カテゴリー: F1バーレーンGP

  • セルジオ・ペレス 「夢を見ているようで興奮しすぎてしまうのが怖い!」

    セルジオ・ペレス 「夢を見ているようで興奮しすぎてしまうのが怖い!」

    レーシング・ポイントF1のセルジオ・ペレスがF1サクヒールGPでのキャリア初優勝をチームのプレスリリースで改めて振り返った。

    波乱の展開となったF1サヒールGP。オープニングラップでの接触で最後尾まで転落したセルジオ・ペレスだったが、粘りのレースで上位へと進出し、メルセデスのトラブルでトップに立った。一時はラッセルに追いつかれそうになったが、ラッセルはパンクで戦線離脱。その後は後続に10秒の差をつけてトップでチェッカー。悲願のF1初優勝を飾った。

    セルジオ・ペレスにとって10年のキャリアで初優勝。史上110人目のウィナーとなった。190戦目での初勝利はF1史上最長となる。1970年のベルギーGPのペドロ・ロドリゲス以来、半世紀ぶりに表彰台でメキシコ国歌が流れた。

    「自分がレースに勝ったことをまだ実感しているところだ。夢を見ているようで興奮しすぎてしまうのが怖い!」とセルジオ・ペレスはコメント。

    「この瞬間を何年も夢見てきた。F1でこのポイントにたどり着くまで10年かかった。キャリアを通して多くのワードワークを重ねてきた。僕だけでなく、家族やスポンサーもね。F1でメキコ人が成功することは滅多になかったし、表彰台でメキシコ国旗が掲げられた瞬間は絶対に忘れないだろう。僕と家族にとって素晴らしい瞬間だった」

    「信じれられないようなレースだった。本当に良いスタートを切って、マックス(フェルスタッペン)とシャルル(ルクレール)とバトルをしていた。その後、ヒットされたときは『こんなことは二度と起こらないだろう!』と考えていた。あまりダメージを負わなかったことは幸運だった。僕たちは諦めなかったし、ピットインしてミディアムタイヤに交換した」

    「セーフティカー中にロックアップしてタイヤにフラットスポットを作ってしまった。バイブレーションがかなり酷くなって、ステアリングホイールを握る手が痛くなり、再びピットに入らなければならないと考えた。でも、チームは僕にステイアウトするよう伝えた。マシンのフィーリングはどんどん良くなっていったし、そのミディアムタイヤでのスティントは僕たちの勝利に不可欠だった」

    「もう一回ピットインしてハードタイヤに交換したときはリムジンを運転しているようだった! とてもスムーズで素晴らしいペースがあった。ランス(ストロール)をオーバーテイクして、そのあとエステバンを抜くことができた。もちろん、メルセデスにいくつか問題があったけど、僕たちにはジョージ(ラッセル)を十分に抑えられるペースがあったと思う。僕たちのシミュレーションでは、抜くためにはかなり速くなければならないと示していた。幸か不幸か、今日は凄まじいレースだったし、僕たちは実力で勝った」

    「しばらくの間、ステアリングを握ったまま無言で泣いてしまったけど、チームにとって素晴らしい結果だ。表彰台に上がったランスもよくやった。チームとお祝いするのが待ち切れない! 残り1レースあるし、僕たちはシーズンの最後に3位を維持する決意を固めている」

  • エステバン・オコン、F1初表彰台「泣いてしまった。永遠に忘れない」

    エステバン・オコン、F1初表彰台「泣いてしまった。永遠に忘れない」

    ルノーF1のエステバン・オコンは、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝レースを2位でフィニッシュ。うれしい初表彰台を獲得した。

    1年間のブランクを経て、今年ルノーでF1復帰したエステバン・オコンだったが、その評価とは裏腹にダニエル・リカルドの影に隠れてしまっていた。一時はピエール・ガスリーがルノーに加入してシートを喪失するとも噂されたほど。

    そんな厳しいシーズンで初表彰台を獲得したエステバン・オコンはラインを通過したときに思わず泣いてしまったと明かした。

    「なんてレースだ! やったよ。表彰台だ。素晴らしい気分だ」とエステバン・オコンはコメント。

    「素晴らしかったし、ラインを通過したときはいろんな感情が身体中を駆け巡った。泣いてしまったのは確かだけど、そう言えることを誇りに思う。永遠に忘れないだろう。チームは本当に良いレースを実行したし、僕たちには強力なペースがあった。何度かオーバーテイクもできて楽しめた」

    「タフなシーズンだったけど、僕たちは自分自身を信じ続けてきたし、この素晴らしい気温地でそれが報われた。信じ続ければ、どこかで結果はでるものだね! 僕たちは今年大きく進歩したし、来週はできる限りベストな形でシーズンを終えることに集中していく」

  • ランス・ストロール、3位表彰台 「レースに勝つポテンシャルがあった」

    ランス・ストロール、3位表彰台 「レースに勝つポテンシャルがあった」

    レーシング・ポイントF1のランス・ストロールは、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝レースで3位表彰台を獲得した。

    10番グリッドからスタートしたランス・ストロールは、ソフトタイヤで42周のオープニングスティントを走行する1ストップを敢行。3位でフィニッシュし、今シーズン2回目、通算3回目の表彰台を獲得した。

    「素晴らしい結果だけど、レースに勝つポテンシャルがあったと思うので、心の片隅では少しがっかりしている自分がいる」とランス・ストロールはコメント。

    「ファーストラップを終えて6番手にいて、表彰台を獲得するチャンスがあることが分かった。ピットインが遅すぎたかもしれない。それによってエステバン(オコン)に前に出られてしまった。でも、彼がDRSを伝えたターン3の出口まで本当に素晴らしいバトルをしてのことだった。エステバンに追いつくペースがなかったし、DRSにも少し足りなかったこともあって、ターン4までにチェコ(ペレス)に抜かれてしまった。ブレーキが少し遅すぎたし、彼に抜かれてしまった」

    「そんな感じだったけど、重要なのはチームリザルトだ。チームとチェコのためにうれしく思う。彼は長い間このチームの一員だった。彼はキャリアのなかで何度もトップを走行しているし、完全に勝利に値する。2台揃って表彰台を獲得でいたことはチームにとって信じられないような結果だし、まさに先週末から立ち直るために必要としていたことだ。シーズンを通して僕たちには素晴らしいクルマがあったし、今週末は本当に強かった。僕たちは重要なときに結果を出すことができた。僕たちのポテンシャルに本当に興奮しているし、アブダビで好調でシーズンを終えることを楽しみにしている」

  • バルテリ・ボッタス 「セーフティカーがなければラッセルは勝っていた」

    バルテリ・ボッタス 「セーフティカーがなければラッセルは勝っていた」

    メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝を8位でフィニッシュ。ピットストップでの問題がなければ、ジョージ・ラッセルが優勝してだろうと負けを認めた。

    ポールポジションからバルテリ・ボッタスだったが、スタートでジョージ・ラッセルにトップを奪われて2番手でレースを展開。終始2秒ほどのギャップを築かれた。

    そして、ダブルピットストップ時のチームのジョージ・ラッセルのタイヤ交換ミスで煽りを受けて古いタイヤでコースに復帰したバルテリ・ボッタスはズルズルと順位を落として8位でレースをフィニッシュした。

    「僕たちにとって本当に悪い日だった」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「スタートは素晴らしいものではなかったし、ホイールスピンがあり、良い発進ができなかった。ジョージは良いスタートを切って、そこからレースをコントロールできていた」

    「第2スティント序盤はかなり有望そうだったし、ペースも良く、ジョージとのタイムを縮めていった。セーフティカーがなければ、ジョージと僕は最後まで素晴らしい戦いをしていただろう」

    「セーフティカー中のピットストップでタイヤになんらかの取り違えがあって終わりだった。何が起こったのかはまだよく分からないけど、以前に履いていたのと同じ古いハードタイヤでピットを離れた。当然、理想的なストップではなかった。ポジションを失い、フレッシュなラバーを手に入れることができなかった。それによってセーフティカーのリスタートは非常にトリッキーだったし、古いタイヤでさらに多くのポジションを失った」

    「後から批判するのは簡単なことだけど、僕たち全員が一緒だし、通常であれば、チームはこのような状況に本当に鉄壁だ。だから、内部で十分に調査して、そこから何が学べるかを見ていきたいと思う」

    「今日、ジョージは素晴らしい仕事をしていたし、本当に不運だった。あれがなければ彼はこのレースに勝っていたと思う。全体的にチームにとって難しい日だったけど、数日後にコースに戻るし、好調でシーズンを終えるために全力を尽くすつもりだ」

    ジョージ・ラッセルよりも上位でフィニッシュしたバルテリ・ボッタスだったが、内容としては負けだった。2022年にメルセデスのF1シートを巡って、このレースの話題がぶり返されるのは必至だ。

  • ジョージ・ラッセル、優勝を逃した“悔しい”F1初入賞「今でも信じられない」

    ジョージ・ラッセル、優勝を逃した“悔しい”F1初入賞「今でも信じられない」

    ジョージ・ラッセルにとってメルセデスF1のドライバーとして戦ったF1サヒールGPは、非常に“悔しい”F1初入賞となった。

    これまでウィリアムズF1でグリッド後方を戦っていたジョージ・ラッセルだが、新型コロナウイルスに感染した王者ルイス・ハミルトンの代役として急遽メルセデスからF1に参戦した。

    2番グリッドからスタートで前に出たジョージ・ラッセルは、バルテリ・ボッタスとのギャップを保ちながらレースをコントロール。メルセデスに対抗できるマシンはおらず、F1初ポイントが優勝になるものだと思われた。

    しかし、ジャック・エイトケン(ウィリアムズ)のクラッシュによるセーフティカー期間中にメルセデスはダブルピットストップを敢行。だが、ジョージ・ラッセルは、誤ったフロントタイヤに交換されたため、再度ピットインせざるを得なくなった。

    それでも素晴らしいオーバーテイクを連発して15番手から2番手まで順位を上げていたジョージ・ラッセルだが、残り9周時点で左リヤタイヤのパンクに見舞われ、4回目のピットストップを強いられ、最終的に9位でレースをフィニッシュ。F1初ポイントとなる2ポイントを手にしたが、悔しい初入賞となった。

    「今感じている複雑な感情をどう要約すればいいか分からない」とジョージ・ラッセルはコメント。

    「その一方で、今週末に成し遂げた仕事を誇りに思っている。周りには素晴らしいグループがいて、僕が予選とレースに準備できるように非常に懸命に熱心に仕事をしてくれた」

    「でも、今日は本当に悔しい。以前にも勝利を奪われたレースはあったけど、今日は2回もそれが起こったような気分だし、今でも信じられない」

    「スタート後はすべてをコントロールしていたし、レースをコントロールしていた。タイヤをケアして、バルテリとのギャップを保っていた。そのあと、ピットストップ中にあの混乱があった。通信に問題があったんだと思う。それによって劣勢に立たされたけど、まだ勝つことはできたと思う」

    「その後、マシンが少しおかしいと感じ始めた。パンクだなんて信じたくなかったし、最後まで走りたかったけど、当然ながら、それは選択肢ではなかった」

    「本当に悔しいけど、自分たちが達成したことを誇りに思っているし、今週末このマシンをドライブするチャンスを得られたことにとても満足している。チェコ、おめでとう。彼は長い間F1にいる素晴らしいドライバーだし、勝利を収めるにふさわしい」

  • 2020年 F1サクヒールGP 決勝:ピレリ タイヤ戦略解説

    2020年 F1サクヒールGP 決勝:ピレリ タイヤ戦略解説

    ピレリが、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サクヒールGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。

    レーシングポイントのセルジオ・ペレスが、全3種類のコンパウンドを使用して劇的な展開となったサクヒールグランプリを制し、F1初優勝を飾った。1周目にレッド・ソフトからイエロー・ミディアムへ交換したペレスは、ファイナルスティントをホワイト・ハードで走行した。

    メルセデスは、セーフティカー導入周回中、1位と2位を走行していた両台のピット作業ミスによる影響を受けた。ジョージ・ラッセルは、誤ったフロントタイヤに交換されたため、再度ピットインせざるを得なくなった。バルテリ・ボッタスは、長いピットストップ時間のなか、装着していたハードタイヤを再度装着することになった。また、ラッセルは、残り9周時点で左リヤタイヤのパンクに見舞われ、4回目のピットストップを強いられた。

    スタート直後のセーフティカー導入は、燃料満タン状態において、レースの重要な要素であるペースを低下させる効果を生んだ。また、このセーフティカー導入周回は、ピットストップウインドウを延長し、ソフトタイヤを装着していたドライバーに有利に作用した。1周目の事故に巻き込まれたペレスは、1回目のセーフティカー導入周回中に、ただひとりピットストップを行った。一方、チームメイトのランス・ストロールは、ソフトタイヤで42周のオープニングスティントを走行した。

    スタート時の路面温度23℃のコンディション下、突風が砂漠の砂をトラックに運び、グリップに影響を及ぼした。

    1ストップから3ストップまで、広範囲に渡る戦略が見られた。ルノーのエステバン・オコンとレーシング・ポイントのランス・ストロールの2名のみが1ストップ戦略を実行した。

    ■各コンパウンドのパフォーマンス
    【ハードC2】
    1ストッパーにとって重要な要素となりました。メルセデスも当初は1ストップ戦略を狙っていました。オコンが実行したミディアムからハードへ繋ぐ1ストップ戦略に代表されるように、ハードタイヤはロングスティントを走行可能な耐久性を示しました。

    【ミディアムC3】
    約半数のドライバーが、スタート時にミディアムを装着しました。また、ストロールは、長いファイナルスティントをミディアムで走行しました。チームメイトのペレスは、ミディアムで46周の第2スティントを走行しました。

    【ソフトC4】
    一時2位を走行したマクラーレンのカルロス・サインツに代表されるように、ソフトタイヤはオープニングスティントで有効に機能しました。ラッセルは、ソフトタイヤで短いファイナルスティントを走行しました。また、トップ10グリッド以外の数名のドライバーがスタート時にソフトタイヤを装着しました。

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
    「3回目のセーフティカー導入周回が、62周目までのレースの様相を一変させました。ピットレーンでの混乱が、その時点でワン・ツーを走行していたメルセデスに影響を及ぼしました。冷涼なコンディションが全てのコンパウンド、特にC4ソフトタイヤのデグラデーションを抑制したものと思います。その結果、オープニングスティントを延長する効果が生み出され、特にミディアムタイヤでスタートしたドライバーたちの1ストップ戦略が可能になりました。しかし、2ストッパーも非常に効果的でした。1セットずつのミディアムとハードしか残っていなかったセルジオ・ペレスは、1回目のピットストップ後は後方に沈みながらも、全3種類のコンパウンドを活かして劇的な優勝を手にしました。複数回のセーフティカー導入が戦略に大きな影響を及ぼし、終盤には、シーズン中最短のトラックで見応えある20周のスプリントレースが展開されました。F2のタイトルを獲得し、F2チャンピオンがF1に挑戦するチャンスを得る伝統を実践したミック・シューマッハーを祝福します。タイヤマネジメントを含め、F2がF1ドライバーを養成する優れたカテゴリーであることが証明されました。これまでに、スリリングでハードな闘いが幾度も見られ、今日もその例外ではありませんでした。また、レース後、メディアが選ぶF2年間最優秀ドライバーを獲得した角田裕毅の表彰と、来シーズンのF2挑戦に向けて30万ユーロの奨学金をF3チャンピオンのオスカー・ピアストリに授与できたことを嬉しく思います」

    F1 サクヒールグランプリlF1サクヒールGP

  • マックス・フェルスタッペン 「ルクレールのターン4での動きは無謀」

    マックス・フェルスタッペン 「ルクレールのターン4での動きは無謀」

    レッドブル・ホンダF1は、リタイアの原因となったF1サヒールGPのオープニングラップでのシャルル・ルクレール(フェラーリ)のターン4での動きを“無謀”だと語った。

    シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、そして、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)は、1週目のターン3からターン4までのストレートでポジションを争い、一時は3ワイドになった。

    だが、ターン4でマックス・フェルスタッペンのインサイドに飛び込んだシャルル・ルクレールが、タイヤをロックさせて前方のセルジオ・ペレスにぶつかり、両方のマシンはスピン。フェルスタッペンは2台を避けようとしてグラベルに逃れたが、コントロールを失ったターン4の出口のバリアに接触してリタイアを喫した。

    シャルル・ルクレールもリタイアとなったが、セルジオ・ペレスはレースを続行することができ、このインシデントで導入されたセーフティカーの宙にピットインすることを余儀なくされた。

    「スタートは悪くなかったけど、もちろん、バルテリ(ボッタス)から絞られた。それはノーマルなことだったけど、減速しなければならなかった」とマックス・フェルスタッペンは説明した。

    「それ以降は、マシンの間で生き残ることが重要だった。なぜ彼らがあれほど攻撃的で無謀だったのかはわからない。僕たち全員が上位にいたんだからね。結局、基本的に3台はその犠牲になったし、2台の犠牲は大きかった」

    「理由が本当に分からない。特にターン4でシャルルが、なぜあのようにインサイドに飛び込んだのか、特に遅くブレーキをかけたのかもね。僕にはよく分からない」

    「チェコ(ペレス)はインサイドで何が起こっているのか見えなかったし、彼は基本的にホイールをロックさせて、アンダーステアで彼にぶつかっていった。チェコが後ろ向きにスピンしていたので、アウトサイドを回ろうとしたし、マシンにダメージを負わないようにした。でも、そこでできることは何もなかった・・・」

    レース後、スチュワードはインシデントの原因はシャルル・ルクレールにあったとして次戦F1アブダビGPでの3グリッド降格ペナルティを科した。

    しかし、マックス・フェルスタッペンは「結局、それはもう問題ではない。僕たちはレースから外れた、彼らが望むどんなペナルティも彼に与えることができる。でも、僕のレースは変わらない。ただただ残念だ」と述べた。

  • アルボン 「直線スピード不足で1コーナーに飛び込むしか手がなかった」

    アルボン 「直線スピード不足で1コーナーに飛び込むしか手がなかった」

    レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝レースで6位入賞を果たした。

    ミディアムタイヤを選択したアレクサンダー・アルボンは、12番手をキープ。ミディアムタイヤでのロングスティントを走行した後、ハードタイヤに交換して1ストップ作戦に挑む。

    しかし、ジャック・エイトケン(ウイリアムズ)のクラッシュによって再びセーフティカーが出動し、このタイミングでレッドブル・レーシングは、レース終盤のバトルに向けてソフトタイヤへの交換を決断する。

    レース再開後、1ストップ作戦を採ったドライバーたちがポジションを上げ、またもやDRSトレインが形成される。これにより、アレクサンダー・アルボンはダニエル・リカルドの後方6番手でチェッカーフラッグを受けた。

    「今日のレースは波乱の展開になった。何が起こっていたのかよく分からないけど、12番グリッドから6位まで上がれたことは悪くないと思っている」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「ただ、もう少し上に行きたかったという気持ちもあります。僕のマシンはストレートでのスピードが足りず、DRSのトレインにいるときには他のマシンに対して今の位置を守るのが精いっぱいだった。ストレートでのオーバーテイクが難しいので、思い切って1コーナーに飛び込んでいくしか手がなかった」

    「ダウンフォースの設定が、オーバーテイクのできない第2セクターで速いものになっており、そのようなセッティングでこのレースを戦うのは難しかった。ここからは気持ちを切り替えて、数日後にやってくるアブダビGPにフォーカスしていく」

  • セルジオ・ペレス、待望のF1初優勝「この瞬間を何年も夢見てきた」

    セルジオ・ペレス、待望のF1初優勝「この瞬間を何年も夢見てきた」

    レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスは、劇的な展開となった2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPで待望のF1初優勝。F1参戦から10年目、190戦目という史上最長となるF1初勝利だった。

    オープニングラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に衝突された最後尾まで順位を落としたとき、パルクフェルメでセルジオ・ペレスがマシンから落りて拳を突き上げている姿を誰が想像できただろう。

    新型コロナウイルス感染による2レースの欠場、2021年のセバスチャン・ベッテルの加入によるレーシング・ポイントのシート喪失など、30歳のセルジオ・ペレスによって厳しいシーズンだった。

    「ちょっと言葉が出ないよ」と目に涙を浮かべたセルジオ・ペレスは語った。

    「夢じゃないことを願っている。この瞬間に何年も夢を見てきた。10年、10年かかった。信じられない。なんて言っていいかわからない」

    2020年に2回、通算10回目の表彰台となったセルジオ・ペレスは5番グリッドからレースをスタート。オープニングラップで3番手にチャレンジした。しかし、マックス・フェルスタッペンをイン側からオーバーテイクしようとしたシャルル・ルクレールがタイヤをロックさせ、ターンインしてきたセルジオ・ペレスに衝突。

    シャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンはリタイアしたが、セルジオ・ペレスは続行することができ、セーフティカー中にピットインして新品タイヤに交換。最後尾から追い上げることになった。

    だが、62周目にジャック・エイトケン(ウィリアムズ)がクラッシュしてセーフティカーが導入されたときに状況は急変する。メルセデスはダブルストップを敢行するが、ジョージ・ラッセルは間違ってバルテリ・ボッタスのタイヤを装着されたことで再ピットインを余儀なくされ、そのせいでバルテリ・ボッタスはタイヤを交換することができず大きくタイムロス。セルジオ・ペレスはトップに躍り出た。

    「1周目の後、『またレースは終わってしまった。先週末と同じだ』と思った」と1週間前に同じ会場でMGU-Kの故障によってレース終了間際に表彰台の可能性から一転してリタイアに追い込まれていたセルジオ・ペレスは語る。

    「でも、諦めないことが重要だった。挽回ずにそれを目指すこと、とにかく可能な限りベストを尽くそうとした。今シーズンは運が悪かったけど、やっと運が巡ってきた」

    ジョージ・ラッセルは、余分なピットストップの後、セルジオ・ペレスの後方2番手まで順位を上げていた。しかし、スローパンクチャーが発生して再びピットインを余儀なくされ、優勝争いから脱落した。

    しかし、セルジオ・ペレスは決勝でのマシンを“リムジン”と表現し、ジョージ・ラッセルがパンクに見舞われることがなかったとしても勝てるペースがあったと考えている。

    「今日、僕たちは実力で勝ったと思っている。確かにメルセデスはいくつか問題を抱えていたけど、最終的に僕のペースは今日素晴らしいレースをしていたジョージ(ラッセル)を十分に抑えられる強さがあった」

    「最初のセーフティカー中に大きなミスを犯した。左フロントタイヤをひどくロックさせてしまい、第1スティント全体で非常に多くのバイブレーションが発生していた。でも、第2スティントでそれはすぐに解消されたし、チーム『このマシンはまるでリムジンのようだ。振動もなく楽に運転できる』とチームに伝えた。ペースは素晴らしかったし、週末を通して僕たちはレースをかなりうまく読むことができたと思う。2ストップになると思ってここに来たけど、金曜日のロングランの直後に今日何をしなければならないかを僕たちは分かっていた」

    必然的に今日のパフォーマンスが2021年のF1シートを確保するために十分であるかに話は向けられた。セルジオ・ペレスにとってレッドブル・ホンダが唯一の現実的な着地点だが、それでもレッドブルの気持ちはアレクサンダー・アルボンに傾いている。

    「正直に言うと、自分自身にもう少し平和を与えるだけだ」とセルジオ・ペレスは答えた。

    「現時点で起こっていることはあまりに僕の手の中にはない。続けたいと思っている。来年のグリッドが駄目でも、22年に戻ってくるつもりだ」

  • メルセデスF1、ジョージ・ラッセルのタイヤ装着違反は罰金処分

    メルセデスF1、ジョージ・ラッセルのタイヤ装着違反は罰金処分

    F1サヒールGPのスチュワードは、ピットストップ中にジョージ・ラッセルに間違ったタイヤを装着させた件で、メルセデスF1に失格ではなく罰金(2万ユーロ/約252万円)を科すことを決定。9位でフィニッシュしたジョージ・ラッセルはキャリア初ポイントが確定した。

    新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスF1から出場したジョージ・ラッセルは、スタートで首位に立つとレース前半を支配。初勝利はほぼ手中に収めたかに見えた。

    62周目のジャック・エイトケン(ウィリアムズ)の単独クラッシュで導入されたバーチャルセーフティカーで波乱。メルセデスF1は急遽ダブルストップを行うが、混乱が生じて、謝ってバルテリ・ボッタスのフロントタイヤをジョージ・ラッセルに装着するというミスを犯した。

    レース後のスチュワードはメルセデスF1から事情聴取。ジョージ・ラッセルのクルーが、ピットインの準備をするための連絡を聞くことができなかった“無線通信の技術的問題”でジョージ・ラッセルからのメッセージが流れ、クルーたちがピットインの準備をするための連絡を聞くことができなかったとの説明を受けた。

    「これは明らかに規則違反であり、通常であれば、失格までのスポーツペナルティを伴うだろう」とスチュワードは判決で述べた。

    しかし、FIAはドライバーにペナルティーを科すのではなく、「この場合、上記の無線の問題に加えて、緩和する状況がある」としてチームに罰金を科すことを選択しました。

    「まず、チームは1周以内に問題を修正した。これには、63号車(ラッセル)がもう一度ピットストップを行い、順位をさらに下げることが含まれていた」

    「第2に、77号車(ボッタス)はピットストップを行ってタイヤを交換したが、それに取り付けられるフロントタイヤが63号車に搭載されていたため、ピットストップ前に77号車に搭載されていたタイヤでかなり遅れて送り出された。これは77号車の最終分類にも影響を及ぼした」

    「第3に、この種の侵害は、第24.4条b)の第2段落で言及されている“3ラップ許容範囲”(現在、異なる仕様のタイヤの使用のみに言及している)では対応されていないが、本質的に似ている」

    「しかし、規則に準拠してタイヤを装着する責任は、依然としてどのチームにもあるため、ペナルティが必要であると見なされる。FIAは、遅滞なく是正された場合にこの種の違反に対応するために、第24.4条b)の修正を検討するとした」

    スチュワードは「この種の違反はF1ではこれまで経験されたことがなかった」と付け加えた。

    これは、ジョージ・ラッセルはF1初ポイント(9位で2ポイント、ファステストラップで1ポイント)を獲得することが確定し、ドライバーズチャンピオンシップで18位となった。