カテゴリー: F1バーレーンGP

  • 2026年F1シーズンは“クリスマス決着”も? 中東2戦復活で過酷日程案が浮上

    2026年F1シーズンは“クリスマス決着”も? 中東2戦復活で過酷日程案が浮上

    2026年F1シーズンが、史上例を見ない“クリスマス直前フィニッシュ”となる可能性が浮上している。

    イラン情勢の影響によって4月開催予定だったバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となったが、F1は現在、この2戦をシーズン後半に再組み込みする案を検討しているという。

    DAZNのトマス・スラファー記者によると、F1側は特にサウジアラビアGPの復活開催を強く望んでおり、さらにバーレーンGP追加も視野に入れている。

    “10戦を13週間”という過酷スケジュール案
    現在議論されている案では、バーレーンGPを10月2〜4日に移動し、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込む構想が検討されている。

    この案が実現した場合、2026年後半戦は3連戦が3回組み込まれる極めて過酷な日程となる。

    ■ アゼルバイジャンGP
    ■ バーレーンGP
    ■ シンガポールGP

    その後に1週間の休みを挟み、

    ■ アメリカGP
    ■ メキシコGP
    ■ ブラジルGP

    さらに再び1週間の休みを挟んで、

    ■ ラスベガスGP
    ■ カタールGP
    ■ サウジアラビアGP

    という構成になる見通しだ。

    そして最終戦アブダビGPは12月20日に開催され、F1史上でも異例の“クリスマス直前フィナーレ”になる可能性がある。

    マドリードGP以降は“消耗戦”に
    この案が採用された場合、マドリードGP後からシーズン終了までの約13週間で10レースを消化することになる。

    トマス・スラファー記者は、DAZNのカナダGP中継内で次のように説明した。

    「F1はサウジアラビアGPを何としてもカレンダーに戻したいと考えている」

    「現在はバーレーンGP追加も検討されている。ただし、残された空き枠はほとんどない」

    さらに、後半戦の負担についても懸念を示した。

    「9月中旬以降、13週間で10レースという日程になる」

    最大の障壁は中東情勢の不透明さ
    ただし、現時点でF1はこの改訂カレンダーを正式発表できる状況にはない。

    背景には、依然として不透明な中東地域の地政学リスクがある。特にサウジアラビアとバーレーンを再び開催地として組み込めるかどうかは、今後の安全保障状況に大きく左右される。

    一方で、F1側としては中東ラウンドを失うことによる商業的損失や契約上の問題も無視できず、代替開催ではなく“復活開催”を模索している状況だ。

    仮にこの案が承認されれば、2026年シーズン終盤はタイトル争いだけでなく、チームスタッフや物流部門の“耐久戦”としても歴史に残るシーズンとなりそうだ。

  • 2027年F1開幕戦はバーレーンGP復帰へ オーストラリアGPは第3戦に後退か

    2027年F1開幕戦はバーレーンGP復帰へ オーストラリアGPは第3戦に後退か

    2027年F1カレンダーをめぐり、近年開幕戦を務めてきたオーストラリアGPがその座を失う可能性が高まっている。複数の報道によれば、開幕戦は再びバーレーンで開催される見通しで、サウジアラビアが第2戦、メルボルンは第3戦へと後退する構図が有力だ。

    現時点でF1は正式な2027年カレンダーを発表していないが、契約条件や宗教行事、物流面の要素が重なり、近年とは異なる開幕構成が検討されている。

    「簡単には譲らない」も流れは変化
    オーストラリアGPの責任者トラビス・オールドは、開幕戦の座を維持するため「簡単には譲らない」との姿勢を示していた。しかし、オーストラリア国内の複数メディアは、2027年にはバーレーンが開幕戦に復帰するとの見方を伝えている。

    この変更が実現すれば、長年にわたり続いてきたメルボルンの“シーズン幕開け”という伝統は再び途切れることになる。

    ラマダンと物流が再編の決め手
    今回の再編の背景には、ラマダンの時期と物流上の合理性がある。2027年はラマダンが3月7日に終了予定とされ、その翌週の3月14日にバーレーンで開幕戦を開催する条件が整う見込みだ。

    バーレーンはプレシーズンテストの開催地でもあり、そのまま開幕戦へ移行できる点で効率的だ。こうした流れは2021年から2024年にかけても採用されていた。

    メルボルンは第3戦へ 契約上の優位は維持
    メルボルンが序盤から外れるわけではなく、2027年は4月4日の第3戦として開催される可能性が高い。これは「シーズン最初の3戦のいずれかを開催する」という契約条件を満たす形となる。

    また、現行契約では2025年から2035年の間に少なくとも5回の開幕戦開催が保証されており、すでに2回を消化。残りの機会は今後に持ち越される。

    トルコ復帰で全24戦が確定へ
    2027年はトルコGPの復帰が決定しており、5年契約によって全24戦の枠が埋まる見通しとなっている。これによりカレンダー構成はより固定化され、各イベントの配置が重要な意味を持つ。

    ポルトガルはスペインGPの不在を埋める形で欧州序盤に組み込まれる可能性があり、トルコは欧州終盤からアジアへの移動をつなぐ位置に配置されるとみられている。

    2027年F1カレンダー予測(暫定)
    ■ 第1戦 バーレーン(3月14日)
    ■ 第2戦 サウジアラビア(3月21日)
    ■ 第3戦 オーストラリア(4月4日)
    ■ 第4戦 中国(4月11日)
    ■ 第5戦 日本(4月25日)
    ■ 第6戦 マイアミ(5月9日)
    ■ 第7戦 カナダ(5月23日)
    ■ 第8戦 モナコ(6月6日)
    ■ 第9戦 ポルトガル(6月13日)
    ■ 第10戦 オーストリア(6月27日)
    ■ 第11戦 イギリス(7月4日)
    ■ 第12戦 ベルギー(7月18日)
    ■ 第13戦 ハンガリー(7月25日)
    ■ 第14戦 スペイン(8月29日)
    ■ 第15戦 イタリア(9月5日)
    ■ 第16戦 トルコ(9月19日)
    ■ 第17戦 アゼルバイジャン(9月26日)
    ■ 第18戦 シンガポール(10月10日)
    ■ 第19戦 アメリカ(10月24日)
    ■ 第20戦 メキシコシティ(10月31日)
    ■ 第21戦 サンパウロ(11月7日)
    ■ 第22戦 ラスベガス(11月20日)
    ■ 第23戦 カタール(11月28日)
    ■ 第24戦 アブダビ(12月5日)

    開幕戦を巡る構図は流動的
    F1カレンダーは契約条項、宗教行事、気候条件、物流効率など複数の要素によって決定される。2027年はそのバランスが再び見直される年となりそうだ。

    正式なカレンダーはまだ発表されておらず、例年通りであれば初夏に確定する見込みだが、開幕戦を巡る構図はすでに大きく動き始めている。

  • F1中東GP中止で収益1億ユーロ減か レーシングブルズ代表が再開催に言及

    F1中東GP中止で収益1億ユーロ減か レーシングブルズ代表が再開催に言及

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止を受け、F1がシーズン後半での代替開催を依然として模索していると明かした。一方で、チーム財政への影響はすでに現れ始めており、再開催の可否は中東情勢に大きく左右される状況にある。

    両グランプリはカレンダーから外れたものの、特にサウジアラビア側からは再開催への圧力が強まっているとされ、年末開催の可能性も取り沙汰されている。

    しかし現実には、物流やスケジュールの制約に加え、コスト面の問題も深刻化している。

    年末再開催の可能性と現実的な障壁
    パーメインは、シーズン後半での代替開催に一定の期待を示しながらも、現時点では不透明な状況であると認めた。

    「我々はカレンダーを注視しており、これらのレースのどちらか、あるいは両方を年内の後半に再スケジュールできる可能性に非常に期待している」

    「ただし何も分かっていない。中東の状況が落ち着かない限り、実現することはないだろう」

    「もし実現すれば、シーズン終盤は非常に過密な日程になる可能性がある」

    こうした背景には、既存のカレンダーの密度に加え、輸送や人員配置の再調整といった実務的な課題がある。特に12月開催となれば、他カテゴリーとの競合や冬季テストとの兼ね合いも無視できない。

    高額開催地の消失がもたらす収益減
    財政面では、今回の中止がF1全体の収益構造に直接的な打撃を与えている。

    「2つのグランプリが中止になったことは、チームの予算に大きな影響を及ぼしている」

    「確かに、これらのレースが開催されなければ、スタッフを派遣する必要がなくなるためコストは削減できる。フライトやホテル、輸送費もかからない」

    「しかし全体の収支は依然として赤字になる。それは良くないニュースだ」

    報道によれば、バーレーンとサウジアラビアという高額開催権料を支払うイベントの消失により、F1全体で約1億ユーロ規模の収益減が見込まれている。このうち約半分がチームに分配される構造であるため、各チームにとっても無視できない打撃となる。

    燃料コスト高騰が追い打ち
    さらに問題を複雑にしているのが、中東情勢に起因する燃料コストの上昇だ。

    「具体的な数字はまだ出ていないが、シーズン後半には燃料価格の上昇によってチームのコストは確実に増加する」

    「すでに燃料費は上がっており、航空機についても同様のことがすぐに起きるだろう」

    「これらすべてがF1チームに影響を与える。なぜなら、こうしたコストはすべてコストキャップの対象だからだ」

    輸送費やエネルギーコストの上昇は、開発リソースの制約にも直結する。結果として、単なるレース中止にとどまらず、シーズン全体の競争力バランスにも影響を及ぼす可能性がある。

    終盤での代替開催が実現すればカレンダーは過密化し、実現しなければ収益減とコスト増の二重苦が残る。今回の中止は、2026年シーズンの運営と競争環境の両面に長期的な影響を及ぼす分岐点となりつつある。

  • F1はなぜ22戦のままにしたのか バーレーン&サウジアラビア中止後の判断

    F1はなぜ22戦のままにしたのか バーレーン&サウジアラビア中止後の判断

    2026年F1は異例の22戦で進行することになった。バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止によりカレンダーに空白が生まれたが、その穴を埋める代替開催は行われなかった。

    ファンの間では「なぜ他のサーキットで代替しなかったのか」という疑問が広がっている。実際、イモラやポルティマオ、ニュルブルクリンクなど、復帰を望む候補地は存在していた。

    しかしF1は、あえて“動かない”という選択を取った。その判断の裏には、単なるスケジュール調整では片付けられない複数の現実的制約があった。

    代替開催が成立しなかった最大の壁
    F1開催は数週間で差し替えられるような規模ではない。サーキットの準備、運営体制の構築、プロモーション、そして数十万人規模の観客を前提としたチケット販売など、すべてが長期計画のもとで動いている。

    イモラやポルティマオといった候補地は確かに存在したが、「即時開催が可能な状態」にはなかった。短期間での開催は、収益・安全・運営のすべてにおいてリスクが大きすぎる。

    結果として、代替開催は現実的な選択肢とはならなかった。

    限界に達しているF1チームの負担
    現在のF1はすでに過密日程の極限にある。近年は23戦〜24戦という史上最大規模のカレンダーが続き、チームスタッフの移動・準備・開発負荷は限界に近い。

    そこに突発的な2戦追加が加われば、人的リソースの崩壊にもつながりかねない。

    一方で今回の約5週間の空白期間は、各チームにとって開発を進める貴重な時間にもなっている。メルセデスを追うライバル勢にとっては巻き返しの機会となる可能性もある。

    開催権料というビジネスの現実
    F1は巨大な興行ビジネスであり、各開催地は高額な開催権料を支払う必要がある。

    だが短期間での代替開催では、この開催権料を十分に確保できない可能性が高い。F1側にとっては、準備コストに見合う収益が見込めないイベントを無理に追加する合理性はない。

    これは近年のF1が「競技」と同時に「ビジネス」として最適化されていることを示している。

    “動かなかった”こと自体が戦略だった
    イモラ、ポルティマオ、ニュルブルクリンク、さらには日本での追加開催案まで噂はあったが、いずれも実現には至らなかった。

    F1はカレンダー維持よりも、安全性、運営の安定、そして持続可能性を優先した。

    結果として22戦となった2026年シーズンは、単なる縮小ではない。無理に穴を埋めるのではなく、「やらない」という判断を選んだこと自体が、現在のF1の意思決定を象徴している。

  • アデレードF1復活構想浮上も実現せず バーレーンGP代替案の舞台裏

    アデレードF1復活構想浮上も実現せず バーレーンGP代替案の舞台裏

    中東情勢の緊迫化によりバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となる中、F1カレンダーの空白を埋める代替開催地として、オーストラリア・アデレードが急浮上していたことが明らかになった。

    南オーストラリア州首相ピーター・マリナウスカスは、F1のステファノ・ドメニカリCEOに直接連絡を取り、市街地レース復活の可能性を打診。しかし結果的に、この大胆な提案は実現には至らなかった。

    突如浮上したアデレード案と首相の直接交渉
    マリナウスカスは、バーレーンとサウジアラビアでの開催中止が決まるや否や、即座に行動に移した。

    「ステファノ・ドメニカリに連絡した」とマリナウスカスは語った。

    「この件については以前から少し検討していたが、イランでの戦争によりレースが中止になったとき、すぐにチャンスだと思った」

    「バーレーンとサウジアラビアで開催されないと分かった瞬間に、『これは機会だ』と感じた」

    アデレードは過去にF1を開催していた実績を持つ都市であり、近年はMotoGP誘致など国際モータースポーツ復帰への動きを強めていた。その流れの中で、今回の緊急代替案が浮上した形だ。

    準備は万全も立ちはだかった現実的な壁
    マリナウスカスは、短期間での開催実現に向けた準備に自信を見せていた。

    「私は彼らにこう伝えた。『チームは揃っているし、計算も済んでいる。このスケジュールでサーキットを用意できる』と」

    しかし最終的にF1側はこの提案を却下。大きな要因となったのは、アジアからオーストラリアへのマシンや機材輸送に伴う物流面の制約と、準備期間の短さだった。

    また、当時その場に同席していたエディ・マグワイアは、合意寸前まで進んでいたことを明かしている。

    「かなり近いところまでいった。彼はすべて正しく進めていたが、最終的にF1はノーと言った」

    さらに決定的な問題として、アデレードの市街地コースは現在、現行F1開催に必要なFIAの公認を取得していない。この点も、短期間での開催を困難にした要因だった。

    代替開催は見送りも再編の可能性は残る
    F1は最終的に、4月に予定されていた代替レースを設定しない方針を決定。F2やF3、F1アカデミーといったサポートカテゴリーも影響を受け、代替開催の機会を失うこととなった。

    ただし、シーズン後半での再編成の可能性は残されている。現在検討されている案のひとつは、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に中止分のレースを組み込むというものだ。

    もっとも、この案が実現すればスケジュールは極めて過密となり、平日開催を含む異例のレースウィークが生まれる可能性もある。F1は引き続き、現実的な解決策を模索している状況だ。

  • F1 バーレーンGPとサウジGP見送り ドメニカリCEO「安全でいてほしい」

    F1 バーレーンGPとサウジGP見送り ドメニカリCEO「安全でいてほしい」

    F1のステファノ・ドメニカリCEOが、バーレーンGPとサウジアラビアGPの開催見送り決定を受け、選手権を追い続けるファンに向けてメッセージを送った。

    F1は公式声明のなかで「中止」という表現こそ使わなかったものの、すでに過密なカレンダーや物流面の事情を踏まえると、現時点で代替開催の可能性は極めて低い状況だ。中東情勢の改善が十分に見込めないなか、F1とFIAは安全を最優先に判断を下した。

    ドメニカリCEO「より大きな視点で考えなければならない」
    ドメニカリは、今回の判断についてその難しさを認めつつも、より大きな視点で決断する必要があったと説明した。

    「不運な状況だし、あの地域で起きていることを正確に考えれば、下さなければならない決断だった」とドメニカリは語った。

    「そして、こうした対応を取らなければならない時は、いつだって簡単ではない。より大きな全体像を考えなければならない」

    「だがまず何より、状況を完全に理解してくれたFIAとプロモーターに感謝したい。我々はスポーツの利益のために、ともに共同の決断を下した」

    中東のファンへ「まずは安全でいてほしい」
    ドメニカリはあわせて、特に影響を受ける中東のファンに向けて直接言葉を送った。

    「いつも我々をフォローしてくれているファンの皆さんへ。まず何より、安全でいてほしい。我々は皆さんのことを思っている。我々はできるだけ早く戻りたいと思っている」

    「バーレーンとサウジアラビアの両方で、我々が感じている愛情と情熱を感じている。引き続き注目して我々をフォローしてほしい。我々はすぐに戻ってくる」

  • F1 バーレーンGPとサウジアラビアGP4月開催中止を発表 中東情勢で決定

    F1 バーレーンGPとサウジアラビアGP4月開催中止を発表 中東情勢で決定

    2026年F1世界選手権のバーレーンGPとサウジアラビアGPが、4月には開催されないことが正式に決定した。中東地域で続く情勢を受け、慎重な評価を重ねた結果として、F1はこの判断を下した。

    代替開催も検討されたものの、4月に他会場を組み込むことは見送られた。あわせて、FIA F2、FIA F3、F1 ACADEMYの各ラウンドについても、当初予定されていた日程では実施されないことになった。

    F1は、この決定がFIAおよび各プロモーターとの全面的な協議のうえで下されたものだと説明している。

    ステファノ・ドメニカリ「現段階では正しい判断」
    F1の社長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカリは、今回の決定について次のように述べた。

    「これは難しい決断だったが、中東地域の現在の状況を踏まえれば、残念ながら現段階では正しい判断だ」

    「この機会に、FIA、そしていつも通りのエネルギーと情熱で我々を迎える準備を進めてくれていた素晴らしいプロモーターの皆さんに、支援と全面的な理解を示してくれたことへの感謝を伝えたい。状況が許し次第、できるだけ早く再び彼らのもとへ戻れることを心待ちにしている」

    モハメド・ビン・スライエム「安全と健康を最優先にした」
    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも、安全面を最優先にした判断であることを強調した。

    「FIAは常に、我々のコミュニティと仲間たちの安全と健康を第一に考える。慎重に検討を重ねた結果、その責任をしっかりと踏まえたうえでこの決定を下した」

    「我々は引き続き、この地域に平穏と安全が訪れ、情勢が速やかに安定へ向かうことを願っている。今回の一連の出来事で影響を受けているすべての人々に思いを寄せている」

    「バーレーンとサウジアラビアは、我々のレースシーズン全体の仕組みにおいて極めて重要な存在だ。状況が許し次第、両国を再び訪れることを楽しみにしている。今回の決定に至るまで協力的かつ建設的な姿勢を示してくれたプロモーター、パートナー、そして選手権全体の仲間たちに心から感謝したい」

    F1 中東

    バーレーンとサウジ側も決定を支持
    バーレーン・インターナショナル・サーキットの最高経営責任者、シェイク・サルマン・ビン・イーサ・アル・ハリファは、F1の決定を全面的に支持すると述べた。

    「我々はF1による決定を全面的に支持している。そしてF1とFIAの支援、そして変わらぬパートナーシップに感謝している。F1が戻ってくる際には、世界中のファンを再びバーレーンに迎えられることを楽しみにしている。BICを代表して、この機会にF1コミュニティの皆さんが我々に寄せてくれた支援のメッセージに心から感謝したい」

    また、サウジ自動車・二輪車連盟会長であり、サウジ・モータースポーツ・カンパニー会長でもあるハリド・ビン・スルタン・アル・アブドゥラー・アル・ファイサル王子も、今回の判断に理解を示した。

    「サウジ自動車・二輪車連盟は、2026年のレースカレンダーに関してF1が下した決定を尊重する。サウジアラビア王国のファンは、今年4月にジェッダで開催されるF1 STCサウジアラビアGPを再び楽しみにしていたが、我々はこの決定の背景にある事情を理解しており、引き続きF1と緊密なパートナーシップを維持していく」

  • F1バーレーンGPとサウジGP中止へ 中東情勢で今週末にも決定の見通し

    F1バーレーンGPとサウジGP中止へ 中東情勢で今週末にも決定の見通し

    2026年F1シーズンの中東ラウンドであるバーレーンGPとサウジアラビアGPが、中止される見通しとなった。上海で開催されている中国GPのパドック関係者によると、正式発表は今週末にも行われる可能性が高いという。

    両イベントは、2月28日に始まった米国・イスラエルによるイラン攻撃を契機とした湾岸地域の軍事衝突の影響で開催が危ぶまれていた。

    FIAとF1はこれまでバーレーンおよびジェッダの主催者と連携しながら状況を監視してきたが、安全面と物流面の両方を考慮し、最終判断が下される段階に入ったとみられている。

    代替開催は行わず 2026年F1カレンダーは22戦へ
    現時点では両レースの代替開催は予定されておらず、2026年F1世界選手権は当初の24戦から22戦に縮小される見込みだ。日本GPからマイアミGPまでの間には、4週連続の空白期間が生まれることになる。

    もちろん最優先は関係者の安全確保だが、グランプリ中止には複雑な商業面の問題も伴う。特にサウジアラビアの主催者は可能な限り開催を維持したい意向を示していたとされる。

    しかし、地域情勢の改善が見込めず航空輸送も依然として混乱していることから、数千便規模のフライトやホテル予約のキャンセルを含む物流調整のためにも、早期決定が必要だった。

    鈴鹿後のF1輸送計画が大幅変更
    重要な期限となっていたのは、日本GP終了後に予定されていたF1の航空貨物輸送だった。本来は鈴鹿からバーレーンへ、その後ジェッダへと輸送される予定だったが、今後はマイアミへ直接向かう形に変更される見込みだ。

    4週間の空白期間があるため、貨物を直接フロリダへ送るのか、途中で温度管理施設に保管するのかといった調整も検討されている。

    また、各チームはレース用シャシーを一度ヨーロッパのファクトリーへ戻して整備し、その後マイアミへ輸送する選択肢もある。この場合の輸送費用はコストキャップの対象となる。

    F2・F3や機材配置にも影響
    一方、F2とF3の機材は現在もメルボルンに残されており、本来はバーレーンとジェッダでレースが予定されていた。ジュニアカテゴリーの失われたラウンドが代替開催されるかどうかは未定だが、シーズン契約の問題などから代替イベントが設定される可能性が高いとみられている。

    さらに、F1チームの海上輸送機材の一部はバーレーンのサヒールに残されたままで、ガレージ設備もすでに完全に設営された状態だ。ピレリ、マクラーレン、メルセデスは、情勢悪化で中止となったタイヤテストのために追加機材を現地に残している。

    ジェッダにも一部の海上貨物が到着しているが、まだクレートに入った状態のため、別の開催地へ転送することは比較的容易だと考えられている。

    レース消滅で開発スケジュールにも影響
    2レースが消滅することで、各チームには約1か月間のファクトリー作業期間が生まれる。チームは開幕3戦のデータ分析や研究開発に集中でき、ドライバーもシミュレーター作業に多くの時間を割くことになる。

    また、当初バーレーンとジェッダに投入予定だったアップグレードパーツは、マイアミまで持ち越される見通しだ。

    さらに、6月1日にモナコGPから導入予定の圧縮比テスト変更も影響を受ける。本来は7戦後に導入される予定だったが、今回の中止により5戦後のタイミングで施行されることになる。

    F1 中東

    ウィートリー「FIAとF1の判断を信頼」
    チーム代表たちは現時点でこの問題について多くを語っていないが、FIAとF1の判断を信頼する姿勢を示している。

    アウディのチーム代表ジョナサン・ウィートリーは次のように述べた。

    「我々はいつも通りFIAとF1のガイダンスに従う。彼らは常に正しい方向へ導いてくれている」

    「誰もチームが不安を感じるような状況を受け入れることはない」

    「このビジネスで最も大きな要素のひとつが物流だ。パーツだけでなく、人の移動も含めて世界中を動かしている」

    「チームはそうしたことに非常に長けている。仮に何か起きたとしても、単なる小さな障害に過ぎない。対処するだけだ。大きな問題になるとは思っていない」

  • F1バーレーンGP 中東情勢で中止濃厚も 「誰が決断するか」で交渉難航

    F1バーレーンGP 中東情勢で中止濃厚も 「誰が決断するか」で交渉難航

    米国とイスラエルによるイラン空爆を発端とした中東情勢の緊迫化を受け、2026年F1カレンダーのバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止に向かう可能性が高まっている。しかし、誰が正式に中止を決断するのかを巡る“財政的な駆け引き”が、公式発表を遅らせている状況だ。

    現地ではすでにミサイルやドローン攻撃が発生しており、F1関係者の宿泊先として使われるホテルも被害を受けたと報じられている。チームの機材輸送にも影響が出ており、3月20日が最終判断の期限になるとみられている。

    イランによるミサイルとドローン攻撃は、バーレーンの住宅建物やF1チームが利用するクラウンプラザ・マナマのホテル、さらに油田や海水淡水化施設を直撃し、複数の負傷者が出たと報じられている。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットは首都マナマからわずか30kmの距離に位置しており、安全面への懸念が急速に高まっている。

    判断の最終期限は日本GP後の輸送計画が決まる3月20日とされている。チームは2月のプレシーズンテスト後、サクヒールにフルセットのガレージ設備を残しており、さらに別の機材はすでにジェッダに輸送用として梱包された状態にあるが、現在はすべて動かせない状況にある。

    中止を決断するのは誰か 40億円規模の負担問題
    ドイツ紙の報道によれば、4月12日に予定されているバーレーンGPの中止はほぼ確実とみられている。ただし最大の問題は「誰が中止を決断するのか」という点だ。

    もし地元の主催者が大会を中止した場合、約4000万ドルの損失を負担する可能性がある。一方、F1側が中止を決定すれば、バーレーンは年間約4500万ドルとされる開催権料の支払い義務から解放される。

    そのため両者は現在、損失を分担する形での財政的妥協点を探っていると報じられている。

    ドイツ紙は次のように伝えている。

    「最大の問題は、誰がグランプリ中止を決断するのかという点だ」

    「報道によれば、双方は現在損失を分担するための財政的な妥協を交渉している」

    さらにバーレーンGPが開催されなければ、機材をサウジアラビアへ時間内に輸送することは事実上不可能とされている。

    FIAは沈黙 カレンダー変更も議論
    FIAとF1は現時点でレースの状況について公式コメントを出しておらず、協議が続いているとみられる。

    また、もしレースが中止となった場合、マイアミGPが第6戦として扱われるのかどうかも議論となっている。これはレギュレーション上、6戦目の時点で下位チームにパワーユニット開発の追加権利が与えられる仕組みがあるためだ。

    FIAの技術責任者ニコラス・トンバジスは、この問題についての質問には回答を拒否したと報じられている。

    バーレーングランプリ F1

    サウジGPは開催強行を主張
    一方、4月19日に予定されているサウジアラビアGPは依然としてカレンダー上に残っており、現地側は開催を強く主張している。

    サウジのコメンテーターであるイブラヒムはSNSで次のように投稿した。

    「レースは予定通り開催される。西側メディアが主張するような中止はない」

    しかし報道によれば、サウジ側が参加者向けの専用チャーター機の提供や防空システムの安全性を強調しているものの、F1側の意思決定者を納得させるには十分ではない可能性が高いという。

    富士スピードウェイ代替案も浮上
    両レースが中止となった場合の代替開催地として、日本の富士スピードウェイの名前も挙がっている。報道によれば、トヨタがレース開催の費用負担を検討しているという。

    ただしF1のテレビ契約では最低22戦の開催が義務とされており、当初の24戦カレンダーには余裕がある。そのため両レースが消滅した場合でも、代替レースは行われない可能性が高いとみられている。

    フェルスタッペンは“別レース参戦”に含み
    上海でこの状況について質問されたマックス・フェルスタッペンは、サウジGP週末に行われるニュルブルクリンクNLS予選への参加可能性について問われると次のように語った。

    「もしカレンダーに何か変更があれば、何が可能かは見てみるつもりだ」

    カレンダーの空白が現実となれば、F1のシーズン構成だけでなくドライバーの活動にも影響が広がる可能性がある。

  • F1 バーレーンGPとサウジアラビアGP中止の可能性 中東情勢で今季22戦へ

    F1 バーレーンGPとサウジアラビアGP中止の可能性 中東情勢で今季22戦へ

    2026年F1カレンダーの第4戦バーレーンGPと第5戦サウジアラビアGPが、中東情勢の緊迫化により中止となる可能性が浮上している。フォーミュラワン・マネジメント(FOM)とFIAは現在も状況を注視しており、正式な判断はまだ発表されていない。

    報道によれば、両レースの開催可否については遅くとも3月20日までに決定される見通しだという。もし中止となった場合、代替レースは開催されず、2026年シーズンは全22戦で実施される可能性が高いとみられている。

    中東情勢の緊迫化で開催に影響
    問題の発端となったのは、先週末にアメリカとイスラエルがイランに対して実施した爆撃作戦だ。これに対しイランは報復攻撃を行い、周辺地域の米軍基地を標的としたミサイル攻撃を実施した。

    その攻撃の対象のひとつがバーレーンだったことから、来月開催予定のバーレーンGPとサウジアラビアGPの安全性に疑問が生じている。

    2026年F1カレンダーでは、バーレーンGPは4月10日から12日、サウジアラビアGPは4月17日から19日に開催される予定となっている。しかし両国はいずれもミサイル攻撃の影響を受けた湾岸地域に位置しており、開催は深刻な不確実性に直面している。

    チーム物流と日程が判断のカギ
    さらに、物流面の問題も決断を難しくしている。オーストラリアGP週末の時点ですでにF1チームは移動トラブルに直面しており、今週末の中国GP後には機材輸送がすぐにバーレーンへ向かう予定になっている。

    この輸送計画が実行可能かどうかが、両グランプリの開催判断に大きく影響するとみられている。

    英メディアによると、もし第4戦と第5戦が中止された場合でも代替レースは設定されない見込みだという。ポルトガルのポルティマオやイタリアのイモラが候補として名前は挙がっているものの、準備期間が極めて短く、実現は難しいとされている。

    F1 中東 バーレーングランプリ

    WECと同様の判断になる可能性
    今回の情勢を受け、FIAはすでに別カテゴリーで対応を取っている。世界耐久選手権(WEC)の2026年開幕戦として予定されていたカタール1812kmは、当初3月26日から28日に開催予定だったが、すでに延期が決定している。

    F1でも同様の判断が下される可能性があり、関係者の間では中止の方向に近づいているとの見方も出ている。

    モータースポーツ専門メディアの記者マット・コッチはSNSで「両レースは中止され、今季は22戦になると完全に予想している」と述べた。

    2027年にはポルトガルが復帰予定
    なお、ポルトガルGPの開催地ポルティマオは代替開催の候補として取り沙汰されたが、実際の代替開催は難しい状況だ。

    同サーキットはすでに2027年と2028年の2年間、オランダGPに代わってカレンダーに復帰することが決まっているが、現時点では2026年の緊急代替開催を準備する時間は残されていないとみられている。

    正式な決定は、FIAとF1による安全評価と物流状況の確認を踏まえ、今後2週間以内に発表される見通しだ。