カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • ランス・ストロール F1休止期間にアストンマーティンからGT欧州開幕戦に参戦

    ランス・ストロール F1休止期間にアストンマーティンからGT欧州開幕戦に参戦

    アストンマーティンが、2026年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ開幕戦ポール・リカールに向けて、大規模な参戦体制を発表した。

    その中でも注目を集めているのが、アストンマーティン・アラムコF1チームのランス・ストロールの参戦だ。F1ドライバーがGTレースに出場することで、開幕戦の関心は一層高まっている。

    アストンマーティンは今回、シリーズ開幕戦に7台のヴァンテージGT3を投入。60台のエントリーのうち10%以上を占める大規模な布陣となる。

    では、この参戦体制の中身はどのようなものか。

    ストロールがプロクラスで参戦
    ランス・ストロールは、コムトゥユー・レーシングのヴァンテージGT3でプロクラスに参戦する。

    チームメイトには、元F1ドライバーのロベルト・メルヒ、そしてアストンマーティン・アラムコ・アカデミーのマリ・ボヤが名を連ねる。

    このトリオは、開幕戦に先立ちポール・リカールで行われるプロローグテストにも参加する予定だ。

    過去最大の7台体制
    今回のアストンマーティンの布陣は、シリーズ開幕戦としては過去最大規模となる。

    プロクラス3台に加え、シルバーカップとブロンズカップにもそれぞれ2台ずつを投入。ワークスドライバー6名とアカデミー出身ドライバー2名を含む強力なラインアップが揃った。

    実績あるチームと連携
    参戦体制はコムトゥユー・レーシングを中心に、ヴァルケンホルスト・モータースポーツ、エキュリー・エコッセ・ブラックソーンといったパートナーとともに構成される。

    コムトゥユーは2024年のスパ24時間レースで勝利を挙げ、2025年にはスプリント・シルバーカップのタイトルも獲得している。

    GT欧州の開幕戦へ
    GTワールドチャレンジ・ヨーロッパは、10メーカー・60台が参戦する世界最大級のGT3耐久シリーズだ。

    2026年シーズンはポール・リカールで幕を開け、その後モンツァ、スパ24時間、ニュルブルクリンク、ポルティマオと続く全5戦で争われる。

    F1ドライバーの参戦と過去最大の体制を揃えたアストンマーティンは、開幕戦からその存在感を示す構えだ。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • アストンマーティンF1 ホンダとの関係に問題なし 握手の真意

    アストンマーティンF1 ホンダとの関係に問題なし 握手の真意

    アストンマーティンとホンダの関係をめぐり、日本GPのグリッド上で交わされた握手が注目を集めた。チームが厳しいシーズン序盤を過ごす中、その意味をめぐってさまざまな見方が広がっていた。

    実際にアストンマーティンは、信頼性と競争力の両面で課題を抱え、苦しいスタートを切っている。日本GPでも2台が後方グリッドに沈むなど、状況は厳しかった。

    そうした中で撮影されたローレンス・ストロールと渡辺康治の握手は、両者の関係性を象徴する場面として受け止められた。

    では、この握手は何を意味していたのか。アストンマーティン側は、その解釈を明確に否定している。

    クラック「和解の必要はない」
    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、この握手について「和解」を示すものではないと断言した。

    「和解する必要はなかった。我々は良好な関係にあるからだ」

    「我々はここに来た。このレースがパートナーの母国レースであることを理解している」

    「我々はホンダに大きな敬意を持っているし、現在抱えている問題に対してどれほどの作業が行われてきたかも見てきた」

    「我々としてもレースを完走するためにできる限りのことを試みるのは当然のことだった」

    クラックは、握手はあくまでホンダの母国レースに対する敬意の表れだったと説明する。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームと本田技研工業

    「問題は存在しない」関係性の強調
    さらにクラックは、チーム間に緊張関係が存在するという見方そのものを否定した。

    「それについては以前から話し合っていたし、今週や来週に向けても引き続き話し合っている」

    「だから和解する必要はない。問題は存在しないからだ」

    苦戦が続く状況にあっても、両者の関係は維持されていると強調した形だ。

    厳しい現実の中での日本GP
    もっとも、ホンダの母国レースとなった日本GPは、アストンマーティンにとって厳しい週末となった。

    2台は後方グリッドからのスタートを余儀なくされ、ランス・ストロールはトラブルによってリタイア。一方でフェルナンド・アロンソが完走を果たし、今季初めてアストンマーティンのマシンがチェッカーを受ける結果となった。

    厳しい状況は続いているものの、少なくともホンダとの関係性に亀裂はない。今回の握手は、対立の解消ではなく、パートナーシップの継続を示すものだったといえそうだ。

    Source: RacingNews365

  • アストンマーティン・ホンダF1「自壊は回避」 信頼性危機を脱出へ

    アストンマーティン・ホンダF1「自壊は回避」 信頼性危機を脱出へ

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1日本GPでフェルナンド・アロンソが18位で完走し、今季初めてレース距離を走り切った。ホンダ側も最も深刻だった信頼性問題を克服したとの認識を示し、AMR26はようやく通常に近い状態で走行できる段階に入った。

    ただし、競争力の面では依然として課題が残る。空力の再設計やシャシー軽量化には数カ月を要し、パワーユニットの性能改善は夏以降になる見通しだが、チーム内では「最悪期は脱した」との見方が広がっている。

    アロンソとホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治がグリッド上で交わした抱擁は、アストンマーティンがこの危機をホンダとともに乗り越えていく姿勢を象徴するものだった。

    レース後のホスピタリティには安堵の空気があったものの、祝賀ムードはなかった。

    クラック「祝う状況ではないが前進した」
    マイク・クラック(アストンマーティン)は現状について次のように語った。

    「チームの雰囲気は祝うようなものではないのは明らかだ」

    「ただ振り返れば、メルボルンでは6周走ることを評価していたし、上海ではセッションに参加できたがコースに出るまでに多くの作業が必要だった」

    「今回はそうではなく、マシンは走れる状態にあった。目標は控えめに2台とも完走することだったが、1台で達成した。これは多くのステップの中の小さな一歩だ」

    さらに現状の危機についても言及した。

    「チームとして自壊してはいけない。我々は難しい状況にあるが、この3カ月のポジティブな点を見る必要がある」

    「1月以降ほとんど走れていなかったが、今はレースを完走した。本来は当たり前のことだが、それが今の我々の現実だ。それを受け入れて前に進む必要がある」

    「現場、さくらの施設、そしてシルバーストンの全員に功績がある」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    高速コーナーと重量が課題
    一方で、問題がエンジンだけではないことも明確になっている。

    「我々は大きなステップを踏む必要がある。信頼性のような小さな改善ではない」

    「この中断期間で最初の一歩を踏み出すが、我々は山を登らなければならない」

    「高速コーナーで良くないし、最低重量にも達していない。改善すべきことがある」

    「それを解決したとしても、同時にホンダも目指す位置にはいない」

    ホンダ側も現状を認めている。現場責任者の武石伊久雄は、信頼性確保のために出力を抑えているわけではないと明言した。

    「短期間で解決できる問題ではないが、エンジン性能の改善に集中している」

    「エネルギーマネジメントの改善が必要だが、エンジンの作動条件は限界に近く、余裕は大きくない」

    4週間のインターバルは、アストンマーティンとホンダにとって再建に向けた重要な時間となる。現状は依然として厳しいが、チームは「自壊」を回避し、次の段階へ進み始めている。

  • ホンダF1 日本GPで振動対策パーツを撤去 信頼性優先の判断

    ホンダF1 日本GPで振動対策パーツを撤去 信頼性優先の判断

    アストンマーティンとホンダは、2026年F1日本GPの鈴鹿で深刻な振動問題への対策として新たなパーツを投入したが、レースでは使用を見送る決断を下した。

    金曜プラクティスでは一定の改善が確認されていたものの、信頼性への懸念から最終的に撤去され、週末を通じて課題は完全には解消されなかった。

    振動の発生源と対策の方向性
    今回の問題の中心にあるのは、ホンダ製パワーユニットのバッテリーに起因する異常振動だ。高出力化とエネルギー運用の変化により、シャシー全体へ伝達される振動が増幅され、ドライバーの身体にも影響を及ぼすレベルに達している。

    実際、チーム内では長時間走行による神経系への影響も懸念され、走行距離を制限する必要があるほどの状況となっていた。

    この課題に対し、ホンダは振動を吸収・分散させる目的で“ボール”と呼ばれる新パーツを投入。構造の詳細は明かされていないが、局所的な振動エネルギーを逃がす役割を持つとみられる。

    金曜に見えた効果とデータ
    金曜の走行では、この新パーツにより一定の改善が確認されている。

    「金曜日に新しい“ボール”を試しています」と折原慎太郎は語った。

    現場でも変化は明確に感じられていた。

    「いくつかの対策を講じたが、セッション中のテストでは小さな改善が見られた」とマイク・クラックは述べた。

    フェルナンド・アロンソ自身も振動の減少を実感していた。

    「昨日はかなり良い感触で、マシンの振動もかなり少なかったので驚いた」とフェルナンド・アロンソは語った。

    この時点では、週末を通じた実戦投入への期待も高まっていた。

    なぜレースで使われなかったのか
    しかし、チームとホンダは慎重な判断を下す。

    「信頼性の理由から、新しいパーツはレースでは使用しないことにしましたが、有望な兆候は見られたと思います」と折原慎太郎は語った。

    F1において、新パーツの導入は常にパフォーマンスと信頼性のトレードオフを伴う。特に今回のようにパワーユニット周辺に関わる部品は、故障時の影響が大きく、レース結果を左右しかねない。

    そのため、短期的な改善効果よりも「完走できるかどうか」が優先され、実戦投入は見送られた形だ。

    ホンダF1 日本GP

    振動の“ランダム性”が示す難しさ
    問題をさらに複雑にしているのが、振動の発生が一定ではない点にある。

    「でも今日はまた戻ってきた」

    「日ごとに状況が変わるような感じで、少しランダムな要素があるように思える。明日は運が良ければいいが」とフェルナンド・アロンソは語った。

    同じセットアップでも日によって症状が変わることは、原因が単一ではない可能性を示唆している。エネルギー回生、デプロイ状況、路面特性、さらには共振条件など、複数の要因が重なっていると考えられる。

    “完走優先”の現実と次の課題
    決勝では振動は残ったものの、一定の範囲内に収まり、アストンマーティンは今季初の完走を達成した。

    「まだ振動はあるが、今日は管理可能でレースを完走することができた」とフェルナンド・アロンソは語った。

    ホンダ側も開発継続の必要性を認めている。

    「多くのことに取り組んできましたが、新しいパーツを投入するには常にリスクが伴います」と折原慎太郎は述べた。

    今回の判断は、現状のパッケージが“使える速さ”ではなく“使える信頼性”を優先せざるを得ない段階にあることを示している。

    振動低減の方向性自体は見えつつあるが、グランプリ週末を通して安定して使用できるレベルに到達するまでには、さらなる検証と設計の詰めが不可欠だ。

    Source: PlanetF1.com

  • ホンダF1 新エンジン投入へ 現行PUに限界「これが今のパフォーマンス」

    ホンダF1 新エンジン投入へ 現行PUに限界「これが今のパフォーマンス」

    ホンダF1は2026年F1日本GPで深刻なパフォーマンス不足を露呈し、現行パワーユニットの限界を認めた。アストンマーティンは予選で2台ともグリッド後方に沈み、母国レースで現状の競争力が明確に示された。

    開発はすでに次の段階に入っており、ホンダは将来的な「新エンジン」投入の可能性に言及した。ただし、現行レギュレーションの複雑さから短期的な改善は難しく、数カ月単位で同様の状況が続く見通しとなっている。

    武石伊久雄「これが今のパフォーマンス」
    ホンダ・レーシングの武石伊久雄は、現状を次のように説明した。

    「これはファンにお見せしたかったものではありません。我々が望んでいたものでもありませんが、これが今のパフォーマンスです。我々にはやるべきことが多くあると分かっています」

    また、エイドリアン・ニューウェイが指摘した人員配置についても、自社の開発方針であると強調した。

    「それは我々の哲学です。モータースポーツと他のプロジェクトの間で時間を分けています。今はこのプロジェクトに適したエンジニアが揃っていると確信しています」

    新エンジン開発も「時期は示せない」
    武石伊久雄は、現状の問題解決が容易ではないことを認めた。

    「レギュレーションが非常に複雑なため、時期を示すのは難しいです。ガレージに入るたびに改善を考えていますし、さくらでもパフォーマンス向上に取り組んでいます」

    「時期について語るのは難しいですが、いずれ新しいエンジンを投入することになります」

    Source: GMM

  • フェルナンド・アロンソ F1引退延長を示唆「低調のまま終わりたくない」

    フェルナンド・アロンソ F1引退延長を示唆「低調のまま終わりたくない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年限りで満了を迎える契約を前に、F1キャリア延長の可能性を示唆した。パフォーマンス次第では、さらに1年走る可能性があると明かしている。

    一方で、アストンマーティン・ホンダF1の現状は厳しく、2026年シーズン序盤から苦戦が続いている。鈴鹿でも低調なパフォーマンスが露呈し、今後もしばらく厳しい戦いが続く見通しとなっている。

    アロンソ「競争力がなければもう1年走る」
    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は自身の現状について次のように語った。

    「まだ競争力はあると感じているし、スピードもある。そして自分がやっていることを愛している」

    「スペインにいるときはカートに乗って、9歳や12歳、15歳の子どもたちとレースをしている。そして同じ精神年齢で彼らと戦っているんだ」

    将来については、マシンの競争力が判断基準になると明言した。

    「F1を悪い形で終えたくはない。だからもしマシンに競争力がなければ、もう1年ドライブすることになる」

    鈴鹿での現実については厳しい見方を示している。

    「最初の2戦は難しかったし、このレースも難しかった。そして次の10戦も難しくなる。今ここで言っておく」

    「変化はすぐには起きない。今年前半は非常に厳しいものになるだろうし、後半が良くなることを願っている」

    改善には時間がかかると強調した。

    「F1では物事は一夜にして変わるものではない。数カ月はかかると思うし、夏かその後まで同じ状況が続くだろう」

    それでも忍耐力には自信を見せた。

    「僕は忍耐という点ではナンバーワンだと思う」

    「トップ5にも入らないマシンを与えられたときに感情的になるドライバーもいる。でも僕はトップ4にも入らないマシンで23年間、勝利を争ってきた」

    Source: GMM

  • アストンマーティン・ホンダF1 今季初完走も課題山積み「祝う状況ではない」

    アストンマーティン・ホンダF1 今季初完走も課題山積み「祝う状況ではない」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1日本GP決勝でフェルナンド・アロンソが18位完走を果たし、今季初のレース完走を達成した。一方でランス・ストロールは30周目にトラブルでリタイアしている。

    ホンダの母国レースで完走を果たしたことは大きな節目となったが、パフォーマンスと信頼性の両面で課題が残る結果となり、チーム内に祝福ムードはなかった。

    クラック「祝福ムードではまったくない」
    マイク・クラックは今回の結果について冷静に評価した。

    「チームの雰囲気が祝福ムードではないのは明らかだ」

    「だが、メルボルンを振り返れば、我々は6周走ることについて話していた。上海では全セッションをこなすことはできたが、その合間には、すべてのセッションを走るために多くの作業が必要だった。今回はそうではなかった」

    「今回はセッションの合間に通常どおりマシンを準備することができた。そして我々の目標は、明らかに控えめな目標だったが、2台そろって完走することだった。我々は1台でそれを成し遂げた。だから、小さな一歩だ」

    クラック「重要な一歩だが改善は不可欠」
    クラックはホンダとの協働を含め、この完走が持つ意味を認めつつも、課題の大きさを強調した。

    「今日の目標はレース距離を完走することだったが、フェルナンドが18位でそれを達成した」

    「これはチームと技術パートナーであるホンダにとって、母国レースでの重要な瞬間だ」

    「信頼性は改善していることを示せたが、ランスのマシンに発生したICEの水圧トラブルが示すように、まだ多くの作業が必要だ」

    「また、我々のパッケージのパフォーマンスは必要なレベルには遠く及んでおらず、改善に向けて取り組まなければならない」

    「ドライバーたちの決意とレースへの姿勢には感謝したい」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    パフォーマンス面では「大きな前進」が必要
    信頼性の改善だけでは状況は好転しないと、クラックは認めている。

    「信頼性の問題を修正し始めた瞬間に、誰もがパフォーマンスに目を向ける」

    「そしてそこを見ると、我々には小さな一歩ではなく、大きな前進が必要だ。我々はこの5週間の休みを使って、その第一歩を踏み出さなければならない」

    「だが、乗り越えなければならない山は大きい」

    AMR26の課題も明確「我々にも責任がある」
    外部からはホンダ側に注目が集まるが、クラックはシャシー側の課題も認めている。

    「我々が抱えているパフォーマンス不足については、我々自身にも責任がある」

    「高速コーナーで良くないし、最低重量にも達していない。だから取り組むべきことは明確だ」

    「ホンダも現状に満足していないし、最大限にプッシュしている。我々の両者に多くの仕事が待っている」

  • フェルナンド・アロンソ F1日本GP前に危険性を警告 ベアマン事故を“予見”

    フェルナンド・アロンソ F1日本GP前に危険性を警告 ベアマン事故を“予見”

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1日本GPの決勝スタート前から、新レギュレーションがもたらす危険性について警鐘を鳴らしていた。

    鈴鹿ではオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)の大クラッシュが発生し、エネルギーマネジメントによる速度差が安全面で大きな議論を呼ぶ結果となったが、その内容はアロンソの事前の指摘と一致するものだった。

    アロンソが指摘した“避けるだけのオーバーテイク”
    アロンソは決勝直前、配信メディアのインタビューで現在のレースのあり方について次のように語っていた。

    「今見ているオーバーテイクは意図したものではない。前のクルマよりバッテリーが多いか少ないかだけで状況が決まる。結果として、ぶつかるか、抜くかのどちらかになる。それは本来のオーバーテイクではなく、回避行動に近いものだ」

    「リスクを取るとか、遅らせてブレーキングするとか、コーナーで外から行くとか内側に飛び込むとか、そういう駆け引きではない。単純にバッテリーが多いか少ないかで、抜くか抜かれるかが決まる。だからレースにバリエーションがない」

    この発言は、速度差によって“自然に発生する追い抜き”が増え、ドライバー主体のバトルが失われている現状を指摘したものだった。

    ベアマン事故が示した“予測されていた危険性”
    実際のレースでは、フランコ・コラピント(アルピーヌ)のマシンがストレート上でバッテリー切れにより急激に減速し、そこに高速で接近したベアマンが追突する形となった。

    ベアマンはこの事故について、約50km/hという大きな速度差が原因だったと説明し、新レギュレーションによるエネルギーマネジメントの影響だと指摘した。

    「約50km/hの速度差があった。これは新しいレギュレーションの影響で、まだ僕たちが完全に扱いきれていない部分だ」

    またベアマンは、十分なスペースが与えられていなかったと感じていたことも明かしている。

    「その速度差を考えれば、もっとスペースが必要だったと思う」

    さらに、このような速度差のリスクについては金曜日の段階でドライバー間およびスチュワードとの間で議論されていたことも明かし、今回の事故は“想定されていた危険”が現実になったものだと強調した。

    「こうした速度差についてはすでに話し合っていた。ドライバーたちはFIAに対して警告していた」

    結果として、アロンソの事前の指摘は現実のクラッシュによって裏付けられる形となり、2026年F1レギュレーションに対する安全面の懸念はさらに強まることとなった。

  • フェルナンド・アロンソ F1日本GP18位完走「ペースはなかったが明確な前進」

    フェルナンド・アロンソ F1日本GP18位完走「ペースはなかったが明確な前進」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2026年F1日本GP決勝で18位完走を果たした。トップから1周遅れという結果ではあったが、チームにとっては今季初の完走という重要な一歩となった。

    アストンマーティン・ホンダはこれまで信頼性に苦しんできたが、母国レースの鈴鹿でレース距離を走り切ったことは明確な進展といえる。一方でパフォーマンス不足は依然として課題として残っている。

    アロンソ「完走は有益なデータをもたらした」
    フェルナンド・アロンソは次のように語った。

    「今日ここ鈴鹿でレースを完走できたことは、チームにとって明確な進歩を示しているし、この週末のポジティブな成果として受け止めるべきだ」

    「ペースはなかったが、それでも貴重な走行距離を稼ぎ、ランスとレースできたのは楽しかった」

    「今後はシルバーストンとさくらの両方でデータを分析し、開発を進めていく。マイアミに向けてより良い理解を得たい」

    レース後のインタビューでは、今回の完走がチームにもたらした意味と、現状の課題についてより具体的に語った。

    「チームとしてやるべきことはたくさんあるが、今回初めてレース距離を走り切れたことで、分析や改善に必要な有益な情報とデータを得ることができた」

    「ペースはなかった。週末のどのセッションでもそうだったし、レースでも同じだった。我々は多くの分野で改善する必要がある」

    「フィーリングという点では振動は改善していたと思う。まだ完全には消えていないが、日やサーキットによって変わるものだ」

    「今日は許容できるレベルで、レースを完走することができた」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • ランス・ストロール F1日本GPリタイア「最後方争いでも鈴鹿を楽しんだ」

    ランス・ストロール F1日本GPリタイア「最後方争いでも鈴鹿を楽しんだ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は2026年F1日本GP決勝でリタイアを喫した。30周目、パワーユニット関連のトラブルによりマシンを止めることになった。

    序盤から後方争いに留まっていたものの、本人はレース自体には一定の手応えを感じていた。しかしトラブルにより走行を続けることはできなかった。

    ストロール「水圧トラブルの可能性」
    ランス・ストロールは次のように語った。

    「今日はレースを楽しんでいた。競争力はなく、最後尾付近での戦いだったが、それでも鈴鹿はいつも走っていて楽しいコースだ」

    「最後まで走れなかったのは残念だ。まだ調査が必要だが、ICEの水圧問題のように見える」

    レース後のインタビューでは、ストロールはチームからリタイアを指示された場面の状況や、走行中の感触についてさらに詳しく説明した。

    「30周でリタイアすることになったが、チームから止めるよう指示があった理由も、おそらくその水圧の問題だと思う」

    「それまではマシンの状態は良くはなかったが、フェルナンドと“自分たちだけの選手権”、いわばアストンマーティン同士の戦いをしていて、楽しくレースしていた」

    「スピードはなかったし最後方争いだったが、それでも走っていて楽しめていた」

    「鈴鹿はいつも走っていて気持ちのいいサーキットだからね。最後まで走れなかったのは本当に残念だ」

    「問題は分かっているので、できるだけ早く対処していく必要がある」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム