カテゴリー: F1バーレーンGP

  • F1中東戦消滅の可能性 バーレーンとサウジGP中止なら4月レースなし

    F1中東戦消滅の可能性 バーレーンとサウジGP中止なら4月レースなし

    中東情勢の急激な悪化により、2026年F1カレンダーの4月ラウンドが消滅する可能性が浮上している。バーレーンGPとサウジアラビアGPは、現在続く戦争の影響で開催が危ぶまれており、F1は難しい判断を迫られている。

    現地からの情報によれば、両レースが中止となった場合でも代替イベントは開催されない可能性が高い。結果として、2026年シーズンは4月にグランプリが行われない異例の事態となる可能性がある。

    中東戦2連戦が消滅する可能性
    中東では先週、アメリカ主導の軍事演習をきっかけにイスラエルとイランの衝突が激化し、全面的な軍事衝突に発展した。イランの報復攻撃により、クウェート、カタール、アブダビ、バーレーンなど湾岸地域の各地が攻撃を受けている。

    ミサイル攻撃が続くなかで中東上空は事実上の飛行禁止空域となっており、国際的な移動にも大きな混乱が生じている。

    この影響はモータースポーツにも及んでいる。世界耐久選手権はカタール・ルサイルで予定されていた開幕戦を延期し、MotoGPも同地で予定されているレース開催が困難になるとの見方を示している。

    F1も同様の状況に直面しており、4月12日に予定されているバーレーンGP、そしてその1週間後に予定されているサウジアラビアGPの開催は極めて不透明となっている。

    安全と物流が最大の障害
    FIAとF1は現在、関係当局と連携しながら状況を監視していると説明している。しかし問題は安全だけではない。

    仮に戦闘が短期間で沈静化したとしても、最大の障害となるのは物流だ。F1の機材輸送は航空輸送に大きく依存しており、飛行禁止空域が続く限り輸送計画そのものが成立しない。

    さらに、開幕前に行われたタイヤテストの中止後には、ピレリ、メルセデス、マクラーレンのスタッフがバーレーンから脱出する対応が必要になるなど、すでに現地では混乱が発生している。

    関係者の安全確保が最優先となる以上、開催判断は慎重にならざるを得ない状況だ。

    中東 F1

    代替開催の可能性は低い
    中止となった場合、イモラ、ポルティマオ、トルコなどが代替候補として噂されている。また、鈴鹿サーキットで日本GPの翌週に2週連続開催する案も一部で取り沙汰されている。

    しかし関係者の見方では、実際に代替レースを開催する可能性は低いとされる。

    最大の理由は時間だ。新たなグランプリを開催するにはサーキット準備、マーシャル確保、チケット販売、プロモーションなど多くの準備が必要になるが、数週間で整えるのはほぼ不可能とされている。

    加えて、F1は現在24戦カレンダーを採用しているが、22戦に減っても放映権やスポンサー契約の条件は満たされるため、無理に代替レースを開催する必要もない。

    10日以内に決断の可能性
    パドック関係者の間では、両レースの開催可否は今後10日ほどで判断される可能性が高いと見られている。

    チームの機材は日本GP後に鈴鹿からバーレーンへ輸送される予定になっているため、それまでに方針を決めなければ輸送計画の変更が間に合わないためだ。

    また、F2の機材は中国GPに向かわずオーストラリアから直接バーレーンへ輸送される予定となっており、この点でも早急な決断が求められている。

    4月はF1空白の月になる可能性
    もしバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となれば、日本GPからマイアミGPまで大きな空白期間が生まれる。

    その場合、チームは予定外の時間を利用してマシンをファクトリーへ戻し、大規模なアップデートやメンテナンスを行う可能性もある。

    さらにはヨーロッパでテストを追加する案も検討される可能性があり、2026年の新世代マシン開発にとって重要な時間になるかもしれない。

    ただし現時点では、すべては中東情勢の行方次第だ。F1は史上最大級とも言える地政学リスクの中で、2026年シーズンのカレンダー維持という難題に直面している。

  • F1中東2戦が開催危機 代替開催サーキット6候補

    F1中東2戦が開催危機 代替開催サーキット6候補

    中東情勢の緊張が高まる中、2026年F1カレンダーの早期スケジュールに大きな影響が出る可能性が浮上している。アメリカ・イスラエル・イランを巡る軍事的緊張の高まりを受け、4月に予定されているバーレーンGPとサウジアラビアGPの開催可否が不透明になっているためだ。

    FIAとF1は現時点で状況を「注視している」としているが、もし開催が不可能と判断された場合、カレンダーには早い段階で約1か月の空白が生まれる可能性がある。そのため、代替開催地の検討が水面下で進んでいるとみられている。

    最有力候補とみられるイモラ
    最も現実的な代替開催地として挙げられているのがイモラだ。エミリア・ロマーニャGPとして2024年までF1を開催しており、比較的短期間で開催準備が可能とみられている。

    ヨーロッパに拠点を置く多くのチームにとって、機材輸送を陸路で行える点も大きな利点だ。4月の気温は15度前後とやや涼しいが、レース開催には十分対応可能な環境とされている。

    ポルティマオも現実的な代替案
    ポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキット(ポルティマオ)も候補のひとつだ。

    同サーキットは2020年と2021年にパンデミック対応としてF1を開催しており、ドライバーやファンからの評価も高い。さらに2027年と2028年にF1復帰が決まっているため、運営体制の整備も比較的スムーズとみられている。

    イモラとの連続開催(ダブルヘッダー)という形でスケジュールを組むことも可能と考えられている。

    中東 F1

    イスタンブールも候補だが天候が懸念
    トルコGPの開催地であるイスタンブール・パークも候補のひとつとして挙げられている。

    名物コーナー「ターン8」を持つ高速レイアウトはドライバーから高く評価されているが、4月のトルコ北西部は気温が低く雨も多い。2020年のF1復帰時にも路面コンディションが大きな課題となった。

    ドイツ復活の可能性
    ニュルブルクリンクやホッケンハイムも理論上は候補となり得る。

    ニュルブルクリンクは2020年に「アイフェルGP」としてF1を開催しており、ホッケンハイムは2019年が最後のF1開催となっている。いずれもヨーロッパに位置するため物流面の利点は大きい。

    ただし4月のドイツは寒冷で雨や雪の可能性もあり、タイヤや路面温度の管理が難しくなる可能性がある。

    ポール・リカールやセパンという選択肢
    フランスのポール・リカールも代替候補として名前が挙がる。最後にフランスGPが開催されたのは2022年だが、4月の南フランスは比較的温暖で天候も安定している。

    また、マレーシアGPの開催地として知られるセパン・インターナショナル・サーキットも候補に挙げられている。2017年以来F1開催はないものの、サーキット自体は現在も高い評価を受けている。

    ただし東南アジア開催となるため物流コストは大きく、突然の代替開催としては欧州サーキットよりハードルが高いとみられている。

    現実的には欧州サーキットの可能性が高い
    もし中東ラウンドが中止になった場合、最も現実的な選択肢は欧州の既存サーキットになる可能性が高い。

    チームの拠点の多くがイギリスやイタリアなどヨーロッパに集中しているため、輸送や運営の観点からも短期間で対応しやすいからだ。

    イモラ、ポルティマオ、ポール・リカールといった近年F1開催実績のあるサーキットが、代替開催の有力候補として浮上する可能性が高いとみられている。

  • F1とFIA 中東情勢の緊張激化を受けバーレーンとサウジアラビアを注視

    F1とFIA 中東情勢の緊張激化を受けバーレーンとサウジアラビアを注視

    F1とFIAは、中東での軍事的緊張が高まるなか、バーレーンGPおよびサウジアラビアGPへの影響について状況を綿密に監視している。現時点で、両イベントは予定通り開催される見通しだが、情勢の推移が注目されている。

    イランによる中東地域のアメリカ軍基地への軍事攻撃を受け、地域の緊張は急速に高まっている。

    バーレーンでは、マナーマのジュファイア地区にあるアメリカ海軍施設がイランのミサイル攻撃を受けたとされる。同地区は、湾岸ラウンド期間中にパドック関係者の多くが滞在するエリアでもある。

    アメリカのドナルド・トランプ大統領は、米国がイランに対して「大規模な戦闘作戦を開始した」と発表した。

    一方、イラン側も声明を発し、米国およびイスラエルによるイラン都市への攻撃に対し「歴史的な教訓を与える」として、さらなる緊張の可能性を示唆している。

    F1とFIAが情勢を監視

    F1およびFIAは状況を継続的に監視している。

    フォーミュラワン・マネジメントは声明で次のように述べた。

    「我々の次の3戦はオーストラリア、中国、日本であり、中東ではない。これらのレースはまだ数週間先だ」

    「我々は常にこのような状況を注意深く監視し、関係当局と緊密に連携している」

    タイヤテスト中止と移動への影響
    マクラーレンとメルセデスは、ピレリの2日間タイヤテストのためバーレーン入りする予定だったが、テストは中止となった。現地入りしていた関係者は英国への帰国、または開幕戦オーストラリアへの移動を検討している。

    バーレーンGPはシーズン第4戦として4月12日に開催予定であり、パドック関係者の多くは4月7日から8日にかけて現地入りする見通しだ。

    情報筋によれば、シーズン開幕戦に向けてオーストラリアへ向かう一部の関係者は、中東経由を避けるため代替便を模索しているという。

    通常、ヨーロッパからメルボルンへのフライトはドーハ、ドバイ、アブダビのいずれかを経由するケースが多い。

    国際自動車連盟

    過去にも影響を受けたF1
    今回が初めてではない。F1は過去にも地域紛争の影響を受けてきた。

    2011年には、国内の反政府運動が続くなかでバーレーンGPが開催された。

    また2022年のサウジアラビアGPでは、ジェッダ市街地サーキット近郊のアラムコ施設がミサイル攻撃を受けた。当時は現地当局からの安全保証を受け、大会は継続された。

    さらに昨年6月には、ドーハ郊外のアル・ウデイド空軍基地がイランのミサイル攻撃の標的となったが、その後のカタールGPは11月30日に予定通り開催されている。

    今後の展開は不透明
    最新の報道では、アブダビでイランの攻撃による破片落下で1名が死亡したと伝えられている。また、イラン国営メディアは南部地域でのミサイル攻撃により女子学生5人が死亡したと主張しているが、詳細は確認されていない。

    地域では緊急警報が発令され、「最寄りの安全な建物に直ちに避難し、窓やドア、開放空間から離れるように」との指示が出されている。

    2月9日にはバーレーンで緊急システムのテストが実施され、その前夜には同国の空域が一時閉鎖された。この影響で移動中のF1関係者の一部は目的地変更や数時間の足止めを余儀なくされた。

    公式には視界不良が理由とされたが、周辺では米空軍の活動も確認されていた。

    先週のF1プレシーズンテスト後には、出国時の遅延が懸念されたが、大きな混乱は報告されなかった。

    今後数週間で中東情勢がどのように推移するかは不透明であり、F1とFIAは引き続き状況を注視していく構えだ。

  • 角田裕毅は9位入賞も圏外:2025年F1 バーレーンGP パワーランキング

    角田裕毅は9位入賞も圏外:2025年F1 バーレーンGP パワーランキング

    F1公式サイトが、2025年F1 バーレーンGPのパワーランキングを発表。9位入賞を果たした角田裕毅(レッドブル)のランクインはならなかった。

    F1は鈴鹿からサヒールへと急速に舞台を移し、バーレーングランプリが開催された。オスカー・ピアストリがポールポジションを獲得し、レース優勝を果たした。しかし、砂漠の夜に他に印象的な活躍を見せたのは誰だろう?

    F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    ジョージ・ラッセルの言葉を借りれば、ピアストリはバーレーン・グランプリの週末を通して「独自のリーグ」にいた。このオーストラリア人ドライバーは、ポールポジションを獲得し、レース最速ラップを記録し、圧倒的な差でチェッカーフラッグを最初に受けることで、F1世界タイトル獲得への挑戦において明確な決意を示した。

    2.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    ラッセルはバーレーン・インターナショナル・サーキットでも同様に印象的な走りを見せ、予選とグランプリの両方でピアストリに迫るライバルとして浮上した。1グリッド降格ペナルティ、マシンの数々のトラブル、20周以上に及ぶソフトタイヤでの過酷な最終スティント、そしてマクラーレンのライバル、ランド・ノリスからのフィニッシュまでの強烈なプレッシャーにもかかわらず、2位という好成績を収めた。

    3.ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)
    アルピーヌは2025年シーズンで唯一ポイントを獲得していないチームとしてバーレーングランプリに臨んだが、ピエール・ガスリーが素晴らしい走りでその記録を塗り替え、4番グリッド、決勝7位を獲得した。しかし、ガスリーにとってはもっと良い結果になっていたかもしれない。彼は終盤、勇敢なディフェンスを見せたものの、4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンに惜しくも敗れた。

    4.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    シャルル・ルクレールにとっても日本と同じような展開だった。金曜日の練習走行から勝利は手の届かないところにあると分かっていたが、フェラーリの猛攻を先導するために奮闘し、ラッセルのグリッドペナルティにより2番グリッドから見事4位でフィニッシュした。マクラーレンの荒々しいペースを考えると、復活したノリスが表彰台獲得を阻んだ。

    5.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    エステバン・オコンとハースにとって、たった1日で状況は大きく変わった。Q2進出後、オコンの予選セッションは劇的な展開を迎え、激しいクラッシュを喫した。しかし、新コンビは決勝日、巧みなオーバーテイクと積極的なアンダーカット戦略で再び奮闘。最終的に8位という素晴らしい結果を残し、大きな収穫を得た。

    6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    上記に続き、マックス・フェルスタッペンとレッドブルにとって、1週間で大きな変化がもたらされた。オランダ出身のフェルスタッペンは鈴鹿でポールポジションと優勝を獲得したが、今回は3日間にわたるブレーキトラブル、タイヤの不調、そしてRB21内部のバランス調整の難しさにより、6位に甘んじざるを得なかった。「全てがうまくいかなかった」と、彼はレース後に総括した。

    7.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    チームメイトのオコン同様、ルーキーのオリバー・ベアマンもサヒール・サーキットで力強い日曜日を過ごした。予選では、Q1最終ラップの荒れたラップで最遅のランナーとしてQ1敗退を喫したが、その悔しさを吹き飛ばし、レースでは順位を急上昇。10位までポジションを上げ、ソフトタイヤを履いたラッセルの最終スティントに匹敵する走りを見せた。

    8.ランド・ノリス(マクラーレン)
    ノリスは予選6位、チームメイトのピアストリのポールポジション獲得後、いつものように自身を厳しく責め、「まるでF1マシンを運転したことがないような気分だ」と語った。グリッド上では状況がさらに悪化し、フォルススタートでタイムペナルティを科せられ、ホイール・トゥ・ホイールでの挽回も完璧とは程遠かった。3位をキープできたことはダメージを最小限に抑えられたと言えるが、それでも彼は「もしも」がうまくいかなかったかもしれないと悔やんだ。

    9.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    キミ・アントネッリはバーレーンで激しい予選セッションを展開し、経験豊富なチームメイトのラッセルにわずかコンマ2秒差、2ポジション差でグリッドペナルティ適用前にフィニッシュした。ルーキードライバーにとって、スタートで後退し、最初のピットストップでアンダーカットに見舞われ、最終的に3回のピットインを余儀なくされるなど、より厳しいレースとなったが、それでも大胆なオーバーテイクを連発し、注目を集めた。

    10.ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)
    ルイス・ハミルトンは、フェラーリで波乱万丈の週末を過ごしたバーレーンGPで、パワーランキングトップ10に名を連ねる最後のドライバーとなった。チームメイトのルクレールに再びペースを奪われたハミルトンは、重要な場面で「仕事を果たせなかった」ことを新チームに謝罪したが、レースを通して得た教訓からある程度の自信を得たようだ。

    惜しくも圏外
    ウィリアムズのアレックス・アルボンとカルロス・サインツ、そしてアルピーヌのジャック・ドゥーハンは、日曜夜のレースで中団を相手に激しいポイント争いを繰り広げが、様々な理由から惜しくもポイント獲得には至らなかった。レッドブルの角田裕毅はポイントを獲得したが、パワーランキングのトップ10からはわずかに及ばず、惜しくもトップ10入りを逃した。

    2025年のF1世界選手権 バーレーンGP

  • 角田裕毅は勝者選出…2025年F1 バーレーンGP:WINNERS & LOSERS

    角田裕毅は勝者選出…2025年F1 バーレーンGP:WINNERS & LOSERS

    マクラーレンは、オスカー・ピアストリの見事なドライビングにより、バーレーンで22回目の挑戦にして優勝を果たした。しかし、他のチームにとってはそう楽観的なものではなく、パパイヤカラーのマシンを駆るランド・ノリスもその1人だった。

    F1.comのローレンス・バレットが、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの砂漠レースから、勝者と敗者を選出した。

    勝者:オスカー・ピアストリ
    オスカー・ピアストリは、バーレーンで卓越したオールラウンドなパフォーマンスを披露し、チャンピオンシップでの資格を証明した。

    彼は、マクラーレンにとってホームレースのひとつであるこのトラックで初のポールポジションを獲得し、その後、教科書通りのドライブで初勝利を収めた。マクラーレンは、これまでバーレーンで8周しかリードしたことがなかった。

    これは、3レース中2回目の勝利であり、キャリア通算4勝目となった。彼は2025年に初の連覇を果たし、15.499秒という勝利マージンは今シーズン最大となった。

    そして、このことは24歳のドライバーが勢いに乗っており、ドライバーズ選手権でチームメイトのノリスにわずか3ポイント差まで迫っていることを意味する。

    バーレーンGP F1 オスカー・ピアストリオスカー・ピアストリはバーレーンでまたもグランプリ優勝を飾った。

    敗者:ランド・ノリス
    ノリスはバーレーン・グランプリの週末を通して苦痛に耐えるようなレースを強いられ、マクラーレンとの相性が「合わない」理由を説明できずにいた。

    その結果、予選では散々な結果となり、グリッド6位に留まった。そして、28レース中2度目となるオープニングラップで3つポジションを上げたものの、その後は十分な結果を残せなかった。

    彼はシャルル・ルクレールを素晴らしい追い抜きでかわし、3位を確保した。これにより、彼はチャンピオンシップの首位を辛うじて維持したが、チームメイトの走りを見れば、もっと良い結果を残せたはずだ。

    バーレーンGP F1 ランド・ノリスランド・ノリスはチームメイトの勝利により、チャンピオンシップのリードを大幅に縮小された。

    勝者:ハース
    土曜日、ハースは落胆した。オリバー・ベアマンが予選で最後尾となり、チームメイトのエステバン・オコンはミスを犯し、Q2でクラッシュしてしまった。

    しかし、日曜日に彼らはセンセーショナルな形で逆転した。オコンは8位を争い、ベアマンは10ポジション上げて最終ポイントを獲得した。

    ベアマンにとっては3戦連続のポイント獲得となり、2025年にはハースが両方のマシンでポイントを獲得し、ランキング5位につけたのは2度目となった。

    敗者:マックス・フェルスタッペン
    マックス・フェルスタッペンが決勝後に僕に言ったように、「すべてが基本的にうまくいかなかった」グランプリで、オランダ人は今シーズン最低の6位でレースを終えた。

    フェルスタッペンの2回のピットストップは今シーズン最悪のペースで、最初はトラフィックライトシステムの問題、次に右フロントホイールのスタックに妨害された。

    スタートが悪く、リアタイヤのオーバーヒートに苦しみ、ハードタイヤをうまく機能させることができなかった。

    それでも最後まであきらめずに戦い、最終ラップでピエール・ガスリーをかわして6位を獲得し、選手権トップと8ポイント以内の差を維持した。

    バーレーンGP F1 マックス・フェルスタッペンマックス・フェルスタッペンは、6位という不本意な結果に終わった難しいレースを悔やむこととなった。

    勝者:角田裕毅
    角田裕毅の週末は、FP2でもFP3でもソフトタイヤでシングルクリーンラップを1度も記録できず、波乱のスタートとなった。

    予選もストレスの多いものとなり、Q1とQ2の両方でプレッシャーのかかる最終ラップを走らなければ通過できなかったが、最終的にはトップ10入りを果たした。

    レースはトリッキーな展開となったが、彼は冷静さを保ち、特に激しいバトルのなかでタイヤをうまくマネジメントし、9位を獲得した。これは今シーズン最高の成績であり、2025年のレッドブル2号車にとって初のポイント獲得となった。

    また、レッドブルにとっては、昨年オースティンでセルジオ・ペレスが7位を獲得して以来、2号車での最高成績となった。

    バーレーンGP F1 角田裕毅角田裕毅はレッドブルで初のポイントを獲得した。

    敗者:アストンマーティン
    アストンマーティンにとっては悲惨な週末となった。3種類のタイヤコンパウンドすべてでペースが不足していた。

    セーフティカーが彼らの最終順位に影響を与えたが、フェルナンド・アロンソが15位、ランス・ストロールが17位と、ポイント獲得のレースには参加できなかった。

    これで2戦連続ポイントなしとなり、今シーズンをコース上での戦いへと戻すために、やるべきことがたくさん残っている。

    勝者:ジョージ・ラッセル
    ジョージ・ラッセルは「あらゆる種類の故障」を乗り越え、バーレーンGPでノリスからの厳しい脅威を退け、素晴らしい2位を獲得した。

    これは、彼にとってバーレーンでの最高成績であり、また、今季の最高成績であり、14戦連続でのポイント獲得となった(後者は彼のキャリアにおける最高記録である)。

    これにより、ドライバーズ選手権では4位につけ、首位とは14ポイント差である。

    バーレーンGP F1 ジョージ・ラッセルジョージ・ラッセルはレース終盤にマシンにいくつかの故障が発生したにもかかわらず、何とか2位をキープした。

    敗者:ウィリアムズ
    ウィリアムズのペースはプラクティスや予選を通じて非常に好調で、日曜日に2台ともとはいかなくても、どちらかのマシンをポイント圏内に導くだけの速さがあるように思われた。

    カルロス・サインツは予選で8位を獲得し、その可能性を十分に示したが、速いマシンと競り合う中でタイヤを消耗し、さらに角田との接触でダメージを負ったためリタイアを余儀なくされた。これにより、サインツの今季獲得ポイントは1ポイントにとどまった。

    チームメイトのアレックス・アルボンは、トップ10入りを果たし、2025年シーズンも100%の得点記録を継続するかに見えたが、セーフティカー導入中にダブルスタックを強いられ、ポジションを失い、挽回できなかった。

    勝者:ピエール・ガスリー
    ピエール・ガスリーはバーレーンで週末を通して素晴らしい走りを見せた。予選では5番手につけ、キミ・アントネッリへのペナルティにより4番手となった。

    決勝では素晴らしい走りを見せ、メイン集団の中で戦ったが、セーフティカー導入により多くの時間を失い、フェルスタッペンに追い上げられて6位でフィニッシュとなった。

    それでも7位は当然の報酬であり、アルピーヌに今季初ポイントをもたらし、チーム選手権でキック・ザウバーを上回り9位に浮上させた。

    バーレーンGP F1 ピエール・ガスリーピエール・ガスリー、バーレーンでアルピーヌに今季初のポイントをもたらす。

    敗者:ジャック・ドゥーハン
    ジャック・ドゥーハンに同情せざるを得ない。オーストラリア人はプラクティスでは競争力を見せていた。Q3進出は逃したが、それでも11位は今季最高のスタートポジションだった。

    アルピーヌのドライバーは、最初の2スティントでソフトとミディアムを使い、9位につけた。しかし、ハードタイヤに交換した後、セーフティカー導入中にピットインしてタイヤを交換したマシンに追い越されてしまった。

    一度順位を下げると、そのまま順位を下げ続け、最終的には14位でフィニッシュした。初ポイント獲得はまだ先になりそうだ。

  • レーシングブルズF1チーム 「パフォーマンス面でアドバンテージを失った」

    レーシングブルズF1チーム 「パフォーマンス面でアドバンテージを失った」

    レーシングブルズのF1チーム代表を務めるローラン・メキースが、F1バーレーンGPの週末を振り返った。

    予選でアイザック・ハジャーがQ2止まり、リアム・ローソンがQ1敗退を喫した後、レーシングブルズの2台は決勝でも苦戦。ハジャーは13位、ローソンは16位でレースを終え、ノーポイントでバーレーンを後にした。

    「バーレーンでの難しい週末だった。パフォーマンス面で少しばかりのアドバンテージを失ってしまったようなフィーリングがある」とローラン・メキースはコメント。

    「それはコンマ1秒か2秒の差かもしれないが。昨日の予選でも、今日のレースでも、特に最初のラップが非常に難しかった後では思うようにスムーズにいかなかった」

    「全体として、このミッドフィールドは熾烈であることは分かっている。競争力の面でコンマ1秒、あるいはコンマ2秒でも遅れをとると、より大きな課題に直面することになる。チームとして、このようなコンディションでパッケージをどのように改善できるか、また次回に向けてどのように巻き返しを図るかに集中して取り組んでいく」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    「ドライバーの面ではポジティブな要素もある。アイザックにとっては、またも力強い週末となった。思うようにスムーズにはいかなかったかもしれないが、F1での4回目のレースにしては、今週末はかなりのスピードを見せてくれた」

    「リアムに関しては、タイムシートには表れていないかもしれないが、日本でのレースと比較すると、非常に大きな前進を遂げた。ペースはそこにある。一歩一歩、着実に進歩している」

    「ジェッダでのレースで、すべてをまとめ上げられることを楽しみにしている」

  • 角田裕毅 レッドブルF1での初ポイント獲得も「もう少し良い仕事ができたはず」

    角田裕毅 レッドブルF1での初ポイント獲得も「もう少し良い仕事ができたはず」

    角田裕毅は、F1バーレーンGPで9位に入賞し、今季最高のグランプリ結果となる2ポイントを獲得した。これにより、今シーズン初めてレッドブルのマシン2台がトップ10入りを果たした。

    鈴鹿サーキットでのレッドブルデビュー戦では、堅実なスタートを切ったものの、トリッキーなレースを強いられた。一方、バーレーンでの経験は正反対だった。プラクティスと予選序盤では苦戦を強いられたが、肝心な場面で結果を残した。

    角田裕毅は、チームが彼をレーシングブルズから入れ替え、リアム・ローソンの代わりに起用するという決断を下したことを受け、今年初めてレッドブルの2人目のドライバーとしてQ3に進出した。そして、決勝では10位グリッドからポジションを1つ上げて9位でフィニッシュした。

    しかし、この結果を得るには相当の努力が必要だった。白熱したレースでウィリアムズのカルロス・サインツと2度接触し、ソフトタイヤを28周も使い続けなければならなかった。さらに、レッドブルのトラフィックライトシステムが意図したように機能しなかったため、ピットレーンでタイムロスを余儀なくされた。

    「初めてのポイント獲得に満足しています」とレース後に角田裕毅は語った。

    「もっとうまくやれたはずだという気持ちが常にあります。特に今回はペースが良かったので、もう少し良い仕事ができたはずだし、チームもピットストップの面でもう少し良い仕事ができたはずです。何が起こったのかわかりませんが」

    角田裕毅とチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、トラフィックライトシステムの故障により最初のピットストップで遅延し、貴重な数秒を失った。最初のピットストップの後、角田は19位まで順位を下げたが、その後、順位を上げていった。

    「まだ学習の過程ですが、チームのサポートには感謝しています。 彼らのサポートがなければ、ここまで進歩することはできなかったでしょう。 だから、この最初のポイントを大切にしたいと思います」と角田裕毅は付け加えた。

    角田裕毅 レッドブル F1角田裕毅は昇進以来、レッドブルでの生活にうまく馴染んでいるようだ。

    レッドブルの2台のマシンがレースでトップ9に入ったのは、オースティン以来となる。しかし、フェルスタッペンもペースに苦しみ6位に留まったこの日、レッドブルは再び上位に返り咲くためには努力が必要であることを認識した。

    「今のパフォーマンスには満足しています。今のやり方を続けて、もちろんこのまま続けていけば、将来結果がついてくるでしょう。でも同時に、急ぐつもりもありません」とジェッダを前にして自信がついたかと聞かれた角田裕毅は付け加えました。

    「おそらく、もっと難しいレースウィークエンドが起こるでしょう。そして、それが僕にとって、その状況にどう対処するかを試される最も重要な時になるでしょう。まだ多くの課題が待ち構えていますが、僕はそれに備えています」

    「ジェッダでの具体的な目標はまだ設定していません。ただ、今やっていることを続けるだけです。予選ではもう少しうまくやれるようにしたいと思っています。そうすれば、僕の生活も楽になるはずです」

  • 角田裕毅 サインツとの接触は「僕の見解ではレーシングインシデント」

    角田裕毅 サインツとの接触は「僕の見解ではレーシングインシデント」

    角田裕毅との接触でマシンの右側のサイドポッドが損傷したことでリアイアすることになったカルロス・サインツJr.だが、両者とも接触はレーシングインシデントだと考えている。

    ターン1で角田裕毅はマシンを滑らせ、そこにカルロス・サインツJr.がイン側にターンイン。両者は接触し、サインツのマシンのデブリが散乱したことでセーフティカーが導入された。

    「ターン1への進入はうまくいった。そしてターン1を抜けたところで、彼(角田)がリアを滑らせて僕のサイドポッドに激しく接触した」

    「僕にとってはレース終了だった。40~50ポイントの負荷を失い、それによって1.5秒遅くなり、それ以降は後退するだけだった」

    マシンのダメージに苦しむ中、サインツはチームラジオで角田裕毅にペナルティが科されるべきだと提案したが、スチュワードはレーシングインシデントという判断を下した。

    カルロス・サインツ自身もレース後にはその考えは変わっていた。

    「彼は僕とマシンを争っているうちにマシンを失い、それが僕のレースを台無しにした」とサインツは考えた。

    「同時に、オンボードを見ると、それはある意味でレーシングインシデントだ。ただ、それが僕のレースを終わらせた」

    「あの状況では、彼が少しコントロールを失っていた。しかし同時に、もし僕が裕毅で、戦いの最中にマシンを少し失ったとしたら、ペナルティを課せられたくないと思うだろう」

    「だから、判断は難しいけど、今回は僕に不利な判定が下された。コインの裏側を引いてしまったようなものだ」

    角田裕毅 カルロス・サインツJr. バーレーンGPカルロス・サインツJr.は角田裕毅との接触で右側のサイドポッドを損傷し、それが原因でレースをリタイアした。

    角田裕毅は、サインツと接触したかどうか、そのときは確信が持てなかった。しかし、ダメージはすぐに感じた。

    「実際のところ、僕は彼と接触したというフィーリングはマシンに乗って感じていませんでした。接触した瞬間を確認する必要がありますが、おそらくターン1で彼が僕に向かってきたのではないでしょうか?そしてその瞬間、僕はホイールスピンを起こしてしまい、それを避けることはできませんでした」と9位でフィニッシュした後、角田裕毅は語った。

    「おそらくその時点でリアタイヤが彼のサイドに触れたのでしょうが、実際のところ、僕はマシンに触れた感触を感じることができませんでした」

    「その後も大きな振動がありましたが、それはピックアップによるもので、何らかの原因で起こったものです。結局はホイールにダメージを受けてしまいました。おそらく、僕たちが本当に軽く接触したことが原因でしょう」

    「僕の見解では、これは典型的なレーシングインシデントです」

    角田裕毅はバーレーンGPを9位でフィニッシュし、レッドブル移籍後初ポイントを獲得。カルロス・サインツJr.は角田との接触によるマシンのダメージが原因でレースをリタイアした。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルRB21は「昨年F1マシンより悪化」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルRB21は「昨年F1マシンより悪化」

    マックス・フェルスタッペンは、F1バーレーンGPでレッドブルのペースに不満を漏らし、1年前と比べてチームが後退しているというフィーリングを抱いた。

    2024年の開幕戦バーレーンGPでは、レッドブルのライバルたちが開発競争で追い付く前に、フェルスタッペンが圧倒的な勝利を収めたが、今年のイベントは別物だった。

    トラブルに見舞われたチームは、それが競争相手と比較してのことであるという事実を理由に、少なくとも現行のマシンは前モデルよりも進歩していると主張することが多い。

    レッドブルは2024年も問題を抱えていた。RB20はバランスに問題を抱えていたのだ。しかし、フェルスタッペンはバーレーンで示された証拠から、RB21はそこから後退していると考えている。

    「今年はタイヤに関して、何かとさらに悪いフィーリングがある」とフェルスタッペンは日曜日に6位でフィニッシュした後、メディアに語った。

    「非常に複雑な状況だ。なぜなら、昨年はここでのパフォーマンスは悪くなかったからだ」

    「もちろん、その後、人々は改善に取り組んだが、昨年よりも悪い週末だったように感じる。だから、少し奇妙だ」

    フェルスタッペンは、レッドブルの「バランス不足」が「このトラックではさらに際立った」と述べた。

    「バランスがなく、タイヤマネジメントもできていない、あるいは他のドライバーよりもタイヤマネジメントが悪い場合、このコースではさらに悪くなる」とフェルスタッペンは付け加え、バーレーンのコース表面が粗いことを指摘した。

    レッドブルのバーレーンでの問題は、2つの別々のピットストップエラーによりフェルスタッペンが貴重な時間を失ったことで、さらに悪化した。

    フェルスタッペンの最初のピットストップでは、ライトシステムの故障によりスタートが遅れ、2回目のピットストップでは右フロントタイヤのトラブルによりさらに長い時間ピットで待機することになった。

    しかし、これらの操作ミスが懸念事項であるかという質問に対して、フェルスタッペンは「ここで大きな問題となっているのは僕たちのペースだ。基本的にはタイヤマネジメントとバランスだ」と主張し、「それが僕の主な問題だ」と付け加えた。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1マックス・フェルスタッペンは、ピットストップのミスがレッドブルの苦戦をバーレーンで高めたと感じた。

    オペレーションエラーがレッドブルのバーレーンでの苦戦を深めた
    それでも、ペースが良くないときにピットストップのミスを犯すのは最悪だ。

    「ペースは非常に悪かったが、もちろん、あり得る限りの悪いことがすべて起こったので、あのようなレースになるとは思ってもみなかった」とフェルスタッペンは語った。

    「それが少し状況を悪化させたのだろう」

    ピットレーンでクリーンな走りができたかどうかに関わらず、レッドブルの現在の苦境を考えると、彼の結果はポジティブなものであったとフェルスタッペンは感じている。

    「最終的に、僕が獲得した順位は、僕たちが達成できた最大限の結果だと思う」とフェルスタッペンは評価した。

    ピットレーンでのこのようなエラーはレッドブルには珍しく、通常はタイヤ交換の際にスムーズに動く機械のように稼働している。

    「通常、我々のピットストップはうまくいっている」とフェルスタッペンは認めた。

    「今日は何が起こったのかわからない」

    完璧主義者として知られるフェルスタッペンは、レッドブルが現在抱えている他の問題のすべての中で、「長い時間待たされ、2つの別々の問題が発生したことは、僕たちの標準ではない」と認めた。

  • F1バーレーンGP 分析:ベストなタイヤ戦略はどれだったのか?

    F1バーレーンGP 分析:ベストなタイヤ戦略はどれだったのか?

    前回の日本とは異なり、F1バーレーンGPではF1チームにとって有効な戦略が数多くあった。また、セーフティカーが出動したタイミングを考慮すると、マクラーレンの判断は正しかったようだ

    サーマルデグラデーションの発生率が非常に高かったため、F1バーレーングランプリでは戦略の選択肢が豊富にあった。ピレリの指定した3種類のタイヤコンパウンドがすべてレース中に使用されたのだ。

    C2ミディアムタイヤは、ピレリがレース後に発表したデータによると、全周回数の46%を占め、グランプリで使用されたタイヤの中で圧倒的に人気が高かった。 ソフトタイヤは、全周回数の観点ではハードタイヤよりもやや人気が低かったが、5人のドライバーを除く全員が赤いウォールのピレリタイヤでレースをスタートした。

    しかし、バーレーンを最も速く走るにはどうすればよいのか? 特にセーフティカーが導入された場合、どうすればよいのか? 戦略は6つか7つほどあり、すべてが同じように機能するわけではない。 レースで最もよく見られたタイヤの組み合わせはソフト⇒ミディアム⇒ハードで、セーフティカーが導入されたタイミングや、各チームの割り当て状況によって、ハードタイヤが選択されることもあった。

    しかし、それは最善の戦略ではなかった可能性が高い。ハードタイヤはデグラデーションが高いので、価値の高いレーススティントにはハードタイヤを選ぶべきだが、物理的デグラデーションのレベルが比較的低いので、ソフトタイヤはより長いスティントに耐えることができる。 パフォーマンスはレースの終わり頃には低下し始めるが、タイヤ表面が荒れてしまい、ピットに急いで戻らなければならないようなグレイニングやブリスターの兆候はほとんど見られなかった。

    ソフトタイヤとミディアムタイヤの戦略でスタート – アンダーカットする、しない?
    ほとんどのグリッドでは、これがゲームプランだった。ソフトタイヤはFP2で好調な走りを見せた。ピレリがオフシーズンに改良したC3の構造により、昨年よりもややソフトになったが、デグラデーションのレベルはほぼ同じだった。ピレリは、C3がレース戦略においてより広く使用されるようになるだろうと予測していたが、その通りになった。

    ミディアムタイヤへの移行のカギとなったのは、アンダーカットをいつ行うかということだった。最もポジションを上げられるのは、ピットストップがひと通り終わった後の8周目から10周目にかけてであることが分かった。

    2周のアンダカットで、約3~4秒のアドバンテージを得ることができる。実際、エステバン・オコンは12番手からスタートし、全員が少なくとも1回はピットストップを終えた時点で6番手まで順位を上げていた。オコンは8周目の終わりにピットインしたが、決して最初のドライバーではなかったが、アンダカットのシナリオから適切に利益を得た最初のドライバーだった。ニコ・ヒュルケンベルグとアイザック・ハジャーは5周目と6周目にピットインしようとしたが、ロングランではあまり効果は得られなかった。ハジャーはピットストップが完了した時点で13位まで順位を上げたが、他のドライバーが新品のタイヤでコースに戻った時には、すでにミディアムタイヤの性能限界を超えていた。

    角田裕毅 バーレーンGP F1

    8周目から10周目にかけてのピットストップの後、11周目と12周目のピットストップは、それほど好都合ではなかった。角田裕毅の11周目のピットストップ(レッドブルのトラフィックライトシステムの不具合によるものではないが)により、2周前にピットストップしたジャック・ドゥーハンに約5秒のリードを許した。ソフトタイヤのデグラデーションが増加し始めると、オールドソフトタイヤとニュータイヤの差も大きくなり始めた。12周目にミディアムタイヤに交換したアンドレア・キミ・アントネッリは、レッドブルのドライバーが2秒余分に待機したにもかかわらず、マックス・フェルスタッペンに遅れをとった。10周目にピットストップした際には、フェルスタッペンは1秒以上の差をつけていた。

    アンダーカットを早めに仕掛けるという力もあるが、フェルスタッペンにとっては、その効果は長くは続かなかった。ミディアムではなくハードタイヤで中盤のスティントに挑んだが、そのタイヤからペースを引き出すのに苦労した。これにより、アントネッリが4度チャンピオンに輝いたドライバーを再び追い抜くのに、それほど長くはかからなかった。

    もちろん、その逆のアプローチも適用された。ソフトタイヤのスティントを長めにし、他のドライバーがタイヤを酷使した後のスティント2でその恩恵を受けるというものだ。オリバー・ベアマンとアレックス・アルボンは、このアプローチを試み、それぞれ14周と16周のソフトタイヤのスティントの後、ハードタイヤに交換した。

    オリバー・ベアマンのハードタイヤのペースとチームメイトのミディアムタイヤのペースを比較すると、ベアマンはハードタイヤで中々の好タイムを記録した。オコンがミディアムタイヤに履き替えた際には明らかなペースの差があり、オーバーラップの段階ではオコンが1周あたり1.5~2秒ほど速かった。しかし、ベアマンがハードタイヤに履き替えた時には、オコンのミディアムタイヤでのスティントは7周目に入っており、ハースの2人の長身ドライバーのうち若い方のドライバーの方が1周あたりわずかに速かった。

    その差は大きくはなく、平均して1周あたり0.2~0.3秒ほどだった。しかし、スティント全体を通して見ると、こうした小さな差が積み重なり、ベアマンはトップ10争いにしっかりと食い込むことになった。アルボンのペースはハースのドライバーよりもわずかに良く、スティントのスタートでは1分37秒台後半、ベアマンの1分38秒台前半から1分39秒台半ばに対して1分39秒台前半だった。アルボンがダブルスタックピットストップで妨害されていなければ、ポイント獲得のチャンスがあったかもしれない…

    ミディアムタイヤでスタートすることはうまくいく可能性があったが、忍耐が必要だった。幸いにも、フェラーリはこれを実行し(おそらく、イタリアチームの戦略は最高でも最悪だと考える多くの人々を驚かせることになっただろう)、その戦略を貫き、両ドライバーがa)オープニングスティントでラップごとのタイムロスを最小限に抑え、b)ミドルスティントを遅らせ、すぐにポジションを狙うための独自の攻撃を開始できるようにした。

    シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはまさにそれを実行した。ミディアムタイヤで、ルクレールはソフトタイヤ装着車の序盤のペースに匹敵する1分38秒台を維持し、17周目にピットストップするまでそのタイムをキープした。新しいミディアムタイヤを履いたハミルトンは、ノリスが1分37秒台後半から1分38秒台前半で走行していた段階で、すぐに1分37秒台半ばで周回し始めた。ハミルトンは同様のペースで走行し、ミッドフィールドの上位グループを追い抜いてトップ5争いに加わった。

    一方、リアム・ローソンやガブリエル・ボルトレトなどは、ミディアムタイヤでのスタートを早めに切り上げてしまったため、戦略がうまく機能しなかった。

    2025年のF1世界選手権 バーレーンGP

    ミディアムからミディアムへ:レースを制した戦略
    オスカー・ピアストリが「ミディアムが最適だ」と指摘したように、2台のマクラーレンはミディアムタイヤをダブルで使用する戦略を選択した。この戦略を採用した唯一のマクラーレン以外のドライバーはヒュルケンベルグだった。ザウバーのドライバーはポイント獲得の可能性があるポジションではなかったが(スキッドブロックの摩耗による失格により、13位フィニッシュは無効となった)、彼は最終スティントには非常に適したタイヤだと感じていた。

    ピアストリとランド・ノリスは、オープニングのソフトからミディアムへの移行期に2つの異なるスタンスで何ができるかを(ほぼ)示した。ノリスは10周目にピットインしたが、もしスタート時のフライングで科せられた5秒のペナルティがなければ、アンダーカットの可能性もあった。ソフトタイヤでより長くステイアウトしたピアストリは、新品のミディアムタイヤを履いたノリスよりも1周あたり約1秒速いラップタイムを記録していたが、その段階ではチームメイトを追い抜く必要はなかった。

    最後のスティントでは、ミディアムタイヤが完璧な中間的な選択肢となった。マクラーレンの2人のドライバーの間に座ったジョージ・ラッセルは、ソフトタイヤでゴールを目指すという任務を担った。彼はこれを「大胆な」選択だと考えたが、それでもスティントの序盤ではピアストリについていくペースを維持した。しかし、デグラデーションとマシンの不具合により、2人のラップタイムに差がついてしまった。

    ピアストリは1分35秒台から1分36秒台で最後のスティントを走り切り、一方のラッセルは1分36秒台から1分37秒台で走り切った。スティントのスタートからゴールまで、ラッセルのラップタイムは2.4秒落ちたが、ピアストリは1.4秒しか落ちなかった。ミディアムタイヤは予想通り安定していた。

    ハードタイヤは、最後のスティントでは当たり外れが大きかった。フェラーリの2人のドライバーは、序盤の周回を越えると、タイヤがスティント中にデグラデーションを起こしていることに気づいた。オコンとピエール・ガスリーも、スティント中に1.7秒、オコンは約1.6秒のタイムロスを経験したが、これは彼らがフェルスタッペンと戦う必要があったためである。彼らは結局、ミディアムタイヤを履くレッドブル勢にはほとんど対抗できず、ガスリーは最終ラップでついに降参せざるを得なかった。

    レース展開を考えると、ソフト⇒ミディアム⇒ミディアムが最速の戦略だったように思える。しかし、セーフティカーが導入されなかった場合、ミディアムを序盤に使い、最後の10~15周はソフトで走りきるという逆の戦略を試すドライバーがいただろうか? それは永遠にわからない。