カテゴリー: F1アゼルバイジャンGP

  • マクラーレンF1の両ドライバー、チームオーダーに葛藤と理解

    マクラーレンF1の両ドライバー、チームオーダーに葛藤と理解

    マクラーレンF1のドライバーであるダニエル・リカルドとランド・ノリスは、F1アゼルバイジャンGPのさまざまな場所でチームオーダーに阻まれたが、リカルドはその過程で“中立化”されたと感じている。

    ダニエル・リカルドはレースの早い段階でランド・ノリスの後ろにとどまるように指示された。当時のミディアムのノリスに比べて、リカルドはハードタイヤで提供するペースの方が速いと信じていた。

    ダニエル・リカルドは、自分の方がペースが速い感じていたが、チームメイトへの攻撃を抑制した。一方、終了間際には立場は逆となり、ランド・ノリスはチェッカーフラッグまでダニエル・リカルドの後ろに留まってチームゲームを演じた。

    「もちろん、最初は、攻撃できると思っていたし、明らかにやりたかったけど、指示に従って、自分自身をコントロールしなければならなかった」とダニエル・リカルドはSky F1に語った。

    「でも、こういったことはレース前にも話し合うことなので、ショックでもサプライズでもない。でも、残り2~3周で僕たちはポジションをホールドするように言われた。だから、恩返しがあったとしよう」

    「今後、もっと話をすると思うけど、チームとして全体的なペースに苦労した週末にポイントに戻り、両方の車でポイントを獲得できたことをうれしく思う」

    レース終盤、立場は変わり、ランド・ノリスが前のフェルナンド・アロンソと戦おうとしていたダニエル・リカルドの後ろに近づいた。アロンソのアルピーヌはフィールドでトップの最高速度を誇っており、リカルドはDRS圏内に入ることができなかった。

    ランド・ノリスは、自分にフェルナンド・アロンソと戦う良い機会があったと感じ、チーム無線でチームメイトを抜かせてほしいと伝えた。しかし、チームはポジションをホールドするよう指示を出し、最終的にランド・ノリスは9位でフィニッシュした。

    ランド・ノリスは、レーサーとして本能は別のことを言っていたが、チームがポジションを維持したのは正しい判断だったと信じていると語る。

    「結局は純粋なポジションを目指して競争している」とランド・ノリスは語った。

    「ボックスが1周前だったが、僕を先に行かせてくれただろうし、それは理解できる。でも、同時にレースをする必要があるし、僕たちはそれを知っていると思う」

    「僕たちがやったことはフェアだと思うし、何も言うつもりはない。レースの最後はレースをフィニッシュしたいと思うものだ。そして、それが8位であるか9位であるかは関係ない」

    「でも、ドライバーとしてはもっと前のポジションになりたいと思うものだ。とてもシンプルなことだ。でも、レースの途中で起こるのと最後にリスクがないときにフィニッシュポジションを争うのとではわずかな違いがあると思うけどね」

    「チームは良い仕事をした。僕はそれに満足している。だから、文句を言うことは何もない」

  • セルジオ・ペレス 2位表彰台 「敗因はリアのデグラデーションの悪化」

    セルジオ・ペレス 2位表彰台 「敗因はリアのデグラデーションの悪化」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝で2位表彰台を獲得した。

    2番グリッドのセルジオ・ペレスは、ポールポジションのシャルル・ルクレールよりもわずかに速い発進を見せ、短い加速競争を経たターン1でインサイドに並びかける。そして、アドバンテージを守ろうとしたルクレールが深いブレーキングでタイヤをロックアップさせると首位を奪取した。

    15周目、マックス・フェルスタッペンがDRSを活かしてセルジオ・ペレスをかわしてリードを奪う。20周目にシャルル・ルクレールがリタイアして1-2体制になるとチームは二人に戦わないよう指示。

    2位でフィニッシュしたセルジオ・ペレスは、今シーズン5回目の表彰台フィニッシュ。また、36周目に記録した1分46秒046はファステストラップとなり、さらに1ポイントを獲得した。

    「かなり良いスタートを決められたし、レースをリードしていた。状況をコントロールできている感覚があった。そのあと、バーチャルセーフティカー(VSC)導入のタイミングが少し悪かったために、多少難しい展開になってしまった」とセルジオ・ペレスはコメント。

    「通常なら最初のスティントは苦しい展開になるので、そこでレースをリードできていれば、自分が好調に思える。しかし、今日は違った。レースとはこういうものだ。リアタイヤのデグラデーションが悪化してマックスを抑えられなかった。マックスは非常に速かったので、ほとんど手こずることなく僕をパスしたのは当然だ」

    「フェラーリが2台ともリタイアしたあと、ハードタイヤを履いた僕たちは一定のペースを維持するよう指示された。それからの残りのレースはうまくマネージできた」

    「どのような部分でマシンの速さを引き出せるかを理解してからカナダへ向かわなければならない。また優勝争いに絡みたい。今日はチームにとって素晴らしいリザルトだ。コンストラクターズにとっても良い1日になった」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング) アゼルバイジャングランプリ

  • マックス・フェルスタッペン 通算25勝目 「車には驚異的なペースがあった」

    マックス・フェルスタッペン 通算25勝目 「車には驚異的なペースがあった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝で優勝。今季5勝目を挙げた。

    3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、好発進を決めたものの、1コーナーで行き場がなくポジションをキープ。2番手のシャルル・ルクレールがピットインした後、15周目にDRSを活かしてチームメイトのセルジオ・ペレスをかわしてリードを奪う。

    18周目を終えてピットインし、3.5秒の停止時間でハードタイヤに交換するとルクレールの13.6秒後方でコースに復帰。そして、20周目にルクレールがマシン後方から突然白煙が上げてリタイアし、首位を奪還する。

    2回目のバーチャルセーフティカーで新品のハードタイヤに交換したマックス・フェルスタッペンは、トップでチェッカーフラッグを受け、キャリア25勝目を記録した。この優勝はフェルスタッペンにとってレッドブル・レーシングでの66回目の表彰台フィニッシュとなり、セバスチャン・ベッテルが保持していたチーム記録を更新した。

    「今日のマシンには驚異的なペースがあり、タイヤを上手くケアしながらリードを広げることができた」

    「スタートはチェコ(ぺレス)がうまくいってシャルル(ルクレール/フェラーリ)の前に出たけど、僕はブロックされてどこにも行くことができなかあった。そのあとハードタイヤを履いてトップに立つと、あとはひたすら差を詰めていくだけだった」

    「シャルルとのバトルができればよかったけど、彼はリタイアしてしまった。チームとして1-2フィニッシュを達成できたことは本当によかったと思う。まだ先は長い。長いシーズンだから、チームとしてプッシュし続けなければならない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) アゼルバイジャングランプリ

  • ジョージ・ラッセル 3位表彰台も「他人の不運に頼り続ける訳にはいかない」

    ジョージ・ラッセル 3位表彰台も「他人の不運に頼り続ける訳にはいかない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスF1)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリで3位表彰台を獲得。結果には喜んでいるが、メルセデスF1は上位チームのリタイアから利益を得るのではなく、実力でそこに到達し始める必要があると警告した。

    フェラーリの両方のドライバーは、日曜日のアゼルバイジャングランプリでリタイア。カルロス・サインツの油圧の問題に続いて、シャルル・ルクレールはエンジンの問題に見舞われて21周目でレースお終えた。

    ジョージ・ラッセルは、フェラーリの問題を最大限に活用して今シーズン3回目の表彰台を獲得したが、メルセデスF1はシングルラップでもレーストリミでもフロントランナーよりまだ快適に遅い。

    今シーズン、ジョージ・ラッセルは、その異名を印象的なパフォーマンスを反映した“ミスター・サタデー”から“ミスター・コンシステント”に変えた。今シーズン、これまでのすべてのレースでポイントを獲得しているのはラッセルだけであり、そのすべてとトップ5以上で終えている。

    その結果、ジョージ・ラッセルは、ドライバーズチャンピオンシップで4位につけており、タイトル争いのためには「ポイントを獲得し続ける必要がある」というマックス・フェルスタッペンの意見に呼応した。

    「すべてのレースでポイントを獲得するチャンスのあるチャンピオンシップだし、車の速さは関係ない。ポイントを獲得できなければ、集計は増えない」とジョージ・ラッセルは語った。

    「だから、ここで言ってきたように、信頼性のある車を届けるため素晴らしい仕事をしてくれたファクトリーのみんなのおかげだ。でも、僕たちは他人の不運に頼り続けることはできない。僕たちはもっとパフォーマンスを見つける必要がある。それを達成するために全員が一生懸命にトライしている」

    ジョージ・ラッセルは、メルセデスF1をシーズンを通して悩ませているポーパシングもしくはバウンシングの影響に苦しんでいるが、バクーではおそらくシーズンで最悪の状況だった。

    チームメイトのルイス・ハミルトンは、レースの途中で「背中が僕を殺している」と認め、最後に車から降りるのにも苦労。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは車が「sh*tbox」だと謝罪した。

    ジョージ・ラッセルは、ルイス・ハミルトンほど問題について声を挙げなかったが、背中に痛みを感じているとし、ハミルトンと同じように3週間後のイギリスグランプリをメルセデスF1が解決策を見つける目標に設定した。

    「正直、車は運転するには問題ないと思う。バランスはいい」とジョージ・ラッセルは語った。

    「とにかく課題はボトミングだ。正直、どのボートに乗っているかの問題ではないと思う。ポーパシングが発生して、地面にヒットしている」

    「ポーパシングがなくても、車をミリ単位で地面に近づけて走らせれば、ボトミングする。現時点では背中でそれを感じている」

    「それでも、言ったように、パフォーマンスを向上させて、それを解放するために何をする必要があるかを理解することに懸命に取り組み続ける必要がある。カナダでは大きなアップデータなどはないと思うけど、シルバーストンではもっと良いアイデアを得られるかもしれない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) アゼルバイジャングランプリ

  • アルファタウリF1 「角田裕毅に謝罪する。彼は6位に値する仕事をしていた」

    アルファタウリF1 「角田裕毅に謝罪する。彼は6位に値する仕事をしていた」

    スクーデリア・アルファタウリのHead of Vehicle Performanceを務めるギヨーム・デゾトーが、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝を振り返った。

    今週末、決勝に向けてハードタイヤを1セットだけ残すという戦略でアゼルバイジャンのレースに挑んだスクーデリア・アルファタウリ。その戦略は2回目のバーチャルセーフティカーが導入されたことで成功しなかったが、それでもピエール・ガスリーは5位でフィニッシュした。

    一方、角田裕毅もピエール・ガスリーに次ぐ6番手でレース終盤を迎えていたが、DRSが片側しか作動しなくなってしまったことでブラック&オレンジフラッグを掲示されてポイント争いから脱落。スクーデリア・アルファタウリは角田裕毅をピットへ呼び戻し、テープでウイングを応急処置してコースへ送り出したが、角田は13番手までポジションを下げ、DRSなしの戦いでそのままチェッカーを受けた。

    「今日のここバクーで様々な感情が入り乱れている」とギヨーム・デゾトーはコメント。

    「ピエールの5位という素晴らしい結果を達成できたことは皆非常に嬉しく思っている。しかし、裕毅については非常に残念だ。リアウイングのDRS機構とフラップの周りのメカニカルダメージを負ったことで6位を失ってしまった」

    「激しいレースのなかで、ふたりはファーストスティントをミディアムタイヤで強力に戦った。最初のバーチャル・セーフティカーの機会を利用して、2台のマシンをピットインし、ハードタイヤに交換することを決めた。思っていたより少し早いタイミングだったので、レース終了まで長い道のりだと思った。二人とも、タイヤとマシンのマネージメントで素晴らしい仕事をし、すべてが順調で安定しているように見えた」

    「残念ながら、2番目のバーチャル・セーフティーカーのおかげで、ハミルトンは2つ目のハードセットに適合し、レース終了のわずか7周前にパスされてしまった。ピエールは劣化したタイヤを考慮しつつ、良いペースのまま5位でレースを終えた」

    「裕毅のメカニカルダメージは、修復しなければならず、それによって彼は順位を大幅に失ってしまった。彼に謝罪する。彼は今週末、(6位という)結果に値する素晴らしい仕事をしていた」

    「とにかく、今週末は私たちのモラルを高める。コンストラクターズチャンピオンシップで6位までの差を縮めることができた。来週のカナダでもこの良い形を確定することが目標だ」

    スクーデリア・アルファタウリ F1 アゼルバイジャングランプリ

  • セバスチャン・ベッテル 6位入賞「車はアルピーヌやアルファタウリに匹敵」

    セバスチャン・ベッテル 6位入賞「車はアルピーヌやアルファタウリに匹敵」

    セバスチャン・ベッテル(アストンマーティンF1)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝を6位入賞を果たした。

    9番グリッドからミディアムタイヤでのスタートで角田裕毅をパスしたセバスチャン・ベッテルは、1ストップ戦略を採用。エステバン・オコンにオーバーテイクを仕掛けた際にコーナーを曲がり切れずにエスケープに出たことで2つ順位を落としてしまう。

    それでも、後半にエステバン・オコンから順位を奪い返し、角田裕毅がトラブルで後退する幸運もあり、今季ベストリザルトとなる6位でフィニッシュした。

    「6位は本当に素晴らしい結果だ。僕たち全員が、その結果に満足できると思う」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

    「僕たちはこの車の限界を押し広げてきたし、今それが報われ始めている。今日、僕たちはアルファロメオよりも速く、アルピーヌとアルファタウリに匹敵していた。そして、それは僕たちのゲームを少し変える」

    「チームは素晴らしいピットストップを行い、ルイス(ハミルトン)の前に躍り出ることができた。その後、エステバ(オコン)を抜いたけど、彼とはそのポジションのためにもっとバトルになるなと思っていたので、エスケープに出て、タイムを失った。そのインシデントがなければ、5位争いができたと思う。それでも、これは素晴らしい結果だ」

    セバスチャン・ベッテル アゼルバイジャングランプリ

  • 角田裕毅 「今日は6位でフィニッシュしてもおかしくなかった」

    角田裕毅 「今日は6位でフィニッシュしてもおかしくなかった」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝を13位で終えた。

    8番グリッドからミディアムタイヤでスタートした角田裕毅は、スタートで順位を落とすも、ハードタイヤの第2スティントでいくつかオーバーテイクを決めて6番手まで浮上。

    しかし、新品のハードタイヤを1セットしか残さない戦略を採用していたことで、33周目の2回目のバーチャルセーフティカーで他のドライバーのように新品ハードに交換することができずステイアウト。すぐさまハミルトンに抜かれる。

    そして、DRSが片側しか作動しなくなってしまったことでブラック&オレンジフラッグを掲示されてトップ10争いから脱落。スクーデリア・アルファタウリは角田裕毅をピットへ呼び戻し、テープでウイングを応急処置してコースへ送り出したが、角田は13番手までポジションを下げ、DRSなしの戦いでそのままチェッカーを受けた。

    「今日は本当に残念でした」と角田裕毅はコメント。

    「信頼性の問題が発生するまでは、タイヤをうまくコントロールできていて、ペースもよく、レースはうまくいっていました。今日は6位でフィニッシュしてもおかしくなかったと思います」

    「問題はパフォーマンスにあまり影響していなくて、ピットインの指示が来たときは少しショックでした」

    「今週末はチームが素晴らしい仕事をしてくれて、どのセッションも好調だったので、僕たちがノーポイントというのは本当に残念です」

    また、自身のSNSでも角田裕毅は次のように投稿している。

    6番手走行中リアウィングの破損により修復のためピットに戻りました。今週はチームとしても沢山のポジティブな部分があったのでこの勢いで次戦に活かせればなと思います!」

    「そして現地で応援してくださった方々ありがとうございました」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ) アゼルバイジャングランプリ

  • レッドブルF1代表 「用意していた戦略をお見せできなかったのは残念」

    レッドブルF1代表 「用意していた戦略をお見せできなかったのは残念」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝を振り返った。

    アゼルバイジャングランプリはフェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツが共にテクニカルトラブルでリタイアを強いられた一方、マックス・フェルスタッペンが見事にレースをコントロールして優勝を飾り、チームメイトのセルジオ・ペレスを従えてレッドブル・レーシングにシーズン3回目となる1-2フィニッシュをプレゼントした。3位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入った。

    スタートシグナルが消えた瞬間、ルクレールが順調な発進を見せたが、チェコの発進がわずかに速く、短い加速競争を経たターン1でインサイドに並びかける。そして、アドバンテージを守ろうとしたルクレールが深いブレーキングでタイヤをロックアップさせると、チェコが首位を奪取した。

    ルクレールが立て直しを図る間にマックスがアタックを試みたものの、4番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)がターン2でプレッシャーをかけてきたため防御に回らざるを得なかった。トップ4の後方ではラッセルがピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えて5番手を守った。

    先頭のチェコはすぐさまギャップを広げ始め、4周目を終えるとルクレールとの差は2.2秒になった。そのルクレールのミラーには、マックスの姿が大きく映り込んでいる。5周目に入るとマックスはDRSのアシストを得てルクレールに接近するが、ルクレールはその脅威に屈せず、ERSを上手くマネージしてマックスを寄せ付けない。

    順位は9周目まで変化のない状態が続く。しかし、サインツが突如としてパワーを失い、ターン4のエスケープロードへ退避を強いられる。サインツはコース復帰を試みたが、彼のレースが終わったことがすぐに明らかになる。のちに、フェラーリは油圧系のトラブルであったことを確認した。

    バーチャルセーフティカー(VSC)が導入されてコーション状態となる中、フェラーリはルクレールをピットインさせる。しかし、フロントジャッキのスタックでハードタイヤへの交換作業が手間取り、レッドブル・レーシングの2台がステイアウトする中、ルクレールは、チェコを2秒差で追うマックスから12.8秒遅れの3番手でコースに復帰した。

    15周目、マックスはチェコに接近し、DRSを活かしてチームメイトをかわしてリードを奪う。その後方ではルクレールがレッドブル・レーシングの2台よりも1周1秒速いペースで差を詰めており、16周目にはチェコの後方7.9秒まで迫る。

    チェコは16周目を終えてピットへ向かい、ハードタイヤに交換する。しかし、ガントリーライトのトラブルが原因でチェコもルクレールと同様ピット作業に遅れを生じる。これでルクレールがチェコの前に出て、チェコはラッセルの直前3番手でコースに復帰する。

    マックスは18周目を終えてピットインし、3.5秒の停止時間でハードタイヤに交換するとルクレールの13.6秒後方でコースに復帰。その後方にはチェコが迫ってきており、立て続けにファステストラップを叩き出しながらマックスから4秒以内まで詰め寄った。

    20周目、レース展開は大きな変化を迎える。ルクレールのマシン後方から突然白煙が上がり、ルクレールはすぐさま無線を介して問題発生を報告。落胆のままピットレーンへと向かうとそのままリタイアした。これでマックスがチェコの5.2秒前方で首位を奪還する。

    33周目、ケビン・マグヌッセン(ハース)のフェラーリPUが力尽き、コースサイドにマシンを停止させる。これによってこのレース2回目のVSCが導入される。レッドブル・レーシングはこの機会に乗じて2台をピットインさせ、それぞれ新品ハードタイヤに交換。ラッセルも新品タイヤに履き替えたが、ガスリーはステイアウトを選択し、VSC導入中にピットに入ったハミルトンの前方で5番手に浮上していた角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)もコース上に留まる。

    角田はすぐさまハミルトンに抜かれ、DRSが片側しか作動しなくなってしまったことでブラック&オレンジフラッグを掲示されてトップ10争いから脱落してしまう。スクーデリア・アルファタウリは角田をピットへ呼び戻し、テープでウイングを応急処置してコースへ送り出したが、角田は13番手までポジションを下げてしまう。予防措置として、レッドブル・レーシングの2台にもこの先DRSを使用しないように指示が出された。

    トップ集団の後方では、ガスリーが周回数を重ねたハードタイヤのグリップ低下に苦しみ始めていた。ガスリーは数度に渡りポジションを守ろうと試みたが、44周目のターン3へ向かうDRSゾーンでハミルトンに先行を許してしまう。

    残り周回が僅かとなり、順位は膠着状態となる。そして、51周を走りきったマックスがチェッカーフラッグを受け、キャリア25勝目を記録した。また、この優勝はマックスにとってレッドブル・レーシングでの66回目の表彰台フィニッシュとなり、セバスチャン・ベッテルが保持していたチーム記録を更新した。マックスに続く2位にはチェコが入り、今シーズン5回目の表彰台フィニッシュを飾るとともに1-2フィニッシュを決めた。また、チェコが36周目に記録した1分46秒046はファステストラップとなり、さらに1ポイントを獲得。3位にはシーズン3回目の表彰台フィニッシュとなるラッセルが入った。

    4位にはハミルトンが入り、5位にはガスリーが続いた。セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)はシーズンベストとなる6位に食い込んだ。7位フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はランド・ノリス&ダニエル・リカルドのマクラーレン勢を最後まで抑えきり、10位エステバン・オコン(アルピーヌ)が最後の1ポイントを手にした。

    この結果、マックスは150ポイントで引き続きドライバーズ選手権首位の座を守った。チェコは129ポイントで選手権2位に浮上し、ルクレールに13ポイントの差をつけた。コンストラクターズ選手権ではレッドブル・レーシングが合計279ポイントに伸ばし、2位フェラーリに80ポイント、3位メルセデスに161ポイントの差をつけた。

    「予測不可能な出来事が必ず起きるサーキットで素晴らしいリザルトが得られた。バーチャルセーフティー導入時にフェラーリ勢がストップしてしまい、今日用意していた戦略をファンの皆さんにお見せできなかったのは残念だ。私たちはハードタイヤへの交換をもっと遅らせて、レース終盤にアドバンテージが得る予定だった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「それでも、両ドライバーが素晴らしいドライブを見せてくれたおかげで、私たちはレース中に起こった様々な出来事をフル活用できた。私たちはマックスとチェコにクリーンでフェアなレースをするよう伝えていたが、彼らはその通りにしてくれた。両ドライバーはチームのために素晴らしい仕事をしてくれている。チーム全員で得た今日の結果を心から誇りに思う」

    レッドブル・レーシング アゼルバイジャングランプリ

  • ピエール・ガスリー、5位入賞「本当に信じられないような展開だった」

    ピエール・ガスリー、5位入賞「本当に信じられないような展開だった」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファアウリ)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリで5位入賞を果たした。

    5番グリッドからミディアムでスタートしたピエール・ガスリーは、順位をキープしてレースを進め、8周目の1回目のバーチャルセーフティカー期間にハードタイヤに交換。フェラーリ勢のリタイアによって一時は4番手まで順位を上げる。

    しかし、新品のハードタイヤを1セットしか残していなかったピエール・ガスリーは、33周目の2回目のバーチャルセーフティカーで他のドライバーのように新品ハードに交換することができずステイアウト。残り8周でルイス・ハミルトン(メルセデス)に抜かれ、5位でレースをフィニッシュした。

    「今日は。5位でフィニッシュできたことは、今シーズンのはじめの頃などを考えれば、とてもよかったと思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「これまでは運がなかったので、クリーンな週末を過ごすことが重要で、このバクーで達成することができた。今週末、僕たちはミスなく過ごすことができた。プラクティスでは素晴らしいペースを見せ、昨日は今季最高の予選を行い、今日は今季最高位でフィニッシュすることができた」

    「ルイス(ハミルトン)とのバトルも楽しめた。新品ハードが1セットだけで臨んだので、レースが始まる前から難しい展開になることは分かっていた。だからレースがクリーンに終わることを願っていたけど、残念ながら2度目のバーチャルセーフティカーが入り、僕たちに有利にならなかった」

    「ピットインしてタイヤを交換したルイスに対してできる限り防御しようとしたけど、彼のほうがずっと速かった。レース中はタイヤを温存しようとしたけど、その時点でタイヤの状態はあまりよくなかった」

    「でも、メルセデスと戦える位置にいるということは、僕らが本当にいい仕事をしているということだし、今日たくさんのポイントを獲得できたことはチームにとって素晴らしいことだ」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファアウリ) アゼルバイジャングランプリ

  • シャルル・ルクレール、困惑のエンジン故障「3戦連続の失望」

    シャルル・ルクレール、困惑のエンジン故障「3戦連続の失望」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)は、2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリをエンジン故障によってリタイア。3レースで2回目となるリタイアに公枠下。

    アゼルバイジャンでシャルル・ルクレールは、4戦連続となる今季6回目ノポールポジションを獲得したが、スタートでセルジオ・ペレス(レッドブル)にリードを奪われた。

    しかし、バーチャルセーフティカー中にでハードタイヤに交換したシャルル・ルクレールは、レースのコントロールを取り戻し、チャンピオンシップのライバルであるマックス・フェルスタッペンを12秒差をつけて快適にリードしていた。

    しかし、21周目に、シャルル・ルクレールのフェラーリF1-75のエンジンは突然白煙をあげて動かなくなった。

    シャルル・ルクレールの故障は、8周目の油圧の問題によってリタイアしたチームメイトのカルロス・サインツJr.に続くものだった。

    スクーデリア・フェラーリにとってこれ以上ない悪夢のような結果となった。シーズン序盤の非の打ちどころのないレースをしていたシャルル・ルクレールは、チャンピオンシップに影響を与える信頼性の問題に頭を悩ませた。

    「僕たちは速かったし、シーズン前半は大きな問題はなかった」とシャルル・ルクレールはSky F1に語った。

    「今シーズンの初めに比べて少し多いように思うけど、大規模なものは変更していない。どちらかといえば、物事を改善していた」

    「だから、理解するのは難しい。でも、分析する必要がある」

    「もちろん、僕は今日何が起こったのかについての全体像を把握していないけど、個人的には痛い」

    スペイン、アゼルバイジャンと、レースをリードしている最中でのエンジントラブルによるリタイアにより、シャルル・ルクレールは、ランキング首位のマックス・フェルスタッペンから34ポイント差の3位に転落した。

    「はるかに厳しい。どのDNFももちろん厳しいけどね」とシャルル・ルクレールはコメント。

    「3戦連続ではないけど、正直なところ、モナコもDNFのように感じた」

    「3戦連続の失望だ。簡単ではない」

    「でも、全体として、次のレースでは、チャンピオンシップをリードしていた5レース前と同じくらい精神的に強くなると確信している」

    「モチベーションはまだそこにあるし、僕たちはこのようなことを乗り越える必要がある。過去3レースを終えて、明らかに信頼性は調査する必要があるものだ。チームとして僕たちはそこで一歩踏み出す必要があるかもしれない」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) アゼルバイジャングランプリ