カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • ランス・ストロール F1批判に「気にしない、ただのノイズだ」

    ランス・ストロール F1批判に「気にしない、ただのノイズだ」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、F1ドライバーとして常に注目を浴びる中で受ける厳しい批判にどう向き合っているかを語った。チームオーナーの息子という立場や成績面での波により、長年にわたって厳しい目を向けられてきたストロールだが、「気にしない」と断言する強い姿勢を見せている。

    ストロールは2017年にウィリアムズからF1デビューを果たし、アゼルバイジャンGPで史上2番目の若さで表彰台に立った実績を持つ。

    その後アストンマーティンに移籍し、2020年トルコGPでは初のポールポジションを獲得したが、キャリアを通して一貫性の欠如を指摘されることも多い。

    父親のローレンス・ストロールがチームオーナーを務めることから「親のチームに守られている」と批判されることも少なくないが、彼自身は冷静に受け止めている。

    「批判はノイズ、自分の世界に集中する」
    YouTubeの『Unearth Your Greatness』シリーズで、ストロールは次のように語った。

    「僕は批判を“ノイズ”だと考えている。気にすれば当然心が乱れるけど、僕には信頼できる人たちがいる。彼らの意見こそ大事にしているし、僕は自分の世界に集中して生きていきたい」

    「良いレースをすれば称賛され、悪いレースをすれば叩かれる。人々はとても短絡的だ。そんなことはこれからも変わらないと思う」

    「だからこそ、自分にとって本当に重要な人たちに囲まれることが大切だと思う。アドバイスを受ける価値のない人からの批判なんて気にする必要はない」

    「敗北こそ最大の学び」
    現在、アストンマーティンはコンストラクターズ選手権で7位と苦戦中だ。2023年にフェルナンド・アロンソがシーズン序盤に6度の表彰台を獲得した勢いはなく、チームとして厳しい時期を過ごしている。

    それでもストロールは、困難なシーズンこそが成長の糧になると語った。

    「僕らは勝利や表彰台の話をよくするけど、本当の学びは負けた時にあると思う」とストロールは話した。

    「苦しい瞬間や困難な時期にこそ、自分について一番学べる。次の週末にどうすれば良くなれるかを考え、成長していくんだ。誰だって勝利は好きだけど、成長するのは苦しい時だと思う」

    ストロールの“批判耐性”が示す成熟
    ストロールの発言は、F1ドライバーとしてのキャリアにおける精神的成熟を象徴している。SNSやメディアによる批判が過熱する現代のF1において、彼のように「自分の世界」を保つ強さは大きな武器だ。

    結果だけで評価される環境の中で、周囲の声に流されず、信頼できる人々の支えを糧にする姿勢は、アスリートとしての本質的な強さを感じさせる。

    Source: racingnews365.com

  • ホーナーとフェルスタッペン アストンマーティンF1で「新生レッドブル」結成論

    ホーナーとフェルスタッペン アストンマーティンF1で「新生レッドブル」結成論

    アストンマーティンF1へのクリスチャン・ホーナー移籍説が、思わぬ人物の発言によって再燃している。元F1ドライバーで6度のグランプリ優勝を誇るリカルド・パトレーゼは、「ホーナーとマックス・フェルスタッペンが再び手を組む可能性がある」と語り、“新しいレッドブル”がシルバーストンに誕生するシナリオを描いた。

    パトレーゼはホーナーの「友人」と自称し、2026年に導入される大規模なレギュレーション変更を前に、ホーナーがアストンマーティンでミハエル・シューマッハのような影響力を持つことができると指摘した。

    ホーナーとフェルスタッペンの「新生レッドブル」構想?
    ホーナーとレッドブルの正式な決別は先月発表された。PlanetF1.comによれば、両者は1億ドル規模とされる和解金で合意し、この妥協によりホーナーは来年後半にもF1復帰が可能になるという。

    パトレーゼは、ホーナーがアストンマーティンで再びチームを率い、フェルスタッペンを呼び寄せるという“夢の再結成”を示唆した。彼はその構図を、かつてミハエル・シューマッハがベネトンからフェラーリに移籍し、5連覇を達成した時と重ね合わせる。

    「クリスチャン・ホーナーのアストンマーティン移籍の噂を聞くと、ミハエル・シューマッハがベネトンを離れてフェラーリに行ったときのことを思い出す」とパトレーゼは語る。

    「彼はベネトンから最高の人材を引き連れてフェラーリで優勝チームを築き、5度のワールドチャンピオンになった。ロス・ブラウンやロリー・バーンなど、彼と一緒にいた面々を連れていったんだ」

    「フェルスタッペンにも同じような可能性がある。彼らは確実に話をしているはずだ。もしこれがホーナーの考えなら、アストンマーティンで“新しいレッドブル”を築くことは十分にあり得る」

    フェルスタッペンの未来と2026年の転機
    フェルスタッペンがこれまで獲得した4つのタイトルはすべてホーナーの指揮下で達成されたが、その連勝記録は2025年で途切れる可能性がある。

    2026年には新たな車体・パワーユニット規定が導入され、フォードとの共同開発によるレッドブル・パワートレインズの初年度を迎える。もしレッドブルがそのスタートに失敗すれば、フェルスタッペンの将来が再び注目の的になるだろう。

    ヨス・フェルスタッペンとの関係は障害にならない?
    ホーナーのレッドブル離脱の背景には、マックスの父ヨス・フェルスタッペンとの関係悪化もあったとされる。しかし、パトレーゼは「時間が解決する」と楽観的だ。

    「離婚したからといって、いつまでも揉め続ける必要はない」とパトレーゼは語る。

    「2年、3年、4年も経てば、クリスチャン・ホーナーとヨス・フェルスタッペンは再び友好的な関係に戻るかもしれない。もしタイトルを狙えるチームを築けるなら、ヨスも息子に最良のチャンスを与えるはずだ」

    分析:ホーナー移籍説が意味する“新たな勢力地図”
    パトレーゼの発言はあくまで推測に過ぎないが、F1が2026年に向けて再編の波に入る中、象徴的なシナリオとして注目される。

    ■ ホーナーがアストンマーティンへ行く場合
    ・ホンダとの再タッグ(2026年以降)により、技術的基盤は強固
    ・アストンマーティンの豊富な資金力が、レッドブル離脱後のホーナーの再起を後押し
    ・フェルスタッペンの移籍が実現すれば、ドライバー市場は大混乱に陥る

    ■ 一方で、現実的な障壁も
    ・レッドブルとの契約上の制約(2028年までとされる長期契約)
    ・フェルスタッペンがフォード製PUの成長を待つ可能性
    ・ホーナー自身が「今は家族と過ごす時間を大切にしている」とされる現状

    それでも、ホーナーとフェルスタッペンが再び手を組めば、2026年のF1勢力図を根底から覆す可能性がある。かつての「ベネトンからフェラーリ」への流れが、「レッドブルからアストンマーティン」へと重なる日は来るのだろうか。

    Source: PlanetF1.com

  • アストンマーティンF1新CTOカルディーレ「2026年に失敗という選択肢はない」

    アストンマーティンF1新CTOカルディーレ「2026年に失敗という選択肢はない」

    アストンマーティンF1チームの新チーフ・テクニカル・オフィサー(CTO)、エンリコ・カルディーレは「我々にはすべての条件が整っている。失敗という選択肢はない」と力強く語った。

    2026年の新レギュレーション導入を見据え、チームは技術体制を再編。カルディーレはその中核を担う存在として、再び勝てるチーム作りに挑む。

    2024年にフェラーリを離れたカルディーレは、2025年からアストンマーティンに加わり、CEO兼チーム代表アンディ・コーウェル、そしてマネージング・テクニカル・パートナーのエイドリアン・ニューウェイの下で技術開発を統括。来季の進化型マシンと、2026年の完全新設計マシンの双方に焦点を当てている。

    「我々は来年、正しい方向へ進む。最初のレースでそうなるのか、2戦目か、7戦目かは分からない。ただし、コミットメント、集中力、そして必ず成功できるという自信がある。すべての条件は整っている。失敗という選択肢はない」とカルディーレはチーム公式サイトで語った。

    また、2026年から始まる新時代については「間違いなく興奮している」とコメント。

    「自分たちのクルマだけではなく、他の10台のマシンを見て、それぞれがどんなパフォーマンスを発揮するのかも楽しみだ。もし我々が有利な立場にあるならその優位を保ち、そうでなければ追い上げる必要がある。いずれにしてもワクワクする展開になるだろう」と続けた。

    カルディーレはフェラーリ時代と比較しながら、アストンマーティンが掲げる“チームの成長”という課題に言及した。

    「私がチームに最初に伝えたメッセージのひとつは『我々自身のアイデンティティを見つけること』だった。組織を我々のビジョンに沿って機能させる必要がある。他チームからインスピレーションを得るのはいいが、“模倣”は正しいアプローチではない」と強調した。

    エンリコ・カルディーレ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティン技術体制の新章
    アストンマーティンは、2026年の新エンジンレギュレーションと車体規則の大変革に合わせて技術基盤を刷新。カルディーレの加入は、コーウェルとニューウェイの指揮下での“トライアングル体制”を形成する鍵となる。

    2025年はその橋渡しの年となり、同チームが目指す「独自の開発哲学」を形にする重要なシーズンになる。

    フェルナンド・アロンソも「アストンマーティンは必ず成功する」と語っており、カルディーレがもたらす新たな技術的方向性が、その言葉を裏付けることになるか注目される。

    Source: Aston Martin F1 Official Website

  • ホンダ×エイドリアン・ニューウェイが導くアストンマーティンF1の革新計画

    ホンダ×エイドリアン・ニューウェイが導くアストンマーティンF1の革新計画

    アストンマーティンF1チームは、2026年の「ホンダ・ワークス化」に向けて大きな変革期を迎えている。

    2026年の新レギュレーション時代を見据え、同チームは新たにホンダのパワーユニットを搭載するだけでなく、F1デザイン界の巨匠エイドリアン・ニューウェイを迎え入れた。この2つの要素が融合することで、アストンマーティンは次世代F1において強力なポテンシャルを手に入れつつある。

    ニューウェイとホンダの再結成がもたらす力
    ニューウェイは、ホンダとの過去の協業で輝かしい成果を残してきた。彼が設計を手掛けたレッドブルF1マシンは、ホンダエンジンとともに6度の世界タイトルを獲得。マックス・フェルスタッペンが2021年から2024年まで4連覇を果たしたのも、このコンビの成功の象徴だ。

    現在、アストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーとしてチームに加わったニューウェイは、3月の就任以来、すでに2026年仕様のマシン開発に全力を注いでいる。これにより、ホンダとの経験値を最大限に活かした「理想的なパッケージング構築」が進められている。

    アンディ・コーウェルが語る“理想的なワークス関係”
    アストンマーティンのCEO兼チーム代表アンディ・コーウェルは、ホンダとの協業についてシンガポールGP前に次のように語っている。

    「ホンダはエンジニアリング主導の組織で、アストンマーティンと非常に似ている。革新性、情熱、そして勇気にあふれている。日曜のレース後には、さくらの施設で数日を共に過ごす予定だ」

    さらにコーウェルは、ワークスチーム化による利点を強調する。

    「これまでカスタマーチームとして、パワーユニット後方の構造には口を出せなかった。しかし今後は、冷却構造、トランスミッションの統合、そしてシャシー全体とのパッケージングについて議論できる立場になる。それが非常に刺激的だ」

    ニューウェイの存在が、その変革をさらに後押ししているという。

    「彼はホンダとの経験が豊富で、どこを攻められるか、どこが限界なのかをよく理解している。それがすでに大きな助けになっている」

    2026年のF1がもたらす新時代
    2026年には、パワーユニットとシャシーの両面で大規模な技術革新が導入される。

    新PUは電動化率が2倍以上に高まり、燃料は完全合成の持続可能なバイオ燃料に切り替わる。また、シャシー面では車重が約30kg軽量化され、前後ウイングには「アクティブ・エアロ」が採用されることで、DRSは廃止される予定だ。

    タイヤはピレリ製のままだが、前輪は25mm、後輪は30mm細くなる。チームは1月26日に予定される初テストまでにマシンを完成させる必要があり、年末のクリスマス休暇を考慮すると時間的猶予は限られている。

    「多くの新技術が投入される。PU、燃料、空力、素材、トランスミッション、すべてが刷新される。だが、完走しなければポイントは得られない。そのバランスをどう取るかが重要だ」とコーウェルは語った。

    そして最後にこう付け加えた。

    「今年よりテストもレースもずっと面白くなると思う。我々はその挑戦を心から楽しみにしている」

    ニューウェイ加入の真意:アストンマーティンの再構築計画
    アストンマーティンがエイドリアン・ニューウェイを迎え入れた背景には、単なる技術面の補強にとどまらない「組織改革の意図」も見え隠れする。

    アンディ・コーウェルがチーム代表兼CEOに就任して以降、アストンマーティンは経営と技術の両輪を根本から再構築しており、ニューウェイの参画はその象徴的な一歩といえる。

    ニューウェイはチームの“マネージング・テクニカル・パートナー”という肩書を持ち、従来の「チーフデザイナー」的な立場を超え、チーム全体のテクニカル戦略を統括する役割を担う。

    これはつまり、マシン設計だけでなく、PUパートナーとの連携方針、風洞開発の方向性、素材選定、シミュレーション技術など、チーム全体の技術判断に関与するということだ。

    そのため、アストンマーティンの“ニューウェイ体制”は、従来の「レッドブル式アプローチ」をモデルにしつつも、ホンダとの緊密な共同開発という新しい枠組みを打ち立てている。

    ホンダとの再タッグが意味するもの
    ホンダにとっても、ニューウェイとの再会は大きな追い風だ。

    ホンダのF1プロジェクトは2026年に完全復帰するが、過去にニューウェイがホンダPUの特性を最大限に引き出した経験は、今後の開発で重要な指針となる。

    特に、2026年のPUは「電動化の比率が大幅に高まる」という特徴を持つ。

    MGU-K(運動エネルギー回生システム)の出力が現在の約3倍に増加し、内燃機関(ICE)のパワーとバランスを取る必要がある。この複雑なエネルギー管理において、冷却効率と車体統合の最適化は極めて重要だ。

    コーウェルが言及した「冷却構造とパワーユニットの統合議論」は、この課題を示唆している。
    そしてニューウェイは、その“車体とエンジンを一体で設計する能力”を持つ数少ないエンジニアであり、ホンダにとっても理想的なパートナーとなる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1 エイドリアン・ニューウェイ

    アストンマーティンの「2026年型マシン開発ロードマップ」
    2026年に向けて、アストンマーティンは段階的に開発フェーズを進めている。

    ■ フェーズ1(2024年冬〜2025年春)
     既存マシンのデータを基に、空力・冷却・レイアウトのベースコンセプトを確立。ニューウェイ主導でCFDシミュレーションと風洞試験を実施。

    ■ フェーズ2(2025年夏)
     ホンダPU試作機との結合テスト開始。桜の研究所(さくらの施設)とシルバーストン拠点の両方で共同解析を実施。

    ■ フェーズ3(2025年末〜2026年初頭)
     統合型シャシー+PUのファイナル仕様を完成させ、1月26日の初テストに向けて最終調整へ。

    このロードマップの中で、ホンダとアストンマーティンの共同開発は従来よりも早期に始まっており、風洞・シミュレーションのデータ共有が進んでいる点が特徴だ。これはメルセデス時代には不可能だった“本当の意味でのワークス連携”の第一歩である。

    見据える先は「ワールドチャンピオン」
    ニューウェイが加入したチームの歴史を振り返れば、その多くが数年以内にチャンピオン争いに加わっている。

    ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブル——いずれも彼の哲学のもとで頂点を経験したチームだ。

    アストンマーティンもまた、その“ニューウェイ・サイクル”の新たな章を迎えようとしている。

    アンディ・コーウェルの経営的手腕、ホンダの技術基盤、そしてニューウェイの設計思想——この3者が結集することで、アストンマーティンは単なる挑戦者ではなく「タイトル候補」として2026年シーズンを迎えることになるだろう。

    総括:ホンダ×ニューウェイ体制は“奇跡の再現”となるか
    アストンマーティンが2026年に掲げる目標は、単なる表彰台ではない。

    ホンダとニューウェイの再結成により、チームはかつてのレッドブルと同じく“PUとシャシーが完全に調和した理想的なマシン”を手に入れる可能性がある。

    その成功の鍵は、「妥協なき協働」にある。

    ホンダの技術哲学とニューウェイの独創的な設計思想が融合すれば、2026年のF1グリッドにおいて、アストンマーティンが最も革新的な存在となることは間違いない。

    Source: planetf1.com

  • アストンマーティンF1 2026年へ本格移行 ニューウェイ×ホンダ連携が加速

    アストンマーティンF1 2026年へ本格移行 ニューウェイ×ホンダ連携が加速

    アストンマーティンF1チームは、2026年からホンダ製パワーユニットを搭載するワークスチームとして新時代を迎える。その準備が本格化する中、チームはホンダだけでなく、F1デザイン界の巨匠エイドリアン・ニューウェイという大きな戦力も手に入れた。

    ニューウェイはレッドブル時代、ホンダとの協力で圧倒的な成功を収めた張本人だ。彼の設計したマシンは、マックス・フェルスタッペンによる4年連続ドライバーズタイトル(2021〜2024年)と、レッドブルのコンストラクターズタイトル連覇(2022〜2023年)を支えた。

    現在、エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーとして、来季および2026年のプロジェクトに集中している。

    アストンマーティンCEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは、シンガポールGP前にホンダとの協業についてこう語った。

    「ホンダは素晴らしい。彼らはアストンマーティンと同じくエンジニアリング主導の組織で、革新性、情熱、そして勇気を持っている。レース後にはさくらの施設を訪問して数日間一緒に過ごす予定なんだ」

    「カスタマーチームからワークスチームへの移行は非常にエキサイティングな段階だ。これまではパワーユニットの後部構造に関して発言権がほとんどなかったが、今後は前部構造の設計や冷却、トランスミッションとの統合など、全体の議論に加わることができる」

    「3月から加わったエイドリアンの存在が大きい。彼はホンダと仕事をした経験があり、どこまで攻められるか、何をすべきでないかをよく理解している。まさに心強い存在だ」

    F1 2026年の新時代へ──軽量化と電動化の進化
    2026年のF1は、パワーユニット規定とシャシー規定が大幅に刷新される。ホンダのほか、メルセデス、フェラーリ、レッドブル、アウディが新PUメーカーとして名を連ねる。新PUは電動出力が従来の2倍以上に増え、完全持続可能なバイオ燃料を使用する内燃エンジンと組み合わせられる。

    マシン側では30kgの軽量化が予定され、DRSに代わる前後ウイングのアクティブエアロを導入。ピレリタイヤも前輪25mm、後輪30mmのナロー化が進む。各チームは2026年1月26日の初テストに向けて、クリスマス期間の作業停止を挟みながら開発を急ピッチで進めている。

    「これは全チームにとって大きな挑戦だ」とコーウェルは認める。

    「新しいパワーユニット、持続可能燃料、空力、素材、シャシー、トランスミッション──まさにクルマ全体の再設計になる。だが、我々はテスト日も開幕日も動かせない。だからこそ、できる限り革新を重ね、性能を追求している」

    「ただし、完走しなければポイントは得られない。そのバランスを常に意識している。ここ数年よりも興味深いテストとレースになるはずだ。非常に楽しみにしているよ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    ニューウェイ×ホンダ連携がもたらす相乗効果
    ニューウェイとホンダの再タッグは、アストンマーティンにとって技術的にも心理的にも大きなアドバンテージとなる。ホンダは過去にレッドブルと共に勝利の方程式を確立しており、その経験値を持つニューウェイの加入は、パワーユニットとシャシーの融合設計において即効性を発揮している。

    コーウェルが「自然な理解がある」と語ったように、さくらの開発陣とニューウェイの意思疎通はスムーズで、2026年に向けたシームレスな統合が進んでいる。
    2026年のF1は、技術革新の象徴的な転換点となる。アストンマーティンはその中心に立ち、ワークスチームとして真のタイトル争いに名乗りを上げようとしている。

    Source: PlanetF1

  • アストンマーティンF1 ホーナー招聘を正式否定「関与の計画は一切ない」

    アストンマーティンF1 ホーナー招聘を正式否定「関与の計画は一切ない」

    アストンマーティンF1チーム代表のアンディ・コーウェルは、元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーが将来的にチームへ加わる可能性を明確に否定した。コーウェルはシンガポールGP週末にローレンス・ストロール代表と協議した上で、「オペレーション面でも投資面でも、ホーナーが関与する予定はない」と断言した。

    コーウェルは前日のメディアセッションでホーナーの関与を明確に否定しなかったことで憶測を呼んでいたが、ストロールとの会話を経て立場を明確にした。

    「昨日のメディアセッションでこの話題が出たので、今朝ローレンスと話をした。どうやらクリスチャンは現時点でほぼ全てのチームオーナーに連絡を取っているようだ」とコーウェルは語った。

    「はっきり言っておくが、今後クリスチャンが運営面や投資面で関与する計画は一切ない」

    この発言により、アストンマーティンは2026年からホンダワークス体制へ移行するチームの中で、ホーナー招聘を正式に否定した2チーム目となった。先日、キャデラックF1チームも同様の声明を出し、「ホーナーとの話し合いは一切ない」とチームCEOのダン・タウリスが述べている。

    ホーナーは7月のイギリスGP後にレッドブルを電撃的に解任され、約1億ドル(約150億円)の和解金を受け取って正式にチームと決別。契約上、2026年シーズン中にはF1パドックへの復帰が可能になるとされている。

    現在はチームオーナー型の立場での復帰を模索しており、トト・ヴォルフ(メルセデス代表)のように経営と指揮を兼ねるポジションを志向していると見られている。

    一方、ハースF1チームの小松礼雄代表も、先週ホーナー側からの接触があったことを明かしているが、「 exploratory(探索的な)会話にすぎず、これ以上話が進むことはない」と強調した。

    アストンマーティン

    ホーナー復帰は「現実的なオプション」が限られる
    クリスチャン・ホーナーがF1復帰を模索していることは確実だが、レッドブル離脱後の余波は依然として大きく、トップチームが彼を受け入れる環境は整っていない。アストンマーティンとキャデラックの正式否定により、残る選択肢は限られてきた。

    2026年以降の新時代において、ホーナーが再びチーム代表の座に就くには、既存チームの買収や新規参入チームの設立といった大胆な動きが必要となる可能性が高い。

    トト・ヴォルフ型の「オーナー兼代表」という構想を実現できる場は少なく、彼の次の一手がF1界全体の注目を集めている。

    Source: PlanetF1.com

  • フェルナンド・アロンソ ハジャー撃破「ヒーロー・オブ・ザ・レースにトロフィーを」

    フェルナンド・アロンソ ハジャー撃破「ヒーロー・オブ・ザ・レースにトロフィーを」

    アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、2025年F1シンガポールGPで数周にわたってVCARBのアイザック・ハジャーを追走した末に見事なオーバーテイクを披露した。遅いピットストップで失った順位を取り戻したこのシーンの直後、スペイン人ドライバーは無線で熱い声を上げた。

    アロンソはプラクティスでトップ5を狙える速さを示し、決勝を10番手からスタートした。

    周囲のドライバーの多くが異なる戦略を選ぶ中、彼はソフトタイヤでレースを開始し、1周目でハジャーとオリバー・ベアマンを抜いてポジションを上げた。

    その後もソフトタイヤでスティントを長く引っ張ったが、先にピットインしたハジャーとベアマンの後に入る形となった。アロンソがピットを終えてコースに戻る際、右前輪の取り付けトラブルによって作業が遅れ、再び2台の後ろに戻ってしまった。

    一方のハジャーはパワーユニットの不具合を無線で知らされ、パワーを失っていた。アロンソはそのVCARBを数周にわたって追走した末、ターン1〜3の一連のコーナーで仕掛けた。ターン3の立ち上がりでやや早くスロットルを開けたために一瞬リアが滑ったものの、巧みにコントロールしながらオーバーテイクを成功させた。

    その直後、チームラジオでアロンソは冗談交じりに叫んだ。
    「今日のヒーローにトロフィーを授けろ!」(”Trophy for the hero of race”)

    その後、彼はすぐにベアマンをも追い抜き、スローピットストップ前にいた8位のポジションを取り戻した。

    フェルナンド・アロンソとアイザック・ハジャーノバトル F1シンガポールGP

    アロンソ、エンジニアに痛烈な一言「毎周しゃべるなら無線切る」
    2025年シーズン、フェルナンド・アロンソはリタイアやセーフティカーの影響など、不運に見舞われるレースが続いている。シンガポールでも右前輪の問題でピットに時間を要しながらも、往年のような闘志あふれる走りを見せた。

    ピットアウト後、レースエンジニアが残り周回数を報告すると、アロンソは苛立ちを隠さず応答した。
    エンジニア「残り34周」
    アロンソ「毎周話しかけるなら無線を切るぞ」(”If you speak to me every lap, I will disconnect the radio”)

    その後アロンソは冷静さを取り戻し、再びペースを上げてベアマンを抜き返すと、ルーキーに対して10秒以上のギャップを築いて8位でフィニッシュ。ルイス・ハミルトンに5秒ペナルティが科されたことで7位に昇格した。

    そして、アロンソ自身、シンガポールGPのドライバー・オブ・ザ・デイに選出された。

  • フェルナンド・アロンソ F1シンガポールGP好調の裏に「ステアリング角トリック」

    フェルナンド・アロンソ F1シンガポールGP好調の裏に「ステアリング角トリック」

    フェルナンド・アロンソは、シンガポールGPでの好調なペースの要因の一つとして、ステアリングラックの調整を施しているようだ。

    アロンソはフリー走行1回目でトップタイムを記録し、赤旗が多発したフリー走行2回目でもアストンマーティンのマシンをトップ5内にキープした。

    この夏を通じてハイダウンフォースのサーキットで好調を見せてきたスペイン人ドライバーだが、元F1王者のジェンソン・バトンは、アロンソのAMR25が今週末「より大きな操舵角」を備えていると指摘している。

    バトンが指摘するアロンソの「ステアリング角トリック」
    シンガポールGP週末の初回プラクティスでタイムシートの頂点に立ったのは、他ならぬF1史上屈指のベテラン、フェルナンド・アロンソだった。

    フリー走行2回目では順位を少し落としたものの、アストンマーティンAMR25の速さは偶然ではなく、そのセッションでも4番手につけていた。

    シンガポールのようなハイダウンフォース・サーキットは、アロンソとアストンマーティンが今季を通じて得意としてきた舞台であり、この結果自体は大きな驚きではない。

    しかし、その速さの一因が「独自のステアリングラック角度」にあるのではないか――。それを真っ先に指摘したのがスカイF1解説者のジェンソン・バトンだ。

    44歳のアロンソが「身体とマシンの限界を押し広げている」姿を見るのは「実に素晴らしい」と語ったバトンは、彼のAMR25にはペースを引き出すための異なる要素があると述べた。

    「彼はおそらく異なるステアリングラック比を使っていると思う。クルマの操舵角がかなり大きいようだ」とバトンは説明する。

    「このようなコースではそうすることもある。最小の操舵角でマシンバランスが大きく変わらないようにして、全体を少し穏やかにするんだ。彼は多くのコーナーで腕を交差させているが、うまく機能しているように見える」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 シンガポールGP

    ステアリング比とは、ドライバーのハンドル操作がどの程度タイヤの舵角に影響するかを示すものだ。

    アロンソが今週末使用しているような「高いステアリング比」は、同じ舵角を得るためにより多くのハンドル操作が必要になることを意味する――その結果、アロンソはマリーナベイ・ストリート・サーキットを走る際、腕を交差させるほどステアリングを大きく切っているように見える。

    ステアリング比が高いほど、物理的にハンドルを回す力は小さくて済むが、同じ旋回角を得るためにはより大きな操作量が求められる。つまり、「軽く回せるが、より多く回さなければならない」ということだ。

    バトンが指摘するように、ドライバーが「腕を交差しすぎる」ことで、必要な舵角を確保できなくなる懸念もあるが、その点についてはアロンソほどの経験を持つドライバーなら十分理解しているだろう。

    シンガポールは現代F1カレンダーの中でも最も体力を要するサーキットの一つだ。

    狭く高速な市街地レイアウトに加え、高温多湿の気候がドライバーに大きな肉体的負担を強いる。これらの要素を同時にこなすのは精神的にも消耗が激しいため、他のグランプリ以上に疲労しやすい。

    したがって、アロンソが採用した高いステアリング比は、身体的負担を軽減するうえで有効な調整となっている可能性が高い。

  • フェルナンド・アロンソ F1シンガポールGP初日「前2戦よりも楽観的」

    フェルナンド・アロンソ F1シンガポールGP初日「前2戦よりも楽観的」

    フェルナンド・アロンソは、シンガポールGP初日のプラクティスで自身とアストンマーティンのパフォーマンスに手応えを感じ、「過去2戦よりも楽観的に」なれたと語った。

    今季のAMR25は、ハンガリーやザントフォールトのようなハイダウンフォースのレイアウトで好調を示しており、アロンソはマリーナベイ・ストリート・サーキットでも好調な滑り出しを見せ、FP1でトップ、FP2でも4番手に入った。

    モンツァとバクーというローダウンフォースの2戦で苦戦した後、アストンマーティンは再びポイント獲得圏内に返り、コンストラクターズ7位から浮上を狙う週末を迎えている。

    「前戦までのグランプリよりは少し良い感じだ」とアロンソは金曜走行後に語り、今夜に向けた改善点を挙げた。

    「まだ完全に満足できる状態ではない。特にフロントアクスルに少しアンダーステアが残っている。今夜はセットアップを微調整して改善したい。」

    「それでも良いスタートが切れたと思う。明日どうなるか見てみよう。」

    「FP1の最初のラップからすでに快適な感触があって、すぐに限界を探ることができた。」

    「FP2では赤旗があって全体像はつかめなかったけど、上位勢が本気のアタックをしていたかは分からない。明日はQ3に進出して、日曜にポイントを取れるといい。」

    「2回のセッションでトップ4に入るのはおそらく今季ベストの金曜日だと思う。とはいえ、金曜は各チームが異なるプログラムや燃料量で走っていることもある。今回が初めてじゃない。」

    「本当のテストは明日の予選だ。前の2戦よりは少し楽観的だ。」

    フェルナンド・アロンソ F1シンガポールGP

    チームメイトのランス・ストロールはFP1では目立たなかったものの、ナイトセッションとなったFP2では6番手に入り、チームとして上位に食い込んだ。

    「今日はいいラップがいくつかあった」とストロールは語った。

    「多くのことを学べたし、1日の最初から最後にかけてクルマを改善できたのは良かった。」

    「FP2は明らかに違っていた。気温が下がって日が落ちたことでトラックがまったく別物になった。」

    「でもクルマのフィーリングは良かったし、そのセッションでは競争力もあった。明日どうなるか見てみよう。」

  • フェルナンド・アロンソ F1初の「ヒートハザード」GPで冷却ベスト使用を決断

    フェルナンド・アロンソ F1初の「ヒートハザード」GPで冷却ベスト使用を決断

    今週末のシンガポールGPは、F1史上初めて公式に「ヒートハザード」レースと指定され、FIAは過酷な環境下におけるドライバーの安全確保に動いた。

    この決定は、2年前の悪名高いシンガポールGPを受けたものだ。当時は猛烈な暑さと湿度のなかで複数のドライバーがコックピット内で失神したり嘔吐したりした。今回の新しい分類により、FIAは革新的な冷却手段の導入を義務づけることが可能になり、その一例が耐火スーツの下に着用できる液体入りベストシステムだ。

    現状ではこのベストは任意だが、使用するドライバーがいる場合に備えて、全チームは各マシンにバラストを搭載しなければならない。

    フェルナンド・アロンソは日曜のレースで初めてこのシステムを使用することを確認した。「このレース、あるいはカタールに備えて、フリー走行で何度か試してきた。日曜に使うつもりだ」とアロンソは記者団に語った。

    「ジャージ自体はシステムを全部組み込むと少し厚くなるから、快適さは落ちる。運転は少し不快になるけど、そのぶん涼しくなる。日曜にどうなるか見てみよう」

    アストンマーティンのドライバーは信頼性の問題はなかったと説明した。「レース全体でも問題ないはずだ。少なくともフリー走行の1時間では、最初の1分から60分目まで同じように作動していた」とアロンソは語った。

    一方、サウジアラビアでこのベストを試したカルロス・サインツは、あまり良い成果を得られなかったものの、シンガポールでは厳しい週末を覚悟している。

    「気温は29度くらいかもしれないが、車内でも外でも湿度を感じる。それが熱の感覚をさらに強める」とサインツは述べた。「湿度だけなら暑くなければそれほど問題じゃない。でも組み合わさると、全く別物になる」

    ウィリアムズのドライバーも、この冷却技術はいまだ完全ではないと認める。「壊れたり作動しなくても心配はしない。いつも通りフレッシュな気持ちでレースを走る。でも作動すれば、より苦しまなくて済むから、そのほうがいい」

    「完全に最適化するには改良と調整が必要なものに見える」と彼は付け加えた。

    一方、ガブリエル・ボルトレトは少し変わった準備をしていた。「モナコの自宅で500周シミュレーターを走った。夜は普段のTシャツの代わりに厚手のジャケットを2枚着て、暑さを再現したんだ」と笑顔で語った。