カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • アストンマーティンF1 ニューウェイ代表退任か 後任最有力にウィートリー

    アストンマーティンF1 ニューウェイ代表退任か 後任最有力にウィートリー

    エイドリアン・ニューウェイが、アストンマーティンF1で担っているチーム運営の前面から退き、今後は技術面に専念する見通しであると、複数の関係者の話として報じられた。

    ニューウェイは2025年3月にアストンマーティンF1へマネージング・テクニカル・パートナー兼株主として加わり、2026年シーズンにはアンディ・コーウェルの役割変更に伴って、チーム代表としての役割も担ってきた。ただ、その体制は当初から暫定的なものと見られていたという。

    後任候補の最有力はジョナサン・ウィートリー
    ESPNによると、ニューウェイはこのチーム運営上の役割を手放す方向にあり、今後は技術部門に集中する構えだという。

    また、木曜日には英オートスポーツ誌が、アストンマーティンF1がアウディのチーム代表ジョナサン・ウィートリーを招へいする見通しだと報じた。

    関係者はESPNに対し、現時点で正式合意には至っていないものの、ウィートリーが最有力候補であると認めたという。

    アストンマーティンの広報担当者は「チームの上級経営陣に関するメディアの憶測について、チームとしてコメントすることはない。エイドリアン・ニューウェイは引き続きチーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーとしてチームを率いている」と述べた。

    ただし、チーム関係者はESPNに対し、ニューウェイの“事実上のチーム代表”という立場は、もともと暫定的な措置として見られていたものの、それが公に説明されることはなかったと明かしている。

    新体制でもニューウェイが上位に立つ見通し
    同じ関係者によれば、新たに迎える人材がどのような肩書になるにせよ、新体制の下でもその人物はニューウェイに報告する形になる見込みだという。

    この役割は、F1史上最も成功したマシンデザイナーのひとりであるニューウェイにとって、未知の領域だった。

    その結果、ニューウェイはホンダとの新パワーユニット体制に苦しむアストンマーティンの現状を説明する最前線にも立つことになった。オーストラリアでは一連の記者会見に出席し、エンジンの激しい振動によってフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが恒久的な神経障害の危険にさらされていると率直に語っていた。

    関係者によると、ここ数か月の間にアストンマーティンはウィートリー以外の候補者にも接触していたという。その中には、マックス・フェルスタッペンの長年のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼ、そして元マクラーレン代表のアンドレアス・ザイドルも含まれていた。

    もしウィートリーの加入が実現すれば、レッドブルの元スポーティングディレクターであるウィートリーは、就任からわずか10か月でアウディを離れることになる。ウィートリーはレッドブルでニューウェイと20年にわたって仕事をしており、その間にチームは2度の黄金期を築いた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダとの新体制は悪夢のスタート
    ニューウェイはチーム代表職から一歩引く形になるとしても、依然としてチームの中核にとどまる見通しだという。この判断は、オーストラリアGP後にチームオーナーのローレンス・ストロールとともに下されたとされている。

    ローレンス・ストロールは、現行レギュレーション下でアストンマーティンをタイトル争いに加わるチームへ押し上げるため、シルバーストン・サーキットの向かいに最先端のファクトリーを建設するなど、大規模な投資を続けてきた。新施設にはチーム専用の風洞も備えられており、それは昨年から稼働を開始している。

    その新レギュレーションへの勝負手のひとつがホンダとの独占パートナーシップだったが、ここまでは悪夢のような船出となっている。

    ニューウェイ自身、開幕前のオーストラリアで、日本メーカーのエンジンは振動があまりにも大きく、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールが長時間ステアリングを握り続ければ恒久的な神経障害の危険があると語っていた。

    中国GP以降には、アロンソが激しい振動のため走行中に繰り返しステアリングから手を離している映像も確認された。

    アロンソもストロールも、ここまで決勝レースを完走できていない。

    さらに開幕戦の過程では、アストンマーティンがシーズン全体で使用できる4基のバッテリーのうち2基を、グリッド降格ペナルティ発生前の段階でホンダ製パワーユニットが壊してしまっていたことも明らかになっている。

  • エイドリアン・ニューウェイ「一番の悩みの種はホンダF1との問題解決」

    エイドリアン・ニューウェイ「一番の悩みの種はホンダF1との問題解決」

    エイドリアン・ニューウェイは、チーム代表としての新たな役割に就いてからの数カ月について、極めて困難な状況に直面していることを認めた。2026年F1シーズン序盤、アストンマーティン・ホンダのパフォーマンスは低迷しており、体制面・技術面の両方で課題を抱えている。

    さらにニューウェイは、自身がこれまで担ってきた技術責任者としての役割に加え、チーム全体を統括する立場となったことで、業務の幅が大きく広がり、開発業務への影響も出ていると明かした。

    レッドブル時代と重なる構造的課題
    ニューウェイは現在のアストンマーティンについて、かつてレッドブル・レーシングで直面した初期段階の課題と共通点があると指摘する。

    「アストンマーティンの現状を見ると、僕がレッドブルでスタートした頃と似た課題がある。作業プロセスやコミュニケーション、部門間の分断など、我々が理解していて解消しようとしてきた問題だ」

    「組織が成熟すれば、より自律的に機能するようになる。今のスタッフは非常に才能がある集団で、必要だったのはお互いの連携をより良くすることだった。それはすでに前進していて、正しい方向に進んでいる」

    チーム代表としての役割が開発に影響
    ニューウェイは、レッドブル時代のテクニカルディレクター職と現在の違いについても説明している。

    「以前はエンジニアリング部門に限定された役割だったが、今は会社全体に関わる立場だ。より大きな役割ではあるが、多くの点ではこれまでやってきたことの延長でもある」

    「もちろん、やるべき仕事は多い。すべての人と関わりながら、自分自身でもアイデアや開発の方向性を考える必要があるが、それに集中するという意味では少し気が散る部分もある」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    キーパーソンへの信頼と役割分担
    こうした状況の中で、ニューウェイは複数の幹部に業務を委ねることで、開発への関与を維持している。

    「非常に優秀な部門責任者たちに支えられている。人事の新メンバーも加わり、すぐに適応している」

    「エンリコ・カルディレは非常に優れたテクノロジーディレクターだし、ポール・フィールドも豊富な経験を持っている。ロバート・イェワートのような人材にも頼っていて、彼らが私の時間管理を効率的にしてくれている」

    ホンダPU問題が“一番の悩みの種”
    ニューウェイは現在の最大の課題として、ホンダ製パワーユニットとの連携を挙げた。

    「現時点で一番の悩みの種は、ホンダと協力し、問題解決を進める作業だ」

    「ただ、すべてが整理され、経営陣の計画や組織体制が整えば、特に心配はしていない」

    新体制の中で、組織改革と技術開発を同時に進めるという難題に直面しているニューウェイ。アストンマーティンの再建は、まさに彼の手腕に委ねられている状況だ。

  • アストンマーティンF1 エイドリアン・ニューウェイ中国GP欠席の理由を説明

    アストンマーティンF1 エイドリアン・ニューウェイ中国GP欠席の理由を説明

    アストンマーティンF1がエイドリアン・ニューウェイが2026年F1中国GPを欠席した理由について説明した。現地では不在が憶測を呼んだが、チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、もともとの出席計画に沿ったものだと強調している。

    開幕戦オーストラリアGPでチーム代表として現場を指揮したニューウェイは、今季マシンAMR26の設計にも関与している。ホンダのパワーユニットを巡る問題が続くなかでの中国GP欠席だっただけに注目を集めたが、アストンマーティンは特別な事情や内部対立を否定した。

    中国GP欠席は当初からの計画
    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、F1中国GPの週末にエイドリアン・ニューウェイが現地・上海に姿を見せなかった理由について、事前に決められていたスケジュール通りだと説明した。

    名高い設計者であるニューウェイは、開幕戦オーストラリアGPではチーム代表として指揮を執ったが、上海ではその持ち場を離れていた。

    67歳のニューウェイにとって、F1でチーム代表を務めるのは長いキャリアのなかでも今回が初めてであり、今季のAMR26の設計にも携わっている。

    ニューウェイはメルボルンで、チームの現在のパフォーマンス状況と、問題を抱えるホンダのパワーユニットについて率直に語り、大きな注目を集めていた。

    その際ニューウェイは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの両名が、ホンダのパワーユニットが引き起こす極端な振動により「永久的な神経損傷」の危険を伴うため、マシンでレース距離を走り切ることができないと世界のメディアに明かしていた。

    そのため、シルバーストンを拠点とするチームにとって非常にデリケートな時期に、中国GPでニューウェイが不在だったことは、当然ながら多くの疑問や憶測を呼ぶことになった。

    しかしクラックは、ニューウェイがピットウォール、あるいは中国そのものにいなかった理由について、陰謀論のような見方を素早く否定した。

    「彼がどこに来るべきか、どこには来ないのかについては計画があるし、我々はそれを変更していない」とクラックは語った。

    さらに、今季この先も欠席するレースがあるのかと問われると、クラックはこう答えた。

    「その計画を確認しなければならないが、エイドリアンが全レースに来ないことは当初から明らかだった」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    現代のF1ではリモート業務も可能
    アストンマーティンでは、昨年のチーム代表で、現在はチーフ・ストラテジー・オフィサーを務めるアンディ・コーウェルと同様に、ニューウェイもシーズン全戦には帯同せず、およそ3分の1のレースを欠席するとみられている。

    ニューウェイは、自身がチームにどれだけ価値を提供できるかという観点から、どのレースに出席するかを判断していく見通しで、欠席するレースは現時点で完全に確定しているわけではないようだ。

    クラックは、テレビ中継を例に挙げながら、現代のF1では遠隔でも仕事を進められると指摘した。

    「今の時代は現代的なコミュニケーション手段があるから、人がどこに座っているかは本当に大きな問題ではないと思う」とクラックは語った。

    「スカイ・ドイツがオーストラリアGPをドイツから実況していたと聞いた。だから、今の時代はそれも問題ではないと思う」

    実際、近年はすべてのチーム代表が全レースに出席するわけではない。そのため、ニューウェイの上海欠席は実質的には大きな話ではなく、アストンマーティンは今回、その火種を早い段階で抑え込んだ格好だ。

    次戦はホンダのホームレースとなる鈴鹿であり、ニューウェイも現地入りする可能性が高い。その後は鈴鹿からマイアミまで5週間の間隔が空くため、その期間を活用しながら、さくらの施設と連携してパワーユニットの問題改善を進めていくことになりそうだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1 FIAが介入か 日本GPで出力制限の可能性

    アストンマーティン・ホンダF1 FIAが介入か 日本GPで出力制限の可能性

    アストンマーティン・ホンダの2026年シーズン序盤の苦戦に対し、FIAが介入する可能性が浮上している。中国GPでのフェルナンド・アロンソの走行映像をきっかけに、安全面への懸念が急速に高まっている。

    問題となっているのは、ホンダ製パワーユニットに起因するとされる深刻な振動だ。チームはすでに信頼性の問題に直面しているが、今回のケースはそれを超え「ドライバーの身体的安全」に関わる領域へと発展している。

    アロンソの異例行動が波紋
    中国GPのレース中、フェルナンド・アロンソはストレート上で複数回ステアリングから手を離す様子が確認された。これは振動による負担を一時的に軽減するための行動であり、通常では考えられない異例の対応だ。

    アロンソは32周目にリタイアするまでに、手や足の感覚が失われつつあったとされる。シーズン開幕前にはエイドリアン・ニューウェイが「連続周回を重ねれば神経に永久的なダメージを与えるリスクがある」と警告しており、その懸念が現実味を帯びた形だ。

    FIAがテレメトリーを精査
    この状況を受け、FIAはアロンソおよびランス・ストロールのテレメトリーデータの詳細な分析に着手した。報道によれば、問題が単なる信頼性を超え「身体的安全を脅かす」と判断された場合、FIAには介入義務があるとされる。

    その結果次第では、日本GPに向けてホンダに対しエンジンマッピングの制限、あるいは出走停止措置が求められる可能性もある。もし実現すれば、ホームレースでの大きな打撃となる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    日本GPでの屈辱的シナリオも現実味
    仮に出力制限が課された場合、鈴鹿のような高速セクションを持つサーキットではパフォーマンス低下は避けられない。一方で、安全確保が最優先である以上、FIAが強硬な判断を下す可能性は否定できない。

    振動の原因が短期間で解決されなければ、アストンマーティンは競争力だけでなく参戦継続そのものが問われる状況に直面する。

    ニューウェイ体制にも影響か
    こうした混乱の中で、エイドリアン・ニューウェイの役割にも注目が集まっている。チーム代表と技術責任者を兼任する体制については、負担の大きさを懸念する声が上がっている。

    すでにチームオーナーのローレンス・ストロールが体制見直しを検討しているとの報道もあり、今後は現場指揮を担う新たなリーダーの登用も選択肢となる可能性がある。

    ホンダのパワーユニット問題、そしてそれに伴う安全性の議論は、単なる技術課題を超えチーム全体の構造にまで波及しつつある。日本GPは、その分岐点となる重要な一戦になりそうだ。

    Source: F1 OVERSTEER

  • アストンマーティン・ホンダF1 メディアに苦言「不適切な質問はやめてほしい」

    アストンマーティン・ホンダF1 メディアに苦言「不適切な質問はやめてほしい」

    ランス・ストロールが中国GP予選後の短い受け答えで注目を集めるなか、アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックが、苦境に立つドライバーへの理解をメディアに求めた。

    アストンマーティンの2026年シーズン序盤の苦戦は上海でも続き、スプリントと予選の両方でフェルナンド・アロンソとランス・ストロールは後方に沈んだ。クラックは、そうした状況のなかで矢面に立たされるドライバーたちへの配慮が必要だと訴えた。

    ストロールの短い受け答えに波紋
    中国GPでアストンマーティンの厳しい戦いは続いた。ストロールとアロンソはタイムシート後方にとどまり、19周のスプリントではセルジオ・ペレスを除けば最後尾でチェッカーフラッグを受けた。その数時間後に行われた決勝予選でも状況は変わらなかった。

    アロンソは19番手でバルテリ・ボッタスの前、ストロールはキャデラックの2台目を駆るセルジオ・ペレスを上回っただけだった。

    AMR26を降りたカナダ人ドライバーのストロールは、そのままメディアペンへ向かい、自身のセッションについて質問を受けた。

    オーストラリアから進歩はあったかと問われると、「ノー」と答えた。

    上海でより多くの周回をこなしたことで感触は良くなったかと聞かれても、「ノー」と答えた。

    決勝で前進できると思うかという問いにも、「ノー」と答えた。

    何か前向きな要素はあるかと問われると、「今のところ、あまりない。ノーだ」と答えた。

    日曜日の決勝で後方グリッドからスタートしたストロールは、バッテリー系のトラブルが疑われる問題によってレースを早々に終えることになった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    クラックがメディアに理解を求める
    この短いインタビューでも、27歳のストロールが多くを語ることはなかった。メディアの質問に対するそっけない受け答えで注目を集めたのは今回が初めてではなく、おそらく最後でもない。

    しかしアストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、チームが置かれている厳しい状況を踏まえ、一定の理解を示してほしいと呼びかけた。

    「ドライバーにとって、これがいちばんつらい」とクラックは上海でメディアに語った。

    「これは前にも言ったことだし、繰り返しになる」

    「そして、これは皆さんへのお願いでもあると受け取ってもらえればと思う」

    「ドライバーにできることは何もない。ドライバーは非常にさらされている立場にある」

    「そして質問を受けるのは彼らだ。議論を呼ぶような質問も彼らが受ける」

    「昨日、ランスがあまり多くの答えをしていなかったという不満があったと聞いた」

    「我々はこの状況を理解する必要がある。これはスポーツの競争であり、感情が伴うものだ。我々は皆、その感情があるからこそこれをやっているのであって、後方で戦いたいわけではない」

    「彼らはこれにものすごく大きなエネルギーを注いでいる。にもかかわらず、時に適切ではない質問を受けることがある」

    「もちろん、彼らはプロのアスリートだと言うことはできる。だが、彼らもまた人間だ」

    「だから、どうか我々を助けてほしい。今は厳しい時期だが、この状況でドライバーに少し配慮してもらえれば、我々全員にとって、我々のプロダクトにとっても助けになると思う」

  • アストンマーティンF1 ホンダとの不和説を否定「共に乗り越える」

    アストンマーティンF1 ホンダとの不和説を否定「共に乗り越える」

    アストンマーティンF1は、ホンダとの関係を巡る不和説を明確に否定した。2026年シーズン序盤の苦戦を受けて両者の間に緊張が高まっているとの見方が広がる中、チーム側は「共にこの状況を乗り越える」と結束を強調している。

    中国GPでは深刻なパフォーマンス不足に加え、振動問題なども露呈し、厳しいスタートとなった新体制。

    その一方で、チーム関係者はホンダとの協力体制に揺らぎはないと説明しており、残るシーズンでの巻き返しに向けて開発の立て直しが急務となっている。

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン)は中国GPを欠席し、その不在がチーム内での役割を巡る憶測をさらに強めることになった。技術部門の指揮とチーム代表職を兼務する体制の中で、ローレンス・ストロールが日常的なマネジメント業務から外す可能性も取り沙汰されている。

    マイク・クラックは「彼が行く必要がある時と、そうでない時のための計画は用意していた」と語った。

    「エイドリアンが今年すべてのレースに出席しないことは、最初から明らかだった」

    「今はこうした現代的なコミュニケーション手段があるので、人がどこにいるかはそれほど問題ではない。彼は依然としてすべてを把握していた」

    アストンマーティンの広報担当者も同様の見解を示した。

    「マネージング・テクニカル・パートナー兼チーム代表として、エイドリアンはレース出席と、シルバーストンのAMRTC(ファクトリー)でチームの技術的方向性を率いる業務の間で時間を分けることになる」

    それでも後任候補を巡る憶測は続いており、将来的なリーダー候補としてクリスチャン・ホーナーやアンドレアス・ザイドルの名前が取り沙汰されている。

    こうした不透明感の背景には、ホンダとの新体制が厳しいスタートとなっている現実がある。パワーユニットはパフォーマンス不足の主因として指摘されており、開発面での課題が浮き彫りとなっている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    しかし、チームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサは不和の見方を明確に否定した。

    「我々はホンダとともにこの状況にいて、ともにここから抜け出すつもりだ」

    「抜け出す唯一の方法は、彼らと働き続けることだ」

    この状況はフェルナンド・アロンソの今後にも影響を及ぼしている。中国では激しい振動により身体的にも苦しむ場面があり、その去就にも注目が集まっている。

    デ・ラ・ロサは「スポーツでは、正義は常に果たされる」と語った。

    「フェルナンドにとっての正義は、勝って去ることだ。タイトルか、あるいは1勝かは分からないが、偉大な存在なのだから、正面から去ることだ」

    さらに現状については次のように述べた。

    「これがフェルナンドにとって最後の年になるかは分からないし、彼自身も分かっていないと思う」

    「チームとして、我々は彼に競争力のあるマシンを与えなければならない」

    「まだ20レース残っている。まだ長いシーズンが前にあるのだから、夢を見ることをやめてはいけないし、状況を好転させることはできる」

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1チーム代表退任説が浮上

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1チーム代表退任説が浮上

    エイドリアン・ニューウェイは、2026年シーズン序盤の深刻な不振を受け、アストンマーティンのチーム代表としての役割から退く可能性が浮上している。

    ホンダ製パワーユニットで迎えた新時代のスタートは苦しいものとなり、チーム内では緊張と失望が広がっていると指摘されている。スペインの著名ジャーナリストであるアントニオ・ロバトは、ポッドキャストで現状について言及した。

    「現在のアストンマーティンには大きな緊張がある。失望も大きく、神経質な状況になっている」

    「問題は振動だけではない。もっと深刻な根本的問題がある」

    ロバトはその原因として、ホンダのパワーユニットが「50馬力以上の出力不足」にあると指摘している。

    その問題は中国GPでも明らかとなった。フェルナンド・アロンソは強い振動に苦しみ、ステアリングを握るのも困難な状態となりリタイアに追い込まれた。

    アストンマーティンのトラックサイド責任者マイク・クラックは当時の状況を説明している。

    「彼は33周を走り切った。これまで連続してそれだけ走れたことはなかった」

    「フェルナンドは『勝利争いをしているなら耐えられるが、そうではない状況なら簡単な判断だ』と話していた」

    さらにレース中には象徴的な場面もあった。セルジオ・ペレスのキャデラック搭載マシンがストレートでアロンソを軽々と抜き去り、アロンソがコクピットから手を振る場面も見られた。

    「キャデラックはストレートで毎周、アストンマーティンよりコンマ5秒速かった」とロバトは述べている。

    こうした状況を受け、チームのマネジメント体制にも疑問の声が上がっている。ニューウェイは従来の設計業務に加え、チーム代表という新たな役割を兼任している。

    「現時点ではリーダーシップが欠けているとも言える」

    「近いうちに新しいチーム代表が就任するだろう」

    ロバトはそう指摘し、すでに後任探しが進められていると語った。

    「彼らは探している。過去3年で3人の代表が交代しており、ニューウェイはその役割を果たしていない。そもそも彼がやるべきではない」

    「彼は自分の得意分野に専念すべきだ」

    後任候補としては、レッドブルのクリスチャン・ホーナーの名前も取り沙汰されている。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    一方で、マイク・クラックはチームの進歩を強調する。

    「進歩していると言えば笑われるかもしれないが、我々は多くを学んでいる」

    「走行とレースを通じて多くのことを理解した」

    また、振動問題そのものがパフォーマンス差の主因ではないと説明する。

    「振動は主に信頼性に影響している。我々が秒単位で遅れている原因ではない」

    パフォーマンス改善の鍵は、FIAが認めるADUO規則のもとでのパワーユニット開発にあるとした。

    「もし早い段階で改善ができれば、もちろん助けになる」

    さらに、中国GPでランス・ストロールの素っ気ない受け答えが話題となった件についても擁護している。

    「ドライバーたちは多くのエネルギーを注いでいる」

    「彼らはプロのアスリートだが、人間でもある。今は非常に難しい状況だ」

  • ランス・ストロール アストンマーティン・ホンダF1苦境を一言で表現「ノー」

    ランス・ストロール アストンマーティン・ホンダF1苦境を一言で表現「ノー」

    ランス・ストロールは中国GPの土曜日、アストンマーティンの現状をこれ以上ないほど簡潔な言葉で表現した。

    上海で記者団の問いかけを受けたストロールは、開幕戦メルボルンから何かが変わったか、改善はあったか、ペースはどうかという3つの質問に対し、いずれも「ノー」とだけ答えた。チームメイトのフェルナンド・アロンソも、やや詳しく現状を語ったものの、見通しは厳しいままだと認めている。

    ストロール「良い点はほとんどない」
    ランス・ストロールは、アストンマーティンの苦境について短い言葉で答え続けた。

    「メルボルンと比べて何か変わったか?」
    「ノー」

    「改善はあったか?」
    「ノー」

    「ペースは?」
    「ノー」

    さらに記者のひとりが、何か少しでも前向きな材料はあるのかと問いかけると、ストロールはわずかに言葉を足した。

    「ほとんどない。ないに等しい」

    アロンソ「パフォーマンス改善には数か月かかる」
    一方のフェルナンド・アロンソは、ストロールよりは詳しく現状を説明したが、その内容はやはり厳しいものだった。

    「信頼性は遅かれ早かれ改善するはずだ」

    「でもパフォーマンスにはもっと時間がかかる。数レースではなく、数か月だ」

    アロンソは、現状をグラスにたとえてこう語った。

    「どれだけ見方を変えても、グラスはかなり空っぽだ」

    「一歩前進するたびに一滴ずつ加わっていくようなものだし、数レース後に半分まで満たされているように見えるかどうかだ」

    さらにアロンソは、決勝で差が広がる理由についても説明した。

    「予選ではラップの約25%で内燃エンジンを使っているけど、決勝ではバッテリーを1周で放出しきれないから、約50%で使うことになる」とアロンソは語った。

    「だから決勝ではギャップが少し広がる」

    それでもアロンソは、スプリントを2台そろって走り切れたことには小さな前進を見いだしていた。

    「問題なくロングランをこなせたのは今回が初めてだった」

    「2台とも最後まで走れたのは良かった」

    日曜日の決勝に向けて掲げた目標も控えめだった。

    「決勝では、とにかくチェッカーを受けることを考えて臨む」

    「すごく速いわけではないけど、少なくともそこは達成したい」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    サインツJr.もフラストレーションを抑制
    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.もまた、現状にいら立ちを感じているひとりだという。

    チームにはマイアミまでアップデートが予定されておらず、その間は我慢が必要な状況だ。サインツJr.は、そのフラストレーションを意識的に抑え込もうとしていると明かした。

    「少なくともシーズン最初の4分の1については、そのフラストレーションを抑えようとしている」とサインツJr.は語った。

    「そうしないと、この1年がとても長く感じられてしまうからだ」

  • アストンマーティン・ホンダF1 中東2戦中止に懸念「利点よりリスク」

    アストンマーティン・ホンダF1 中東2戦中止に懸念「利点よりリスク」

    アストンマーティン・ホンダは、中東情勢の影響で2026年F1カレンダーからバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止されたことについて、単なる“救済措置”ではないとの見方を示した。

    4月に予定されていた2戦の消滅により、F1は1か月以上の空白期間に突入。開発時間の確保という利点がある一方で、現場では「データ不足」という新たな問題が浮上している。

    今回の中断は、特にホンダ製パワーユニットの振動問題に苦しむアストンマーティンにとって、改善のチャンスと見られていた。しかし、現場の評価は一枚岩ではない。

    アストンマーティンのトラックサイド・オペレーション責任者マイク・クラックは、この状況について明確に“両面性”があると指摘した。

    「これは2つの側面があると思う」

    「2レースを走れないということは、データを得る機会、マシンを理解する機会を失うという意味で問題になる。サーキットにいることで、新しい発見ができるからだ」

    一方で、ファクトリーでの作業に集中できる利点も認めている。

    「ただ、カレンダーの強いプレッシャーがない状態で問題解決に取り組めるという意味では助けになる。だから確実に両方の側面がある」

    ホンダ問題の修正期間か、開発停滞か
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤、深刻な不振に直面している。ホンダのパワーユニットによる振動は、信頼性とパフォーマンスの両面に悪影響を及ぼし、ドライバーの身体的負担にまで影響している。

    本来であれば、この長いインターバルは振動問題の解決と、AMR26のアップデート開発に充てられる貴重な時間となるはずだった。

    しかし、実戦走行の欠如は、問題の根本原因を特定するうえで大きな障害となる可能性がある。特に2026年の新レギュレーション下では、シミュレーションと実走の乖離が各チームで課題となっており、トラックデータの価値はこれまで以上に高まっている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    クラック、メディアに配慮要求
    さらにクラックは、厳しい状況下に置かれているドライバーへのメディア対応にも言及した。

    「ドライバーにとってこれが一番難しいことだ」

    「彼らにはどうすることもできない。非常にさらされていて、議論を呼ぶような質問を受けている」

    「彼らは多くのエネルギーを費やしているが、ときに適切ではない質問を受けることがある」

    「プロのアスリートであることは確かだが、同時に人間でもある。この状況を理解してほしい」

    現在のアストンマーティンは、結果とパフォーマンスの両面で厳しい状況にあり、そのしわ寄せがドライバーへの批判やプレッシャーとして表面化している。

    ストロールの対応が象徴する苦境
    その象徴が、ランス・ストロールの中国GP後の対応だ。

    予選21番手に終わったストロールは、チームの進歩について問われ「ない」と回答。

    上海で多くの周回を重ねたことによる改善についても「ない」と繰り返し、レースでの進展の可能性についても同様の答えを返した。

    さらに、週末のポジティブな要素を問われても「今のところ、あまりない」と語るにとどまった。

    短い受け答えは、単なる消極性というよりも、チーム全体の停滞とフラストレーションを映し出しているとも言える。

    アストンマーティンにとってこの“空白の1か月”は、再建の時間となるのか、それとも問題を深める停滞期間となるのか。日本GPに向けた改善の成否が、その答えを示すことになる。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1苦境を自嘲「この周回は放送されたかな」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1苦境を自嘲「この周回は放送されたかな」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1中国GPでリタイアに終わり、アストンマーティン・ホンダの深刻な不振とともにレース内容そのものにも厳しい言葉を投げかけた。

    セーフティカー明けの再スタートでは1周で5台に抜かれるなど競争力の欠如が露呈。さらにパワーユニットの振動により手足の感覚を失いかける状態に陥り、最終的にマシンを降りることとなった。

    アロンソ「この周回は放送されたかな」屈辱のラップ
    フェルナンド・アロンソは1周目終了時点で10番手を走行していたが、2周目に3台に先行を許した。

    さらに、序盤のセーフティカー中にピットインしない判断を取ったことで、一時的に11番手へ浮上したものの、再スタート後に状況は一気に悪化した。1コーナーへ向かう加速区間で、レースエンジニアから「エネルギーを使って」と指示を受けたが、防戦はかなわなかった。

    アービッド・リンドブラッドは、まだ最初のハードタイヤのままだったにもかかわらずアロンソを攻略した。

    続いてマックス・フェルスタッペンが3コーナー外側で並びかけ、アストンマーティンをさらに後方へ押し下げた。6コーナーのブレーキングでは2台に置いていかれ、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.も外側から現れて、頂点に達する前にオーバーテイクを決めた。

    11コーナーでは2台目のレッドブルであるアイザック・ハジャーがイン側からアロンソをパスした。最後は14コーナーでセルジオ・ペレスがインを奪い、この1周だけでアロンソは16番手まで後退した。

    「この周回は放送されたかな」とアロンソは笑いながら語った。

    アロンソの後ろに残っていた唯一のドライバー、ペレスのチームメイトであるバルテリ・ボッタスも、その翌周にアロンソを抜いた。

    振動問題でリタイア「手足の感覚を失いかけた」
    アロンソはレース中、パワーユニット由来の激しい振動に苦しみ続けた。

    セーフティカー中には「今日は昨日より振動が大きい」とチームに伝え、レース中盤には「すぐにピットに入る必要がある。振動があまりにも大きすぎる」と訴えた。

    タイヤ交換後も状況は改善せず、最終的にリタイアを決断。レース後には、手足の感覚を失いかけるほどの状態だったと明かした。

    フェルナンド・アロンソ F1

    「4台がスタートできないのは最悪」レースにも苦言
    今回の中国GPでは、アレクサンダー・アルボン、ガブリエル・ボルトレト、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリの4台がスタートできず、グリッドは大きく欠けた状態となった。

    アロンソはこの状況についても強く批判した。

    「4台がスタートしなかった。これはおそらく、あり得る中で最悪のスペクタクルだ」

    また、レース序盤の特性についても次のように語った。

    「スタートは楽しい。オーストラリアでもそうだった。1周目は全員が同じバッテリー残量でフルだから、いいスタートになる」

    「でもその後は“バッテリーの世界選手権”に入る。そこで僕たちは他より劣っている」

    ホンダに時間を要求「原因解明が必要」
    アストンマーティンとホンダは、現在の問題解決に向けて時間との戦いを強いられている。

    アロンソは改善には時間が必要だとしつつも、開発の猶予があることを強調した。

    「オーストラリアと中国の間は5日しかなかったから、エンジンはまったく同じだった」

    「でも今は2週間ある。ダイノでの時間も増えるし、振動の原因を理解するためにホンダにもっと時間を与える必要がある」

    「バッテリーの絶縁問題はおそらく解決できたと思う。ランスには問題があったけど、全体としてはホンダに時間を与える必要がある」