カテゴリー: F1ブラジルGP

  • ティモ・グロック、ブラジルGPを振り返る

    ティモ・グロック、ブラジルGPを振り返る

    ティモ・グロックが、F1ブラジルGPを振り返った。グロックは、図らずとも最終ラップでチャンピオンシップの鍵を握る存在となった。

    レース終盤の雨はあなたの戦略にどんな影響を及ぼしましたか?
    最後の数周で雨になった際、我々はいくつか順位を上げるチャンスが訪れたと思った。ほぼ残り6周となった時、サーキットの数カ所で軽い雨が降り始めたが、その時は全員がドライタイヤだった。雨は激しさを増していったものの、他のクルマがウェットタイヤに交換するためピットインすれば自分達が順位を上げられると確信していたため、自分達はドライタイヤのまま走り続けることに決めた。それにウェットタイヤの方が優位になったのは最後の2周程度だけだったからね。我々はそのまま走り続け、そして私は4位に浮上したが、ただし最後の数周のあの状態で走り続けるのは簡単ではなかった。

    ウェットコンディションをドライタイヤで走るのはどんな感じでしたか?
    雨が非常に激しく降り出した最後の周回まではそれほど悪くはなかったが、最後はとにかくもう無理だったね。最後は路面が完全に濡れていて、コース上にクルマを留めておくことすら非常に困難だったし、あの状態ではもうまともにクルマをドライブすることはできなかった。至る所で滑っていたし、グリップも完全に失われていた。

    最後の周回は楽に走ったのでしょうか?
    そんなことは全くないよ! それとは正反対だった。あの最終周は私が今までF1で走った中で最もキツい周回に数えられるね。全くグリップがなかったし、ドライタイヤのままではクルマをコース上に留めておくことすらほぼ不可能だった。4位を守るため、とにかく懸命にプッシュしていたし、それにラップタイムを見てみれば最後の周はヤルノより速かったことがわかる。あの時点で他にドライタイヤを履いていたのは彼だけだったんだ。

    ドライタイヤのまま走るのは正しい判断でしたか?
    それについては全く疑いの余地はない。雨が降り始める前は7位を走っていたが、もしあのまま完全なドライだったら、そのままの順位でフィニッシュしていただろう。だが実際には6位でフィニッシュしたわけだから、戦略は正しかったと言えるね。

    最後の周、あなたと競っていたルイス・ハミルトンにとって順位がどれほど大きな意味を持っていたか、理解していましたか?
    正直な所、私はトヨタと自分の順位のためにレースしていたわけで、そしてそれが正しいことでもある。ルイスが自分のすぐ後ろにいることすら知らなかったしね。チームはセバスチャン・ベッテルが私に近づいて来ていると教えてくれて、その後も彼の最新の位置を伝えてくれた。でも私はとにかく自分のクルマをコース上に留めておくことに集中していた。レース後になるまでルイスが自分を追い越したことすら私は知らなかったんだ。最後の周、私は3〜4台から抜かれたし、あの状況で何が起こっているのかを把握するのは容易ではなかった。

    今回でパナソニック・トヨタ・レーシングにおけるあなたの最初のシーズンが終わりました。今年をどのように評価していますか?
    私にとっては非常にポジティブな一年だった。シーズンの最初に20ポイント獲得するという目標を自分に課したが、最終的に25ポイント獲得し、ブダペストでは表彰台にも上がった。だからこの結果には満足している。最初の2〜3レースは新しいクルマと新しいチームに自分を適応させる段階だったからちょっと難しかったが、我々は改善のために本当に懸命に仕事をこなし、上手く進化することができた。私とチームにとってカナダでの4位獲得は大きな推進力になってくれたが、ターニングポイントはホッケンハイムだった。あの時はレースでメカニカルトラブルが起こるまで本当に高い競争力を発揮できていたんだ。その後はほぼ全レースでグリッド上位を争うことができたし、数多くのポイントを手にした。ただしこれはまだ最初のステップに過ぎないし、来年は更に多くのことを成し遂げたいと思っているから、我々は既に更に前進すべく懸命に仕事を進めているところだ。

  • ルイス・ハミルトン:インタビュー(ブラジルGP)

    ルイス・ハミルトン:インタビュー(ブラジルGP)

    ワールドチャンピンを獲得したルイス・ハミルトンが、ブラジルGPでのレースを振り返った。

    あなたは歴史を作りました。あなたが成し遂げたことを認識できますか?
    まだ本当のこととは思えないんだ。人生で最も激しいレースだったし、気持ちはまだレースをしている。だた、チームが僕に与えてくれたチャンスに感謝している。僕に素晴らしいチャンスを与えてくれたマクラーレンとメルセデス・ベンツ、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスに関わるみんな、ここに来てくれた家族、僕を応援してくれた人、地元の人々に大きな敬意を表したい。それらがなければ、僕はこれを達成できなかった。フェリペは今日、素晴らしい仕事をしたし、彼の勝利と1年中の戦いを祝福したい。トップであることは素晴らしいことだ。

    最終ラップはほとんど耐えられませんでした。クルマの中からはどうでしたか?
    あなたのように、心臓が爆発しそうだったよ。どのようにして冷静さを保ったのかわからないし、特に最終ラップは非常に幸運だった。夢のようだったよ。

    最後の数コーナーを話してもらえますか?
    僕はタイヤに問題を抱えていた。グレイニングが始まっていて、僕にできることはなかった。僕はただクルマをトラック上に留めようとしていた。口から心臓が出そうだったし、彼の前に戻ろうとしていた。幸運なことにグロックの前に戻るチャンスがあったし、僕はやらなければならないことをしたんだ。

    私たちはグロックが失速しているのを見ることができました。チームはあなたにそれを伝えましたか?
    グロックに追いつく前に、チームは彼を追い越さなければならないと伝えた。僕はベッテルに追いつくために懸命にトライしていたけど、彼は僕と同じくらい速かったし、彼より速くはなかったかもしれない。最もタフとはいわないけど、人生で最も厳しいレースだったね。

    あなたの父親はピットレーンでとても心配していました。クルマの中での心臓の高まりはどうでしたか?
    鼓動の高まりはクレイジーだったよ。他のみんなも同じだったと思う。最終ラップでそれを失っていたら、どうなっていたかわからない。でも、今となっては重要なことではないね。

    フィニッシュラインを横切って、ワールドチャンピオンになったとわかったとき、どんな気持ちでしたか?
    わからない。僕は叫んでいたんだ。「どうなった?どうなった?」ってね。ターン1に入ったとき、彼らが教えてくれた。我を忘れて、夢中になったよ。

    幼い年齢からマクラーレンがあなたに示してくれた信頼に恩返しすることができましたか?
    言葉にならないし、なにか言うのは難しいよ。本当に感謝しているし、チームとみんなを誇りに思う。期待にこたえることができて、とても感謝している。夢みたいだ。これは他の子供たちも他の家族にとっても夢だ。ありがとう。

    初めてのワールドチャンピオンをどのように祝いますか?
    家族とチームと一緒に祝うつもりだよ。今夜は間違いなくパーティになるだろうね。

    ここブラジルでチャンピンを達成したことはいっそう特別なことですか?
    セナのホームグラウンドだからね。いつまでも特別なことだと思う。

  • ティモ・グロック、「チャンピオンシップへの影響には気付かなかった」

    ティモ・グロック、「チャンピオンシップへの影響には気付かなかった」

    ティモ・グロックは、ブラジルGPの最終ラップで、彼がチャンピオンシップに影響を与えるということに気付いていなかったと語る。

    ティモ・グロックは、図らずともハミルトンのチャンピオンシップ獲得をドラマチックに演出するドライバーとなった。

    6位を走行していたハミルトンは、最終ラップの最終コーナーでティモ・グロックを追い抜いて5位でフィニッシュしたことで、チャンピンシップ獲得を決めた。

    ティモ・グロックは、雨が降った終盤、ピットインせずにドライタイヤで留まる決断をした。しかし、このタイヤ選択が最終的にチャンピオンシップに大きな影響を与えることとなった。

    ティモ・グロックは、彼がチャンピオンシップの鍵を握るポジションにあったことには気づいていなかったことを認めた。

    「いいや。僕は自分のレースに集中していたんだ。僕がチャンピオンシップで魔法の役割にあることはわからなかったし、予期していなかった。」

    「僕はただベストを尽くそうとしていたし、結局はポーカーゲームだったんだ。僕たちはドライタイヤのままでいた。そして、最終ラップはあまりに雨が多すぎた。運が悪かったわけではないけど、ポーカーゲームは僕たちのためにはならなかった。」

    「4台のクルマが右、左、右、左と僕を追い越していったので、ルイスがどこで僕をオーバーテイクしたのかわからないんだ。僕たはただクルマをコース上にとどめることに集中していた。それが唯一の方法だった。」

    「明け渡すことが、ルイスかフェリペの助けになるとはわからなかった。今回のようなレース状況では、決して事前に計画することはできないし、まったくそれについて考えなかった。」

    「ラップタイムをみれば、直前のラップで僕は1分28秒だったし、最終ラップでは1分48秒だった。もはや運転できる状態ではなかったんだ」

    グロックは、フェリペ・マッサに対して申し訳なく思っているが、マッサも彼の立場を理解してくれていると語る。

    「彼は僕が最終ラップの最後にどうすることもできなかったと十分理解してくれていると思う。彼には申し訳なく思うけど、最終レースの終わりには、間違いなくチャンピオンシップが決まってしまうんだ。」

    「でも、主要なポイントはこれまでの17レースにあった。フェリペは、少し不運だったし、テクニカル問題でポイントを獲れないレースが多かった。やはり最終ラップでチャンピオンシップを失うことは厳しいことだと思う。でも、僕はベストを尽くしたし、それを変えることはできないんだ。」

  • F1最終戦ブラジルGP決勝 (ドライバーコメント)

    F1最終戦ブラジルGP決勝 (ドライバーコメント)

    FORMULA 1 Grande Premio do Brasil 2008

    1位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
    「エキサイティングな1日だった。全てを完璧に行い、ほぼタイトルを獲得しそうだった。僕がフィニッシュラインを越えたあと、レース・エンジニアのロブ・スメドレーが、ハミルトンが5位でフィニッシュして1ポイント差でタイトルを獲ったことを伝えたんだ。これがスポーツだし、受け入れなけなければならない。ルイスにおめでとうと言いたい。最もポイントを獲得した人がタイトルに相応しいんだ。チーム全員と、この素晴らしいシーズンのたくさんのサポートをとても誇りに思う。今は、僕たちの成し遂げた、つまりコンストラクターズタイトルを持ち帰ることに満足しなければならないね。チームにとってとても重要なことだ。浮き沈みのあるシーズンだったけど、良い時期からもミスからも多くを学ぶことができた。再びホームの観客の前で優勝できたし、忘れられない日になったから、胸を張ってインテルラゴスを離れることができるよ。今は家族や友達、そしてチームとお祝いをしたいね。僕たちはそれに値するよ!」

    2位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
    「今日の2位という結果は、とてもうれしい。コンディションは難しいものだったが、我々はそれでアドバンテージを得ることができた。できることは全て行い、チームは正しい判断を正しいタイミングでし、僕は、ライコネンに抜かれないよう最後までレースをコントロールした。チームにとって最高の結果だったし、シーズン
    終盤に向かっていい流れになった」

    3位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
    「チームがコンストラクターズタイトルを獲得できたので満足しているし、1ポイントでタイトルを逃したフェリペを残念に思っている。それがレースだし、僕たちはそれを生かさなければならない。特にステファノ・ドメニカリにとっては、チーム代表としての最初の年に、彼がどれ程のプレッシャーに対処しなければならなかったわかっているし、この結果は素晴らしい報いになると思うので幸せに思うよ。僕のレースは特にエキサイティングなものではなかった。スタートのトラック、特に最初の3つのコーナーはウェットで、ミスをしないようにとても注意したんだ。そのあと、最初のドライタイヤのセットではアンダーステアが多くて、トップのペースについていくのは苦しかった。2つ目のセットでは、だんだん良くなって、なんとかアロンソに接近することができた。そのあと、ウェットになったときはかなり接近したけど、フェリペがタイトルに勝つ可能性があったので、チームはリスクを避けるように伝えてきて、彼にアタックすることを止めたんだ。あまりポジティブではなかったシーズンは終わったので、来年挽回するためにベストを尽くすよ」

    4位 セバスチャン・ベッテル (トロ・ロッソ)
    「難しい波乱のレースだった。4位という良い結果でシーズンを終えることができたので嬉しい。表彰台を願っていたが、レースではミスを犯さず、チームの努力にふさわしいリザルトを達成することができた。マッサ、アロンソ、そしてハミルトンと戦うことができて最高だった。本当に楽しかったよ!最後はコースアウトしないことだけを考えていたので、自分のポジションも分かっていなかった。そして、他のドライバーと同じようにルイスを抜くことに挑み、成功した。最終コーナーでティモを抜くことができたのは、彼がドライタイヤに苦しんでいたおかげだ。その時、ルイスは僕の後ろにいたが、レインタイヤに交換した最後のピットストップが終わるまでは、自分がどこを走っているのか確かではなかった。もちろん、自分が世界選手権の行方に影響を及ぼしているなんて気付いていなかった。どんどん暗くなっていったので、自分のバックマーカーが誰なのか分かりづらかったし、誰が自分の前を走っているのかも良く分からなかった。重要なのは5ポイントを獲得することができたことだ。素晴らしいシーズンだった」

    5位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
    「僕のキャリアの中でももっともドラマチックなレースだった。今の気持ちはなかなか言葉にならない。ここまで本当に長い旅だったが、自分にはいつも家族やチーム、パートナー、そしてファンのサポートがあった。僕たちは自分の仕事をやり抜いた。そのために誰もが犠牲を払ったが、ようやく報いることができたと思う」 「雨が降る前は楽な気持ちでレースをしていた。とくかくクリーンに走り抜くことだけを考えていた。その後、小雨が落ちてきた時は、『リスクだけは冒したくない』と思った。セバスチャン(ベッテル)にオーバーテイクされた後、もう一度彼の前に出なくてはタイトルはない、と無線が入った。自分では何が何だか分からなかった。ファイナルラップの最終コーナーでティモ(グロック)をオーバーテイクすることができた。キャリアの中でももっともタフなレースのひとつだ。『獲ったの? 僕が獲ったの?』と何度も無線で叫んでしまった。チェッカーを受けてクールダウンラップに入って初めて、チームの無線が聞こえた。自分がワールドチャンピオンだと分かった瞬間は、天にも昇るような気持ちになった」

    6位 ティモ・グロック (トヨタ)
    「レース終盤で激しい雨が降り出したときに、ドライタイヤのまま走行したけれど、最後の周回で順位を維持することができなかった。出来る限りの力を出して頑張ったけれど、コース上にクルマをとどめておくのが困難で、最後の最後で順位を落としてしまった。今週末の序盤はバランスに手こずっていたから、トップ6は悪くないけれど、あと少しで4位に手が届くところだったから残念だよ。トヨタに入って初めてのシーズンが終わり、全体的な結果には満足している。シーズン序盤は決して楽ではなかったけれど、我々はクルマをどんどん改善していったし、1年を通して自分自身も進歩することができた。特にホッケンハイム以来、自分にとって状況は良くなっていった。目標だった20ポイントを獲得し、表彰台にも上がれたのは、良い成果だったと思っている。来年はさらに前進するために、今まで以上に一生懸命頑張っていくよ。」

    7位 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)
    「今日の最大のニュースは、ルイスがタイトルを獲ったこと。彼はタイトル確定に必要なことをやり遂げたんだ。スタッフの仕事ぶりもチャンピオンの称号にふさわしい。悪夢のブラジルから1年間、スタッフは気持ちを集中させて頑張り抜いた。みんなに『おめでとう』と言いたい。僕は冬の間にもう一度鍛え直して、来年の今頃はガレージの逆側にタイトルを持ってきたいね」

    8位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
    「波乱万丈なレースだったよ。良いスタートが切れて、1周目はフェリペ・マッサの後を追って良い走行ができた。路面が乾き始めて、ドライタイヤに履き替えた。そして不運にも、私よりも遅いフィジケラの後ろで身動きが取れなくなってしまったんだ。彼を追い抜けるトップスピードはなかったので、何周にも渡りかなりの時間をロスしてしまった。その後、彼から離れてからは、最も速いドライバーのうちのひとりになった。かなりペースを回復して、前を走るドライバー達とのギャップを詰めていったんだけれど、追いつくには十分ではなかった。レース終盤で雨が降り出したときにドライタイヤのままレースを続けることを選択して、最終的にポイントを獲得できた。2番手でスタートしたけれど、それを生かすことができなかったよ。けれど、全体を通して、素晴らしい選手権を戦えることができて満足している。今は、来年に向けてさらに大きな進歩を遂げることを目指すよ。最後に、リチャード・クレーガンと共に歩んだ5年間は素晴らしいものだったこと、また彼の新しいキャリアを心から応援していることを述べておきたい。」

    9位 マーク・ウェバー (レッドブル)
    「今日は運転が難しかった。ミドルスティントを長く取っていたが、ペースが出ずに苦しんだ。フリー走行で問題がいくつかあることは分かっていたので、レースでそれを解決しようとしたが、最終的にはほとんど解決できなかった。9位の結果は残念だ」

    10位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
    「今日の最も大きな問題はスタートだった。あまりに多くホイールスピンさせてしまい、その場で文字通りスタックしてしまった。そのあと、いくつか良いオーバーテイクして、ポジションをあげた。後半、マシンのバランスはとても難しくなる傾向にあった。特にトゥルーリの後ろでは、ダウンフォースを失った。レースの後半では、マーク・ウェバーの後ろで彼と戦って、タイヤを痛めてしまった。8周で最初に雨が落ちたのをみたとき、ギャンブルをしてインターミディエイトにするためにピットに入った。失うものはなかった。僕は10位になったけど、残念ながら10位のままだった。とにかく、今日は良いレースではなかったけど、良いシーズンだったよ。ワールドチャンピオンおめでとう!」

    11位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
    「最後のレースでドライバーズチャンピオンシップの3位を失ったことは、間違いなく最高の状況とはいえない。僕たちは週末の間、あまりにミスが多かったし、それが結果になった。残念なことに、僕たちはトラックコンディションに関して間違った情報を持ってしまって、僕はドライでスタートした。レースの間、かなり長い時間にわたってエイドリアン・スーティルの後ろにつかえてしまった。ファイナルラップでなんとか順位をいくつかあげたけど遅すぎたよ。フェラーリ、そしてルイス・ハミルトン、おめでとう!」

    12位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
    「全体的にレースには満足しているよ。こんなに難しいコンディションで、18番グリッドからスタートして12位でフィニッシュしたんだからOKだよ。良いレースができたと思うし、素晴らしいスタートを切って、全てがうまくいった。長いシーズンは終わった。今は冬を楽しみにしている。難しい一年でのチーム全員の努力に感謝しているし、チャンピオンシップを勝ったルイスにおめでとうと言いたい。彼は本当にチャンピオンに値していたよ」

    13位 ジェンソン・バトン (ホンダ)
    「スタートは良く、最初のいくつかのコーナーで3つポジションを上げた。しかし、そこからはトラフィックにつかまって苦戦した。異例のタイミングでピットから呼ばれ、早めにピットストップを行い、トラフィックから抜け出すために3ストップ作戦に切り替えた。トラフィックから抜けたときには、マシンのパフォーマンスは悪くなかったが、残念ながら戦略がうまく働かなかった。その後、レースの終盤にウエットタイヤに変えるためもう一度ピットストップが必要となり、エキストリームウエットに切り替えたが、うまくいかなかった。この週末、フラストレーションの残るシーズンが終わったわけだが、僕らはそれに耐え、最後のレースまでモチベーションをキープしたことを誇りに思う。」

    14位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
    「かなり良いスタートを切ることができてポジションを守ることができたが、ドライタイヤに交換してからは運転が少し難しくなった。ミスを突かれてティモに抜かれてしまった。フィジケラに追いつくことができたが、最終ターンを上手く抜けることができずにオーバーテイクできなかった。これで、他の選手に距離を縮められてしまった。ヤルノがオーバーテイクを仕掛けてきたのは問題はないが、彼がブレーキングのタイミングを遅らせすぎたために、僕は草地の上に押し出されて6つポジションを落とすことになった。ヤルノに僕のレースが影響を受けたのはこれで連続2回目だ。その後は渋滞から抜け出せることができず、いくらかグレーニングも出ており、ずっと最終コーナーがうまくいっていなかったので、攻撃を仕掛けることはできなかった。最後はチームが雨が強まることに賭けてエキストリーム・ウェットに交換した。そのためにインターミディエイトのクビサにポジションを譲ってしまった。最高の週末とは言い難いね!」

    15位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
    「荒れたレースで、今日の結果には天候が非常に大きな影響を与えた。僕らにとって、マシンパフォーマンスの面で非常に戦闘力を発揮できたレースで、最後のピットストップまでトップ10のすぐ後ろを走っていた。レース終了間際に雨が降ってきたとき、強い雨になった場合を考えてエキストリームウエットに換えるという賭けに出た。しかし、それはうまくいかず、タイヤが完全にオーバーヒートし、3周後に再びピットストップを強いられたときには、いくつかポジションを落としてしまった。僕らは今年、常にマシンから最大限のパフォーマンスを引き出そうと努力し、その成果により、シルバーストンでは表彰台に上ることができた。難しいシーズンに、常に前を向いて努力し続けたチームのみんなに、ありがとうを言いたい。」

    16位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
    「今シーズンの良いフィニッシュだったと思う。少なくとも僕たちはチェッカーフラッグを見ることができた。僕たちの後に2台のクルマがいたし、素晴らしい結果だったよ。序盤はタイヤ選択で正しい戦略をとるのがかなり難しかった。インターミディエイトでスタートして、そのあとドライに戻してからはかなりうまく働いた。最初のセットは多くのグレイニングがでてしまったけど、2つ目は全く問題なかった。最後は、とても暗くて雨が酷くなりそうだったので、エクストリームウェットでギャンブルに出た。でも、雨はすぐに来てくれなくて苦しかったけど、全体的には僕たちができる最大限のことをしたよ」

    17位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
    「とても残念なレースだったし、1コーナーでほとんど終わってしまった。クルマはボディワークとサスペンションに多くのダメージを負ってしまって、ペースがなくなってしまった。ハミルトンとマッサは素晴らしいチャンピオンシップ争いをしていたようだね。ルイス、おめでとう」

    18位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
    「いろんなことが起こって、エキサイティングなレースだった。セーフティカーが出た後、ドライタイヤで行ったのは良い決定だったし、そのあとはとても良かったと思う。サーキットの最初の部分を通るのはとても難しかったけど、レースのこの部分は素晴らしかったよ。ターン1とターン2は特に酷くて、ほとんどドライブできなかった。でも、サーキットの残りの部分は、ドライラインがあって、それほど悪くなかった。ラップタイムはとても良くなっていったし、そのあと、僕は3位にいて、良いペースを維持していた。残念なことに、最初のピットストップでクラッチに問題が発生してしまい、順位を落としてしまった。両方のピットストップでクラッチがなくて、多くを失った。最後の雨では、僕たちには失うものがなかったので、エクストリームタイヤというギャンブルに出た。結果にかかわらず、レースは素晴らしいスタートだったし、満足できるパフォーマンスだったよ」

    –位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
    「他のマシンにぶつかったのか、それとも単独のスピンだったのか、よく分からないが、3コーナーでリヤが流れてスピンを喫してしまった。自分のホームグランプリだったし、レースが荒れた分我々にもアドバンテージを得られるチャンスがあったと思うと、リタイアという結果はとても残念に思う。結果は結果として、この週末のチームのサポートに感謝したい」

    –位 デビッド・クルサード (レッドブル)
    「とてもショックだ。最後のレースをこんな形で終わらせたくはなかった。ターン1は慎重にイン側のクルマのスペースを十分に取っていたが、残念ながらターン2でロズベルグに接触されてスピンしてしまった。それでも大丈夫だと思ったが、中嶋がクルマの前方に突っ込んできてフロントコーナーが取れてしまった。グリッドに着く前のワームアップラップは良い感じで、ウェットでも問題はなかった。チェッカーフラッグまでたどり着きたかった。普通ならば罰金ものだけれども、ファンのみんなのためにドーナッツをやるつもりだった。思い通りにはならなかったが、文句は言えない。ぼくは素晴らしい仕事に恵まれた。応援してくれたみんな、ありがとう。この4年間のレッドブル・レーシングのメンバー全員の努力にも感謝している。とても楽しい4年間だった。今後もチームと共に仕事を続けていくことを楽しみにしている。今週末のパドックのメンバーの気遣いには感動した。大勢の人々がわざわざ時間をとって「お疲れ様、これからも頑張って」と、声をかけてくれた。本当に嬉しかった。世界チャンピオンにはなれなかったけれども、それでも自分のキャリアに満足しているのだから、良い最後だと言えるだろう」

  • マクラーレン:ハミルトンが最年少王座に(ブラジルGP)

    マクラーレン:ハミルトンが最年少王座に(ブラジルGP)

    マクラーレンは、F1ブラジルGPで、ルイス・ハミルトンが5位、ヘイキ・コバライネンが7位完走だった。

    ルイス・ハミルトンが2年目にしてF1ワールドチャンピオンを獲得した。23歳10ヶ月25日でのワールドチャンピオン獲得はF1史上最年少となる。

    2008年のタイトル争いは、F1の歴史に残るであろうドラマチックな戦いとなった。5位以上でタイトルを獲得できるハミルトンだったが、終盤に降り出した雨の中、セバスチャン・ベッテルに抜かれ、ファイナルラップでは6位だった。しかし、ラスト数コーナーでティモ・グロックが失速。ぎりぎりのところでグロックを抜いたハミルトンは、5位でチェッカーを受け、見事初タイトルを獲得した。

    ハミルトンは合計で98ポイントを獲得し、2位のフェリペ・マッサにわずか1ポイント差でのタイトル獲得となった。

    ルイス・ハミルトン (5位)
    「僕のキャリアの中でももっともドラマチックなレースだった。今の気持ちはなかなか言葉にならない。ここまで本当に長い旅だったが、自分にはいつも家族やチーム、パートナー、そしてファンのサポートがあった。僕たちは自分の仕事をやり抜いた。そのために誰もが犠牲を払ったが、ようやく報いることができたと思う」 「雨が降る前は楽な気持ちでレースをしていた。とくかくクリーンに走り抜くことだけを考えていた。その後、小雨が落ちてきた時は、『リスクだけは冒したくない』と思った。セバスチャン(ベッテル)にオーバーテイクされた後、もう一度彼の前に出なくてはタイトルはない、と無線が入った。自分では何が何だか分からなかった。ファイナルラップの最終コーナーでティモ(グロック)をオーバーテイクすることができた。キャリアの中でももっともタフなレースのひとつだ。『獲ったの? 僕が獲ったの?』と何度も無線で叫んでしまった。チェッカーを受けてクールダウンラップに入って初めて、チームの無線が聞こえた。自分がワールドチャンピオンだと分かった瞬間は、天にも昇るような気持ちになった」

    ヘイキ・コバライネン(7位)
    「今日の最大のニュースは、ルイスがタイトルを獲ったこと。彼はタイトル確定に必要なことをやり遂げたんだ。スタッフの仕事ぶりもチャンピオンの称号にふさわしい。悪夢のブラジルから1年間、スタッフは気持ちを集中させて頑張り抜いた。みんなに『おめでとう』と言いたい。僕は冬の間にもう一度鍛え直して、来年の今頃はガレージの逆側にタイトルを持ってきたいね」

    ロン・デニス
    「本当にタフなレースだった。我々はタイトル獲得のためだけに冷静にレースを運んでいた。だが、終盤の降雨で一気に緊張が高まった。セバスチャンにパスされた時も、誰ひとり諦めてはいなかった。ルイスも諦めていなかった。ティモがドライのままだったので、絶対にチャンスはあると信じていたのだ。実際、ルイスがティモをオーバーテイクしてチェッカーを迎えた瞬間は、F1史に残るスリリングなフィニッシュになった。ルイスがチームにいることに誇りを覚える。また、このチームにも誇りを感じている。チームのひとりひとりが、誰もが素晴らしい仕事をしてくれた。メルセデスベンツをはじめとするパートナーにも感謝の意を表したい。コンストラクターズチャンピオンシップを獲得したフェラーリには、祝辞を贈りたい」

    ノルベルト・ハウグ
     「本当に、本当に嬉しい。スタッフ全員が1年間、素晴らしい仕事をやり抜いた。本当にありがとう! ルイスは去年、1ポイント差に泣いたが、今年は1ポイント差でフェリペ・マッサを下してタイトルに輝いた。おめでとう! 今日のルイスは大人だった。勝ち気を抑えて、必要なポイントを正確に獲得してくれたが、アグレッシブなタイプの彼が気持ちを抑えるのは容易ではなかったと思う。コンストラクターズタイトルを獲得したフェラーリにも、祝福の言葉を贈りたい。F1は今年も、素晴らしい感動とドラマを提供してくれた」

  • フェラーリ:マッサ、惜しくもタイトルを逃す(ブラジルGP)

    フェラーリ:マッサ、惜しくもタイトルを逃す(ブラジルGP)

    フェラーリは、F1ブラジルGPの決勝レースで、フェリペ・マッサが優勝、キミ・ライコネンが3位という結果だった。

    フェリペ・マッサは、わずか1ポイント差で涙をのんだ。ハミルトンと7ポイント差で迎えた最終戦ブラジルGP。ポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサは完璧なレース運びでトップでチェッカーを受けた。この時点でハミルトンとは同ポイントでマッサはタイトルを掴みかけた。

    しかし、わずかその39秒後、ハミルトンが5位でフィニッシュラインを通過した。結果、1ポイント差でチャンピオンの座はマッサの手から滑り落ちた。

    だが、マッサは地元ブラジルGPで見事な優勝を遂げた。そして、フェラーリはコンスタトラクターズタイトルを獲得した。

    最後まで諦めないマッサの走りは、多くの感動を与えてくれた。そして、マッサの誇らしげな表情が、2008年シーズンを清らかに締めくくった。

    フェリペ・マッサ (1位)
    「エキサイティングな1日だった。全てを完璧に行い、ほぼタイトルを獲得しそうだった。僕がフィニッシュラインを越えたあと、レース・エンジニアのロブ・スメドレーが、ハミルトンが5位でフィニッシュして1ポイント差でタイトルを獲ったことを伝えたんだ。これがスポーツだし、受け入れなけなければならない。ルイスにおめでとうと言いたい。最もポイントを獲得した人がタイトルに相応しいんだ。チーム全員と、この素晴らしいシーズンのたくさんのサポートをとても誇りに思う。今は、僕たちの成し遂げた、つまりコンストラクターズタイトルを持ち帰ることに満足しなければならないね。チームにとってとても重要なことだ。浮き沈みのあるシーズンだったけど、良い時期からもミスからも多くを学ぶことができた。再びホームの観客の前で優勝できたし、忘れられない日になったから、胸を張ってインテルラゴスを離れることができるよ。今は家族や友達、そしてチームとお祝いをしたいね。僕たちはそれに値するよ!」

    キミ・ライコネン (3位)
    「チームがコンストラクターズタイトルを獲得できたので満足しているし、1ポイントでタイトルを逃したフェリペを残念に思っている。それがレースだし、僕たちはそれを生かさなければならない。特にステファノ・ドメニカリにとっては、チーム代表としての最初の年に、彼がどれ程のプレッシャーに対処しなければならなかったわかっているし、この結果は素晴らしい報いになると思うので幸せに思うよ。僕のレースは特にエキサイティングなものではなかった。スタートのトラック、特に最初の3つのコーナーはウェットで、ミスをしないようにとても注意したんだ。そのあと、最初のドライタイヤのセットではアンダーステアが多くて、トップのペースについていくのは苦しかった。2つ目のセットでは、だんだん良くなって、なんとかアロンソに接近することができた。そのあと、ウェットになったときはかなり接近したけど、フェリペがタイトルに勝つ可能性があったので、チームはリスクを避けるように伝えてきて、彼にアタックすることを止めたんだ。あまりポジティブではなかったシーズンは終わったので、来年挽回するためにベストを尽くすよ」

  • レッドブル:クルサード、わずか1コーナーのラストレース(ブラジルGP)

    レッドブル:クルサード、わずか1コーナーのラストレース(ブラジルGP)

    レッドブルは、F1ブラジルGPで、マーク・ウェバーが9位、引退レースとなったデビッド・クルサードは、接触により1周も走りぬくことなくレースを終えた。

    246戦目となるデビッド・クルサードのラストレースは、あっけなく終わってしまった。特別なカラーリングのマシンとレーシングスーツに身を包んでレースに挑んだクルサードだったが、オープニングラップのターン2でロズベルグに接触しスピン。さらに後ろからきた中嶋一貴と接触し、コース上でストップした。

    19994年、事故で亡くなったアイルトン・セナの後任としてF1デビューしてから14間。チャンピオンに輝くことはなかったが、デビッド・クルサードは多くのファイトをトラックに残してくれた。

    マーク・ウェバーは9位でフィニッシュ。レッドブルは、29ポイントを獲得し、コンストラクターズ7位で2008年シーズンを終えた。

    マーク・ウェバー (9位)
    「今日は運転が難しかった。ミドルスティントを長く取っていたが、ペースが出ずに苦しんだ。フリー走行で問題がいくつかあることは分かっていたので、レースでそれを解決しようとしたが、最終的にはほとんど解決できなかった。9位の結果は残念だ」

    デビッド・クルサード (リタイヤ)
    「とてもショックだ。最後のレースをこんな形で終わらせたくはなかった。ターン1は慎重にイン側のクルマのスペースを十分に取っていたが、残念ながらターン2でロズベルグに接触されてスピンしてしまった。それでも大丈夫だと思ったが、中嶋がクルマの前方に突っ込んできてフロントコーナーが取れてしまった。グリッドに着く前のワームアップラップは良い感じで、ウェットでも問題はなかった。チェッカーフラッグまでたどり着きたかった。普通ならば罰金ものだけれども、ファンのみんなのためにドーナッツをやるつもりだった。思い通りにはならなかったが、文句は言えない。ぼくは素晴らしい仕事に恵まれた。応援してくれたみんな、ありがとう。この4年間のレッドブル・レーシングのメンバー全員の努力にも感謝している。とても楽しい4年間だった。今後もチームと共に仕事を続けていくことを楽しみにしている。今週末のパドックのメンバーの気遣いには感動した。大勢の人々がわざわざ時間をとって「お疲れ様、これからも頑張って」と、声をかけてくれた。本当に嬉しかった。世界チャンピオンにはなれなかったけれども、それでも自分のキャリアに満足しているのだから、良い最後だと言えるだろう」

    クリスチャン・ホーナー
    「デビッドが最後のグランプリを第1コーナーでリタイヤしなければならなかったことは痛恨の極みだ。しかし、数多くのことを成し遂げた輝かしい長いキャリアだったと思う。これから彼は人生の新たな一歩を踏み出し、今後もレッドブル・レーシングに深く関わってくれることになる。コックピットから降りたデビッドと仕事をすることを我々も楽しみにしている。マークは難しいコンディションにも関わらず良いレースを戦った。1回目のピットストップで燃料を満タンにした。彼は最後までミスを犯さなかった。他のチームと同様に最後の数周はインターミディエイト・タイヤを使うことを選んだが、残念ながら9位完走は悔しいポジションだ。初の世界チャンピオンとなったハミルトンにお祝いを言いたい。チームはシーズンを通して本当に良く頑張ってくれた。後半は悔しい結果だったが、今後に期待したい」

    ファブリス・ロム、ルノー・プリンシパルエンジニア
    「チャンピオンシップ争いが最終コーナーまで続くという、驚くべき最後だった。ルイス、おめでとう。シーズンを通して素晴らしいドライブを見せていたので、当然の結果だと思う。マッサも良いレースを戦ったので残念だったが、今日は母国ファンの前で勝利を果たすことができた。我々に関しては、デビッドが最後のレースを1コーナーで終えるというドラマチックな結末だった。本当に残念だった。マークはとても良いレースだったが、ポイントを獲得することはできなかった。従って、我々は7位という結果だが、来年は再びポジションを取り戻すことができるだろう」

  • トロ・ロッソ:ベッテルがハミルトンを抑え4位入賞(ブラジルGP)

    トロ・ロッソ:ベッテルがハミルトンを抑え4位入賞(ブラジルGP)

    トロ・ロッソは、F1ブラジルGPの決勝レースで、セバスチャン・ベッテルが4位、セバスチャン・ブルデーは14位だった。

    最終決戦を盛り上げたのは、間違いなくセバスチャン・ベッテルだろう。7番グリッドからスタートしたベッテルは、スタートで5位まで順位をあけ、ドライタイヤに履きかえたあとは、2位でマッサを追い詰める。その後、ピットストップで順位を下げるも、今度はルイス・ハミルトンを追い詰め、ファイナルラップではハミルトンをオーバーテイク。ティモ・グロックが後退するまでは、一時はハミルトンのチャンピオンを阻む存在となった。

    セバスチャン・ベッテル (4位)
    「難しい波乱のレースだった。4位という良い結果でシーズンを終えることができたので嬉しい。表彰台を願っていたが、レースではミスを犯さず、チームの努力にふさわしいリザルトを達成することができた。マッサ、アロンソ、そしてハミルトンと戦うことができて最高だった。本当に楽しかったよ!最後はコースアウトしないことだけを考えていたので、自分のポジションも分かっていなかった。そして、他のドライバーと同じようにルイスを抜くことに挑み、成功した。最終コーナーでティモを抜くことができたのは、彼がドライタイヤに苦しんでいたおかげだ。その時、ルイスは僕の後ろにいたが、レインタイヤに交換した最後のピットストップが終わるまでは、自分がどこを走っているのか確かではなかった。もちろん、自分が世界選手権の行方に影響を及ぼしているなんて気付いていなかった。どんどん暗くなっていったので、自分のバックマーカーが誰なのか分かりづらかったし、誰が自分の前を走っているのかも良く分からなかった。重要なのは5ポイントを獲得することができたことだ。素晴らしいシーズンだった」

    セバスチャン・ブルデー (14位)
    「かなり良いスタートを切ることができてポジションを守ることができたが、ドライタイヤに交換してからは運転が少し難しくなった。ミスを突かれてティモに抜かれてしまった。フィジケラに追いつくことができたが、最終ターンを上手く抜けることができずにオーバーテイクできなかった。これで、他の選手に距離を縮められてしまった。ヤルノがオーバーテイクを仕掛けてきたのは問題はないが、彼がブレーキングのタイミングを遅らせすぎたために、僕は草地の上に押し出されて6つポジションを落とすことになった。ヤルノに僕のレースが影響を受けたのはこれで連続2回目だ。その後は渋滞から抜け出せることができず、いくらかグレーニングも出ており、ずっと最終コーナーがうまくいっていなかったので、攻撃を仕掛けることはできなかった。最後はチームが雨が強まることに賭けてエキストリーム・ウェットに交換した。そのためにインターミディエイトのクビサにポジションを譲ってしまった。最高の週末とは言い難いね!」

    フランツ・トスト
    「ふたりとも良いスタートを切り、ベッテルは5位、ブルデーは8位にポジションを上げた。ベッテルは9周目に1回目のピットストップ。アロンソを抜くために第1スティントを短くしたが、これは成功した。しかし、2回目のピットストップはアロンソの方が遅かったので、抜き返されることになった。オープニングラップのセブの運転はとても良く、マッサをプッシュし、その後はアロンソを抑えてミスなく走り続けた。レース終盤彼の難しい路面コンディションの中で彼はハミルトンとグロックを抜いている。ブルデーは運悪くまたしてもトゥルーリと接触。これで、彼はポイント獲得のチャンスを失った。この数レースではスクーデリア・トロロッソは力強いパフォーマンスを発揮しており、その勢いが続くことを願っていた。このような形でシーズンを終えることになったのは残念だ。チームは今日も良く頑張ったと思う。戦略も効果的だった。ドライバーそしてレース及びファクトリーのチームメンバー全員に感謝する。また、レッドブルにも感謝したい。2009年を楽しみにしている」

  • トヨタ:ダブル入賞でコンストラクターズ5位(ブラジルGP)

    トヨタ:ダブル入賞でコンストラクターズ5位(ブラジルGP)

    トヨタは、F1ブラジルGPの決勝レースで、ティモ・グロックが6位、ヤルノ・トゥルーリが8位でフィニッシュ。ダブル入賞を果たした。

    スタート直前に強い雨が降り、レース開始は10分遅れることになった。その後、雨は止み、晴れ間がのぞいたが、ウェットコンディションでレースは始まった。ヤルノ・トゥルーリは2番手を走行していたが、ドライタイヤに履き替えた後に、順位を落とすこととなった。

    レース終了間際に再び雨が降り出し、ウェットタイヤに交換するチームが多い中、トヨタはドライタイヤのままトラックに留まる決断をする。ティモ・グロックは一時4位まで順位を上げたが、最後の周回で順位を落とし、6位でフィニッシュ。図らずとも、ハミルトンのチャンピオンシップ獲得をドラマチックに演出するカタチとなった。

    ヤルノ・トゥルーリは8位でフィニッシュ。2台ともにポイントを獲得し、トヨタは、コンストラクターズポイント5位で2008年のシーズンを締めくくった。

    ティモ・グロック (6位)
    「レース終盤で激しい雨が降り出したときに、ドライタイヤのまま走行したけれど、最後の周回で順位を維持することができなかった。出来る限りの力を出して頑張ったけれど、コース上にクルマをとどめておくのが困難で、最後の最後で順位を落としてしまった。今週末の序盤はバランスに手こずっていたから、トップ6は悪くないけれど、あと少しで4位に手が届くところだったから残念だよ。トヨタに入って初めてのシーズンが終わり、全体的な結果には満足している。シーズン序盤は決して楽ではなかったけれど、我々はクルマをどんどん改善していったし、1年を通して自分自身も進歩することができた。特にホッケンハイム以来、自分にとって状況は良くなっていった。目標だった20ポイントを獲得し、表彰台にも上がれたのは、良い成果だったと思っている。来年はさらに前進するために、今まで以上に一生懸命頑張っていくよ。」

    ヤルノ・トゥルーリ (8位)
    「波乱万丈なレースだったよ。良いスタートが切れて、1周目はフェリペ・マッサの後を追って良い走行ができた。路面が乾き始めて、ドライタイヤに履き替えた。そして不運にも、私よりも遅いフィジケラの後ろで身動きが取れなくなってしまったんだ。彼を追い抜けるトップスピードはなかったので、何周にも渡りかなりの時間をロスしてしまった。その後、彼から離れてからは、最も速いドライバーのうちのひとりになった。かなりペースを回復して、前を走るドライバー達とのギャップを詰めていったんだけれど、追いつくには十分ではなかった。レース終盤で雨が降り出したときにドライタイヤのままレースを続けることを選択して、最終的にポイントを獲得できた。2番手でスタートしたけれど、それを生かすことができなかったよ。けれど、全体を通して、素晴らしい選手権を戦えることができて満足している。今は、来年に向けてさらに大きな進歩を遂げることを目指すよ。最後に、リチャード・クレーガンと共に歩んだ5年間は素晴らしいものだったこと、また彼の新しいキャリアを心から応援していることを述べておきたい。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「ウェット、ドライ、最後にもう一度ウェットと変わりやすく、気まぐれな天候だったが、ヤルノもティモも最後まで全力で走ってくれティモ6位、ヤルノ8位と二人揃ってのポイント獲得で今シーズンを締めくくることが出来、二人のドライバーとそれを支えたチーム全員にお礼を言いたい。二人揃ってベスト5のレースファステストラップを出したことを見ても、車は十分に速かったといえる。ドライレースだったらもっと上位でフィニッシュできたのではとの思いは残るが、レース終了直前の雨のなか、最後までドライタイヤで果敢に攻めのレースをしたことは、チームの自信にもなり、来シーズンにつながるものと思う。最後に応援してくださったファンの皆様にお礼を申し上げるとともに、来シーズンはもっと強くなれるよう、努力を積み重ねていきたい。」

    山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
    「今日はいろいろなことがあった1日だったが、両方のクルマがポイントを獲得してシーズンを終えることが出来たのは良いことだ。ティモはとても良い走りをし、彼の戦略は不安定な天候の中で功を奏した。レース終盤で、彼はドライタイヤのまま走行したが、4位を維持することは残念ながらできなかった。昨日の素晴らしい予選結果から、ヤルノには大きな期待を抱いていたが、天候が彼に味方をしなかった。最初のピットストップで問題が生じ、彼は少々時間をロスしてしまい、その結果、順位を落としてしまった。厳しいコンディションの中、彼はポイントを獲得するために良くやってくれた。ダブルポイントを獲得して、シーズンを終えることができて良かった。我々の進歩には満足しているが、目標はもっと高いところにあるので、さらなる進歩を遂げていきたい。今我々は、2009年にはさらに前進できるという自信をもって、冬に向かうことが出来る。」

  • ルノー:アロンソが2位表彰台(ブラジルGP)

    ルノー:アロンソが2位表彰台(ブラジルGP)

    ルノーは、F1ブラジルGPの決勝レースで、フェルナンド・アロンソが2位表彰台を獲得。ネルソン・ピケJr.はリタイアに終わった。

    6番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソは、スタート直後に7番手に順位を落とすも、ヘイキ・コバライネンをパスし序盤は6番手でレースを進める。その後、コンディションがドライに変化してきた絶妙のタイミングでピットインして3番手に浮上。さらに戦略で2番手にあがり、終盤はキミ・ライコネンの猛追を抑え、見事2位表彰台を獲得した。

    この結果で、アロンソはヘイキ・コバライネンを抜きドライバーズチャンピオンシップで5位を獲得。シーズン序盤は苦しい戦いとなったが、後半は見事な戦いを見せ、アロンソの強さを再確認させた。

    母国GPとなったネルソン・ピケJr.は、オープニングラップの1コーナーでコースオフ。壁に接触し、1周も走行するなくレースを終えた。

    ルノーは、合計で80ポイントを獲得し、コンストラクターズ4位に輝いた。

    フェルナンド・アロンソ (2位)
    「今日の2位という結果は、とてもうれしい。コンディションは難しいものだったが、我々はそれでアドバンテージを得ることができた。できることは全て行い、チームは正しい判断を正しいタイミングでし、僕は、ライコネンに抜かれないよう最後までレースをコントロールした。チームにとって最高の結果だったし、シーズン
    終盤に向かっていい流れになった」

    ネルソン・ピケJr. (リタイア)
    「他のマシンにぶつかったのか、それとも単独のスピンだったのか、よく分からないが、3コーナーでリヤが流れてスピンを喫してしまった。自分のホームグランプリだったし、レースが荒れた分我々にもアドバンテージを得られるチャンスがあったと思うと、リタイアという結果はとても残念に思う。結果は結果として、この週末のチームのサポートに感謝したい」

    フラビオ・ブリアトーレ
    「とてもすばらしい結果だ。そして、すばらしいシーズンの締めくくりだった。チームのみんなにお礼を言いたい。今シーズンの後半は、いい結果を残すことができた。フェルナンドは、後半の8レースでは、誰よりも多くポイントを獲得した。ルノーには、我々に競争力が戻ったことをアピールすることが重要だったので、そのためのチームの努力を誇りに思う。フェルナンドとネルソンの今シーズンの努力にも感謝したい」