスタッペンの右リアに接触したことで、マシンが破損したフェルスタッペンは高速でバリアにクラッシュしてリタイア。ルイス・ハミルトンには10秒ペナルティが科せられたが、ピットストップでそれを消化した後、レース終了間際にリードを奪ってレースに勝利した。

    レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー、ヘルムート・マルコ、そして、マックス・フェルスタッペン自身は、ルイス・ハミルトンの危険な行為によってタイトル争いで重要なポイントを失ったことに怒りを露わにしており、ペナルティが科せられてもレースに勝つことができたことで、処罰は寛大であると不満を述べている。

    しかし、F1レースディレクターのマイケル・マシは、スチュワードは事例に基づいて個々のインシデントを判断しており、ペナルティを与えた後の展開について考慮することはないと語る。

    言い換えれば、スチュワードは、2人のドライバーがタイトルを争っていること、マックス・フェルスタッペンがリタイアしたこと、また、10秒ペナルティを科されてもルイス・ハミルトンが挽回できるかどうかなどは考慮せず、インシデントをありのままで判断している。

    「それは何年もの間、主軸としてきた大きな部分のひとつだ」とマイケル・マシは語った。

    「そして、これは私が担当となる前に、全てのチーム、FIAとF1との議論を通してもたらされたことだ。チームプリンシパルはまったく聞く耳をもっていないが、インシデントの結果を考慮すべきではないということだ」

    「したがって、スチュワードがインシデントを判断するとき、彼らはインシデント自体とインシデントの通例を判断している。最適の結果としてその後に何が起こるかは判断していない。そして、それがスチュワードが長年にわかって行ってきたことであり、トップダウンで行うようにアドバイスされてきた。私が言いたいのはチームの関与などが影響することはないということだ」

    「それがスチュワードが判断する方法だ。なぜなら、彼らがインシデント自体を通例で判断するのではなく、結果を考慮し始めれば、非常に多くの変数がある絡んでくる」

    ヘルムート・マルコは、ルイス・ハミルトンのレース出場禁止を要求した。これはやや度を越した考え方だが、多くの人はハミルトンが“有罪”と見なされたことを考えれば、比較的大きな被害を受けずに済んだと考えている。

    「それに基づいて見れば、そのような不均衡に対処するペナルティを見つけることは決してないだろう」とマイケル・マシは言った。

    「特定の状況でそれを見れば、数年前にさかのぼるが、チームやチームプリンシパルは、インシデント自体に基づいて、結果を考慮に入れてほしくはないとちう明確な区別をした」

    「私はその見方を完全に理解しており、そのような目的のための結果を見ないことは、すべてのスチュワードに一般的に保持されている見解だと思う」

    また、マイケル・マシは、スチュワードが彼らの決定について公に詳細に説明する必要があるとは感じていないことを明らかにした。

    「たくさんのテレビアナリストや経験豊富な元ドライバーが、広い視野で見た見解を出す」とマイケル・マシは語った。

    「そして、スチュワードは、入手可能なすべてのものを徹底的に調べる」

    「30秒以内に実行され、場合によっては最大で1分以内に処理されるVARプロセスとは異なり、スチュワードは、発生するインシデントの考えられる要素を分析することに時間をかける必要があると言われている」

    「だから、そのような観点からは見ていない。スチュワードは独立した司法機関であり続ける必要があると思う。そして、彼らの立場で、圧力をかけるべきではないと思う。そして、彼らは時間をかけてその通例に基づいてすべてを分析している」

  • ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    2021年 第10戦 F1イギリスGPの決勝は、非常に厳しい戦いとなったが、ホンダF1パワーユニット勢の最上位にスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が入り、ポイント獲得を果たした。

    前日に行われたスプリント予選の結果により、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからスタート。スプリント予選をリタイアで終えた、セルジオ・ペレスは、パーツ交換を行ったためにピットレーンスタートとなった。

    スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドとなった。このフォーマットでは、全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択できるが、ペレスがハードタイヤを装着したほかは、全員がミディアムタイヤを選択した。

    スタート直後から、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)は激しいバトルを繰り広げると、ターン9のコプスで、後方からオーバーテイクを試みたハミルトンが、フェルスタッペンの左リアに接触。フェルスタッペンは高速でコース外のバリアへ衝突した。これによってレースは赤旗中断となったものの、幸いにもフェルスタッペンは自力でマシンを降り、救急車へ歩いて乗り込むことができた。その後、予防の意味も含めてさらなる検査を行うために、地元の病院へと搬送された。このインシデントに対して、スチュワードは、ハミルトンに10秒加算のタイムペナルティーを科した。

    マシン回収とバリア修復を行ったため、レース中断は30分以上に及んだが、この間にはタイヤ交換とマシン修復が認められており、全車がスタンディングスタートでの再開に備える。

    残り49周時点からスタンディングスタートで再開されると、19番グリッドのペレスが見事な追い上げで12番手まで浮上。しかし、ここでペースの上がらないエステバン・オコン(アルピーヌ)に引っかかっていたガスリーの後方で抑えられる形となり、ペレスは18周目にピットイン。ミディアムタイヤに交換して2ストップ戦略に切り替える。

    一方、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ勢はピットストップを遅らせる戦略に挑みます。ガスリーはトラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。角田はその背後でペースを上げると、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを行う。

    トップ10に浮上していたペレスは、38周目に2度目のピットストップを行い、再度ミディアムタイヤを装着。オーバーテイクを繰り返し、46周目にパンクを喫したガスリーがピットインしたことで11番手まで浮上。さらにキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスしてポイント圏内に入るが、チームはここでチャンピオンシップを考えて戦略を切り替える。

    ハミルトンがレースのリードを奪い、ファステストラップも記録したため、ペレスはソフトタイヤに交換してファステストラップを更新。ペレスは16位でフィニッシュしたため、トップ10以上に限定されるファステストラップポイントの獲得はならなかったが、タイトル争いのライバルであるハミルトンの1ポイント追加を阻止した。

    角田はペースを維持しながら順位を上げて、16番グリッドから10位入賞を果たした。これが自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となる。ガスリーは2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田に続く11位でフィニッシュした。

    次戦はサマーブレイク前最後のレースとなる、第11戦ハンガリーGP。8月1日(日)に決勝が行われる。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のイギリスGP決勝は、我々にとって非常に厳しい結果になりました。ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手は、いいスタートを決めたものの、オープニングラップで後ろから迫るハミルトン選手に接触されてコントロールを失い、タイヤバリアに突っ込みレースを終えました。非常に残念ではありましたが、激しいクラッシュにもかかわらず、フェルスタッペン選手に大きなケガなどがなさそうなことは幸いでした。昨日のスプリント予選でのリタイアを受けてピットレーンからスタートしたチームメートのペレス選手は、オーバーテイクが困難なレースでトラフィックの状況などにより、非常に難しい展開となりました。一時は10番手までポジションを上げましたが、最終的にはノーポイントと、こちらも残念な結果になりました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、週末を通してペースが上がらず苦しい戦いでしたが、粘り強く走った角田選手が10位入賞と、貴重なポイントを獲得できたことはよかったと思っています。今回のレース結果は非常に厳しいものですが、これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさだとも感じています。気持ちを入れ替えて、次戦ハンガリーGPに向けて準備を進めます。このあともタフな戦いが続くと思いますが、強力なライバルを相手にいいレースができるよう、最善を尽くしていきたいと思います」

    クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング・ホンダ チーム代表)
    「イギリスGPのレースウイークをこういう形で終えることになるのは本当に厳しいです。マックスが自力でマシンを降りてこられたことが幸いでしたが、彼はその後病院で検査を受けて現在も経過観察の最中です。映像を何度も見返しましたが、コプスのようなF1の中でも最速のコーナーの一つで、イン側からホイールを向けてくるというのは間違った判断で、ルイスが両ドライバーを多大なリスクにさらしたと感じざるを得ません。接触の瞬間を見て分かるように、ルイスはマックスに並びかけておらず、ルイスの左フロントがマックスの右リアに当たっています。この動きによって、マックスは51Gもの衝撃とともに壁に激突しました。マックスとヨス(フェルスタッペン氏/父親)とは連絡を取っており、このあとまた状況をアップデートしようと思います。チェコ(ペレス)にとっては厳しいレースになりました。ピットレーンスタートからすぐにポジションを上げたものの、DRSトレインに引っかかり、タイヤのデグラデーションが大きくなってしまいました。レース終盤では、ファステストラップを記録するために彼をピットに入れました。チャンピオンシップでは我々がまだリードを保っていますが、今日の出来事はチャンピオンシップ獲得に向けて、我々の闘志にさらなる火をつけたと思っています

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    」今日はポイント獲得を果たせてとてもうれしいです。プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います。レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「正直なところ、言葉になりません。最終盤までポイント圏内にいたのに、不運なパンクによって残り5周でピットインしなければなりませんでした。今日のようなレースを終えて、ポイントなしに終わるのはとてもフラストレーションが溜まります。ただ、その中でも明るい点はいくつかあって、厳しいレースウイークでしたが、今日のレース中盤で、トラフィックを攻略して単独走行していたときのペースはとてもよかったです。もっと上位で戦い続けたいと思っているので、今週末苦しんだ部分を理解するために懸命に取り組み、ハンガリーではもう一度競争力のある状態に持っていければと思います」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「今週末の内容と自分のパフォーマンスにはとてもがっかりしています。想定していたほど改善できず、タイヤのことを考えるととても難しい位置にいました。DRSトレインに入ってからはオーバーテイクするのが不可能でした。残り数周でランス(ストロール/アストンマーティン)とフェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)をパスして7位になることはできたと思いますが、戦略的な理由でファステストラップを目指すためにピットインしました。今週末は僕らにとっては忘れるべきものですし、チャンピオンシップでも大きくリードを詰められてしまいましたが、ハードワークで立て直しを図り、ハンガリーでは再び強くなって戻ってこなければなりません。マックスとルイスのインシデントについてはまだ映像を見ていないので、見直す必要がありますが、何よりも大切なのはマックスが無事だったということです」

  • アルファタウリ・ホンダF1 「8位に入れる強さはあったので残念」

    アルファタウリ・ホンダF1 「8位に入れる強さはあったので残念」

    アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    16番グリッドからスタートした角田裕毅は、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを実施。その後、ペースを維持しながら順位を上げて、10位でフィニッシュ。自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となった。

    12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーも、ピットストップを遅らせる戦略に挑む。トラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。だが、46周目にパンクを喫してピットイン。2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田裕毅に続く11位でフィニッシュした。

    「マシンのペースは、レースに向けて予想していたものではなかった」とジョディ・エギントンはコメント。

    「予選は期待を下回ったし、スプリント予選では多くのトラフィックによって前進することができなかった。今日のレースではミディアムで第1スティントを延ばす戦略を活かすことができた。非常にうまく機能し、両方のマシンの一部のライバルの前に出ることができた」

    「これにより、ピエールはポイント争いができ、裕毅もそれに近づくことができた。ピエールはアルピーヌやストロール(に対してかなり強いように見えたが、ここでのオーバーテイクは難しかった。残念ながら、ピエールはコース上のデブリによってパンクを起こしてしまい、レース終了間際にソフトに交換するためのピットインを余儀なくされ、ポイント圏外となってしまった。裕毅はこの恩恵を受けるポジションにいたことでポイントを獲得することができた」

    「失ったものはいくらか取り戻せたが、今日は8位に入れたはずなので、やはり残念だ。次のレースに向けて準備が必要だ。今日示したように、ミッドフィールドバトルは非常にタイトであり、レースごとにポイントを獲得する必要がある」

  • レッドブル・ホンダF1、ハミルトンのペナルティに異議申し立てを検討

    レッドブル・ホンダF1、ハミルトンのペナルティに異議申し立てを検討

    レッドブル・ホンダF1は、F1イギリスGPでライバルのマックス・フェルスタッペンをリタイアに追いやった後、優勝を可能にしたルイス・ハミルトンへのペナルティに異議申し立てを検討している。

    マックス・フェルスタッペンは、51Gのクラッシュ後、めまい、打撲傷を負ったが、それ以外は無傷で病院を退院。病院のテレビで目にした勝利を盛大に祝うルイス・ハミルトンを「無礼でスポーツマンらしくない」だと非難した。

    マックス・フェルスタッペンのガールフレンドであるケリー・ピケも「恥ずべき」ことだと語った。

    しかし、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンが「非常に攻撃的」だったと反論し、結果として生じた10秒ペナルティに“ひどく痛めつけられた”が、それでも勝利を手にしたと述べた。

    「僕は『週末の観客の楽しみ、国歌、英国旗の邪魔になるものは何もさせない』と決意していた」とルイス・ハミルトンは語った。

    しかし、2021年のタイトル争いに大きな影響を被ったマックス・フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンの10秒という軽微なペナルティは「僕たちの助けにならないし、ルイスがコースで行った危険な動きに対して正義をもたらさない」と語った。

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、レッドブルがペナルティに異議申し立てを検討していると予想する。

    「彼らは利用できるすべてのものを探求するだろう」とトト・ヴォルフは語った。

    「それから何が出てくるかは分かるが、ルールブックを開くのは明らかだと思う」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レースへの出場停止がルイス・ハミルトンにとって適切だと考えている。
    「競技者がフロントホイールでリアホイールを強く叩いた場合、それはもはやレーシングインシデントではない。怠慢で危険な行為だ」とヘルムーロ・マルコは語った。

    「したがって、そこで適用されるのはもはや通常のスポーツペナルティではない。別の方法で判断する必要がある。ハミルトンの誤算だったかどうかは分からないが、スポーツのルールには、これには適さない特定のペナルティしかない」

    マックスフェルスタッペンの父ヨスは「あの場所でハミルトンのようなことはしてはいけない。10秒ペナルティは本当にばかげていると思う。一般の人々にも危険だった」

    「私の意見では、彼らは彼を失格にしてもいいと思う」

    ヨス・フェルスタッペンは、マックス・フェルスタッペンが肉体的に「気分が良い」が、めまいを感じたと報告した後、医師は「スキャンで彼の脳を調べたい」と述べた。

    「肩にも少し痛みがあり、かなり青くなっている」とヨス・フェルスタッペンは付け加えた。

    「彼は全身に打撲傷を負っているが、それ以外は元気だ」

    レッドブル・ホンダF1が、FIAの物議を醸すペナルティに異議申し立てを実際に検討するかどうかについて質問されたチーム代表のクリスチャン・ホーナーは「我々にはいくつかの権利があるが、残念ながら、スチュワードは彼らの決定についてかなり固いと思う」と語った。

    「最終的には無意味だとは思うが、話し合い、調査していくつもりだ。私が言えることは、レースに勝てば、それはペナルティではないということだ」

    しかし、F1レースディレクターのマイケル・マシは、「インシデント自体の結果」は考慮されていないという理由でスチュワードの決定を支持すると述べた。

    「この場合、スチュワードはルイスが責任の大部分を負うと決定したが、彼だけに責任があったわけではない」とマイケル・マシは説明した。

    当然ながら、クリスチャン・ホーナーはその見解に反対している。

    「現在、ルールが提供するオプションを明確にし、証拠を再度検討している」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「我々にとって、問題は非常に明確だ」

    実際、クリスチャン・ホーナーは、ルイス・ハミルトンが“中身のない勝利”を盛大に祝ったと皮肉ったが、トト・ヴォルフはクラッシュは単なる「レースの一部」だったと反論した。

    「あのような事故はいつも醜く見えるものだ」とトト・ヴォルフは ORF に語った。

    「しかし、ルイスは半馬身前に出ていたし、コーナーは彼のものだった。そこはルールで読むことができるものだ」

    「図面さえある。ルールブックではペナルティは正当化されなかっただろう。それは一部の人々を苛立たせるかもしれないが、それはまさにその通りだ」

  • ルイス・ハミルトン 「フェルスタッペンに謝罪する必要があるとは思わない」

    ルイス・ハミルトン 「フェルスタッペンに謝罪する必要があるとは思わない」

    メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、物議を醸したF1イギリスGPでの接触について、タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に謝罪する必要があると感じていないと語る。

    F1イギリスGPのオープニングラップでリードを争っていた二人はターン9のコプスで接触。ルイス・ハミルトンの左フロントがマックス・フェルスタッペンの右リアタイヤに当たった。

    マックス・フェルスタッペンは、高速でバリアに突っ込み、51Gの衝撃でマシンは大破。自力でマシンを降りたフェルスタッペンだが、検査のために病院に搬送された(すでに退院)。

    レース後の記者会見で、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンが病院に運ばれたことを知って心配しているが、起こったことはレーシングインシデントだと考えているため、謝罪する必要はないと考えていると述べた。

    「何かについて謝罪しなければならない立場にあるとは思わない。我々はそこでレースをしている」とルイス・ハミルトンは語った。

    「マックスが入院していると聞いたし、当然ながら、心配している。誰かに怪我をさせたいと思う人などいない。それは僕の意図ではないし、彼が無事であることを本当に願っている」

    「彼が無事どうかを確認するために、この後彼と連絡を取るつもりだ。僕たちは戦うために生きている。今後も厳しいレースがたくさんあるだろう。そして、僕たちはまともなバランスをとることを学ぶ必要がある

    「スチュワードには同意しないけど、ペナルティを受け入れて、自分の仕事を続ける。それについて泣き言を言うつもりはない。誰もが異なる意見を持っているだろう。僕は人々がどう思うか本当に気にしていない。自分がしていることをしている。今日は本当に感謝している」

    そして、ルイス・ハミルトンは、“中身のない勝利”だと表現したレッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーからの批判に応えた。

    「中身がないとは感じていない」とルイス・ハミルトンは語った。

    「僕のチームでは2000人の人々が信じられないほど一生懸命働いている。それは僕だけのことではない。もちろん、レースで今回のようなことが起こることは望んでいないけどね」

    「僕たち全員が一歩離れて見ることが重要だと思う。感情が高まっていると確信している。チーム内でポイントを失い、そのポジションにいるとはどういうことかを分かっているので、それについては何も感じていない」