カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • アストンマーティン、ホンダF1エンジン搭載の2026年マシン『AMR26』を初始動

    アストンマーティン、ホンダF1エンジン搭載の2026年マシン『AMR26』を初始動

    アストンマーティンは、シルバーストンでの冬季シャットダウンを前に、2026年F1マシン「AMR26」の初回ファイアアップを実施したことを明らかにした。

    チームは、車両とホンダのエンジニアがファイアアップ作業を行う様子を映した映像を公開。既存の各コンポーネントが組み合わされ、初めて一体として作動する瞬間を迎え、ファクトリー内からは拍手が起こった。

    ファイアアップは開発の重要マイルストーン
    ファイアアップは、新車開発における重要な節目であり、シャシーとエンジンを含む主要部品を統合し、パッケージ全体が正しく機能するかを初めて確認する工程となる。

    ホンダとアストンマーティンは、2026年シーズンに向けて独占的なパワーユニット供給契約を結んでおり、日本のメーカーはシーズン終了直後に、2026年型パワーユニットに関する独自映像も公開していた。

    今回のAMR26の火入れ映像は、2026年仕様のF1マシンとして初めてSNS上で公に共有された事例となる。各チームは、1月26日からバルセロナで非公開開催される最初のプレシーズンテストに向け、準備を急いでいる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 本田技研工業

    正式発表は2月8日 迷彩カラーでテスト走行へ
    アストンマーティンは、AMR26を2月8日に正式発表する予定だ。バルセロナでの5日間のテストでは、カモフラージュ、もしくはプレーンなリバリーで走行する可能性があるとされている。

    アロンソ 新時代への前向きな見通しを語る
    シーズン終了後、フェルナンド・アロンソは、近年アストンマーティンに加わった重要人物たちと、ホンダとのワークス的パワーユニット契約を背景に、2026年から始まるF1の新時代に対する前向きな見方を示している。

    「僕は楽観的だ。これはリセットだからだ。誰もが、他より良い仕事をするチャンスを持っている」

    「ゼロからのスタートになる。それは常に希望を与えてくれる。我々は新しい施設を完成させ、自前の風洞も持った」

    「エンジンサプライヤーとしてのホンダは、我々だけの存在だ。アラムコ、そしてエイドリアン・ニューウェイもいる。楽観的になれる材料はいくつもある。ただし、このスポーツは非常に競争が激しく、誰もが非常に良い仕事をしている。だから、結果は見てみないと分からない」

    「落ち着いているよ。長いシーズンになる。最初の3〜4か月で多くのことが起きるだろうし、マシンを理解し、それぞれがどんな方向性や哲学を選んだのかが分かってくる。最初の2〜3戦で、多くのことを学ぶはずだ」

    「僕たちには正しい人材、正しい施設、正しい環境がある。良いシーズンを送れるかどうかは、結局のところ自分たち次第だ」

    チームオーナーであるローレンス・ストロールのもと、アストンマーティンは2026年F1レギュレーション導入とともに、新たな時代への本格的な一歩を踏み出そうとしている。

  • アストンマーティンF1が2026年にライバルのコピーを拒む理由「基準へ」

    アストンマーティンF1が2026年にライバルのコピーを拒む理由「基準へ」

    アストンマーティンは、2026年に向けて非常に野心的な技術体制を整えつつある。

    アストンマーティンの最高技術責任者エンリコ・カルディレは、フェラーリ時代の経験を踏まえながら、なぜF1ライバル、とりわけ古巣フェラーリのやり方を単純にコピーすることに慎重であるべきかを語った。

    カルディレは昨年スクーデリア・フェラーリを離れ、8月からアストンマーティンでの業務を開始した。シルバーストンを拠点とする同チームでは、エイドリアン・ニューウェイを筆頭とする強力な技術陣の一員となっている。

    カルディレはマラネロで19年間を過ごし、当初はスポーツカー部門に所属し、その後2016年にF1チームへと移った経歴を持つ。

    50歳のカルディレの加入は、アストンマーティンの長期的なマスタープランの一環であり、ニューウェイは2026年型マシンAMR26の設計を担当すると同時に、チーム代表も務めることになる。

    この再編により、これまでチーム代表を務めてきたアンディ・コーウェルは最高戦略責任者へと異動し、アストンマーティンのバックルーム体制は流動的な進化を続けている。

    アストンマーティンの公式サイトでの社内インタビューにおいて、カルディレはフェラーリとの文化的な違い、そしてチームとして独自のアイデンティティを築きたいという考えを明かした。

    「文化には違いがあると思う。目標は同じで、誰もが勝利に集中しているが、フェラーリのF1チームは非常に長く安定した歴史があり、確立されたプロセスやツールが存在している」

    「一方で、ここではそれらをまだ構築している段階だ。新しいCoreWeave風洞、新しいシミュレーターがあり、これらのポテンシャルを最大限に引き出すために取り組む必要がある」

    「同時に、無駄を排除したスリムな組織を作るため、社内の業務プロセスも整備していかなければならない」

    「着任時にチームへ最初に伝えたメッセージのひとつが、我々自身のアイデンティティを見つけ、我々のビジョンで組織を形作る必要があるということだった。他からインスピレーションを得るのは問題ないが、別の場所で行われてきたやり方をそのままコピーするのは違う」

    カルディレは、アストンマーティンがフェラーリ時代とは異なる独自の文化を持つべきだと強調している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    強みを基盤に弱点を克服するというアストンマーティンの道
    ニューウェイはこれまで、チームが抜本的に改善すべき分野について率直な発言をしてきた。カルディレは、その課題への取り組みにおいて、ニューウェイ、コーウェル、そして共同オーナーのローレンス・ストロールが同じ方向を向いていると説明する。

    「我々は、自分たちの強みを土台にしながら、弱点に取り組めるものを築く必要がある。我々は既存の基準のコピーではなく、基準そのものになりたい」

    「誰かがどれほど成功していようとも、そのやり方を単純に真似することはできない。それはリーダーではなく、フォロワーになることを意味するからだ。それでは成功への道にはならない」

    「これは一歩ずつ前進している進行中のプロジェクトだ。アンディ・コーウェル、エイドリアン・ニューウェイ、ローレンスと合意した明確なビジョンと計画があり、組織を改善するために何をすべきかははっきりしている」

    アストンマーティンは2026年の新レギュレーション時代に向け、他チームの模倣ではなく、自らの思想と体制を武器にした独自路線での飛躍を目指している。

  • ホンダ、2026年のアストンマーティンF1提携初年度は「基礎固めの年」

    ホンダ、2026年のアストンマーティンF1提携初年度は「基礎固めの年」

    ホンダは、2026年から始まるアストンマーティンF1とのパートナーシップを前に、その初期目標を明らかにした。ホンダ・レーシング(HRC)代表の渡辺康治が語っている。

    ホンダは2021年末をもってF1から正式に撤退したが、その後もレッドブルが使用するパワーユニットのIP提供という形でF1への関与を続けてきた。その契約は2025年シーズン終了をもって完了し、ホンダは2026年からアストンマーティンとともにフルワークス体制でF1に復帰する。

    このホンダとの契約は、シルバーストンを拠点とするアストンマーティンにとって大きな成果であり、長い歴史の中で初めてワークスチームの地位を得ることになる。

    2026年の成功とは何か
    渡辺康治は、アストンマーティンとの初年度におけるホンダの目標について、英国と日本の緊密な統合を最重要視していると説明した。

    「私にとっての成功の定義は、2026年が、アストンマーティンとホンダが築いてきたパートナーシップが、計画どおりに機能していることを確認する年になることです。ひとつの統合されたチームとして機能しているかどうかが重要だと考えています」

    と、アストンマーティンのウェブシリーズ『Undercut』の中で述べた。

    「我々が目指してきた価値観を共有できているか、そしてパフォーマンス目標を達成できているかを、しっかりと確認していく必要があります」

    ホンダは2026年を基礎固めの年と位置付ける
    渡辺康治は、ホンダのF1復帰が長期的な視点に基づくものであり、2021年にレッドブルとともに収めた成功を再現することを目標としていると語った。

    「我々が予測できず、コントロールできないのは、競合他社の状況です」

    「それが分からない段階では、シーズンにおける自分たちの内部目標を達成すること以上の話はできません」

    「もちろん、長期的には、このパートナーシップの究極の目標、そして我々の成功の定義は、世界選手権を勝ち取ることです」

    「長期的な視点を持つことが非常に重要だと考えています。我々とアストンマーティンの関係は、単なる技術的な協力関係を超えています。共通のビジョンを共有しています。AMRテクノロジーキャンパスには大きな情熱があり、同時に非常に高いクオリティも備わっています」

    「そこにホンダの開発力と、勝てるパワーユニットを提供できる能力が組み合わされば、2026年だけでなく、2027年、2028年、そしてその先においても、F1で成功できるポテンシャルがあると考えています」

    本田技研工業 F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    F1という過酷な世界で求められる結束
    ホンダはF1復帰に伴うリスクも十分に認識しており、渡辺康治はどのような状況下でもパートナーとの結束が不可欠であると強調した。

    「我々はいま、非常に特別な何かの始まりに立っています」

    「パートナーを信頼し、尊重し、ともに改善し続けることが非常に重要です」

    「ホンダは何十年にもわたり、さまざまなチームにエンジンやパワーユニットを供給してきました。非常に良い結果を出した日や年もあれば、厳しい日や年もありました」

    「サーキットで何が起ころうとも、我々がひとつの存在であり続けることが重要だと考えています」

    「F1は非常に厳しい世界です。結果が期待どおりでなければ、改善が難しくなることもあります。それでも、パートナーとの信頼と尊重の関係を維持することは、絶対に欠かせません」

  • ローレンス・ストロール 「ホンダF1には時間を与える。期待は非常に高い」

    ローレンス・ストロール 「ホンダF1には時間を与える。期待は非常に高い」

    ローレンス・ストロールは今、近年に行ってきた巨額の投資を踏まえて冷静さを説いている。勝つためのすべてのピースが揃っていると認めつつも、結果を出すには時間が必要だという考えだ。そのため、ホンダにも新たな現実に適応するための時間を与えるとしている。

    モータースポーツでも人生でも、優先順位や時間に対する捉え方は人それぞれだ。わずかな時間も無駄にせず結果を求める者もいれば、時間をかけて種をまき、土壌を整え、適切な時期に実を収穫しようとする者もいる。

    アストンマーティンでは、まさにその対照が見られる。フェルナンド・アロンソは、これまで投入されてきた多大なリソースを背景に、チームを一刻も早く頂点へ押し上げようとする。一方でストロールは、段階的に目標を達成していく姿勢を崩していない。

    この二つの視点は正反対だが、どちらも理解できる。アストゥリアス出身のアロンソは来年7月29日に45歳を迎える。いまなおF1に参戦し続けていること自体がスポーツ界の奇跡とも言える存在であり、その才能が時間とともにほとんど色あせていないことを示している。ただし本人も、勝利や長年追い続けてきた3度目の世界タイトルを手にする機会が、そう多く残されていないことを理解している。

    一方のストロールは、起業家としての思考を持つ。すべてを一度に手に入れるのはほぼ不可能だと分かっている。エイドリアン・ニューウェイ、アンディ・コーウェル、エンリコ・カルディレといった一流エンジニアの存在、最新鋭のインフラが整っていたとしても、すべてを噛み合わせ、部門間のダイナミクスを調整するには時間が必要だ。

    さらに忘れてはならないのが、ホンダのパワーユニット供給だ。2026年から日本のメーカーは、レッドブル・レーシングおよびレーシングブルズとの契約終了後、シルバーストンのチームに独占供給する。

    本田技研工業 F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「来年、大きなレギュレーション変更を迎えることを心待ちにしている。これはまた一歩前進になる。ホンダをパワーユニットのパートナーに迎え、我々は初めてワークスチームになる。まったく新しい経験になるだろう」とストロールはスペイン版Motorsport.comに語った。

    「パワーユニットに合わせてシャシーを設計することと、カスタマーエンジンをただ受け取ることはまったく違う。すべてを実現するには時間と忍耐が必要だ」

    さらにこう続けている。

    「来年使うのは新しいパワーユニットだ。ホンダがそのパワーユニットを開発するために、必要な時間を与えなければならない」

    時間が必要であることを強調しつつも、カナダ人は期待が「非常に高い、極めて高い」ことを認めた。

    「今は、全員が集まり、来年導入される新しく刺激的なレギュレーションを、我々の非常に高い、可能な限り高い期待に見合うものにするために働く時間を与える必要がある」

  • マックス・フェルスタッペンの相棒ランビアーゼがアストンマーティンF1移籍?

    マックス・フェルスタッペンの相棒ランビアーゼがアストンマーティンF1移籍?

    マックス・フェルスタッペンの長年のレースエンジニアであり、親しい相棒でもあるジャンピエロ・ランビアーゼが、アストンマーティンから上級職として引き抜きを受けていることが分かった。『The Race』が報じている。

    ランビアーゼの去就は、アブダビGP後にフェルスタッペンとの無線で感情的なやり取りがあったことから憶測を呼んでいた。タイトルには届かなかったレース後、ランビアーゼは「誇りに思っていい、胸を張れ」と語り、フェルスタッペンは「最後にもう一度、誰がボスかを示した」と応じた。

    この無線と、ピットウォールで感情をあらわにするランビアーゼの姿が、2016年から続く関係に区切りがつくのではないかという見方を強めた。2026年に向け、同じ役割のまま継続しない可能性は想定されていたが、当初はレッドブル・レーシング内での配置転換が有力とみられていた。

    しかし関係筋によれば、ここ数週間で別の選択肢が浮上している。アストンマーティンが、ランビアーゼと上級職について協議を行ったという。

    ニューウェイとの再タッグはあるのか
    合意には至っていないものの、アストンマーティンはランビアーゼに対し、チーム代表またはCEO級のマネジメント職を打診したと理解されている。これは体制刷新の一環だ。

    昨年11月、エイドリアン・ニューウェイが2026年初めからチーム代表に就任することが発表された。アンディ・コーウェルがその職を退く決断をしたためだ。ただし、マシン設計への集中を最優先にしたいニューウェイが、どこまで運営面を担えるのかは不透明だった。

    カタールGPでニューウェイは、「最良のマシンを設計することが自分の原動力であり、そこから注意をそらしたくない」と語っている。運営を支えるシニア人材を横に置くのは自然な解決策であり、レッドブルで成功を重ねたニューウェイとランビアーゼの関係性は、その構図に合致する。

    仮にランビアーゼが加入すれば、ニューウェイが暫定的に代表職を担い、後に役割を再編する可能性も考えられる。一方で、レッドブルは組織的価値の高さから、引き留めに全力を注ぐはずだ。

    マックス・フェルスタッペン F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    フェルスタッペンの賛辞
    アブダビGP後、フェルスタッペンは、私生活上の困難でオーストリアとベルギーを欠場したランビアーゼを称えた。

    「感情的な一年だった。結果のことは忘れてほしい。詳しくは言えないが大変だった。それでも、あれほど情熱的な人と一緒に仕事ができて本当に幸せだ」

    仮にランビアーゼがレッドブルを離れる、あるいは別職に移る場合、フェルスタッペンは今冬さらに陣営の中核を失うことになる。モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは2025年限りで退任見込み。さらに、チーフメカニックのマット・コーラーはアウディへ、パフォーマンスエンジニアのトム・ハートはウィリアムズ行きが噂されているほか、コントロールエンジニアのマイケル・マニング、エンジンエンジニアのデビッド・マートも離脱予定だ。

    2026年の有力候補
    もしランビアーゼが退団、もしくは組織内で役割変更となれば、2026年にフェルスタッペンを担当する最有力は、ダニエル・リカルドの元レースエンジニアで、昨季レッドブル・リンクとスパで代役を務めたサイモン・レニーになるとみられている。

  • ホンダがF1をやめなかった理由 渡辺康治が語るアストンマーティンとの覚悟

    ホンダがF1をやめなかった理由 渡辺康治が語るアストンマーティンとの覚悟

    ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)の社長である渡辺康治が、ホンダがF1参戦を継続する理由、アストンマーティンに魅力を感じた点、そしてこのパートナーシップの最終目標について語った。

    ホンダは2015年から2017年にかけてマクラーレンにパワーユニットを供給したが、性能と信頼性の問題から、マクラーレンはルノーへ移行した。2018年にトロ・ロッソと組み、状況は改善し、2019年からはレッドブルと提携。

    渡辺康治はアストンマーティンのインタビューで、「ホンダはおそらくF1なしでは生きられないと思っています」と述べ、継続の理由をそう表現した。さらに、「技術面に目を向けますと、2026年のパワーユニット規則の変更が、我々がF1に戻る決断をするうえで重要な要因でした」と語っている。

    2026年からは電動モーターの比重が高まり、内燃機関との出力配分はおよそ50/50になる。

    「電動モーターの出力は120kWから350kWへと、ほぼ3倍に増えます。そこに持続可能燃料の要件が加わり、将来の駆動システムに対するホンダの哲学と完全に一致しています」と渡辺康治は理由を挙げた。

    「これは我々の企業戦略にも合致しています。モータースポーツの頂点は、技術を磨き、技術力を高め、それを世界的な舞台で示す場です。ホンダの将来にとって非常に重要だと考えています」

    本田技研工業 F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    パートナー選択と最終目標
    ホンダが最終的にアストンマーティンを選んだ理由について、渡辺康治はチームオーナーであるローレンス・ストロールの存在を挙げる。

    「我々は常にパートナー選びに慎重です。このケースでは、チームのリーダーシップ、そしてローレンス・ストロールの情熱とビジョンに強い印象を受けました」と述べた。

    「彼は非常に競争心が強く、常に勝利を目指しています。その姿勢は非常に印象的です。AMRテクノロジー・キャンパスの新施設にもその志向が表れていますし、近年、経験豊富な人材で組織を強化してきた点からも、それが見て取れます。チーム内の関与度と集中力は非常に高く、それがこの協業を我々にとってとても魅力的なものにしています。非常にワクワクする挑戦でもあります」

    2026年はパワーユニット面で大きな変化があるため、具体的な予測は難しいという。渡辺康治は2026年を、「アストンマーティンとホンダの協業が、意図した通りに一体のチームとして機能することを確認する年です」と位置づける。

    「我々の中核となる価値観が実行され、設定したパフォーマンス目標を達成できるようにしなければなりません」と語った。

    「我々が予測できず、影響も及ばないのは、ライバルがどの位置にいるかという点です。それが分かるまでは、シーズンにおける内部目標以上のことは見通せません。しかし長期的には、このパートナーシップの究極の目標、そして成功の定義は、世界選手権を勝ち取ることです」

  • フェルナンド・アロンソ 2026年F1に期待「AMR25はAMR24の兄貴分だった」

    フェルナンド・アロンソ 2026年F1に期待「AMR25はAMR24の兄貴分だった」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、アストンマーティンF1プロジェクトの成功を疑っていない。視線はすでに2026年に向いているが、それが即座の成功につながるかどうかについては慎重だ。

    2025年シーズンを通して、フェルナンド・アロンソはたびたび2026年への期待を口にしてきた。アストンマーティンのAMR25は、アロンソとチームメイトのランス・ストロールにとって、好結果を狙えるだけのパフォーマンスを断続的にしか与えなかったが、チームの目標は単なるポイント獲得にとどまらない。

    だからこそ、アロンソは2025年シーズンが終わったことに安堵している。

    「この年を終えられてうれしいと思う。我々は明らかに、期待していたほど速くなかった」とアロンソは語る。

    「AMR24では厳しく、挑戦的なシーズンを過ごした。AMR25は、基本的にはそのAMR24の“大きな兄貴”にすぎなかった。我々が苦しんでいるのは事実で、それを隠すつもりもない。だからこそ、来年を本当に楽しみにしている」

    アロンソが早い段階から2026年に焦点を合わせていたのは、キャリアで初めてトップデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイの手がけるF1マシンをドライブできることを理解していたからだ。契約延長の際にも、2026年に向けてアストンマーティンが最良のパッケージを持っていると語っていたが、その考えはいまも変わっていない。

    「ファクトリーは完成している。風洞は真新しく、すでに稼働している。我々にはエイドリアン・ニューウェイ、アンディ・コーウェル、エンリコ・カルディレがいる」とアロンソは列挙する。

    「フェクロリーには素晴らしい人材と多くの才能がそろっている。いま必要なのは、それらをすべてまとめ上げることだ。新しい設備は、まだ数か月しか使われていない。正直に言って、その数か月では足りない。すべてを噛み合わせるには、丸々1シーズンが必要だと思っている。アストンマーティンがすぐに成功するかどうかは分からない。ただ、私にとって成功は保証されている。唯一の疑問は“いつか”ということだ。それをできるだけ早く実現するために、我々は全員で取り組んでいる」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2026年にはマシンのコンセプトが大きく変わり、新しいシステムが導入される。電動モーターの出力が増すことでエネルギーマネジメントの重要性はさらに高まり、アクティブエアロダイナミクスやマニュアル・オーバーライド・モードもレースの進め方に影響を与える。こうした状況で、経験豊富なドライバーが有利になるのかと問われたアロンソは、慎重な見方を示した。

    「それは分からない。状況次第だ。手元にあるツールを使って、多少は工夫することができるというだけの話だ」

    さらにアロンソは、2025年は追走が難しくなったことで、後続を抑えやすい状況だったと付け加える。

    「たとえペースがなくても、例えばカタールで見たようにね。私は15台ものクルマを後ろに従えたいわけじゃない。5秒のギャップを築いて、ピットストップしても誰も後ろにいない状況の方がいい」と2度の世界王者は語る。

    「でも現実には、後ろのクルマを引き離せない。だから経験を使って、さまざまなコーナーで違うやり方をしながら、抜かれないようにしている。来年もエネルギー配分で同じようなことが起きるかもしれない。ここぞというところで使って、予想外の結果を生む可能性がある。ただ、自分の頭を100%使ったからといって、6位や7位を誇りに思うことはできない。できることなら頭を使わずに、20秒差で全レースに勝ちたいんだ」

  • ホンダ、アストンマーティンF1でニューウェイと再会「頻繁に意見を交換」

    ホンダ、アストンマーティンF1でニューウェイと再会「頻繁に意見を交換」

    ホンダは、8シーズンにわたるレッドブル陣営との関係を終え、2026年からはアストンマーティンF1への単独パワーユニット供給を開始する。日本メーカーにとって、この新たなパートナーシップは大きな転換点となる。

    このタイミングでアストンマーティンの技術部門は大幅な再編を迎えている。2025年初頭には、長年レッドブルでマシン設計を率いてきたエイドリアン・ニューウェイが加入し、2026年にはチーム代表職を引き継ぐ予定となっている。

    一方、元メルセデスのエンジン専門家であるアンディ・コーウェルはチーム代表の座を離れ、チーフ・ストラテジー・オフィサーとして組織全体を支える立場に就く。

    ホンダ側も、この体制を高く評価している。ホンダ・レーシング(HRC)社長の渡辺康治は、アストンマーティンの公式インタビューで次のように語っている。

    「アンディとは非常に良い関係にあります。シルバーストンで起きていることや、さくらの施設での作業について、いつでも電話で話せる存在です。」

    「パワーユニットの開発と供給は完全にHRCの責任ですが、アンディはエンジン開発に伴う課題や、現代のシステムがいかに繊細で複雑かをよく理解しています。その知見は非常に価値があります。彼のこれまでの実績に対する敬意はとても大きいです。」

    ホンダとアストンマーティンの間では、すでに継続的な議論が行われているという。

    「ホンダとアストンマーティンの間では、多くの議論が行われています。」

    「パワーユニットの目標を定める際、彼は当然のように非常に野心的な要求を提示してきます。エンジン開発の専門家がチーム上層部にいることは大きな強みです。シャシーとエンジンの間には調和が必要で、アンディの役割はそれを可能にしています。」

    ニューウェイとの再会と緊密な連携
    アストンマーティンでは、渡辺康治にとって見慣れた存在とも再び仕事をすることになる。それがニューウェイだ。長年レッドブルで設計を担ってきた英国人デザイナーと、再び同じプロジェクトで向き合うことになった。

    「彼がアストンマーティンと契約した直後の最初のミーティングでは、かなり笑い合いました。『また一緒ですね』と思ったのを覚えています。」

    「彼がいること自体が本当に刺激的ですし、その能力に対する敬意は言うまでもありません。エンジン開発については、我々には我々のプロセスとスケジュールがあります。一方で、エイドリアンは初日からシャシーで同じ目標に向かっています。だからこそ、両者が交わる部分で緊密に協力し、頻繁に意見を交わしています。」

    渡辺康治は、ニューウェイとのやり取りについても具体的に言及している。

    「エイドリアンとは頻繁に意見交換をしていますが、その内容は集中的な議論、提案、フィードバックが中心です。」

    「ただし、常に焦点は勝利にあります。部品や開発について技術的な議論をする場合でも、必ず長期的な視点で『どうやって勝つか』を考えています。細部の作業の話もあれば、ライバル分析、人材マネジメント、さらには予算制限の中でどう最適化するかといった財務の話に及ぶこともあります。」

    F1は人のスポーツ
    最後に渡辺康治は、ニューウェイが過去に語った言葉に強い共感を示した。

    「彼は以前のインタビューで、『自分にとって最も重要なのは人です。F1は人のスポーツです』と言っていました。その言葉が強く印象に残っています。」

    「私も完全に同意しています。技術や開発の話を多くしますが、すべては人のアイデア、情熱、そして努力から始まります。それはホンダにも間違いなく当てはまります。」

    ホンダとアストンマーティンは、2026年F1レギュレーションという大きな節目を前に、技術と人を軸とした新たな挑戦に踏み出そうとしている。

  • エイドリアン・ニューウェイ、ランス・ストロールを擁護「F1で不当に悪い評価」

    エイドリアン・ニューウェイ、ランス・ストロールを擁護「F1で不当に悪い評価」

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンのランス・ストロールに向けられている批判に異議を唱え、「F1で不当に悪い評価を受けている」と擁護した。2026年F1レギュレーション刷新を前に、チームがタイトル争いの有力候補に挙げられる中での発言となった。

    元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーが、ストロールの姿勢や「無関心さ」を問題視する一方で、ニューウェイは過去のチームメイトとの比較を挙げ、ストロールの実力は外部の評価以上だと強調している。

    アストンマーティンのランス・ストロールは、来季、レース勝利、さらにはタイトル争いが可能なマシンに乗る立場に身を置く可能性がある。

    しかし、元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーによれば、その「無関心」とも取れる姿勢が、彼自身の足を引っ張ることになりかねないという。

    「ランス・ストロールには、自分のやっていることへの喜びの火花がまったくない」
    今季はランキング7位にとどまったものの、アストンマーティンは2026年F1タイトル争いの有力候補になると広く見られている。

    マシンは、直近5年で4度のドライバーズタイトルを獲得しているホンダのパワーユニットを搭載し、さらに設計を手がけるのはデザイン界の伝説、エイドリアン・ニューウェイだ。

    ニューウェイは、ドライバーズタイトル14回、コンストラクターズタイトル12回、計26のタイトルを獲得してきた設計者であり、アクティブエアロを採用し、従来より軽量化された2026年F1マシンとともに、アストンマーティンを新時代へ導こうとしている。

    ホンダが近年タイトルを量産し、フェルナンド・アロンソが2度の世界王者であり、さらにニューウェイが率いる体制を考えれば、弱点はどこにあるのかという疑問が浮かぶ。

    ダナーは、書面上ではその弱点はアロンソのチームメイトであるストロールだと指摘する。

    ストロールはF1で193戦に出走し、3度の表彰台を獲得しているものの、いまだグランプリ優勝はない。

    ダナーは、ストロールにとってF1そのものに対する「喜び」が本当にあるのかを疑問視している。

    「私は彼をそこまで攻撃して、F1にいるべきではないと言うつもりはない」とダナーはsport.deに対し、2025年F1シーズンの結果について語った。

    「だが、ランス・ストロールにまったく欠けているのは、自分がやっていることに対する喜びの火花だ。そのせいで、彼はいつも不機嫌で、乗り気がなく、くすんだ印象を与える。それが本当に腹立たしい」

    「この無関心さは、完全に場違いだ」

    さらに元ドライバーはこう続けた。

    「普通の環境であれば、彼をチームから追い出す理由は十分にあっただろう。だが、アストンマーティンは普通のチーム環境ではない」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    一方で、アストンマーティンの新たなデザイン責任者であるニューウェイは、ストロールは外から見える以上の価値をチームにもたらしていると主張する。

    「ランスは、不当に悪い評価を受けていると思う」とニューウェイは語った。

    「これまで彼が戦ってきたチームメイト、チェコ(セルジオ・ペレス)、ニコ・ヒュルケンベルグ、セバスチャン、そして今のフェルナンドと比較しても、彼は常にすぐ近くにいた」

    「F1にたどり着くドライバーは誰でも明らかに非常に優れているが、ランスは人々が思っている以上にずっと良いドライバーだと思う」

    ストロールは2025年F1シーズンを総合16位、33ポイントで終え、アロンソは56ポイントを獲得した。

  • フェルナンド・アロンソの即答は「優勝」だった F1マシンに託された時間

    フェルナンド・アロンソの即答は「優勝」だった F1マシンに託された時間

    44歳になった今も、フェルナンド・アロンソに衰えの兆しは見られない。シーズン最終戦アブダビGP後、マシンを降りた直後の何気ない問いかけに対し、アロンソは一切の迷いなく「優勝だ」と答えた。その言葉は、今なお頂点を見据える現在地を端的に示していた。

    情熱もフィジカルも、まだ限界には達していない。ただし、残された時間が無限でないことも事実だ。

    だからこそ必要なのは、彼の野心に見合うF1マシン。その一瞬の即答には、キャリア終盤を迎えたアロンソが託した“時間”と“可能性”が凝縮されていた。

    衰えの兆しはないと語るデ・ラ・ロサ
    デ・ラ・ロサは、フェルナンド・アロンソに衰えの兆しは一切見られないと断言する。

    「今年のどのレースを見ても、彼のパフォーマンスが少しでも落ちたとは感じなかった。見ていて楽しまなければならない存在だ。」と語った。

    「人間の身体には限界があるが、私はまだフェルナンドがその限界に達したところを見ていない。彼は今も驚くほどの情熱と強さを持っている。それが何より重要だ。」とも続けている。

    一方で、時間がアロンソの味方ではないことも認めた。

    「確かに、我々は彼にもっと良いクルマを与えなければならない。それが目標だ。年齢は年齢であり、もう待つことはできない。」とデ・ラ・ロサは述べた。

    その切迫感は、シーズン最終戦後のアブダビで表面化した。レースを終え、マシンを降りた44歳のアロンソに対し、デ・ラ・ロサが思わず声をかけた場面だ。

    「今年6位で終われるなら、もう少し普通のクルマだったら何ができる?」とデ・ラ・ロサが問いかけると、アロンソは即座に「優勝だ。」と答えた。

    フェルナンド・アロンソ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    このやり取りについて振り返り、デ・ラ・ロサは何も準備されたものではなかったと強調する。

    「正直なところ、そのインタビューは予定されていなかった。何を聞くかも分かっていなかった。」と明かした。

    「フェルナンドはマシンを降りた直後で、汗をかき、アイスパックを当てていた。その瞬間に質問が自然と浮かび、彼の答えはさらに深いところから出てきた。本当に胸を打つものだった。」と語る。

    「これが今のフェルナンドだ。彼の野心は明確だ。」