カテゴリー: アウディ

  • アウディF1チーム Revolutとタイトルパートナー契約を締結

    アウディF1チーム Revolutとタイトルパートナー契約を締結

    アウディF1チームは、2026年のFIA F1世界選手権参戦に向けて、世界で6,000万人以上のユーザーを抱えるデジタル金融サービス「Revolut(レボリュート)」を展開するグローバル金融テクノロジー企業とタイトルパートナー契約を結んだと発表した。

    このパートナーシップは、モータースポーツとグローバル金融という異なる分野で既存の枠組みに挑戦し、持続的なイノベーションを追求してきた両ブランドの共通するビジョンに基づいたものだ。

    レース期間中には、モータースポーツファンが新たな形でスポーツと触れ合える体験を創出し、特に新世代のファンに向けて今までにないユニークなコンテンツを提供することを目指している。また、Revolutのユーザーに対しても特別な特典を展開していく。

    さらにこの契約の一環として、Revolutの法人向け金融サービス「Revolut Business」がアウディF1チームの財務業務に本格的に導入される。加えて、ファンがチームグッズや関連サービスを購入する際には、Revolutによるシームレスな決済ソリューションが導入され、プレミアムで直感的なユーザー体験を実現する予定だ。

    アウディ F1チーム(Audi F1 Team)

    Revolut

    レボリュート CEO ニコライ・ストロンスキーは次のように述べている。 「本パートナーシップはレボリュートと将来のAudi F1チームにとって記念碑的なパートナーシップとなります。私たちは世界の1億人のお客様に利用いただくために邁進しており、モータースポーツにとって極めて重要なこの時期に、忘れられない体験と共にお客様をFormula 1の世界へお連れします。レボリュートがグローバル金融市場の現状に挑戦し続けるように、今後のアウディF1チームもモータースポーツで同様の挑戦を成し遂げようとしています。共通の展望、グローバル規模の高い使命感、そして進歩への絶え間ない意欲に支えられたこのパートナーシップは、Formula 1で何が可能なのかを定義するものとなるでしょう。」

    新生Audi F1チーム チーム代表 ジョナサン・ウィートリー氏は次のように述べている。「私たちはレボリュートという、イノベーションと絶え間ない使命感という私たちの中核的な理念を共有する真のパートナーを見つけました。これは単なるブランドの適合性を超えた、モータースポーツの既成概念に挑戦するために生みだされた戦略的アライアンスです。2026年以降、デジタルファーストのRevolutソリューションが、私たちの主要業務を強化すると同時に、ファンの皆様やコミュニティと私たちのチームがどのように関わるかも再定義し、サーキット内外で皆様にシームレスかつ魅力的な体験を提供します。」

    AUDI AG CEO 兼 ザウバー・モータースポーツAG取締役会長、ゲルノート・デルナー氏は次のように述べている。 「アウディは明確な野心を持ってFormula 1に参戦します。それは、このプラットフォームをアウディブランドの未来に向けた、技術的に意義のある、経済的に持続可能な投資として活用することです。私たちは、現実的な姿勢と継続的な改善という考え方で取り組んでいるこのプロジェクトの成功を固く信じています。レボリュートという、私たちの野心と姿勢を共有するパートナーを見つけました。Formula 1はグローバルな舞台であり、共に新しいターゲット層にリーチし、私たちの製品への熱意を生み出す機会を提供してくれます。」

    今回のパートナーシップは、Revolutの全世界の顧客ベースを1億人まで拡大するという目標に向け、レボリュートが急速に事業拡大している中での画期的な一歩となります。過去12ヶ月間、レボリュートは中核となる金融およびライフスタイルサービスの分野で著しいイノベーションを推進し、グローバル市場で記録的な成長を遂げるとともに、ヨーロッパで最も価値のある非上場のテクノロジー企業としての地位を確立しました。

    F1は、2024年にはファン約8億2,000万人およびテレビ視聴者数16億人を記録するなど、世界で最も人気のあるスポーツシリーズとなっている。

  • アウディ 2026年のF1参戦に向けてRevolutとタイトルスポンサー契約を締結

    アウディ 2026年のF1参戦に向けてRevolutとタイトルスポンサー契約を締結

    2026年のF1世界選手権への本格参戦を予定しているアウディF1チームは、グローバル・フィンテック企業「Revolut(レボリュート)」とタイトルスポンサー契約を締結したことを発表した。

    Revolutは世界中で6,000万人以上の利用者を抱え、急成長を続けるデジタル金融サービスプロバイダーとして知られる。

    両社は、テクノロジーと革新性を共通の価値観として持ち、モータースポーツおよび金融業界において既成概念を打ち破る姿勢で一致している。この提携は、そんな両ブランドの未来志向のビジョンに基づいて実現した。

    今後、F1開催期間中には、従来とは異なる角度からモータースポーツにアクセスできる体験の提供を予定。特に若年層のファン層に向けた斬新なコンテンツが展開されるほか、Revolutユーザー向けには限定特典や優待プログラムも実施される。

    また、パートナーシップの一環として、法人向けサービスである「Revolut Business」がアウディF1チームの財務運営に導入され、チームの経理や取引を支援する。さらに、グッズやサービスの購入時にはRevolutの決済ソリューションが組み込まれ、スムーズかつ高品質な購買体験が提供される予定だ。

    Revolut CEOのニコライ・ストロンスキー氏は次のように述べている。

    「この提携は、レボリュートとアウディF1チームの未来にとって極めて象徴的な意味を持ちます。私たちは1億人の顧客にサービスを届けるという目標に向けて取り組んでおり、Formula 1という世界的な舞台で、新しい形の体験を提供できることに非常に興奮しています。両者ともに業界の常識に挑み続ける存在であり、このパートナーシップは、F1で実現可能なことの定義を塗り替えるものになるでしょう。」

    アウディF1チーム代表のジョナサン・ウィートリー氏も次のようにコメントしている。

    「私たちは、Revolutという信頼できるパートナーを迎えました。我々の理念である革新と挑戦を共有してくれる存在です。この協業は単なるスポンサー契約ではなく、F1という枠組みを進化させるための戦略的パートナーシップです。2026年から、Revolutのデジタル主導のソリューションが我々の中核業務を支え、ファンとのつながり方にも新しい価値を生み出すと確信しています。」

    また、AUDI AGのCEOであり、ザウバー・モータースポーツAGの取締役会長でもあるゲルノート・デルナー氏は次のように述べた。

    「アウディのF1参戦には明確な目的があります。それは、F1というグローバル・プラットフォームを活用して、アウディブランドの将来を形作る技術革新と持続可能性の追求です。現実主義に立脚した着実なプロジェクト運営のもと、私たちは成功に向けて自信を持っています。そしてRevolutは、その志を共有するにふさわしいパートナーです。F1の国際的な舞台で、新しい層の顧客へとリーチし、我々のブランドに対する共感をさらに広げていきたいと思います。」

    なお、Revolutにとって今回の提携は、全世界での顧客数を1億人規模にまで拡大しようとする同社の成長戦略において、極めて重要な一歩となる。過去1年で同社は金融およびライフスタイル領域におけるサービス革新を加速させ、ヨーロッパ市場で最も価値ある未上場テクノロジー企業の一角にまで上り詰めている。

    一方、Formula 1は2024年シーズンにおいて約8億2,000万人のファン層、16億人以上のテレビ視聴者を記録するなど、世界でも屈指の人気を誇るスポーツシリーズであり、今回の提携はその影響力を背景としたグローバル戦略の一環でもある。

  • ジョナサン・ウィートリー レッドブルF1離脱のきっかけは「マイアミでの報道」

    ジョナサン・ウィートリー レッドブルF1離脱のきっかけは「マイアミでの報道」

    ザウバーのチーム代表ジョナサン・ウィートリーは、昨年のF1シーズン中に起きた“ある出来事”が、自身のレッドブル離脱を決意させるきっかけになったと明かした。

    ウィートリーは2024年8月、ザウバーの新代表として就任。2026年にアウディとしてF1に本格参入する同チームの変革を率いる立場となった。58歳のウィートリーは、それ以前までレッドブルでスポーティング・ディレクターを務めており、エイドリアン・ニューウェイらと共に2024年にチームを離れた“人材流出”の一員だった。

    今シーズンは苦戦していたザウバーの中団争いへの浮上を導き、先日のイギリスGPではニコ・ヒュルケンベルグが自身初のF1表彰台を獲得するなど、成果を見せ始めている。

    ウィートリーは、昨年春の報道が転機になったと次のように語った。

    「正直に言うと、昨年のマイアミである記事が出たんだ。それで私は納得がいかなかった」とウィートリーはRacingNews365に語った。

    「当時、私は意図的に非常に低いメディア露出を保っていた。でも突然、私の名前があらゆる新聞に載った。それが職場での立場を難しくしたんだ」と

    「ただ、それによっていろんなアプローチが来るようになった。『ああ、皆が自分に関心を持っているんだな』って思い始める。そこから転職について考えるようになったんだ」

    ただし、その時点ではすぐに動くつもりはなかったという。

    「当時はロックイン契約を結んでいたし、私はそれを最初から最後まで誠実に果たすつもりだった。私は、ちょっと条件のいい話が来たからといって、契約を抜け出そうとするような人間じゃない。チームにコミットすると決めたら、その覚悟で臨んでいる」

    「ベネトン/ルノーで16年、レッドブルで19年。そして今のザウバー(アウディ)でも、ここを離れるつもりはまったくない。だからこそ、多くのチームと話をする機会も生まれたんだ」

    ジョナサン・ウィートリー F1ウィートリーは、2026年にF1参戦を果たすアウディの初代チーム代表として、体制構築の陣頭指揮を執る

    「アウディのプロジェクトは別格だった」──決断の決め手は“興奮”

    現在ウィートリーは、ザウバーからアウディへの移行を主導しており、スイス・ヒンウィルの本拠地拡張や、英ビスター・モーションにおける新技術センターの稼働を進めている。これにより、アウディは3拠点体制でF1参戦を行う見通しだ。

    ウィートリーは、他チームとも話をしたものの、最終的にアウディの将来構想に最も心を動かされたと語る。

    「キャリアを伸ばすために英国を離れる必要はなかったけど、それでもアウディのプロジェクトほどワクワクするものはなかった」

    「今でも興奮してるよ。来年、自分たちのチームが完全に変わるって考えると、まさに夢のようなんだ。見た目も雰囲気もまったく違うものになる」

    「そしてまた、前回(レッドブルでのスタートアップ期)のように最初からその旅に関われるんだ。どれだけ興奮してるか言葉では言い表せないよ。他のどんなチームも太刀打ちできなかった」

  • サウバーF1 2025年も攻めの姿勢貫く「2026年のアウディ体制に影響なし」

    サウバーF1 2025年も攻めの姿勢貫く「2026年のアウディ体制に影響なし」

    ザウバーF1のチーム代表ジョナサン・ウィートリーは、2025年のF1シーズンにおけるパフォーマンス向上への取り組みが、アウディ体制となる2026年に向けた準備に悪影響を及ぼすのではないかという懸念を否定した。

    今季からヒンウィルのチームに加わったウィートリーは、アウディのワークスチーム化を控えるサウバーにおいて、現在のC45マシンの開発と長期的な計画は並行して進められており、どちらかが他方を損なうようなことはないと主張している。

    サウバーはここ最近、大きな勢いを見せており、スペインGP以降は立て続けにアップグレードを投入。その結果、競争力は劇的に向上している。

    ニコ・ヒュルケンベルグはシルバーストンで初表彰台を獲得し、3戦連続ポイントを記録。レッドブル・リンクではダブル入賞も果たし、コンストラクターズ選手権ではサウバーを6位に押し上げ、5位ウィリアムズを射程圏内に捉えている。

    「この選手権はまだ終わっていない」
    現在のポジションに対する楽観的な見方が高まる中、ウィートリーはサウバーの目標は単に時折ポイントを獲ることではないと強調した。

    「まだ何も決まっていないし、この選手権は終わっていない。我々はまだ諦めていない」とウィートリーはシルバーストンでメディアに語った。

    「我々は数合わせをしに来ているわけではない。我々には野心があり、達成すべき目標がある」

    それでも、2026年にはF1の技術規則が大きく変わり、アウディの正式参入も控えている中、2025年にここまでリソースを注ぎ込むことが長期計画を犠牲にするのではないかという疑問も生じている。

    しかしウィートリーは、そうした考えを一蹴した。

    「今のところ、何の影響も出ていないと感じている──まあ、マッティア(・ビノット)は影響はないと言っているよ」とウィートリーは語り、CEOのマッティア・ビノットに言及した。

    「マッティアやファクトリーのチームには、クルマの進化に向けた活力があり、正しい方向に進んでいる感覚がある」

    「アブダビまでずっとこの調子が続くとは言わないが、現時点では励みになる状況だ」

    ザウバーF1チーム アウディ

    アップグレードで高まるドライバーの自信
    ウィートリーは、最近の技術的進歩により、より一貫性のある扱いやすいマシンが実現できたことを評価している。特にその兆候が見られたのはバルセロナ以降だという。

    ピーキーな挙動に悩まされていたC45は、現在ではより安定したプラットフォームとなり、ドライバーが自信を持ってパフォーマンスを引き出せるようになっている。

    「バルセロナ以降、両ドライバーに明らかに自信が戻ってきたのが分かると思う」とウィートリーは説明した。

    「あれがポイントだった──それ以前はかなりピーキーだった。予選で安定してタイムを縮めていくのが難しかったのは、皆さんもご存じのとおりだ」

    「ジェッダでは、ターン1のブレーキングですら2人とも問題を抱えていた。でも今では、そういった話題すら出ない」

    この新たな自信が結果に結びつき、ヒュルケンベルグとチームメイトのガブリエル・ボルトレトは、予選でも決勝でもより攻めの姿勢を取れるようになった。これは、マシンの作動領域が広がり、挙動が予測しやすくなったことによるものだ。

    5位を見据えつつも、地に足をつけて
    サウバーがコンストラクターズ5位を本気で狙えるかどうかについて問われると、ウィートリーは慎重な姿勢を崩さなかった。

    「地に足をつけていくよ」と彼は語った。「昨日、ドライレースだったらどうだったかと聞かれたら、まったく違う状況になっていただろうね」

    「我々は一戦一戦を楽しんでいる。今週末もまたクルマにパフォーマンスを追加してきた。スパで何が起きるか見てみよう」

    勢いに乗りつつも、アウディ・プロジェクトが静かに進行する中で、サウバーは短期的な競争力と長期的な野心の両立を実現しつつある──これは多くのチームが移行期に苦戦する部分だ。

    いまのところ、ウィートリーが発するメッセージは明確だ。目の前のポイントを貪欲に狙いつつ、未来もしっかりと見据えている。

  • 「アウディを選ぶべきだった」 サインツのウィリアムズF1移籍にシュタイナー

    「アウディを選ぶべきだった」 サインツのウィリアムズF1移籍にシュタイナー

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、2025年シーズンにおけるザウバーの復調を受け、カルロス・サインツJr.がウィリアムズを選んだ決断を後悔しているのではないかと語った。

    2024年、フェラーリのシートをルイス・ハミルトンに奪われたサインツは、ドライバー市場の中心人物となり、移籍先としてウィリアムズとザウバー、さらにはアルピーヌが候補に挙がっていた。

    最終的にサインツは、ジェームス・ボウルズ率いるウィリアムズの進歩に期待を抱き、その加入を決断。多くの関係者は2026年からアウディとしてF1に参戦するザウバーを選ぶと予想していただけに、意外な選択だった。

    しかし、昨年コンストラクターズ最下位に沈み、1レースでしかポイントを獲得できなかったザウバーは、2025年に入ってから見違えるようなパフォーマンスを発揮。ニコ・ヒュルケンベルグがシルバーストンで2012年以来となる表彰台を獲得し、中団勢としての地位を確立しつつある。

    その変化をもたらしたのが、元レッドブルのスポーツディレクター、ジョナサン・ウィートリーの加入だった。

    ギュンター・シュタイナーは、そんな現状を踏まえてサインツの選択に疑問を呈した。ポッドキャスト『The Red Flags Podcast』で次のように語っている。

    「そうだ(Gas)──パフォーマンスのこともあるが、それだけじゃない。マッティア(ビノット)の時代にフェラーリで走っていたことも関係していると思う」

    「彼はいまウィリアムズでいい経験をしていないんじゃないか。かなり苦しんでいるように見えるし、カルロスは本当にいいドライバーだ」

    「シーズン序盤は好調だったが、それも主にアレックス(アルボン)によるものだった。カルロスは目立った結果を一度も残せていない」

    「だから当然、ある程度のフラストレーションは溜まっているはずだし、過去を振り返って『アウディにしておけばよかった』と思っているかもしれない。だけど、決断した以上、それを受け入れるしかない」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    メルセデスとレッドブルにも見送られたサインツ
    フェラーリ離脱後、サインツは一時メルセデスやレッドブルへの移籍の可能性も噂されたが、両チームとも最終的には別の選択をした。

    メルセデスはルイス・ハミルトンの後任として自前のジュニア育成ドライバー、アンドレア・キミ・アントネッリにチャンスを与える道を選んだ。

    サインツはポッドキャスト『The High Performance』に出演した際、メルセデスとの交渉について次のように明かしている。

    「正直なところ、(契約に)本当に近づいていたとは言えない。トト(・ウォルフ)や他の関係者と多くの話はしたし、候補のひとりだったことは確かだけど、どの程度真剣に検討されたかはトトに聞いてほしい」

    「でも彼は、キミ・アントネッリにとても満足していると思うよ」

  • クリスチャン・ホーナー “アウディF1転身説”が即否定 フェラーリとも決裂か

    クリスチャン・ホーナー “アウディF1転身説”が即否定 フェラーリとも決裂か

    レッドブルのチーム代表を電撃解任されたクリスチャン・ホーナーに関して、わずかに噂されたアウディF1チームへの転身案は早くも否定された。

    F1界が今なお揺れるこの解任劇の詳細について、ドイツ紙『ビルト』は以下のように報じている。「ホーナーはロンドンの高級ホテルで、自身のキャリアの終焉を告げられた」という。

    関係者によると、マーク・マテシッツとチャレルム・ユヴィッディヤのレッドブル株主2名に加え、ヘルムート・マルコ、そしてCEOのオリバー・ミンツラフが同席し、解任を伝えたという。

    ミンツラフはこの解任の“首謀者”であり、数週間にわたって決断を熟慮していたとされる。

    死去した創業者の空席を巡る権力構造の変化
    レッドブル共同創業者ディートリッヒ・マテシッツが2022年10月に死去した後、ホーナーは彼の職責の多くを引き継ぐようになっていたという。この動きが徐々に組織内での軋轢を生み、解任の引き金となった可能性が指摘されている。

    そして運命を決定づけたのは7月2日、毎年恒例となっていたホーナー主催のクレー射撃イベントに、ユヴィッディヤとマックス・フェルスタッペンの両名が欠席したことだったという。フェルスタッペンは「胃の不調」で欠席したとされているが、『ビルト』はこの欠席が象徴的な“見限り”のサインだったと見ている。

    フェラーリ移籍の可能性はほぼ消滅
    現在、ホーナーには退職金の条件を含む契約解除の交渉が進められているが、契約的には他チームとの交渉に支障はないと見られている。

    イタリア紙『クオティディアーノ・ナツィオナーレ』に寄稿するフェラーリ内部関係者レオ・トゥリーニによれば、ホーナーは最近フェラーリからの2度のオファーを断っているという。トゥリーニは「3度目はあるのか?」と含みを持たせているが、『コリエーレ・デッラ・セラ』は「フェラーリ側の関心はすでに失われている」と報じており、実現の可能性は極めて低い。

    クリスチャン・ホーナー F1

    浮上するアルピーヌ案と“消滅”したアウディ説
    一方で注目されているのは、フラビオ・ブリアトーレとの連携によるアルピーヌ入りの可能性だ。チーム株の一部を持つ形での関与も選択肢に含まれると見られている。

    さらに今週には、アウディF1プロジェクトがホーナーに関心を示しているとの一部報道もあったが、『ビルト』紙は「ホーナーはアウディの選択肢には入っていない」と明言し、この噂を即座に否定している。

    後任はローラン・メキースに決定
    ホーナーの後任には、セカンドチームのレーシング・ブルズを率いていたローラン・メキースが内部昇格する形で就任。フェラーリとFIA出身の経験豊かなフランス人が、2025年マシンのシーズン中アップデートを監督し、次戦ベルギーGPおよびハンガリーGPで指揮を執ることになる。

    マルコは「マックス(・フェルスタッペン)にトンネルの先に光が見えることを示さなければならない」と語り、チーム再建への決意を強調した。

  • サウバー 13年ぶり表彰台で加速するアウディF1プロジェクト

    サウバー 13年ぶり表彰台で加速するアウディF1プロジェクト

    ジョナサン・ウィートリーは、サウバーが13年ぶりにF1表彰台を獲得した勢いを、2026年から始まるアウディF1プロジェクトに繋げていきたいと語った。

    2024年4月にレッドブルを離れてサウバーのチーム代表に就任したウィートリーは、短期間のうちにチームの競争力向上を指揮。オーストリアGPではガブリエル・ボルトレトが8位に入りF1初ポイントを獲得、さらにイギリスGPではニコ・ヒュルケンベルグが239戦目で初のF1表彰台を獲得し、サウバーにとっては2012年以来となる3位フィニッシュという快挙を達成した。

    ウィートリーは英オートスポーツ誌の取材に対し、サウバーの成長についてこう語っている。

    「正直、私が大したことを成し遂げたとは思っていない。スイスへの引っ越しがうまくいったくらいだ」

    「だが、チームと働けるのは本当に素晴らしい経験だ。明らかにマッテオ(ビノットCOO)が私の到着前から多くの準備をしてくれていて、すでに物事は動き始めていた」

    「私自身はチームの中に入り込んで、その仕組みを理解しながら、所々で少しずつ指針を示すようにしてきた。そしてシルバーストンでピットウォールに座ったとき、本当にすべてがひとつにまとまってきたと感じた」

    「私の初レースは4月の日本GPだった。それから13週間で10レースをこなしている。最初のアップグレードを投入した段階から、ドライバーたちの自信が目に見えて高まった。マシンをプッシュできるようになり、連続で予選ラップを組み立てられるようになって、我々の持っているアドバンテージを最大限に活かせるようになった」

    「私が来る前から多くの作業が進んでいたし、それを自分の手柄にするつもりはない。これは大きなチームの成果だ。設備面の改善に加え、クルーの自信を育てる取り組みもあった。ピットストップのような要素は、チームスピリットの表れでもある。リラックスしながら確実な作業ができているチームは、いい状態にあるということだ」

    ザウバー F1 アウディ

    2026年にはF1史上最大級のレギュレーション変更が控えており、アウディの正式参入とともにサウバーは新たなチャプターへと突入する。ウィートリーは、その挑戦こそが自分をレッドブルから動かした理由だったと明かす。

    「ちょうど1年前の今日くらいだったと思う。ここグッドウッドからサウサンプトン空港へ向かって、アウディとの面談に向かった。あの瞬間から、このプロジェクトに惹きつけられ続けている」

    「私はアウディ・クワトロが森の中を走り抜けて、マフラーから火を噴く姿を見て育った。アウディはいつも独自のアプローチを貫いていたし、今こうしてその旅路の一部になれるのは本当に特別なことだ。これは今のF1にとって最も素晴らしいニュースのひとつであり、ファン全員がワクワクすべき出来事だと思っている」

    とはいえ、伝統的な強豪チームに挑むのは容易ではないことも理解している。

    「我々はこの挑戦に対して謙虚に臨む必要がある。既存のトップチームと同じレベルに到達するのは簡単なことではないし、それを突き破るには大きな勢いが必要だ」

    「だが私は、我々がそのレベルに到達できると確信している。すでに我々はその道を歩み始めているし、ウェットコンディションなどではチャンスを掴めるようになっている」

    「もうすぐ、私のシャツには4つのリング(アウディのロゴ)がつくことになる。それはF1で最も幸せなチーム代表の証になるだろう」

  • F1初表彰台のヒュルケンベルグ レッドブルではなくアウディとの将来は正解?

    F1初表彰台のヒュルケンベルグ レッドブルではなくアウディとの将来は正解?

    ニコ・ヒュルケンベルグは、かつてレッドブルとフェラーリの両方でF1を戦う目前まで迫っていた。

    現在F1を戦うドライバーの中で37歳のヒュルケンベルグより年上なのは、40歳の7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンと、43歳の2度の王者フェルナンド・アロンソだけだ。

    その一方で、ヒュルケンベルグは先週日曜のシルバーストンでF1参戦239戦目にすてようやくキャリア初の表彰台を獲得した。

    「私にとって、彼のパフォーマンスはF1ドライバーの中でもトップ5に入る」そう語ったのは、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコだ。

    「彼は常に明確なマシンのアドバンテージを持つドライバーを上回っている。ニコには敬意を表するしかない」

    「この表彰台は本当に待ち望まれていたものだ」

    レース後のパルクフェルメで最初にヒュルケンベルグを祝福したのは、マックス・フェルスタッペンだったが、その後グリッド中の多くのドライバーが祝福の輪に加わった。

    「彼は、ちゃんとしたマシンに乗るチャンスがなかった、グリッド上で最も優れたドライバーの1人だ」そう語ったのはアロンソだ。「本当に本当に嬉しいよ」

    カルロス・サインツJr.も同意する。

    「ニコはずっとトップ5に入るドライバーだった」

    「彼の才能とレース運びのレベルは本当に素晴らしい。正直、彼に表彰台がないってことで人々が文句を言ってたけど、それって本当に関係ないことだったと思う」

    元ハース代表のギュンター・シュタイナーは、数年前にヒュルケンベルグを現役復帰させた張本人であり、そのキャリアは今やアウディのワークスプロジェクトへとつながっている。

    「彼は本当に優れたドライバーだが、タイミングよく正しいマシンに乗る運がなかった」シュタイナーはRTLにそう語った。

    「それでもこの人が特別なのは、スター気取りになることなく、常に“人間的”であり続けたことだ。F1ドライバーとして安定したキャリアを築いてきたし、高く評価されている」

    「私が彼をチームに入れたのは、何ができるかを分かっていたからだ。チームを前進させるにはニコのようなドライバーが必要だったし、彼は実際にそれをやってのけた。F1では常に結果が求められる。彼はその期待に応え続けている」

    「日曜の走りを見れば分かるように、37歳という立派な年齢でもまだ十分な実力を持っている。見事な仕事ぶりだった」

    ヒュルケンベルグはかつて、トップチームに加入する寸前まで行ったこともある。マルコは、2021年にフェルスタッペンのチームメイトとして彼を起用しかけていたことを認めた。

    「チェコ・ペレスと契約する前の話だった。今だからこそ分かることだけどね」

    「当時はチェコが勝利していて、ニコはレースを落とすことが多かった。今のほうが彼はずっと良い」

    「年齢を重ねるほどに、彼のミスは減ってきている。だからこそ、アウディとしっかりした契約を結んでいるんだ」

    実際、もしヒュルケンベルグが2026年から始まるアウディとの長期プロジェクトにそれほどコミットしていなければ、角田裕毅の後任候補として最有力に挙げられていたかもしれない。角田裕毅は今季ここまで苦戦が続いており、過去5戦で一度もポイントを獲得できていない。加えて、20年間にわたってレッドブル帝国を率いてきたクリスチャン・ホーナーの解任は、チーム全体の競争力に影を落とす可能性がある。

    ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバーF1チーム アウディ奇しくもアウディを率いるステファノ・ドメニカリはフェラーリF1チーム代表時代にニコ・ヒュルケンベルグの獲得を望んでいた。

    Sport Bildによれば、ヒュルケンベルグはフェラーリ加入の可能性もかつて存在していたという。2013年には当時のチーム代表ステファノ・ドメニカリと「集中的な交渉」が行われていた。

    「当時ザウバーに所属していたヒュルケンベルグに対し、フェラーリは45ページにも及ぶ契約書を提示していた。それは細部まで詰められたものだった」と同誌は報じている。

    「しかしその契約は最終的に署名されることはなかった。フェラーリの当時のCEOだったセルジオ・マルキオンネが土壇場で拒否権を行使したのだ。ヒュルケンベルグ自身、いまだにその理由を知らない」

    ヒュルケンベルグは今後、アウディのF1参入初年度である2026年からプロジェクトを率いる存在となる。

    「ニコはチームのスタートを助ける存在になる」そう語るのは、元グランプリウィナーのデビッド・クルサードだ。

    「その任務はもちろん大きな挑戦だけど、彼は常に最大限の力を引き出してきた。私は彼が何でもやってのけられると信じているよ。表彰台の常連になる可能性だってある」

  • ザウバー 英ビスターに新拠点を開設 アウディF1体制に向けた重要ステップ

    ザウバー 英ビスターに新拠点を開設 アウディF1体制に向けた重要ステップ

    ザウバー・モータースポーツは、アウディのワークスチームとしてのF1参入に向けて、イギリス・オックスフォードシャー州ビスターに新たな技術拠点を正式に開設した。

    アウディは2026年にF1へ初参戦する予定で、スイスのチームであるザウバーを完全買収し、自社ワークスチームとして体制を構築する。

    その準備の一環として、スイス・ヒンウィルの本部とドイツ・ノイブルクのパワーユニット部門に加え、第3の拠点としてイギリスの「モータースポーツ・バレー」地域への進出を今春発表していた。

    この地域は、イングランド南東部およびミッドランド地方を含み、現在F1チーム10のうち7チームが拠点を置く。現地採用の技術者が多く在住しており、アウディはこの優れた人材にアクセスすることを狙っている。

    ザウバーは7月1日、英ビスター・モーション内の「サウバー・モータースポーツ・テクノロジー・センター(SMTC)」の開設を正式発表した。ビスター・モーションはオックスフォードシャー州に位置する総面積444エーカーの複合施設で、複数のモータースポーツ関連企業がすでに拠点を構えている。

    ザウバーF1チーム アウディ

    アウディF1プロジェクト責任者のマッティア・ビノットは次のように語った。

    「ビスター・モーションに『サウバー・モータースポーツ・テクノロジー・センター』を開設できたことは、アウディのF1参戦準備における重要なマイルストーンだ。この施設により、モータースポーツ・バレーに存在する優秀な人材の力を活用し、技術力をさらに高めることができる」

    「ビスター・モーションは活気あるモータースポーツのハブであり、この場所に身を置くことで、まさに『モータースポーツを感じながら生きる』ことができる。我々にとって、ヒンウィル拠点を支えるこのイギリス拠点の存在は、長期的な成功に不可欠となるだろう」

    この新拠点の運営費用は2026年のF1予算制限(コストキャップ)に含まれない予定であり、ザウバーにとっては財政的な柔軟性が生まれる。ザウバーは長年、スイス国内の生活費の高さによって人件費が増大し、他チームに比べて不利だと主張してきた。

    ビスター・モーションのCEOであるダニエル・ジョゲイガンも歓迎の意を示した。

    「ザウバー・モータースポーツがビスター・モーションをイギリス拠点として選んでくれたことを心から歓迎する。これはアウディF1プロジェクトの変革におけるエキサイティングなステップだ」

    「彼らは、持続可能性、革新性、そしてモータースポーツにおける最高のパフォーマンスというビジョンを支えるために、スイス・ドイツ両拠点と連携しながらここを活用していく。すでにモータースポーツUKや数多くの先進的自動車・航空関連企業が集うこの地で、ザウバーのチームがどのように成長していくのか、楽しみにしている」

    なお、2025年F1シーズンにおけるザウバーは現在コンストラクターズランキングで下から2番目に沈んでおり、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートの両名が2026年もチームに残留することがすでに決定している。

  • ニコ・ヒュルケンベルグはまだF1“シリーシーズン”のキープレーヤー?

    ニコ・ヒュルケンベルグはまだF1“シリーシーズン”のキープレーヤー?

    35歳のドイツ人ドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグが、今後のF1“シリーシーズン”において主役の一人となる可能性がある。

    2019年末にルノーのシートを失ったことで、ヒュルケンベルグのF1キャリアは終わったかに思われた。その後、2020年から2022年にかけては代役として断続的にレース出場し、2023年と2024年にはハースからフルタイムでF1復帰を果たした。

    ハースでのパフォーマンスにより、ザウバーの新オーナーであるアウディの目に留まり、ヒュルケンベルグは同チームと「複数年契約」を締結したと発表された。なお、アウディへのブランド変更を控える現在のザウバーはグリッド後方に沈んでいるが、ヒュルケンベルグは最近のバルセロナGPで5位入賞を果たし、注目を集めた。

    この走りにはパドック全体から称賛の声が上がり、レッドブルのヘルムート・マルコもかつてヒュルケンベルグを起用候補として検討していたことを認めた。

    元F1ドライバーで同じくドイツ出身のラルフ・シューマッハは、スペインGPにおけるヒュルケンベルグのパフォーマンスについて「スーパーな速さを見せた」とSky Deutschlandに語った。

    「特にアウディにとっては、2026年に向けた新車開発の方向性が少なくとも見えたという意味がある」とラルフ・シューマッハは述べた。

    ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ F1

    さらに、今後のF1界で繰り広げられるであろう“シリーシーズン”において、ヒュルケンベルグが再び重要な存在となり得ると指摘した。

    「すべてはこの先に何が起きるか次第だ。ルーキーたちは皆、現状に留まるのだろうか? フラビオ・ブリアトーレは何を考えているのか? まあ、彼はおそらくもっと若いドライバーを探しているとは思うけどね」

    シューマッハはさらにこう続けた。

    「でもドライバー市場の動きというのは、時に説明のつかないダイナミズムがある。もし彼が今後もこのような結果を出し続ければ、きっと長くF1に残るだろう。彼にはまだスピードがある」